みんなの議会

幕別町議会 平成17年第4回定例会 2005年12月14日

クリーンエネルギーの利活用と促進について

2005年12月14日、幕別町議会の一般質問で、中野敏勝議員が「クリーンエネルギーの利活用と促進について」質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。

質問者
中野敏勝 議員
答弁者
町長 岡田和夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 16番 中野敏勝

通告に基づきまして、質問をいたします。クリーンエネルギーの利活用と促進について。地球温暖化への危機感や、原油価格の高騰を受け、太陽光発電、風力発電、バイオマスなどのエネルギー資源に対する関心が一段と高まっています。これらは、クリーンエネルギーと呼ばれ、石油などの化石燃料に比べて、地球温暖化をもたらす酸化炭素の排出量が少なく、環境へ与える負荷が少ないことから、地球に優しいエネルギーとして期待されています。中でも、太陽エネルギーは地球上に降り注ぐ1時間当たりのエネルギーが全世界で使用するエネルギーの1年分に匹敵するとまで言われています。巨大であり、しかもクリーンで無尽蔵にあるエネルギー源でもあります。国の補助金制度が後押しをして普及した太陽光発電装置も今や世界最大の発電量を誇っている。導入も進み価格の値下がりによって、住宅用の補助金制度は今年度限りで廃止されることになっています。一方、木質ペレットの利用が増大している中で、十勝にも木質ペレット工場が本格的な操業に入りました。ペレットストーブにも補助金制度を取り入れ拡大を目指しています。木質ペレットは森林整備において発生した間伐材や単材を再利用、エネルギー源として有効活用するものであり、今後は公園や道路の街路樹、家庭の庭木の剪定木までもお金をかけて捨てるのではなく、有効活用していけることになるものと思います。また、今まで何げなく固めて燃やせるごみとして捨てられていた廃食用油、一部石けんに利用されていましたが、今ではディーゼルエンジンの燃料として再利用する動きも身近に行われています。100 リットルの廃食油から 95 リットルのディーゼルエンジン燃料ができ、残りの廃棄物もほかに利用することによって 100%有効活用できるシステムとなっています。このほかにも雪氷熟利用、バイオマスエネルギーの活用などがあります。さらに電力会社においては自然エネルギー普及促進のためのグリーン電力基金への参加呼びかけを行い、太陽光発電施設や風力発電施設、そして環境教育の助成に取り組み、普及拡大を目指しています。反面、限りある化石燃料、石油の利用もあと 40 年とも言われています。クリーンエネルギーに対する期待はますます高まっており、国、地方公共団体、企業、個人が連携し、積極的に取り組むべき段階を迎えていると思うのです。いまこそ、産・学・官の連携を強め、早期に地域特性にあった、クリーンエネルギーの実用化に結びつける行動こそ、今、求められているのではないでしょうか。町が取り組んでいる状況と今後の対策についてお伺いします。1、太陽光発電、現在の普及状況と今後の促進に対する計画はどのように進められているのでしょうか。2、化石燃料に替わる地域クリーンエネルギーとして、木質ペレットの活用とペレットストーブの導入へのお考えはあるのですか。3、給食センターや保育所での廃食用油の処理はどのように行われているのですか。4、クリーンエネルギーに対する住民の啓発、意識改革のための行動、パネルなどを利用した展示計画などなされているのでしょうか。以上、お伺いいたします。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

中野議員のご質問にお答えいたします。クリーンエネルギーの利活用と促進についてであります。地球温暖化防止のための京都議定書が本年2月に発効され、これに伴いまして、地球温暖化対策の推進に関する法律が完全施行されたところであります。本町におきましては、平成 15 年に「地域省エネルギービジョン」を策定し、昨年は「公共施設等省エネ事業化調査」を実施、さらに本年は「新エネルギービジョン」の策定を進めているところであります。また、本町の地域特性に適したクリーンエネルギー、新エネルギーの調査、研究にも取り組んでいるところであります。ご質問の1点目の「太陽光発電の普及状況と今後の普及促進」についてでありますが、北海道電力の調査によりますと、本年 11 月末現在で、本町における太陽光発電の普及状況は、29 戸となっております。また、今後の普及促進につきましては、太陽光発電に対する理解を深めていただくための広報活動や補助、助成事業の周知に努めますとともに、公共施設の新築や大規模改修に合わせて太陽光発電の導入も検討してまいりたいと考えているところであります。次に、ご質問の2点目の「木質ペレットの活用とペレットストーブの導入について」でありますが、木質ペレット燃料につきましては、ご承知のとおり、製材廃材や林地残材、古紙などの木質系の副産物、廃棄物を粉砕、圧縮し、成型した固形燃料でありまして、上質の燃料であることに加えて、他のバイオマス燃料に比べて非常に扱いやすいことから、近年、利用が図られているところであります。反面、ガスや石油、電力よりもやや手間がかかることや、供給あるいは燃焼面でも信頼性が劣ること、さらに貯蔵には灯油の3倍の容積が必要などの難点も指摘されているところであります。また、ペレットストーブの価格が 30 万円から 80 万円程度と高額となっており、今後、普及の促進に合わせて、導入価格も低減していくものとは思いますけれども、現段階では、主に経済性の観点から課題があるものといわれているところであります。いずれにいたしましても、クリーンエネルギーとして、今後の普及が期待されているところであり、本町でも、その導入や道の補助制度の活用などについて検討してまいりたいと考えているところであります。次に、3点目の「給食センターや保育所等での廃食用油の処理について」でありますが、本町の給食センターでは、年間およそ 4,O00 リットルの食用油を使用しておりますが、その処理は、無料でリサイクル業者に回収していただき、リサイクル業者が再生処理を行い、家畜飼料やボイラー用燃料として再利用されているというふうに伺っております。また、各常設保育所では、週当たりで 1.5 リットルから2リットル程度の廃油が生じますけれども、これらにつきましては、新聞紙にしみ込ませまして、「燃やせるごみ」として処理しているのが実態であります。次に、ご質問の4点目の「住民への啓発、意識改革のための行動」についてでありますが、今後、新町におきまして、新エネ及び省エネを含めた地球温暖化防止に向けた推進体制を確立した中で、啓発等の具体的な内容を検討し、国や道のソフト事業を活用しながら、ご指摘ありましたパネル展なども含めながら、普及啓発活動を推進してまいりたいというふうに考えているところであります。以上で、中野議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。

質問 16番 中野敏勝

今、太陽光発電、こういうものについても町の中では 29 戸ほどあるということでありますけれども、まだまだ町としては非常に少ないのではないかというふうに思います。さらに、今後検討していきたいということですけれども。十勝の日照時間というか、こういうものを気象庁の調べによりますと、他の地域からみると非常に十勝管内は日照時間が長いというのがデータとして残っているわけです。特に 12 月から4月にかけて長いことがわかるわけです。こういうものを大いに活用して、そして、いくことが、今非常に大事な部分ではないかというふうに思います。今、具体的にお尋ねいたしますけれども、さかえ保育所などを建て替える予定があるわけですけれども、こういうところには取付け計画はあるのでしょうか。さらに、木質ペレット、これについても様々な欠点というか、そういうものもあるわけですけれども、こういうものも町としては今後検討していきたいというようなことを言われております。足寄町を生産拠点として、今、半径 60 キロの地域をモデル地区に指定されているわけですね。そして拡大を進めようとしているわけです。当然幕別町もその地域に当てはまるわけですけれども、ペレットストーブ購入のときの 10 万円の補助金も受けられるようになっているようです。数多く幕別町にはコミセンとか近隣センター、こういうのがたくさんあるわけです。こういうところのストーブの更新、こういうものにこのペレットストーブを導入していってはどうかというようなことを思うわけですけれども、この辺の計画等があれば聞いていきたいというふうに思います。さらに、給食センター廃食については、無料で 4,000 リットルの廃食油を処理しているというようなことでありますけれども、ディーゼルエンジンに使うことによって、この 4,000 リットルがほとんどディーゼル燃料というふうに活用できていくわけです。ですから、ほかの燃料もいいですけれども、このディーゼル燃料に切り替えていくことが大事ではないかというふうに思うわけです。今、つくっているところでは、回収をしながら精製して、そしてそこから運輸会社とか自社の車とかそういうものに活用されているわけです。非常に排ガスとかそういうものも出ないわけですね。そういうところにどんどん使うことが大事ではないかというふうに思います。保育所においては、固めて捨てているというようなことですけれども、固めるのに 660 ミリリットルで 90 グラムの「てんぷる」という固めるものが必要となるわけです。値段にすると約 200 円かかわるわけですけれども、月に 1.5 から2リットルぐらい使っているということで結構なお金になるのではないかというふうに思うのです。そして、これを新聞紙で固めたりするのであれば値段は変わりませんけども、しかし、そういうものをまた燃えるごみとしてお金をかけて捨てているということですので、こういうものもタンクを備え付けて、そして貯めておくことによって、そこへ抜取りに来てくれるというようなシステムもあるわけですから、こういうことを取り入れてはどうかというふうに思うわけです。生活排水にスプーン一杯を投げることによって、魚が住めるような状態になるのには 3,000 リットルの新たな水が必要だというようなことも言われているわけです。本当に環境保全の観点からも、町を挙げて回収事業、こういうものをやるときに来ているのではないかというふうに感じているわけです。この辺もお伺いします。さらに、広報活動の面ですけれども、国でも各関係省庁などが先頭に立って、意識啓発のための行動を積極的に進めているわけです。今、町でも新エネルギーに対するこの計画、こういうものを立ち上げようとしているということで、これからはどんどん出てくると思いますけれども、特に実験装置とかパネルなどをいろいろなところへ展示して、情報をどんどん住民に発信することも大事ではないかというふうに思いますが、この辺についてもお考えを聞きたいと思います。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

1点目の太陽光熱の利用についてでありますけれども、お話がありましたように、個人の住宅への普及、併せて公共施設における普及というようなことで、今、実は内部でも検討をしております。実はお話ありましたさかえ保育所の建て替えにつきましても、太陽光熱の利用ができないかどうかということで、現在、内部での協議を進めております。ただ、なかなか先ほども申し上げましたように、太陽光熱にしろ、あるいはペレットにしろ、経済性の面からいきますと、なかなか現状の財政状況の中でいくと厳しいものがある。もちろんそれだけを言っていたのでは進まないということにもなるのでしょうけれども、そういったことも含めながら、今、保育所の建て替えにも合わせて、そうした太陽光熱の利用も検討をさせていただいているという段階であります。さらに、近隣センター等のストーブの更新に合わせて、ペレットを導入してはというお話でありました。ただ、2~3日前の新聞に出ていましたけれども、足寄町でもやっと新しいストーブの開発が進んで、それを今試験的に使っているというような状況でありますので、私どもとしてはそうした状況を十分見極めながら、あるいは当然近隣センターの使用は地域の皆さん方にお願いするわけでありますから、灯油ですと1回入れたままストーブをつければいいということですけども、ペレットの場合はそれなりの保管、あるいはストーブに入れなければならない作業、いろんな面も先ほど申し上げましたように、難点あるいは課題というようなこともありますので、十分それらの動きをみながら、あるいは今後の開発の動向を見ながら対応をしていきたいというふうに思っております。それから、廃油については、先ほど言いましたように、4,000 リットルが出るということではなくて、給食センターではおおむね年間 4,000 リットルほど使用しているということですから、2割なり3割が落ちた分が廃油として出るのだろうというふうに思いますけども、これらは今言いましたように、月ではなくて何カ月に1回か業者の人がまわってきてそれらを集める。これは幕別の給食センターのみならず、管内のいろんな、例えば、音更なんかでも自校式の給食なんかやっていますから、そういうところもまわって1カ所に集めて、それらを先ほど言いましたような利活用をしている。お話がありましたように、なかなか電源開発といいますか、エネルギーまでいくかどうか私もちょっとわかりませんけども、主に飼料なんかに使っているというようなことを聞いております。それから、保育所については先ほど言いましたように、これも1年間貯めておけばそれなりの量になるのでしょうけれども、なかなかそうはならない。1週間程度で 1.5 リットルぐらいですから、新聞紙にしみ込ませて燃やせるごみとして出しているというようなことで、これも大体他町村の保育所の事例なんかもするようなことで対応しているようでありますけども、それらがなおかつ有効な活用ができるのか。今言うようにもっと1カ所に集めることによって、回収業者が来ていただいてというようなことになるのかどうか。それらも含めながら、今後の対応を考えてまいりたいというふうに思っております。それから、啓蒙については、お話がありましたようにできる限りパネル展でもそうでありますし、いろんな機会をみながら啓蒙・普及を図っていきたいというふうに思います。内部でも、ただそのことだけのパネル展ではなくて、何か一つの行事だとかイベントだとか、そういうときに合わせた啓蒙活動、あるいはパネル展や普及活動をしていくことがより有効的でないかというようなことも検討もしておりますので、それらも含め、今後、十分検討しながら対応してまいりたいというふうに思います。

質問 16番 中野敏勝

太陽光発電、国の補助金制度が廃止されるのですけれども、普及に伴って値下がりしたとはいえ、非常にまだ高い部分があって、かなりコストがかかり、なかなか取り付けられないという家庭も結構あるわけです。町として貸付制度とか助成制度、こういうものを立ち上げて本格的にやる考えはないでしょうか。それと、今年は暖房用灯油が非常に高騰して、薪に切り替えているという家庭も増えていることは新聞紙上で発表されているわけですね。言うまでもなくこの薪ストーブやペレットストーブの活用しているところでは、灯油に比べてとても温もりが違うと。暖かみがとても心地よく伝わってくるものなのだというようなことがよく言われております。現在、ストーブの値段が高額であるために簡単に取替えができない状態ですけども、今、石油ストーブと同じような形で作られているというのがあるわけです。また、新聞を見ると、道内で新しい開発に向けて、道が積極的に取り組んでいるわけですね。値段が高いといっても、長期に考えると非常に経費節減になっていくのでないかというような気もするわけです。今年であれば、今灯油と比較すると 20%から 25%ほど安いというふうにも言われているわけですけれども、このことについて前向きに検討していただきたいと思います。バイオマス燃料なのですけれども、町を挙げて取り組んでいるところも日本にはあるわけですね。このところの効果というのは、普通一石二鳥と言うのですけれども、一石五鳥の効果があるというふうに言われているわけです。この廃食油のリサイクルはもとより、二酸化炭素の削減にもなると。ディーゼル自動車の排ガスがクリーン化されると。さらに地域コミュニティの活性化にもなるのだということなのです。こういうふうにして言われているのですね。しっかり取り組んでいるわけです。要するに、公区ごとに回収拠点とかそういうものを設けて、そしてそこへ油を使ってこの食用油を持ってきながら、そこで地域のコミュニケーション、こういうものもどんどん増えているというようなことも言われているわけです。こんなこともあるわけですから、是非何らかの形で回収をできればというふうに思うのです。また、最後のこのエネルギーの消費は、今、オール電化とかそういうものでもって非常に多くなっているわけです。ある人が言っておりますけれども、この地下資源の再利用などは人間の心身と社会環境に多大のマイナスの影響を及ぼしているのだと。一刻も早くこの地下資源依存から脱却して、エネルギーを代替えできる資源を構築するための、人類文明の課題として取り組むときであるとまで言われているわけです。限りあるこの貴重な資源、大切にしながら環境を守るため、それぞれができるところから行動を起こしていくことによって、このクリーンエネルギーが活用できる時代が来るものと確信しております。町の積極的な行動を期待して質問を終わります。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

1点目の太陽光熱にかかわっての町の補助を考えてはどうかということであります。実はお話にありましたように、今までは国の補助があったと。あるいは管内的でみますと、帯広市あたりでは限度額を 15 万円、市が9万、道の補助が6万というようなことの補助制度があるようでありまして、これは実は今の私どもの内部でも、これらの補助が可能かどうかということについての検討はさせていただいているわけであります。ただ、先ほども申し上げましたように私どもの町で 29 戸でありまして、十勝管内全体でも 330 戸余り。帯広市は一番多いわけですけれども、それでも 147 戸というようなことで、これらがそういった補助制度を持つことによってさらに普及の輪が広がるのかどうか。そういったことも十分見極めながら対応していくことが必要であろうというふうに思っております。そういう意味でもちろん検討はさせていただきたいというふうには思っております。それから、ペレットの関係でありますけれども、これはいろいろな意見といいますか試算された状況で、今、中野議員は 20%ぐらい灯油からみたら安いのでないかというようなお話もありましたけども、一部の試算ではほぼ同じか、例えば、灯油タンクを 65 円とした場合で恐らく一冬若干逆にペレットの方が高いのではないかという試算も出ておりまして、これはいろいろだと思いますし、先ほど来申しておりますように、ペレットはまだこれから普及が広がっていく最初の段階、緒に付いたばかりだというふうに思っておりますので、そういったことも見極めながら今後の対応に当たっていきたいというふうに思っております。それから、廃油にかかわって、確かにお話ありましたように公区の1カ所に皆さんが持ち寄ってというようなことができればこれは一番いいことなのだろうというふうに思いますけれども、私も管内にどの程度の廃油を集めていただける業者がいるかもちょっとわかりませんけれども、現実に今も給食センターあたりは一月に1回か二月に2回ぐらいの回数でないかというふうに言われています。そうしたことがこれからほかの公区でもそういうようなことになった場合に、本当に回収業者の方が来ていただけるのかどうかというようなことも、これはちょっと調査してみないとわからない部分もあるのだろうというふうに思いますけども、いずれにしましても中野議員の後段に言われていましたようにクリーンエネルギーの利活用そして普及について、行政の立場からもこれからも真摯に取り組んでいきたいというふうに思っております。

出典:幕別町議会 平成17年第4回定例会 2005年12月14日 議事録 PDF(13ページ) 間違いを知らせる