幕別町議会 平成21年第3回定例会 2009年9月10日
幕別町における愛食運動の推進を
2009年9月10日、幕別町議会の一般質問で、芳滝仁議員が「幕別町における愛食運動の推進を」について質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。
- 質問者
- 芳滝仁 議員
- 答弁者
- 町長 岡田和夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 13番 芳滝仁
通告に基づきまして、質問をさせていただきます。幕別町における愛食運動の推進を。幕別町の基幹産業は農業であります。本年は、先日の町長行政報告にもありましたように、6月、7月の長雤、天候不順によりまして、被害が拡大し、大変な深刻な状態でありますが、現在の良質な農畜産物の安定的な生産供給は、農業従事者の努力と、行政や関係機関のさまざまな取組みによりつくり上げられてきました。第5期幕別町総合計画第2章、「農業を核に競争力のあるまちづくり」の基本計画の中で、今後の取組みとして、「都市と農村の交流」また「農業に対する理解の促進」「消費者と生産者との結びつきの強化」「高付加価値化の促進」が明記されています。以上の計画を具体的に推進する施策として、愛食運動の推進があると考えます。現在、輸入する農産物が増大し、BSE、鳥インフルエンザの発生や、食品表示問題などにより、食に対する信頼が大きく揺らぎ、また消費者と生産者の距離が離れ、顔の見える関係が希薄になっています。このような問題を背景として、全面的に食生活を見直し、安全、安心な食生活をするため、地産農畜産物やその加工品を地元で食し、また、消費する取組みが広がっています。本町においても、昔から言い伝えられてあります、「身土不二」の教えを基本として、「幕別町愛食週間」を制定し、関係機関と連携し、味覚工房の機能を活かした幕別町ふるさと味覚工房まつり等を行い、上記の基本計画を具体的に推進し、学校を含め、町民全体で食について考え、実践する機会を創出する必要があると考えるところでありますが、町長の所見をお伺いいたします。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
芳滝議員のご質問にお答えいたします。幕別町における愛食運動の推進についてであります。愛食運動につきましては、輸入農畜産物の増加や食品表示の問題などにより、食に対する信頼が大きく揺らいでいる中、生産者をはじめとした関係者が、安全で安心な食料の生産・供給に努めるとともに、消費者である住民が身近な地場産品の良さを理解し、積極的に愛用しようとするもので、非常に有意義な取組みであろうと認識いたしております。北海道におきましては、「地産地消」や「食育」、さらには北海道に合った「スローフード運動」を総合的に推進するために、行政、生産者団体、経済団体などで組織する「北のめぐみ愛食運動道民会議」が主体となって、この運動に取組んでいるところであります。具体的には、毎月第3土曜日と日曜日を「どんどん食べよう道産DAY」として愛食の日を定め、地産地消のPRに努めたり、生産者が消費者の方と対面販売により直接交流する産直市「北のめぐみ愛食フェア」を開催するなどのほか、「北のめぐみ愛食レストラン」の認定や「生産者がつくる愛食料理コンテスト」の実施など、さまざまな運動を展開しているところであります。本町の取組みといたしましては、特に愛食運動という明確な位置づけはいたしておりませんが、町や教育委員会などはもちろん、各農協などにおいても随時取り組んでいるところであります。また、このような取組みを進めるにあたっては、行政だけではなく、農協をはじめ関係機関との連携が不可欠であることから、昨年5月には町内3農協と「地産地消及び食育の推進に関する協定」を締結したところであります。この協定での取組み内容を大まかに分類しますと、相互に関連しますが、「食育」につきましては、試験圃を活用し、町内の小学生を対象にした「農業体験塾」や一般町民の方を対象にした「農作物収穫体験会」の実施のほか、子供たちに町内産の食材を使った給食を提供するなどして、郷土への関心や食に関する理解を深める「ふるさと給食」などの事業に取組んでおります。「地産地消」につきましては、牛乳消費拡大実行委員会による運動や忠類農協のべジタ、札内農協のファーマーズマーケット、幕別町農協女性部による農畜産物の直売、さらには直売を含めたイベントとして、「産業まつり」や「どんとこいむらまつり」など、所謂「収穫祭」などの事業を展開しているところであります。また、「スローフード運動」につきましては、保健福祉センターで実施しておりますライフステージに応じた料理教室や、ふるさと味覚工房を活用して実施いたしております味噌作りや、豆腐作り講習会などがあり、いずれもできるだけ地場産の食材を使用するよう心がけているところであります。ご質問の「幕別町愛食週間」の制定や「幕別町ふるさと味覚工房まつり」等につきましては、取り組を進める上で有効なものであると理解するところでありますが、愛食運動は年間を通して、あらゆる機会を活用して取組んでいくことが大切であろうと認識いたしております。前段申し上げました各種事業を有機的に結び付けるなど、さらに充実させるとともに、関係機関と連携を図りながら、町民がより一層地域の農畜産物に触れ、理解を深めることができるよう愛食に関する機会の創出に努めてまいりたいと考えております。以上で、芳滝議員のご質問への答弁とさせていただきます。
再質問 13番 芳滝仁
再質問させていただきます。先日、高橋前宮内庁の侍従長という方のお話をお伺いする機会がありました。天皇、皇后両陛下の食事をつくっていらっしゃった、長年つくっていらっしゃった方で、大変、外に出られる以外は、宮中では本当にその食材を生かした、また環境に配慮した食事をされていらっしゃるというふうな話を聞かしていただき、また、その高橋さんでありますけれども、たくさんの何十種類もの桜の花の写真を見せていただいて、本当にやさしい気持ちで料理をつくるのだということで、花を観賞する機会を多くしているのだというようなお話をされていました。そういう話を聞かしていただいて、食ということが本当に大切なのだなと、これは命の元であり、文化の元であるのだということを、再確認をさせていただいたようなことでありました。愛食運動ということで、今回は提案させていただくわけでありますけれども、もう、おとついでありましたか、忠類の住民の方々の集まりで、忠類上尾会、くしくも杉坂議員が会長していらっしゃるところでありますが、とうもろこし刈りが一面に載っていました。大変、うれしく誇らしく思ったところであります。長年そういう取組みをしてくださってやるということに敬意を表するわけでありますが、そういう活動こそが本当に地域の食というものを進めていくのだということで、大きな役割を果たしていらっしゃるのだろうと思うところであります。ご答弁の中では、特に愛食運動という明確な位置づけをされていないということで、幅広くそういう活動を進めていかれるというご答弁でありました。丁度その上尾会の横に、やはり答弁にありました北のめぐみ愛食レストランの認定の記事が載っておりました。管内で24レストランが認定されているのですけれども、残念ながら、調べてみましたら幕別、レストランも尐ないこともありますけれども、認定されているそういうレストラン、お蕎麦屋さんだとかということが見当たらなかったのであります。さみしいなと思ったのであります。大変お蕎麦なのかでも、いいお蕎麦屋さんがあり、いいお蕎麦が打たれてあります。ある意味では、愛食運動ということを行政として名前を出して進めていくという中で、町内の関係機関のいろんな方々が愛食ということで、進んでいかれるというようなきっかけになっていくのではないだろうかなというふうな思いで質問させていただいているところであります。この質問の趣旨は、書いてありますように第5期総の取組みの中で、今後の取組みとして大切なこととして、都市と農村の交流、農業に対する理解の促進、消費者と生産者との結びつきの強化、そして高付加価値化の促進ということが謳われてあります。そういうことを戦略的に、その行政が進めていくというふうなことで、この愛食運動ということを位置付けて進めていく必要があるのだろうというふうな思いで質問させていただいたところであります。いろんな農協等関連機関で今、食に対する取組みがどんどん増えて、札内の農協のそれこそ、即売会なんかを含む人々が集まっていらっしゃいまして、結構交流も進み、そして理解も促進をされているわけでありますけれども、具体的に戦略をもってやっていくという方向性が必要なのではないかと、その辺の取組みにつきまして、どのようにお考えであろうかと、そのようなところを、お伺いをしたいと思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
先ほど申し上げましたように、農協をはじめ、いろんな団体等が地場産品の地消ということで、活動させていただいています。それを特に町として戦略的に組上げ、ネットワークを講じたようなことは、現在はしていないのが実態でありますけれども、今後それらについても、いろんな形の中で、できるものがあれば行政の立場からもまたいろいろ計画を持って、あるいは戦略的なことを立ち上げていく必要もあるのかと思いますけれども、今当面はまずそれぞれの団体、あるいは機関が実施をさせていただいているというのが実情であろうというふうに思っております。
再質問 13番 芳滝仁
戦略的に進めていくという中で、愛食という意味につきまして、これは食を愛する、人を愛する、地域を愛する、環境を愛する、いろんなことに関わっていく、文化としても大切な運動であろうかと認識をしております。そういう食文化として進めていく、そういう食文化の発信地として幕別町は豊富な基盤を抱えているわけでありますから、ぜひ、そういう戦略を持った詰め方をしていただければと思うところであります。具体的に、愛食週間であるだとか、味覚工房まつり等につきまして、これはそういう文言を出させていただいたのですけれども、味覚工房につきましては、私も毎年、味噌つくりに行かせていただきまして、毎年あそこでつくらせていただいたお味噌を毎日いただいています。やはり、そういう体験を通しまして非常に大切だなと、交流ができるし、そして対的にそういうものをつくる体験をさせていただくということで、食に対する思いだとか、農業者との関わりだとか、そういうことをふかくできる。そういうことを通しまして、その戦略を進めていく中で味覚工房あそこが行政として、ましては、五期総の推進を進めていく、いわゆる交流であるだとか、理解の促進であるだとか、高付加価値化だとか、そういうところについてのやはり一番のその進めていくところであるのではなかろうかという思いを今、常に持っているところであります。そういう意味で、味覚工房の一つの強化を図っていく、臨職が二人いらっしゃって一生懸命取組んでくださってあり、いろんな形で広範囲な一つの交流を進めてくださっているわけでありますけれども、もう尐しあそこのいろんな問題あると思うのですけれども、体制を強化をしていって、そして五期総に関わりましたことのいわゆる今後の取組みつきまして、進めていく必要があるのではないかなと思うわけであります。あそこは年間1,500人以上の方が利用されていらっしゃるということが報告をされてあります。学校関係は元より、ふるさと館のジュニアスクールもそうでありますし、老人会や多くのサークルがあそこを利用してくださっています。しかし、あまりそれが町民のところに目に見えない、それだけの多くの方々があそこを利用して親しんでいらっしゃるということがあるわけでありますから、あそこを発信地として強化をしていかないといけないのではないだろうかと思うわけでありますが、その辺のお考えはどうでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
お話ありましたように味覚工房、今利用件数がだいたい年間400件くらい、1,570人あまりでしょうか利用されているということでありますけれども、これはだいたい当初あそこに味覚工房を設置した目的というものは、だいたい果たされているのかなと。施設の規模、あるいは職員の配置だいたい今の状況がいっぱいかなと。これをさらに強化し増やしていくということになると、施設の面、あるいは人的配置の面、あるいは町民の皆さんの利用をさらに普及促進していくための手段、いろんなことを考えていかないとならないだろうと思っていますので、これらは今の状況を見ながらさらに今後検討はしていかないとならないかというふうには思っております。ただいま味覚工房以外にも先ほどちょっと申し上げましたけれども、保健福祉センターの調理室、あるいは百年記念ホールの調理室なんかも年間100件以上の利用があり、利用者も1,500人程だという状況であります。そうしたことも含めながら全体的に食育を含め、いわゆる地産地消愛食運動に繋げていければというふうに思っております。
再質問 13番 芳滝仁
百年記念館も年に一度利用させていただいて、そしてお米の地産地消の形でさせていただいておりまして、大変お世話になっているわけでありますけれども、その拠点つくりということで、やはり必要でなかろうかなと思うところであります。そういう意味で、味覚工房まつりというふうなことで、先ほどご答弁にありました、そのいわゆるコンテスト、生産者が加工して、そして町民との交流を深めていくようなそういうコンテスト等、そういう催しであるとか等々やることによって、ぜひとも戦略を持ったその愛食運動、特にその五期総の掲げました項目を達成できる方向で進めていただければなと思うところであります。その高付加価値化というところで、一つ質問させていただきたいと思いますけれども、この愛食運動の最後に身土不二という文言を載せております。これは地元で取れた物を地元で食するということが一番人間の、その生活にとって、健康にとって、一番いいだろうということが昔から言われているわけであります。そういう考え方は、今そういう方向に見直されて、どんどんそういう方向に地域の人々の中で進められているところでありますが、この身土不二という考え方のところには、昔からということでありますから、いわゆる有機農法であります。それの促進というふうなことが考えとして示されているところであります。2006年でありましたか、有機農業の推進に関する法律ということで、いわゆる有機農業推進法というものが成立をしておりまして、その中の8条で行政としてはできるだけ必要な施策を講じて支援をしなさいというふうな形になっております。今幕別町の農業実者に置かれましても、本当に土を豊かにするといううえで、大変苦労されて、有機農法を取り入れて豊かな作物をつくることに懸命に努力をされているところであります。忠類と合併になりまして、そのいわゆる畜産廃棄物でありますが大量にあります。そういうのを交流することによって、ますますその有機農法を進めていく、これは完熟しませんとかえって細菌を増やしていくというふうな懸念があったり、あるいは数量を確保できないというふうなことがあったりという問題があるのだと指摘されてありますけれども、いわゆる地元の物がいい作物が取れて、そして地元の物がそれを食してその生きていくことによって、いわゆる幕別町の農業生産物に付加価値が付くのだというふうなその統合性が取れないのか。そういう意味でも、その味覚工房が果たしていく役割というのが大きいのではないかというふうに考えるわけでありますが。運送費が大変高くついて、現品は安いのでありますけれども、それであれば買った方が安くつくというようなことがあるそうであります。できるだけそういうところに支援をしていく方向で、地産地食であります。そういう一つの食文化、食に対する取組みを進めていけると思うことでありますが、高付加価値化というところでそういう捉え方ができないだろうかと思うわけでありますがどうでしょう。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
お話ありました味覚工房に関わっての例えば工房まつりというようなこと、あるいは料理のコンテストというようなことも言われました。これは十勝全体が農業が基幹産業でありますから、いろんな町、いろんな組織の中でそういったことも現に行われております。私どもが加盟しております十勝圏振興機構なんかでも同じようなコンテストが開催をされている。特に多いのは、主婦の方が出られるケースが多いというようなことも言われておりますけれども、ただ本町の場合、味覚工房をつくっていろんな催しをやる。これはやはり行政だけではなかなか進めることは難しいのだろうと、最終的には農協さんをはじめとする農業関係者の皆さんとの提携が必要になってくるのだろうというふうに思っております。そういった意味で、食文化、もちろん有機農業もそうでありますけれども、農業者の方々、そして地産地消、食育そういったものを含めただけで味覚工房がさらに活用され、有効に活用、利用されることが我々としても望ましいことだと思いますし、行政の立場からもまた当然努力はしていかないとならないそういうふうには思っております。
再質問 13番 芳滝仁
今日の道新でありますけれども、産業クラスターの中の食クラスターということが道経連から提言がありまして、そして農業、製造業、流通業、観光業を連携をさせて産業を振興していくということで予算付けをしていくのだというふうな方向が打たされております。幕別町もそういうふうなところで、積極的に情報を収集して食によって産業を起こしていく、それについてはきちっとした高付加価値化を図りながら町民が一体となって進めていけるような、そういう愛食運動の推進ということをぜひ戦略的に進めていただきたいということを申し上げまして質問を終わらせていただきます。