みんなの議会

幕別町議会 平成22年第2回定例会 2010年6月16日

「食クラスター連携協議体」についての取り組みについて

2010年6月16日、幕別町議会の一般質問で、芳滝仁議員が質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。

質問者
芳滝仁 議員
答弁者
町長 岡田和夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 13番 芳滝仁

通告に基づきまして、「食クラスター連携協議体」についての取り組みについて、質問いたします。第5期幕別町総合計画の基本計画第2章「農業を核に競争力のある産業のまちづくり」の中で、高付加価値化の促進について、産学官の連携を強化し、新製品やブランドの開発、販路拡大など、農畜産物の付加価値向上に向けた取り組みを促進しますとあります。また、新しい時代への対応として農業関連分野への就業機会の拡大を図るため、加工や販売サービスを組み合わせた農業関連産業であるアグリビジネスの創出を促進しますと今後の課題を挙げています。去る5月 19 日、「食クラスター」構想の推進母体「食クラスター連携協議体」が、道経連、JA 北海道中央会、道経済産業局、北海道の協力のもとに発足いたしました。その目的は、農水産資源について付加価値の高い商品を生み出し、流通、販売を促進し、また観光産業などとの融合化を図り、地域の雇用、所得、人材を確保し、自立的な地域社会を実現していくことであり、そのための事業が行われていくことになります。幕別町におきましても、行政、商工会、JA 等が連携して、「食クラスター連携協議体」へ参加していく取り組みを進め、アグリビジネスの創出等に向けて積極的に取り組んでいくべきだと考えますが、お伺いをいたします。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

芳滝議員のご質問にお答えいたします。「食クラスター連携協議体」の取り組みについてであります。食クラスター活動につきましては、食に直接かかわる産業のみならず、食品が人々の口に入るまでに取り引きする流通や機械などのものづくり、さらには大学や試験研究機関、金融機関、行政を含めた関連する企業、機関、団体が今まで以上に緊密に連携できる体制を整備し、オール北海道で食の総合産業を構築しようという取り組みであります。ご質問の要旨にもありましたように、先般、5月 19 日、この食クラスター活動の全道的な推進母体として北海道経済連合会、北海道農業協同組合中央会、北海道経済産業局、そして北海道が発起人となり、「食クラスター連携協議体」を発足させたところであります。この協議体は、北海道の豊富な農水産資源を活用した食クラスター活動を盛んにすることにより、付加価値の高い商品を生み出し、それを国内外に向けて流通販売し、また観光産業などとの融合化を図るなど、北海道ならではの食の総合産業の確立を目指すもので、これにより地域の雇用、所得、人材を確保し、自立的な地域社会を実現し、北海道経済を牽引していこうというものであります。具体的な事業内容といたしましては、技術開発や新商品開発など高付加価値化に向けた取り組み、北海道内外へのマーケティング販路拡大の取り組み、食関連企業の企業誘致など、投資促進に向けた取り組み、食クラスター活動の全道的な普及促進のための取り組みを予定しているとのことであります。こうした取り組みは、今までも各地域レベルで取り組まれているところであり、十勝レベルでは、農業を核とした地域産業の総合的な振興と活力ある地域社会の形成に資することを目的に、管内の市町村や北海道、農業協同組合、帯広商工会議所、さらには民間企業などにより、平成5年に設立された財団法人十勝圏振興機構、いわゆるとかち財団がその役割を担っているところであります。とかち財団の取り組みといたしましては、産業連携支援事業として十勝圏の産学官の研究者や経営者等の情報交換や交流を深めることによって、ビジネスチャンスの場ともなる「ヒューマンネット十勝」の開催、物産振興支援事業として「十勝ブランド認証制度」の運営や「とかちを食べよう!秋を満喫フェア」など物産展の開催、出展、さらには、とかち財団が管理・運営を行っております北海道立十勝圏地域食品加工技術センターにおいては、地域の資源を活用した食品工業の振興と加工技術の高度化支援を目的に、加工食品の開発や製造技術改良試験などの試験研究事業、あるいは食品加工や技術高度化に対する指導事業などを行っており、多くの加工食品が商品化されております。また、とかち財団では、平成 22 年度の事業として北海道経済産業局の補助を受け、十勝地域の野菜や豆類からの素材を活用した食品等のビジネスの推進を目指した「十勝地域・アグリバイオ産業クラスター形成推進事業」や農畜産物の原材料供給側と加工側の双方を取り持ち、競争力のある製品開発のためのプロジェクトをコーディネートすることを目的とした「食のコーディネーター事業」などにも取り組む予定と伺っております。食クラスター連携協議会の取り組みは、こうした地域レベルの取り組みを活発化させるとともに、全道レベルに拡大することにより、一層の経済波及効果を生み出し、北海道を活性化させようとするものであります。大変有意義な活動であろうというふうに考えております。このようなことから、町といたしましても、食クラスターの主体となるでありましょう企業や事業者の機運を高めるよう、前段申し上げましたとかち財団の事業の PR に努めるとともに、食クラスター連携協議体に参画し、関係機関と連携を図りながら、必要な情報提供や事業者との橋渡しなどに努めてまいりたいと考えているところであります。以上で、芳滝議員のご質問への答弁とさせていただきます。

再質問 13番 芳滝仁

再質問させていただきます。ご答弁にありましたように、この食クラスター連携協議体につきまして、大変有意義な活動だと、そして町として参画をして積極的に進めていくというご答弁がありまして、評価をしたいと思うところであります。私は仕事柄いろんなところにお伺いをする機会がありまして、インカのめざめだとか、和稔じょだとか、あとユリ根のパンだとかをお土産に持っていくわけでありますけれども、近いところではみんな知っているのですけれども、なかなか道内でも余り認知度がないわけでありまして、こういうことに関してもこの食クラスター連携協議体というのは、非常に道内レベルで販路拡大していける、そういう情報だとか連携がとれるのだというふうに思うことでありまして、ぜひ参画を進めていただきたいなと思うところであります。町長からご答弁ありましたように、クラスターと申しますのは、ブドウの房というのが意味でありまして、生産者から消費までそこにかかわるすべての関連企業や団体、行政等が協力をして高付加価値を高めていく。そして、食品を開発して、販路を拡大して、そして地域の活性化を行っていくというふうなそういう考え方で始まっておりまして、全国レベルでこれはいろんな形で成果を上げている活動だと認識しておるところであります。このことに関しましては、新聞紙上でありますけれども、道は本年の予算の目玉としまして7億5,000 万円を計上するのだと、あと北海道経済産業局のほうでは1億 6,000 万円を計上するということで、力を入れて支援をしていくという方向が出されたと新聞報道でありました。でも、これは商品の開発だとか、そういうことに補助をするのではなくて、いわゆるそれに向けて取り組んでいく地域の推進母体だとか、そういういわゆるチームだとか、そういうことに補助をし、また助言をし、助けていくというふうな形で、その予算措置がされていくのだろうというふうに私は認識しておるところであります。そういうことでありますから、この幕別町で具体的な地域のその推進体制をどうしていくのかということが、やはり最初のとっかかりの課題ではなかろうかなと思うことでありますが、その辺のことにつきまして方向性がありましたら、お答えいただきたいと思います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

お話ありましたように、今回の連携会議、いろいろな場、先ほども言いましたようにいろんなことを進める中で、いわゆる北海道としての食の総合産業的な役割を果たしていくということであります。先ほど、5月 19 日には発足した後、例えば市町村に案内があるとか、どのような方向で今これから事業を進めていく、そういったところまでまだ具体的なものがありませんので、今後、私どももそういう動きの中で町としての対応、それと前段申し上げました十勝圏の振興機構とのかかわりも含めながら、これから町として対応していきたいというふうには思っております。

再質問 13番 芳滝仁

地域で推進母体があって、一応連携協議体のところには事務局が置かれて、コーディネーターが置かれると。それに関して、いろんな研究機関であるとか、大学であるだとか、企業であるだとかが協力をしながら、こっちから上げていったことに関して、物事を進めていけるか、いけないのか、そしてどういう方向で進めていくのかというふうな形が今回立ち上げられた形だと、私のところでは伺っておるところでありまして、今後またご協議いただきまして、どのような形で推進体制をつくっていくのかということをご検討いただければなと思うところであります。例えば、先ほど前川議員の質問の中にもありましたけれども、地域の新商品の開発であるだとか、新事業の立ち上げであるだとかということに関しまして、非常に有効な機関でなかろうかと思うわけであります。これには、大きな三つの指針があるのだと言われております。一つは商品づくりであり、一つは価値観づくりであり、一つは流通・販売なのだと、この三つを踏まえているということが、この食クラスターの基本的な考え方だというふうな形が言われております。道内にありましても、空知のほうに行きましたら、「ゆめぴりか」というお米がコシヒカリにも勝るとも务らないお米になったのだというふうなことがありまして、栗山のほうに行きましたら、タマネギの「さらさらレッド」という、非常に血液をさらさらにすると申しますか、そういう開発をされているだとか、あと近いところでは、音更でいわゆる亜鉛含有量の多い大豆、2.5 倍の含有量の大豆が開発をされて、これは個人の一企業でありますけれども、非常に免疫について効果があるのだというふうな形で今されてあります。芽室でも、これは大豆の煮汁を捨ててしまうのを、それを有効利用しようということで、それがポリフェノールというのですか、老化対策に対するよく効果があるのだということで、今、粉末化されております。こういうことに関しましても、非常に戦略的な一つの方向性というものを持っていかないと、漠然と取り組んでもなかなか身にならないのではないかなと思うわけであります。長野や石川のほうに出向くことがありまして、物すごくおいしいおみそをいただいたことがあります。これ、「白山厳選米麹味噌」というので、ゴマだとか、ユズだとかという5種類ぐらいのみそがあったのでありますが、これはいわゆる有機低農薬米のお米と有機低農薬の大豆というふうな形でつくられて、そしていわゆる霊験あらたかな白山の水を使用して、そして売り出したというふうな非常に方向性を持った形がされてあって、なるほどなと、これが食クラスターの形なのだなというふうな形で勉強させていただいたことがありました。そういう方向性につきまして、今後、内部でご検討いただけるかどうか、そういう方向性を持たれるかどうかということをひとつお伺いしたいなと思います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

今、いろんな事例をお聞きいたしましたけれども、なかなか庁舎内あるいは町内では具体的なそういう動きは今のところはないようでありますけれども、これは連携協議体に参画する、これらも今は特にそうしたプロジェクトとか、そういうのがなくても、その中に参加することによって、今、芳滝議員が言われるような新たな連携体の中から出てくるものもあるのだろうというようなことで、今後それらも含めた中、参画していろんな研さんを重ねる中で、検証がされる中で、そういうプロジェクトなり研究にかかわる団体ができてくればというふうにも思っております。なかなかおっしゃられるとおり、難しい問題もあるのだろうというふうに思いますけれども、やはり何といっても取り組む意欲というのでしょうか、そういったものがなければこれは成就しないのだろうというふうに思いますので、それらも含めながら、これから町として、あるいは関係機関との連携を密にしながら、あるいは今言った十勝圏あるいは全道的な中での検証を含めながら、これから進めていければというふうには思っております。

再質問 13番 芳滝仁

ともかくこれからだということで、頑張っていただきたいと思うわけでありますが、そういうわけで最後に方向性として、提案としまして、こういうこともいいのではないかと。今ちょうど6月 11 日から8月 31 日まで新阪急ホテルのオリンピアというところで、これは全国のフードバイキングというのが開催されております。このことに関しまして、幕別町の製品も何品か、いわゆる個人のところに紹介がありまして、そして紹介されたところ、いわゆるインカのめざめと、そして NEEDS のチーズですね、それが二つ採用されて 400 の席のところで二つ占めて長期にわたる販売がされるという形の中の、勝ち取ったというふうなことがあって、今開催されております。やはりこういうことに関しましても、いわゆる人材だと思うのですね。いわゆる金融機関であるだとか、大学だとか、あと生産者だとか、農協だとか、商工会だとか、そしていろんな情報関係だとか、流通関係だとかと、そういうある程度それにたけた人材を、いわゆるフードコーディネーター、幕別町フードコーディネーター、これは私は兹務でも何でもいいと思うのでありますが、そういう名前を掲げて、このクラスター協議体のもとで前を向いて具体的な取り組みを、動きをつくっていくという、そういう方向がどうだろうかなということを提案を申し上げまして、質問を終わらせていただきたいと思うところでございます。

出典:幕別町議会 平成22年第2回定例会 2010年6月16日 議事録 PDF(34ページ) 間違いを知らせる