幕別町議会 平成19年第4回定例会 2007年12月12日
品目横断政策の問題について
2007年12月12日、幕別町議会の一般質問で、野原惠子議員が「品目横断政策の問題について」質問し、町長 岡田和夫、農林課長 菅野勇次、経済部長 藤内和三が答弁しました。
- 質問者
- 野原惠子 議員
- 答弁者
- 町長 岡田和夫、農林課長 菅野勇次、経済部長 藤内和三
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 野原恵子
通告に従いまして、2点について、お伺いいたします。まず1点目。品目横断政策の問題についてです。人間の身体には、過去にどんなものを食材にしてきたかという「食歴」の痕跡が残っているといわれています。日本人の体は日本の食料でつくられ、日本の食料が合うようにできています。今、私たちのエネルギー源になり身体を作る食材の60%以上が外国産になっています。安全で栄養豊かで、日本固有の食習慣と食文化にふさわしい食糧を得ることは国民の強い願いです。日本の穀物自給率は27%、カロリーベースで39%となり、人口1億人以上の国の中で最下位となっています。国内で生産可能な農産物を受給し、向上させていくことは、国民の命を維持していき、安全・安心な食を取り戻す上で不可欠であり、国の義務でもあります。今年度から戦後農政の柱であった家族経営を軸に、すべての農業者を対象にした施策から、要件を満たした一部の担い手を対象にした品目横断政策が始まりました。品目横断政策は、WTO農業協定が動き出し、まだ結論が出ていないのにもかかわらず、小泉元首相が農政改革を断行するとし、その一貫として始まりました。政府は、2006年4月、21世紀新農政2006を決定し、巨大企業の海外進出を促進する。尐しの日本農産物の輸出を引き換えに、WTO、FTA交渉で国内市場開放を一層進めていくこと。販売農家の4分の3を離農の追い込む農業構造改革。これが品目横断的経営安定対策。このようにして打ち出されております。これをスピード感をもって推進すると宣言しています。今年の収穫が終わり、農民からは、予想より収入源になった。この制度は格差を固定するもので、努力が報われない。農業に対する意欲を失うなど、不安や制度の見直しの声を聞いています。9月議会の質問では、今年度、品目横断政策も含めまして、20戸が離農し、収入源は3%から5%が予想されると答弁されていましたが、現状について3点伺います。①交付金支給と収入減の状況は。②収入減となった農家に対する経営維持対策は。③品目横断政策の抜本的な見直しを国に求めていくこと。二つ目は、飼料高騰による畜産農家支援についてです。乳牛の配合飼料が、今年急激に高騰し、平成18年度の上半期に比べまして、1トン当たり約1万円、22.5%上昇し、酪農経営に大きな影響を与えています。一方、生乳価格は、飲用向け、加工原料乳とも、平成19年度については、ほとんど据え置かれ、一層経営を圧迫しています。配合飼料の原料である小麦などではオーストラリアの干ばつによる不作や、アメリカのバイオエタノール需要の高まりにより、家畜の飼料の中心となっているトウモロコシの価格が上昇しているなど、大きな要因となっています。日本の配合飼料の原料は、大半を外国からの輸入に依存していますが、長期的には濃厚飼料の自給率向上対策と自給粗飼料の利用増加が認められます。配合飼料の農家負担の急激な変化を緩和する手段といたしまして、配合飼料価格安定制度がありますが、配合飼料が高値のまま、同じ水準で推移すると、最終的には補てん金が発動されなくなってしまいます。したがいまして、次の点について伺います。①幕別の畜産農家の飼料高騰による影響は。②配合飼料価格安定制度の異常補てん基金の増額を国に求めていくこと。③規格外農産物・未利用資源の飼料化の手立てを。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
野原議員のご質問にお答えいたします。最初に「品目横断的経営安定対策について」であります。ご質問の1点目の「交付金の支給と収入減の状況について」でありますが、交付金の支給状況といたしましては、生産条件不利補正交付金、いわゆるゲタ対策のうち、過去の生産実績に基づく交付金、緑ゲタの部分の交付申請が本年9月末をもって完了し、すでに農業者に交付されております。また、毎年の生産量・品質に基づく交付金、黄ゲタの部分につきましては、小麦だけの場合は年内に、その他の場合は来年の2月頃ごろ交付される見込みといわれております。収入の減につきましては、先般の第3回定例会でも申し上げましたとおり、個々の対象品目によって変動にばらつきがあること、あるいは個々の農家の経営形態によって影響が異なることなどから、一概に比較するのは難しいというふうに考えております。しかしながら、先般の新聞報道にもありましたように、十勝農業試験場が芽室町のモデル農家を基準として試算した影響率については、5.7%減と推計しておりますが、本町においては畑作物全体に占める対象品目の割合が芽室町に比較して低いことから、若干影響率は尐なくなるものというふうにお聞きをいたしております。2点目の「収入減になった農家に対する経営維持対策について」でありますが、金融対策といたしましては、認定農業者が農地や農業用機械を購入する際に借受けをする農業制度資金の無利子化措置が導入されておりますし、各農業協同組合においては、黄ゲタの交付が翌年になり、農家の資金繰りが困難になることが予想されることから、年内に黄ゲタ相当分の仮払いを実施するなどの措置を講じるとお聞きいたしております。町といたしましては、所得補償的な措置を講じることは難しいものと考えており、農業制度資金の借入れに対する利子補給やふるさと土づくり支援事業など農業経営に対する側面的支援を引き続き実施していきたいというふうに考えております。3点目の「品目横断的経営安定対策の抜本的な見直しを国に求めていくことについて」でありますが、現在、国では品目横断的経営安定対策についての見直しを検討しているというふうに伺っております。それにあわせて、JAグループ北海道も見直しに向けての要請活動を行っており、特に小麦に関する緑ゲタの増額について強く要請いたしているところであります。今後も、それらの動向を注視していきたいというふうに考えておりますし、また、町といたしましても、北海道町村長会、あるいは、先の全国の町村会長会議をしましても、より良い制度になるよう要請を行っているところであります。次に「飼料高騰による畜産農家支援について」であります。ご質問の1点目の「幕別の畜産農家の飼料高騰による影響について」でありますが、飼料高騰による影響は、酪農経営と肉用牛経営によって配合飼料の給与の割合に違いがありますし、経営規模などによっても異なるものと考えております。しかしながら、飼料価格は昨年の10月ごろと比較して、20%から25%高騰しているというふうにお聞きをいたしており、相当な影響があるものというふうに理解をいたしているところであります。2点目、「配合飼料価格安定制度の異常補てん基金の増額を国に求めることについて」でありますが、配合飼料価格安定制度は配合飼料価格の上昇が畜産経営に及ぼす影響を緩和するための措置でありまして、生産者と配合飼料メーカーの積立てによる通常補てん基金と、国と配合飼料メーカーの積立てによる異常補てん基金の2段階の仕組みになっております。そのうち異常補てん基金については、配合飼料価格が輸入原料価格や輸送運賃の影響により変動しやすいことから、輸入原料価格が直前1年間の平均価格の115%を上回った場合に、その上回った額を補てんするものであります。現在、農林水産省では平成20年度の予算編成に向けて、配合飼料価格安定資金造成事業として、異常補てん基金への積立てなど50億円の概算要求を行っているところであります。基金の計画的・安定的な積立てがなされることを期待しているところであり、さらに農業関係機関と連携を図りながら、制度の充実について要請してまいりたいというふうに考えております。3点目、「規格外農産物・未利用資源の飼料化の手立てについて」でありますが、飼料価格が高騰する中にあって、資源を有効に活用することは大変大切なことだというふうに考えております。しかしながら、管内の取組みとしては、ビートパルプ、あるいはでんぷん工場やスイートコーン工場の加工残さ物を畜産農家の方が飼料に活用されている例があるということはお聞きしておりますが、その他システムとして確立されたものは無いのが現状であります。また、現在、国では飼料自給率の向上を図るため、食品残さ物などを原料として加工処理されたリサイクル飼料、「エコフィード」の研究・検討が進められております。いずれにいたしましても、国の支援を含め、より安価な飼料の供給がなされるようなシステムができることを期待しているところであります。以上で、 野原議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
質問 7番 野原恵子
品目横断対策、この政策についてですが、今、町長が答弁されましたけれども、小麦の場合は緑ゲタの分、支給、年内にされたということですけれども、小麦とビートを一緒につくっている農家には、この緑ゲタの交付金は支給されないと聞いておりますので、そのところは対象からはずされているのではないかと思います。そして、これは3年間の平均の中で、支給されるということですが、この部分、実際に交付金を支給された中では、幕別町では平均して5.7%と推計しているということでしたが、新聞の報道などによりますと、これは十勝での900戸の回答とうことで、これは十勝毎日新聞の資料ですけれども、これは前年度より収入が減尐したということが84%、それで、10%から15%を減尐したという方が65%。20%減ったという方が24%になったと答えられております。そして、その収入減の理由といたしましては、9割近くがこの対策の影響を挙げています。幕別でも、平均は5.7%ですが、実際に小麦農家の方に、つくっている方に聞きましたら、1,00万の収入の中で、今年は約200万程度減尐したとうことなのですね。このことは、3年間の平均を基準としてされているということになるものですから、そうなりますと、豊作になって収入が多くなっても、そこで切られてしまうということで、生産意欲ですとか、努力しても報われないとか、そういうことが現象としておきてきますよね。そうすると、これは今、自給率が非常に、穀物自給率が下がっていく中で、自給率を向上していくということにはならない。そういう現象が起きているのではないかと思います。それで、平均5.7%。これの影響がもっと収入の減ったところの農家経営というのは非常に経営が困難になっていく。そういう心配がされます。そういう中で、対策といたしまして、黄ゲタの部分の仮払いを実施するなどの措置を講じる。仮払いでの年度末に農家に入ってきますお金ありますよね。そういうものが、黄ゲタの部分が入ってこないので、来年度入ってきた場合には、それで仮払いするという措置を講じられているということも聞いているのですが、それは利子がかかるわけで、そこの利子の対策も考えていかなければならないと思います。そういうところ、関係機関と対策を講じまして、その農家に負担を講じないような対策。そういうことも必要ではないかというふうに考えます。それと、品目横断政策なのですが、これは、今、よりよい制度になるようにということで、関係機関に要請を行っているということでしたが、私はこの品目横断というのは、本当に自給率の向上の妨げになっていくのではないかという懸念が非常に心配されます。それと、WTOとの関係もありまして、ここのところで、この政策に対しまして、町長はどのように考えているのか、町長の考えをお聞きしたいと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 農林課長 菅野勇次(農林課長は2012年3月まで)
品目横断的経営安定対策の緑ゲタと黄ゲタの交付の関係でございますけども、緑ゲタの部分につきましては、過去の清算実績でありますので、すでに全対象農家に対しまして、交付されております。あと、黄ゲタの部分については、先ほどの町長の答弁の中にもありましたように、小麦だけの場合につきましては、年内の支給。それ以外、小麦とビートですとか、小麦と大豆、あるいは、馬鈴薯など複数にわたる場合につきましては、来年の2月ごろの交付が予定されております。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
今年から始まった品目横断的安定経営対策。今、お話ありましたように、いろんな課題を抱えた中でのスタートであったわけでありまして、現にいろいろな問題も発生しているわけでありますし、私は、この制度ができたときから、本当に農家の方々の理解をしていただいて、農家の方が安心してもらえる、安心して制度が活用されるものでなければならないとうことを申し上げてきたわけでありますし、ですから、そういった意味で、本当にこの制度が農家の方にとってよりよい制度であるようにということで、私どもは、今も改善する部分は改善をしていただきたいというようなことの要請活動は、現在も町村会等を通じながら、行っているところであります。
質問 7番 野原恵子
今、緑ゲタの部分は農家に支給されたということですね。ですから、ビートとかそういうことの関係なく、小麦生産している農家には、すべて交付されたということで。その中で、収入減は平均して。芽室のモデルを基準としたと推計されていますということなのですが、では、幕別町はどのように推計されているのか、その点をお聞きしたいと思います。それが一つ。それと、黄ゲタの部分の仮払いということで、多分農協だと思うのですが、そういう制度をつくりまして、黄ゲタの交付金が入るまで、農家に貸付をするという制度がつくられた聞いていますけれども、それも利子がかかるわけですよね。ですから、そういう対策も農家を支援する、本当に営農が大変だというところに支援するという対策も必要ではないか。今まではずっと入ってきたものが、お金を借りてそれに運営していくということですから、利息がかかってくるわけですよね。だから、そこの対策も必要ではないかというふうに思いますので、その点お聞きしたいと思います。それから、今、町長がよりよい制度になるようにということのお答えでしたが、この品目横断政策が出ていた背景というのは、これは農家経営にとってこれから非常に大変な問題になってくるのではないか。品目横断だけではなくて、その農地の問題ですとか、そういうところにもかかわってくる、全般にかかわってくることになると思うのですが、その品目横断政策。よりよい制度ということは、実際にもう農家の所得の今年、小麦の場合減ってきているわけですよね。ですから、この制度がずっと続いていくことによって、収入が減っていくということにもなりますし、自給率の向上の妨げにもなると思うのです。ですから、よりよい制度になりうる可能性は非常に尐ないというふうに考えるのですが、そういう姿勢だけでは、今の幕別の農家、そういう十勝全体の農業を守っていくというふうにはならないというふうに考えて、私はいるのですけれども、非常になんというか、姿勢としては弱いのではないかと思うのですが、その点についてもお聞きしたいと思います。
答弁 農林課長 菅野勇次(農林課長は2012年3月まで)
まず、品目にかかわる幕別町の影響額の関係でございますけども、先ほど、町長の答弁の中にありました5.7%の減につきましては、芽室町のモデル農家の試算でございます。幕別町につきましては、芽室町と比較をいたしまして、品目対象の作物の農業算出額が、割合的に尐なくなるものですから、そういったことで、幕別町については、芽室のそのモデル農家から比較して、若干減収率は、総体の経営の中としては低くなるのでないかなというふうに考えております。もう1点、仮払いの利子の関係でございますけども、これについては、仮払いの制度自体が、農協が独自に実施を予定しているものでございます。農協の内部金利という形で、その先に仮払いした分の金利が、それぞれの農協の定めの中において、ある一定の利率が、農協によって異なるとは思いますけども、一定の利率がかかってくるというものでありますけども、現在のところ、町としては、その部分についての助成というか、そういったようなことまでは考えてございません。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
私は今のこの新しく始まりました品目横断的安定経営対策。先ほども言いましたように、この制度がスタートするにあたって、十分農業者の皆さんの意見を聞いて、そして、それが農業者にとってよりよい制度になるようにということを、今までも申し上げてきたわけであります。しかし、今、お話ありましたように、結果的には、所得が下がったり、いろんな問題があるわけですから、そうしたものを改善する中で、さらに農業者の皆さんに、よりよい制度になってほしいという意味を申し上げて、改善を求める、あるいは、町村会でいろいろな要請活動を続ける。それに参加をしていきたいという思いであります。
質問 7番 野原恵子
幕別の平均的な減収、芽室町よりも低いのではないかというお答えでした。ですから、大きな農家と、大きいというか、収穫のいっぱいある農家とそうでもない農家。そういうところで差はあるとは思うのですけれども、やはり経営が大変だと。このことによりまして、経営が非常に圧迫される。そういう農家には個別に対応をして、農協とも連携をとって、対策を講じていく。そこがやっぱり一番大切なところではないかと考えます。利子補給とかそういうことは考えていないというお答えでしたが、そういうところに対する手立てを、これからもしっかりとっていく。ここが一番大事なところではないかなというふうに思っておりますので、そういう相談とか、そういうものがありましたら、しっかりと営農が続けていける対策ということを念頭に入れて、農協や関係機関と対策をとっていくということが大事かなと思いますので、個別な対応の中でのそういう措置も念頭に入れて対応していただきたいなというふうに思います。それで、この制度についてなのですが、確かに町長が言われましたように、よりよい制度にしていくということが非常にこれは大事だと思っております。この品目横断がどうして出てきたかという背景なのですが、私もいろいろ調べたという中では、これは本当に日本の農業を守っていくということでは、品目横断だけではないという、そういう問題があると思うのですよね。その中で、どうしてこれが出てきたかということなのですが、日本は戦後すぐ農地改革が行われました。それで、家族経営ということを中心にして、ずっと日本の農業、土地が狭いとか、そういう気候状況だとか、そういう中で家族経営を中心に、農業が、営農というのを続けられてきたのですけれども、それをバックアップするためには、生産コストを償うための生産者価格を補償する価格補償制度がずっと続けられてきたのですが、これが今くずされてきている、品目横断で崩されてきているのですよね。それと、地主制度の復活と、大資本による農地所有を阻むために、農地の所有と利用を農民だけに限定した農地制度があるのですが、それも今、崩されようとしております。それと、農民の組織を発展させるためにということで、農業共同組合、この三つの政策を中心にして、今、日本の農業が守られてきているというふうに思います。その中で、WTOが農業協定が、今、進められていますが、それはしっかり今、きちっと協定の途中ではあるのですけれども、そういう中で、政府と財界が、この価格補償廃止を、今、着々と進められているということ。それと、農地制度と農協を解体していくということも、今、目論まれているということなのですよね。それと、ここ大事なことかなと思うのですが、奥田元経団連会長が、あらゆる面から考えまして、農業改革は待ったなしだということで、家族的営農という何千年も前からのビジネスモデルを根本的に改革する必要がある。このように述べまして、家族経営を解体していくということで、そういうことで、今、着々と 準備が進められているという過程なのですよね。ですから、そういうこともしっかりと踏まえて、この品目横断政策に対応していくということが大事ではないかなというふうに思っております。ですから、そういうことも含めて、国に対して、この制度は抜本的な見直し、しいて言えば、中止を求めていくという、そういう姿勢が、今、幕別の農業を守っていくことになるのではないかというふうに考えておりますので、その点について、お聞きしたいと思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
いろいろお話をいただきました。今のこの品目横断的安定経営対策が、私は先ほど来申し上げておりましたように、農業者の皆さんにとっていい制度であってほしい。そのことが、また、農業の振興につながる。あるいは、農業経営の安定につながることであれば、なおいいことになるのだろうというふうに思います。もちろん、その自給率の問題ですとか、いろんな背景もあるのかもしれませんし、また、国に対する要請も、先ほど申し上げましたように、町村会や市長会のみならず、まずは一番その先頭に立っているのは、いわゆるJAを中心として関係機関がその先頭に立って、要請活動をしているわけでありますから。私らはそういうところとの連携も十分密にとりながら、よりよい制度だと。そして、本当に日本の農業を守るための制度でなければ意味はないということでしょうから、そういったことについては、十分協議もさせていただきながら、これからも対応していきたいというふうに思っております。
質問 7番 野原恵子
次に、飼料の問題ですけれども、今本当にここでは、お答えの中では、酪農経営と肉牛用の経営によって、配合飼料の割合が違うというお答えだったのですが、今、特に酪農経営の方、乳価が上がっていないということもありますので、非常に飼料の高騰というのは深刻な問題になっております。ある農家の方にお聞きしたのですが、前年度と比べまして、大体乳代が2,4、500万の方で、今年に入ってから、161万、これだけ飼料代が負担が重くなっているということなのですね。乳代の中で、約39%が飼料代になっているということで、経営が圧迫されているということなのです。それで、飼料が上がった場合には、配合飼料の、ここにありますように、補てん制度があるのですが、これもこの制度の、そういう制度はあるのですけれども、3カ月ごとにこの飼料代の基本が変わるということで、上がっていくことによって、配合飼料価格安定制度のその通常補てんですとか異常補てん、両方あるのですけれども、通常補てんの方は、農家が負担していますよね。飼料代が上がることによって、その基金が底をついてしまうと、農家の負担が被さってくるということで、ますます経営が厳しくなるという、そういう声も寄せられております。それで、異常補てんという方なのですが、ここは飼料メーカーと国とが補てんしていくということなのですけど、これも基金がなくなってくると、酪農家の負担になっていくということなのですよね。それで、国会の中で、農水大臣も来年度から50億積み増しするという、そういうことも検討するという答えなのですが、今、緊急に今年の経営がどうなるかという、そういうところまで、農家の方、酪農の方々の負担が思いということなので、ここの緊急な対策が必要ではないかというふうに思います。これを来年度について50億円の積み増しを要求していることと国会では答えられているのですが、それを手前に引き寄せる対策ということも必要ではないかと考えますので、そういう点も強く国に要望していくことが大事ではないかというふうに考えます。それと、もう一つですが、3番目の規格外ですとか、未利用資源の活用ということですが、お答えとしては、国で今そういうエコフィールドや何かの研究がされているということなのですけれども、そういうところに委ねるだけではなくて、もちろんここもいろいろ開発していただくということは、緊急に必要かと思いますが、町独自でも対策を考えられるのではないかというふうに思います。というのは、今、とうもろこしの自給率というのはほとんど0に近いということなのですけれども、そういうところでは、遊休農地とかそういうものを活用して、とうもろこしを作付けして飼料にする。そういうことも考えられるのではないかなというふうに思います。それと、この未利用資源というところでは、いろいろな、今、規格外農産物や何かは利用されていると聞いているのですけど、それ以外の未利用資源とか、そういうものも研究対策というか、そういうことも必要ではないかと考えますが、その点はいかがでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
先ほど、影響額の答弁をさせていただいたのですけども、その後、農協の方から資料をいただきましたら、飼料高騰による影響というようなことで、昨年に比べると、飼料の高騰による影響額が、全部ということではありませんけど、230万ぐらい飼料代が高騰しているのでないかという非常に大きな数値を聞かされました。ただ、先ほどの野原議員からのお話ありましたように、補てんの部分がありますことから、これらを除きますと、実質70万ぐらいだろうというようなこと、聞いたわけでありますけども、いずれにしても、大変大きな負担になっているのだろうというふうに思いますし、さらに、この後、この傾向がどうなっていくのかということが、なかなか不透明な部分もあって、大変であろうと。先ほど言いましたように、基金ですから、どんどん使っていけばなくなっていくわけでありますし。また、基金は前年度の差によって、基金が活用されるわけですから。高いままで推移していけば、前年度の比が出ないというような問題もあって、今後、これらいろいろな課題はたくさんあるのだろうというふうに思いますし、先ほどお話ありましたように、国に対しての要請、50億はいいのかどうかはもちろんわかりませんけれども、さらなる負担を、国の負担をお願いしていくということも必要になってくるのだろうというふうにも思っております。それから、町独自の先ほどの3番目になります飼料の問題ですけども、これも先ほどもちょっと言いましたように、でん粉向上から残渣とかいろいろな、現に活用されている方もいらっしゃるわけでありまして、そういった中で、町としてこれらにどういった取り組みができるのか。まさにこれから調査にかかってくるのだろうと思いますし、これもまた、関係機関との協議というようなことも含めながら対応してまいりたいというふうに思います。未利用資源については。
答弁 経済部長 藤内和三(経済部長は2008年3月まで)
3点目の未利用資源の飼料化の転化ということについて、町独自の考え方も含めてというご質問だと思いますけれども、今、まさに循環型社会の構築が求められております。ここで今回申し上げましたエコフィールドというのは、横文字でいいましたらエコフィールドでございますけども、いわゆる残飯ということですね。ですから、昔は養豚農家あたりは、まさにそういったものを使っていただいておりましたけれども、はたしてこれが実際に酪農なり肉牛経営の中で、そういったものが実際自給できるかとなりますと、私は非常に大きな課題があるなと思います。そうはいいながらも、こういった時期でございますので、これらについても、本町のゆとりみらい推進協議会、これ、関係機関で構成しておりますけども、そういった中で、今後どうあるべきか検討していきたいなと思っています。それと、休閑地、遊休地を利用してデントコーンというようなお話もございます。本町におきましては、現状、遊休地と捉えているのは、推移的には実はあまりございませんけれども、ただ、休閑地という観点では、そういう土地もございます。ただ、それは個々の経営に委ねる部分で、それを即デントコーンということにも、なかなか個人方の考え方があるわけでございますから、いかないと思いますけれども、将来、いずれに対しましても、農家戸数はどういう状況になっていくか。現段階でははっきり申し上げられませんけれども、そういった遊休地、土地の利用という観点では、提言いただいたデントコーンの活用なんかも、これからこういった政策の中では検討していかなければならない重要な事項であるというふうに認識いたしております。
質問 7番 野原恵子
この飼料の問題は、ほとんどが輸入に頼っているというところに、今回、この大きな問題があると思うのですよね。ですから、食料の自給率ももちろんなのですが、飼料の自給率も上げていくということが、今後の酪農経営に大きな、経営にとっては大きな問題ではあると思うのです。ですから、町と関係機関と協力して、やっぱり飼料の自給率を上げていくという対策も研究課題だと思います。問題が起きたときに、さあどうするかではなくて、将来を見据えた対策も必要だと思うのですが、その点についてお聞きしたいと思います。対策をこれからどのように検討していくかというところをお聞きしたいと思います。
答弁 農林課長 菅野勇次(農林課長は2012年3月まで)
飼料の自給率の向上の関係についてでありますけども、今後、どのように対策をということなのですけども。先般の新聞報道にもございましたように、例えば今、道東の中標津町などにつきましては、酪農家が数戸集まりまして、共同でTMRセンターというのを建設して、共同で飼料を精製配布するというような事業もございます。そういった事業が、全道でも広がりつつはあるのですけども、ただ、これにつきましても、建設費、飼料の精製工場ですとか、そういった関連施設の建設費がかなりな高額になるものですから、建設当初につきましては、国の補助事業なりに乗っかって、そういう建設事業を行えば、ある程度の農家の負担は軽減されるのですけども、それらが年数経過して、更新する際には、また補助の対象になるかどうか、ちょっと難しいところもございますので、そういった今後のコストの関係だとか、そういった面もございますから、非常に難しい部分もあるのですけども、そういったことも含めて、今後、ゆとりみらい推進協議会、農業関係と協議を重ねながら検討してまいりたいというふうに思っています。