みんなの議会

栗山町議会 平成24年第6回定例会 2012年9月11日

エゾシカ食肉加工施設の管理運営状況について

2012年9月11日、栗山町議会の一般質問で、友成克司議員が「エゾシカ食肉加工施設の管理運営状況について」質問し、町長 椿原紀昭、産業振興課長 坂口昇一が答弁しました。

質問者
友成克司 議員
答弁者
町長 椿原紀昭、産業振興課長 坂口昇一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 2番 友成克司

通告に従いまして、質問いたします。エゾシカ食肉加工施設の管理運営状況についてであります。平成22年12月定例会において栗山町第5次総合計画基本構想の追加及び基本計画の改定が提案され、元気で活力あるふるさとづくりの中の基本計画として、エゾシカ農業被害緊急対策事業が登載されました。また、平成23年3月定例会では、エゾシカ侵入防護柵の設置とエゾシカ食肉加工施設の建設を含む当初予算を可決しました。本年2月に完成したエゾシカ食肉加工場については、3月から運営を開始して稼働しましたが、間もなく操業を停止、開店休業の状況になっています。町は、施設を業者に貸し付け、管理運営をさせることを決定しましたが、施設の貸し付けに当たっての業者選定は地方自治法による議決事項に該当しないとはいえ、施設の建設を容認した議会の責任は重いと考えられます。執行機関を公正にながめ、厳正に批判し、適正で公平妥当を見出すことが議事機関である上で、以下の点について伺います。1、平成22年12月定例会に提案され、平成23年度に予算化し、建設したエゾシカ食肉加工施設について、操業が停止、開店休業中の状態となった経過と経緯について伺います。2、業者の選定については、多岐にわたる調査及び検証を行い、十分把握した上で決定したと思いますが、その内容について伺います。以上でございます。

答弁 町長 椿原紀昭(町長は2018年3月まで)

エゾシカ食肉加工施設の管理運営状況はについてのご質問でありますが、①のエゾシカ食肉加工施設の休業となった経過とその経緯についてにつきましては、本年2月10日に完成をし、同日付で栗山町エゾシカ食肉加工施設使用貸借契約を締結し、3月から受け入れを開始いたしました。しかし、町に対し搬入予定者からの受け入れ苦情がございました。そのことによって事情を聴取いたしました。事情聴取によりますと、解体技術者の就労ビザ取得の働きかけを昨年の10月から行ってまいりましたが、結果的に就労ビザが取得できずに3月に入ってしまったとのことであります。そのような内容でございましたので、今後の再開の可能性は非常に難しいという会社の判断を下されました。事業継続断念の理由は、昨年の3月の大震災、またその後の原発事故、これに起因するのかなと。ご存じのとおり、海外からの観光客等については特に東南アジアあるいは中国、台湾等々が非常に北海道に来道されてきているわけですが、会社の本事業はそういった旅行業が本業になっておりまして、3月の11日の震災後100%のキャンセルの状況だったということも聞いておりますので、そういうことからするとさらにエゾシカ加工施設の運用が難しいのかなということで4月の23日に契約を解除したところでもございます。②の業者選定内容についてでありますが、昨年の9月末の公募に対し応募があったわけであります。北京、広州、青島、大連に本業であるインバウンドの旅行会社の支店を持っております。漢方、健康食品などの取引先が豊富であり、流通先については国内の免税店3店舗、東京、大阪、九州でありますけれども、あるいは東京のレストランなどを取引先として当時見込めるということでお話がございましたので、そういった内容等で判断をしたものでありますので、ご理解をいただきたいなと思います。

質問 2番 友成克司

ただいま一連にわたる説明を聞いたところでございます。私は、執行機関の町長と議会の相互関係で最も重要なことは、相互に均等を保ちつつ調和を図ると確認しております。その調和の一つに、今回の一連を考えてみますときに、相互に大きな義務、責務が課されていると思います。町長には、当然住民に対し説明責任を全うしなければならない。議会議員は、この事件を容認し、議会を続けさせたという大きな責任を生じ、そこでその責任を全うすべく議員として勇気を持って町長に説明する場面、機会を設定することにあると私は確信持っております。私は、好んでこの場に立っているのでありません。議会総じて責任を全うするため、この機を得ております。さて、少しく矛先を変えたいと思います。今日私も「財界さっぽろ」を持参いたしました。この9月号は、本町におきまして売り上げが上がったそうであります。当然これは3ページにわたって栗山町を紹介してくれたからであります。私は、その中で信頼申し上げておる職員、そして議員の呼称でコメントが活字になっております。このことについて、どのように町長は捉まえておられるのかお聞きしたいと思います。また、もう一つお伺いいたしますが、道新にも出てございましたけれども、8月31日締め切りで改めて募集をするということでございます。私は、当然現実を踏まえて、その現実を鑑み、真摯に受け、背水の陣で改めての募集に取り組んでこられたと思っております。その思慮をまず伺いたいと思います。さらには、8月31日締め切りでございまして、既に経過をしております。私も少しくよい朗報が耳に入ってきている昨今でございます。もし業者選定が決定済みであり、この機に住民に公表できますならば公表していただきたい。お願いいたします。

答弁 町長 椿原紀昭(町長は2018年3月まで)

友成議員の再質問にお答えを申し上げたいと思いますが、今「財界さっぽろ」お手元にありますので、3ページにわたって熟読されたことと思いますけれども、若干そのお話もさせていただきますけれども、経過についてですね。これは、当初会社のほうから内容的にファクスで担当課宛て参りました。内容を見ますと、何十項目かにわたっておりまして、どれも非常に大変失礼な問い合わせだなと。本当にこの実態を知っての話かなと、私はそうとっておりましたけれども、担当課のほうでは何回かは電話でやりとりしておりましたようでありますが、その後1社については来庁されまして、取材ということで私も同席をし、担当各課のほうから説明、対応したところでございますが、かなりの項目がありましたけれども、粛々とお話を申し上げてご理解いただきたいなということで担当も対応しておりました。しかし、実際のその記事に載っておりますとおり、この内容を見ますと私どもの説明内容とは相当の認識に開きがあるのかなと。私も見て驚いたところでありますが、私といたしましてはそのような内容を書くということは何か別の目的があって報道したとしかとれないわけであります。心なき者がいるとしたならば、非常に寂しい限りでもあり、憤りを感じた次第でもあります。誹謗中傷とはこのことかなとも思った次第であります。そういうことで、私としては春先の業者選定からの経過、そして当初の請負企業としては先ほどもお話しした内容でありますから、当然さらなる加工施設の運用という意味では新たな公募をしながら対応しなければならないなということで進めておりました。その2点目になりますけれども、再度の業者選定に当たっての募集に臨む思慮という表現がされておりましたけれども、私は背水の陣とは思っておりません。本町の基幹産業である農業振興に大きく影響するこのエゾシカ対策、大きな目標が、目的があります。先ほど来議員のほうからもお話があったとおり、この加工施設についてはエゾシカの農業被害防止のための防護柵95キロメートル、これは農業を経営する方々にほとんどの方が協力をしていただいて、自分たちで施工いたしました。この防護柵による農地の保護、これが大きいのです、目的としては。さらには、囲いわななどでの駆除のこれを継続させていく、これが2つ目としては大きい目標でもありますし、そしてエゾシカ食肉加工での地域資源として活用できないかなという一貫した対策として捕獲したエゾシカを有効活用するという資源の一括化対策でやっていくというような考え方で進めました。あるいはまた、捕獲時にその場での部位それぞれの解体をするわけですけれども、その残渣の処理による捕獲した場での処理と、こうなりますと生態系の環境崩壊等につながるのかなということもありまして、そういったことを勘案いたしますと、やはり食肉としての活用もありますけれども、加工施設の必要性を重視したという経過があります。また、昨今はジビエブームと言われております。これは、野生の動物の食材です。こういったことがいろんな情報誌の中でも掲載されておりますが、うまくそういったものを活用しながら机上にのせていただけないものかなと。これは、当初から考え方は変わっておりませんので、そういう意味では継続してさらなる公募によって業者選定をしたところであります。先般8月中という内容で各新聞社にも協力していただいて載せましたので、おかげさまで応募され、決定をした次第です。その経過については、担当の課長のほうからるるお話を申し上げたいと思います。

答弁 産業振興課長 坂口昇一(産業振興課長は2012年9月まで)

8月1日から8月31日までの公募期間がございました。事業名がジビエ活用による栗山町新ビジネスチャレンジ支援事業でございます。8件の問い合わせがありまして、2件の申請がございました。この審査の結果、9月4日、管理運営を札幌市の内之浦法昭氏に決定したところであります。今月までに相手方と契約を締結いたしまして、10月から管理運営を行っていただくという運びでございます。

質問 2番 友成克司

業者につきましては、また質疑する機会あると思いますので、後ほどさせていただきます。ただいま町長からお話ございました職員と議員のコメントに関してでございますが、私はとても信憑性と整合性ないなと私は思っておったところでございますが、もしこれが事実だとすれば、やはり栗山町を売るというような形にもなってくる。本当に残念、無念であります。理不尽きわまりない。それであれば、やはり厳しく対応していかなければならない部分なのかなと思っております。次に移らせていただきますが、実は私は第1期議員のときにこのような質問をさせていただいております、一般質問なのですが。職員の提案制度ということで触れております。これもやはり一般的に職員といいますのは先例第一主義で、失敗して責任をとることを考えて新しい改革を好まない、嫌うというような傾向があるというような話もございます。そこで、私は提案制度を取り入れて、採用した場合には提案者の責任が解除されて、これを町長の責任として具体化していくのだと。そこに意義があって、このことで積極的に提案することになるのではないかというような提案をさせていただきました。なぜこのような話をさせていただいたかと申しますと、今回のやはり一連の経過によって、せっかく頭脳集団の職員の皆さんの創意工夫されたアイデアが提案することに消極的になってしまうのではなかろうかな。また、萎縮してしまうのでなかろうか。このことを危惧しているのは私だけではないと思うのですが、町長、この点いかがでしょうか。

答弁 町長 椿原紀昭(町長は2018年3月まで)

この件につきましては、先ほども述べておりますけれども、今回の取材に対しては職員ともども淡々と述べまして、あるいはまた別の取材での、これはお会いしていないのですけれども、要請をされた経過があって、意見の並列をされた。このことについても私は憤りも感じている次第でありますけれども、いずれにしても職員については自分たちで計画立案、先ほどお話ししたように。当然職員のいろんな考え方、これも提案していただきながら事業を展開、どの事業もそういったことを論議をしながら精査して、事業として最終的には判断をして進めている。そういうことが従来ともどもやってきておりますので、職員がその内容について十分認識をしてございますので、今回のことについても恐らくそういうような質問がされてびっくりしたのかなと。当然当初のそういった事情で企業が経営できないのであれば、当然再度仕切り直しをして運営をさせる。当然だと思うのです。ですから、別に職員は萎縮をしているだとか、あるいは今後の事業展開において消極的になるのかなというようなご心配を受けておりますけれども、それは私はないと思います。しっかりと計画をした際には、今回の事業は特に農水省、道等と時間をかけながら支援をしていただいているという意味では、先ほどの3項目にわたっての一連の一貫した事業の展開、これがそれなりの大きな目的ということで指導、示唆もされているということから、当然職員の知恵を拝借しながら進めたということでありますから、今後ともこの事業展開については職員ともども粛々と推進をさせてもらうということでありますので、ご理解願いたいと思います。

質問 2番 友成克司

少し安心をさせていただきました。さて、政治を言うては信なくば立たずというような孔子が説いた教訓があります。町長が多岐にわたりまして信の本意を説明いただきました。住民は多分安堵しているのでないかなと思っておる一人であります。執行機関である町長と議事機関の議会議員の運営に当たっては、両機関の機能、権限を十分に尊重し合い、法令に定められた権限を行使し、相互に均等を保ちつつ調和を図ることを糧にして、真に住民の代表機関に足るふさわしい実効を今後とも上げていかなければならないと思っております。私は、この調和の文化を重んじて、今後ともいよいよ栗山丸、椿原丸が順風に住民の期待に応える、大きな目的に向かって航行していきますことを強くこいねがい、質問を終わります。以上でございます。

出典:栗山町議会 平成24年第6回定例会 2012年9月11日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる