幕別町議会 平成25年第3回定例会 2013年9月12日
胃がんリスク検診(ABC検診)について
2013年9月12日、幕別町議会の一般質問で、岡本眞利子議員が「胃がんリスク検診(ABC検診)について」質問し、町長 岡田和夫、教育長 飯田晴義、保健課長 境谷美智子、民生部長 川瀬俊彦、副町長 高橋平明が答弁しました。
- 質問者
- 岡本眞利子 議員
- 答弁者
- 町長 岡田和夫、教育長 飯田晴義、保健課長 境谷美智子、民生部長 川瀬俊彦、副町長 高橋平明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 岡本眞利子
通告に従いまして、胃がんリスク検診(ABC 検診)についてお伺いいたします。国民2人に1人が発症し、3人に1人が死亡すると言われている「がん」。我が国は、世界有数の「がん大国」である反面、国民の命を守るがん対策では、いまだに「発展途上国」と言われています。がんの中でも日本人に最も多い胃がん患者は 21 万人とされ、年間5万人の方が亡くなっています。胃がんには特徴があって、世界で亡くなる人の 56%が日本、韓国、中国に集中しており、東アジアの地方病とまで言われています。そして、最近になって、胃がんの原因が 95%はピロリ菌と判明しました。つまり胃がんとは、ピロリ菌の感染が原因で起こるということであります。このピロリ菌の感染は、生まれて 10 歳ぐらいまでに感染し、現在の感染率は、10 代では 10%以下に対し、50 代では 80%の方が感染していることが判明されています。そこで、ピロリ菌が引き起こす病気には、慢性胃炎、十二指腸潰瘍、胃ポリープ、萎縮性胃炎、そして胃がんなどがあり、感染している場合、除菌は早ければ早いほどよいと申します。しかしながら、ピロリ菌の除菌については、保険が適用されましたが、ピロリ菌の感染検査に関しては、従来と変わらない状況です。最近では、胃がんの要因であるピロリ菌感染と萎縮性胃炎と血液検査で簡単に判明ができる ABC 検診が、早期発見に有効として注目を集めております。本町の胃がん検診は、24 年度においては 1,644 人で 20.9%の受診率となっており、検診が行われている中で一番低下をしております。そこで、以下の点について、お伺いいたします。①受診率が低下している要因をどのように認識し、対策を講じてきたのか、その結果と課題について。②ピロリ菌 ABC 検診の有効性とピロリ菌の除菌について、どのような認識を持たれているのか。③ピロリ菌 ABC 検診を導入し、リスクのある人の精密検査で、検診の精度を高めるべきと考えるが、どうか。④文科省では 26 年度から小中高校で「がん」に関する保健教育を強化する方針が決定されましたが、町内学校における「がん教育」の実施についてのお考えは。以上であります。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
岡本議員のご質問にお答えいたします。ご質問は、町と教育委員会にわたるものでありますが、私からは、ご質問の1点目から3点目につきましてご答弁させていただきます。「胃がんリスク検診(ABC 検診)について」であります。我が国におけるがん検診は、昭和 30 年代から一部の地域において先駆的な保健活動として開始され、昭和 57 年度からは老人保健法に基づく「老人保健事業」によって全国的に体制が整備され、胃がん検診と子宮頸部がん検診が市町村の義務的な事業として実施されることとなり、がん予防対策の中心的役割を担ってまいりました。本町におきましても、がんの早期発見を目標として、厚生労働省により定められた「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」に基づき、がん検診に取り組んでいるところであります。ご質問の1点目、「受診率が低下している要因の認識と対策並びにその成果と課題について」であります。本町における胃がん検診は、厚生労働省の指針に基づき胃部エックス線検査、いわゆるバリウム検査により実施いたしております。この検査法は、国が、がんの発見率、早期がん率、生存率等多くの研究から「死亡率を減少させる根拠がある」として選定しているものであります。本町で実施しております胃がん検診の受診実績につきましては、平成 23 年度 1,673 人、平成 24 年度 1,644 人であり、若干減少いたしております。受診率が低下している要因につきましては、バリウムを飲むことへの抵抗感、近年、胃部内視鏡の技術が改善したことにより内視鏡検査が以前と比較して身体的負担が少なくなっていること、そして胃炎や胃潰瘍の既往のある方は、胃部エックス線検査で異常が発見された場合に精密検査として内視鏡検査を行う必要があることなどであると分析をしているところであります。次に、受診率向上のための対策についてでありますが、一つには、がん検診推進事業として、指定年齢の対象者に大腸がん検診等の無料クーポン券を送付する際に胃がん検診についての案内も加えることにより、新規の受診者をふやすことに取り組んでおります。加えて、前年度に集団検診を受診した方で当年度に申し込みのない方に対して、電話による勧奨を実施しており、これにより昨年度では約 30 名の方の受診につなげたところであります。今後におきましては、これらに加え、企業に対して集団検診の活用を PR していくことなどにより、受診率向上に向けた取り組みを強化していく必要性があるものと考えているところであります。ご質問の2点目、「ピロリ菌 ABC 検診の有効性とピロリ菌の除菌に対する認識について」であります。ピロリ菌 ABC 検診とは、ピロリ菌の感染の有無と胃粘膜の萎縮の程度を測定し、被験者が胃がんになりやすい状態かどうかを A から D の4群に分類する新しい検診法で、胃がん発症のリスクを判定できる有用なものと認識いたしております。また、ピロリ菌の除菌につきましては、平成 24 年6月に厚生労働省が策定した「がん対策推進基本計画」の中で、胃がんの原因としての寄与が高い因子としてピロリ菌を挙げていることや、除菌の有用性について内外の知見をもとに検討するとしていること、さらには、本年2月から胃炎の治療としてピロリ菌の除菌が保険適用となりましたことからも、国もその効果を認めつつあるものと認識いたしております。ご質問の3点目、「ピロリ菌 ABC 検診を導入し、リスクのある人の精密検査で検診の精度を高めるべき」についてであります。前段申し上げましたように、本町の胃がん検診の方法につきましては、国の胃がん検診ガイドラインに基づき、問診と胃部エックス線検査を基本に実施いたしております。今後につきましては、現在、厚生労働省が、がん検診のあり方に関する検討会を設置して、市町村で実施するがん検診の内容や受診率向上対策などの検討を進めておりますので、国並びに北海道の動向に注視しながら、胃がんを含むがん全体の予防対策や早期発見対策の中で幅広く検討してまいりたいと考えております。以上で、岡本議員のご質問に対する私からの答弁とさせていただきます。
答弁 教育長 飯田晴義(教育長は2014年12月まで)
岡本議員のご質問にお答えいたします。ご質問の4点目、「町内学校における『がん教育』の実施について」であります。厚生労働省発表の平成 23 年人口動態統計のデータでは、私たち日本人の死亡原因は、がん、心疾患、脳血管疾患の3疾患で5割以上を占め、特にがんは、全体の約3割に当たる最も多い死亡原因となっております。また、これらの疾患は、いずれも食事、運動、休養、喫煙や飲酒などの日々の生活と深いかかわりがありますことから、予防のためにも小さいときから規則正しい生活習慣を身につけることが、非常に大切であると言われております。こうした中、幕別町の小中学校における健康、疾病予防に係る教育は、健康診断や学校給食等とあわせて、文部科学省が定めております学習指導要領に基づいて、小学校では体育教科の保健分野で、中学校は保健体育教科で実践されているところであります。具体的に申し上げますと、小学生においては、特に中学年以降、健康の大切さ、体の発育・発達、心の発達、病気の予防等について学習し、子供のころから健康によい生活習慣を身につけるための教育を受けております。また、中学生においては、全学年で健康と環境、健康な生活と疾病の予防等、さらには喫煙、飲酒、薬物乱用や感染症等について学ぶなど、健康についての理解を深めていく教育を受けております。一方、がん教育につきましては、教科書に生活習慣病の一例として病名が書かれている程度で、がんに関する詳しい知識を習得するような教育は行われていないのが現状であります。町内の学校における今後のがん教育の実施についてでありますが、去る8月 13 日、「文部科学省が、小中高校でがん教育を強化・保健教科書の拡充を検討」との報道がありました。その内容につきましては、厚生労働省が平成 24 年度に定めた「がん対策推進基本計画」に基づき、平成 26 年度からモデル校で先進的な授業や教員研修を実施するというもので、学習指導要領の次期改訂時には、がんに関する記述を盛り込み、保健教科書の内容の拡充を目指すとするものであります。しかしながら、現時点におきましては、今後のがん教育に関する情報は、今、申し上げました報道によるものしかなく、文部科学省など、国や道から関係する通知は発せられておりません。がん教育を含め、小中学校における教育は、学習指導要領にのっとって適切に実施されるものでありますことから、モデル事業や指導要領改正の情報など国の動向を的確に把握し、現場が混乱することなく円滑・適正に、がん教育が実施されるよう取り組んでまいりたいと考えているところであります。以上で、岡本議員のご質問に対する私からの答弁とさせていただきます。
再質問 6番 岡本眞利子
では、再質問させていただきます。がん対策の柱の一つであるがん検診について、国のがん対策推進基本計画では、平成 23 年までには受診率 50%という目標を掲げておりました。しかしながら、どこの自治体でも、この目標をクリアすることは大変困難なことであり、受診率アップにおいて、さまざまな努力をされております。その中でも、本町の受診率は、24 年度においては、胃がんが 20.9%、1,644 人、大腸がんが 25.3%、1,987 人、肺がんが 23.6%、1,854 人、子宮がんが 32.8%、905 人、乳がんが 30.7%、649 人という現状であり、胃がんが死亡率2位という中で、受診率が年々下がっております。さらに、このがん検診の中でも一番低いのが、胃がん検診でございます。この数字を見ますと、さらにこの先も低下することが予測されるのではないかと思います。がん検診を受けない理由ということで、国が世論調査を発表しております。「受ける時間がないから」というのが 47.4%、「がんとわかるのが怖いから」というのが 36.2%と、上位を占めております。そのほかにも「費用がかかり経済的にも負担がある」、また「健康に自信があり、必要がない」そして、「うっかり受診を忘れた」などという答えが返ってきたそうです。これは、がん検診に限らず、健康診断全般にも言えることと思います。また、受診しない理由は、それぞれ違うと思うのですが、我が町でも胃がんのバリウム検査を行っておりますが、このバリウムを飲んで、台に乗って体を傾けてのエックス線検査、あれはどうもという方もいらっしゃるそうです。また、私自身も毎年胃がん検診を行っていますが、バリウムを飲んだ後の後遺症がひどく、本当に重荷でございます。したがいまして、本当に胃がんの検診は、その後が大変つらいのですけれども、そのようなこともあって、受診率も上がらない理由の一つになっているのではないかと思います。また、小さな子供がいる方には、検診を受けたいが、子供を預けられる人がいないのでという人も要因の一つになりかねないのではないかと思います。本町では、そのような相談を受けたことがないのか、また、そのような相談を受けた場合の対処は、どのようにしているのかをお伺いいたします。
答弁 保健課長 境谷美智子(保健課長は2014年3月まで)
当町におきましては、検診時、女性のがんの場合には、託児を行いますし、全体のがんの場合にご相談を受けた場合にも個々に対応させていただいております。以上です。
再質問 6番 岡本眞利子
子供を見てもらえるということがあれば、若いお母さん方も受診をする率が上がってくるのではないかと思います。ほかのところでもボランティアで子供の面倒を見るというような町もあるそうなので、うちの町もおくれずにされているということで、そこの点に対しては、大変安心したところであります。それからなのですけれども、受診率を向上するためには、町民一人一人が積極的な意識向上と、また企業の健康診断ということで、企業側の支援体制が大変重要であると思います。健診の正しい知識や普及啓発に官民一体で取り組みを強化すべきと考えますが、これからもされるということですけれども、今までは、どのように企業への健康診断について推奨していたのかをお伺いいたします。
答弁 保健課長 境谷美智子(保健課長は2014年3月まで)
町内の企業連合体というか、保険に入っている企業で健診を実施しないといけない体制の5人以上の企業というのが、幕別町で七百何個かあるのですが、そこへの町内の、もし自分の企業で自前の健診ができないところについては、ぜひ住民健診を利用してくださいということでご案内をさせていただいております。定期的に年に1度、春に、その事務の方と企業の調整とかをさせていただいております。
再質問 6番 岡本眞利子
ただ企業へ行きまして企業の健康診断を受けるようにと通達を出すだけでは、なかなか厳しいのではないかと思いますが、その点についてはいかがかお伺いします。
答弁 保健課長 境谷美智子(保健課長は2014年3月まで)
町民であればということで、胃がん検診でしたら自己負担 1,300 円ですので、病院で受診されるよりも町の集団検診を利用していくと安価ですよということも含めて PR させていただいております。
再質問 6番 岡本眞利子
そうですね、やはり町民一人一人が本当に自分の健康を考えながら受診をされること、また仕事をしているため大変忙しいことが理由で、なかなか健診を受けられないということが多い方もいらっしゃるかと思いますので、そういう点では、会社からもきちっと推奨できるような形にしていただきたいと思います。では、ピロリ菌の ABC 検査の件なのですけれども、胃がんの検査方法として、レントゲンと内視鏡による検査が代表的なものですが、NPO 法人胃がん・予知・診断治療研究機構では、胃がんのリスク検診として、ピロリ菌リスク ABC 検査を推奨しています。ABC 検診では、ピロリ菌の感染を示す抗体の有無とともに、ペプシノゲンの血中量を調べて、個人の胃がんリスクを判定します。血液検査だけで胃の健康度がわかり、胃がんになりやすいかを調べる新検査方法です。したがいまして、今までのようなバリウムを飲むような苦痛の検査をしなくても、簡単に胃がんになりやすいかどうかということを調べることができるのではないかと思います。基本的に感染がなく、萎縮の進んでいない人は A、そして感染しているが萎縮が進んでいない人を B、感染していて萎縮の進んでいる人は C というように、胃がんの年間生息率は、A 群はほぼゼロと申します。B 群は 1,000 人に1人、C 群は4人に1人、A 群は将来的にも胃がんにはまずならないだろうと考えられ、無症状であれば、内視鏡検査は受ける必要がなくなると申します。また、血液検査も5年に1度ぐらいでよくなり、やみくもに検査をしなくても、検査結果でリスクのある人を中心に内視鏡検査を受ければよいことになります。したがいまして、受診率にもだんだんつながっていくのではないかと思います。胃がんの発生は、塩分の摂取や喫煙習慣などの関係が深いとされており、生活習慣の改善に向けた普及啓発や早期発見、早期治療につながり、受診向上にもリンクしてくるのではないかと思いますが、その点についてのお考えをお伺いいたします。
答弁 民生部長 川瀬俊彦(民生部長は2015年3月まで)
今現在行われております集団検診における胃がんの検査ということにつきましては、これは国では、問診と、それとバリウム検査がこれは有効であると、そのような形で示しておりますので、町としましても、その国の方針に従って検査をしているということであります。今おっしゃられている ABC 検診につきましては、ピロリ菌がいるのかいないのか、そして胃の萎縮がどの程度あるのか、そういう胃がんになりやすさのリスクがわかるという検査だと思います。ですから、逆に言えば、胃がんになっているかどうかの検査ではなくて、あくまでもそういうリスクがあるかどうかの検査だと思います。それ、今胃がんにかかっている人を検査すると、95%ぐらいの方がピロリ菌がいるということで、これはピロリ菌と胃がんの因果関係というものが、かなりあるのではないかと、これは国でも認めているところでありまして、そしてさらに、それを除菌する効果というものも国では認めつつあると、そういう方向性であるということにつきましては、町としても認識はしております。先ほど言いましたように、今の段階では、胃がんを発見するための検査としては、バリウム検査が集団検診として有効であると、そのようなことで、今言われている ABC 検診につきましては、リスク検診であるということで捉えております。
再質問 6番 岡本眞利子
確かに ABC 検診は、胃がんを発見する検査ではないのですけれども、ピロリ菌に感染しているかどうかということを調べる検査であって、ピロリ菌に感染していなければ、胃がんになるリスクはゼロに大体近いということで、ピロリ菌を調べると、胃がんを予防することが一番にできるのではないかということを申し上げたいわけです。それで、我が町の健康診断、スマイル検診なのですけれども、特定健診の中で、血液を採取します。その血液を採取した中で、ピロリ菌の ABC 検診をすることをできる項目をつくることはできないのかをお伺いいたします。
答弁 保健課長 境谷美智子(保健課長は2014年3月まで)
今、部長が申し上げましたとおり、ピロリ菌と胃がんの因果関係は、もう十分有効性も確認しております。ですけれども、今の日本の現状というのも議員はご承知かと思いますが、50 歳以上でありますと、ピロリ菌の感染者、健康保菌者と申しますけれども、その方が 85%います。ですから、ピロリ菌感染者の中で、約7割の方は、感染しながら症状があらわれない健康な状態で過ごす方になるのです。ですので、現在、町で行っている 40 歳以上の胃がん検診の中に、例えばピロリ菌があるかないかの検診を取り入れても、85%以上の方が精密検査になる。その精密検査の中から胃がん検診を、精密検査というとカメラ等々になりますけれども、またその繰り返しになるのですね。ですから、町長の答弁にもありましたとおり、町長の命を受けて、現在このピロリ菌のリスク検診を例えばどの年齢にやるのが有効なのかとか、実際に検診に取り入れていくためには、どのような課題があるかとか、実際もう取り入れて成果を上げている先進事例等も確認しておりますので、その辺十分検討していきたいというのが現状です。以上でございます。
再質問 6番 岡本眞利子
私も感染していると思うのですけれども、50 歳以上の方はもうピロリ菌にほとんどの方が感染しているのですけれども、その中でもピロリ菌がどれだけの動きをして、悪さをして胃がんになるかということなのですけれども、それを除菌できるかできないかということで、町の健康診断に取り入れると、それだけ胃がんになる方が少なくなってくるのではないかと思います。また、あるところでは、20 歳のとき、年齢が低いとピロリ菌に感染していることが少ないので、20歳の方、新しい成人の方にピロリ菌リスク検診をしているところもあるそうです。そうすると、将来的にもがんになることが大変少なくなるということをしている町などもあるそうですので、そのような方法なども、我が町も考えるべきではないかと思います。それで、血液検査では、ちょっとそういうような検査の仕方もあるのですけれども、もう一つ私がお伺いしたいところが、ピロリ菌は、血液のほか、便からもとることができるわけです。したがいまして、我が町で、オプションで自己負担 400 円で大腸がん検診、私も毎年やっていますけれども、これで2回分の便を提出しますので、その中に項目をふやすということはできないでしょうか。
答弁 保健課長 境谷美智子(保健課長は2014年3月まで)
先ほど議員もおっしゃいましたとおり、ピロリ菌がいるかどうかだけを検査するのは今できます。ただし、リスクとして有効なのは、胃に萎縮があるかどうかもあわせて検査することなのですね。とすると、ピロリ菌がいることはわかるのですけれども、では、そのリスクを本当に判定するためには、やっぱり血液をとって萎縮を確認しましょうかということになりますので、このあたりについては熟慮しながら検討していきたいと考えています。
再質問 6番 岡本眞利子
ぜひ検討していただきたいのと、最後にピロリ菌に感染しているかしていないかということで、まず感染率を見るのには呼気検査をしますので、この呼気検査をオプションで加えるということはどうでしょうか。
答弁 副町長 高橋平明(副町長は2015年3月まで)
オプションで加えることは可能だと思います。ただ、問題は、そのピロリ菌を抱えている方がどれほど自分の健康に留意をするか。ですから、今は一般の病院でもその検査は可能ですから、それらの方が自分でピロリ菌を持っているのか持っていないのかということをまず知りたいか知りたくないかですね。そういったことは、やはりその町が事業としてやるのが果たして適当かどうかということも含めて、先進的にやられている町があるということも承知はしていますけれども、基本的にはその胃がんにならないためのリスクを判定することが、国を挙げてやることがまずは最初ではないかと思っています。我が町で今やるかやらないかというのは、これからのいろんなことを研究させていただきますけれども、ピロリ菌のまず持っている持っていないのリスクを図ることが町としても優先的な仕事ではなくて、がんを早期発見して早期治療につなげたいというのが今現状では町の優先的な課題であるというふうに考えていますので、ただ、ピロリ菌を持っているか持っていないかががんにつながるということのリスクというのはもちろん十分認識をしていますので、それは今後研究をさせていただきたい。また、こういったリスクがありますよということを、若い人たちにもお知らせをしていかなければならないわけですね。そういったことにも力を入れてはいきたいと思いますけれども、今すぐ町が実施するかどうかということについては、これから研究をさせていただきたいというように思っております。
再質問 6番 岡本眞利子
胃がんの原因としてピロリ菌ばかりではないことはわかりますが、また、ピロリ菌が自分の胃の中にすんでいるという自覚を町民一人一人 50 代以上の方が持つことが優先であるということで、それに向けての町の働きを進めていただくのが、いい方向ではないかと思うのですけれども、ぜひ胃がんの受診率を上げるように一歩進んでいただきたいと思います。では続きまして、学校におけるがん教育についてであります。がんに対する正しい知識を得ることががん治療を受ける上での基本になり、子供のころからの重要性が指摘されております。がん教育について子供たちが健康と命の大切さを学び、みずからの健康を大切に管理することにつながるのではないかと思います。しかしながら、答弁にもございましたが、現在の教育現場では、がんは保健体育の授業で生活習慣病や喫煙、飲酒の害を及ぶ際に心臓病などのほかの病気とあわせて紹介される程度です。また、授業時間も小中高校でそれぞれ1時間ほどしかされていない場合が多いようです。2014 年度からは、国では全国の学校でどの程度がん教育が行われているかを調査し、モデル校を選定し、2016 年までには3年間先進的な教育を行うと申します。モデル校では教育委員会が独自に教材を作成し、医療専門家や病棟経験者を招いて授業をしてもらったりすることを検討し、教員向けにがんの知識や理解を深める研修も行う予定をしているそうです。義務教育の時期にがん検診や予防の大切さを教えることが、がん対策の最大の啓発運動になると思います。答弁の中にもありましたが、教科書を使ってがん教育は行われていない中、がんの知識は大人になれば熟視できるわけではなく、発達段階に応じた学びが有効であると申します。したがいまして、我が町でも小さなころからのがん知識をぜひ深めるために、国の動向を見ながら、がん教育に対しておくれをとらないよう進めていただきたいと思います。また、あるところでは、もう既にがん教育のプログラム検討委員会を設置して、新しい教材などを作成し、進めているところもあるようです。そのように我が町も進め方に対してどのような考えがあるかをお伺いいたします。
答弁 教育長 飯田晴義(教育長は2014年12月まで)
ご答弁で申し上げましたように、国がモデル事業を来年度から3年かけて実施をし、さらに次期の学習指導要領の改正に盛り込んでいこうというような考え方であります。その後、平成 30 年が今予定されておりますので、そこから実際の教科の中で入っていくのだろうというふうに思っております。今の段階では報道で知る範囲で、これどういう内容かということが全くわかりませんし、例えばその教科に入るにしても、中学校で言うと保健体育 105 時間、年間あるわけなのですが、その中で体育と保健の配分がありますし、その保健の中でどの程度割いていくかということも全くわからないわけであります。そういう中で、今からどうしていくというのはなかなか申し上げられない。学習指導要領がどういうふうになっていくかということを受けて、各学校に対して、なるべくがん教育について取り組んでいただきたいと、そういうお話はできるかと思います。ただ、最終的な教育課程の編成については、これ学校長がそれぞれの学校の特色に応じて編成をしているということが実態でありますので、こちらから絶対こうやってくださいというのは、なかなか無理かなと。ただ、教育委員会としては、がん教育のすばらしさ、内容については、各学校に対してお知らせをしたいなというふうに思っております。
再質問 6番 岡本眞利子
まだはっきり内容がきちっと決まっているわけではないのですけれども、もう進んでいるところは既に進んで、がん教育に対して推進しているところもあるようですので、うちの町独自のカリキュラムなどもやっぱり作成しながら、がん教育に向けてやっぱり小さなうちからがんの正しい知識を得ることにより、また、子供が親に向かってがん検診を受けているのという言葉が出るくらいの教育をすることが大切ではないかと思いますが、その点についてお伺いします。
答弁 教育長 飯田晴義(教育長は2014年12月まで)
先ほど申し上げましたように、今の教科の中でやるとなれば、ちょっと難しいのかなと。これ指導要領にありませんので、具体的に進めるというのは難しいのかなというふうに思います。ただ、総合的な学習時間というのもあります。小学校、中学校とも、中学校1年生が 50 時間、その他小学校が3年生から6年生 70 時間、中学校2年、3年が 70 時間という時間がありますので、この時間を使っていかにがんの恐ろしさだとか、がんに対する知識を教育指導できるかということになってくるのだと思います。それにしても、やはり学校がそれぞれの教育課程を編成した中できめ細かく課程を組んでいるわけでありますので、町教委としましては、がん教育の重要性については校長会、教頭会を通じてお話をさせていただきますけれども、最後はやはり各学校が学校長が責任を持って教育課程を編成するということでありますので、意向は伝えさせていただきたいというふうには思っております。
再質問 6番 岡本眞利子
国の動向を見ながら本当におくれないように、できることはがん教育に対して進めていただきたいと思います。では、がんに対しての最後なのですけれども、ノーベル化学賞受賞者の田中耕一さんが血液1滴でがんや生活習慣病などを早期診断したり、画期的な治療薬、開発につながる新技術を開発したと報道されましたが、こうした新技術により簡単な検査でがん検診を行うことができれば、受診率の向上やがんの早期発見に、ひいては医療費削減へもつながっていくのではないかと期待をいたしまして、私の質問を終わります。