幕別町議会 平成24年第4回定例会 2012年12月12日
TPP参加阻止のために町の積極的な運動の展開を求めることについて
2012年12月12日、幕別町議会の一般質問で、増田武夫議員が「TPP参加阻止のために町の積極的な運動の展開を求めることについて」質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。
- 質問者
- 増田武夫 議員
- 答弁者
- 町長 岡田和夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 17番 増田武夫
それでは、通告に従いまして質問いたします。まず最初に、TPP 参加阻止のために町の積極的な運動の展開を求めることについてであります。TPP(環太平洋経済連携協定)参加問題は、この国の形を変え、農業はもちろん、地域社会を崩壊させる重要問題であるとして、私は平成 22 年 12 月、平成 24 年3月議会の一般質問でも取り上げさせていただき、町が積極的に反対運動の先頭に立つよう要請してまいりました。また、本議会でも平成 22 年 12 月、「例外なき関税撤廃」を原則とする TPP 交渉への参加に反対する意見書を、平成 23 年 12 月には TPP 交渉への参加表明撤回を求める意見書を全会一致で可決したところであります。こうした意見が広く存在する中で、野田佳彦首相は、去る 11 月 20 日、アメリカのオバマ大統領との会談で、TPP 交渉参加に向けた日米協議を加速すると表明いたしました。TPP の参加に新たに参加するには、交渉参加国の同意が必要なため、アメリカとの協議を加速するというものであります。昨年 11 月、アメリカなどとの交渉参加国との事前協議を始めるに当たって、政府は情報収集だけだとしておりましたが、アメリカからの要求は厳しく、全米牛肉生産者協会などが要求している米国産牛肉の輸入拡大のために BSE 規制を緩和して、30 カ月未満の輸入を可としたり、簡易生命の新たながん保険発売中止を表明するなど、次々とアメリカの要求に従っているわけであります。野田首相は、「守るべきものは守りながら TPP を推進する」としていますが、2011 年 11 月 12 日に交渉9カ国の指導者が発表した TPP の「大要」では、「商品・サービス・貿易や投資への関税や障壁を撤廃する」と明記され、関税撤廃に例外がないことが明瞭にされています。後から交渉に参加したカナダ、メキシコは、「現行交渉参加国が既に合意した条文は、全て受け入れる」との条件を受け入れての参加となっております。日本が特別扱いになることは考えられません。TPP に参加して、「守るべきものを守る」など、あり得ない状況と言わざるを得ません。自民党の安倍総裁も、「守るべきものは守って交渉に参加する」として経団連に対して積極的な参加姿勢を表明しております。一方、米国などの交渉参加国は、来年中にも交渉をまとめようとしており、我が国の参加阻止の運動は、まさに正念場を迎えております。こうした状況を踏まえて、町として基幹産業農業を守り、地域経済と地域社会、町民生活を崩壊させないために取り組みを強化させなければならないと考えるものであります。そこで、お伺いいたします。1、TPP を取り巻く状況を、現状どのように認識しておられるか。2、これまでの町を中心とする運動を、どう取り組んできたか。3、これからの数カ月間が、この問題の正念場と考えるけれども、町内の農業委員会、各 JA、商工会など賛同者に呼びかけて、TPP 参加阻止のための共闘組織を立ち上げるべきと思うがどうか。4、他町村でも取り組まれております町民全体を対象にした講演会、学習会、反対集会など、多彩な取り組みをすべきと思うがどうか。5、ゆとりみらい 21 推進協議会発行のチラシは大いに評価されるところでありますけれども、広報、町のホームページの活用など、さらに多彩な取り組みが必要と思うがどうか。二つ目、野生鳥獣対策、特にエゾシカ被害対策についてであります。野生鳥獣、特にエゾシカによる農林業被害額は増加傾向にあり、道が公表した 2011 年度のエゾシカによる十勝管内の被害総額は8億 6,400 万円で、前年度より 6,300 万円の増となっております。こうした野生鳥獣による農林被害額を最小限に防ぐよう望む声が上がっています。そこで、次の点を伺いたいと思います。1、鹿、キツネ、カラス、熊の鳥獣による今年度の被害は、どのように把握しているか。2、被害が全体として増加傾向にあるが、今年度の防止対策と効果はどうであったか。3、鹿の捕獲数が急激に伸びており、捕獲後の死体処理が困難となっていると聞きますけれども、援助の方策を検討すべきではないか。4、猟友会等への援助強化、報奨金の見直しの必要があるのではないか。以上であります。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
増田議員のご質問にお答えいたします。初めに、「TPP 参加阻止、町の積極的な運動の展開について」であります。TPP 交渉への参加につきましては、今回の総選挙における各政党の公約の争点とされており、過日の新聞に立候補予定者を対象にした政策アンケートを実施したところ、その 63%が参加反対の意向を示したと報道されましたように、総選挙後の新政権の運営の重要なポイントになるものと注視をしているところであります。ご質問の1点目、「TPP を取り巻く現状認識について」であります。平成 22 年度の政府間交渉から既に2年余りを経過し、この間、9カ国で協議が進められ、本年 10月にはメキシコ、カナダが交渉に参加し、現政府も事前協議を加速させる旨を表明していることは、北海道、十勝地域そのものの崩壊につながるものと危惧をしているところであります。ご質問の2点目、「町を中心とした取り組みについて」であります。平成 23 年1月の広報誌に、TPP の概要とその影響額に関する記事を掲載するとともに、あわせてホームページにも同内容を掲載したほか、役場庁舎、札内支所、忠類総合支所に立て看板を設置し、「TPPを考える道民会議」作成のポスターを庁舎ほか公共施設、金融機関、病院等を含め 41 カ所に掲示したのは、ご承知のとおりであります。また、本年4月に開催されました「とかち TPP セミナー」への参加、あるいは5月には、ゆとりみらい 21 推進協議会が作成したチラシを新聞に折り込むとともに、医療機関、商工会、建設業協会、消費者協会のほか、保育所、コミセンなど 45 カ所に配布したほか、百年記念ホールでの公演時に来場者の皆さんに配布し、周知を図ってきたところであります。ご質問の3点目、「TPP 参加阻止のための共闘組織の立ち上げについて」とご質問の4点目、「町民を対象にした学習会など多彩な取り組みの実施について」につきましては、関連がありますのであわせてご答弁させていただきます。本年3月の一般質問でも同様のご質問をいただいているところであり、町における共闘組織の立ち上げ、町民全体を対象にした多彩な取り組みにつきましては、その意は十分に理解をいたしますが、TPP 交渉の対象になっている 21 項目につきまして、特に、マスコミ報道等により輸入品が安く入ってくると思われている都市部に住む多くの方々に対し、その内容を説明する必要があります。TPP への交渉参加によりまして、日本の食の安全・安心が損なわれ、食料自給率が低下し、雇用が減尐するほか、医療・保険制度への影響など、それぞれの地域経済の崩壊や国民生活に重大な影響を及ぼす可能性があることを、関係機関や団体が一体となって情報を発信することにより、全ての国民に理解を促し、TPP 交渉参加に反対する機運を高めていくことが、今後における重要な運動であろうと考えております。ご質問の5点目、「広報、町ホームページを活用した多彩な取り組みについて」であります。前段、申し上げましたとおり、新たな政権による TPP 参加交渉の行方がどのようになっていくのか、年明けからその姿が明らかになってくるものと思われますことから、町民の皆さんへの周知につきましては、広報誌、ホームページを活用するのは、これまでどおりでありますが、来年2月にはホームページのリニューアルを計画しておりますので、TPP に関する専用コーナーの設定などにつきましても検討してまいりたいと考えているところであります。いずれにいたしましても、これから TPP 交渉に参加することは、既に交渉が合意されている内容については、全て受け入れなければならないこと、新規参加国は、交渉分野を追加することも、削除することもできないこと、あわせて交渉内容は4年間秘密裏にしなければならないことなど、TPP 交渉の特殊性を改めて周知するとともに、全ての国民とその生活に重大な影響を与えるものであることを、十勝、北海道全体を含めた関係機関、関係団体とともに訴え、力強く反対運動を進めてまいりたいと考えているところであります。次に、「野生鳥獣対策、特にエゾシカ被害対策について」であります。近年、エゾシカ、キツネ等による農作物等の被害が増加していることから、被害防止策を総合的、かつ効果的に実施するため、平成 21 年度に「幕別町鳥獣被害防止計画」を策定したところであり、被害防止施策の実施体制として、ゆとりみらい 21 推進協議会内に「鳥獣害対策委員会」を設置し、エゾシカに対しては、銃及びくくりわな、キツネに対しては、箱わなにより駆除、捕獲をしているところであります。ご質問の1点目、「今年度の被害の把握について」であります。ゆとりみらい 21 推進協議会におきましては、平成 22 年度から、例年1月にアンケートによる被害調査を行っておりますことから、本年度の被害状況につきましては、これから調査することといたしており、現段階では把握されておりません。参考までに過去2年間の被害額を申し上げますと、エゾシカは平成 22 年度 6,062 万円に対し 23 年度は 5,378 万 6,000 円で 683 万 4,000 円の減、キツネは 292 万 6,000 円に対し 278 万 8,000 円で 13万 8,000 円の減、カラス等は 649 万 4,000 円に対し 234 万円で 385 万 4,000 円の減であり、総体で被害額を比較しますと、平成 22 年度から 23 年度は 1,082 万 6,000 円の減尐になったところであります。ご質問の2点目、「今年度の防止対策効果について」であります。有害鳥獣として駆除しましたエゾシカの頭数についてお答えをいたします。エゾシカの駆除につきましては、平成 22 年度は銃によるものが 209 頭、くくりわなによるものが4頭の合計 213 頭、23 年度は銃が 341 頭、わなが 25 頭の合計 366 頭と前年に比較して 153 頭の増となりましたが、本年度は銃が 145 頭、わなが 54 頭の合計 199 頭と、23 年度と比較しますと 167 頭の減尐となったところであります。本年度は、銃による駆除数が減尐しておりますが、猟友会のお話によりますと、例年に比べ見かける個体数が尐なく、圃場の足跡も減尐しているということであり、これは、くくりわなによる捕獲が抑止効果を生み、人里に出てくるエゾシカの数が減っているのではないかというふうに判断をいたしております。くくりわなは、ゆとりみらい 21 推進協議会におきまして、平成 22 年度から購入し、現在 245 機を、くくりわな免許保持者の農業者の皆さんに貸し出しをしているところであり、「自分の農地は自分で守る」という考えのもと、農業者の皆さんのご理解とご努力の成果のあらわれと考えているところであります。なお、今年度の防止対策と効果につきましては、被害額の調査が終わっておりませんので、額の効果を図ることはできませんが、くくりわなにつきましては、管内でいち早く導入を図ったところであり、昨年に比べ本年は2倍強の捕獲実績があり、前段申し上げましたように抑止効果が働いているものと考えております。ご質問の3点目、「鹿捕獲後の死体処理に対する援助の方策の検討について」であります。捕獲後の鹿の死体処理につきましては、環境省の「鳥獣の保護を図るための事業を実施するための基本的な指針」において、「捕獲物等は、原則として持ち帰ることとし、やむを得ない場合は生態系に影響を与えないよう適切な方法で埋設することにより適切に処理し、山野に放置することのないよう指導するものとする」と規定されております。本町におきましては地形上、急傾斜地など搬出が困難なケースが相当数あり、埋設処理をしているのが実態であります。なお、本年5月に開催されました十勝圏活性化推進期成会の定期総会におきまして、「国または北海道において残滓処理施設の整備を図ること」を新たな最重点事項の一つとして加え、国等に要望したところであります。ご質問の4点目、「猟友会等への援助強化、報奨金の見直しについて」であります。北海道猟友会帯広支部幕別部会に対しましては、鳥獣害対策委員会を設置している、ゆとりみらい21 推進協議会から年額 10 万 2,000 円を補助し、ご協力をいただいているところでありますが、本年春に猟友会にお聞きした際には、「現状で了解している」とのお返事をいただいているところであります。また、有害鳥獣の駆除に係る報償費につきましては、エゾシカ1頭につき 5,000 円であり、例年、猟友会とも協議をさせていただいており、現行の額が管内の平均的な額ということもありまして、今のところ増額のお話はいただいておりませんが、今後とも猟友会あるいは管内の状況等も確認をしながら対応をしてまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、エゾシカの駆除につきましては、北海道においてもその対策を強化しようとしているところであり、まずは個体数の減尐が急務でありますので、今後とも可能な手法を検討しながら猟友会を初めとする関係機関、さらには近隣町との連携を密にしながら被害防止対策に鋭意努力をしてまいりたいと考えております。以上で、増田議員のご質問への答弁とさせていただきます。
再質問 17番 増田武夫
それでは、最初の TPP の問題から再質問をさせていただきたいと思います。町長の答弁にもありますけれども、この TPP 参加、どうしていくかという問題は、国政の重大問題だというふうに思います。そうした中で、答弁の中では、政策アンケートを実施したところ、その 63%の候補者が参加反対の意向だと、こういうお話であります。最初の質問でも申し上げましたけれども、我が国のこれらの国政を担っていくであろう二つの大きな政党につきましては、やはり条件はつけて、それを「守るべきものは守る」と両方とも言うわけですけれども、参加していく方向を示しているわけであります。そうした点からいいますと、次の政権がどのようになるかはわかりませんけれども、予断を許さない状況が続くのではないかというふうに思うわけです。TPP をめぐる現状は、町長自身も北海道、十勝地域そのものの崩壊につながるものだと危惧しているというお話であります。この TPP の参加が、どういうようないろいろな農業、医療、その他の多くの分野に甚大な影響を与えるということは、今までも議論してきたところであります。そうした中で、来年度中にオバマ大統領などは、この TPP の交渉を成就させて、そして発足させたいというそういう意向を持っています。そうした点からいいますと、現在の野田内閣が、これに積極的に推進のための協議をしていきたいというその表明とあわせますと、この数カ月間が非常に大きな山場になるのではないかというふうに思うわけです。まず、これまでも野田首相は、昨年の暮れの、あの APEC の会議でありますとか、参加の意思表示をする機会が幾度かあったわけでありますけれども、そしていろんなうわさでは、そうした機会に意思表示をするのではないかというそうした報道も流れましたけれども、しかし野田首相は、参加するという意思表示をすることができなかったわけです。その一番大きな力は、やはり例えば北海道、この十勝ではこうしたビラも発行されたのですけれども、ここには 22 団体が一つに集まって、そしてオール十勝が一つになって反対運動を展開して、これは全国の典型になったのだと思うのですけれども、そうした運動を特に JA などを中心として、いろいろな団体が展開してきた結果、やはり国会議員の中にも慎重に考えるべきだというような動きも大きくなって、今まで参加表明をできないできているということだというふうに思います。そうした点からいいますと、最初の質問でも申し上げましたように、この数カ月間が正念場になるのではないかというふうに思います。そこで、今回もこの問題取り上げさせていただいたわけでありますけれども、2番目の町を中心とした運動、取り組みについてもお聞きしたわけでもあります。町として、こうしたビラを、ゆとりみらい 21 推進協議会が中心となって出していただいたことは、非常に大きな効果だったというふうに思います。しかし、町民と話しておりましても、確かに農家の人たちは、非常に危機感を持って、これを何とかしなければならないというそういう危機意識を強く持っているわけでありますけれども、こうした農村地域といいますか、基幹産業が農業であるこうした地域においても、市街地の人たちは、まだまだこの TPP の問題に対する関心が薄いといいますか、その重大性が浸透し切っていないのではないか、いまだにそうではないかというふうに思います。全国的な世論調査におきましても、まだ反対のほうが十分に上回っているという状況ではないわけです。そこで、やはり町を中心とした取り組みをさらに強めていくことが必要ではないかと思いますけれども、そうした町の、町民の意識、その他について、どのように考えておられるか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
お話いろいろ伺いましたように、今ちょうど選挙の真っ最中でありますので、この選挙後の新しい政権の中で、この TPP に対する取り組みが、どう変化していくのか、まさに我々としても注視していかなければならない問題だろうというふうに思いますし、我々がどういう方向に進もうとしようと、反対運動を続けていくということには、これは変わるものでは私はないのだろうというふうに思います。もちろん、その反対運動の中に、いかに多くの皆さんの理解をいただくことが大事かなということだろうと思いますし、ただ農業者のみならず、商工業あるいはそれ以外の人たちも、それぞれの上の団体、例えば北海道でももちろん経団連もそうですし、商工会の地方会もそうですし、いろんなところがみんな反対の組織を持って運動をしているわけでありますので、私どもは、市街地の人たちがまだまだ薄いということ以上に、やっぱりそういった組織の中で理解をしていただくことが大事でなかろうかなというふうに私どもも思っております。今回のこのご質問をいただいた後も、例えば JA の幹部の方とか農業委員会の会長さんだとか、いろんな方とのお話なんか聞いても、もちろん反対を推し進めることには、何ら変わるものはないわけでありますので、これからまた商工会の幹部の皆さんともお会いすることも多いわけですけれども、いろんな面でこれらの町の考え、あるいは状況等をお話ししながら特に協力し合って運動が進められるように努力してまいりたいというふうに思っています。
再質問 17番 増田武夫
こうした TPP に本当にもろに影響を受ける農業地帯、しかも本町のいろんな経済状況を見てみましても、1次産業に関連するいろんな業界が多いわけで、そうした点でも関税の撤廃だけを見ても、非常に大きな影響を受けますし、町長も言うように地域の崩壊につながるというそういう問題であるにもかかわらず、まだまだ町民の中の大多数が共通の意識を持つまでに至っていないわけです。そうした点から、やはり我々の努力、そして町の努力自身も、まだ足りないのではないかと。2年以上前に突然参加することを菅内閣が表明して以来、いろんな運動が展開されているのですけれども、しかし、やはりそうした中でも、まだ TPP って、どんな内容なのというようなそういうことが町民からもまだ出されるということ、やっぱりそういう状況を見ますと、まだ町の努力も我々の努力も足りないのではないかと。やはりよく前にも申し上げましたけれども、尐々反対運動を展開したけれども、やはり最終的には結ばれてしまった。それでは、やはり取り返しがつかない、それでは済まされない重大な問題だと思うからこそ、こうして何度も取り上げさせていただくわけですけれども、そうした点で、3番目に挙げましたけれども、運動をもう一歩進めて、やはりこの正念場の時期に農協でありますとか、いろいろな団体と手を組んで、やはり真剣にこの町民の意識を変え、運動を展開していく、そうしたことを今やるべきではないかと思いますけれども、その点もう一度。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
先ほども申し上げましたように、町民の皆さんが、私どもの町の将来のことを考えて、ぜひ TPP には反対の声を上げてほしい、そういったが輪を広がっていくことが一番望ましいという、そのためにもこういった共闘組織ということが知られているわけでありますけれども、十分我々もそういったことは、今後の動向を見ながら考えていかなければならないと思います。先ほどの、その首相が外国へ行って、なかなか表明できなかった。その中には、道内にも「北海道TPP 問題連絡会議」ですとか、「TPP 問題を考える道民会議」ですとか、「北海道農業・農村確立連絡会議」ですとか、こういったところが、そういった動きがあると、すぐ行動を起こして抑止力を出す。実は、私ども町村会も昨年6月には中央要請をしている。このそれぞれの団体の中には、先ほども言いましたように商工会議所ですとか、農業の中央会ですとか、いろんなところが加入して、それぞれ行動をしているわけでありますので、そういったところとの活動も、我々もまた十分見ながら、また町として、今言った共闘を組めるような状態になるのか、まさにこの後の政権が誕生し、そしてそれらが諸外国との動きの中でどうなっていくのかも見きわめていく必要はあるのだろうというふうに思っております。
再質問 17番 増田武夫
特に北海道は、知事も反対を表明しておりますし、そうした点では、やはり全国的にもこの反対運動を引っ張っていく状況になっているのだというふうに思うのです。そうした中にもかかわらず、やはり各町村、下のその各単位からやはり運動を盛り上げていくことが、今こそ必要だというふうに思います。十勝管内でも本別町でありますとか、音更、士幌だとか大樹、広尾などが学習会ですとか、反対集会だとか、まだそのほかにもあるかもしれませんけれども、町がこの中心となって開いて、町民にも考えてもらい、一緒にこの運動をしていこうという姿勢を積極的に示しております。やはりそうした点では、上滑りと言ったらあれですけれども、団体が一生懸命努力すると同時に町民全体にも働きかけて、市町村単位でもそうしたものがやはり展開されていくことが、本当に参加を阻止していく基本的な力になるのではないか。やっぱりそうした点では共闘組織を立ち上げて、そしていろんな形、学習会であろうか、反対集会であろうか、いろんな形があると思いますけれども、この町民に考えていただく機会を一つでも多くつくっていくべきだというふうに思います。この共闘組織、それからそれを中心とした反対運動の展開、もう一度お聞きします。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
お話ありましたように学習会、研修会なんかも確かに町が中心ではなかったのですけれども、農民同盟が主催してやっただとか、いろんな講習会は開かれたと思うのですけれども、ただそのときに果たして一般町民の方まで、どれだけ浸透していったかということになると、ちょっと不透明な部分はあるのだろうと思いますけれども、今言ったような組織については、相手団体のこともありますので、そういった方々とも先ほど言いましたように話をするような機会を通じながら、これからの動向を見ながら対応していきたいというふうに思います。
再質問 17番 増田武夫
本当に、お隣の韓国もアメリカとの FTA を締結して、発効したわけですけれども、韓国との FTA よりもより高いものにしていくのだとアメリカは言っているわけです。韓国などでもいろいろなことで、韓国では ISDS 条項を毒素条項と呼んで、そして例えばアメリカの企業がメキシコの産廃処理業者を買収して、そして産廃処理をしようとしたときに、その地方の自治体がいろんな汚染その他で、これを許可しなかったと。そうしたら、そのアメリカの会社は、メキシコの政府を訴えて、そして世界銀行のもとにある機関で、メキシコ政府に日本円で百六、七十億の賠償をさせたという、こういう ISD 条項、これが毒素条項と呼んで、それが韓国との協定にも盛り込まれた、そうしたことも今、大問題になっているわけです。そうしたあらゆる分野、例えば建設業なんかにしましても、TPP に参加するということになれば、外国の建設業者もどんどん参入してきて、例えばこの幕別町が地元企業優先などということで、いろいろやろうとしても、それをできない状況が生まれてくるというようなことで、建設業関係の果てまで、この影響が出てくるというようなことも言われております。二十数項目にわたる非関税障壁の撤廃も盛り込まれておりますので、そうした点では、農業だけの問題ではない。今では、日本の医師会全体でもこれに反対して、国民皆保険を守ろうではないかというようなこともされている状況になっておりまして、非常に運動としては大きな高まりを見せているわけですけれども、しかし大きな政党が、そういう推進の方向で、末端の候補は、反対反対と言っているかもしれませんけれども、そういう推進の方向で進もうとしていることを考えますと、やはり今こそ正念場だということで、腹をくくって運動を展開しなければならないというふうに思います。5番目の広報、町のホームページの活用の問題でもリニューアルに際して、その問題も考えていきたいと。今、幕別町のホームページを見ても、なかなか TPP の問題についてたどり着くことは、ちょっとできないような状況になっていますので、その点でもぜひ努力をお願いしたいというふうに思います。正念場の時期だということで、もう一度決意を。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
先ほども言いましたけれども、北海道は、いろんな団体が反対運動の先頭に立って頑張っていらっしゃるわけですし、建設業協会、医師会、いずれも皆その団体の中に、今、加入をしているわけであります。そういったことから、我々も今おっしゃられたようなことで、まず地域、足元から固めていくことが大事なのだろうというふうに思っております。繰り返しになりますけれども、いろんな機会を通じながら、またあるいは関係の団体の皆さん方とも相談しながら対応していきたいというふうに思います。
再質問 17番 増田武夫
次に、野生鳥獣の被害対策であります。町の被害としては、平成 22 年よりも 23 年が減ったということで、これはいろんな努力の結果もあるのではないかと思いますけれども、北海道、それから十勝全体としては、非常にふえてきている状況で、十勝全体では、平成 22 年よりも 23 年のほうが 5,400 万円ほどふえたというふうに承知しております。そうした周りの状況を考えますと、今後減り続けるという保障もないというふうに思いますので、いろんな対策をくくりわなも一番早くやられたということでありますけれども、そうした被害を尐なくする努力をしていただきたいというふうに思います。3番目の鹿の捕獲後の死体の処理についてでありますけれども、平成 23 年度は、357 頭の捕獲が行われたということもありまして、この間の議会の報告会でも出されていたのですが、とった後の処理というものが非常になかなか大変だと。そうした対策が何かないものだろうかというようなお話もありました。そうした点で、そうした三百何頭も捕獲されたとなると、それを有効利用する方法がないのかどうか、またうまくその処理をする方法がないものかどうか、その点も町としても、じっくり検討していただきたいと思いますけれども、もう一度。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
先ほど申し上げましたように、今は殺した鹿を穴掘って埋めているところなのですけれど、ただ一部池田町ですとか新得町なんかは、新得に自前ではないですけれども、民間の施設があるものですから、そこへ持っていって焼却すると。池田も一部持っていっている。鹿追にも1カ所あると。ただ、そこは鹿追は、自分の町以外はだめだと言っていますけれども、そういったことでいろいろ各町村苦慮をしているわけでありますけれども、ただ、これ町村で一つずつ一つずつ施設を持つなんていうことはできないものですから、先ほども言いましたように、ことしから十勝圏の期成会で何とか国あるいは道で、こうした施設をつくってもらえないかという要望が始まったところであります。それともう一方で、中札内にありますレンダリングシステム、これはもちろん牛、馬の処理施設ですから、鹿は今だめなのですけれども、これを何とか鹿も同じようにやってもらえるような方法がとれないかと。いろんなこれは許可の問題があるのでしょうし、場合によっては施設の増設ということもあるのかもしれませんけれども、いずれにしてもこの方向と今、両方で進んでおります。ただ、持っていくまでの処理経費は、そうしたら誰が負担するのかですとか、いろんな問題を抱えておりますけれども、これは我が町のみならず十勝全域で、今、町村会でも取り上げておりますので、早く結論が出るように有効な方法が見出せるように努力してまいりたいというふうに思います。
再質問 17番 増田武夫
北海道の共通の問題でもありますし、そういうほかの町村ともよく協議されて、一番いい、最良の方法を見つけていただきたいというふうに思います。また、猟友会などとの連携も密にとられまして、そうしたところの意見もよく聞かれて、対処していただきたいというふうに思います。以上で、終わります。