幕別町議会 平成16年第3回定例会 2004年9月7日
議事録に件名の記載なし
2004年9月7日、幕別町議会の一般質問で、豊島善江議員が質問し、町長 岡田和夫が答弁しました。
- 質問者
- 豊島善江 議員
- 答弁者
- 町長 岡田和夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 豊島善江
通告に従いまして、2点の質問を行います。1点目は、次世代育成支援計画についてです。2003年に成立した次世代育成支援対策推進法により、すべての市町村が子育て支援の行動計画を策定、公表することが義務づけられました。行動計画期間は5年間を1期として、2期10年の取り組みとなります。計画は国の策定指針に則し、1、地域における子育て支援。2、母性並びに乳児及び幼児の健康の確保及び増進。3、子供の心身の健やかな成長に資する教育環境の整備。4、子供を育成する過程に適した良質な住宅及び良好な居住環境の確保。5、職業生活と家庭生活との両立の推進。6、その他の対策について計画を策定し、目標実施時期を定めることになります。少子化は合計特殊出生率が全国1.29%、特に北海道は1.20%と、全国42位に落ち込み深刻です。幕別町でも公募3名を含む、次世代育成支援対策推進協議会がつくられています。今後10年間の幕別町の子育て支援のあり方を指し示すものであり、住民の要求をしっかりと反映させ、真の子育て支援となる実行ある計画策定が求められます。以下、4項目をお聞きします。1番目、取り組みの到達状況をお聞きします。また、指針は計画の策定段階で、サービスの利用者である地域住民の意見を反映させるため、公聴会、懇談会、または説明会等を通じて、計画策定にかかわる情報を提供するとともに、住民の意見を幅広く聴取し、反映させることが必要としています。そこで、2点目に、住民参加と住民要求の反映はどのように取り組まれているか。3点目に、策定してからではなく、途中でも情報を公開し、意見を求めるなど、きめ細やかな情報公開が必要と思いお聞きします。4点目には、今後のスケジュールです。次に、2点目です。介護保険認定者の税の障害者控除を活用しやすく改善すべき。65歳以上の要介護認定者に、市町村が障害者控除対象者認定書を発行すれば、障害者手帳を持たない人も障害者と同じく税金が控除される制度があります。十勝管内でもすべての市町村で実施しています。しかし、控除の区分と介護度との関係や、周知の方法など、自治体によって違うことから控除申請数にも差が生まれています。幕別町の場合は、医師の診断書が必要としていますが、帯広市の場合は要支援、介護度1から2が一般、介護度3から5が特別障害者控除に認定されています。より、活用されやすくするために改善が必要です。1番目、認定申請数と認定書の発行状況。2番目、帯広市のように活用しやすく改善すべき。3点目、周知の徹底について。以上です。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
豊島議員のご質問にお答えいたします。次世代育成支援計画についてであります。子どもを生み育てやすい環境の整備に向け、官民一体で取り組むため、平成 15 年7月に次世代育成支援対策法が成立したところであります。平成 17 年度からの5年間を1期とし、2期を平成 22 年度から平成 26 年度までの時限立法であります。お話しのありましたように、市町村では地域における子育ての支援ほか、各種の実施に関する計画を、子育てニーズ調査に基づき子育て支援についての数値目標を設定した具体的な行動計画を策定するものであります。この行動計画については、従業員 300 人を超える事業主も雇用環境などの整備の目標計画を策定しなければならないとされ、国、地方公共団体と事業主とで取り組んでいくことになります。本町では、就学前児童、小学校低学年、高学年、720 人の保護者に子育て支援に関するアンケートによりニーズ調査を実施したところであります。今現在、集計作業中でありますけれども、父母の皆さん方は何を求め子育て支援をどうすべきかを、これら調査結果を踏まえた中で今年度中に行動計画を策定するものであります。この行動計画の策定にあたっては、1期目の5年間、平成 H17 年度から平成 21 年度でありますが、この5年間を、次世代育成支援対策推進協議会委員の皆様方に十分協議をいただきながら行動計画を策定してまいります。また、今月中には第1回目の推進協議会の開催を予定しておりますことから、現在、協議会委員の選定作業を進めているところであります。なお、行動計画は3月完成の予定でありますので、これら計画につきましては、必要に応じ、適時広報等で周知をしてまいりたいと考えております。次に、2点目の介護保険認定者に対する税の障害者控除についてでありますが、ご承知のとおり、障害者控除の対象となる方は、従来、精神衛生鑑定医等の判定により精神薄弱者、今は知的障害者といわれておりますけども、この方と身体障害者手帳を有する方に限られていたわけでありますが、老齢により精神又は身体に障害のある方であってもこれらに該当しない限り、控除の対象とならないものでありました。しかし、昭和 45 年の所得税法及び同法施行令の一部改正により、障害者の範囲に「精神又は身体に障害のある年齢 65 歳以上の者で、その障害の程度が、所得税法施行令に定める精神薄弱者等あるいは身体障害者に準ずるものとして市町村長等の認定を受けている者」、さらに特別障害者の範囲に「所得税法施行令に定める重度の精神薄弱者等、あるいは1級又は2級の身体障害者に準ずるものとして市町村長等の認定を受けている者」こういう定義が加えられたところであります。このように本制度は市町村長が準ずると認定した場合に、障害者、あるいは特別障害者として税の控除を受けることが可能となりますが、その認定においては、東部4町はご存知のように介護保険の認定審査会を設けておりますけれども、東部4町の事務担当者で検討を行った結果、準ずると判断するためには専門的な医学的知識が求められるとのことから、医師等による診断書が必要であるとの考えで一致したところであります。このことから、認定に際しては基本的には4町同一の考え方で取り組むこととし、本町においては、平成 14 年 12 月に「幕別町障害者控除対象者認定書交付事務取扱要綱」及び「同認定要領」を制定し、対応しているところであります。なお、介護保険の要介護認定を受けている方が障害者控除の申請を行う場合においては、認定調査資料として主治医の意見書が提出されておりますので、この資料の中で「一定以上の痴呆の状況及び問題行動を有する。」あるいは「寝たきりの状況にある。」と確認できれば、障害者に準ずるとしての認定をしているところであります。お尋ねあった認定の申請件数についてでありますが、平成 15 年度においては3件の申請があり、そのうち1件を障害者、残り2件を特別障害者であると認定したところであります。また、帯広市のように改善をというご質問でありますが、ご承知のとおり、要介護度は介護サービスの提供のために介護の手間のかかり具合を判断するものであり、一方、障害の認定につきましては、永続する機能障害の程度と機能障害による日常生活の制限の度合いに基づいて判断するものであり、要介護認定の結果を一律に障害者の何級に相当すると判断することは、無理があるものというふうに考えております。また、制度の周知につきましては、毎年、広報紙を通じて実施しているところでありますが、今後におきましても、さらにどのような方策が良いのか検討しながら対応してまいりたいと考えております。以上で、豊島議員のご質問に対する答弁とさせていただきます。
質問 1番 豊島善江
まず1点目の次世代育成支援計画についてですが、まだ第1回目の協議会が開かれていないということで、今、ニーズ調査ということで、その集計にあたっているというご答弁でした。これは、来年の3月末までには計画を策定しなければいけないというそういうものです。そういうことから考えたらちょっと遅いのかなというふうにもちょっと思うのですけども、私は、この次世代育成支援計画が、本当に少子化対策にしっかりとなる中身にならなければならないと思うのです。というのも、これまでずっとエンゼルプランだとかさまざまなものがつくられてきました。少子化、少子化ということで国がいろいろな対策を取ってもなかなか少子化が克服されない。90年のときに出生率が1.57%、2002年で1.32%、そして今回が1.29%ということで、本当にこれは歯止めがかかっていないのです。だから私は、この子育て支援が少子化を克服できるという、そういうやはりきっかけになるような思い切った施策が必要なのではないかと思いますが、その辺でちょっとお聞きしたいと思います。また、町長のご答弁の中で、これは300人以上の企業には義務付け、また300人以下の小さな企業には努力義務だということでお話しがありましたが、この辺に対する町の直接の働きかけがあるのかどうか、そのことをお聞きしたいと思います。それから、やはり一番大事なのは、子供をきちんと産み育てる環境を町と国が力を合わせてとっていくということが大事だと思うのです。それで、なぜ子供が産めないのかというと、やはり子育てに非常にお金がかかる問題だとか、それから先ほども堀川議員の質問にもありましたけども、働き続けられる条件というのですか、それがなかなか整っていないという問題なんかも非常に多く含まれていると思うのです。そういうことが、この今回の子育て支援の計画の中にも、決めなければならないところの5番目で、職業生活と家庭生活の両立というところで謳われていますが、この辺の具体的な働いている人たちからの聞き取りなんかは、どのように行っているのかということもお聞きしたいと思います。それから、現在、協議会の委員も選定中だというふうにちょっと聞こえたのですけども、その委員の中に地域にさまざまな子育ての活動をしている方だとか、自主的なグループだとかいらっしゃいますけども、そういうなかなか行政として見えないけども地域で頑張っていらっしゃるお母さん方のそういう声も、きちんと取り入れられるような配慮をしているのかということもお聞きしたいと思います。それから2番目の介護保険認定者のことなのですけども、これがこういうふうに介護保険の認定者も認定証をもらえば障害者控除を受けられるということで、十勝管内では全市町村で行われています。これのやはり根拠になるのが所得税法の10条だと思うのです。ここのところでも所得税法の10条で謳われていますが、これが根拠になって、今実際に20の市町村でやっています。しかし、このことに対しては2月17日の北海道新聞にも報道されたように、十勝管内でも市町村によって非常にばらつきがある。控除申請の数が自治体によって大きなばらつきを見せている。さらには住民への周知にも差があるというようなことが報道されていました。それで、私は、十勝管内のことを見ましても、特に幕別の場合はこれまでも東部4町で協働してこういうふうな方法でやっているということもお聞きしましたが、あまりにも帯広と比べて受けづらい方法になっているのではないか、それが申請者数の違いになっているのではないかということで質問をしたのです。ここで、先ほど町長のご答弁の中でも介護保険と障害とは違うのだということでお話しがありましたけども、この制度が使われる段階で国税庁にいろいろ質問をしたり、交渉をしているのです。その中で国税庁が答えているのは、障害者手帳と要介護認定とは連動はしていない、町長が言ったとおりです。連動はしていないが、実態として要介護認定者は障害者控除の対象者としてほぼ一致する、限りなく近い、こういうような見解を発表しています。私はこれに基づいて、やはり帯広だとか、また、ほかの新潟県もそうですけども、そういうところでは、この介護保険の介護度の認定の方法をうまくこれに利用して、より受けやすくしたのではないかと思いますが、その辺のところはどうでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
まず、次世代育成の関係でありますけども、企業に対する働きかけのお話しがありました。ただ、町内では300人を超えるような企業というものはちょっとないのだろうと思いますので、いわゆる努力目標でありますそれ以下の企業に対しては、町の方からも指導・助言という形の中で何らかのかかわりを持っていきたいというふうに思っております。それから聞き取り調査をはじめとして、いろいろなご意見、とりあえずは先ほど言いましたようにアンケート調査を実施させていただきました。一時保育がどうだ、休日保育がどうだ、あるいは国が定めた14項目あたりの事業にかかわって意向調査を行ったわけでありますので、これらを集計する中で、また協議会の中でいろいろご意見をいただき、協議を進めていっていただきたいというふうに思っております。それから委員の選定についてなのですが、実は4月広報で公募員3名を募集したのですが、実はいらっしゃらなかったわけでありまして、それで今、担当の方でいろいろ関係機関、保育所ですとか幼稚園なんかも含めた中で、それらの委員の皆さんの選任をさせていただきたいということで進めているということで、遅いというご指摘もありましたけれども、何とか9月中に第1回の会合をもって、3月まで4回ほどの会合を持って策定に向けて進めていきたいという考え方で今いるところであります。それから2番目の介護保険の認定なのですけれども、これは私も一番つらいのは、介護保険の要支援・要介護の認定は、お医者さんが介護保険を受けるために認定といいますか、診断するわけですし、身体障害者福祉法の手帳は、指定された医師が、「あなたは何級に該当しますよ」といって手帳を交付する。その両方が所得税法ではどちらでもいいような、要するに身体障害者手帳を持っているものに準ずればいいのだということが所得税法でいう障害者控除なものですから、町村では何を基に準ずるのだということで、どうしても開きが出ているわけであります。今、豊島議員が言われましたように、私どもの町がわずか3件、あるいは5件といったときに、帯広市で80何件ですとか、これを見ますと広尾なんかが88件という数字が出ている。これは、やはり私にとっても隣町に住んでいる人が控除を受けられて、うちの町が控除を受けられないというのは大変つらい部分があるのですけども、私はやっぱり法的にいきますと、法的にいきますよと言っても現実にやっているのだからしょうがないといわれるのですけれども、やはり根っこは身体障害者手帳を持っている人が初めて障害者として認定されているのが本来である。ただ、それを介護保険の要支援・要介護になった人がそれに準じているから障害者だというのには、ちょっと無理があるように思うのですけども、ただ、現にこれは認められているものですから、ちょっと私も、相手が間違っているとか、相手がだめだなんてことは当然言えませんので、ちょっと答えづらいのですけども、うちとしては先ほども言いましたように東部4町、あるいはほかの町でも何町かはあるのですけども、そうした障害者手帳を基にしながら新たな診断をもらうなり、あるいは先ほど申し上げたような方法で認定をしているのが現状でありまして、本来的には、やはりどこかで統一されて一本化されることが私は一番望ましいことだというふうに思っているわけですけども、かつて私も全道の町村会の政策研究会でも、この課題が出たことがありましたけども、結局は結論が出ないままで、それぞれの町村に委ねられて今日にきているというのが実情でありますので、私も、また機会がありましたら何とか早く統一できような方向が、それはどっちに統一するかは私どもが口出しすることではないかもしれませんけども、均衡を逸しないことが一番私どもにとっては大切なことだろうというふうに思っているところであります。
質問 1番 豊島善江
1点目の次世代育成支援なのですが、次世代育成支援ということ自体がなかなか難しくちょっと聞こえますから、町民にとっても非常にこれが分かりづらいというふうに私は思うのです。私もこの4月に募集されてから、その後の広報もずっと見ていたのですけども、どんなふうに動いているかというのが一回も出ていないで今に至っているものですから、非常に状況が心配で、こういうふうに質問もしたのですけども、やっぱり次世代育成支援が子育て支援なのだよということをもっとわかりやすくお知らせするということと併せて、第1質問のときにもしたのですけども、決まってからの情報公開ではなくて、こういうふうなことで策定をしているのだよという準備段階だとか、今、こういうふうにニーズ調査をしているのだよという、その都度、その都度の町がやっていることが若いお母さん方や関係者に見えるというのが、私はそういうふうに情報を共有して、良いまちづくりに繋がるという一番の柱だと思うのです。そこのところ、ちょっとどんなふうに思われているのかお聞きしたいと思います。それから介護の方なのですが、町長が非常に今、苦慮しているというふうにお話しもあったのですけども、やはり私はそういうふうに町民にとってどうなのだということを考えれば、やはり町民にとってはせっかくこういう制度があるのだから、受けやすく利用しやすいという方が絶対私は喜ばれるというのが一つです。それと現に町長もおっしゃられているように、認められてやっているところがあります。帯広でもそうですし、新潟県なども大きい市が、上越市だとか長岡市とか、ほとんどが帯広の方式でやっています。そういうことを考えれば、できるだけ町民に不利益を被らない、喜ばれる形でやはり改善をすべきではないかと思うのです。そして、こういうふうに障害者控除が受けられれば、ほかの方の制度にもやっぱり関係してくるのです。国保税がきちっと決まるときの基にもなりますから、だからそういう点では、やはり私は、いろいろな考え方があると思うのですけども、やはり今、いろいろなところでやられている一番町民にとってベターな方を選んで改善をしていくという方が私は相応しいと思うのですが、どうでしょうか。
答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)
1点目の関係でありますけれども、多くの住民の皆さんの、特に若いお母さん方の意見を聞きながら計画を策定していく、そのことは当然のことであろうというふうに思っております。ただ、お話しにありましたように、協議の経過をどのような形で進められて、あるいは公表させていただくのか、あるいは前段お話しにありました、例えば公聴会の開催なんかがどの程度やっていけるのか、これはさらにこれからの協議の中で検討していただき、あるいは必要にあればやっていかなければならないことだろうというふうに思っておりますけども、とにかく多くの方々の意見を聞きながら、そして実効の上がる計画でなければならないのだと思います。難しいのは、計画ができると当然それに向かって何年には支援センターを、一時保育をといったときに、国からちょっとストップでなかなか補助金が決まらないとか、そういう矛盾はある意味では仕方がないところもあるのかと思いますけども、何とか要望に我々も応えていくような方向で、この計画を策定し、そして実行にあたっていかなければならないというふうに思っております。それから認定については、これもいろいろと先ほども言いましたように、片一方は厚生労働省、片一方は国税庁からですし、私は決して税金を多くもらうためにだめだという意味で、今、現実にうちが対応しているわけではなくて、先ほども言いましたように、そこまでゆるめて範囲を広くして障害者と認めるということになれば、それは全体的に国にでも、あるいは、いわゆる横一線でみんなが認められるような法的な整備をしないと、何か町村長に委ねられていて、片一方ではこうだ、片一方ではこうだというというのではまずいのではないかということを再三申し上げているところでありまして、逆に言うと、先ほどもちょっと言いましたけども、厚生労働省あたりはやはり、今私どもが進めているように障害者の認定というのが身体障害者福祉法なり、なんなりの法律の下に進めていくのが本来ではないかという言い方をしたり。決して帯広市のやっていることが悪いなんていうことは、私は言いませんけれども、法的にはそういうこともいわれておりますので、私は先ほど言いましたように、何とかそういう方向でいこう、均衡がとれるような公平性の欠くことない方法で進められることが一番であろうというふうに思っておりますので、機会がありましたら、またいろいろな場でお話しをさせていただきながら、そういう方向を見いだしてまいりたいというふうに思っております。