幕別町議会 平成16年第4回定例会 2004年12月14日
十勝愛育園の今後の運営について
2004年12月14日、幕別町議会の一般質問で、芳滝仁議員が「十勝愛育園の今後の運営について」質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。
- 質問者
- 芳滝仁 議員
- 答弁者
- 町長 岡田和夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 15番 芳滝仁
通告に基づきまして、2点につきまして質問させていただきます。十勝愛育園の今後の運営について。十勝愛育園は、昭和 55 年に十勝管内の肢体不自由児通園施設として認可され現在に至っていますが、建物の老朽化も進み、また、近隣の新しい医療機関に通院する児童の増加もあり、愛育園に通園する人数は、平成 14 年度は 33 名、15 年度は 22 名、現在は 11 名で、幕別町からはそのうち2名と聞いております。以前、町長は通園児童も減り、また、道の補助も減り、運営が厳しくなっていくので、十勝の広域的な中で施設の運営が可能かどうか話し合いを、いろいろな関係機関と協議をし、進めると言っていましたが、その後、どうなったのかお伺いをしたいと思います。また、私としては、十勝愛育園の運営につきましては、適切な医療機関に運営をお願いするなどの方法で、民営化していく方向を考えるべきだと思っております。民営化した方が施設は残り、設備も充実し、通園児童にとってもより良い療育を受けることができるのではないかと思いますが、考えをお伺いしたいと思います。2点目の質問です。白馬ヶ丘スキー場に代わるソリすべり場の提供についてであります。札内文京町西側の宅地開発に伴い、町で運営管理をしていました白馬ヶ丘スキー場が本年廃止になりました。町のスキー場としては明野ヶ丘スキー場があり、昨シーズンよりリフトが設備されまして、それに伴い、大変利用者も増えて好評であると聞いておりますが、面積が手狭でソリすべりの場所が少ししかないようであります。白馬ヶ丘スキー場をソリすべりで利用していた子どもたちの親や近隣の幼稚園・保育園の保護者等から、ソリすべりをする広い場所がなくて困っているとの声が挙がっております。札内地域の公園等で、ソリすべりのために、子どもたちが利用できる場所を町として用意することができないか、お伺いしたいと思います。以上です。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
芳滝議員のご質問にお答えいたします。最初に、十勝愛育園の今後の運営についてであります。お話ありましたように、十勝愛育園は昭和 45 年8月1日から供用を開始し、本年で 34 年経過し、開設から平成 15 年度末までの延べ措置人数は 1,553 人で、十勝管内唯一の肢体不自由児通園施設として、地域における役割を担ってきたところであります。また、開設当時は定員限度の 40 名の通所がありましたが、ここ数年は減少が著しく、現在の在籍通所状況は、幕別町2名を含め、1市3町で 11 名となっております。この減少の要因としては、新生児医療の急速な進歩に伴う障害発生率と障害内容の変化、特に周産期医療の進展により、肢体・知的・視力・聴力等の重複障害の傾向にあるため、利用者のニーズもより高い専門性を要求しており、現在では帯広の北斗病院、国立療養所帯広病院等が本格的に障害児に対する機能訓練を実施していることなどが、通所児童減少の大きな要因の一つとしてあるものというふうに考えております。また、運営費につきましても、北海道からの措置費と本町の一般財源で賄っているわけでありますが、平成 15 年度では措置費が 687 万 8,000 円に対して、一般財源が 2,290 万 6,000 円となっておりました。今後、利用者増加が見込むことのできない状況では、さらに道からの措置費が減少して一般財源の負担が増えていく傾向にあるのだろうというふうに思っております。これらの十勝愛育園の状況につきましては、十勝圏の共通の課題として、帯広・幕別・芽室における1市2町での障害児の早期発見、早期療育を推進する目的の組織であります十勝中部地域療育推進協議会や十勝管内の市町村で組織している十勝地域療育推進協議会において、その現状をご説明させていただいております。また、帯広児童相談所や医師及び理学療法士等の派遣をしていただいております北海道旭川肢体不自由児総合センターにおいても、愛育園のあり方等についてご相談をさせていただいているところでありますが、愛育園の機能訓練体制を確保していくために必要な同センターからの医師及び理学療法士等の派遣については、従来の年 10 回から今年度は年6回の派遣となり、同センターの派遣体制の困難性などから、今後についても回数の減少傾向があるのだろうというふうに、実は考えております。そうしたことから、今後の愛育園の運営につきましては、通所者の多くが帯広市や音更町に限られていることから、十勝圏としての広域的な運営につきましても、遠距離にある他町村からの理解を得ることもなかなか困難だろうというふうにも考えております。芳滝議員のご指摘の民営化については、確かに一つの方策とは思っておりますけれども、先ほど申し上げましたように、愛育園の設立当時とは違った医療機関等における療育機能訓練体制の進展に伴い、高い専門性が求められる愛育園の役割をこれらの民間医療機関が担っているのが現状でありまして、今後、通所児童の増加が見込めない現状であることなど、あるいは措置費等の財源確保が難しく、民間への移譲につきましてもなかなか困難ではなかろうかというふうに考えております。十勝愛育園は、管内1市 19 町村の就学前の肢体不自由児及び発達遅滞児などを対象とした施設であり、設立当初の愛育園の役割は大変大きなものでありましたが、昨今の社会情勢の変化や地域医療技術の進展に伴い、その役割が大きく変わろうとしている転換期でありますことから、今後の基本的な考え方といたしましては、私は十勝愛育園を廃止することも含めて、各関係者及び関係機関等の協議を進めてまいりたいというふうに考えているところであります。次に、白馬ヶ丘スキー場に代わるソリすべり場の提供についてでありますが、はじめに、明野ヶ丘スキー場の現状を申し上げます。ご存知のように、昨年明野ヶ丘スキー場、新しいリフトを設置いたしました。このリフトの設置に合わせ、ゲレンデのレイアウトを一部変更いたしたところであります。変更内容は、初心者のスキーコースを東斜面に移し、北側ゲレンデを一般のスキーコースとソリコースに明確に分離し、この際、ソリコースを可能な限り広げるとともに、スキーコースとの間にネットフェンスを設置するなど、スキーヤーとの接触事故を防ぐ手立てを講じて利用していただいております。さらに、ソリすべりのできる場所を公園等に設置する件についてでありますが、現在、札内地区に設置している公園の状況から申し上げますと、冬期間の公園の有効活用を図るため、いなほ公園西側の斜面地、札内北公園あるいは若草南公園にも築山などをつくって、一部ソリ遊びができるようにはしておりまして、いくらかの方々の利用をいただいているわけでありますが、なかなか新たな、今まであった白馬ヶ丘のソリ遊びをしているような状況と同じようなコースを設けることは難しい状況にあるのかなというふうに思っております。何とか住民の皆さんのご理解をいただければというふうに思っているところであります。以上で、芳滝議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
質問 15番 芳滝仁
愛育園の問題につきまして、前年の千葉議員の質問を受けてさせていただいているわけであります。そのときは、新たな道立でそこに設置をしたらどうかというふうなことで働きかけている、その前段で広域な形で協議を進めたいというふうなお言葉でありましたが、今回はそれも大分難しくなってきて、この状況であると、通園児がいなくなったら廃園をしなければならないというふうな状況だという、そういう流れとしてあるのだというご答弁でありました。十勝管内唯一であります幕別町にとりましても、大変大切な施設でもありましたでしょうし、また、通園しておりました児童たちにとりましても大切な施設であろうかと思います。できるならば、何かの形でそういう施設を残すことが幕別町の一つの行政の形として、人に優しい町なのだというふうな形で、私は努力していく必要があるのではないかと、こう考えるところでありますが、お伺いをしたいと思います。札内の白馬ヶ丘のスキー場でありましたが、結構たくさんのその利用者がいらっしゃいました。1月、2月の日曜日でしたら、100 人、200 人単位のソリすべりに来ておりました。住宅地が増えて、町になることはいいことだと思うのでありますけれども、やはり子どもたちが健全に育っていくために、適切な遊び場というふうなことを、やはり反面、町としては考えていかないとならないのではないかと。特に冬場、非常に遊び場が少ないですね。ソリすべりも公園でもやっている子どもたちもいるのですけども、道路の近くでソリすべりをしたり非常に危ないところでしている子どもたちも見受けることでありまして、私たちの子どもも白馬ヶ丘で大変お世話になって、冬ずっとソリすべりしていた姿を見ております。いなほ公園の斜面が結構広いのですけれども、すべり下りるところに池がありまして、もう一つは遊具が置いてあるのですよね。遊具がなければしばらく広く使えるのでないかとか思うのでありますけれども、たまたますべり落ちるところに障害物があるというふうな状況があります。少しでもあそこへ行けばそりすべりできるのだと、安心してできるのだというような子どもたちも増えていくと、札内地区でありますから、何とか前を向いた形での一つの政策というものをお考えいただけないか、再度質問をさせていただく次第です。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
最初に、愛育園の関係でありますけども、私も愛育園が施設自体がもう老朽化している、あるいは利用者数がどんどん減っている。さらに、財政的に町の負担が大きくなってきている。そういったことから愛育園についての将来を考えなければならない。見直しをしていかなければならないということで、今、ここでもご答弁させていただきました。その中で、私どもが一番考えたのは、何とか道立の施設として継続してもらうことができないかという、しかも、これは幕別町に、あるいは現地でもいいのですけども、町内に設置していただければ大変ありがたいなというようなことで、正式ではありませんけども、内々にそういう話もしたのですけれども、ご存知のように、療育センターは、今、札幌と旭川にしか道立はないわけであります。できれば、これを渡島にも苫小牧にも、そして十勝にもというようなことをお話したのですけども、なかなか今の道財政の中では難しい。それでは次には十勝圏、いわゆる広域圏の中でこの施設をということになりましたけども、先ほど言いましたように、結果的には帯広周辺の1市3町なり2町なりという限られた地域のお子さんが通うということからなると、なかなか全体的な設置負担ということの理解は難しいのかなと。そして一方では、先ほど来申し上げていますように、障害も複数化してきますとどうしても、常時お医者さんがいる施設、あるいは他の治療も可能な施設、そういうところに今のお母さん方なりそういう方々が求めていく施設、あるいは治療・訓練をする。そういったことから考えますと、なかなか町立で管内の網羅した肢体不自由児の単独の施設としてこれから継続していくことは難しいのかなという思いで、実はいるわけです。ただ、私どもの都合だけで、来年3月で辞めますからなんていうことを、これ表明することがいいのかどうか。当然、今までの責任もあるわけですから、何らかの形で、どこかに引き継げるような体制の中で、私どもとしての役割を終えるのが一番いいのかなというような思いでもいます。そうしたことから、引き続き協議が進めていきますし、もちろん来年3月に辞めるわけでもありませんし、再来年3月で辞めると決めたわけでもありませんけれども、もうそうした方向も検討をしていかなければならないのではないかというようなことで、今回、ご答弁をさせていただいたわけでありますので、ひとつご理解をいただければというふうに思っております。それからソリすべり、白馬ヶ丘スキー場、私たちも小さいころは陣野原さんのスキー場といって、大変人気があったのですけども、これは時代の流れの中で、都市化が進む中で、今回、住宅地が開発される。ある意味ではこれは仕方がないのだろうというふうにも思っております。いなほ公園の遊具の話もありましたけども、これ冬場遊具を外してソリ遊びにということもなかなか現状では難しいのだろうと思いますけれども、我々もそういう適当な場所といいますか、白馬ヶ丘に代わるような場所が今の札内市街地の周辺にあれば、そしてそんなに大きなお金をかけて整備するわけでもないわけでしょうから、逆に皆さんの中からでも、どこかこういうところがあるけどどうだというご意見をいただければありがたいなというふうに思っていますし、このご質問いただいた後にも、内部でも若干検討はさせていただいたのですけれども、なかなか適地ということになりますと難しいというような状況もあります。そういったことも含めて、一人二人が遊ぶのは今言った公園なんかでもいいのでしょうけども、お話ありましたように、帯広当たりは幼稚園が団体で来て使っていたというような経緯もありますから、そうなると当面は今は明野ヶ丘のスキー場を利用していただくぐらいしかないのかなというふうにも思っておりますけども、皆さんの意見もいただきながら、特に協議をしながら、もし代わるべき地があれば、それなりの対応をしていければというふうに思っております。