幕別町議会 平成18年第4回定例会 2006年12月12日
今後の町政運営について
2006年12月12日、幕別町議会の一般質問で、古川稔議員が「今後の町政運営について」質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。
- 質問者
- 古川稔 議員
- 答弁者
- 町長 岡田和夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 24番 古川稔
通告に従いまして、今後の町政運営について、質問いたします。岡田町長が、2期目の町政を担われて3年7カ月が過ぎようとしております。私は、町長の2期目に対する御自身の総括的評価と来期の町政運営に向けた所信を伺いたいと思います。町長は、まちづくりの基本理念として、公正で清潔な行政を基本に、刻々と変化する今日の社会情勢に的確に対応する時代感覚をもって、次代を担う子供たちに明るい未来を約束し、すべての町民の皆さんが安心して生活できる環境づくりへの取り組みを掲げ、第4期総合計画を基本として、協働のまちづくりを目指し、六つの施策を展開されてまいりました。一つ目の生活環境では、自然と調和した快適で住みよいまちづくり。二つ目の産業振興では、地域の特性を生かした活力あるまちづくり。三つ目の福祉、保健衛生では、安らぎと生きがいのあるまちづくり。四つ目の教育、文化、スポーツでは、心豊かな人と文化を育むまちづくり。五つ目のコミュニティ、交流では、人と人が触れ合うまちづくり。六つ目の行政運営では、町民とともに歩むまちづくりであります。岡田町長の2期目は、より一層厳しさを増した地方財政に、その行政運営も大変苦慮されてこられたのではないかと思っております。2期目の就任に当たり、町長が掲げた施策においても、計画どおりの実施したものや、目標を達成したもの、また、財政状況の変化により、当初の計画どおり進まなかったものもあると思いますが、その厳しい財政状況の中にあって、札内駅周辺整備やマスタープランによる公営住宅の建て替え、札内東コミセンの建設、老朽化した近隣センターの建て替えなどの住民の日常生活の環境整備を進められました。また、ソフト面では、協働のまちづくりの推進事業を進められ、町民の自治意識を高め、地域と行政が共に住みよいまちづくり、地域づくりを進めることができるようになったことは、多くの町民も高く評価するところであります。また、町長は就任以来、町財政の健全化に鋭意取り組まれており、起債の繰上償還を積極的に進められ、毎年5億から7億の元金を償還し、各種の町民要望に応えながらも、10年前の起債残高で財政運営をされてこられたことについても、高く評価できるものであります。しかし、いかに努力されても、この厳しい財政状況を乗り切るためには、町民の皆さんの協力や負担も必要だったことも現実の問題であったと思います。その一つが、家庭ごみの有料化であります。バブル景気に湧き、飽食の時代と言われたころより、各家庭からのごみの排出量が増え、その増え続けるごみの処理費用は年々増加の一途をたどり、町にとっても大きな負担となってきておりました。本町では、平成9年よりいち早く容器包装リサイクル法による資源ごみの収集を開始し、また、一昨年より全品目の収集、資源化を進めておりますが、ごみを多く出す家庭、環境を考え資源化、ごみ減量に努力される家庭との公平性を確保するため、また、町の財政的な負担を軽減するためには、家庭ごみの有料化はやむを得ない選択であり、このことが現在、ごみの減量化や資源化、環境保全への住民意識が高揚していることを考えますと、多くの町民の理解が得られているものと思っております。次に、町村合併であります。今期において、特に岡田町長の最大の事業であり、実績は十勝管内で唯一であります、忠類村との合併であると思っております。平成15年より3町村による合併を目指し、任意協議会、法定協議会へとの協議を重ねられました。途中、1村が自主自立の道を選択し、協議会から離脱いたしましたが、その後も幕別町と忠類村の2町村での合併を目指し、協議の道を決断され、短い期間の中で多くの協議を重ね、両町住民が納得のいく形での合併が本年2月6日に成就いたしました。私どもも協議内容については、合併特別委員会にて逐一報告を受け、その合併に賛成の立場をとったところであります。この合併協議を、誠意を持って進められました岡田町長、旧忠類村の遠藤村長をはじめとする、この合併に関係されました多くの方々のゆるぎない努力の賜物と思うところであります。深く敬意を表するものでもあります。岡田町長は、合併が終点ではなく、新たなまちづくりのスタートであり、一つの町として共に手を携え、次の世代に自信を持って引き継ぐことができるまちづくりに取り組む決意をされました。一体感の醸成、均衡ある発展の確保、協働のまちづくりの推進、行政改革の推進、以上四つの理念のもと、平成18年の新幕別町の行政執行方針も一つ目の行財政では、共に考え、共につくる活力あるまちづくり。二つ目の産業振興では、農業を核に競争力のある産業のまちづくり。三つ目の福祉、保健では、笑顔行き交う健康と安らぎのあるまちづくり。四つ目の教育、文化、スポーツでは、文化の香る心豊かな学びのまちづくり。五つ目の生活環境では、自然とともに生きる環境に優しいまちづくりへと転換され、全町民に対する優しい心根をもって、合併後の行政を担われておりますが、国や道の財政状況も厳しい中で、町政執行に現在まで大変苦慮されたものと思っております。町長就任以来、多くの施策を展開された町民の福祉増進や生活基盤の整備に鋭意取り組まれ、実績を残されましたことは多くの町民が高い評価に値すると感じていると思います。私も心より敬意を表したいと思います。そこで、現時点での2期目の町政を執行された総括的な評価、所見をお伺いしたいと思います。次に、将来に向けた本町のまちづくりについて、町長の考えを伺いたいと思います。国は今後もさらに三位一体の改革を推し進めることと思います。このことにより、地方自治体にとってはますます厳しさが増し、一層の財政危機が迫ってきているものではないかと感じております。行財政の中でも、自治体改革が必要でもあろうし、本町の基幹産業であります農業についても、品目的横断経営安定対策での大改革が始まろうとしておりますし、昨日も参加してまいりましたが、オーストラリアとの2国間自由貿易、FTA問題におきましても、非常に農業者の今後の経営に不安を募らせているところでもあります。また、国の福祉施策の後退や、取り巻く環境も悪化の方向に向かっているように思います。少子高齢社会の中、町民への福祉をいかに進めるかが需要な課題であるとも思っております。さらに、国は戦後最長であったいざなぎ景気を超え、景気は回復したといっておりますが、地方や私たちの住む北海道全体では、経済状況は回復傾向を見せていないのが現状でもあります。このような状況のもと、本町においては、本町地区、札内地区の中心市街地の活性化や、依田地区への大型店の進出問題等課題も山積している現状でもあると思います。また、来年2月には、忠類村との合併をして丸1年を迎えます。来年度は新たな幕別町の2年目となり、合併時に掲げた一体感の醸成と均衡ある発展を着実に具体化する施策の必要があるのではないかと思っております。今後、ますます厳しさを増す社会情勢、深刻化する少子高齢化、自主財源の乏しい地方自治体の運営を担う首長としては、大変な時代ではありますが、岡田町長は将来の幕別町のあるべき姿をどう考えておられるのでしょうか。また、来期におきましても、引き続き町政を担うお気持ちがおありになるのか、併せて所信を伺いたいと思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
古川議員のご質問にお答えいたします。今後の町政運営についてであります。私は、平成15年4月、「住みよい心地よい元気なまちづくり」を目標に掲げ、二度目の町長選挙に立候補させていただき、多くの町民の皆さんのご支持を頂き、無投票当選をさせていただきました。早いもので、私に与えられました任期も残すところ4カ月余りとなりました。今、この4年間を振り返りますとき、山積する課題に全力で取り組み、全力で駆け抜けた4年間であったと実感いたしているところでもあります。バブル経済が弾け、地域経済は低迷を続け、また、国家財政も大きな負債を抱え、町財政もその影響を大きく受け後退を余儀なくされるなど、非常に厳しい状況でもありました。特に、地方交付税においては、幕別町で考えますと、平成12年度に60億円ありましたものが、今、平成18年度の見込みでは44億円となり、財源の確保に苦慮しながらの町財政運営でもありました。しかしながら、まちづくりに停滞は許されず、しかも町民の皆さんの生活に密着した多くの課題には、誠心誠意取り組みをさせていただいたものと思ってもおります。また、お話がありましたが、この4年間での一番の大きな課題は、忠類村との合併でありました。国が掲げる「平成の大合併」の指針のもと、町議会をはじめ、多くの町民の皆さんとともに、町の将来をしっかりと見定め、同じ志をもつ忠類村と合併に向け協議をし、十勝管内で唯一の合併町として新たなまちづくりをスタートさせることができました。合併に向けた判断への評価は、今後、町民の皆さんが行っていただけるものと考えておりますが、今、私、その判断自体は間違いではなかったものと思っているところでもあります。はじめに、2期目の総括的な評価と所見をとのことであります。私は、平成15年4月、立候補に当たり六つの基本施策を掲げ、町民の皆さんへの公約とさせていただきました。六つの基本の施策に沿って申し上げたいと思います。1点目は、「自然と調和した快適で住みよいまちづくり(生活環境)について」であります。都市基盤の整備と良好な居住環境の確保、ゴミ資源化の総合的推進、高度情報通信社会への対応と行政サービスの向上などを公約として掲げました。ここでは、札内北栄土地区画整理事業や札内文京町西地区開発事業への支援を行うとともに、旭町地区公営住宅建替事業を実施し、良好な居住環境と良質な住宅地の提供に取り組みました。また、電動生ゴミ処理機購入助成制度の拡充や資源ゴミ収集回数の増を行い、ゴミの資源化・ゴミ減量化の推進に取り組むとともに、忠類地域をはじめ町内の公共施設をインターネットで結ぶなど高度情報通信社会に向けた地域イントラネット基盤整備事業に取り組み、さらには、町のホームページの充実と議会中継システムの導入を図り、行政サービスの向上に努めました。2点目は、「地域の特性を生かした活力のあるまちづくり(産業振興)について」でありますが、グリーンツーリズムの促進、担い手の確保・育成、中小企業の経営安定や新規開業などへの支援を公約として掲げました。ここでは、農村休暇法に基づく市町村計画の策定や農村アカデミー研修事業の充実、農業塾の創設などに取り組み、新規就農者3名を送り出すとともに、忠類地区道の駅の整備、町中小企業融資制度において設備資金の融資枠を1,000万円から3,000万円に引き上げるなど地場産業の振興に努めたところであります。3点目は「安らぎと生きがいのあるまちづくり(福祉・保健・衛生)について」であります。子育て環境の充実、高齢者保健福祉計画・障害者福祉計画の推進などを公約に掲げました。ここでは、保育所保育時間の延長や紙オムツ用ゴミ袋の支給を行うとともに、来年3月に完成予定の札内さかえ保育所の改築を行い、定員を60名から120名に、また、子育て支援センターを併設するなど子育て環境の充実に取り組みました。また、忠類地区に高規格救急車の導入を図るとともに、不妊治療費の助成、妊婦健診費の助成を拡大するなど地域福祉医療の充実に努めました。4点目は「心豊かな人と文化を育むまちづくり(教育・文化・スポーツの振興)について」であります。ここでは、教育委員会と連携のもと、教育環境の充実や多様な学習機会の提供を公約に掲げました。学校図書備品費の増額を図るとともに、地場産品を用いたふるさと給食の実施、ジュニア教育委員会の開催など、教育委員会との連携のもと生涯教育の推進に努めました。5点目は「人と人がふれあうまちづくり(コミュニティ活動・地域間交流など)について」であります。ここでは、コミュニティ活動の拠点の整備と地域に根ざしたコミュニティ活動の促進を公約に掲げております。明野地区と北栄地区の近隣センターを改築するとともに、千住西地区と幕別北地区にふれあい交流館の建設に取り組み、コミュニティ活動の拠点の整備に努めました。最後に「町民とともに歩むまちづくり(行財政運営)」であります。ここでは、行財政改革の推進と効果的・効率的な行財政運営及び町民と行政との協働による住民自治の推進を公約に掲げました。厳しい行財政運営の改善を図るべく、第3次行政改革大綱並びに推進計画を策定し、また、協働のまちづくり支援事業交付金制度を創設するなど行政の透明性・効率化に努めました。以上、公約とその取り組みの一端について申し述べましたが、町民の皆さんのニーズも常に変化をいたしますし、また、時代の変化とともに新たに生ずる課題に対し、果たして十分に応えていくことができたのかとなりますと、必ずしも十分とは言えないものもあろうかというふうにも思っているところでもあります。次に、幕別町の将来のあるべき姿をどう考えているかとのご質問でありますが、今年8月に北海道未来総合研究所が、道内180市町村の2030年の域内総生産を算出した「北海道市町村経済の将来推計」を発表いたしております。域内総生産とは、地域内の生産活動で生み出される付加価値額を示し、人口・就業人口の高齢化、労働投入量、資本投入量などを基に推計されるものでありますが、これによりますと、幕別町は管内で唯一の増加市町村であり、全道では19位との結果となり、限りなく発展性の高い地域であると示しております。この数値がどうなのか論ずることは別といたしまして、これまで幕別町は、偉大な先人たちが理想郷の実現を目指し、農業を基幹産業に、帯広市に隣接していることから居住環境の整備に取り組み、「都市と農村」を併せ持つ町として発展をしてきたと思っております。この姿をこれからも堅持しつつ、「都市と農村」のそれぞれの素晴らしい機能を生かしたまちづくりが幕別町の将来のあるべき姿なのだろうと考えているところであります。最後に、再度町政を担う気持ちがあるかとのご質問でありますが、先日、私の連合後援会から、3期目出馬の要請を頂きました。大変有り難く、身に余る光栄と存ずるところであります。私は、出馬要請を頂きましてから今日まで、これまでの2期8年間を振り返るとともに、8年前まちづくりに熱き思いを抱き立候補したときを思い、やり残していることはないか、また、私に町政を託してくださった多くの町民の皆さんのまちづくりへの願いを実現することができたのかを思いめぐらせておりました。また、私は、忠類村との合併協議の中で、一体感の醸成・均衡ある発展の確保など、多くの約束をいたしました。合併が終着点ではなくスタートであるとも述べ、一つの町として共に手を携え、次の世代に自信をもって引き継ぐことができるまちづくりを新たな課題として取り組むことが、私に課せられた責務であると考えるところであります。多くの町民の皆さん、そして、町議会の皆さん方のご支持をいただけるのであれば、引き続き町政を担わせていただきたいと考えているところであります。今、地方自治体を取り巻く環境は、我々がいまだかつて経験をしたことのない、非常に厳しい状況にありますが、これに背を向けるのではなく、勇気をもって新たな時代を切り開くことが大事なことだろうと考えております。議員皆さんの変わらぬご支援、ご協力をお願い申し上げまして、古川議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
質問 24番 古川稔
総括的な部分では、町長の考え方と私の見方、一致するところであります。非常に、その後につきまして、今後の将来に向けての考え方も、第一次産業をいかに大事にするかというような意見を頂きまして、非常に有り難く思っております。しかしながら、先ほど述べましたとおり、厳しい情勢の中で、町長は前向きな信念を持って、新しい時代を切り開いていき、引き続き町政を担っていきたいという強いお答えを頂きました。本当にその決意には敬意を表するものでございます。多くの町民の支持を得て、町民の幸せにつながるものと確信いたします。町長の再度のご決意がありましたら、頂きまして、私の質問を終わらせていただきたいと思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
先ほども申し上げましたように、多くの町民の皆さんのご支持をいただけるのであれば、引き続き町政を担わせていただきたい。そして、先ほども申し上げましたけれども、厳しい情勢であることだけは間違いないのだろうというふうに思っております。多くの皆さん、町民の皆さんのご協力を頂く中、そして議会のお力を頂く中で、新たなまちづくりにさらに頑張らせていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いを申し上げまして、ご答弁とさせていただきます。