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釧路町議会 令和7年第2回定例会 2025年6月3日

アイヌ施策推進地域計画について

2025年6月3日、釧路町議会の一般質問で、清水達也議員が「アイヌ施策推進地域計画について」質問し、町長 小松茂、教育長 辻川尚志、総合政策課長 大河原教行、商工観光課長 田河智、社会教育課長 貴志淳一が答弁しました。

質問者
清水達也 議員
答弁者
町長 小松茂、教育長 辻川尚志、総合政策課長 大河原教行、商工観光課長 田河智、社会教育課長 貴志淳一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 13番 清水達也

続いて、次の質問に移させていただきます。アイヌ施策推進地域計画についてです。釧路町は古くからアイヌの歴史と文化が息づく地域であり、その継承と振興は町の重要な施策の一つと考えております。また、近年ではブランド化や観光における異文化体験など、教育の面でも地域の文化を学ぶなどの連携があったり、他分野との統合的な施策展開が各自治体でも行われていると思います。そこで、以下の点についてお伺いいたします。①令和6年度までの目標と計画の評価結果は。②令和7年度以降の方針は。③アイヌ文化のブランド化や教育、観光との連携についてです。御答弁伺います。

答弁 町長 小松茂

アイヌ施策推進地域計画についてということで、①の令和6年度までの目標と計画の評価結果についてのお尋ねですが、釧路町アイヌ施策推進地域計画は、令和2年度から令和6年度を計画期間として、アイヌ推進交付金の活用を目的に策定したものであります。計画では5項目の目標を設定しており、一部、吉良平治郎殉職100年記念事業がコロナ禍のため、事業参加者数が目標を達成できませんでしたが、その他の項目では目標を全て達成することができたところであります。本計画により、交付金を活用した様々な事業を推進することができ、町におけるアイヌ文化振興に大きな効果があったものと評価をしております。次、②令和7年度以降の方針についてのお尋ねですが、令和6年度で本計画に基づく事業を終えており、令和7年度以降については、交付金で整備をした備品などを活用し、アイヌ文化への関心の喚起と認知度、理解度の促進に取り組む方針であります。次、③のアイヌ文化のブランド化や教育、観光との連携についてのお尋ねですが、観光では、アイヌ語地名周知拡大事業において、アイヌ語が起源となる難読地名看板の設置及び更新、難読地名ガイドブックやアイヌ模様をデザインした行事用テントの作成などを実施してきたところであります。これらを活用し、観光に訪れた方や、各種イベントを通じて、町におけるアイヌ文化との関わりについて、周知拡大に取り組んでいるところであります。私からは以上であります。

答弁 教育長 辻川尚志

13番、清水議員のアイヌ施策推進地域計画についての御質問の3つ目、アイヌ文化のブランド化や教育、観光との連携についてでありますが、教育委員会では、主にアイヌ逓送人、吉良平治郎や難読地名を映像化し、町内小中学校での教育活動に活用しているほか、アイヌ文化の認知を高めるため、公民館内に必要な展示スペースの設置や関連図書の整備を実施してきたところです。今後も、郷土への理解と関心を高めるふるさと教育の一環として、学校や社会教育事業での学習機会の自立を図り、アイヌ文化への幅広い理解の促進に努めてまいります。以上でございます。

再質問 13番 清水達也

それでは、再質問のほう入らせていただきます。こちらも再質問を一括してよろしいでしょうか。

再質問 13番 清水達也

アイヌ推進交付金の活用をして、これまで計画に基づいて事業を進めてきたことと思います。その中で、一応、今回で、計画では終了という流れにはなっているのですけれども、7年度以降は計画としてはもう進めないということで認識してよろしいでしょうか。交付金を活用した事業の推進ですね。

答弁 総合政策課長 大河原教行

推進計画取りまとめを当課で行いましたので、御答弁いたします。町長の御答弁にもありましたとおり、令和2年度から6年度で計画を一旦終了してございます。7年度以降につきましては、本計画で整備した内容をより活用していくというような方針ということで進めてまいりたいというふうに考えてございます。

再質問 13番 清水達也

そうですね、②の部分になってくると思うのですけれども、今年度は、昨年度購入したもので、交付金で整備した備品等を活用しということではあったのですけれども、その答弁の中におっしゃっていた備品等というところ、具体的に何か分かるものがあれば、お聞きできたらなと思います。

答弁 総合政策課長 大河原教行

アイヌ交付金で整備した備品等の内容ということでお答えいたします。まず、アイヌ文化教材のデジタル化事業ということで、吉良平治郎物語のアニメコンテンツの制作、難読地名映像コンテンツの制作、アイヌ語難読地名の周知拡大事業といたしまして、難読地名看板のリニューアルであるとか、アイヌ地名の学習講座を、これは備品ではないですね、アイヌ模様のテント作成を行ったところでございます。その他、備品といたしましては、アイヌ文化財展示スペース改修事業といたしまして、公民館のほうで文化展示スペースの設置と関連図書の整備というところを行ったものでございます。

再質問 13番 清水達也

承知しました。備品等の内容は把握したのですけれども、どのように活用していくかというところを、もう少しお聞きできたらなと思います。

答弁 商工観光課長 田河智

観光の分野でいきますと、先ほど町長も答弁いたしましたが、難読地名の看板を設置いたしまして、難読地名の周知拡大ですね、部分と、アイヌ文化の啓発に努めているというところでございます。

再質問 13番 清水達也

そうですね。今までの私の質問の中でも、観光というところと教育というところを、併せて難読地域のことであったり、吉良平治郎さんのことであったり、関連しているかなと思うのですけれども、やはり体験型の学習の機会であったり、体験型の観光であったりということで、もう少し釧路町のアイヌ文化というものを掘り下げること、できるのではないのかなと思っているところです。ちょっとこれ、私、調べたのですけれども、釧路のアイヌ文化で、有名な方で、山本多助さんという方がおらっしゃいます。釧路を代表するアイヌ文化の伝承者であり、著述家でもあるという方なのですけれども、この方のルーツが、地元であります遠矢にあるということが、町史や、これまでの村史の中でも記録されています。龍谷寺の上のあたり、あそこがいわゆるチャシと呼ばれている遺跡になっていて、昭和50年代に遺跡調査もされて、そうした場所があるということが調査されています。そのときの、当時のエカシ、長老ですね、アイヌの、その方の名前がキラウコロ・エカシ、トウヤウン・エカシというふうに呼ばれていたみたいです。その山本多助さんのルーツがこの釧路町の遠矢にあると。これはすごいことだなと私は思うのですけれども、今、体験型の観光にしても、体験型の教育にしても、こういった事実がある、それってストーリーになり得るというところで、今、その体験型の観光メニューで言われているアドベンチャートラベルなどでも、やはりその地域のストーリーを知るために、体験型の観光を行うためにそこに行くという、こうした、今、流れになってきています。あと、釧路国立公園もそうなのですけれども、全国の国立公園で、今、そういったストーリーづくり、広がっているところであります。そうした点も含めて、体験型の取組を、ツアーであったりとか、学習の中であったりとか、もし人材というところで難しければ、近隣自治体からお願いをしたりとか、そうしたストーリーを活用した、物語を活用した観光メニューだったり、教育の中でも学習のメニューであったり、そういったところの考えについて、どういう考えをお持ちか、お聞きできたらなと思います。

再質問 13番 清水達也

両方お聞きできたらと思います。

再質問 13番 清水達也

はい。

答弁 町長 小松茂

今の、議員が御指摘のように、いわゆる体験型の、こういったアイヌ文化の歴史などを含めた取組の御指摘がありましたけれども、様々な当町には歴史があります。山本多助さんは、吉良平治郎の木像、2個ありますけれども、2体の、それを作られた制作者でもありますから、そういう意味では、その世界でも大変名の知れた方でもあります。ただ、こういったアイヌ文化を継承したり伝えていく、それから来た方々にそれをどう伝えるか、するかというのは、当町のアイヌ協会とか、そういう関わりのある方々がやることに一番の説得力があり、伝え方の工夫というのがあるのだと思うのです。ただ、今、現状を考えますと、なかなか、今、当町のアイヌ協会のメンバーも大変限られている。それから、いろいろな団体がありますけれども、そういった団体に声かけをして、当町のアイヌ文化を伝えながら、そういう、アドベンチャートラベルの形、いわゆる阿寒湖畔でやっているようなやつですよね。ああいったことができるかというと、なかなかこれまた課題が、またハードルがあるというのも御理解をいただきたいというふうに思います。ただ、やっぱり我々は、今回のこの交付金で作られた、例えば、吉良平治郎のアニメであるとか、ああいったものをぜひ見てもらいたいと、来ていただいた方々に、そういった思いもあります。ですので、これまで取り組んできた、この交付金を活用したものをいかに上手に提供したり、見せて広めていくかということを、ここを重視しながら取り組んでいくべきだというふうに考えております。

答弁 社会教育課長 貴志淳一

教育の分野の、このアイヌ文化の御質問につきましてお答え申し上げます。当町では、先ほど町長からも答弁ありましたとおり、吉良平治郎といったところが非常にゆかりのある方だなというふうにして捉えてございます。先ほど申し上げた、山本多助氏が制作された(聴取不能)の木像については、国立アイヌ博物館でも展示されたような大変貴重なものでありまして、今回、整備しました公民館の展示スペースで展示もさせていただいておりますし、山本多助氏及び吉良平治郎の戸籍というところは、伝えさせていただいております。あと、釧路町アイヌ協会のほうで開催されているイチャルパにつきましても、その中でアイヌの伝統料理の紹介ですとか、舞踊の紹介というところもさせていただいていて、体験型といったところでは非常に効果が高いかなというふうにして思っておりますので、これからも当課のほうで支援を続けてまいりたいなというふうにして思ってございます。あと、最近はできなくなってはいるのですけれども、アイヌ文様の講座とかも、刺繡講座とかも行って、アイヌ文化の幅広い御理解というところを促進していた経過もございますので、こちらにつきましては現在休止している状態ですけれども、再開できるように努めてまいりたいと思います。

再質問 13番 清水達也

承知しました。なかなかこうしたストーリーのある、歴史のある場所でないと、やりたくてもできないというような自治体も恐らくあると思いますので、今、アイヌの文化でいうと、釧路市が、先ほど町長の答弁でもありましたけれども、いろいろと、今回の大阪万博のほうでも派遣していったりとか、様々活動されています。そうしたところでも、もっとそのルーツが釧路町にあるというところを生かしながら、それも地域の資源ではないかなと思いますので、付加価値をつけた取組、進めていってもらえたらなと思います。一応、この件に関しては、北海道新聞の5月20日の記事で、アイヌ政策交付金の釧路・根室の管内9市町の交付金の金額、これの増減についての表があるのですけれども、隣の自治体でいうと、釧路市だと2億2,480万円、アイヌ工芸の後継者育成など、文化フェスティバルの開催などに使用されていると、厚岸町ですと高齢者のコミュニティ活動支援ということで10万円だったりと、標茶町だと文化体験の伝承ということで62万円と、金額も様々なのですけれども、こうした活用できるものと活用できるストーリー、歴史があるというところを前向きに捉えていただいて、教育・観光などは、ぜひ生かしてもらえたらなと思います。

出典:釧路町議会 令和7年第2回定例会 2025年6月3日 議事録 PDF(36ページ) 間違いを知らせる