幕別町議会 平成18年第2回定例会 2006年6月19日
「通告に従いまして、出生率上昇に向けた政策についてを質問いたし…」
2006年6月19日、幕別町議会の一般質問で、永井繁樹議員が質問し、町長 岡田和夫、教育長 高橋平明、民生部長 新屋敷清志が答弁しました。
- 質問者
- 永井繁樹 議員
- 答弁者
- 町長 岡田和夫、教育長 高橋平明、民生部長 新屋敷清志
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 21番 永井繁樹
それでは、通告に従いまして、出生率上昇に向けた政策についてを質問いたします。日本の出生力は長期にわたり低下を続け、今日の合計特殊出生率は過去最低の水準 1.29 を更新し1.25 に低下した。日本の総人口が減尐基調に入り、昨年度が人口減尐の元年となった。これらの背景にあるのが出生率の低下である。低迷する出生率に起因する尐子高齢化、さらには人口減尐社会を目前にして、各自治体は様々な対応を模索し始めている。中でも重要施策として、次世代育成支援が平成 17 年度から本格的に始まった。出生率低下の原因として、未婚化・晩婚化に加え、結婚した夫婦の出生力そのものの低下が要因として挙げられる。さらには、社会経済的な要因もあり、近年においては景気低迷での着年層の就職難や不安定雇用が結婚、出産を困難にしているといった分析結果も出ている。国の主導のもと様々な尐子化対策が実施されているが、特に注目されるのが平成 17 年4月に各自治体から提出された「次世代育成支援行動計画」である。この行動計画の目的は、次世代の健全な育成と地域の活性化という、地域の恒久的な課題である。住民の日常的な課題に最も敏感に対応できる地方自治体の役割は、尐子化社会の中でこれまで以上に重要性を増すものとなる。幕別町は平成 17 年3月に「幕別町次世代育成支援行動計画」を「幕別町次世代育成支援に関するニーズ調査集計結果」とともに編集・発行した。その内容の重要性もさることながら、これを機に町が住民ニーズを的確に把握し、地域特性に根ざした子育て支援の在り方を模索し始めたことがより重要である。尐子化は地域によってそのメカニズムや影響が大きく異なる。地域の子育て環境はどうなっているのか、地域の出生力低下の原因はどこにあるのかなど、それらの把握があって初めて対策が講じられ、町の様々な取り組みが今後どのようなかたちで実を結ぶのかが注目される。「子どもが、親が、地城が共に育ち支えあうまち」を基本理念に掲げ、平成 17 年度を初年度とする向こう5年間の「幕別町次世代育成支援行動計画」に関して伺う。1点目でありますが、行動計画の策定に当たっては基本的な視点として、①子どもの視点。②次代の親づくりという視点。③サービス利用者の視点。④に社会全体による支援の視点。⑤すべての子どもと家庭への支援の視点。⑥地域における社会資源の効果的な活用の視点。⑦サービスの質の視点。さらには、地域特性の視点の八つを踏まえて計画の策定に当たることが求められているところであり、必要とされる手続としては、地域の現状などを分析した上で、サービス対象者に対するニーズ調査を実施し、地域の状況を十分に把握した上で、住民の意向に即した計画を策定することとされている。さらに、策定した際には、広報誌やホームページヘの掲載によりこれを公表し、策定後5年後に必要な見直しを行うこととされている。そこでお伺いをいたします。計画の実施状況の点検及び推進体制については、各年において実施状況を把握・点検しつつ、毎年尐なくとも1回、実施状況を広報誌やホームページの掲載により公表しなければならないとされており、住民にわかりやすく周知を図ることが求められているが、これらについて1年目はどう対応してきているのか。また今後についてはどう対応していくのかを伺います。2点目でありますが、過去 10 年間に出生率が上昇した地域では、若年既婚者層の転入と定住化が進む傾向が見られる。その背景には、就業機会の創出、定住施策の実施など自治体の積極的な取り組みが効果を生んでいる場合が多い。また、若年既婚者の増加は、地域における子育て支援に対するニーズの増大に対して、出生率上昇自治体では、様々な子育て支援を講じている。保育所待機児童の解消、児童館等での遊び場や集会の場の提供、保育料や乳幼児医療の軽減など、各種サービスの提供に努めている。各自治体では各種多様な子育て支援サービスが提供されているが、出生率のさらなる低下を抑えるある程度の歯止めとなって機能している可能性はあっても、目に見えるかたちで出生率上昇につながっているケースは多くない。出生率上昇地域においては、女性就労が進む中にあって子育てと仕事のバランスが比較的保ちやすい環境にあり、住民ニーズやライフスタイルにマッチした子育て支援諸施策がその環境を下支えしている。子育て支援の充実している地域では、これから子どもを持つことを考える世代が、既に支援を利用しながら子育てをしている親に接することで安心感を持つことができ、既に子を持つ親にとっても次の子どもを考える上での誘因となる。また、家族やコミュニティのつながりが維持されている地域では、子育てにおいても重要なサポート機能を果たしており、出生率も比較的高い水準を維持しているところが多い。子どもを持つか否かという選択は、その子どもが育つ環境に対する将来の見通しと合わせて、その子どもを育てる親自身の将来の見通しも重要な決定要因となる。したがって、住民が地域で生活する上での「安心感」をいかに築けるかであり、出生率が上昇している地域では、何らかのかたちでこの中長期的な「安心感」が担保されている。そこでお伺いをします。これらを踏まえて、町は地域の状況をどのように把握・分析し、策定した行動計画によって今後の合計特殊出生率がどのように上昇していくのか。また、平成 21 年度及び 26 年度の合計特殊出生率の数値目標はどう設定しているのかを伺う。さらに、出生率上昇の要因となる主な支援事業取り組みの内容と今後の方向性についても伺う。また、サービス対象者に対するニーズ調査の実施は、策定した行動計画にどのように生かされ、どのような具体的事業としての取り組みにつながっているのかを伺う。最後に、尐子化対策のキーワードは住民が地域で生活する上での中長期的な「安心感」をいかに築くかであるが、今後、幕別町においては、地域住民、保育・母子保健関係者をはじめとする福祉関係・医療関係者、NP0 等の民間活動団体等の多くの関係者を巻き込んだ住民参加型の行動計画の取り組みが、市町村間での競い合いの中で進められていくことが重要であり、出生率上昇政策は、今後の最重要施策として取り組むべきと思うが、町長の所信を伺う。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
永井議員のご質問にお答えいたします。出生率上昇に向けた政策についてであります。初めに、「幕別町次世代育成支援行動計画」の実施状況の把握・点検並びに住民に対する公表についてでありますが、「次世代育成支援地域行動計画」は、尐子化の流れを変えるために集中的・計画的な取り組みを促進することを目的とした 10 年間の時限立法であります「次世代育成支援対策推進法」におきまして、地方公共団体にその策定が義務付けられた計画であります。計画期間は平成 17 年度から平成 21 年度までの5年を1期といたしまして、この間に達成すべき目標事業量、施策目標など具体的な定量的目標の設定が必要とされておりますとともに、その達成状況の検証などの事後評価とその結果の公表が求められているところであります。本計画は、児童福祉にとどまらず、教育、保健、産業、経済などの様々な分野にわたっておりますことから、関係各課との連携を密にしながら、各施策の実施に当たっているところであります。また、新規事業等の実施に当たりましては、その都度、広報紙等を通して広く周知を図っているところであります。本年度は、前期5か年計画の1年目が終了したことに伴いまして、行動計画の八つの基本的な視点に基づきます 62 項目の個別施策の進捗状況につきまして、現在点検作業を行っているところであり、計画の実施状況につきましては、それらの作業が済み次第、広報紙や町のホームページを通して、分かりやすく周知を図るとともに、広く住民の皆さんの意見聴取に努め、今後の事業の実施や計画の見直しに反映してまいりたいと考えております。また、5年経過後の平成 21 年度には、平成 22 年度から平成 26 年度までの後期計画を策定することになりますが、それまでの間は、合併前の2町村での行動計画を新町の地域ごとの行動計画として位置付け、「幕別町次世代育成支援対策地域協議会」におきまして、前期計画に必要な見直しと調査審議を行った上で、新町の一本化した行動計画を策定してまいりたいと考えているところであります。ご質問2点目の、地域の状況をどのように把握・分析し、行動計画によって今後の合計特殊出生率がどのように上昇していくのか、平成 21 年度及び 26 年度の合計特殊出生率の数値目標はどう設定しているのかについてであります。また、ニーズ調査の結果を行動計画の具体的事業としてどのような取り組みにつなげるのかについてでありますが、地域の状況につきましては、多くの市町村が人口の減尐に悩んでいる中、おかげさまで本町の人口はこれまでも増加傾向が続いてきたところであります。しかし、年齢階層別に見ますと 15 歳未満の人口割合は、平成 12 年度から平成 17 年度までの5年間で 16.2%から 15.1%へと 1.1 ポイントの減、人数にして 170 人が減尐しております。反面、65 歳以上の高齢者の人口割合は、18%から 21.1%へと 3.1 ポイントの増、976 人の増加となり、尐子高齢化が進んでいる状況であります。また、世帯数につきましても、昭和 60 年当時の1世帯 3.4 人から平成 17 年には 2.6 人へと減尐し、核家族化が進行しているところであります。今回の行動計画の策定に当たりましては、地域の実情に応じた施策をその内容に盛り込みまして、現状の分析やニーズ量の推計・把握を行うとともに、目標事業量の設定のための基礎データとして活用することを目的として、就学前児童と小学生の保護者を対象に、ニーズ調査を実施してきたところであります。その結果、核家族化の進展や近隣住民との交流が希薄化したことなどの要因によりまして、子育てに対する不安や負担を感じている方が率にして 55%いるという調査結果となったところであります。このため、子育て支援センターを核とした相談支援事業の充実を図りながら、子育てに関する各種情報を提供するとともに、子育て支援センターの開放により、年齢に応じて親子と子ども同士が触れ合う交流の場を提供し、育児不安の解消に努めてきたところであります。また、昨年9月に結成されました「幕別せわずき・せわやき隊」通称すきやき隊と言っておりますけども、現在、隊員数 15 名の皆さんのご協力によりまして、近隣に住む子育て家庭に対する日常的な目配りと声かけを推進し、地域における支援活動の浸透を図ってきたところであります。そのほか、保育所利用時間の拡大を全体の 65%が希望していることから、本年度より常設保育所の保育終了時間を 15 分間延長し、午前7時 30 分から午後6時 30 分まで、最大で 11 時間の保育を可能とすることによりまして、保護者の就労時間の多様化に対応するとともに、ニーズ調査による回答者の約半数がリフレッシュ等で子どもを預けたいと希望しておりますことから、本年度移転新築する「さかえ保育所」におきまして、保育所に通所していない児童の一時保育に取り組む予定となっております。また、本年度におきましては、尐子化及び子育て支援対策といたしまして、六つの事業をスタートさせたところであります。一つ目には、2歳未満児を子育てしている家庭に対するごみ袋購入費用の助成、二つ目には、先ほども申し上げました常設保育所の保育時間の延長、三つ目として特定不妊治療費の助成、四つ目には妊婦健診費の助成、五つ目として保育所在籍児童の傷害保険料の全額助成、六つ目としてフッ素塗布歯科検診の無料実施であります。以上のような事業を実施するほか、次世代育成支援行動計画に掲げる事業を推進することによりまして、出生率の上昇につながればと期待をいたしているところであります。次に、合計特殊出生率の数値目標の設定についてでありますが、合計特殊出生率は、一つの基準といたしまして女性が出産可能な年齢を 15 歳から 49 歳までとし、各年齢ごとの出生率を合計することで人口構成の偏りを排除し、一人の女性が一生に産む子どもの数の平均を表すものでありますが、市町村レベルの人口規模におきましては毎年の変動幅が大きいことから、統計資料等に用いる場合につきましては、過去5年間の平均値を算出し、5年ごとに更新して使用することとされております。このようなことから、平成 10 年の合計特殊出生率は、全国が 1.39、全道が 1.26 に対して、本町は1.47 となり、平成 15 年には、全国が 1.29、全道が 1.20 に対し、本町は 1.52 となっており、全国及び全道では、減尐しておりますのに対し、本町では上昇しております。率においても、今申し上げましたように、国あるいは道の数値を上回っているところであります。今後とも地域社会資源の活用を図り、家族やコミュニティのつながりが維持できるよう、町民一人一人のご理解とご協力を頂きながら、住民が地域で生活する上での「安心感」を築きあげられるような子育て支援に努めてまいりたいと思います。なお、今後の合計特殊出生率がどのように上昇していくのかというご質問についてでありますが、行動計画において数値目標は設定しておりませんので、平成 21 年度と平成 26 年度の合計特殊出生率について、先の合併協議会で算出した人口推計をもとに試算いたしますと、合併後の人口推計につきましては、年齢別の人口が算出されておらず、細かい計算ができないわけでありますけども、按分などの操作をした上で仮に算出いたしますと、平成 21 年度、平成 26 年度 1.35 ほどになろうかというふうに思っております。なお、よく言われますけども、参考までに申し上げますと、日本が人口を維持するためには、合計特殊出生率の数値が、2.07 程度必要というふうにいわれておりますが、6月1日に発表された国の人口動態統計の数値では、先ほどお話がありましたように 1.25 と、過去最低を記録をしておりまして、今後の尐子化対策や社会保障制度に大きな影響がでるものと想定されております。ご質問3点目の出生率上昇政策等についてでありますが、尐子化による影響は、子どもの健やかな成長だけではなく、若い労働力の縮小や地域社会の活力の低下、あるいは年金、医療、介護などの社会保障費の増大など、社会経済全体に影響を及ぼすことが懸念されます。尐子化問題は早急に取り組むべき国政上の重要課題となっているところであります。国におきましては尐子化対策といたしまして、平成 11 年に「新エンゼルプラン」を策定し、平成13 年には「保育所の待機児童ゼロ作戦」等により、子育てと仕事の両立支援を中心とした子どもの産みやすい育てやすい環境整備に力点を置いた取り組みを行ってきたところでありますが、尐子化の流れは止まらず、平成 14 年に「尐子化対策プラスワン」を発表いたしまして、保育に関する施策などの総合的な取り組みを推進することとなったところであります。これを具体的に推進するため、平成 15 年7月には「次世代育成支援対策推進法」が制定され、平成16 年 12 月には、国の新しい尐子化対策計画となる「子ども・子育て応援プラン」を決定し、若者の自立、働き方の見直し、児童虐待防止対策など、保育事業中心だった新エンゼルプランに比べて対象を大きく広げまして、平成 17 年度から5年間の施策の実施目標とともに、10 年後に目指す社会像を掲げているところであります。本町におきましても、平成 14 年度から平成 22 年度までを計画の期間とする「幕別町エンゼルプラン」を策定いたしまして、行政、地域、企業、学校など社会全体が相互に協力して、子育て支援に取り組むための指針となる基本的な方向と必要な施策を示したところでありますが、「次世代育成支援行動計画」は、子育て家庭だけではなく、これから子育てをする若い世代の支援を含む「子育ての社会化」を目指すものであることから、あらゆる行政施策を子育てと子育て環境の側面から見直し、エンゼルプランの内容を包含する統合化した行動計画として位置付けているところであります。永井議員のご質問要旨にありますように、私も出生率上昇施策は、最重要施策として取り組むべきと認識いたしているところであり、今後とも、「子どもが、親が、地域が共に育ち支えあうまち」を基本理念として掲げる「幕別町次世代育成支援行動計画」の目標達成に向け努力をいたしてまいりますとともに、新たなニーズに対しても積極的に取り組むなど、地域全体で子育ての意義について理解を深めながら、地域が一体となって子育てに伴う喜びが実感できるような環境づくりに努めてまいりたいと考えております。以上で、永井議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
質問 21番 永井繁樹
それでは、ただいまから一問一答方式で質問をさせていただきます。一問一答方式については、本日が初めてでありますので、理事者の方々におかれましては、私の質問に不手際がありますかもしれませんので、十分ご理解を頂きたいと思います。今、町長の御答弁で、出生率上昇のための政策、いわゆる尐子高齢化にかかわる尐子化対策ですね。これについては、町の行政施策の中でも最重要点課題と最重要点施策ということで、私との認識と全く一致していますので、そこからの質問を始めたいと思います。広報誌及びホームページの掲載についてですが、今年の在り方と今後についての在り方は理解をするところでありますが、策定をした段階で、この行動計画そのものの情報提供が住民にされておりません。これらについては、他の自治体を見ますと、きちっとホームページ、広報誌等で、幕別の場合はこういった形のものが出ておりますが、これらについてきちっと情報提供して掲載しているという自治体はいっぱいあります。ですから、本来であれば、そういうところから情報提供されて、出生率上昇政策というものに対する住民の理解を得ていくというのが、本来の在り方であろうと。事情があったのかもしれませんが、その段階は一応踏んでないです。ただ、見ますと、広報誌、ホームページにつきましては、主な政策事業名でかなり詳しく掲載されているのは評価をするところであります。町長もご存じのように、このまま尐子化が進む、いわゆる出生率が低下していくと、国はもとより町の社会経済全体に急速な構造的な変化をもたらしていくという認識はもちろんあられると思いますし、大切なのはそのことを広く適切に正確に住民に周知を図るということだと思います。これからの対策ですから、多尐後手にまわってはいるのですけれども、ここはとりあえず急いで、この次世代育成支援行動計画の内容を、広報誌若しくはホームページに詳しく掲載するか、又は、過去にいろいろなものがダイジェスト版で発行されておりますが、ダイジェスト版という活用方法も含めて、早急に我が町、それと国全体が置かれている出生率低下の現状。これを住民に情報として提供することが大切かと思いますが、これらを含めて町長の考えをお伺いします。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
お話にありましたように、幕別町次世代支援行動計画の冊子を策定いたしまして、これを全町民に配ったわけでは当然ありませんで、議員さんを初め、民生委員の方々には配布されているのかというふうに思います。もちろん住民の方に十分今の現状、そしてこれからの対策、そしてこの重要性というものを周知し、そして認識を頂くということは大事なことだろうというふうに思っております。当面は今、先ほど申し上げましたように、1年目を経過した中でのいろんな施策に対する検討事項、あるいは認証事項についての周知をさせていただきたいというふうに思っておりますし、あるいはどうしてもそういうしたことの必要性が出てきた場合に、あるいは情報をさらに提供するということになれば、広報誌等での特集を組む、あるいは今言うダイジェスト版の政策と。そういったことも含めながら、これからさらに十分内部での検討をさせていただきたいというふうに思います。
質問 21番 永井繁樹
情報提供に関しましては、積極的な対策を希望しまして、次の質問に移らせていただきます。2点目にかかわっての質問になりますが、今回、策定されました行動計画の中には、かなり人数調査を参考にされた施策が多く入っているかと思います。ただ、町長も認識されていると思いますが、尐子化対策に特効薬はないと言われております。幸いに先ほどの答弁の中で、幕別町の出生率が全国の 1.29 に比較しますと 1.52 というところで高い数字を推移をしているところでありますが、尐子高齢化という現象が出ている以上、幕別町においても将来的には、先ほど述べられておりましたが、21 年から 26 年にかけては 1.35 の水準まで落ちるだろうということが言われておりますので、当然、幕別町にとって出生率低下というのは大きな問題になってくるわけです。そこで、最近の企業動向を見た場合に、リストラが企業業績を回復させたという要因がありますが、これは子育ての適齢期の世代に対して、全くしわ寄せを受けてしまったという結果にも影響を受けております。職場ではパートや派遣など非正社員化が進み、賃金水準が全体として低下した。いわゆる今言われている格差社会が広がり、その不安が充満しているという現状があります。一方で、政府調査では、若い夫婦は子供を欲しがっており、理想とする子供の数は 2.5 人という調査結果も出ております。ただ、その反面、子供を持ったら暮らせないといった不安を解消の対策に正面から取り組む国の姿勢が乏しいことと、その国の方針に沿っていく自治体の政策についても、国と同じような住民に対する不安解消をする対策に至っていないという現状が私はあるのかなと思います。そこで、お尋ねをいたします。出生率上昇に向けた対策ということで、この行動計画の中にも入っておりますが、62 事業を目標数値として掲げております。その中で 55 事業については、約9割に当たりますが、現行どおり継続をしていくというものもありますし、残りについては新規で取り組むというものもございます。その中で、出生率向上に向けた対策の中で一番重要と私が考えているのは、若年者に対する雇用の機会の拡大。これは雇用促進、人材育成の強化が含まれるわけですが先ほどの2問目の質問に対して、この雇用機会の拡大というのが答弁の中に入っておりません。これらについては、私の考えでありますが、企業誘致を専門に取り組む姿勢がまず必要であることと、商工観光課が今、開発振興係ということで専門的なお仕事をされていると思いますが、これらのさらなる専門的研究の必要、それと同時に積極的な情報収集と企業の誘致に取り組むべきと私は考えます。それともう1点、若年者の定住政策の実施についてであります。出生率が上昇している地域については、この政策もかなり充実しているところが多いと聞きます。住宅環境の整備、いわゆる子育て世帯優先の住宅政策の実施が必要であろうと。現在の公営住宅の在り方を再検討して、子育て世代優先の枞づくりをしてみてはどうなのかなと、私は考えております。また、今後、高齢住宅新築計画においては、子育て世帯の優先入居の計画を立てていく必要もあるのではないかと考えますが、これらの二つの考え方に対する町長の考えを伺います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
1点目の子育て支援にかかわっての雇用機会の拡大でありますが、これは子育て支援の面から、あるいは労働行政を進める上からも、重要な町としての課題であろうというふうに思っています。ただ、現実的な対応といたしましては、なかなか雇用を拡大する、行政自身が、町自らが雇用を拡大することについては極めて現実に厳しいものがあります。町でも高卒、大卒の新卒者の就職対応、そのための役場の窓口の増といったこともやっております。あるいは、冬期間の除雪にお願いをしているというようなこともあります。しかし、現実にはやはり社会全体、国全体の景気なり社会情勢がより良い方向に向かっていかないと、なかなか企業による雇用の拡大というのは難しいのかなというふうに思っていますし、次の企業誘致についてもその通りでありまして、本町では、今、御案内のとおり、リバーサイドをもって企業誘致、工業団地をもって誘致を進めておりますけども、依然、なかなか満杯にはならない。未だに何ヘクタールか残っているのが実情でありまして、もちろん行政としての対応、そしてまた、今お話ありましたように、担当事務部局の強化というようなことは必要であろうというふうに思っておりますけども、なかなか現実には厳しいことも、またご理解をいただければというふうに思いますけども、私どもも引き続き雇用の問題、あるいは企業誘致の問題についても鋭意取り組んでまいりたいというふうに思っております。それから、定住施策であります。御提言ありました公営移住宅の問題もありますけれども、公営住宅法の中ではなかなか高齢者にはあっても若い人たち向けの公営住宅の施策というのは現実にはないのだろうというふうに思っております。それと本町の場合、特に住宅関係については非常に民間による住宅施策も進んでおります。私どもの町でも単身者住宅などの設置もしておりますけれども、それらも含めた中で、今後の公営住宅、あるいは町の住宅、そして定住促進、それら全体を含めた中で、この子育て支援にかかわっても研究をしてまいりたいと、検討してまいりたいというふうに思っております。
質問 21番 永井繁樹
今の質問にかかわってですが、これも正直申し上げます。商工観光課における企業誘致を含んだ専門的な研究というのは、私は正直言って幕別町は遅れていると思います。現在、団塊の世代を含む中で、本州の企業が北海道に進出をしてくるという情報等もいろいろ私もお聞きするわけですが、それらにかかわって、幕別町がどのような企業誘致姿勢をとって、努力をしていかれるのかというがかなり大きな問題になっていると。やはり現況の中の工業団地等を見ましても、中小企業の状況というのはやはり限界があるだろうということもありますから、やはりここはどこの自治体もそういう傾向なのですが、やはり企業に対する認識度、調査研究というのは、やはり行政の質の内容等の研究からいけばかなり私は遅れているというのが現実だと思いますので、出生率上昇の施策も含めて、こういった若者に対する雇用機会の拡充というのはかなり難しいとは思いますが、ここをやはり努力しないでいっても、今やられている尐子化、例えば、子育て支援等の対策だけでは、やはり若年層の人口は増えていかないだろうと思いますので、できるだけ内部検討をされて、これについては取り組みを強くしていただきたいというのが本当のところでございます。これについては答弁はいりませんので、次の質問に移らせていただきます。行動計画の中で次に必要になってくるのが、ここでも述べられておりますが、子育て支援にかかわる、特に子育て支援センターを中心とした事業がいろいろあります。そういった状況に入る前に、例えば、保育の部分を取り上げてみますと、この保育料の利用者負担の問題については、それぞれ自治体でいろんな考え方があると思いますが、若い夫婦に対する利用者負担の軽減ということを考えた場合に、児童手当や子供の医療費の軽減などいろいろな経済支援を町は行っているところでありますが、保育料そのものの負担軽減についての考えは、町長はどう思っておられるでしょうか。まず、それをお聞きします。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
前回のアンケート調査の中にあっても、いわゆる乳幼児医療の年齢の拡充と保育料を引き下げてほしいというような要望がかなりアンケートの中では強かったというふうに伺っております。ただ、保育料は、本来、国の措置費負担に基づいて決定されてきたものであります。それと町が独自に軽減するために、負担の区分を増やしたり、あるいは国の基準の、今は何年遅れとは言わないのでしょうか、ずっと据え置いておりますけれども、そうした基準を持って、保育料を徴収しておりました。そしてまたもう一つ、保育料は所得階層に応じてそれぞれの保育料が決定する仕組みになっておりますことから、私は今までは国の基準に従った中で、そしてそれを使いながら、さらに拡充しながら、より軽減策をということできたわけでありまして、ここ数年、ずっと据え置いているわけでありますけれども、今後、これらも恐らく措置費から手法がきっと変わってくるのだろうと。今までの国の補助金も恐らく今後は交付金に、あるいはやがては一般財源にというようなことになってくるのだろうと思いますけども、それらも踏まえた中で、適正な保育料をこれからも目指していきたいというふうに思っております。
質問 21番 永井繁樹
この保育料に限定して聞いたのは、やっぱり出生率上昇地域では、こういった負担軽減の措置をいかに図っていくかということが傾向として出ております。それで、例えば、経費節減の面からも、最近、まわりの自治体でも考えられておりますが、保育所の民営化、それとさらには幼稚園と保育所の一元化というのを視野に入れた検討が進められている実態が多いようですが、我が町にあっては、これらについては指定管理者制度の導入ということもありますが、おおむねどのような方向で考えられているのか。それと、現在、国は就学前児童に教育・保育を一体で行う認定こども園制度の整備を進めていることは町長もご存じだと思いますが、これはいわゆる幼保一元化の流れを汲んであるものです。こういったことの状況を踏まえた中で、さらに負担軽減に対する考え方をお示し願いたいと思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
保育所の民営化、あるいは指定管理者制度を活用しての民営化です。あるいは、幼保一元化の問題、これはこれから大変大きな課題になってくるのだろうというふうに思っております。保育所の民営化のための指定管理者制度については、かねてから検討はしておりますけれども、今の段階でいつから導入するというようなことまでは言っておりませんけれども、さらに研究を重ねながら、来年、19 年にさかえ保育所が移転新築してオープンすると。それらを踏まえた中で、できれば20 年、あるいはその次ぐらいにそういったことが導入できればというふうに思っておりますけども、まだまだ細部についてはこれから詰めていかなければならないでしょうし、特に通園されるお父さん、お母さん方のご意見というものも聞いていかなければならない問題もあろうというふうに思っております。幼保一元化は実に古くて新しい話なのですけれども、最近やっと緩和されてきたというか、実施に移ってきてかなり出てきたように思います。本町の場合は特に幼保一元化の問題になりますと、この幕別地区がいわゆる町立の幼稚園と町立の常設保育所が1カ所というようなことであります。あるいは、忠類地区は今、民間の方にお願いしての保育所が1カ所。これらは今後、いわゆる幼稚園とのかかわりで一元化ができるかどうか。まさにこれからの課題であり、十分、また検討を重ねていかなければならない問題だろうというふうに思いますが、いずれにしても今の段階でいつの時期にどうなるというところまで詰めた話ではありませんので、ご理解をいただければというふうに思います。
質問 21番 永井繁樹
さらに、今回の行動計画の中にあります数値目標設定という中に、特定 14 事業というページがございました。この中に、放課後児童健全育成事業ということで、いわゆる通称学童保育にかかわってでございます。これについては、明日の一般質問で同会派の中野議員が細部にわって質問をしますので、私はそれに余りかかわらない範囲で確認をしていきます。まず、本町に1カ所、札内地区3カ所、忠類地区1カ所、5カ所あるわけですね。この行動計画には忠類地区は多分乗っておられないので、忠類地区の数が入っていませんから、現況では定員 195 名という認識をします。それで、16 年度の児童の登録状況をちょっと申し上げますが、はぐるま学童保育については 50 人中 32 名、やまびこについては 40 名中 34 名、つくしについては 40 名中 61 名と。あすなろ、これは40 名中 53 名、忠類地区は 25 名の定員でちょっとどうなっているかわかりませんけれども、これを見ますと、1カ所に 50 人以上集まる施設というのが2カ所ほど。実数が集っているかどうかわかりませんが、登録上そうなっています。ですから、満杯に来たときは完全に 50 人を超えるという状況なのですが、これは各いろんなところでやっている学童保育のご意見を調べてみますと、50 人以上集まると施設としては限界を超えている状況なのだそうです。適切なものは 40 人以内、子供一人にたたみ1畳が適切であろうと。これはぎりぎりのところであると思います。この関係からいきますと、登録状況が2カ所ほどオーバーをしておりますから、この可能性もあるのかなと思いますが、働く女性に対する子育て支援の事業として、学童保育一つを考えた場合に、私は保育所や幼稚園のように、運営基準がきちっと設置されているものはいいのですが、学童保育というのは運営基準の設置が余りきちっとされていない。ですから、一人当たりの面積ですとか、指導員数ですとか、料金などの基準というものが明確でないというのが私の認識であります。もし間違っていれば御指摘を頂きたいと思います。ですから、運営基準はできるだけ作成をして、道標的なガイドラインとなるような、そういった整備の裏づけが進んでいって、かつ予算の根拠も明確になるという運営基準が、私は必要と考えます。これらについて町長の考えはどうでしょうか。
答弁 教育長 高橋平明(教育長は2007年3月まで)
学童保育所にかかわるご質問でございますので、私から御答弁をさせていただきます。今、永井議員がおっしゃいましたように、定員、札内地区においては3館とも 40 名が定員でございますけれども、二つほどで 50 名を超えております。ただ、先ほど永井議員から御指摘がありましたように、実際にそこにその時間帯にいる子供たちの数というのは約 40 名を切っております。これは1年生から3年生までのそれぞれ違う学年をお預かりしているという事情もあります。それから、放課後お預かりするわけですから、子供たちの帰宅時間あるいは子供たちが尐年団に参加する時間帯、こういったものがありまして、在籍は 50 名を超えておりますけども、実質上 50 名はなかなかいない状況にあります。ただ、今、御指摘ありましたように、明確な基準というのは、これは国からも示されておらないわけでありまして、一人1畳というのは私ども把握しております。私どもの方で計算しますと、その面積をこの定員からいいますと、確かに超えておりますけども、実質上、指導員の数を、増減を図りながら対応をさせていただいているという現状にありますのでご理解を頂きたいと思います。
質問 21番 永井繁樹
一人1畳たたみ1枚が適当であるという根拠の中には、子供の声が聞き取りやすい、子供に落ち着きが出る、指導者に余裕が出るというメリットがあるそうです。これらを十分踏まえて、施策を推進していただきたいと思います。それでは、次に、この行動計画の中にも重要なポジションになっております子育て支援センター事業にかかわりまして、お尋ねをいたします。来年度、さかえ保育所、これが新築移転、これに伴いまして、子育て支援センターが本格的にスタートするところでありますが、この子育ての中枢を担うセンター、拠点施設になると思います。かなりこれの事業内容というのが今後の出生率に影響を、私は及ぼすと考えておりますので、子育て支援センターの来年度開設する上での取り組みの方向性、これらについてお伺いします。それと、ここでやはり先進地を見ますと、支援情報を提供するということで、ウェブサイトを開設してかなり情報提供をしているというのが先進地の実態です。これらについて考え方。それと、子育て支援ボランティアの養成講座の開設に対する考え方。これらについて伺うと同時に、施設の機能としてどういったスペース、いろんなスペースがあると思いますが、考えられておられるのか、お伺いをします。なお、これと併せて、この子育て支援センター事業をするときに、並行してできるのが集いの広場事業、これも特定 14 の中に入っておりますが、3歳児未満を持つ保護者に対する政策でございますが、子育て不安や軽減や仲間づくりの支援を行う事業ということ。これがまず併設してできるのと、もう一つ、ファミリーサポートセンター事業、これも私は開設と同時にできる事業であろうと思いますが、これら二つについてはいずれもまだ目標が立てられていないというところでありますが、それらについての考えをお伺いします。
答弁 民生部長 新屋敷清志(民生部長は2009年9月まで)
初めに、後段の一時保育集いの広場事業、3歳未満の預かる部分についてです。これとファミリーサポートセンター事業、この二つの事業が特定 14 事業の中の二つに取り組むようになっておりますけれども、数値目標としては現在のところ載っておりませんけれども、これについては、このようなことをやりなさいということで国の方から言われている事業でありますけれども、特に目標は設定しておりませんけれども、今後の新たな課題として取り組んでまいりたいというふうに考えております。それから、ボランティア団体の利用でございますけれども、これにつきましては、先ほど町長の答弁の方からもありましたように、すきやき隊というボランティアグループが現在ありまして、そこのところを活用させて、これの拡大に努めてまいりたいと思います。それから、ホームページ等を利用しまして情報を流すことにつきましては、今後も考えていきたいということで考えております。
質問 21番 永井繁樹
ウェブサイトの開設についてはかなり重要な情報提供ですから、育児サークルや個人会員を募って、できるだけ支援センター開始時と併せてスタートをしていただきたいと、強く希望をしておきます。それでは最後に、女性の労働力が高いほど出生率が高いという全国的な傾向、世界的な傾向がございます。過日、近隣の自治体でも育児休業制度の普及ということで、政策を提示した経緯がございますが、幕別町にあって育児休業制度の普及を民間企業に対してどのように普及していくか、考え方をお伺いします。それと、この出生率の上昇政策そのものについては最重要施策として取り組むというお話ですが、ここは提案になりますが、今実際のところこれを取り組んでいる課というのが、保健センターを中心とした係のところでございますが、私は子供課というのをきちっと設置して、子育て支援係という係を、この幕別町の行政の組織内につくって、子育て支援を最重要施策とするのであれば、それなりのポジションを明確にされた方が取り組みしやすいだろうと。ましては、子育て支援センターとの兹ね合いもございます。これらについてはどうお考えか、最後にお聞きして終わります。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
1点目の育児休暇の関係でありますけども、町職員はもちろん法令に基づいて実施しておりますけども、先般、帯広市が企業向けにこれの支援をするというようなことが出されております。私ども、企業の数も帯広市なんかと比べると大分違いがあるのだろうというふうには思いますけれども、いい事例があるわけでありますので、帯広市の事例なんかも見ながら、私どもでどう対応できるか、今後、検討してまいりたいというふうに思います。さらに、御提言がありました子供課、あるいは支援係、これらについては、たまたま町内部で来年度以降に向けての機構の見直し作業を進めているところであります。これらについても併せて検討させていただきたいと思いますが、先ほど申し上げましたように、子育て支援にかかわっては、なかなか1係1課ではすまない、非常に広範囲に渡るそれぞれの施策が必要になってくるのだろうというふうに思います。もちろん中心となる係を置くことは大きなことにつながっていくのだろうとは思いますけども、引き続き検討させていただきたいと思います。