幕別町議会 平成22年第3回定例会 2010年9月9日
町内に存在する公立並びに私立2高校の存続にかかわる支援のあり方について
2010年9月9日、幕別町議会の一般質問で、斉藤喜志雄議員が「町内に存在する公立並びに私立2高校の存続にかかわる支援のあり方について」質問し、教育長 金子隆司、町長 岡田和夫が答弁しました。
- 質問者
- 斉藤喜志雄 議員
- 答弁者
- 教育長 金子隆司、町長 岡田和夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 斉藤喜志雄
通告に基づきまして、町内に存在する公立並びに私立2高校の存続にかかわる支援のあり方についてお尋ねをいたします。従来、北海道教育委員会は、平成 12 年に策定した「公立高等学校配置の基本方針と考え方」に基づきまして「公立高等学校適正配置計画」、我々通称「適配」というふうに呼んでおりましたが、それを策定し、中卒者数の増減を勘案して、収容定員の調整や学校の再編等を行ってきたことについては、ご案内のとおりであります。しかし、国際化、高度情報化など社会の変化や生徒の進路希望などの多様化に加えて、大幅な中卒者数の減などといった環境の変化に対応するため、有識者で構成する「高校教育推進検討会議」なるものを設け、高校配置のあり方について諮問し、その答申に基づき平成 18 年8月に「新たな高校教育に関する指針」が策定されました。その後、平成 20 年度から年2回、全道 19 の会場で、市町村長を始め教育関係者や保護者などが参加する中、地域別検討協議会が開催されてきていることも、これまたご案内のとおりであります。本年度の十勝学区の「地域別検討会議」は4月と6月に開かれ、平成 23 年度から向こう3年間の「公立高等学校配置計画案」が示されたところであります。それを見ますと、上士幌高校が1学級減から復活2学級、これは極めて異例な措置というふうに言わざるを得ませんが、これまたいろんな理由があるのですが、そこは避けまして、平成 25 年度には帯広緑陽高校と新得高校の2校が1間口減とする案が示され、地元から強い反発の声が上がっているところであります。そこで心配なのは、道教委がこの新たな指針に基づき次年度の第1学年が3学級以下と見込まれる高校、全道には、ごめんなさい、そこに「87 校」とありますが「84 校」に訂正していただきたい、私のミスプリントであります。84 校については、原則再編の対象とするとしていることであります。したがいまして、当然、幕別高校もその対象校の一つであることは言うまでもありません。ひとたび新得高校のように再編の俎上に上ると、統廃合は過去の例からいいまして必至であります。地域から学校がなくなるということは、生徒や保護者はもとより、地域に根差した伝統ある文化活動や体育活動、そして地域経済などにも尐なからず影響を与えるものと考えるところです。町は、そうした観点から、これまでも諸活動費の補助金など、さまざまな支援策を講じてきておりますが、地元の高校を存続、充実、発展させるためのさらなる努力や取り組みの強化が迫られているものと考えるところであり、以下3点についてお伺いをするものであります。その1点目は、今春の町内中卒者の進路動向と公立高校の授業料無料化に伴う影響などについてお尋ねをいたします。そして、その2点目は、いわゆる特例2間口が廃止される中での「新たな高校教育に関する指針」をどのように受けとめていらっしゃるか、お伺いをしたいと思います。あわせて、幕別高校の存続を願う OB 初め生徒や保護者など、地域の住民の思いにこたえる支援策や施策、あるいはその取り組みについてお伺いをしたいと思います。三つには、中卒者が引き続き減尐する中で、一高校の経営努力には限界があるものと思われるところであります。すなわち、江陵高等学校のことであります。私立高校を抱える地元自治体として、どのような支援体制の強化を考えているか、これまでしてきたか、そういったところを含めてお伺いをしたいと思います。以上3点について質問いたします。終わります。
答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)
斉藤議員のご質問にお答えします。町内公私2高校の存続にかかわる支援のあり方についてであります。ご質問にもありますように、高校の存続問題は、生徒の進路や保護者の家計、地域の経済、文化活性化など幅広く影響が及ぶものでありますことから、常に危機意識を持って意を用いていく必要があるものと考えているところであります。ご質問の1点目、今春の町内5中学校卒業生の進路動向と公立高校の授業料無償化に伴う影響についてであります。まず、今春の幕別町内の亓つの中学校の卒業生の進路についてでありますが、卒業生は合計 309 人であり、進路未定の1人を除くと 308 人が高校等へ進学しております。この進学者の内訳につきましては、全日制の公立高校への進学者が 218 人、私立高校への進学者は84 人で、残り6人につきましては、定時制高校、養護学校、高等専門学校への進学などとなっております。前年度との比較では、卒業生が 23 人ふえた中、全日制高校への進学者は 25 人の増で、そのすべてが公立高校が占める一方、私立高校への進学者は同数となり、定時制高校等への進学は3人の減となっております。また、町内の二つの高校への進学者について申し上げますと、幕別高校への進学者は前年度より7人増の 32 人、江陵高校へは 10 人減の 46 人となっております。次に、公立高校の授業料無償化に伴う影響についてでありますが、本制度につきましては、多くの生徒が経済的な事情で中退している状況が続いておりますことから、国においては、「家庭の状況にかかわらず、すべての意思ある高校生等が安心して勉学に打ち込める社会をつくるため、公立高校の授業料を無償化して、家庭の教育費負担を軽減する」ことを目的に、本年4月から実施されたところであります。その内容は、高校に在学している学生の数に応じ、学校設置者に対し授業料の全部または一部相当額を支給するものであり、公立高校の場合は、1人当たり年 11 万 8,800 円が国から高校設置自治体に支給されますことから、結果的に授業料は無償となるものであります。私立高校につきましては、通常は1人当たり年 11 万 8,000 円を就学支援金として支給し、さらに世帯の収入に応じて最高で 23 万 7,600 円まで、国から設置者である学校法人などに支給されるものであります。このほか、同じく私立高校に対しましては、北海道の授業料軽減補助制度があり、市町村民税所得割非課税世帯では実質的には授業料は無償、市町村民税所得割が1万 8,900 円未満では月額 5,000 円程度の負担まで軽減されることとなっております。このため、町内の私立高校を例にいたしますと、所得割が1万 8,900 円以上の世帯に限っては、就学支援金年額 11 万 8,800 円のみの支援となりますので、授業料における公立高校との負担の差は年間約 23 万円となっているところであります。授業料の無償化によって、道内の私立高校関係者からは、尐子化や不況に加え本制度の実施によって入学者が減尐したとの話もあり、本町においても、江陵高校への入学者が前年度より減尐していることの一因になっているのではないかと推測できるところでもあります。しかしながら、その一方では、十勝管内においては、本年度の私立高校への進学者は 762 人で、昨年度より 39 人ふえているという状況をかんがみますと、公立か私立かを選択することについて影響があったとは考えにくい面もあると感じ、授業料無償化の影響を判断することは、なかなか難しい面があるものと考えております。また、公立高校においては、授業料無償化に伴い、従来の授業料減免世帯の把握ができなくなったために、PTA 会費などの各種負担金について減免が廃止され、実質的に負担増となった世帯が生じている現象も出てきているところであります。具体的には、十勝管内においては、従来から5校が授業料免除者に対して、PTA 会費やクラブ活動後援会費などの減免を行っておりましたが、このうち3校が本年度から減免を廃止しており、これらの高校の現在2、3学年に在籍し、昨年度も授業料免除となっていた生徒にとっては、本年度から実質的に保護者の負担がふえるという状況になっているところであります。以上で、斉藤議員のご質問に対する私からの答弁とさせていただきます。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
斉藤議員のご質問にお答えいたします。ご質問の2点目となります、新たな高校教育に関する指針と幕別高校存続への支援策についてであります。ご質問にもありましたように、北海道教育委員会が平成 18 年度に策定された「新たな高校教育に関する指針」に基づき、中学校卒業者数の増減見込みや地域の実情などに応じて定員調整や学校の再編整備を内容とする、平成 23 年度から3年間の「公立高等学校配置計画案」では、平成 23 年度に上士幌高校を1学級増とし、平成 25 年度に帯広緑陽高校と新得高校をそれぞれ1学級減とする方針が示されました。また、この配置計画案では、平成 26 年度から 29 年度までの見通しとして、「4年間で1から2学級相当の調整が必要」とし、再編も含めた定員調整や新しいタイプの高校の設置の検討が必要であるとしております。中学校卒業者数が大幅に減尐を続けている中で、高等学校の教育水準を維持向上させていくためには、公立高校の再編は避けて通ることのできないものと理解いたしておりますが、幕別高校が果たしてきた役割、そして今後も地域の子供たちの学びやとして、十勝東部の1校の普通科高校として、存続、発展していくためにも、再編整備の対象としてはならないものと強く認識いたしているところであります。今年度の幕別高校の入学者数は、町内からの 32 人を含め 75 人を数え、昨年の 58 人から大きく増加したところであり、また、最近では明るい話題として、野球部員が 10 名に達し、4年ぶりに公式戦出場を果たせそうだという記事や、女子ハンドボール同好会が誕生したという記事が地方紙で大きく紹介されるなど、熱意を持った先生方のご指導をいただきながら、充実した高校生活が営まれているものと拝察いたしているところであります。町では、平成 21 年度から幕別高等学校教育振興会への補助を拡充し、生徒の体験活動や進路対策、地域との連携教育活動の充実などに支援を行い、また、海外研修への派遣を始め、キャリア教育の一環としてインターン研修の受け入れや学校行事への福祉バスの運行など、学校教育活動の充実のため行政として側面的援助に努めてまいりましたが、今後においても教育委員会との連携を密にし、ソフト面での一層の充実などにも努めてまいりたいと考えております。ご質問の3点目、江陵高校への支援体制の強化についてであります。ご承知のとおり、江陵高校は、昭和 60 年に池田町から本町へ移転し、町内中学生の進学先として重要な役割を果たしているものと認識いたしているところであります。平成 16 年には、普通科コースに加え福祉コースを設置し、高齢社会における福祉医療現場の担い手を育成する教育にも取り組んでおり、また、数年前からは不登校の生徒の受け入れも行うなど、社会へ出るための人格形成や能力伸長のための特色ある教育を展開されているものと考えております。とりわけ福祉コースにつきましては、介護福祉士国家試験合格率が全国平均を大きく上回る実績を上げ、町内福祉施設はもとより、管内の福祉施設などに多くの人材を送り出しているところであります。町では、これまで江陵高校に対しまして、毎年 190 万円の運営費補助を行ってきたところでありますが、近年、各種団体等への補助金等の透明性、公平性あるいは公益性を確保する観点から、補助金等適正化委員会を設けて、補助団体等の事業内容などを精査し、補助金額を見直し、その適正額を決定してきたところであります。江陵高校につきましては、その教育活動を高く評価するとともに、町内中学生の進学先としての重要性などを考慮し、当面、現在の金額で支援を続けていくことが必要であろうと認識しているところであります。なお、今後の支援体制の強化ということでありますが、前段申し上げましたとおり、幕別高校と同様にソフト面でのさらなる支援を検討してまいりたいと考えております。以上で、斉藤議員のご質問に対する私からの答弁とさせていただきます。
質問 3番 斉藤喜志雄
それでは、それぞれ質問項目に沿いまして何点かお尋ねをいたしたいと思います。最初の1番目にかかわってでありますが、私の記憶が正しければ4月 22 日だったと思いますけれども、管内の町村会が、いわゆる高校の無償化にかかわって、公立高校の定数が大幅に減ったなんていうことで指摘をしながら、道教委に対して要望事項を出されたやに記憶をしているわけです。そういうところから、さあ果たして、それでは公立高校を抱える町内の実態は、あるいは私立も含めてどういう影響があったのかなということで1点はお尋ねをしたところでありましたが、公立高校の希望者数等々がふえているという観点からいえば、幕高の応募者数がふえているという観点からいえば、そんな大きく影響はなかったのかなと。答弁の中にありますように、一定程度の、これは市内から大きく離れたところと、それから幕別町や芽室町や音更町のように、この帯広市と隣接しているところとでは当然条件が違うのだろうなと。そういう意味では、お答えをいただいているとおり、よくその意味が理解できるところだなというふうに思っております。私は、基本的には、その応募者数とのかかわりでのこのどんな影響があったかなという、町村会が道教委へ要望したところの視点に当てながら質問の要項をつくらせていただきましたが、お答えの中で今申し上げましたとおり、十分その点についてはよくわかりました。そこで、この答弁の中にも出てきているわけでありますけれども、授業料減免世帯の把握が困難になったこともあって諸費の減免措置が難しくなり、負担軽減というこの善意の措置であったにもかかわらず、結果として保護者の負担増という皮肉な現象を生じている世帯もあるのだというところにかかわってお尋ねをしたいと思いますが、幕別高校の学校に納める諸経費というのでしょうか、諸費、PTA 会費だとか同窓会費だとかも、もろもろあるのでしょう。そういったものや、それから修学旅行なんかは、これ各種積立金という方式をとっているのかな。いずれにしても、そういったものを含めて、その実態はどのようになっているか、もしおわかりであれば、幕別高校の諸費納入の状況等、実態等について教えていただければというふうに思います。
答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)
幕別高校の PTA 会費、諸費の実態についてでありますが、昨年度までは PTA の会費が 7,200 円、それから文化体育後援会活動費、これが 6,000 円でありまして、合わせて1万 3,200円でありましたが、本年度は PTA の総会で見直しが行われまして、両会計を一本化して、従前のクラブ活動のほうの繰越金を充当することによって 8,400 円というふうになったというふうにお聞きをいたしております。なお、幕別高校におきましては、授業料免除者に対する軽減措置は、小規模校という観点もありまして、従前から行われていないところではあります。以上です。
質問 3番 斉藤喜志雄
逆にこれ軽減されていた形になっていたの、結果としては。ことしはあれだけれども。そういう意味では、そんなにこれもまた大きな影響はなかったと言ってもいいのかもしれませんね。そこで、しかし間違いなく、いわゆる保護者の財政負担という観点で言えば非常に厳しいものがあるし、これからも負担の軽減の観点から、うちの町村で奨学資金制度がセッティングされているというふうに記憶しているのですが、その奨学資金の支給状況だとか、その実態についてはどのようになっているか尐しお聞かせいただきたいと思いますが、これ通告していなかったので、資料がなければ結構でございます。
答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)
保護者への負担の軽減というような観点から、PTA 会費あるいは後援会活動費以外に修学旅行でありますとか、生徒会費だとか、全国平均でいいますと、修学旅行で言うと北海道の場合 13 万円程度、生徒会費と教材費含めて2万円程度、合わせて、これ平均的な概念ではちょっと申し上げられませんけれども、その程度の別な負担があるということをまず念頭に置きまして、私どもの奨学資金制度にかかわる現状の実態についてお答えをしたいと思いますが、ご承知のとおり、幕別町の奨学資金条例というものに基づきまして、昭和 45 年からスタートいたしました。最初に限度額で申し上げますと、3,000 円以内というところからスタートいたしまして、昭和 55 年には 5,000 円以内、平成 12 年には 7,000 円以内、現在に至るということになってございます。これらにつきましては、時代の趨勢に合わせまして、その授業料の補てん分という観点から引き上げが行われてきたというふうに承知をいたしております。ただ、この近年、非常に経済状況、家計が非常に悪化しているというような状況から、平成 19 年から申し上げますが、平成 19 年には 6,000 円で 22 人に、平成 20 年には 5,000 円で 37 人に、平成 21 年には 4,000 円で 56 人、今年度におきましては 4,000 円で 64 人の方に支給をいたしております。また、今年度の 64 人のうち幕別高校の在学者については5名、江陵高校の在学者には 23 名、合わせて 28 名、約4割の方に奨学資金をお贈りいたしているところであります。以上です。
質問 3番 斉藤喜志雄
金額の多寡については、これはいろんな考え方があろうかと思いますけれども、こういうふうに経済格差が広がってきたり、貧困家庭がふえてきたりという、そういう中で、果たしてこれ 4,000 円というのはいかがなものなのかな。いや、しかし、ないよりはあったにこしたことないことも、これまたあれですし、うちの奨学資金の形は、これはいわゆる貸付型ではありませんよね、支給型ですね。という、そういう趣旨からいえば、他町村から比べても必ずしも悪い条件でないということも理解はしておりますが、今日的な家庭事情や保護者の困窮している状況、とりわけ恐らく保護者の経済的状況で比較するならば、幕別高校在学生の子供たちあるいは江陵高校在学生の子供たちと帯広市内へあれしている在学生の家庭とを比較したら、恐らく幕高並びに江陵高校へ行っている保護者家庭の経済的な厳しさというのは、こちらのほうが高いのだろうな、そんなことも思っております。そういう意味で言うと、これ後ほどまたちょっと補てんをさせていただきたいというふうに思いますが、僕は「量から質へ」という、そういう転換がある意味では求められているのかなと、そんなふうに考えております。ここの部分は通告にもなかったところを詳しくお話をいただいたということで恐縮しておりますが、そんなことで「量から質へ」というのは斉藤一体何を言わんとしているのだということも含めながら、今後のいろんな計画の中で取り上げていっていただければなと、こんなふうに思います。続いて、2点目の質問へ行きます。幕高の存続問題にかかわってですが、これは一昨年来、町を挙げて、あるいは地域を挙げて、OB 挙げて、それぞれの立場で非常に、先ほどの答弁の中にもあったように努力をされてきている。そこのところは僕は評価したいなと思いますし、過日、新聞を見ていて、悪い習慣ですけれども、ご飯を食べながら、かみながら新聞を見ていて、思わずパチパチパチッと家内の前で拍手をしてしまいました。家内は、「なしたのさ、お父さん」と、こうやって「急に」という、こういう。それは、これなのです。8月1日、北海道新聞の記事でありました。それから、その後は、十勝毎日新聞が9月の1日に、先ほど来、教育長の答弁の中にもありました、こういう活動です。僕は、野球部ができた、ハンドボール部ができたということもうれしいけれども、この写真に写っている子供たちの目を見たときに、いずれもどの子も本当にいい表情をして、高校生活の中で幕高へ通っている子供たちのひとみがこんないい表情で写っているのは久しぶりで見ました。僕は、それこそ町や先ほども言いました地域や OB の皆さんやそういった方々が、先ほど来、答弁の中にもあったような施策を施してきていることによって、こういう子供たちの表情が出てきたのだなと、そんなふうに私は思って、思わず手をたたいたのです。とりわけ野球部の中でこんなことを言っていました。何で野球部へ入ったのと言ったら、野球部のみんなが輝いて見えたと。学校教育というのは、僕はそういう、輝きや何かが出てきて、それが感ぜられる子供が生まれてきたら大成功だと。そういう意味で言うと、私は、この2年間まいてきた種が着実に、着実に芽を出し、実や葉をつける、そういう状況へと向かってきたと。したがって、何とかここを手抜きをしないで、支援の輪を広げていってやることが大事なのではないか、そういう思いからこのような質問をさせていただいたわけでありますけれども、町長も答弁の中で絶対地域から幕別高校をなくすことはできない、そのためにしっかりとソフト部分も含めて手を広げていきたいという力強いお答えをいただいたところであります。つきましては、私はそういうこの学校の思いや地域の思いや、あるいは町の思いや、それから子供の思いをしっかりつなぐパイプが必要なのではないか。そして、今はまだ点かもしらんけれども、それを幹や実を結ばせる、そういう吸い上げる仕組みが必要だなと。そして、有効かつ適切に町が考える、地域が考える、OB が考える、振興会が考える施策が子供たちの中に乗り移っていくようなシステムづくりが必要だということで質問をさせていただきたいわけでありますけれども、これまでどういった連携がこの三者の間で行われていたか、それから今後どういったものを考えているかをぜひお聞かせいただきたいなと、こんなふうに思います。お願いします。
答弁 教育長 金子隆司(教育長は2013年3月まで)
中高の連携ということだろうかと思いますが、今現在、これは民生部所管になっておりますが、子ども支援連絡協議会というのがございます。これは幼・保・小、それから高校に至るまで有識者が集まって特別支援のあるべき姿はどうあるべきかということを検討している機関がございます。それで、私どもの教育委員会サイドでは、幕別本町地区に限りますが、この幼・保・小・中・高の連携で年間1回ほどの情報交換といいますか、そのような場を持っています。したがいまして、高校に特別視点を当てたそういった仕組みというのはありませんけれども、今後においては、そのことも念頭に入れながら考えていく必要があるのではないかと。それと、中・高という関係におきましては、これはもうむしろ高校のほうが積極的でありますが、進路指導にかかわっては、それなりの回数で行われているというふうにはお聞きいたしております。以上です。
質問 3番 斉藤喜志雄
やっぱり年1回というのは、ちょっと僕は、ごめんなさいね、率直な気持ち、足りないのかなというふうに思います。僕たちがというか、町も含めて皆さんが幕別高校を守るためにやってきたことは魅力ある高校づくりということでやってきました。魅力ある高校づくり。そうすると、魅力ある高校づくりというところで、私が一番この幕別高校の存続に向けて、当面極めて心配だなという課題は何かというと、これは中退者なのですよ。地元からの高校、地元の高校へ行くという数もほどほどにふえてきています。それは先ほど来言っている幕別の取り組みが、地域挙げての取り組みが功を奏してきているのだと思う。子供の表情だけでなくて、地元からの進学率、それから募集定員に対する充足率、そういうのにかかわっても、もう限りなく近いところです。ところが、入り口ばかり僕たち考えていたけれども、もう一つ心配なのは、そして総合的に勘案してと道教委が言っている再編対象としているところの別な項目のところに、実は在籍者数を視野に入れているのですね。入学者数は、ことし 75 名でした。3年先を見てください。40 残っていたらいいところでないでしょうか。それくらい中途退学者が多いということであります。中途退学者が多い。そうすると、先ほど来言うように、ソフト部分で子供たちが魅力ある学校としてということでの適宜適切に手を打っていくためには、町内の5中学校並びに教育委員会なり町なりが入った、そして高校でのしっかりした連携、情報交換、そして内容充実に向けた学期1回くらいの取り組みが私は必要ではないかと。こんな商売をしていましたから、過去の経験で言わせてもらえば、音更高校がご案内のとおり定時制というのはなかなか満足いくような状況でありませんでした。しかし、それで削減間口の対象になりつつあったのを、実は今言った人たちが学期に1回集まって、それこそ高校が中学校に求める子供像、それからそれぞれの立場で求める高校像みたいなものをお互いに忌憚なく交換し合いながら、そこに向かってあれしていくという、そういう保護者や子供たちから選ばれる学校、そして在籍する子供たちが日々行きたくなる学校づくりを目指しませんかということで、ずっと通年何年間か過去取り組んでまいりました。その結果、ご案内のとおり音更高校の定時制の窓口は、今、切ることありません。もうほとんど全日制と同じ扱いになっていますから、ない状況の中で確保がずっと続いていっているというふうになっております。そういう観点で言うと、さらに子供たちの輝きを増す幕別高校ということで、せっかくいい芽が出てきたのだから、ぜひそんなところを試行していただければ、一層この幕高を再編の対象にするところから外れていくのではないかと、そんなふうに私は、そうもう強く思っているところです。今後、検討していくという教育長の答弁がありましたので、ぜひ検討していってください。それで、余り時間がありませんから先へ進みまして、3点目、私立高校であります。僕は、うちの町の売りを「教育の町・幕別町」としたっていいと思っています。なぜなら、公立高校、私立高校2校を一つの町村で抱えている町村なんていうのは、18 カ町村で芽室町を除いたらありません。芽室町しかありません、私学と公立を抱えているのは。しかし、芽室は、まあ帯広みたいなものですよね。ただ住所がそういう状況になっているというだけでありますから、そういう意味で言うと、どっぷり抱えているのは管内町村1町だけであります。そういう意味で言うと、ぜひ先ほどの町長の思いにもありますとおり、教育の町的発想で存続、支えていってほしいなと、そんな思いを込めながら、しかし道教委は何と言っているかというと、公私の比率は変えないというふうにはっきりうたっていますから、そうすると昭和 63 年の中卒者たちが9万 2,222 人です。そして、これから先を見通して、平成の 27 年にはどれだけになるかといったら、約半分の4万 6,000 人であります。そうすると、私学が生き抜いていくために、公立高校は簡単ですよ、これは。簡単ですよということはありません、うちらみたいに反対しているところは大変でしょうけれども、しかし基本的にはそう悪くないけれども、私学は人を抱えている観点からも含めても、なかなか個々の存続というのは、非常にその経営努力たるや大変なものがあるのだろうなと。そういう中にあって、先ほど町長も申し上げておりましたけれども、僕は経営努力に非常に頭が下がるなと思っているのです。いわゆる福祉課を設置してみたり、あるいは子供が目を輝かせて3年間学校で頑張れる、もう一つは何かといったら部活動だとか、もちろんそれに波及する勉強もありますけれども、出口活動が充実しているということが大事なのですよ、出口が。卒業したら、おれこんな道が見えるよねという、そこが目標が見えたときに人間というのは頑張れると思っています。そういう意味で言うと、しっかりと地域に町内の福祉施設にあれですね、地域社会をベースにしながら、あそこでこの福祉実践に強いこの人材の育成を通して、なおかつそれを町内の福祉施設に人材提供してくれている。そういう意味で言うと、私は間違いなくまちづくりに一方ならぬ貢献をしていただいているというふうに評価すべきであろうというふうに考えておりまして、そういう意味では、さらなるこの支援体制、そのことが、ああそうかと、教育を大事にする幕別町という一つの売りにもなるだろう、まちづくりの原点は人づくりにありますし、人づくりの原点は教育にあることは、もう今さら論をまつまでもありません。そういう観点から、さらなる支援が私は必要かなと。僕の記憶が間違っていなければ、現在 190 万円というお話を聞きましたけれども、過去にはもうちょっと多かったのでないかなという気が私はしているのです。そうすると、今言ったように、地域への貢献度だとか、経営努力だとか、考えてみたら実は私学も小規模校の経営というのは緩くないのですよ。それから、通学に地域ハンデをしょっています。札内駅からあの距離。そして、進学率を見てください。大学への進学率を見たら、それなりの大学へ進学していっているのですよ。専門学校へ進学していっている。そういう出口活動も極めて充実するという、そういう努力をして、だから江陵高校のほうが3年間頑張っていけるのだと思っているのですが、いずれにしましても、そんなことで 190万円も大事ですが、もう尐し何とかならんものかなと、こういう尐子化社会の中での町の貢献度という思いも含めて、尐し町長の思いを聞かせていただければありがたいかなと、そんなふうに思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
江陵高校に対する支援でありますけれども、お話ありましたように、江陵高校が幕別町へ来てからずっと 200 万円、実は補助金で出しておりました。これは先ほどもちょっと申し上げましたように、補助金の適正化というようなことで、一律5%カットがあったものですから、190万円に落ちたという経緯がつい二、三年前だというふうに思います。今お話ありましたように、私どもも江陵高校が幕別へ来ていただいて、いろんな面でご貢献をいただいていると。逆に私どものほうも、あそこへ来ていただいてからいろんな運営費の補助なんかもあるのですけれども、難しい部分もたくさん実は運営費というのはあるのです。これ運営費をどんと出すと、今度は私立の助成がそこから引かれて落ちてくるというようなことがあって、恐らくうちらは運営費と言っていますけれども、受けるほうはそうは受けない、寄附で受けるとその分控除されて私学の補助金が落ちますから、違う受け方をしているのだと思うのですけれども、そういったこと。それから、今も、幕別高校もそうですけれども、何年か前から今、中学生のオーストラリアへの研修旅行に江陵高校からも生徒を送っております、幕別高校もそうですけれども、そういったこと。それから、先ほど来申し上げております福祉コースでは、かなりの生徒が特養札内寮に行って実習を受けたり、あるいは就職先でその職場を求めたりということで、大変お互いがそういう意味では協力し合っていい結果になっているのかなというふうに思っております。私どもも当然のことながら今行った補助金の問題もさることながら、いろんな面、ソフト面もそうですけれども、何とか江陵高校がさらに町にとってすばらしい学校であると、あるいは父兄や住民にとっても大変協力をいただきながら学校運営に当たっていただいています。そういったことも含めながら町挙げて、幕別高校もそうですし、江陵高校もあわせて支援をしていきたい、そういう思いではおります。
質問 3番 斉藤喜志雄
何かこう、どうしてもこういう形になると金の部分ばかり出てくるかもしれませんけれども、今おっしゃられたように、いわゆるソフト部分で知恵を出すところがあろうかというふうに思っています。私の聞くところによると、若い英語の先生が町に抱えている、これは本人が直接来て簡単に出してもらえるものと思って来たというので、校長さんも教頭さんも果たして知っていたのかななんていう思いもあるのだけれども、それは一生懸命江陵高校をよくしようとして頑張られている若い英語の先生の思いがそういうふうにさせたのだとは思いますけれども、そういったものも、おまえ筋違いだよということではなくて、手を差し伸べてやれる、そういう方法もあるのかなと。例えば、校内英語弁論大会みたいなのをあそこでもやっているようでありますから、そういったところには無償で採点者として一日ぐらいどうぞあれしてくださいとかという方法もあるでしょうし、考えて知恵を出し合えば、それなりに現状の中で上手にあそこを支えていくことが可能なのかなと、こんなふうにも考えるところであります。そういう意味で、ぜひひとつ、そういったスタンスも含めながらお考えいただければいいのではないかなというふうに思っております。いずれにしたって、公立高校、私立高校2校を抱えている自治体の使命であり、あるいはそこをしっかり充実、発展させていくというのは、ある意味では責務でもあると。道立高校だから知らんよ、私立高校だからどうぞあなたの経営努力でということには決してならないというふうに思って、当然そんなこと考えていないというふうに思っていますけれども、さらなる努力をお願いしたいものだなというふうに考えております。最後に、議長が長過ぎるよといってまた目配せがありましたので、そういうところも含めて、できましたら、今までの論議をお聞きいただいて知恵を出せばまだ方法があるということはご存じかと思いますので、私は一つお願いがあります。担当窓口は、これ一本化したほうがいいと私は思っています。私立高校は総務ですよ、道立高校は企画ですよ、しかし教育内容の情報収集は教委だよ、僕はやっぱり、いや、それもそれでそれなりに機能していると言われてしまえばそれまでですが、しかしこういう非常に緊急を要する課題等々をいっぱい踏まえているがゆえに、ぜひ教育の問題は教育で扱う、教育長渋い顔をしていますが、窓口を一本化にして、それぞれその担当分野でやることは結構ですが、窓口が3本化されるというのは、私は必ずしも効率的でないと思いますので、これは後日、それぞれ部署の変更ということもあるのでしょうし、いろんなあれがあると思います。私がわからないものがあると思いますが、窓口の一本化を。そして、私は教育委員会が適切だと、そう思っている。他町村においても、こういうふうに分散している町村はない。そんなこと言うな、おまえ道教委だって私学は別だぞ、ポジション別だよと、こう言うかもしらんけれども、それはあくまでもお金等々の支出金との関係でのそういう状況というのはあり得るというだけでありますから、存続や活性化に向けての窓口は、ぜひそのように一本化でお願いしたいものだなというふうに思います。先ほど出ていました、どちらの高校に通っている家庭の保護者も、非常に経済的には必ずしも豊かでないところがたくさんございます。そういった観点で言えば、奨学金の、くどいようですけれども、4,000 円という、量から質を求めてもう尐し考えていただけないかな。別な言い方をすれば、奨学金の定額化みたいな方式を考えるのも一つの方法かというふうに思います。これもまたいろんな内部検討が当然必要だということをわかっておりますので。しかし、今日的な時代を考え、教育の町ということを考えれば、ぜひこの辺も考えていただけるかというふうに思っています。ともあれ、いろいろ話してまいりましたけれども、新しいこの指針に沿って再編整備を進めると、質問書の中でも書いてありましたとおり、全道で 84 校もの道立高等学校が姿を消すことになります。あるいは変えることになります。十勝管内で言えば、尐なくとも対象に今既になっている学校が普通科の高校で8校もございます。8校もございます。その減らしていく根拠として、いわゆる中卒者が減るからだとか、あるいは道の財政が厳しいから、不経済学級だと。幕別高校2学級間口でずっと存続すると約2億 1,000 万円くらいの運営費が必要だ、そんな無駄なことはしない、そういう道の財政が厳しいからといって、ただ単に指針に基づいて機械的に再編整備を進めるという方法は、私は地域の事情を顧みない、極めて乱暴な方法だと言わざるを得ないと思っています。生意気なようですけれども、教育は国家百年の計と言われます。ふるさと幕別町を愛し、将来を担う子供たちに対する投資を怠らないまちづくり、そういう考え方のもとで、ぜひ支援体制の強化を、先ほどるる申し上げてまいりましたけれども、強化していただければと思いまして、質問を終わります。