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幕別町議会 平成15年第3回定例会 2003年9月9日

生分解生産資材に補助制度

2003年9月9日、幕別町議会の一般質問で、古川稔議員が「生分解生産資材に補助制度」について質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。

質問者
古川稔 議員
答弁者
町長 岡田和夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 13番 古川稔

通告に従いまして、2点について質問をさせていただきます。最初に生分解生産資材に補助制度をということで、今まさに日本農業がどうなるのかということで、明日からメキシコのカンクンでもって開かれますWTOの閣僚会議で農業分野の関税問題が注目を与えております。しかし、そのことはともかく、近年、我々農業者の政府管掌作物の価格がジリ貧状態であり、本町の農業も経営を拡大しつつ、さらに蔬菜面積が急速に増加しているということであります。そんな中で、特に技術的にも高品質、高収量を確保するためにマルチ栽培が主流となりました。レタス、白菜、キャベツ、カボチャ、大根、長芋など、多くの作物にプラスチックフイルムが使用されております。現在農民同盟調べで、今年度 326 町6反に及んでおります。しかし、産業廃棄物処理法の改正により、使用後のプラスチックフイルムの処理に苦慮しているところであります。近年、成分改正プラスチックフイルムが開発されまして、この生分解フイルムというのは土壌中の微生物の働きによって生分解され、最終的に水と炭酸ガスに分解するということで、収穫後、ロータリー等にて土壌を混和させるだけでよく、今後普及に大きな期待が寄せられております。現在、57.2 町歩でもって使用されているというふうに農民同盟調べではなっております。ただ、価格的に約3倍ということで一般プラスチックフイルム比でありますが、生産費の増加となるために普及の足かせとなっております。産廃再生処理対策補助金も平成 18 年3月までということでありますし、産廃減量の達成のためにも生分解性プラスチックフイルムの普及のためにも補助制度をお願いしたいというふうに考えております。なお、一方、長芋栽培で一番今期待をされておりますのが、生分解性ネットであります。帯広市、あるいは十勝農協連等も試験でもってかなりされておりますが、まだ強度の問題等があるようで、本町でも試験研究をする必要があると考えております。今年3月に幕別町農民同盟からこの件についての要請を出されておりますが、そういったことについても合わせて町としての考え方をお伺いしたいと思います。もう 1 点につきまして、児童虐待についてということで、昨年第3回の定例会のときに佐々木議員とともに一般質問をいたしました、児童虐待について再度、質問させてもらいます。年が明けてからも全国的に依然として児童虐待は繰り返され、多くの子供たちが犠牲になっているという深刻な状況にあります。これらの主な原因というのは少子化や核家族化、あるいは夫婦の仲が悪い、人付き合いが苦手といった家庭環境、そのほかにも育児の悩みや疲れ、子供の将来についての悲観、さらには子供が自分の意のままにならないといった、育児の意志がないということなどが根本的な原因と思っております。また、最近、小中学生が小さな子供を虐待したというような件もありますけれども、それにつかれても同じようなことが原因ではないかというふうに感じております。そこで、前にも指摘いたしましたが、町民が気軽に相談できる体制の整備と事業の充実、強化に向けてどのような取り組みをしたのかお伺い申し上げます。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

古川議員のご質問にお答えいたします。最初に、生分解性生産資材に補助制度をというご質問についてであります。昨今の農業を取りまく状況は、BSEの発生や無登録農薬使用問題、食品表示偽装問題などが多発する中で、食の安全・安心の確保をめぐる消費者の信頼回復が急務となっており、その分、農業の生産者の方々には、トレーサビリティシステム、いわゆる農産物の履歴を追跡できる仕組みづくりが求められるなど、非常に厳しい環境にあるものと思っております。またお話にありましたように、WTO農業交渉の問題にもあるように輸入関税率の引下げなど、生産者にとりましては、今まで以上に厳しい時代を迎えようとしているところであります。さらにリサイクル・環境という観点から申し上げますと、環境基本法をはじめ廃棄物の処理及び清掃に関する法律や家畜排泄物法、また、食品リサイクル法、容器包装リサイクル法の改正などにより環境問題や廃棄物の循環利用システムの構築に向けた取り組みも重要な課題となっているところであります。ご質問の生分解性資材についてでありますが、ここ最近、野菜類を中心に利用され始めている生分解性マルチは、これもお話にありましたけれども、土中の水分・温度の保持、雑草の抑制などに効果が得られ、また、廃棄物の減量化にもつながり、作業面から見てもマルチのはぎ取り作業から解放されるというメリットがあるというふうにいわれております。さらに、作物の収穫後、その生分解性マルチを畑に鋤きこむことにより土中の微生物によって水と二酸化炭素に分解され、ごみを出さない環境保全型農業に適していると評価されております。しかしながら、現段階におきましては、耐久性や腐食性の問題、さらには通気性の良さから土壌が乾く傾向にあって、低温期には生育が遅れ、逆に高温多湿期には変形・癒着するなどの心配があり、また、価格の面でも通常のポリエチレンマルチの2倍から3倍程度と割高であるなどの課題があることから、普及が進んでいないというふうにもお聞きをしているところであります。ただ、今後はこの生分解性マルチの品質改良が進むものと予測されますことから、リサイクルの次のステップとして生分解性マルチの実用性について、私どもも現在、ゆとりみらい 21 推進協議会の専門部会の中で検討を行っているところであります。ご質問の趣旨であります生分解性マルチ購入に対する補助制度の創設をということにつきましては、本年3月に農民同盟からも要請がありましたが、町では現在、平成 17 年度までの時限措置として農業用廃棄物の再生処理に係る経費について一部助成を行っております。今後におきましては、ゆとりみらい 21 推進協議会でこの新しい生分解性生産資材の特性などを十分吟味・分析をしていく中で、補助制度の必要性や、併せて現在行っております農業用廃棄物の処理に対する運搬経費の一部助成事業につきましても、その補助金の在り方も含めて検討してまいりたいというふうに考えております。次に、長いも用生分解性ネットについてでありますが、これにつきましては、JA幕別町、JA札内の両農協にお願いをして、本年度併せて8件の農家において実証試験を行っているところであります。その試験の内容につきましては、資材である生分解性ネットをメーカーから無償で提供していただき、強度や堆肥化の状況、あるいは収穫後のネットの巻取り作業などについて検証していただくというものであります。このネットにつきましても、検証の結果を分析する中で、農協やゆとりみらい 21 推進協議会などとも十分協議を進めていきたいというふうに思っております。いずれにいたしましても、生産者の方々の農作業における負担軽減や農産物の粗生産額が益々増加するための施策を今後も検討してまいりたいというふうに思っております。次に、児童虐待についてでありますが、帯広児童相談所が取り扱った虐待相談の処理件数は、平成 12年度が 34 件だったのに対し、平成 13 年度には 112 件と激増しましたけれども、平成 14 年度には 59 件とやや落ち着きを見せております。昨年の第3回定例会においても、町内における虐待の相談状況や経過観察について述べさせていただいたところでありますが、虐待増加の背景には、親の不仲や経済的理由、核家族化により育児知識を修得しづらいことや相談相手がいないことなどにより、親に子育てのゆとりがなく、不安や負担感が強くなることなどが、主な原因となっているものというふうに考えられております。このような中、本町においては、パパ・ママ教室や乳幼児検診などでの相談の充実や赤ちゃんクラブへの加入の働きかけを行うなど、乳幼児や保護者との接触の機会が多い保健師を中心として対応しているほか、平成 13 年には「子育て支援センター」を、さらに今年度からは1歳児を持つ親子を対象にした「よちよちサロン」も開設し、妊娠期から乳幼児期の夫婦に対して係りあいを深めるよう努力をいたしているところであります。また、昨年 12 月には保育所、学校、医師、警察など関係者の連携を図るため、「幕別町児童虐待防止ネットワーク会議」を立ち上げ、児童虐待の予防対策や早期発見、早期対応などに取り組み始めたところでもあり、今後とも町民が気軽に相談できる体制や虐待予防等の体制の整備に努めてまいりたいというふうに考えているところであります。以上で、古川議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。

質問 13番 古川稔

最初の生分解生産資材につきましては、対応といたしましては、ゆとりみらい 21専門部会でもって検討されているということでありますけれども、今、地域ではレタス、あるいはカボチャ等で相当使われてきているという現状でありますし、今後、なお増やす必要があるのではないかというふうに考えております。そんな中で、先ほども出しました再生処理対策の補助金もなくなるということも含めて、早急に明年度ぐらいからはできないものかというふうに考えますが、そこら辺についてお伺いしたいと思います。それから児童虐待につきましては、町としての考え方として取り組んでおられるという部分はわかるわけですけれども、これに対してやはり付近の住民といいますか、町民各地域の住民がかかわるといいますか、余りにもいくとプライバシーの問題もあるのでしょうけれども、昔のように道路で会えば「こんにちは」と言えるような体制といいますか、これは田舎であれば通り過ぎる子供が「おはようございます」と言われますと、我々は畑の中でびっくりして振り向いて「おはよう」と言わなきゃならないような、そういったような環境が町の地域でもできるようになれば、ある程度お互いに子育ての相談とか、あるいは問題意識を持ってそれぞれ相談される、近間に年がいった方もおられるということの中で、そういった町全体のカバーするシステムといいますか、そういったものができ上がっていくのが良いように自分は思います。そんなことで、今後において町として、あるいは町内会として、そういったことに対して取り組む方向性はできないのか、そこら辺をちょっとお伺いしたいと思います。それと、関係機関でネットワークされたということでありますけれども、先ほどちょっと聞き落としましたので、失礼ですが構成メンバーをもう一度お願いしたいと思います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

生分解性生産資材の補助制度、来年からできないかということでありますけれども、これらについては、先ほども申し上げましたように、今検討部会の中でいろいろな審議をいただいております。さらに、これらが補助制度をスタートすることになりますれば、当然のことながら両農協にもいろいろな面で相談をしていかなきゃならない部分もあるのだろうというふうに思っておりますので、十分、これらの実情を踏まえた中で、今後さらに協議を進めてまいりたいというふうに思っております。さらに、虐待の状況でありますけれども、確かにおっしゃられるように地域、あるいは町全体でそうした実態が把握され、そしてこうした虐待が行われないような体制づくりが何よりも望まれるのであろうというふうに思っております。いろいろな中で、特に民生委員さんなんかにはいろいろな面でお願いする機会があるわけですけれども、今後、町内会でも取り組みが果たして可能かどうか、これからまた公区長会議等もございますので、そうした中でもお話をお伺いしていきたいというふうにも思っております。それからネットワークのメンバーについてでありますけれども、昨年 12 月に発足いたしました幕別町児童虐待防止ネットワーク会議。保育所の保母、学校の先生、それから町内の医師、さらに警察などの関係者との連携を図るというようなことから、ネットワーク会議を設置したところであります。

質問 13番 古川稔

生分解性マルチにつきましては、今後、早急に対応していただくということで、お願いを申し上げて終わらせていただきたいと思いますし、児童虐待についてもこういうことが起こらないということが一番大事なことであろうかと思いますので、そこら辺の対応をしっかりとやっていただけますことをお願い申し上げまして、質問を終わらせていただきます。

出典:幕別町議会 平成15年第3回定例会 2003年9月9日 議事録 PDF(23ページ) 間違いを知らせる