みんなの議会

幕別町議会 平成19年第3回定例会 2007年9月14日

品目横断的経営安定対策について

2007年9月14日、幕別町議会の一般質問で、野原惠子議員が「品目横断的経営安定対策について」質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。

質問者
野原惠子 議員
答弁者
町長 岡田和夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 7番 野原恵子

通告に従いまして、2点について質問いたします。一つ、品目横断的経営安定対策について。品目横断的経営安定対策は、戦後農政の柱であった家族経営を軸に、全ての農業者を対象にした施策から、要件を満たした担い手を制度の対象にし、農民を選別する政策です。対象作物である小麦、大豆、甜菜、でん原用馬鈴薯の所得保障は、平成 16 年から平成 18 年に作付けした農地にしか保障されず、他の農地に作付けし、収穫があっても、所得助成の対象にならず、農地の多様な活用などを困難にしてしまいます。品目横断政策では、助成政策が変わり、現行に比べて農家手取り額が減尐し、経営が困難になる小規模農家が営農を断念しなければならない状況になっています。国民の食生活に欠かせない食の安全からも、食料自給率の向上が求められているとき、小麦や大豆の生産拡大は、食料自給率引上げに必要不可欠であり、現状に逆行する施策です。農業が基幹産業の幕別で、国の農業政策により、農業者の所得滅尐や離農する農家が増えることは、町の発展において見逃すことのできない問題です。したがいまして、次の点について伺います。1、品目横断政策のもとで離農する農家戸数と他の理由で離農する農家戸数は。2、収入減が予想されますが、その影響額は。3、経営維持のための金融対策は。4、農業の持続的発展のために、住民・農協・町による協力関係が必要と考えますが、その対策は。次に、父子家庭の施策について、伺います。若い世代の生活は多様化し、ひとり親家庭が増加しています。多くは母親が子育てをしていますが、父親が幼い子供を育てている家庭も増えています。男牲であっても若い世代は収入が低く、ひとり親になり働き方を変えなければ、子供を育てていくことができず、収入減になり、経済が大変な状況になっている家庭もあります。また、ひとり親になり、子育ての悩みについて相談をする場を求めてもおります。したがいまして、次の点について伺います。1、児童扶養手当など母子家庭の福祉対策を、父子家庭にも対応していくことを国に求めていくこと。当面、町として対策を伺います。2点目、父子・母子家庭という呼び方を「ひとり親家庭」に改めること。以上です。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

野原議員のご質問にお答えいたします。品目横断的経営安定対策についてであります。品目横断的経営安定対策につきましては、農業従事者の減尐や高齢化、耕作放棄地の増大など、我が国の農業構造が脆弱化していること、あるいは WTO 農業交渉における国際ルールが強化され、農産物に対する国内の補助金が削減対象になると予想されることなどから、将来の食料安定供給に向けて足腰の強い農業構造を確立することを目的に、これまでの政策から大きな転換を図るものであります。はじめに、品目横断的経営安定対策のもとで離農する農家戸数と他の理由で離農する農家戸数についてでありますが、平成 18 年度まで営農をされていて、平成 19 年から営農を中止され、離農された農家は全町で 20 戸となっております。そのうち、結果的に品目横断的経営安定対策の加入要件を満たさなかった農家が 12 戸、それ以外が8戸という内訳になりますが、離農された理由につきましては、品目横断的経営安定対策だけではなく、経営不振や後継者の不在など、様々な事情があるものと思われ、また、それらの事情が重なってやむなく離農されたことも想定されますことから、一概に分類することは難しいものと考えております。次に、2点目の予想される収入減の影響額についてでありますが、品目横断的経営安定対策は大きく分けて、生産条件格差是正対策交付金と収入変動影響緩和対策交付金の二つの交付金に分けられます。このうち生産条件格差是正対策交付金がいわゆるゲタ対策と言われるもので、日本型の直接支払制度になるわけであります。さらに、ゲタ対策については、今お話ありましたように、過去の生産実績、平成 16 年から平成 18年までの3年間の平均実績に基づいて支払われる部分、いわゆる緑ゲタと言われるものに7割、当該年の生産量や品質に基づいて支払われる部分、黄ゲタと言われるものに3割の割合で配分されております。また、この対策は小麦、大豆、甜菜及びでんぷん原料用馬鈴薯の各対象品目ごとに算出されまして、それらの合計額が各農家ごとの交付額になります。このように、交付金の算出は過去や当該年における農家個々の対象品目の作付け状況や生産量、品質によって、どれぐらい収入減になるのか、あるいは逆に収入増になるかが異なりますことから、比較は難しいものと考えておりますが、この交付金の代理申請などの業務を行っております農協の単純な試算によりますと、新対策の導入前と導入後が全く同じ条件であるものと仮定した場合、個々の品目によってばらつきはありますが、平均して3%から5%の収入減になるのではないかとお聞きをいたしているところであります。次に3点目の経営維持のための金融対策についてでありますが、品目横断的経営安定対策に関連する金融対策といたしましては、担い手の育成・確保の観点から平成 19 年度から平成 21 年度までの3年間を集中改革期間として、この期間に農林漁業金融公庫や農協系統金融機関が農業者に貸付けをする農業制度資金の無利子化措置が導入されております。具体的には、認定農業者が農地の取得や機械の購入のために借受けをする農業経営基盤強化資金や農業近代化資金を無利子で融通し、担い手の農業経営を金融面から支援するものであります。次に、4点目の農業の持続的発展のための住民・農協・町による協力関係についてであります。本町では、従来より各種農業施策の調査研究や立案、あるいは農業技術の改善などを行うことを目的に、町内の農業関係機関や団体で「ゆとりみらい 21 推進協議会」を組織しており、町の農業施策はもちろんのことでありますが、品目横断的経営安定対策など国の農業施策の課題や対応方策などについて検討をいたしているところであります。また、必要に応じて役場や農協のファクシミリなどにより農業者にも情報を提供しているところであります。今後におきましても、この協議会との連携を一層密にし、構成機関一体となって農業の振興に意を用いてまいりたいと考えております。次に、父子家庭の施策についてであります。1番目の児童扶養手当など母子家庭の福祉対策を、父子家庭にも対応していくことを国に求めていくことについてであります。児童扶養手当は、父と生計を同じくしていない児童が育成される家庭の生活を安定させるとともに自立を促し、児童の福祉の増進を図ることを目的とする制度であります。児童扶養手当法が昭和 37 年1月に施行されて以来、児童扶養手当は、全国の母子家庭に対する公的な経済支援の一つとして、一定の役割を担ってきておりますが、特に、離婚などにより母子家庭が増加している本道においては、児童扶養手当の受給者が年々増加し、人口 10 万人当たりの受給者は、全国と比べて約 1.5 倍となっております。児童扶養手当が母子家庭の生活安定・自立支援や児童の福祉の増進に大きく寄与しているものと考えているところであります。児童扶養手当は、かつては年金に準ずる制度として国が全額を負担をしていたわけでありますが、昭和 60 年に福祉制度に改められたことに伴いまして、生活保護制度などと同様に地方の負担分が導入され、さらに、平成 17 年度には、政府が推進する三位一体改革の補助金削減案において、生活保護費とともに児童扶養手当の国の負担割合を軽減することが盛り込まれましたけれども、ご案内のように、地方6団体の賛同を得られないこともあって、国と地方公共団体の代表者などで構成する協議会による議論の結果、最終的には平成 18 年度予算から、児童扶養手当の負担を現行通り、国が3分の1、地方が3分の2とすることで決着をみております。また、近年、国においては、母子家庭に対する政策を給付から自立促進へと大きく転換させ、平成14 年 11 月の法律改正によりまして、従来は離婚等から5年を経過すると申請できないとされていた児童扶養手当の受給資格要件を撤廃する一方、5年間以上受給をしてきた世帯については、平成 20年度から、その一部を支給停止することなどが定められました。その代替措置として、母子家庭には保育所への入所を優先させるとともに、母子家庭自立支援給付金制度を創設するなど、就業支援策の充実によって所得を確保するなどの方針を打ち出したところであります。平成 15 年 11 月現在における日本のひとり親家庭数をみますと、母子家庭が 122 万 5,400 世帯、父子家庭が 17 万 3,800 世帯と母子家庭の絶対数が多いわけでありまして、また、父子家庭の常用雇用率にいたしましても、父子家庭が 73.5%に対し、母子家庭は 50.7%、また、収入平均をみても父子家庭の年 422 万円に対し、母子家庭は 229 万円となっており、就業状態や経済状態についても、父子家庭に比べて厳しい環境に置かれているケースが多い状況となっております。このようなことから、これまでの国の支援制度は、母子家庭を中心として構成されてきたわけでありますが、一方では、父子家庭の増加が見込まれている状況から、ご質問にありますように、父子家庭についても児童扶養手当の対象とすることについては、今後、状況を把握した中で対応を、私どもも対応を検討してまいりたいと考えております。なお、町としての独自の対策につきましては、現在のところ考えておりません。父子家庭に対する家事や子育ての相談などについては、子育て支援センター等を窓口として適切な支援を行ってまいりたいというふうに考えております。2番目の、父子・母子家庭という呼称をひとり親家庭に改めることについてでありますが、母子及び寡婦福祉法におきましては、母子家庭の定義に「等」と付け加えることで、父子家庭を含むとしております。国の法令やこれらにより定義されている固有名称として使用する場合などには、これまでも母子家庭という表記を使用しておりますが、それ以外の公用文や住民に対する啓発資料、あるいは各種計画書等におきましては、「ひとり親家庭」という表記を用いるようにいたしております。なお、文章全体のバランスや分かりやすい表現とするためには、「母子家庭等のひとり親家庭」、あるいは、「ひとり親家庭(母子家庭及び父子家庭等)」などの表現を用いる場合もあろうかというふうに思いますので、ご理解をいただければと思います。以上で、野原議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。

質問 7番 野原恵子

町長の今、お答えを頂いたのですが、品目横断政策についてなのですが、今、町長のお答えでは、この政策は将来の食料の安定供給に向けまして、足腰の強い農業構造を確立することを目的にしているということで、この施策がつくられたというお答えでした。ですが、実際にこの制度が進む中では、スタートする前から公聴会などで、本当にこの政策が農業を、足腰強い農業にしていく施策なのかということで、非常に大きな疑問が出されております。この大きなねらいは、私は財界の要望によってつくられた政策だというふうに思っております。この農業政策に対しまして、財界がどのようなことを言っているかといいますと、今、多国籍企業化が進んでおりますが、そういう中で、日本の大企業が、アジア諸国に進出していくためには、経済の利益を確保していく。そういうために、WTO や FTA で農産物の完全自由化を受け入れることが国益だ。このように言っているのですね。ですから、今、この WTO は頓挫していますし、FTA 問題では、農業者団体からも非常に大きな危惧の声が寄せられているのが大きな原因だと思います。そして、自由化に対応できるように、競争力のない家族経営農業は、リストラしていく。こういう考えでもあるのです。そして、農地の集積や株式会社の農業の算入を開放しなさい。こういうことも言っているわけですね。こうなりますと、本当に家族経営している株式会社に太刀打ちできない農業者は、辞めざるを得ない。こういう状況に追い込まれていくことになると思います。それでも国際価格を上回るそういう農業価格については、プロの農業経営と、企業農家に限定した直接払いを期限を切って実施していく。こういうことも要望しているのです。それに基づいて、今回の農水省が、品目横断政策を導入する。これが大きなねらいだと私は思うのです。ですから、これに対しまして、公聴会が開かれているのですが、旭川で参議院の農水委員会の公聴会で批判が続出しているということも聞いております。その中では、過去の実績に基づく支払は、農地流動化を阻害し、遊休地を生み出す危険がある。こういう問題点を指摘しています。これは道の農業会議の藤野会長、富良野市に住んでおりますが、その会長さんがこういう指摘をしております。そして、北大の名誉教授である大田原さんは、担い手の選別は禍根を残す。担い手にはいろいろな形態があり、もっと幅を広げていくべきだ。これはもう幕別の農業の実態にも本当に合致しているのではないかと思います。そして、離農に拍車をかける対策に反対だ。抜本的見直しを必要だ。これも、町長先ほどお答えいただきましたが、離農者が増えているということにも、これにも合致していると思います。そして、何よりも、今は食料の自給率が叫ばれているときに、食料の自給率を伸ばしていく、拡大していく。そういう対策にはならないというふうに私は思いますので、町長がこれ、本当にこのように足腰の強い農業政策だというふうにお考えになっているのかどうか。その点を1点お聞きしたいと思います。それから、農家戸数の問題ですが、これでは離農が進んでおりまして、品目横断の関係で、農家戸数が減っているというお答えでした。認定農家に満たなかった農家が 12 戸、それ以外が8戸、全部で 20 戸離農しているということなのですが、加入要件を満たさなかった農家が 12 戸ということでは、これは農業を続けていきたくても、続けていくことができなかったという、そういう離農につながるのではないかと思いますが、こういう多様な農業形態があってこそ、農業は発展していく。そして、自給率の向上につながると思うのですが、これから、農業戸数が減っていくのか。それとも、どういう状況になっていくのか。それに対して、町はどのような施策を考えているのか。その点についてお聞きしたいと思います。予想される収入源の影響ということですが、これは平均して3%から5%の収入減になるのではないかというお答えでした。これは、例年に比較してということなのですが、同じ条件で比較してということですが、今年に入りまして燃料代が上がったりですとか、肥料の高騰ですとか、様々な農業資材などが高騰しておりますが、そういう経費が上がることを考えれば、もっと収入が減るのではないかというふうに思います。そして、交付金ですが、交付金もゲタ対策の中の緑のゲタ対策の中では、それが交付金の中の約70%、これは年内に清算されるのではないかということなのですが、毎年の生産量や品質に基づく支払、黄ゲタの方は、これは来年になるのでないかと言われております。そうしますと、今まで交付金は年末に全部調整されて、大体農家にどのぐらい入ってくるかということが、予測ついたと思うのですが、その黄政策の部分の金額がどのぐらいになるかという予測が、今まで以上に不確定になるのではないかと思います。それと、ならしでありますその方の収入も、大体今年の入ったものが、来年の夏以降になるのではないかというふうに予測されておりますが、そういうふうになりますと、農家に入ってくる収入の予測が今まで以上に不確定になると思うのですね。ですから、その点も金融対策として考えていかなければならないと思います。その経営のための金融対策として、この3年間に集中して、無利子の措置がありますということがお答えになったのですが、そういうことを考えますと、借りる側もどのぐらい借りたらいいかという予測がつかないのが一つと、それと、この融資に対しましても、様々条件がつくと思うのですが、そういう条件をクリアして、希望する方皆さんがこういう無利子の融資を受けられるのかどうか。そこがまた一つ大きな問題だと思いますが、その点について、お伺いをいたします。それと、町と農協、住民、こういう形で農業政策というか、特にこの品目横断については、本当にこれからの農業どうなるかと大きな問題だと思うのですが、こういうところでは、町民としては自給率の向上、非常に関心があります。そして、安全で安いもの、安心して食べたい。そういう消費者のニーズもありますので、そういう点では、町の基幹産業である農業が、今度どういう方向にいくのか。それから、食料の自給率がどうなのか。そういうことも含めて、住民も含めた協力関係、対応というのも必要かなと思うのですが、特に必要なのは、農協との連携だと思うのですよね。農協がこの品目横断に対して、どういう姿勢で臨んでいるかというのは、これは非常に幕別町の農業にとっても大切な問題だと思います。この品目横断を、中でどういうふうに対処していくかということももちろん大事なのですが、これからの農業の発展をどういうふうにしていくか。これは本当に大事なので、そこと町との連携が必要だと思うのですが、特に町の姿勢、この品目横断に対して、これに対応していくだけでなくて、問題点を明らかにしていく。例えば、担い手が新しく土地を買った場合でも、4品目を作付けしていなければ、そこに収益を上げることができない問題ですとか、それから、売買するにも、非常に問題点があるですとか、そういう問題が起きてきているわけなのですが、そういう点ではきちっと町のリーダーシップで、農業をどういうふうに進めていくかということを、きちっと対策を持って臨んでいくことが大事だと思うのですが、その点について、お伺いをしたいと思います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

最初に足腰の強い農業構造を確立することを目的にということでありますけども、これは私が申し上げたということでなくて、国の法律がこういうことを目的にして、でき上がっているということを申し上げたわけでありまして、いろんな財界のお話ですとか、公聴会でのいろんなお話ありましたけれども、私どもとしては、いろんな経緯があってできたこの法律の中で、いかに農業者の皆さん方に、よりよい成果が現れるのか。そのために、町としての担う役割を果たしていくことが、我々に与えられた仕事だろうというふうには思っております。それから、農家戸数につきましても、確かに離農が 20 戸、残念な結果だというふうに私も思っております。ただ、先ほども言いましたように、20 戸のうち、全部が全部本当に品目横断の影響かということでもないだろうというふうに思いますし、先ほど言いました 12 戸のうちの4戸が、結果的には認定条件を満たせなかったということでありますから。それ以外は、今言います、もちろん影響もありますでしょうけれども、それ以外のいろんな理由があって離農されたのだというふうに思っております。ただ、このことが、今、野原議員言われますように、今後の農業経営の中で、さらに離農に拍車をかけるようなことにならなければ、一番いいわけでありますし、私どももそうならないように願っているところでもあります。それから、収入減が3%から5%、経費が上がっているからもっと収入下がるのでないかということでありますけれども、これは経費が、燃料費だけが上がるとかガソリン代が上がるというのは、これは品目横断とはまたかかわりなく、いろんなところでそういうことが出てくるのだろうと思いますけども、私どもとしては、今申し上げましたように、なるべくその所得が下がらない。逆に収益をもっともっと上げていただくようなことで、頑張っていかなければならないのだろうというふうに思いますし、先ほど言われましたように、農協等の協力なんかも連携を密にしていかなければならないのだろうというふうに思っております。それから、清算のことがお話しました。私もお聞きしますと、緑ゲタの部分については、12 月までには清算できるのだろう。黄ゲタの部分は、翌年3月ぐらいになるのでないかというようなことも伺っているわけでありますが、これらがいろんな条件があって、あえて分けなければならないのだろうというふうに思いますけども、私どもとしては、それは今までと同じように、12 月に一括入ってくることが、農家の人にとっても喜ばしいことなのだと思いますけども。それは私どもだけではなかなかもちろん解決できる問題でもありませんし、どういうところにその根拠があって、こういうふうになっていくのか。その辺はわかりませんけども、今申しました収入の見込みが不確定になっていくというような部分。あるいは、来年以降の営農にもそれが影響しないかというような心配。これらも当然指導機関であります農協、あるいは、逆にまた、農業者の皆さんからもいろんな意見が出てきて、改善できるものは改善されていくのだろうというふうに思います。それから、融資については、認定農業者であれば、希望するものは受けられるというふうに伺っております。それから、協力体制につきましては、当然のことながら、今までも申し上げましたように、農協をはじめ、農業関係機関、あるいは団体との連携を絶えず密にしながら、私どもは農業行政に当たっているつもりでありますので、引き続き、連絡を密にしていきたいというふうに思います。ただ、JA の姿勢がどうかとか、例えば、農家の方が、次の年にどういう作物を植え付けするかということになってまいりますと、これもなかなか町がリーダーシップをとってどうこうということにはならないのだろうというふうに思いますし、そのために、農協はそれぞれの農協で、年明けに営農計画に基づいて、地域の懇談会などをしながら、十分農業者との話合いの中で、方向性を決められていくのだろうというふうに思っておりますけども。そこに町がどういった形でかかわれるかはわかりませんけども、従前はもちろん町がかかわった経緯もありませんし、私自身としては、より専門的な分野の中に、行政が入っていくことがどうなのかなという思いは持っております。

質問 7番 野原恵子

品目横断には、国の政策だというお答えでしたけれども、確かにそうなのですが、やはり幕別は農業が基幹産業でありますから、農業の発展することによって、町が活性化していくということもありますし、人口の流出を止めるということもあります。そういう中では、本当に農業をどういうふうに捉えていくかということは、幕別の将来にとっては大事なことだと思うのですね。ですから、私は、そのきちっと農協とかいろんなところと連携をとっていくことが大事だということであって、国の農業政策に基づいてやってきた結果が、ますます離農に拍車をかかるような状況になっているわけですから、その品目横断の中でどういうふうに対処していくかということはもちろん大事なのですが、それと同時に、問題点があったらしっかり意見を上げていく。そして、この幕別町に合った農業政策はどうなのか。それをきちっと展望を持つことが大事だと思うのですよね。国の政策はどうであれ、幕別町はどういうような農業政策を持っていくのかって。そこのリーダーシップが町に問われると思うのです。そこを私はお聞きしたいなと。これは農民からの希望でもあるのですよね。確かに国の施策はあるのですが、幕別町がどう対応していくかということも大事だと。もっと研究して対応して、町民との懇談も必要だと思うのです。確かに、先ほどお答えありましたが、様々な機関でそういうことを論議しているということもあったのですが、継続してきちっと農業問題に取り組んでいく、そういうことが大事でないかということを質問しております。交付金の問題なのですが、先ほど、町長は、町民からいろんな問題が出されて改善されていくだろうというお答えですが、何か傍観的な感じがいたしました。私といたしましては。そこをしっかり、では、こういう問題があったら、その改善策をどうするかということまで、やっぱり踏み込んで考えていかなければならないと思うのですね。この中では、今、当面、その交付金の問題、これが交付金が二つに分かれています。緑と黄と。それで、その交付金を早く交付できるように、関係機関に働きかけていくことが大事ではないかと思うのですが、その点について、お伺いをいたします。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

昨日も申し上げましたように、幕別町が農業が基幹産業であることは、私はもちろん変わるものではありませんし、そのために、町として、行政としてやるべきことは、頑張っていかなければならない。そして、そのために、農協あるいはいろんな関係機関、団体との協力も、さらに密にしながら対応していきたい。このことは変わるものではありませんし、これからも継続して進めてまいりたいというふうに思っております。ただ、昨日も申し上げましたけど、多分に農業の場合は、町独自だけの施策では成しえない、いわゆる国ですとか、あるいは民間の力ですとか、いろんなものがあって、農業が成り立っているわけでありますから、私どもとしては、町行政が担う役割を的確に果たしていく。そのことが幕別の農業の振興につながっていければ幸いだな。もちろん、そのための努力を惜しむものではないということは、今までも申し上げてきたつもりですし、その考えはこれからも変わるものではないというふうに思っています。交付金の問題も、うちの先ほど言いましたように、早く 12 月に一緒にもらえるようなことになるのが望ましいというふうに思いますけども、私どもは中身がまだ十分承知がしておりませんので、なぜ12 月と3月になるか。その辺のこと、いわゆる黄ゲタの部分はその年の出来高によっての清算ですから、それが本当に 12月までに清算できて、交付金に跳ね返るのかどうかがきっと問題なのだろうと私は思いますけども。そういったことがより早く、例えば、概算ででもどうだとかということになるのでしょうけども、そういったことが、まずは今、スタートの年でありますから、様子を見たり、あるいはいろんなご意見を聞いたりした中で、これから対応していくべきものだろうというふうに思っております。

質問 7番 野原恵子

確かに町長のおっしゃるのは、今スタートしたばかりですから、そのとおりだと思うのですが、スタートしたばかりでも問題点が明らかになっている部分があるわけですから、その明らかになった部分に対して、どういうふうに対応していくかということを迅速に進めていくということが、農業経営にとっては大事だと思うのですね。ですから、そういう点では、その交付金を早めてほしいというのは農民の要望でもありますので、そこも政策が承知されていないとおっしゃっていたのですが、そこをやっぱりきちっと、周知することに努めまして、対応策を考えていくことが必要ではないかというふうに思います。それと、あと、農業問題では、その農業に対して、町はいろいろ難しい問題があるということだったのですが、離農された農家の中で、20 戸ありましたよね。そういう中でも、品目には対応しなくても、農業を続けていきたいという希望があれば、そういう点で、町として何かできることはないか。例えば、高齢者だけの経営であれば、そういう高齢者がつくれる農作物を推進していき、それをやっぱり町民とともに還元できるような、そういう施策があれば、そういうことも研究していく必要があるのではないかというふうに思いますが、その点についてはいかがでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

いわゆる品目横断の認定農家になれない農家の方がいらっしゃる。これは今回、特に昨年から今年にかけて、何回も個別の相談を、もちろん農協もされましたし、私どもも町の立場で一緒になって相談をさせていただきました。四つの作物以外のものに、例えば、野菜だけでやっていけないのか。あるいは、畜産であれば、これらに該当なくてもやれるのでないかと。いろんなことがありましたけれども、なかなか今言いましたように、高齢者の方々は高齢者なりに、やはり後継者がいない問題ですとか、いろいろな農地の問題ですとか、それぞれが理由があって、離農がやむを得なかったのだろうというふうに、私はお聞きをしておりますので。もちろん、これからも相談業務ですとか、そういった方々が何とか農業を続けていただけるような施策のために、あるいは、町としての役割を果たしていきたいというふうには思っております。

質問 7番 野原恵子

次に、父子家庭の問題なのですが、この点については、町長のお答えの中では、父子家庭の収入状況。平成 15 年度の状況が報告されておりました。これによりますと、父子家庭の場合は、年収約 422 万円、母子家庭 229 万円というふうにお答えになっておりますが、今の経済状況をみますと、これよりもずっと下がってきているというふうに思います。そういう中で、父子家庭であっても、母子家庭と同水準ぐらいで生活している方もいらっしゃいます。そういう家庭に対しては、やはり同じように子育て応援ということで、児童扶養手当が必要ではないかというふうに思いますので。それは、幕別町だけでは、今お聞きしたところでは、地方の負担もあるということで難しいのではないかというふうに思います。そういう点では、やはり国にこういうことも働きかけていくことが大事ではないかなと思いますので、国にこういうことを働きかけていくということについて、一つお聞きしたいと思います。それと、今、母子家庭に対する福祉対策は様々あります。所得保障、これは母子年金とか遺族基礎年金なのですが、そのほかに、貸付金ですとか就労対策、養育費の確保対策だとか生活支援とかあります。これはあるのですが、この中で、お答えの中では母子家庭等ということで対応されるということだったのですが、この施策の中で、父子家庭に対応できるという制度は、保育対策と子育て短期支援事業。この二つしかないのですね。それ以外はすべて母子家庭に対応するという対策です。こういうところでは、父子家庭にも適用できる対策があるのではないかというふうに、私は思っています。その一つとして、母子の福祉貸付金というのがあります。これは、就学資金ですとか、修学旅行とかそういうものですね。それだとか、学校行くときの手立てだとか、それから、住宅資金ですとか、特別の子供たちに対する扶養資金とかあるのですよね。こういうものも、父子家庭にも適用するのではないかと私は考えるのですね。ですから、そういう意味でも、母子家庭だけではなく、父子家庭にも適用できる施策がたくさんありますので、こういうところも父子家庭に対応していくということも、改めて国に求めていくということも大事ではないかなと思います。それで、町としてできる事業といたしましては、こういう貸付制度、町独自で貸付制度、できないのかどうか。その点、一つ、国に求めていくと同時に、町の施策としてできないのか。例えば、生活が本当に困難な方に、福祉貸付制度ということで、社協だと思うのですが、5万円を限度に貸付制度がありますよね。そういう制度を町独自としてできないのかということを一つお聞きしたいと思います。それから、日常のいろいろな家事援助だとか、そういうものもありまして、母子家庭に対しては、日常生活支援事業とか、それから、そういう中に家事援助や何かもあります。そういうことも父子家庭にも適用できるのではないかなと思います。それとあと、様々な子育ての対応については、ここで言います子育て支援センターで対応していくということ、お答えいただいておりますが、これは今度、さかえ保育所にできましたよね。そういうところで対応していただけると思うのですが、これは周知徹底が非常にされていないと思います。それで、いきなり父子家庭になってしまってどうしようかというようなとき、大抵子供さんが小さければ、保育所とか幼稚園に預けると思うのですが、そういうところに制度のあらましなどをお知らせするという、そういうことも必要だと思いますし、役場とかそういうところにも、公的機関にこういう制度がありますよという周知徹底も必要ではないかと思いますが、その点について、お伺いいたします。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

所得の問題もありましたし、父子家庭にも児童扶養手当がもらえるような制度にということですけども。先ほども申し上げましたように、今、この児童扶養手当制度が、来年から、平成 20 年度から改正されて変わろうとしているわけでありまして、その中で、今、新たにまた、次、こういう父子家庭も制度、しかも5年で半分ぐらいにするというようなことですから、なかなか難しい問題もあるのかなというふうには思います。そうすると、恐らく先ほど言いましたように、所得の問題も父子家庭の場合には出てくる問題でもあろうというふうに思いますけども、私、いつも申し上げますように、町独自でなくて、町村会だとかいろんな団体がこういった流れを見ながら活動する。要請する。そういう運動の中に、私ども参画していきたいというふうに思いますし、機会があれば、是非そういったことも、町村会の中で聞いてみたいというふうに思いますし、道段階なんかでも聞いてみたい。研究させていただければというふうに思いますけども。なかなか、児童扶養手当を取り巻く環境は、厳しいものが現在あるのではないかなというふうに思います。かって私も担当したころは、先ほども言いましたように、年金と同じ扱いでしたから、町も年金係が仕事をやっていた時代だったのですけど。今はそれが福祉になり、やがて国が手を引こうとして、地方が持てみたいなことになってきて、それが辛うじて今存続しているというような状況ですので、こういった動向を見ながら対応していきたいというふうに思います。それから、貸付金については、これはおっしゃるとおり、別に父子が駄目だ、母子ならいいということにはならないと思いますから、それは十分内部で検討させていただきますけども。ただ、これも今言うように、所得の問題ですとか、父子といいますか、勤労者の場合はいろんな制度もあるわけであります。勤労者福祉資金もありますでしょうし、本当に困った5万円というのは、社会福祉金庫だと思いますけども、これはもちろん母子も父子も関係ないわけでありますから。困った人が借り入れる制度ですから。そういった面からいくと、ほとんど母子家庭の貸付制度も、いわゆる社会福祉協議会が扱っているのは、母子寡婦福祉法等に基づいての制度が多いのだろうというふうに思いますから。そういったことも含めて検討させていただきたいというふうに思います。それと、子育て支援の周知徹底については、広く周知するには、やはり広報とか社協だよりですとか、そういったところで周知していくことになるのだろうというふうに思いますけども、これも十分内部で協議した中で、対応していきたいというふうに思います。

質問 7番 野原恵子

児童扶養手当の件なのですが、確かに5年を限度ということで変えられてきています。これは父子家庭だけでなくて、母子家庭にとっても本当に大変な問題なのですよね。例えば、3歳以上5年間といったら8歳、小学校の途中ぐらいで削減されていくということで、一番お金のかかるときに削減されるということでは、本当にひとり親家庭にとっては大切な生活の資金になると思うのですよね。ですから、この点は、私は父子家庭の問題を取り上げましたが、母子家庭にとっても本当に大切な資金でありますので、それは是非、父子家庭、母子家庭といわずに、継続を求めていくということを声を大にしていきたいと思うのですよね。今、本当に所得が下がっていますので、母子家庭も本当に生活が大変な状況なので、これを削減されると、本当に子育てが大変になりますので、その点はひとり親ということで、きちっと拡充を求めていきたいというふうに思います。それと、今、貸付資金の問題なのですが、母子家庭には福祉貸付資金というのがありますので、母子とか父子とか関係なくということでしたが、父子家庭というところで、そういう制度を町としてできないのでしょうかということです。母子家庭には貸付資金制度があるわけですから。父子家庭にもそういう貸付資金を、今、国ではないわけで、町独自でそういう点もできないのかということなのですが。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

私は先ほど言いましたのは、今おっしゃるように、母子の場合には、そういう貸付資金制度があるので、それに父子家庭も乗れるような改正ができないか。することが一番早いのかなというふうに思ったものですから、そういうお答えしたのですけども。野原議員は逆に、町としてその父子家庭用のものをつくってはどうかとうことだと思います。それも今言ったように、父子家庭も母子家庭と同じような制度に乗れるのであれば、それで一つ解決できるのだろうと思いますし、それができない場合は、町で考えるなり、あるいは先ほど言いましたように、大抵の父子家庭はお勤めだとかお仕事されていますから、その今言う勤労者福祉資金ですとか、そういった制度なんかの活用も見込まれるのでないかなというふうに思いますけども。それはちょっと時間を頂いて、内部で研究をさせていただきたいというふうに思います。

出典:幕別町議会 平成19年第3回定例会 2007年9月14日 議事録 PDF(82ページ) 間違いを知らせる