みんなの議会

幕別町議会 平成18年第1回定例会 2006年3月9日

今後のまちづくりにおける人口の数値目標に対する考え方につきまして

2006年3月9日、幕別町議会の一般質問で、堀川貴庸議員が「今後のまちづくりにおける人口の数値目標に対する考え方につきまして」について質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。

質問者
堀川貴庸 議員
答弁者
町長 岡田和夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 16番 堀川貴庸

通告のとおり質問をいたします。新町まちづくりに向けて。平成 12 年に施行されました地方分権一括法のもと、本町は忠類村との合併を果たし、これから始まるであろう本格的な地方分権時代に対応したまちづくりが求められているものと考えます。これからの地方自治体には、今まで以上に自立性を高めた上で自己決定と自己責任という二つのキーワードを軸とした政策判断によるまちづくりを目指すべきと考えます。それは言うまでもなく、その前提条件に、もちろん権限及び財源、そして人材の確保とそれぞれの機能を充実させていくことが挙げられます。そこで、忠類村との合併により約2万 7,500 人規模の自治体になりましたが、自主的税財源の確保や人材の育成・確保の観点から必要とされる本町の生産年齢人口とはどの程度のものなのか。今後のまちづくりにおける人口の数値目標に対する考え方につきまして、町長の見解を伺うものであります。続いて、道内分権についてであります。道は昨年3月、道が持つ権限 4,130 条項のうち 2,054 条項を市町村への移譲対象とする方針を決定いたしました。道は道州制実現をにらんだ道内分権推進によって、迅速な事務対応及び地域特色を生かした政策の可能性を高め、住民の利便性も向上するだろうと期待をしているようです。その第1弾として、一つ目に、パスポートの発給業務、二つ目には、騒音規制法に基づく規制地域の指定、3番目、屋外広告物法に基づく除去の代執行など。主に三つ挙げましたけれども、それらを含めまして 360 項目の事務・権限を移譲する内容の条例改正案を今道議会に提案したところであります。このたび十勝管内芽室町がパスポートの発給業務の移譲を受けようとしており、これは住民にとっては、町役場の事務環境の充実は望ましくもあり、市町村にとっては、負担の増加が見込まれるものであります。道からの移譲要望に対して本町はどのようなスタンスで議論に取り組んだのか。また、移譲を希望する事務・権限の有無も含めて町長の考え方をお伺いするものであります。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

堀川議員のご質問にお答えいたします。新町まちづくりに向けてということで、必要とされる本町の生産年齢人口と今後のまちづくりにおける人口の数値目標に対する考え方についてであります。本年2月5日現在の忠類地域を含めた住民基本台帳の本町の人口は、2万 7,489 人でありましたが、昨年実施されました国勢調査の速報においては、2万 6,869 人であり、平成 12 年国勢調査との比較では、人数では 789 人、率では 3.0%の増となっておりまして、道内でも数尐ない、人口増加を続けている自治体となっているところであります。また、15 歳から 64 歳までのいわゆる生産年齢人口につきましては、本町においては、これまでも人口増加に伴い、拡大を続けてまいりましたが、総人口に占める割合という視点では、平成 12 年国勢調査では 64.8%となっておりまして、ピークでありましたその5年前、平成7年の調査と比較いたしますと、1.4 ポイント低下している状況にあります。ただ、昨年の国勢調査の生産年齢人口については、まだ集計されておりませんが、新町まちづくり計画においては、平成 12 年の調査と比較いたしまして、1.8 ポイントの減 63%と見込んでおり、さらに平成 27 年には、58.6%に減尐するものと推計いたしているところであります。ご存知のように、国の総人口は 2005 年をピークに減尐に転じたとも言われており、2050 年にはおよそ1億人、2100 年にはおよそ 6,400 万人まで減尐すると見込まれているところであります。今後、総人口の減尐に伴い、生産年齢人口も一貫して減尐していくことが見込まれており、社会を担う中核である生産年齢人口の減尐は、社会の活力の維持や労働力の確保という点では大きな問題となり、経済の発展性にも大きく影響を及ぼすものと言われております。このようなことから、本町においては、生産年齢人口をより増加させることは、税収や人材の確保という観点からも大変重要なことであろうというふうに認識はいたしておりますが、わが町で必要とする生産年齢人口を数字で申し上げることは大変難しいものと考えておりますので、ご理解を頂きたいというふうに思います。次に、今後のまちづくりにおける人口の数値目標に対する考え方についてでありますが、まちづくりの基本方針となります総合計画や都市計画マスタープラン、介護保険事業計画、上水道、下水道などの事業計画を策定する上で、5年、10 年、20 年後の中・長期の目標となる人口を推計することとなっており、この数値をもとに各種施策が展開されますことから、大変重要なものであると認識をいたしております。従いまして、将来人口の推計に当たりましては、住みよいまちづくりに向けた各種施策の展開によります効果を見込みながら、適正な推計値を導くことが適切であろうと考えておりますので、今後も、十分に意を用いてまいりたいというふうに思っているところであります。次に、道内分権についてでありますが、ご質問の要旨にもありますように、道は平成 17 年3月に北海道知事の権限に属する事務のうち 2,054 項目の事務・権限について、地方自治法第 252 条の 17 の2の規定により市町村に移譲する旨の協議がありました。道から示された 2,054 項目の事務・権限につきましては、4分野に分類され、一つは、特段の条件がなく要望のある市町村が対象となるもので 548 項目、二つ目は、受入れ体制等条件整備が必要となるもので 934 項目、三つ目は、国の法制度の改正等が必要となるもので 484 項目、四つ目は、既にすべての市町村に移譲済みのもので 88 項目と分類されるものであります。この中で道が当面の移譲対象と考えておりますのは、1,482 項目が示されておりますが、これもさらに五つの分野に分類されておりまして、一つ目は、特段の条件がなく要望のある市町村が対象となるものが 548 項目、二つ目は、受入れ体制等の条件整備が整った市町村が対象となるもので 323 項目、三つ目は、特例市・中核市及び指定都市が対象となるもので 205 項目、四つ目は、中核都市そして指定都市が対象となるもので 381 項目、五つ目は、指定都市のみが対象となるもので 14 項目と分類されるものであります。このことから、現状で本町が移譲を受けられるものは、548 項目以内ということになるものと考えているところであります。本町といたしましては 548 項目すべてを検討し、そのうち住民サービスの向上につながるものは積極的に移譲を受ける方向で調整した結果、平成 17 年4月から、農地法に基づく3項目の事務、農業振興地域の整備に関する法律に基づく1項目の事務及び屋外広告物法に基づく4項目の事務について移譲を受けたところであります。また、平成 18 年4月に向けましては、工場立地法及び工場立地の調査等に関する法律に基づく 10項目の事務と家畜取引法に基づく3項目の事務の移譲を受ける考えで道と協議を進めているところであります。ご質問にありました、パスポートの発給業務につきましては、発給窓口が当初原則1町村1カ所と制限されたこと、さらには発行機の費用が市町村負担するこというようなことがありますことから、私どもの町としては移譲を見送ったという経緯があります。なお、騒音規制法に基づく規制地域の指定につきましては、これは指定都市及び中核市に限定されておりますことから、本町には該当しなかったものであります。本町といたしましては、今後も移譲が可能な事務・権限については、住民サービスの向上を基本としながら対応をしてまいりたいというふうに考えております。以上で、堀川議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。

質問 16番 堀川貴庸

今回は2点ほど質問をさせていただきました。新町まちづくりで、この人口政策については、昨年 12 月議会においても尐子化に対する再質問で、人口政策というワンフレーズとして取り上げたつもりでしたけれども、今こうした忠類村との合併を果たしましたので、再び取り上げさせていただきました。答弁にあったように、尐子高齢化の進展に伴って、やはり推計も難しく、町政運営も難しいものが求められているというものは、私もわかっているつもりです。そこで、わが町でも、触れられていたとおり第4期の幕別町総合計画というものに基づいて、種々の施策についても町政進められていると思いますけれども、その中で人口と世帯という主要指標の表現、これは 2010 年での想定値という形で表記がなされています。忙しい業務の中で策定をされた総合計画だとは思いますけれども、その想定値という比較的ぼんやりとした人口数値の表記の方法には、まちづくりや人づくりの考え方に対して、正直不満を感じてしまいます。そのような思いだったのですけれども、過日、十勝支庁で市町村合併推進に関する説明会というものが開かれまして、私も参加をいたしました。この説明会の中で市町村合併に関する道の考え方についての説明があったのですけれども、人口規模への考え方についてですが、これはあくまでいわゆる合併新法に基づいてのお話だったのですけれども、基本的な道の考え方としては、住民が適切な行政サービスの提供を受けることができる規模として、おおむね3万人程度というふうな数値が記されていました。だとするならば、せっかく合併を果たした本町が、今後まだまだ続くかもしれない国や道の合併構想に、再びこの要件に当てはまるまで合併の渦に巻き込まれやしないかと尐し心配もしてしまいます。住民もこれを見たら不安になるかもしれないのですよね。そこで、先日、総務文教常任委員会の所管事務の調査の中で、担当部局から新たな総合計画の策定を考えている旨の説明もありました。行政の側としては合併後間もない時期で非常に業務多忙な時期とは思いますけれども、やはりここはしっかりとした人口数値目標を掲げて、そしてそういう掲げた総合計画にもしていただきたいし、新たな合併問題もやはり跳ね除けるようなある程度強気な総合計画にしていただきたいなというふうにも思います。先に触れましたとおり、やはりこれからの自治体運営というのは、自己決定と自己責任による政策判断に基づいてまちづくりをしていくことが絶対必要条件になるだろうと。この行政執行方針の中でもその二つのキーワードに触れられていました。変な言い方かもわかりませんけれども、新幕別町が他の自治体から人口を奪ってきてでも生き残りをかけていかなくてはいけない、そんな時代が来るかもしれない時代になっていますので、やはり自治体の基礎は人口であるということも改めて申し上げて、これからの住みよいまちづくりに向けて、今一度町長のお考えをお伺いしたいと思います。それから、道内分権については、今回のポイントとなりますのは、やはり道の厳しい財政事情と、それから道州制の問題だろうというふうに考えています。道の財政については再建スレスレという状況ということは把握もしているつもりです。道州制につきましても、国はこの北海道特区として先行実施したいような意向もここ数日の新聞報道などを見るといろいろな意見が交わされていることも承知しています。それぞれのポイントについてここでどうこう言うつもりはありませんけれども、今後、意見や要望についてどのような方法で上程すべきなのかというふうなことについては、お互いに情報収集しながらやっていければいいのかなというふうに思っています。先ほどの町長の答弁の趣旨は理解できるところです。今、本町も最大の行財政改革として市町村合併を果たしたのに、本町としては 548 項目というような数字が出ていましたけれども、それにしてもやはり数が多いこの事務権限の移譲について、今後も要望を募るような素振りです。これは、言い方はソフトなのでしょうけれども、半ば押し付けのような形に我々から見れば受け取れます。町長の答弁にもあったように、担当部局でも議論をされているようですので、住民本位の行政サービスになお一層の議論をしていただきたいというふうに期待をしております。そんな中、芽室町がパスポートの発給業務、手を挙げたのですけれども、これはほんの一例だと思います。しかしながら、人や物や金の担保がなければ引き受けられないような業務であったとしても、それはまた住民サービスであって、住民サービスとそのような担保の、担保は天秤にはやはりかけられないというふうに思います。道は今後も毎年要望を募って移譲を進めようとしておりますけれども、今後とも本町はどのように議論を進めて、そして道と町政を図っていくのか、所見をもう一度お伺いしたいと思います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

1点目の総合計画にかかわっての人口推計でありますけれども、ご案内のように、合併によりまして新たな総合計画の策定を 18 年度に着手をしたいというふうに思っております。そうした中で、今お話ありましたように、人口推計、その人口がこれからのいろんな計画のもとになるものでありますから、十分その手法を選びながら、より近い推計となるように努力をしていきたいというふうに思っております。これもいろんな人口推計の方法があるというふうにも聞いております。私どもだけでやれるのか、あるいは専門的なコンサルなんかの力を借りなければならないのか、いろんなことはあるかと思いますけれども、それらを踏まえて、これからの総合計画の策定に当たって、十分協議をさせていただきたいというふうに思っております。それから、いわゆる権限移譲については、何でも受ければいいということには私はならないのだろうと。あくまでもやはり住民サービスの向上につながるものを、まずは権限移譲として受け入れていく。ある意味ではそのために町の負担が若干出ることも、これは住民サービスにつながるものであれば致し方ないのかなという感じもいたしますけれども、できることならこれは道の権限を移譲するわけですから、道の財源も一緒につけてもらうことが何より有り難いものだなというふうにも思っております。お話ありましたパスポートの関係も1機 60 万円ぐらいするというのでしょうか、機械を入れるのに。はじめは1カ所だということだったものですから、例えば、幕別町役場に発給機を持って、いわゆる1カ所だけやっても、札内の人あるいは忠類地区の人は幕別来なくても帯広の駅に行けばできるのであれば、あえてうちが手を挙げなくてもいいのかなということだったのですけども、最近はいわゆるお金を出せば幕別も札内も忠類にでも付ければ付けられないことないのでないかというような話もあるのですけども、そういったことも含めて、何でも手を挙げてやればいいということではなくて、やはりいわゆる財源の問題あるいは住民サービスの問題、いろんな角度から考えて権限移譲についても見当し協議して受けていかなければならないのだろうというふうに思っております。

出典:幕別町議会 平成18年第1回定例会 2006年3月9日 議事録 PDF(60ページ) 間違いを知らせる