幕別町議会 平成17年第4回定例会 2005年12月14日
新町における少子化・子育て支援について
2005年12月14日、幕別町議会の一般質問で、堀川貴庸議員が「新町における少子化・子育て支援について」質問し、町長 岡田和夫、教育長 高橋平明が答弁しました。
- 質問者
- 堀川貴庸 議員
- 答弁者
- 町長 岡田和夫、教育長 高橋平明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 堀川貴庸
通告に基づきまして質問をさせていただきます。まず、新町における少子化・子育て支援について。わが国の出生率は低下の一途をたどり、一部関係機関からは平成 18 年には、少子化の高度な進行によりまして人口減少に陥るとも言われております。現在、本町では幸運にも人口が増加している状況ですが、減少傾向への不安と懸念はぬぐえるものではありません。そもそも人口の滅少は、労働人口の減少による経済の低迷や、社会保障制度の根幹を揺るがしかねず、社会の活力に大きな影響を与えるものと考えます。そのような状況のもと、国は平成 16 年に「次世代育成支援対策推進法」を制定し、国や地方公共団体、企業に対して子育て支援への責務を規定しました。さらには、本年3月、内閣府によって実施されました「少子化対策に関する子育て女性の意識調査」でも、出産・子育てへの支援について強い要望があったところであります。そこで、市町村単位の地域社会においても前述の趣旨に基づいた少子化・子育て支援を取り組むべきと考えます。忠類村との合併を控え新町誕生の準備が進められている中、新町として最初となる来年度予算編成における少子化対策及び子育て支援策の考え方につきまして町長の見解をお伺いするものであります。また、続きまして、ジュニアスクールについてであります。子どもたちが心身ともに健やかに成長することは、親や家庭のみならず、地域社会や教育関係者たちの願いでもあります。それと同時に、それぞれがそれぞれの役割を果たしてこそ子どもたちもその期待に応えてくれるものと考えます。子どもたちにとっては、基礎学力を身につけさせるための学校教育と、自然科学・風俗・文化など学校ではなかなか学ぶことができない社会教育がパランスよく受けられる教育環境の整備・充実が重要と認識しております。そこで、本町では「人を思いやる、心豊かな人づくり」を理念に掲げ、様々な体験や経験を通して子どもたちが知識と教養を伸ばしていく場である「ジュニアサタディスクール」や「ふるさと館ジュニアスクール」事業を展開しています。これについては、ここ2、3年課題の残る事業となったと思いますが、それらの現状と来年度以降どのように工夫改善及び拡充を図っていくのか、新教育長の所見を伺います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
堀川議員のご質問にお答えいたします。はじめに、「新町として最初の予算編成における少子化対策及び子育て支援策に関する考え方に」ついてであります。ご質問にもありましたように、厚生労働省所管の国立社会保障人口問題研究所の推計によりますと、わが国の人口は平成 18 年をピークに減少に転じ、平成 63 年、2051 年といいますから、およそ 45~46年後になるのでしょうか、そのときには日本の人口も1億人を割るとされており、労働人口の減少、消費市場の縮小による経済への影響や社会保障費の負担増加が懸念されているところであります。国におきましては、国や地方公共団体と事業所が一体となって、社会全体で子育てを支援し、少子化に歯止めをかけることを目的として「次世代育成支援対策推進法」が制定したところであります。本町におきましては、本年3月、同法に基づいて、子育て支援に関する具体的な施策を示した「幕別町次世代育成支援行動計画」を住民参加により策定したところであります。国が実施いたしました「少子化対策に関する子育て女性の意識調査」や北海道が実施いたしました「少子化に関する道民意識調査」などにおきましては、児童手当や保育費・教育費への補助などの経済的支援、保育所の充実、仕事と育児の両立の推進に取り組む事業所への支援、妊娠・出産に関する検診費用の支援などの要望が多かったとのことであります。幕別町が実施いたしました「エンゼルプランアンケート」や「次世代育成支援に関するニーズ調査」におきましても、一時保育の実施、保育時間の延長あるいは保育料の減免などの要望があったところであります。「子ども」は、ご両親ご家族にとってかけがえのない「宝」であります。また同時に、地域社会にとってもかけがえのない「宝」であるというふうに考えております。全体で取り組んでいただかなければならない施策もありますが、地域で展開していける施策につきましては積極的に取り組んでまいりたいというふうに考えているところであります。本定例会の冒頭に、行政報告におきまして申し上げましたとおり、忠類村との合併により誕生する新しい町における予算編成作業が始まったところでありますが、少子化対策・子育て支援策につきましては、忠類村との合併協議の経過を尊重するとともに、各種意識調査の結果を踏まえて幅広い住民ニーズに応えられるような施策の充実を図るという方針で臨みたいというふうに考えております。具体的にはこれからでありますけれども、保育所保育時間の延長、不妊治療に対する支援さらには妊産婦検診助成の拡大など、子育て家庭をはじめ、これから子どもを産もうとされている方への支援についても、現在検討をいたしているところであります。また、先般新聞報道でご承知かと存じますが、本年度、北海道の補助を受けて始めた「地域子育て力強化事業」いやゆる「すきやき隊事業」につきましては、協力していただいているボランティアの方も 15 人に増え、若いお母さんたちに非常に好評であるというふうに伺っております。北海道の補助は本年度のみでありますけれども、地域住民で子育てを支えあうということで有効な事業でありますので、これらについても新年度引き続き支援してまいりたいというふうに考えております。さらに、新町におきまして、忠類地域の住民の方々にも参加していただき、新しい町としての「次世代育成支援行動計画」の改定を行うことなども含めまして、「子どもを安心して産み、育てられるまち」の実現に努めてまいりたいというふうに思っております。以上で、堀川議員のご質問に対する私からの答弁とさせていただきます。
答弁 教育長 高橋平明(教育長は2007年3月まで)
堀川議員のご質問にお答えをいたします。本町では、「ふるさと館ジュニアスクール」「ジュニアサタディスクール」と、二つのジュニアスクールを開設しております。「ふるさと館ジュニアスクール」につきましては、小学校5、6年生を対象に、郷土の自然や歴史を学ぶ「ふるさと教育」の場として、昭和 60 年から運営されております。毎年2月に小学4年生全児童から希望を募り、5年生から2年間継続で月1回、延べ 23 回のプログラムとなっております。1学年の定員は 35 名としておりますけれども、ここ数年、応募者は定員とほぼ同数のため、希望者全員が参加をしております。また、「ジュニアサタディスクール」は、学校週5日制完全実施に伴い、学校が休みになった土曜日に子どもたちが自由に参加できる場として、平成 14 年度から新たに設けたものです。図書館、百年記念ホール、町民会館、スポーツセンター等の社会教育施設を活動の場として、昨年度は延べ 195 回開設し、2,257 人の参加がありました。運営面につきましては、ふるさと館ジュニアスクールはふるさと館事業委員会が、ジュニアサタディスクールの主なものは、図書館事業のうち読み聞かせや土曜紙芝居は読書サーク ルが、チャレンジ教室はスポーツ団体が、それぞれボランティアで実施をしていただいております。参加状況を詳しく見てみると、図書館が行っている事業では親子での参加が多く見受けられる反面、他の事業においては子どもだけの参加がほとんどとなっております。これは、ジュニアサタディスクールについては、事業実施に当たって、土曜日の子どもの居場所づくりという側面に焦点を当てて始まったことによると考えられます。学校週5日制の趣旨は、子供たちを家庭や地域に帰す、いわば家庭や地域社会の教育力を取り戻すこと。併せて子供たちに自然体験や社会体験を行うための場や機会を増やし、自ら学び、自ら考える力や豊かな人間性、たくましく生きるための健康や体力を育もうとするものであります。参加状況については、子どもたちが集まるものとそうでないものとがはっきりしてまいりました。これには様々な理由があるものと思います。対象である子供たちは、学校週5日制が定着するに伴い、また、学年が上がるにつれ、塾や習い事、スポーツなどに土曜日の時間を使うごとが増えてきますし、家族で過ごす時間を大切にする傾向も定着してきたと考えられます。一方で、子どもは休みでも保護者は働いていて、必ずしも土曜日が家族で一緒に過ごす時間になっていないこともあるでしょうから、子どもの居場所づくりという面で、地域や団体が行う事業に少なからず期待を寄せている所でありまして、そのような地域・団体が育つ手助けもしていきたいというふうには考えております。いずれにいたしましても子どもたちの土曜日の過ごし方は実に多様であると思われます。学校週5日制実施から5年目を迎え、「土曜日は何している」あるいは「土曜日に何したい」ということを、改めて子どもたちに聞いてみることも必要と考えております。今後は、社会教育施策として直接行っております事業について、子どもたちの興味や関心を的確に捉え、子どもの居場所という観点と同時に、大人が一緒に参加できる機会を広げ、子どもが親子、家族と一緒に楽しむ時間とすることを基本として、再構築してまいりたいと考えております。以上で、堀川議員の質問に対する答弁といたします。
質問 7番 堀川貴庸
少子化対策・子育て支援については、昨年9月議会におきましても、労働者との、とりわけ男性についての育児休暇ということで質問をさせていただいたところでもあります。私、しつこいわけではないのですけれども、既に本当に皆さんご承知のとおり少子化という問題というのは一朝一夕で解決できるものではないというふうに思っております。国、それから道、市町村それぞれが一体となって取り組むべきものとは思いますけれども、わが町でも何か先駆けてできるものがあるのだろうということで期待の意味も込めて改めて質問させていただいたところです。町長の答弁でも少子化の進行は社会の活力の低下につながるものと触れられており、私たちと認識を同じにしているものというふうに考えています。答弁の中にも触れていました次世代育成支援構造計画、本年3月に策定されたということです。それに基づいて子育て支援も進められてきたと思います。わが町も来年2月6日は忠類村と合併をして新幕別町という新しい歴史を築いていくことになるわけですけれども、行政報告の中でも予算編成に当たっては、三位一体の改革等によって新年度の予算編成作業は非常に厳しいものということも触れられておりましたけれども、何がしか期待をしたいというふうに思っております。ただ、だからといって一生懸命取り組まないと、若しくは意を用いていかないということではない問題だと思います。非常に先ほどの答弁の内容的には、今まで以上に期待できるものと受け取れる答弁でした。具体的には前述の育児休業も働く親に対する支援の一環であって、また、経済的な支援も非常に要望が強いということでしたけれども、妊産婦への支援ですとか、それから不妊治療に対する助成、また、すきやき隊事業に関しましても非常に良い方向に向いているということでしたので、子育て支援策については来年度本当に一生懸命やっていただいて、中には保育関係の一層の充実あるいはまた医療費扶助や予防接種など、子どもたちの身のまわりの健康に対してこれからも意を用いていただきたいと。その辺については町長からも答弁を頂きたいなというふうに思います。また、来年度の建設を計画しています札内北栄町の子育て支援センターの位置付けについても、現段階において構想があればお示しを頂きたいなというふうに思います。何から何までというわけにはいかないというのはわかっておりますけれども、総論でいえば本当に子育て環境の充実というのは、実は岡田町長の選挙公約でありました。岡田町長もいよいよ2期目を折り返しまして、平成 18 年度来年度は任期最後の年度ということで、このテーマについては大きく意を用いていただきたいというふうに思います。新町、それから新幕別町建設に当たっては、しっかりとした人口政策を掲げながら来年度予算編成における少子化対策・子育て支援について幅広い考え方とそれから取り組む姿勢が求められております。自治体の基礎となるのはやはり町民であって人口であると思います。改めてその方針を伺いたい。そんなふうに思います。それから、ジュニアスクールにつきましては、非常に心配な部分も私自身感じております。わが国全体が自治体、この高度情報化という社会に突入していまして、子どもたちにも容易にインターネット等を通じて現実とはかけ離れた仮想社会、あるいはいつでもどこでも情報交換できるようになったことによって、空想世界の虜といいますか、物事のエッセンシャル、本質がわからないまま成長してしまう状況にあるものというふうに考えてしまうと、私のようなこの先、子を持つ親の一人としては非常に危惧しているところです。すなわち、それは痛みだとか辛さだとか、さらに挫折だったり反省だったりというものが、バーチャルな世界だけで終わっていく、そんな社会になっていくのではないかというふうな一抹の不安があるのは否めません。先ほどの教育長の答弁の趣旨は非常に理解できるところです。現在、民放番組、テレビ番組というもの、学校では教えてくれない云々とか、それから教科書には載っていない云々とかそんなような番組が放送されているようです。いわゆる雑学に近いのかもしれませんけれども、私は視聴したことはないのですが、わが町のジュニアスクールも子どもたちに様々な体験・経験をしてもらって、そして我々から見て心身ともに健やかなる成長を期待したいところです。そこで先ほどの答弁の中には、親子や家族で参加できる状況を増やしていきたいとの一節があったと思います。実際参加できる親の数はそう多くはないというふうに推察はしますけれども、その発想についてはこれからのジュニアスクール事業を運営する上では大切な要素になり得るものだというふうに思います。事業に携わる関係者やボランティアスタッフの皆さんと一緒になって子どもたちの成長とともに、親の子どもたちを育てる力、何といいましょうか、親父からというのか、そういうフレーズを使いますけれども、そういうものも養うような事業運営をしていくことは非常に大切なことと思いますけれどもいかがでしょうか。さらに生涯学習との融合によって、大人たちの参加が増えれば増えるほどそれだけ先ほど土曜日の過ごし方の中でも家族と過ごす時間が増えているような言葉もありましたけれども、それだけ世代間の壁や溝といったようなものが払拭できて、町ぐるみや地域ぐるみで子どもたちの教育環境が整備される状況をつくり出すことができるかもしれないと思います。今の世の中は非常に子どもたちには便利な世の中かもしれません。適宜適所で大人たちからのアドバイスとそれから経験と体験によって、子どもたち自身が考えて行動できるようなカリキュラムの選定計画、それからスタッフの確保など新しいものを含めたジュニアスクール事業を展開していただきたいと、そう思いますけれどもいかがでしょうか。また、こちらもやはり来年の2月6日の合併以降、忠類地域におけるこのジュニアスクール事業の展開の構想はおありでしょうか。もし、おありでしたらお示しを頂きたいというふうに思います。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
少子化対策、そして子育て支援についてでありますけれども、一部具体的に予防接種等についての助成のこともありました。これらについても先ほどの答弁で申し上げましたように、新年度予算の中で反映できるものについてはできる限り反映していきたいと思っております。予防接種についてもいろんな予防接種があるのだろうというふうに思いますので、そうした中でどういったものが支援できるのか、あるいは喜んでいただけるものになるのかと、そんなことも含めながら対応してまいりたいというふうに思います。それから、保育所の建て替えにかかわって、子育て支援センターも当然併置をするわけであります。ただ、具体的なものは先ほどの太陽光熱も含めてですけども、いろんな面で今設計に入っている状況でありますので、これからさらに細部も詰めていきたいというふうに思っておりますけれども、子育て支援センターについては今一番言われるのは、青葉保育所では非常に狭いというようなことも言われておりますので、これらも十分面積が確保できればなというふうに思っていますけども、ご存じのように今の国の三位一体の改革で保育所の補助金交付金なんかもほとんど一般財源化されてしまうのでないかというようなことがあって、そうなった場合に財源措置がどうなるのかといったことも含めながら、今、保育所の来年度の建設に向けて内部協議を進めているところであります。当然のことながら、保育所・子育て支援センター、そして初めての取り組みとなりますけれども一時保育なども含めて、より子育て支援の施策の充実に当たっていきたいというふうに思っております。
答弁 教育長 高橋平明(教育長は2007年3月まで)
先ほどの答弁の中でもジュニアスクールとかが週5日制に変わってから始めたというふうに説明を申し上げましたけども、その中で、この土曜日の過ごし方については、家庭・地域に子どもたちを返すのだと。地域・家庭の教育力を高めていくのだというふうに答弁をさせていただきました。この中で、私が地域・家庭の教育力、これは一体どういうふうに定義付けたらいいのかというのをまず考えております。これについては、やはりその地域、家庭での触れ合い、それから家族との遊びあるいは地域の子どもたちとの遊び、そういったものが大切だというふうに考えております。学ぶということは遊びの中から生まれてくるというふうに考えております。その遊びの中から生まれてくるものといえば、コミュニケーション能力であるとか社会に参画する能力であるとかそういった基礎的な部分、これが一番子どもの時代に養われてくるものだというふうに考えております。そういった考えをもとにしまして、来年度以降のサタデースクールの在り方については、親子あるいはおじいちゃん、おばあちゃんでもいいと思いますし、あるいは隣のおじさん、おばさん、そういった方の参加も一緒にできるような形にしていきたいというふうには考えております。子どもが興味を引くものという面だけでそういった事業を組立てしてしまいますと、それこそ子どもに迎合する形に事業しかやらない。要するに今の子どもたちは一人遊びが得意ですから、一人遊びのものの事業中心になってしまうという恐れもあります。そういったものもある程度含めながら、そういったものではなく団体で参加し、団体で行える、その団体というのは当然世代間の差もある、小さな子どもからそれこそお年寄りまで参加できるような形で、子どもたちの居場所をつくっていきたいというふうに思っています。それから、忠類地域についてでありますけれども、まずふるさと館のジュニアスクールについては、来年の4月にまた新たな開所があります。もう既に忠類小学校の先生の方には、こういった事業がありますということでご説明をしているところであります。もちろん来年度から忠類地域の小学生についても参加をしていただきたいというふうに思っておりますし、それからジュニアサタディスクールにつきましても忠類地域での実施については社会教育施策として、例えば、福寿にあります図書館で何ができるかというふうに、今考えております。そして、このジュニアサタディスクールも今前段で申し上げました新たな展開についても、この忠類地域のことも十分考えていきたいというふうに思っております。