みんなの議会

幕別町議会 平成17年第3回定例会 2005年9月13日

国の増税計画による町民の影響と対策について

2005年9月13日、幕別町議会の一般質問で、中橋友子議員が「国の増税計画による町民の影響と対策について」質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。

質問者
中橋友子 議員
答弁者
町長 岡田和夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 中橋友子

通告に従いまして、2点について質問をさせていただきます。はじめに、合併特例債の発行は中長期計画に基づいて慎重に行うことを求め、質問を行います。忠類村との合併について、8月に総務省告示がなされ、法的な手続をすべて終了したことが、行政報告の中でも報告されました。この合併に向けましては、既に具体的な事業で電算システムの更新が開始されています。今後も合併のための一定の公共施設の整備や、地域住民連帯のための事業が進められると考えられますが、財源となる合併特例債は、あくまでも借金であり、3分の1が自治体の負担となります。当然、発行額が増えれば、町の将来の財政負担となります。幕別町では、開基 100 年以来、財政の健全化について、起債の制限を行うなど健全化に努力を重ねてまいりました。しかし、この合併特例債の借入れが増額することによって、健全化に向けての計画が逆行することになりかねないとも考えられます。そこで、合併特例債の発行に当たっては、それぞれの町が、これまで培ってきた住民サービスの良い制度を守ること、また、地域間格差の是正など、限られた運用に止めるべきであると考えます。その点に立ちまして、以下、3点についてお尋ねします。1、合併特例債の上限額と発行予定額について。2、中長期計画の財政計画について。3、主な計画事業の内容について、であります。2点目は、国の増税計画による町民の影響と対策について伺います。政府がここ数年間実施してきた国民への税負担や給付の削減は、総額で4兆円を超え、一家庭平均40 万円の収入減につながりました。具体的には、医療保険の一部負担の増額、年金給付額の削減、所得税の配偶者特別控除の廃止など、12 項目以上にのぼります。町民の暮らしに与える影響は大変深刻ですが、その痛手に苦しんでいる最中、追い打ちをかけ、今年4月からは、所得税、住民税の定率減税の半減、高齢者の住民税の非課税限度額の廃止、介護保険のホテルコストの導入など、主なものだけでも8項目にのぼり、総額で2兆 4,000 億円の実施が、それぞれの開始の年月の差はあるものの、決められ、スタートしています。そして、さらにその上に、次年度以降、2年間に定率減税の、これは完全廃止です。また、厚生年金、共済年金保険料の引上げ、住民税の配偶者特別控除の廃止、老齢者控除の廃止などなど、これも総額で2兆円の負担は決められています。いわゆるサラリーマン増税と言われていますが、この増税の大まかな負担額は、年収 500 万円の4人家族の家庭で、42 万円にのぼるとされています。また、これらの税の引上げにより、町が税額を基準に定めている各種料金、国民健康保険税、介護保険料、保育料、公営住宅家賃などに波及し、雪だるま式に引き上げられ、負担が増えることになります。町民の暮らしは、また、町財政そして町全体の経済、これらに与える影響は甚大であり深刻です。そこで、これらの税改定による町民の影響をつぶさに押さえ、必要な町としての手立て、これらを早急にとっていくことが大切であると考えます。また、当然、国の税改正によるものでありますから、軽減の働きかけも必要と考えます。以下、次の点を伺います。①配偶者特別控除廃止の影響額について。②公的年金等控除見直しの影響額について。③老齢者控除廃止の影響額について。④均等割非課税廃止の影響額について。⑤定率滅税縮滅の廃止の影響について。⑥国民健康保険税への影響額について。⑦介護保険料の影響額について。⑧道、町営住宅家賃への影響額について。⑨保育料への影響額について。⑩その他税改正の影響額について。また、全総額についても伺います。⑪負担増に対する町独自の対策について。⑫国に対して軽減に向けての働きかけについて。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

中橋議員のご質問にお答えいたします。はじめに、「合併特例債の発行は中長期計画に基づき慎重に」とのご質問であります。先の行政報告でもお話をさせていただきました。今また中橋議員のお話にもありましたように、8月 19 日付の官報で総務省告示がなされ、一連の法的手続がすべて完了することとなったところであります。今後は、来年2月6日の新幕別町のスタートに向けて準備を進めていくことになるわけでありますが、将来に向けても合併を選択してよかったと多くの町民の皆さんに喜んでいただけるよう、より一層確かな町づくりを進めていかなければならないものと心を新たにしているところであります。ご質問の1点目にあります「合併特例債の上限額と発行予定額」についてでありますが、合併特例債の上限額につきましては、平成 18 年度からの 10 年間において約 68 億円と試算しているところであります。その内訳につきましては、合併後の市町村のまちづくりのための建設事業に対する財政措置として約 57 億 3,000 万円、合併後の市町村の振興のための基金造成に対する財政措置として約 10 億7,000 万円を予定いたしております。次に、発行予定額につきましては、平成 18 年度からの 10 年間において 67 億 4,000 万円と推計いたしております。その内訳としましては、合併後の市町村のまちづくりのための建設事業に対する起債として約 56億 7,000 万円、合併後の市町村の振興のための基金造成に対する起債として約 10 億 7,000 万円を予定しており、先ほど申し上げました上限額よりは 6,000 万円ほど少ないものとなっております。次に、2点目の「中長期の財政計画」についてでありますが、普通会計ベースで現時点における制度をもとに、現況や過去からの推移、合併による歳入面での国からの支援措置、歳出面での節減効果などを勘案し、中長期の財政計画について推計いたしているところであります。その中での合併特例債の在り方につきましては、将来に向けて健全な財政運営に努めることを基本としておりますことから、この起債をあてにして計画性もなく新規の事業に取り組むという考えではなく、住民生活の向上に寄与する必要不可欠な事業等の財源として、充当率、交付税措置率ともに極めて有利な点に鑑み可能な限り有効活用するという観点で考えてまいりたいというふうに考えております。次に3点目の「主な事業の内容」についてでありますが、事業の内容につきましては、新町の建設計画、総合計画に基づき、新町において具体的な実施計画が策定されていくこととなりますので、各事業と関係する具体的な合併特例債の活用についても、毎年、国・道との協議の上で策定していくことになるものと考えております。なお、基本となる建設計画等については、合併後において社会・経済情勢の変化に対応して随時見直しを行うことにより、行政水準を維持し、住民の皆さんの要望に応えてまいりたいというふうに考えております。次に、「増税計画による町民の影響について」との質問であります。国は、政府税制調査会の報告を受け、個人所得課税で一定割合を課税対象から差し引く「控除」の見直しを行ったところであります。これは、「少子高齢化やグローバル化」等の大きな構造変化に直面している現状と将来を見据えつつ、社会共通の費用を広く公平に分かち合うとともに、持続的な経済社会の活性化を図るとことを課題に税制改正が行われたものであります。ご質問の1点目の配偶者特別控除廃止の影響額についてでありますが、廃止に伴う影響は、人数で約 2,770 人、税額では 1,992 万円ほどの増額が見込まれます。次に、「公的年金等控除見直しの影響額」についてでありますが、影響人数は約 680 人、税額では 253万円ほどになると見込まれます。次に、「老年者控除廃止」についてでありますが、影響人数は約 670 人、税額では 890 万円ほどと推計されます。次に、「均等割非課税の廃止」の影響額についてでありますが、影響人数は約 1,890 人、税額では 567万円ほどと見込んでおります。なお、均等割の非課税の廃止については、経過措置として平成 17 年度は2分の1の額、平成 18 年度から全額で課税されることとなっております。次に、「定率減税縮減、廃止の影響額」についてでありますが、縮減による影響額につきましては個人住民税関係で影響人数約 9,090 人、税額では 6,686 万円ほどの負担増になるかと思われます。次に、「国民健康保険税の影響額」についてでありますが、平成 16 年度をベースにして試算した場合、65 歳以上の年金受給者 681 人のうち影響を受けるのは 407 人で、税額では 1,100 万円の増となります。次に、「介護保険料の影響額」についてでありますが、税改正により、市町村民税世帯非課税である第2段階、市町村民税本人非課税である第3段階に該当する方が「65 歳以上の非課税措置の廃止」、「公的年金控除の引上げ」による影響を受けることになるものと考えております。その影響につきましては、第2段階から第3段階に上がる方、第2段階から第4段階に上がる方、第3段階から第4段階に上がる方、それぞれ3%程度と予想され、被保険者全体の約1割、人数では500 人程度の方に影響が出るものかと思われます。影響額については、全体で 560 万円程度の影響額となるものと推計しているところであります。しかしながら、地方税法において、平成 18 年度から2年間の経過措置が講ぜられることとなっておりますことから、介護保険におきましても、同様の措置を設けることが検討されておりまして、この影響額は平成 18 年度では 190 万円程度になるものと考えております。次に、「道、町営住宅家賃の影響額」についてでありますが、公営住宅では、老年者控除廃止と公的年金等控除額見直しが住宅家賃に影響すると考えております。住宅家賃を決定する収入の基準は、年間所得金額から控除額を引いて算定いたしますが、老年者控除を完全に廃止した形で基準額を算定した場合、7世帯が影響を受け、最高額が1万 1,100 円程度、最低の場合は 1,200 円程度の影響額が発生するものと思われます。なお、公的年金等控除額の見直しによって影響を受ける世帯は、現在のところ該当がないものと考えております。次に、「保育料の影響額」についてでありますが、保育料は住民税の非課税、均等割、所得割、そして所得税の額により、階層別に保育料徴収基準額が定まっております。保育料を支払う世帯に最も関係する、配偶者特別控除の廃止についての影響を考えてみますと、31万円の控除がなくなると仮定した場合、所得税は約1割の3万 1,000 円の増額となりますので保育料の徴収基準額階層が変更になる場合が想定されます。第4の1階層で所得税が 4,000 円未満の方の場合、所得税が3万 1,000 円増えることにより、第4の5階層となり保育料が1万 4,390 円から2万 7,000 円に変更となりますことから1万 2,610 円の増額となります。このように各階層において想定した場合、最高で1万 4,000 円程度から最低では 3,000円程度の影響が出るものと思われます。次に、「その他税制改正の影響額と総額」についてでありますが、基準値を総収入から求める就学援助等の場合には影響は生じませんが、市町村民税の課税の有無などによって算定される福祉・医療関係の助成金や給付金などの場合には影響が生じるものと想定されますが、具体的な算定や適否の判断方法は、総所得の額から基準値を算定するもの、市町村民税の課税の状況、特に非課税を適否の基準にするもの、また、市町村民税と所得税双方の課税状況を用いるものなど、制度によって一定ではありません。したがいまして、この対象者の収入や世帯状況も常に変化していることから、税制改正による実態に沿った影響額を把握することは、現状極めて難しい作業であります。また、その総額を数値として的確にあらわすことは大変困難な状況にありますので、ご理解を賜りたいと思います。次に、「負担増に対する町独自の対策」についてでありますが、町が主体となって実施している制度や事業の多くは、その根拠が法令、若しくは国、道の補助制度等によって基準が定められておりますことから、町独自の考えで基準等の見直しや経過措置を設けることは事実上不可能であろうと考えております。最後に、「国に対して軽減対策を」ということでありますが、税制度は、国全体の問題であり、私の方から国に対し軽減対策を求める考えはありませんので、ご理解を賜りたいと思います。以上で、中橋議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。

再質問 2番 中橋友子

まず、合併の特例債について再質問を行います。今のお答えの中では、発行の予定額というのが、限度額 68 億に対して、6,000 万円が残るということでありますが、ほぼ満額の活用であろうかというふうに受け止めました。これは合併特例債のその基準をご説明いただきましたときに、事業に対する充当額は 95%で、そして、交付税措置は 70%ということでありますから、3分の1はうちの町が負担していくことになろうかと思います。3分の2が交付税措置をされるというふうに押さえて、もし違っていたら言ってください。それで、町長が今、基金に積む部分を別にしまして、建設費として使われるというのは、56 億 7,000万円の中からですね。これは予定どおり使われていきますと、先ほど言いました充当率と元利償還金の基準に合わせて考えますと、町の独自の負担金は、10 年間ということでありますが、18 億 9,945万円になろうかと思います。ここで、考え方として、この特例債の使い道は限定されているということが一つあるのですが、町長は、なるべくそれを有利な形で活かすということをおっしゃいました。ということは、これまでうちで考えていた事業などが、この特例債に乗せることによって、今まではもっと金利を払わなければいけなかったけれども、これに切り替えることによって縮小されるのだというような事業なのかなというふうに受け止めまして、そういうところを明確にしていただきたいというふうに思ったのですが、それとてその事業も、合併することによって必要とされるものというふうに限られてくるのではないかと思うのですよね。また、限られなければならないのではないかというふうに思うのです。それで、その辺はどうなのかということと、結局、今までうちの町は、これは過去何回も議会でやりとりしてきましたけれども、平成8年以来 200 億を超える地方債がありまして、ずっと健全化に取り組んでこられましたよね。それが功を奏しまして、毎年借りる額と返す額、返す額の方が多くて、昨年辺りは7億円、その前は5億円という形で減らしてきておりましたよね。こういう健全化計画をとってこられたのですが、今回のこの事業によって、振替ということであれば、それは続いていくというふうに思うのですが、新たにということになると、これがまた増額されていくというふうに感じるわけです。その点はどうでしょうか。それと、もう1点、先日、8月の 11 日に経済新聞に載った指標を見ますと、北海道で 21 カ所の自治体が合併に向けて、今、もう合併が決まって準備されている中で、それぞれの特例債の発行の予定額割合が一覧表に表示されていたのです。それを見ますと、100%というのが1件、鵡川町、ここが特例債を 100%使うということでありましたが、後はほとんどが、低いところでは 20%台ですね、30%、40%、わが町のように、ほとんど満額を使うというのも、鵡川を除いてはないのですよね。ですから、この点でも、それぞれの町の考え方はあるでしょうけれども、結果としては、皆さん合併されたところも、最小限に抑えられて、そして健全化計画あるいはまちづくりに臨むということで押さえてられるのではないかと思うのです。わが町だけが 99%、鵡川はありますけれども、そうなってくると、その辺の考え方も危険なところに向かっていかないかどうか。その点も確認したいと思います。それと、これまでの建設事業債とかに限定されていますから、なかなか難しいとは思うのですが、今回も合併にかかわっての審議、提案が理事者からありまして、させていただいてきました。そこで、今、前段1回目の質問で申し上げたのですが、これまでこれにかかわっては、電算システムの更新ということで、総額7億 2,000 万円かけてこられましたね。また、さらにどんどんと進んでいくのだと思うのですけれども、私はここの地域間格差の是正ということが明確に謳われている以上は、合併することによって、よりそれを、町長言われるように選択してよかったというふうになるためには、両方の良い制度が極力残る形というのを求めたいと思うのですよね。そういう考え方が今の段階では、私も電算システムについては、非常に高額で果たしてこれがどうなのかという思いはあったのですが、距離間あるいは忠類と離れているところに同じような公共施設の使用だとか、介護保険の利用だとか、いろんな点でのメリットが示されまして、そういう流れでいくというふうに理解をしてきたのですけれども、これがもっと細かな、少額で格差是正できるなと思うようなものについては、なかなか手が付けられていないというふうに受け止めたのです。ですから、この特例債の今後の使い方の中で、地域間格差の是正というところは、具体的にどんな事業を考えられて取り組もうとされているのか。合併問題については以上です。次に、税改正の問題についてです。基本的には、町長がおっしゃるように、国が考えた制度でありますから、うちの町でいろんなことができるというふうには思っておりません。基本的にはですね。ただし、これだけの金額が、私も総額計算できないでいたのですが、総額で恐らく1億を超えるお金が、2002 年から、今出されているだけでも、今年 2005 年ですから、8年までの間、約5年から6年の間にこれだけの町民の方に負担がどんと被さっていくわけですよね。これはじわじわときますから、本当に今でも大変なのに、もっと上がっていくということで、町民の皆さんの不安というのはもう計り知れないものが現実にあります。私はまずここで、今日は本当に細かいなと自分でも思ったのですが、詳細な影響額をきちっと明確にすることによって、まずは町民の皆さんにその状況を知っていただくということと併せまして、これは町の経済にも多大な影響が出てくるというふうに思うのですよね。以前にもこれにかかわりまして、担当の方にいろいろ調査していただいたところ、このほかの税の負担もありまして、今の改正の中で、大まかに3億円を超える新たな町民負担が生まれてくるというふうに資料を頂いた経過があります。そうなってきますと、うちの町でずっと経済の流れの中では、一人一人の暮らしに与える影響と併せまして、町全体もその3億円のお金が消えていくわけですから、うちの町にとってもこの4倍から5倍の経済影響というのが出てくるのだろうというふうに思うのですよね。そうなってきますと、これは大変だから手立てをとる、働きかける考えはないと明確におっしゃっていらっしゃいましたけれども、やっぱりいろんな点で町の施策にも影響が出てくると思うのです。町民の暮らしを守るのがうちの町の役割ですから、そうすると、うちの町で決めている各種料金や負担金、うちの町の権限でできる分野ございますよね。こういうところの配慮というものは、できる範囲ということになりますが、考えていくことができないのかどうかということと、併せまして、国のやることだからそのまま言う必要ないということではなくて、やっぱり町長いつもやっていらっしゃるように関係団体との、これしかないのですけれども、三位一体改革の中でも随分市町村長さんが頑張って声を挙げて、成果ということにはなかなか見えづらい面もありますが、それでも力を入れてこられましたよね。私は、この分野、町民に直接かかわる分野を見た場合には、それと同じぐらいの力を入れて取り組む必要がある中身だろうというふうに思うのですけど、どうでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

まず1点目の合併特例債の関係でありますけれども、先ほども申し上げましたように、合併特例債、事業が当然のことながら、合併にかかわっての事業ということになってくるのだろうと思います。ただ、私どもとしては、今、計画している地方債、これは合併あるいは合併にかかわらず進めていかなければならない事業が、合併特例債の対象になる方が、これはより効率的なわけでありますから、できたらそういうものも含めて、この合併特例債にカウントしている。例えば、今、先ほどの質問にもあったように、保育所を今建てようとしているわけです。これは合併がなければ単なる一般単独債、75%の起債を借りて、交付税措置も何もなくて、ただ何%かの利子をつけて払っていくと。これが合併することによって、合併特例債の対象になれば、何億という起債を借り、95%借り、70%は交付税に措置される。できれば当然のことながらそっちの起債を活用していきたい。そういうことで、その合併特例債を活用していこうということで、合併特例債があるから、そのための事業を起こして、普通の起債にプラス合併特例債を使うということではないということですから、先ほど言いましたように、元金を減らしていって、借りていく方も少なくしていこうという計画には変わらないということであります。例えば、3分の2、3分の1と言われていましたけれども、正確には 70%と 30%ですから、交付税で見られるのが 70%で、30%が町負担、いわゆる一般財源。ですから、先ほど言いました基金をつくるための地方債、十億数千万円の起債が降りるわけですから、これの 30%を町が払って、最後は 10億の町の基金ができる。結果的には7億円分がそのままプラスになるということになっているわけですから、少なくとも、合併債が有利であることには間違いないわけです。今の経済新聞の話がちょっと出ましたけども、これはうちの町もそうですけども、忠類村で仮に何か事業をやるとした場合には、恐らく合併債を使わないというふうに思います。ここは過疎債の対象になるわけです。そうしますと、過疎債は通常で起債の充当率 100%で交付税の充当率が 70%ですから、合併特例債を使わなくても過疎債ということになっていくのだろうと思いますし、私どもの町でも、いつもご審議いただきますけども、辺地債という地方債があります。これは辺地債、場所が限られておりますけども、ここでやると 95%の充当率で交付税措置は 80%ですから、合併特例債を使わないで、こちらの辺地債を使っていきたいと、そういうことがあるものですから、ほかの町村の合併によって、過疎債を多く使うところは何も合併特例債使う必要がないところは、当然、合併特例債は必要なくなっていくのだろうというふうに思います。もう一つは、合併の中身によりますけど、大きなところは三つも四つも合併したところは、人口が増えますと、合併債の枠が広く大きくなりますから、充当率は少なくなるのかなと。私どもの町は忠類村の合併では 1,800 人余りが増える分ですから、そうそう合併特例債の枠が多いということにはない。しかも、先ほどから言いましたように、それぞれの町の計画していた、特にうちの町で計画した事業の一般単独だとか、いわゆる交付税措置のない事業が、できれば合併特例債をということになって、利用率からすれば大きなものになっているのだろうというふうに思っております。したがいまして、何回も言うようですけども、合併特例債があるから合併特例債を使うのではなくて、予定していた事業で、より有利な合併特例債を使えるものは、そちらを活用していく。さらに有利な辺地債なり過疎債があれば、当然そちらを使っていく。そのことによって、合併特例債も減っていくということになろうかというふうに思います。それから、税改正。単純に計算すると1億 1,000 万円から 2,000 万円ぐらいになるのだろうといいますけども、町独自でできるものは、これは当然のことながらできる限り住民の負担を少なくするためには必要なことだろうというふうに思っていますけども、ただこれは国の財政、地方財政の根幹をなす税制改正ですから、私の町だけが税制改正をしないということには、これは当然ならないわけですし、我々の代表が、国政の場で、あるいは道政の場で議論した中で、税制改正、条例、法律が決まっていくわけですから、私が、一首長がそのことについて反対だというふうなことを申し上げる立場では、私はないというふうに思っております。できるかどうかはわかりませんけども、最大限そうした住民の皆さんの負担が多くならないようなことについては、意を用いてまいりたいと思いますけども、そうかといって、何でもかんでも減免できるかというと、これまた難しい問題は現実にはあるのだろうと思いますので、その辺もご理解をいただければというふうに思っております。いずれにしても、税制改正、この後具体的にどのような数値が出てくるかわかりませんけども、大変負担が大きくなるということについては憂慮される問題でもあろうというふうには思っております。

再質問 2番 中橋友子

使い方の姿勢としては理解をいたしました。それで、一つだけ、格差是正のための使い方という点ではお答えがなかったものですから、この点について、具体的な事業として考えておられるものがあれば、示していただきたいということであります。それぞれの町が、来年の2月までは忠類村は忠類村として存続し、うちの町はうちの町と。そういう中で、忠類村は過疎債を使って有利なもので活用してやっていくということでありますから、何か聞いていますと、うちの町だけ合併特例債を、別に忠類の方がいらっしゃるから言うわけではないですけども、使っていくというようなことをちらっと映ったのですが、そうではなくて、お互いに有利なものを使って、そして健全化に向けていくということが確認されれば、そういうふうに町長お答えされておりますので、それは理解をいたします。格差是正の事業についてお答えを頂きたいのと、それと、私、2点目の税の問題ですが、本当に大変だと思うのですよね。国のことでありますから、一言だけ申し上げたいのですけど、町長に頑張っていただきたいと思って言うのですけど、町長が言われるように総体的な国の税制改革の中で行われていることであるから、一部分だけでということは、それはそうだと思います。総体的な中で、歪みとして見えていることに、例えば、今回、定率減税の縮減、廃止が出てきましたよね。これは数年前に特別措置として出された税対策なのですけれども、このときに、法人税なども一緒に定率減税になっていきましたよね。ところが、今回、その定率減税の廃止、縮減をされるのは、個々人でありまして、法人はそのまま定率減税というのは残されているというふうに聞きました。だから、同時に制度がスタートしても、その法人もいろいろなのですけれども、今、本当に幕別のような企業ではなくて、大手の世界に名をはせる企業は、空前の収益を上げているという、80 兆円というようなことも言われていますけれども、そういう中で、この数年間で 10 兆円減税になったというわけですから、そんなことを見ると、どうしてこの本当にやっと年金で暮らしている人たちにばんばんかかってくるのかというふうに思うわけです。ですから、そういう歪みなども見ながら、本当に妥当な税制改革になるような地方からの意見のあげ方というのも大事ではないでしょうか。この点では、同時に最高税率というのも引き下げられていますよね。以前は 75%だかあったのが30%台に下がっているって。こういうところの恩恵もやっぱりたくさんお金のある人がたっぷり受けているのですが、幕別のこういうところは、受けてないとはいいませんが、本当に厳しいものがあると思うのです。そういうことを見ますと、意見を言っていただくその理由、根拠は存在すると思いますが、いかがでしょうか。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

1点目の忠類村との格差ということでありますけども、格差のための合併特例債を使うとか、格差をなくすための事業が何かということではなくて、それぞれ、今、忠類村が実施計画の中で計画していること、あるいは幕別町が実施計画の中でやろうとしていること、それらを今の中で積み上げて、長期計画をたてておりますから、だからそのことをこれから粛々と進めていくということであります。あえて共通するものは、先ほどお話ありましたように、地域イントラネット事業なんかは、両方に合併債を活用して整備をされていくというような事業であろうというふうに思いますし、合併特例債が幕別のためだけにあるということでは決してありませんし、もちろん忠類村が合併特例債必要なものは使うわけですけども、先ほど言いましたように、村全体が過疎債の対象ですから、何もあえて過疎債を使った方がいいのだろうというふうに思っております。全部とは言いませんけども、通常の基準でいくと 100%の充当率、しかも交付税は 70%見ていただけるわけですから、そういったことも含めながら、格差あるいは地域云々ということではなくて、一体的な中で、これからも有効に合併特例債は活用していこうと。あくまでも、計画した事業に対して特例債を使っていきたいというふうに思っています。あと、税制の問題は、先ほども申し上げましたように、大金持ちが優遇されているのかどうかは、私はわかりませんけども、しかし、私の立場だけで、なかなか改正するどうのこうのということは言えない、申し上げられないのだろうというふうに思います。もちろん、地方六者団体等がまとまってどうだというようなことになったときは、これは当然その一員として行動することはもちろんでありますけれども、今、私の口で、この場ですぐやりますということにはなかなか申し上げられないということを、ご理解を頂きたいと思います。

出典:幕別町議会 平成17年第3回定例会 2005年9月13日 議事録 PDF(55ページ) 間違いを知らせる