厚沢部町議会 平成29年第3回定例会 2017年9月4日
公共施設の老朽化対策と財政運営について
2017年9月4日、厚沢部町議会の一般質問で、山崎孝議員が「公共施設の老朽化対策と財政運営について」質問し、町長、副町長、税務財政課長、教育長が答えました。
- 聞いた人
- 山崎孝 議員
- 答えた人
- 町長、副町長、税務財政課長、教育長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員の質問 山崎
議長の許可をいただきましたので、3点について質問をいたします。今年も災害もなく、収穫期を迎えることになりました。馬鈴薯は調査の結果、小玉傾向であるというふうに聞いております。また、水稲では8月のやませの影響が大変心配でありますが、豊穣の出来秋であってほしいなという、そういう願いでいっぱいであります。そういうことで、今年の秋が皆さんとともに喜びたい秋であってほしいなというふうに考えているところでもあります。それでは、質問に入ります。質問の第1番目としましては、公共施設の老朽化対策と財政運営についてであります。自治体が管理している公共施設が老朽化し、さらに人口減少も伴い、維持管理、修繕のための財源確保が大きな課題となってきました。本町の建設事業には、認定こども園の建設、簡易水道施設、農業集落排水施設の更新事業、将来的には、厚沢部中学校の建設などが考えられ、町としましても大きな財源負担が続くところであります。しかし、どのような状況下でも町の健全財政は維持されていかなければなりません。公共施設の老朽化対策、財政確保、財政運営について、町長の所見を伺います。
町の答え 町長
山崎議員から、公共施設の老朽化対策と財政運営についての質問であります。公共施設並びにインフラの老朽化対策につきましては、全国的な問題となっております。国では、平成24年に発生した、山梨県での中央高速道路の笹子トンネル天井板の崩落事故をきっかけに、高度経済成長期に整備されたインフラ施設の長寿命化基本計画を策定しております。さらに、全国市町村には、公共施設の今後の維持管理コストを総合的、一体的に管理することを目的に、国の試算ソフトを活用した公共施設等総合管理計画の策定を要請したところでございます。当町においても、総務省の指針をもとに、この管理計画を平成29年3月に策定いたしました。その中で、建物の老朽化状況については、136施設あるうち、築30年以上経過している建物がほぼ半数の62施設で、今後の施設管理に多額の費用を要することが予想されているところであります。総務省の統一的な基準による試算ソフトでは今後40年間の建物の維持、更新費用は約364億円、道路、橋梁、簡易水道、集排施設の維持、更新費用は152億円と見込まれております。具体的な施設整備、更新事業については、町総合計画を基本にしながら、各種事業を計画的に取り組んでいるところであります。ここ数年間の間には、議員が言われるとおり、財政負担の増大が見込まれるところでありますが、有利な補助金等、起債の導入、公共施設整備基金等の減債基金の活用、さらには長期的な見通しに立って、町民の理解を求めながら、財政運営の基本を維持しながら、将来に禍根を残すことのないよう、健全財政の堅持に努めてまいる、こういうような考え方であります。
議員の質問 山崎
平成28年度の決算は今日、じゃ、審議するわけでありますが、一般会計の財政状況を見ますと、まず、積立金が46億7,000万円、備荒組合では12億2,000万円、そういう約59億円近くの財源があります。なお、地方債残高は32億円ということであります。しかしながら一方では、町の財政事情を鑑みますと、財政力指数という比率が出ておりますが、その中では、0.16ということで、決して自主財源としては盤石ではないというふうに私は見ているんですが、この辺の見解は町長はどのようにお持ちでしょうか。
町の答え 副町長
確かに、今の貯金、借金を比べますと、貯金のほうが多いという状況にございますが、今の質問にあったとおり、財政力指数については、0.16ということで、ほとんどが一般財源の3分の2くらいが地方交付税におんぶにだっこしているという状況でございます。その地方交付税も国の三位一体改革以降、ある程度、予算が確保されてきたところでございますが、最近、何やら、地方の貯金なりに目をつけてきているということなんで、今後はなかなか厳しい状況が、三位一体改革時代まで行くかどうかわかりませんけれども、結構厳しい状態が続くのかなと思っております。ただ、財政力指数については、言いわけするわけではございませんが、国の類団比較というのがございまして、ある程度人口が同じところ、産業構成が同じところというところと比べますと、大体同じくらい、中間くらいの数字であるということであります。ただ、そうはいっても、それでいいのかということにはなりませんので、少しでも自主財源を確保するよう努力していきたいなと思っております。
議員の質問 山崎
いろいろ、私どもは、さきに所管事務調査をしまして、いろいろ、職員から説明をいただきました。その中で、大変、基金にしても、備荒組合貯金にしても、大変厚く対応しているわけでありますけれども、ただ、今、副町長もちょっと触れられておりましたけれども、この基金残高と交付税の算定というものが微妙に影響が出るような、出すような国の動きがちょっと報道として入ってきているんですが、その説明の中で、当町は大丈夫でしょうという、そういうことでありますけれども、何かしら持っているところから目をつけてという、何かそういう今の動きもあるように見えますので、その辺のところの情勢分析はどういうふうにされていますか。
町の答え 副町長
国のほうでは、最近の基金の伸び率というのを、額ではないですよ、率で見ているようでございますが、最近、うちも結構貯金をしたなと思っているんですけれども、さらに貯金をしているところもかなりあるということで、その国が言っている伸び率には達していないところでございます。ただ、国のほうでどう考えて、それをどう交付税に算入させているのかというのは、全く今のところはわからない状況でございますので、あとは、いわゆる財調なり、備荒資金を、これから大型事業がございますので、年度年度、若干ずつでも目的基金のほうに調整していくような動きをしていかなければならないんだろうと思っております。
議員の質問 山崎
ちょっと、ずれたような質問を先にしてしまいましたけれども、これから公共施設の老朽化ということについて質問したいと思いますが、まず、さきの新聞で、道南の市町の公共施設の老朽化というのは、大変深刻な問題であるというようなことで報道をされておりました。公共の建築物に47%、それから、長さ15メートル以上の橋は52%が建築から30年以上をもう経過しているということであります。維持管理、修繕に向けた財源確保が大きな課題となっているところでもあります。そこで、当町としましては、公共施設としての老朽化の状態、具体的な対処方策というものをどのような形で捉えているのか。建物、橋について、実際にそういう老朽化されている、古いものはどのくらいの割合であるのかということをお知らせ願いたいというふうに思っておりますし、また、国のほうからは、実際に、こういう老朽化、建造物についての維持、更新しようというものの補助金とかそういうもの、手当というものは確約されているのかということもあわせてお聞きしたいと思います。
町の答え 税務財政課長
ただいまの質問でございます。まず、建物についての老朽化の状況でございますけれども、まず、町長の回答の中にもありました、30年以上のものが約半数以上を占めているということなんですけれども、具体的には、30年から50年以上、大きなものでありますと、やはり教育施設等、教育関係施設が、棟数としては、施設数としては大きく占めております。あとは、公営住宅も結構棟数がありましたので、その公営住宅も昭和61年までに建てられたものについても結構な数がございます。それから、集会施設につきましても、古いものも幾つかまだ残っておりますので、それらも今後、具体的な各事業を導入しながら整備していかなければならないというふうなことになっております。橋につきましては、現在、橋梁の長寿命化計画ということで、5年スパンの間でそれぞれ補修、整備している現状でございます。現在は、中館、城北、当路の橋について整備と進めている状況でございます。これは30年度までにその3橋については終わるという予定で、それ以降につきましては、さらに5年間の計画を立てるわけでございますけれども、また、詳細な点検の結果によって、具体的にどの橋が、危険度のランクごとに区別されて、補修が必要かということになるというふうに考えております。以上です。
町の答え 税務財政課長
補助金につきましては、現状の事業で補助金はそれぞれ、満額でつかない事業もありますけれども、今後についても、各現在進めている施設関係でいいますと、その事業、その補助金で一応見込むしかないかなと。国からの具体的に、今後、将来的な長寿命化に対してこういう割合で補助金というのはまだ示されておりませんので、現状の補助金の割合で算定するしかないのかなというふうに思います。
議員の質問 山崎
実際には、今、平成32年に事業完了というような形で、実際にも、こども園関係であるとか、それから、簡易水道施設、それから、農業集落の排水施設の更新とか、これをもう予定されているわけでしょう、整備するということを。だから、これには、例えば、こども園にしても当初の計画の、事業計画の中に6億3,000万円とかと言っていたけれども、7億ぐらいだろうとかという話もあります。それから、簡水は21億とか、集落排水の設備については6億6,000万円とかと、いろいろなこういうようなことがもう示されたわけですよ。だから、具体的に大きな予算を伴う事業をこれからめじろ押しに今度、やっていかなければならないわけですから、さっき言いましたように、確かに、財政的には、一方では、かなり厚いものがあるんだけれども、やらなきゃならない部分もかなり大きな予算を伴うものがあるんですよ。だけれども、当初は、こういうようないろいろな事業というのは、ある意味では大きな厚い補助を受けて手がけた部分が、それが老朽化をすることよって、設備投資なり、更新していかなければならないわけですから、これの負担額は大変な問題になるということで考えているんです。ですから、それに対しての補助の確約、今、国がしてくれるのかどうかということですよ。どうですか、その辺。
町の答え 副町長
簡水、集排が始まっていますけれども、それについては、補助事業そのものがありますので、あとは予算の枠の問題の中で多少前後したりなんかすることはありますけれども、それはあるということで計画も全体計画は認められているということなんで、額は変わりますよ、額は変わりますけれども、年度計画の中で着実に進んでいくということであります。それと、道路というふうにありますけれども、道路については橋だと思います。道路を直すのは大したことないと思うんで、橋については、今、概略調査が大体終わりまして、その速報値を見ますと、3カ所くらいちょっと、4段階評価の中で具合が悪いといいますか、そういう評価が出そうだということで、今回の補正の中で対応していくということでございます。それについては、多額の金を要さない簡易な修繕で大丈夫だということなんで、そういう少額なものについては、補助金はございません。ですから、ある程度、集排、簡水等については補助がないということではないということであります。ただ、額的にやはり、今まで、平成になってというか、多分、有史以来だと思いますけれども、大体、うちの起債のいわゆる借金するというのは、平年ベースでいくと3億くらいなんです。元金を返すのも大体3億くらいということで、大体横ばいから若干残高が下がってくるというようなやり方をしてきたわけであります。ただ、時々、大型の事業がありますので、そのときは借金が膨らむと。過去最高でありますと、6億円くらいが最高、平成9年ですか、6億円くらい借りたのが最高だったんですけれども、昨年は、28年度決算では7億という数字になっております。それと今後、短いスパンで、先ほど議員がおっしゃられるとおり、大型事業が進みます。というと、今度、その返す金の算段というのをしなければならないということで、昨年度、減債基金に1億8,000万円だったか、それと今回補正で3,000万円ほど、合わせて2億円くらいを上回る額を積み増しして、それを調整しながらやっていくと、大体この間の総務所管調査の不足分というのは賄えるのかなという算段をしております。
議員の質問 山崎
もう一つ大きな問題なのは、事業のいろいろな資金の手当て云々というよりも、今度それをどう利活用させて、利用料で今度はある程度償還ということもあるわけです。だからといって、私が当初言いましたように、人口がどんどん減っているんですよね。地域によっては戸数も減ってきます。そういう中で、これからはやっぱり、ある橋もかけなきゃならならないだろうし、ある施設はやっぱり維持していかなきゃならない。だけれども、それを利用する人が今度いなくなるという場面も考えなければならない。そうすると、例えば、簡水をやるとかそういうようなものは事業を完成した暁には、やっぱり償還とかいろいろあるわけですから、それをどう指導しながら、利用料に余りはね返さないで償還していくかということだろうと私は思うんです。その辺のところは、人口減少とともに、そういう老朽化した施設の改修なり、改築なり、新規なりというものの考え方をどのようにリードしていくつもりですか。
町の答え 副町長
町長の答弁にもありましたとおり、最後のほうにあったんですけれども、当然、長期的な見通しというのは、人口のことを考慮して話しているわけでございます。当然、事業費が膨らむと、割る頭数が減るということになりますと、1人頭の負担がふえてくるということになりますので、その辺は十分考慮しながら、ですから、住民の負担というのも当然出てくるわけでございます。負担はお金で負担するのか、多少、今までよりも便利でなくなるかもしれないけれども、理解していただけるのかどうか、その辺のバランスというのは、当然、出てくると思いますので、それは事業ごとに、その地域地域ごとに、当然考えていかなければならないことだなというふうに思っております。
議員の質問 山崎
先ほど、中学校の建設ということもちょっと触れましたけれども、文科省はいろいろな、40年程度で学校は建てかえというように、当初のそういう指導もあったようでありますけれども、最近は70年、80年に延ばしていきなさいと言う。そして、そのために、学校の施設寿命を延ばすために改修する、いろいろな建てかえとか、それに対しての補助はやりますよという、何かそういうようなことが新聞に報道されておりました。先般、総務文教委員会のほうで、町の教員住宅を視察させていただきました。もう築40年もたっているというところで、今現在は、そこに住まいはしておりませんでしたけれども、見る限りでは、もう下から何かスズメバチだかが入って飛んで歩いているみたいです。それから、カビが生えているし、大変老朽化して、ちょっとすれば、補修程度で済まないような、そういう物件であると私は認識をしてきました。何かしら、教育委員会のほうに言いますと、建てかえというような希望をしているようでありますけれども、なかなかそういう方向には向かっていかないということであります。そういう、結局、古い老朽化した住宅でありますから、先生方もそこには住みたくないという、そういうことのようであります。ですから、その中での議論の中では、ぜひ、新しい住宅に建てかえをしながら、先生方もほかから通うのではなくて、あそこに住まいをしてほしいなという、そういうような意見がありました。これからは、施設整備、それから更新事業ということに対しては、今、私が言いましたように、町長答弁の中で、総合計画を基本にしながらという答弁もありましたけれども、この建物に対する考え方としましては、補修を主力にして、これから補修してでも長もちさせるという、そういう方向でいくのか、それとももう、町営住宅とか、先生方の住宅というのは、余り当初は資金をかけていないものですから、例えば、土台であるとかそういうのを見ると、今とかなり違うような建て方をしているみたいなんです。ですから、もう40年もたてば、もう限界なのかなと、そんな気もしておりますので、これからはそういうような町の住宅であるとか、教員住宅というのは、考え方というのは、補修という、あくまでも補修して住んでもらうという考えでいくのか、もう古くなったら、場所を移転してでもいいからどこかに建てかえてしていくんだよという、そういう考えなのか、それはどちらを指導するつもりですか、そっちは。
町の答え 副町長
まず、町営住宅については、ほとんど建てかえ、建てかえで、かなり古くなっていますので、建てかえという基本的な考え方のもとに進めているところであります。ただ、一部古いところはありますけれども、まだお住まいになっている方がいらっしゃったりして、その辺の整備がつき次第、必要であれば、先ほど言ったとおり、人口が減る中で、住宅がどんどんふえていくという話にもならないと思いますので、その辺を考慮しながらやっていかなければならないなと思っております。それと、教員住宅については、ほとんどが木造なのか、木造のところもかなりありますので、それの長寿命化、40年の住宅の長寿命化というのが図れるのかどうかということもありますので、その辺、余り財政がかからない範囲の中で、そのもので判断していくしかないのかなというふうに思います。
議員の質問 山崎
今、教員住宅を話題にしているわけであります。参考ですが、教育長、どうですか、実際にその現場を見られている立場として。
町の答え 教育長
前回からの所管調査でも実態についてお話したかというふうに思うんですが、現在、厚沢部町に勤務しているのは68名、そのうち一般が58名、それで、実際に入居している数が、管理職が中心になるんですけれども、18名ということで、入居していない理由については、先ほど指摘のあった、あの住宅が非常に老朽化している、ほとんどが40年から50年を経過しているという、それもあるんですが、それ以外の持ち家、共働きによる持ち家だとかいろんな事由があって、厚沢部町に住んでいないということがあります。だから、機械的に住宅が悪いから厚沢部町に住まないんだということも、もちろんあるかと思うんですが、それだけではないということを御理解していただきたいと思います。それで、御存知のように、来年度、3つの中学校が統合するわけで、その中で、現在、大体12名くらいずつの学校のうち、2校がなくなりますので、今のところ20名くらいが減になるわけです。そんなことでは、そこ一つの、前にも言ったとおりなんですが、この統合を契機にして今後、何年かの総合的な計画、教職員住宅をどうするのかというを、きちんと見通しを持ってつくっていきたいなというふうに思っていました。ただ、先般、一緒に視察をしましたので、その老朽化の程度については、私たちも十分に承知をしておりますし、少なくともライフラインをきちんと修繕するということは、ずっとこれまでも続けてきたところで、その辺は御理解していただければなというふうに思っています。
議員の質問 山崎
いろいろ1番については、町長から副町長、それから教育委員長のほうまでいろいろ御答弁していただきまして、本当にありがとうございました。