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栗山町議会 令和2年第3回定例会 2020年6月16日

JR北海道室蘭線の維持について

2020年6月16日、栗山町議会の一般質問で、千葉清己議員が「JR北海道室蘭線の維持について」質問し、町長 佐々木学が答弁しました。

質問者
千葉清己 議員
答弁者
町長 佐々木学

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 7番 千葉清己

1点質問をいたします。JR北海道室蘭線の維持について。平成28年11月、JR北海道は単独では維持困難な10区間13路線を発表し、その中には室蘭線の沼ノ端から岩見沢の区間が含まれていたのは周知のとおりです。JR北海道は、国の経営改善命令を受け、削減、長期経営ビジョン・中期経営計画等を発表し、経営改善の取組を進めています。特に室蘭線を含む利用が少なく鉄道を持続的に維持する仕組みの構築が必要の線区8区間のアクションプランを策定し、利用促進、経費節減を目標に令和元年と2年を第1期集中改革期間としています。本町は、沿線5市町とJR室蘭線活性化連絡協議会を設置し、地域に根差した鉄道を目指すの基本方針に沿ってJR北海道に130万円を負担するなど維持活性化に取り組んできました。しかし、本年2月以降の新型コロナウイルス感染症の拡大により令和元年度決算でJR北海道単体で42億円の減収、さらには令和2年度4月だけで前年同月比40億円の減収となるなど深刻な影響を受けています。一方で、国のJR北海道への支援は国鉄清算事業団債務等処理法の規定により、来年3月末に期限を迎えます。北海道知事は、昨年の第4回定例道議会にて、利用促進以外で地域に負担を求めることは受け入れられないと表明し、地域に負担を求めたい国やJR北海道の考えと対立しています。そこで、改めて室蘭線の存続について栗山町としての考えを伺います。

答弁 町長 佐々木学

JR北海道室蘭線の維持についてのご質問でありますが、JR北海道は平成28年11月、鉄道事業の抜本的見直しに関わり室蘭線を含む10路線13線区を同社単独では維持することが困難な線区として、路線維持を前提に沿線自治体とその仕組みについて協議を進めていく旨の方針を表明しました。これを踏まえ平成29年4月に南空知沿線の岩見沢市、由仁町、栗山町による首長懇談会を開催し、路線存続の必要性を確認するとともに、翌平成30年11月には胆振沿線の苫小牧市、安平町を含めた2市3町によるJR室蘭線活性化連絡協議会を設立し、路線存続はもとより利用促進を通じた地域振興など、関係機関などとも連携を図りながら事業展開をしてきております。また、平成30年7月に発出されたJR北海道の経営改善に係る監督命令において、国は令和元年度からの2年間を第1期集中改革期間として、同社と地域が一体となり利用促進やコスト削減に取り組むことを求め、これを受けて沿線2市3町も参画した中で平成31年4月に事業計画、アクションプランを策定するとともに、同年5月室蘭線アクションプラン実行委員会が設立されたところであります。これらを通じてこれまでの間、広報誌等による情報発信をはじめ、小学生などを対象とした乗車体験、写真コンテストの実施、地域密着型観光列車モニターツアーの運行など、利用促進拡大に向けた取組を推進してまいりました。一方、財政支援に関しましては、国の監督命令における支援の仕組みの課題が解決されない中、JR北海道の厳しい経営状況等を鑑み、昨年度、道と室蘭線を含む8線区沿線市町村において令和元年度から2年間の措置として、利用促進に関連する設備投資に対し独自の緊急的かつ臨時的支援を決定したところであります。こうした中、先般JR北海道の昨年度決算が公表されましたが、増加傾向にあった鉄道運輸収入は、新型コロナウイルス感染症の影響により大幅に減少し、結果的に過去最大の経常赤字となったほか、4月以降もこの状況は続き、現在定期列車の減便、減車も行われるなど極めて厳しい状況下にあると受け止めております。国鉄清算事業団債務等処理法に基づく国の財政支援が本年度末をもって期限を迎えますが、JR北海道の経営自立に向けては、収益構造の安定化やコスト負担の見直し、また国の強い監督下にある現状からも法改正を含めた国の実効ある継続的な支援とともに、地域負担に関しましても地域の実情や意見を踏まえた負担内容及び地方財政措置など支援制度の構築が必要不可欠であり、現在空知地方総合開発期成会などを通じて関係機関に要請を行っているところであります。現時点において来年度以降の対応に関する国からの具体的な情報はありませんが、申し上げるまでもなく室蘭線は本町にとりまして単に交通手段としてだけではなく、現在進めております都市再生整備など町の核をなす重要な社会資本であり、引き続き沿線自治体をはじめ関係機関などと十分に連携を図りながら路線存続及び利用促進に向けた取組を積極的に推進してまいりたいと考えております。

質問 7番 千葉清己

まず、1点目伺いますけれども、昨年令和元年度から2年間の措置として利用促進に関連する設備投資に対して独自の緊急的、臨時的支援として130万円援助したところでありますけれども、JR北海道側からこの使途の内容についての説明は現在ところあるのでしょうか。

答弁 町長 佐々木学

この令和元年度から2年間の緊急的臨時措置ということで、北海道と我々沿線自治体がそれぞれこの2年間でJRが利用促進のために取り組もうとしている設備投資、これについて8億円の事業費がかかるというような試算がJRからされているところでございます。この2年間で8億円ということで、単年度4億円ということになるわけですが、それを国と北海道を含めた沿線自治体で負担をするということで、この地域の負担は2億円という、単年度2億円というようなことになっております。それを7対3の割合で北海道が7、そして沿線自治体が3というような中で計算をいたしますと、本町は130万円といったようなところになっております。その中でこの2年間で8億円の設備投資の関係につきましては、一般車両の観光列車化、あるいは多目的車両の新設、フリースペースの設置、そして特急車両のリフレッシュ、また駅設備整備、Wi―Fiなどの整備ということで報告があったところでございます。この内容につきましては、先ほども申し上げましたとおり元年度と今年度2年間の措置ということでございまして、3年度以降については今のところ国のほうの法改正の動きもまだ出てきておりませんので、その辺を踏まえての3年度以降の支援ということになろうかと思います。

質問 7番 千葉清己

分かりました。一般車両の整備ですとか観光列車、それからWi―Fiなどということで使われているということで、栗山町独自に対してどの部分ということのような詳細の説明はないということでよろしいですか。

答弁 町長 佐々木学

室蘭線に特化した施設整備は今のところやられていないということでございまして、先ほど申し上げました観光列車化、Wi―Fi等の設備整備については、今路線維持を前提として協議を進めております13の線区、一部バス転換ということになった路線もありますけれども、全体の中でこの8線区の中で設備投資がされているといったようなところでございます。

質問 7番 千葉清己

了解しましたけれども、できればJR北海道に対してこの130万円栗山町として出したのですから、栗山町の部分でどういうふうに使われたとかというのをぜひ明らかにしてほしいというふうにこれからも要望をお願いしたいというふうに思います。それから、その次としてまずこのJRの路線の問題ですけれども、来年法が切れるということで、このままいけば道も利用促進以外に負担をしないというふうに言っていますし、国としても特に地域に対しては利用促進というか、負担は避けられないということで非常に議論はちょっとお互いに困難な状況になっているということで、このままいくと非常にコロナで何もないまま法律がもう切れてしまうのではないかという、そういう危険を非常に私は感じているのですけれども、これ栗山町だけの問題ではなくて、オール北海道としてぜひ国に対してこの措置法の、債務処理法の延長を栗山町を含めて全体で取り組んでいただきたいと思いますけれども、これについても先ほど町長から答弁がありましたけれども、改めて力を入れていただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。

答弁 町長 佐々木学

今ご質問がございましたけれども、ご指摘のとおり今来年度いっぱい、来年の3月いっぱいをもってこの法律が失効されるというようなことでございまして、そこに向けて本来であればもういろいろな国と地域の役割分担だとか、またその支援の在り方、そして地方負担に対する地方財政措置など、このような議論は当然進んでいなければならないわけでございます。そういった中で、今回のコロナ禍というような中で今ストップをしている状況になっているわけでありますけれども、これまでも沿線を含めてオール北海道でいろいろと負担の関係についても協議しながら、さらには利用促進の取組も推進をしながら進めてきているといったところが実情でございます。そのような中、今年の5月、先月オール北海道の国への提言書というのがまとめられたところでございまして、その中には本道の北海道の持続的な鉄道網の確立、そしてJR北海道の経営自立に向けた取組と所要の法改正あるいは真に実効ある支援策ということで、これは地方負担に対するしっかりとした財源措置、地方財政措置のことでありますけれども、これらもまとめた国の提言書、こういったものも策定をされたということで、今後速やかに国のほう、関係機関のほうにオール北海道のこの提言ということで出されるというふうに聞いているところでございますので、言われるとおり栗山町単独での判断が難しいこの課題でありますので、当然地域住民の貴重な足といいましょうか、交通手段を守っていく。そして、本町のような駅を核としたまちづくりを進めている自治体も多くあるわけでありますから、この問題についてはしっかりとスクラムを組んで、関係機関と連携をしながらオール北海道で国への要請行動を起こしていくということで、私の立場としてもそこにしっかり参画をしてこれから取り組んでまいりたいと考えております。

質問 7番 千葉清己

道に対して、やはり今の鈴木知事は利用促進以外は地方の負担を考えていないのだというようなお考えでして、新聞報道によると一定程度の自治体沿線の首長もそれにはサインを示しているというふうな報道もありましたけれども、そうするといつまでたっても国と道、それから地方自治体との溝が深まるばかりです。もうちょっと知事にも柔軟な姿勢を持っていただきながら、国にやっぱり要請を強くしていただきたいというふうに思いますけれども、いずれにしても栗山町だけでどうのこうのという問題ではありませんので、これオール北海道、全道民の課題として今このJRの深刻な問題について対峙していくというような姿勢を明確にして、絶対室蘭線についてはこれからも守っていくということで、改めて町長からの考えをお伺いいただきたいというふうに思います。

答弁 町長 佐々木学

千葉議員の通告書にもございますけれども、知事の発言というか考え方、この利用促進以外での地域負担というのは受け入れられないというような、北海道全体としてのお立場の中からこのような発言をされているというふうに認識をしておりますけれども、私も全く同じような考え方を持っておりまして、やはりこの室蘭線、これは冒頭の答弁でも申し上げましたけれども、栗山町の場合は単なる交通手段だけではなくて、この駅を中心とした町の再生事業、こういったものも進めてきているといったようなこともございますので、やはりこの室蘭線を守っていかなければならないというふうに私自身も考えているところでございます。そのような中で、やはり現実問題も受け止めなければならないというふうに考えておりまして、今コロナ禍の影響も多大にあるわけでありますが、JRの財政経営状況というのは非常に厳しさを増してきているわけでございます。そのような中で、知事も申し上げておりますとおり、利用促進に関わる部分については、沿線自治体のこの線区を守っていくという責務もありますので、ここはこれまで同様しっかりと支援をしていきたいというふうに考えているところでございます。しかしながら、今JRの長期ビジョン、これは2031年度まで、これは北海道新幹線が札幌市まで延伸をされる期間になるわけでありますけれども、その長期ビジョンの中で2031年度の黒字化を今JRは想定をしているわけでございます。そのような中で、この黒字化の前提となるのが今回の法改正を前提として、2031年度まで国から同様に200億円の支援を受け、さらに80億円が不足するというビジョンが出されているのです。その80億円を国と地域が同水準ずつ負担をするというのが国の考え方でございます。そうなりますと、単純計算で40億円の負担ということで、それを地域で持つということになると本町は今130万円の負担をしておりますけれども、単純計算で20倍になるということで、3,000万円ぐらいになっていくということでございます。このような多額の経費を永続的に町が支援をしていくということはなかなか困難なお話でありますので、この辺についてはやはり国からのしっかりとした地方財政措置、こういったものを引き出していくということで、これらについては先ほど申し上げましたとおり、オール北海道での取組でなければ実現しないことでありますので、その辺はしっかりと国のほうに申出をしていくのだろうというふうに考えております。各沿線自治体の負担は、あくまでも利用促進に関わるもの、関わる設備投資によるものというふうに考えているところでございます。そのようなこともありますけれども、室蘭線の場合栗山町民も1日上下線、延べでありますけれども、300人程度が1日当たり利用されているというような実態があります。本当に貴重な町民の移動手段、足ということでございますので、このJR室蘭線を利用する町民がいるということであれば、それを守るという姿勢で私自身もこのJR問題に取り組んでまいりたいと考えておりますし、それが使命ではないかと思っているところでございます。

質問 7番 千葉清己

町長から力強い意思表明がありまして、私もそのとおりだというふうに思います。やはり今改めてこの280億円の話を聞くにつれても、3,000万円という負担がいかに重いものかというのを改めて町民の方にも理解してもらわなければならないというふうに思いますので、これを強く国に地方財政措置をやっぱり求めていきたいというふうに考えて、この室蘭線の問題について今までコロナで大分ストップしていますけれども、改めて我々の町、全町民が一丸となって利用促進について運動を起こしていきたいというふうに考えて私の質問を終わります。

出典:栗山町議会 令和2年第3回定例会 2020年6月16日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる