みんなの議会

幕別町議会 平成21年第1回定例会 2009年3月11日

幕別町の危機管理体制について

2009年3月11日、幕別町議会の一般質問で、藤原孟議員が「幕別町の危機管理体制について」質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。

質問者
藤原孟 議員
答弁者
町長 岡田和夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 藤原孟

通告に従いまして、質問いたします。幕別町の危機管理体制について。自治体の大きな役割のひとつに、危機管理があります。住民の日々の生活の中の地震、洪水による地震対策は、当然のことながら、最近の世界金融不安による急激な景気悪化など、従来の常識で対応しきれない社会情勢の悪化は、経済災害と言えます。また、突然の予測不可能な新型インフルエンザや家畜伝染病などによる生活災害。そして、政治の問題としては、日本を変える切り札と言われた三位一体の改革路線は、地方の財政難を押し進めたに過ぎず、地方自治体は国の財政再建のための辻褄合わせによる補助金、交付金削減の前に大きな危機に直面させられた。本町においても借金と言わされる町債残高が220億という巨額な借金があります。財政の健全化という美名のもとに、町民からお金が無いという一言で、さまざまな必要な事業を中止にしている。しかし、返しても返し切れない国の手の平返しの政策による借金を抱えさせられ、町長のもがく姿は、町民からいうとまさしく政治災害であります。特に、官依存の伝統が強い北海道の市町村においては、住民が最も信頼している役場職員にとって、ある日突然に国から借金漬けの町というレッテルを貼られたら、やりたい事業もできない職場として、その中から生まれる気のゆるみ、たるみを原因とする単純な業務ミスが、犯罪を起因とし、住民からみると行政不信災害が起きる。今後の心配ごとは、これらの危機災害が同時に複数発生したならば、つまり何が起きても不思議でない時代に突入している。このような時代に求められることは、対策が早ければ早いほど、町民の生命財産を未然に守ることができ、さらには、町財政負担も尐なく済むことにつながります。そこで町長に伺います。一つ、町行政組織の中に危機管理対策室の常設化の考えは。二つ目、職員に対する危機管理の意識啓発と研修体制は。三つ目、マニュアルがあるとすれば、それに基づく訓練の状況は。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

藤原議員のご質問にお答えいたします。「危機管理体制について」であります。昨今の地方自治体を取巻く環境は、尐子高齢化の進展に伴い、市町村合併の推進や後期高齢者医療制度などの新たな取組み、また、公務員制度改革や三位一体改革にみられる地方行財政制度の改革など、目まぐるしい各種制度の改編が行われている状況であります。こうした状況により、幕別町としては平成 18 年に、最大の行政改革ともいうべき町村合併を成就し、将来のための施策を推進するうえで重要な基盤を整えたところであります。藤原議員から自然災害など色々な災害という表現でご質問をいただいたところでありますが、まさしく国・道の制度改正や経済状況の変化など、町として緊急的な対応を迫られる各種課題に、どう対応していくのかということが大変重要なことであると認識をしているところであります。さらに、行政改革推進計画や財政健全化推進プランなどに基づき、人件費や公債費の抑制、また、補助金や使用料の見直し、民間活力の導入など取組むべき課題は山積している状況であります。その中でも、とりわけ喫緊の課題である実質公債費比率改善に向けた起債借入れの抑制や繰上げ償還など、財政の健全化に今後ともより一層進めていかなければならないものと考えております。ご質問の1点目、「危機管理対策室の常設化について」でありますが、現在、町では地震や台風などのいわゆる「自然災害」に対しては、「幕別町地域防災計画」により、庁舎内において災害対策本部を設置し、各職場がそれぞれの役割を担っているところであります。ご質問のその他の事柄に対する対応につきましては、その事柄の目的や内容などによって、私や副町長、所管する各部・各課がそれぞれ対応するという役割分担になっておりますが、国政の動きや経済状況などに対し、緊急的対応が必要なものについては、まず所管する担当部局が対処するための準備・方策等を検討し、その案件が他の部局との協議が必要なもの、あるいは財源手当てが必要なものなど、その内容によって随時関係各課が協議・調整を行い、実行に移していくという体制になっております。さらに、町民に対しての政策的な行政執行が必要なものなどについては、役場庁舎内の体制として庁議や部長会議あるいは課長連絡会議などがあり、必要に応じて随時会議を開催し、各種行政課題の対応に努めているところであります。このようなことから、危機管理対策室的を組織を設けることについては、現在のところ考えてはおりません。ご質問の2点目、「職員に対する危機管理の意識啓発と研修体制について」であります。はじめに、自然災害に対する啓発と研修でありますが、まず研修につきましては、定期的に実施することはいたしておりませんが、各課へ防災計画書をすでに配布し、啓発をしているところであり、また、今月中に職員用の防災対応マニュアルを作製し、職員の意識づけや緊急対応の対処の仕方など説明することで予定をしております。次に、通常業務での危機管理に対する職員の意識啓発と研修体制でありますが、まず意識啓発につきましては、日常業務の中での職員同士のコミュニケーションや上司からの指導・助言を行うことが基本であるとの認識から、課内・係内の連携を蜜にすることが大切なことであると考えております。また、研修体制でありますが、新しい企画や発想なども当然必要でありますことから、職員の資質向上に向けた各種研修参加への取組みにも力を入れております。一例を挙げますと、国の機関への派遣や北海道との人事交流、また平成 21 年度においては、新たに帯広市、うちの職員は十勝圏振興機構へ行くわけですけれども、帯広市との相互派遣交流、さらには自治大学校や市町村アカデミーへの派遣研修など毎年実施しているところであります。職員にはこうした色々な研修に参加させることで、新しい情報や他の市町村職員などとの交流・情報交換、さらには普段の業務においてはなかなか触れることのできない体験なども通して、実務に役立てられるような研修させていただいているところであります。ご質問の3点目、「マニュアルに基づく訓練の状況について」でありますが、自然災害対応については、先程申し上げましたように、災害時の対応マニュアルにより、今後説明会など実施し、職員の啓発に努める予定であります。その他の事柄については特にマニュアルというものはありませんが、常日ごろ職員に対して話していることは、例えば予算編成については前年踏襲ではなく、スラップアンドビルドの精神や、各種先進事例の情報収集、さらには国・道の制度改正に伴う町としての対応など、また、議会や監査委員、あるいは公区長などからの意見・要望など、部内・課内で充分協議検討するよう指示をしているところであります。また、本年4月から人事評価制度をスタートさせることといたしました。今回は管理職を対象として4月1日から9月 30 日までの6カ月間の試行という形でありますが、まずは試行を実施する中で、問題点や課題を整理・点検することで考えております。評価の内容としては、職員の能力評価と目標設定に対する実績評価の2本立てでありますが、評価者と被評価者が評価結果について面談を行い、その評価結果の分析をすることにより、認識の共有化が図られ、職員個々が自己能力の開発に活用しようとするものであります。この人事評価の基本的な考え方として、職員の能力開発や人材育成を主たる目的としており、その目指すべき方向が、組織の活性化と組織力の向上につながるものでありまして、これまで以上に職員の資質向上に向けた取組みとなるよう実践してまいりたいと考えております。いずれにいたしても、地方自治体にとりましては、各種の制度改正や緊急的に対応すべきもの、また中・長期的展望に立って組み立てしていく必要があるものなど多岐にわたる課題がありますが、これら充分に精査・検討をする中で、町民のさらなる福祉向上に取組んでまいりたいと考えているところであります。以上で、藤原議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。

再質問 4番 藤原孟

それでは、再質問いたします。対策室の常設化は考えていないということですが、今日の経済不況、また、政治不信、まさしく同時に起きております。今日、この来る前に見ました新聞によりましても、金融経済安定化に向けて、郵便資金を活用することを検討に入っているなど、新しい考え方。まさしく一夜にして政策も発言も変わって出てきています。地方自治体は、そのことについて非常に混迷しているのでないかと、こういうことを含めて、私は危機と捉えております。その対応に、今までのような縦割りでなく、複数以上の部、課の連係が必要となることは言うまでもありません。また、所轄する担当部局が対応するというスタイルでは、やはり遅れをとるのではないかと、心配もあります。こういう時代ですから、常に迅速に中心となって、広範囲に指示を出す人物が必要でないかと。この役割の人は、常日ごろから同時発生の危機に対し、情報を集め、分析し、対応策を考えていなければならないと思います。町長の匿名によりまして、百戦錬磨であります忠類担当の副町長に、この職を起用するという考えはないか、お尋ねいたします。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

先ほども申し上げましたように、今、こうしたいろんな緊急的な課題、あるいは山積する問題等につきましては、まずはやはりそれぞれの担当課がどうするかと。そして、それらを含めて、全町的に、あるいは横断的に対応していくことが必要なのだろうというふうに思っておりますので、私の方から一人の人間に、それらを情報の収集から、そして、指揮命令というようなことにはなかなかなりづらいものがあるのでないかと、私自身は思っておりますので、お話ありましたことについては、十分お聞きさせていただきますけれども、税源としてお受けいたしますけれども、今すぐこれを常設化するということはちょっと考えておりませんので、ご理解をいただければと思います。

再質問 4番 藤原孟

それでは、2番目に入ります。職員に対する危機管理であります。最近の町民の意識の中で、やはり社会に対し、非常に高いモラルを求めていると思っております。特に公務員の不適切な行為が起きた場合、行政不信から行政不安という危機になることが心配されております。これらを防ぐため、常に危機意識という緊張感を持たせ、職務に取組むよう教育し、訓練を行うべきだと考えます。特にこのような中で、町長は高いモラルを求めている町民に対し、年末年始、年度末、こういう場面で常に厳しく法令遵守を職員に生の声で指示し、町民の信頼に応えるべきだと思います。これからは、町長はひやりはっとの事故が起きた場合、前例の則った処置の仕方に従うことではなく、また、心の奥に怒りを納めることなく、町民に対し、よい情報も悪い情報も公開し、行政不信災害につながらないように、また、4月から始まります人事評価制度のスタートもあるということです。行政の信頼を今以上に得るため、新しい時代に合った対応マニュアルをつくり、研修の機会を、町長は他人任せでなく、町長自らが行う場をできる限り増やすという考えはありませんか。伺います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

私が職員にお話をする機会というのは、信念の御用始に、4月1日の年度初めに、あるいは年末に各部を回って、あるいは各保育所等の施設を回って、いろいろなお話をさせていただく。そういったことでありますし、あるいは、いろんな交友会なんかが主催する町職員全体の行事の中で、いろんなお話をさせていただいているわけであります。ほかの、例えば、庁議の中で、あるいは部課長連絡会議の中でいろんなお話をさせていただいております。特に職員の不祥事なんかにかかわりましては、特にこれからそうなのですけども、年度が変わるときに、いろいろな問題が発生する。特に私はそのチェック機能を働かさなければだめだと。一人の人間が団体の通帳を持って団体の経理をやって、自分で預金を下ろしてきて、そして決算を出す、予算をつくるという。そして、何々団体の総会を通ったと。こういうようなことではやはりだめだと。尐なくとも、印鑑を持つ人、チェックする人、決済をする人。そうしたチェックを通って、健全な財政、公明な財政運営を町民の皆さんに公開していくことが必要ではないかと。そんなことは絶えず申し上げているところであります。私としては、やはり今、公務員であること。役場職員であること。そのことに、今一度、自らが意識を持って町民のために頑張っていただくようにというようなことを、これからも職員には伝えていきたいと思いますし、自らも実践していきたいと、そういうふうに思っております。

再質問 4番 藤原孟

それでは、答弁の中にある財政健全化に今後とも、より一層努めるということがありましたので、お尋ねいたします。町の借金は、政府の骨太方針によりまして、いわゆる私はこれを政治災害と言いましたが、その最大の被害者はやはり町民であると思います。これ以上緊縮予算を続ければ、町の商工業者は、今現在息も絶え絶えであります。その状態から息が止まるのではないかと心配しております。そこで、財政再建の日本の歴史を学習してみました。そうしますと、江戸時代幕府の三大改革。いわゆる享保・寛政・天保の改革というものが、貨幣の開示。それから、借金の相対済令だの、いわゆる混じて言うならば、政府紙幣発行だとか、日銀債などという法律。そういうもので対応しようと。また、当時の地方におきましては、薩摩、長州などが行った、特に薩摩が行った借金返済方法は、250年賦負債無利子償還、当時180年のころでしたから、今日まだ幕府が続いていれば、恐らく年2万両の金は今も薩摩から返したということなのであります。つまり、平たく言えば、借金踏み倒しの歴史なのです。踏み倒しの成功した藩が、力をつけて幕府を倒し、明治維新を成し遂げた。これはもう事実であります。これが昨日まで逆賊であったのが、今日勝てば官軍と言われる所以であります。歴史は繰返されます。今の政府の根っこは、薩長土肥による幕府への借金踏み倒し連合によって、新しい国がつくられたと。そのことを我が町も踏まえまして、やはり地域の経済をだめにすることがないよう、危機管理をして、町村間の競争力を維持できる程度の返済にして、いわゆる積極的な投資、これを地元にするべきでないかと考えますが、町長、いかがでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

許されるなら私も借金は踏み倒したいと思いますけども、現実はやはりそうはならないのだろうと思いますし、私は健全財政を維持していくということは、いろんな財源を有効に活用して、町民の皆さんの期待にも応えられるように、そして、財政も豊かな中で町が運営されていく。それが一番理想なわけであります。そういう意味では、先ほど来も出ていますけども、公債比率が高いですとか、地方債の残高が200億を超えている。大変厳しい状況にはありますけども、私は今の厳しさがそう何年も、5年も10年も続くというふうには思っておりません。ただ、先ほども申し上げましたように、国の動向がありますものですから、はたして交付税もどうなるかとなると、わずか3年、4年、合併前のときといまだに乖離が出ているような状況ですので、一概には言えませんけども、尐なくともこの220億の借金は、もう2年か3年で200億を切ると思います。予算書見ていただきますように、二十数億の元金を償還して、今年の借入れは9億ちょっとですから、尐なくとも10億は1年で減るということですから。ただ、比率はいつも言いますように、分母と分子の関係がありますので、そうはいかないのでないか。最近、新聞等で道内のあちこちの町村が、いわゆる25%を超えるということで、順赤字顕在化というようなこと、盛んに言われていますけども、私どもはそこはないと。恐らく公債比率も今の23.5がピークといったらちょっと極端かもしれませんけども、23.9まで上がりましたか、一時。これがもうこれ以上はないという、今、そのための財政健全化推進プランでもありますけども、そうしたことを踏まえながら頑張っていきたいというふうに思っております。

再質問 4番 藤原孟

最後ですけども、返済額が今、約200億を超える時期がやがて来るということで、このめどがついたということです。つまり、私から言うと、町長は財政再建の忠孝のエースと恐らく町民から称えられる日が近々来るのでないかと思っております。これから公共資金を優先順位をつけて、積極的に地域経済に投入する。つまり、経済の血液であるお金を地元に流すこと。これが商工業者の前向きの経営心への誘い水となると思います。他の市町村に負けない地域の経済力を挙げるために、尐ないお金なのかもしれませんが、町の生き残りを目指すため、十分管理しながら使っていただきたいと思います。最後に、町長決意をよろしくお願いいたします。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

先ほども申し上げましたように、十分健全財政の堅持する中で、尐しでも多くの課題を解決し、住民の皆さんの要望に応えていうよう努力をしてまいりたいというふうに思っております。

出典:幕別町議会 平成21年第1回定例会 2009年3月11日 議事録 PDF(108ページ) 間違いを知らせる