みんなの議会

幕別町議会 平成15年第4回定例会 2003年12月9日

ITを活用した住民協働の町づくりについて

2003年12月9日、幕別町議会の一般質問で、永井繁樹議員が「ITを活用した住民協働の町づくりについて」質問し、町長 岡田和夫、教育長 沢田治夫が答弁しました。

質問者
永井繁樹 議員
答弁者
町長 岡田和夫、教育長 沢田治夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 17番 永井繁樹

それでは通告のとおり質問をいたします。ITを活用した住民協働の町づくりについてお伺いをいたします。住民参加による電子自治体の構築を目指した町づくりにおけるITの必要性を町長はどのように考えているでしょうか。全国では、いろいろな自治体がITを通して、町づくりの基本とする住民協働を進めております。例えばパソコンを利用してインターネットで広く公区活動などの情報を外に発信して、住民相互で公区内の身近な情報や意見の交換ができるようにするために、行政が公区のホームページの作成を支援していく施策があります。住民のIT活用能力向上のための環境整備の推進と、地域づくりの基盤である公区をモデルにした電子公区の推進についての考えをお伺いいたします。次に、学校給食の民間委託についてお伺いをいたします。幕別町行政改革大綱第2次推進計画の中では、財政状況の悪化を背景に、民間活力の導入を目的とした各種業務の民間委託を推進しております。こうした中で、現在の学校給食制度の在り方についても見直しをする時期に来ていると私は思いますが、その方向性について町長はどのように考えておられるのか。また、全国の自治体が、学校給食の民間委託の導入をしようとするのは、人件費削減という行政改革の必要性から、調理業務の民間委託を導入してコスト削減をすることにありますが、自治体が調理の民間委託を検討するのであれば、きちんと現在の直営方式と民間委託方式を比較して試算結果を公表すべきだと思います。そのような状況に幕別町はあるのでしょうか。以上をお伺いいたします。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

永井議員のご質問にお答えいたします。はじめに、住民のIT活用能力向上のための環境整備の推進についてでありますが、現在日本のインターネットの世帯普及率は8割を超えており、多くの家庭で利用されるようになっておりますが、この数字は携帯電話等の利用も含まれた数字であり、携帯電話をのぞいた数字はその半分、およそ40%程だというふうに言われております。幕別町の実態は快適にインターネットを利用するために必要とされている高速で安価な常時接続であるADSL回線や光接続の利用ができない地域がいまだ残っており、これらの地域の解消については、道などと協力しながらNTTなどの通信事業者に要請活動を行っているところであります。また、IT能力の向上については、IT研修会を行うほか、小中学校でのコンピュータ教室の整備拡充を進めているところであります。さらには図書館に住民開放用のインターネット端末を配備したほか、将来的には役場庁舎、スポーツセンター、コミセン等の公共施設にもインターネット開放端末を設置する計画を持っております。次に、地域づくりの基盤である公区をモデルにした電子公区の推進についてでありますが、インターネットのホームページを活用した電子公区についてはご質問にございましたように全国でもその先進事例があります。その運営実態は、それぞれの自治会の役員、または住民が独自にホームページの運営を行っているものであります。近年は個人でホームページを運営する人も増えており、町内にも多く方がいらっしゃるというふうに思われます。電子公区の推進施策としては、ホームページのアドレスや記憶領域の提供などの方法が考えられますが、住民自治の観点からもホームページを運営する技術をもった方が公区内に居住していることが必要であるというふうに考えられます。いずれにいたしましても、公区内でのインターネットの普及や公区については、公区の意向が重要でありますことから、今後、公区長会議などの場で、それら意向を確認しながら調査・検討を進めてまいりたいというふうに考えております。以上で、永井議員のご質問に対する私からの答弁とさせていただきます。

答弁 教育長 沢田治夫(教育長は2005年9月まで)

永井議員のご質問であります、学校給食の民間委託についてお答えをさせいただきます。学校給食は、児童生徒の心身の健全な発達に資し、かつ、学校教育活動の一環として実施されており、学校生活には不可欠なものとして定着しているところでありますが、その業務の運営につきましては、臨時行政調査会、臨時行政改革推進審議会及び総務庁から合理化の必要性が指摘されているところでありますし、幕別町行政改革大綱第2次推進計画、事務事業の見直しの中でも、各種業務の民間委託を推進することとしているところであります。現在、学校給食における調理部門の外部委託状況は全国的には 10.3%とまだまだ低く、道内でも札幌市、石狩市の一部単独校と、今年度公設民営として新設された北見市中学校の給食センターのほか数カ所ある程度で、十勝管内ではまだございません。幕別町では、平成 11 年度から給食配送部門の完全委託を実施しておりますが、調理業務、食器洗浄業務等に係る部分については常雇職員と臨時職員で対応しているところであります。しかしながら、人件費等の経常経費の適正化を図るという観点から、平成 13 年度から調理職員の定年退職に伴う補充につきましては、パートタイム職員の活用を図り、より効率的な運営に努めているところであります。調理部門等を民間委託にすることについてのメリットは、人件費縮減をはじめ、委託業者のノウハウ、いわゆる技術的知識・情報、こういったものを生かせますし、各種の新しい給食形態への対応や、組織的な衛生管理による安全な給食の提供、栄養師との連携による新しいメニューの取り入れや調理方法の開発が期待されるわけであります。その一方で、管理監督が十分にできるか、あるいは町内における企業の確保と安定性の問題、様々な不安の解消や安定雇用の確保、身分の安定確保、想定外事故が生じた時の損害賠償責任、瑕疵も含めてどう捉えるかなどの問題点についても指摘されていることから、今後は既に実施されている市町村の実態把握とともに、なぜ全国的に見て外部調理委託が進まないのか、これらについて管内、全道で組織されている「学校給食研究協議会」の中での検討・研究、運営委員会をはじめ幅広く意見を求め検討するとともに、今、市町村を取り巻く環境、置かれている立場なども分析し、慎重に判断すべきと考えているところであります。ご質問の試算結果を公表すべきであるがどのような状況にあるのかとのことですが、現在細部にわたって直営、民間委託にかかわる経費の比較はしておりませんが、その差が出るとすれば人件費にかかわる部分が大半を占めるのではないかと考えられますことから、当面はパートタイム職員による効率的な運営に努めるなど、引き続き簡素合理化に努めるとともに、事務事業についても見直しを図り、学校給食の運営の合理化を推進してまいりたいと考えております。以上で、永井議員の質問に対する答弁とさせていただきます。

質問 17番 永井繁樹

それでは1点目のITにかかわっての質問をいたしますが、町長のご答弁の中で、ITの必要性ということは理解をできるところではありますが、そこから先、では住民の協働による町づくりにかかわってのITということになりますと、私が申し上げている内容から少し考え方にズレがあるという感じを持ちました。確かに全国の先進地では電子町内会という形が多いのだと思いますが、町長が申された公区の人材の中にそういったものに適用できる人たちの存在ですね、そういったものに対してちょっと懸念をされているような、私はニュアンスにとったのですけれども、先進地の首長というのは、やはり町内会ですとか公区の自治はもちろんなのですけれども、やはりその首長として、住民を巻き込んだ中でのITを利用することが町づくりの一つの選択肢にあるという確実な姿勢を出していっているのですね。ですから公区長に相談する云々は確かに大事でしょうけれども、ITをうちの町ではこういうふうに取り組んでいきたいのだという首長としての積極性が強いところにおいては、早くからこのことに手掛けていっているというのが全国的な実情です。私が町長に求めたいのは、いろんな町づくりの方法はありますが、現在庁舎内で進めていますITを利用した情報化、または住基カード等を含めた行政手続の情報化もあります。しかし、一番大事なのは、行政の外側、要するに住民にかかわるITを導入していかなければ、電子自治体の確立は多分できないのだろうと私は思うのですね。そうしますと、町長の遠慮されている意見だとは思うのですけれども、現在の公区数の中における人材、これについては確かにパソコン教室なんかを見ますと、高齢者の人の割合というのは非常に多いわけです。ですから、それ相応の適切な対策を組めば、必ずこういったITによる電子公区というのは、私は実現可能であろうと。それを今から手掛けていかないと、当面電子自治体の構築に向かっていく一歩は踏み出せないのではないかというところが私の本意なのです。ですから、うちの町としてもそういったITを行政区であります公区に取り入れるメリットというのは、当然あります。今メリットについては町長一切答弁の中で表現はしておりませんが、私の方ではこう考えています。参加メリット、その中の五つから六つありますが、平日勤務の人もそういった時間にとらわれないで、ITを利用して公区内同士の人たちと親交を深めることができるというのが、このITの一番いいところだと思います。また、公区におられる高齢者と若い人たちが、私の提言をしているホームページ作成を行うことで、世代交流を深めるということができます。また、身近な出来事を公区内、ほかの会に情報発信できる。もちろん公区のお知らせも瞬時に伝えられると同時に、それを公区の内外に伝えることができるという、電子ならではの能力が発揮できるわけです。ですから、ここで、当庁舎内には、こういったものを専門的に構想を練って、推進事業を組んでいく担当部局が私はないように思います。町長がITの必要性を十分感じられておられるのであれば、やはり早々に庁舎内に専門の課を設置されて、一つの足がかりとなる、例えば幕別町電子公区連絡協議会、仮称ですけれども、そういったものを設置準備されて、現状公区の方にこの実情を理解していただいて、やはり高齢者と若い世代とが一緒に協働として参加できるような公区づくりという一つの強い手段として私は考えられます。それらについて、町長の考えをお伺いするものです。それと、学校給食の民間委託についてでありますが、先ほどの答弁で、現状の町の考え方は十分にわかりました。今回、議会でもこういった質問は初めての質問だと私は感じておりますが、今後、やはりこの学校給食の民間委託というのは、あらゆる自治体で検討を深められる状況になっていくと思います。私も一番重要な観点というのは、子供たちに一番配慮されていて、それが子供たちの食教育に役に立っているかということが、この学校給食では大きな大切な問題になると思うのですけれども、現実、我々議員におきましても、住民の皆様におきましても、あらゆる民間委託が進んでいる中で、この学校給食の民間委託はやっと少し顔を出始めている状態というだけで、内部検討の状況になっているのだと思うのです。当然今後、これは学校関係者、若しくはその保護者を含めた、住民を含めた中での、当然こういう給食制度の在り方というシンポジウム、そういったものが検討されて実施されていかないと、やはり情報公開にもなりませんし、住民の気持ちを把握していくという状況にもならないと思いますが、それと合わせて、民間にすると何か非常にイメージが悪いという感じ方を私は受けていますし、住民もそのような感じを受けるのではないかと思います。実際にやられているところで、数は少ないですが、適確にきちっと民間委託の機能を果たしている業者もございます。現時点の幕別町における民間業者の適切な能力を持っているか、持っていないかという中で、あるかないかという不安があるようですけれども、これだとて、実際に入り口論から入っていって、安全性とコストの間できちっと論議をしていけば、必ずしもその業者がないということにはならないと思います。ですから今後に向けて、私は学校給食を民間委託した方がいいという考え方ではございません。民間委託をするのかしないかというのは、この行政改革の最中、もうそろそろはっきりしていかないと、ほかの委託との区別がどうもつきづらいですし、状況が把握できないということでこの質問をしましたので、今後においては、やはり情報の提供をきちっとしていただきたいのと、先ほど申しました試算表ですね、実際に人件費と多分試算表出して比較すると、直営方式と民間方式とでは、多分人件費の違いであろうと。それは私も同じ考えですが、じゃあ我が町に照らし合わせたときにどの程度の差になっていくのかという現実的な数字。それが出て、民間委託するためのメリットがないということが近い将来、やはり我々ですとか住民に公表いただきたいと思いますが、それらについての考えをどのように持たれているか、お願いいたします。

答弁 町長 岡田和夫(町長は2015年3月まで)

1点目のITの関係でありますけれども、ITを活用した協働の町づくりを進める。そのことに対する私どもの考えは何ら変わるものではない。これからもますます求められてくるものであり、我々もそれに向かって対応していかなければならないのだろうというふうに思っております。首長の姿勢が大事であるとか、町長が遠慮しているのではないかという話がありましたけれども、私は決して遠慮しているわけではなくて、なかなか実態がわからないので苦慮しているのが実情でありますけども、ご提言ありましたいろんなメリットをいかにITの中で、ホームページの中で活用していくか。これやはり一つには、やっぱり公区の皆さん、あるいは住民の皆さんの理解・協力がなければこういったことも進んでいかないのだろうというふうに思っております。また、担当部局の設置についても、これからのいろんなそうした動き、あるいは社会的な状況の推移の中で必要に応じて設置していかなければならないのだろうというふうには思っておりますけれども、今の段階で即その必要性があるかどうかについてはさらに検討していかなければならないと思いますし、また、ご提言ありました電子公区の連絡協議会、こういったものの必要性、これらについては特に町が一方的に決めていく、求めていくというよりは、やはり公区の皆さん方、公区長さんの皆さん方の理解の中で進めていくことがやっぱり協働の町づくりを進める上では大切なことであろうというふうに思っております。たまたま今、今年の秋の公区長会議の中で、いわゆる協働の町づくりに関して、今、公区でいろんなことをやっていらっしゃる。あるいはこの後のご質問にもありますけども、除雪の問題もそうなのですけども、いろんな公区の活動と行政とが共に進めていくような体制づくりをしていこうと、いわゆる協働の町づくりを進めていこうというようなことで、実はそれぞれの公区長さん、地域的に 10名か 15 名くらいの公区長さんにお集まりをいただいて、これからその作業を詰めていきたいというようなことで今進んでおります。そうした中でも、今ご提言のありましたこと、あるいは私どもの考えていたことも十分お話をさせていただきながら、これからIT化に向けて、協働の町づくりにITをいかに生かしていくかというようなことについて、十分協議をさせていただきたいというふうに思っております。

答弁 教育長 沢田治夫(教育長は2005年9月まで)

民間にするとイメージが悪いのではないかというお話もあったわけですけども、決して私どもそんなことを思っているのではなくて、先ほども答弁の中でお話ししました民間は民間の良さ、これは先ほど言いました経費の縮減だとか労務管理、あるいは作業効率、弾力的な運営、こういったものではそれはそれで評価はされる。だからこそ給食センター以外のものでもそういったことはやられてきたいという実態はあるわけであります。特に給食センターの場合は、私ども1番心配される面としては、企業意識、いわゆるコスト面、こういった部分で先に走ってしまって、これが優先してしまってサービス・安全・安心、こういったものに欠けることがまずは予想されるだろうと。それから、町内での従業員の確保、本当にこう地域雇用の確保ができるだろうか。さらには、企業に継続性があるかの不安いわゆる町内業者も含めての確保。この段階でどういったところがあるのだろうかということも十分に研究しなければならないと思っていますし、何よりも地域経済、地産地消の確保という意味合いでは、食材なんかを町内業者から果たして先ほどのコスト面からいって確保してくれるのだろうかと、そういった長期的な部分で我々はきちんと整理をしなければならないだろうと。したがいまして、何事もそうでありますけども、行政で進める上で何事も大事なことは、民営化あるいは民間委託、移管する理由は何なのか。単に経費節減。こういったものだけではなくて、先ほど言った良い面、悪い面、心配される面、いわゆる先ほども言いましたけれども、もし事故が想定していたもの以外のものが出たときにどんな形で対応できるのか。そんなような形のものをすべて洗い出ししながら住民の人たちに説明する。こういったことが大事だろうし、先ほども言ったように、全国的に何で 10.3%の実施率、あるいは北海道でみても大都市でしかやらないということは、やはり受皿の問題もあるのでしょうし、いろんなこともあるのだろうと、そんなふうに私ども内部的にはいろいろやっております。最終的には、いろんな方たちの意見交換をしながらどちらがいいのか、また、どこかでは線を出さなければならないと思いますけれども、ただ、先ほど言いました議員からお話があった試算の関係、これはまさに人件費の違いだと思います。人件費をどこに設定するかによって全然違ってくるわけでありまして、道外でやっているものにつきましても8割とか7割とか6割とか極端な数字も出てまいりますけれども、それをどこに仮置きするのか、これによって試算というのは大分違ってくるのだろうと思っていますけども、この数値をもし公表をということでありますけども、公表してしまうとこの数字が一人だけ歩いてしまう恐れもありますので、もっと大事な部分、先ほどの心配される面、こういったものをよく話合いをしながらやっていかなければならないだろうと、そんなふうに考えていますけども、いずれにしても近い将来、公表をと言いましたけど、もうちょっとお待ちいただければという形で、十分に研究をしていかなければならないだろうと。いわゆる子供のために、今、何ができるか。このことだけを目の前にしながら考えていきたいというふうに考えております。

出典:幕別町議会 平成15年第4回定例会 2003年12月9日 議事録 PDF(21ページ) 間違いを知らせる