みんなの議会

訓子府町議会 平成28年第2回定例会 2016年6月16日

公共サービスの民間委託について

2016年6月16日、訓子府町議会の一般質問で、堤三樹磨議員が「公共サービスの民間委託について」質問し、町長 菊池一春、企画財政課長 伊田彰、町民課長 原口周司が答弁しました。

質問者
堤三樹磨 議員
答弁者
町長 菊池一春、企画財政課長 伊田彰、町民課長 原口周司

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 9番 堤三樹磨

おはようございます。9番、堤です。では最後ですけれども私から一般質問通告書に基づきまして質問させていただきます。まず、質問の件名につきましては、公共サービスの民間委託についてということで、公共サービスに対する住民ニーズは、多様化、高度化している。そのため地方公共団体としては、行財政改革の一層の推進を図るとともに、厳しい財政状況の中で住民ニーズに対応するため、民間が効率的・効果的に実施できる事業は民間に委ねるという考え方も一つの手法だと思います。そこで町の民間委託に対する考え方を伺います。1番目に、民間委託事業に対する町の考え方と、今後民間委託事業推進の意思があるかどうかを伺います。2番目に、本町の民間委託業務内容と実施の状況をお伺いいたします。3番目、先の臨時会で温泉保養センター委託料の補正があり、補正理由については説明を受けておりますが、他の委託事業に同様の影響がないかを伺います。4番目に「新しい公共空間」の形成は、民間業者や地域団体等との協力や共催等により、社会福祉や公共サービスの安定的・継続的な推進が図られることで進むと私自身は考えていますけれども、広い解釈の上で今回審議される補助事業「障がい者グループホーム建設補助」につきましても、官民の協力の上での公共サービスの推進が図られるとの考えからと推察しているのですけれども、町としての考えをお伺いいたします。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

ただいま「公共サービスの民間委託について」4点のお尋ねをいただきましたので、お答えをさせていただきます。1点目に「民間委託事業に対する町の考え方と今後民間委託事業の推進の意思があるか」についてのお尋ねがございました。本町における公共サービスの民間委託につきましては、効率的な行政運営のため公共施設の維持管理をはじめ専門性のある業務など多くの業務を民間に委ねているところであります。しかし、総務省からは、依然として厳しい地方財政を背景に少子高齢化による行政需要が確実に増加することが見込まれる中、質の高い公共サービスを引き続き提供するため、地方公共団体の業務改善や民間委託の推進などの取り組みをさらに進めるよう「地方行政サービス改革の推進に関する留意事項」が地方自治法に基づいて通知されています。そういったことからは、今後におきましてもコスト分析、委託対象事業者の状況や職員の配置などを勘案した中で実施していく必要があると考えています。次に、2点目に「本町の民間委託業務内容と実施の状況」についてのお尋ねがございました。本町の公共サービスの民間委託件数につきましては、昨年度の決算で258業務、委託費の合計が3億7,453万9千円でございました。業務内容につきましては、多岐にわたりますが大きく分類しますと公共施設の清掃・管理業務や電気保安管理業務、消防設備・自動ドア設備保守点検などの各種設備の保守点検業務などの施設管理に関するものが123業務、9,616万3千円、各種ごみの収集運搬業務、高齢者ハイヤー利用サービス業務やスクールバス代替運行業務などの公共サービスに関するものが25業務、8,816万4千円、コンピューターシステムの改修・保守管理などのシステム関連で専門性の高い業務に関するものが26業務、5,135万5千円、各種予防接種、検診、乳児・妊婦健康診査など専門性の高い公共サービス業務に関するものが56業務、2,656万4千円、各種の設計業務や造林業務など専門性が高く成果を求める業務に関するものが28業務、1億1,229万3千円となっています。3点目に「先の臨時会で、温泉保養センター委託料の補正内容による他の委託業務への影響」についてのお尋ねがございました。平成28年度当初予算提案で説明申し上げていますが、本年は長期継続契約で実施していました温泉保養センターをはじめとした各公共施設の清掃・管理業務などの更新時期となっています。そういったことからは、4月1日に開始される業務につきましては、既に入札等の契約事務が滞りなく行われ、現在順調に業務が進められています。次に、4点目の「障がい者グループホーム建設補助について、官民の協力の上で公共サービスの推進が図られると推察するが、町としての考え方」についてのお尋ねがございました。障がい者グループホームを建設し運営するのは、特定非営利活動法人シトレイン様でございます。町が民間に委託するということではありません。ただ、障がい者グループホームの建設は町にとって長年の課題でございました。そこで、町内の事業所で認知症グループホームを運営し、福祉施設のノウハウを持ち合わせています株式会社ハンループ様に相談しましたところ、開設のご決断をされ、特定非営利活動法人シトレインを立ち上げたという経過がございます。これらのことを踏まえ、町としても多額の費用に対し、建設費の一部を補助することとし、今議会におきまして予算補正を提案させていただいております。この補助は建設に対するものであり、運営については民営となります。従って、当面は運営に対する補助は考えておりませんが、町にとっても必要な施設でありますので、今後の運営状況を見ながら検討しなければならないと考えております。以上、お尋ねのありました4点についてお答えしましたので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

質問 9番 堤三樹磨

漠然としている内容で、民間委託と幅広くお聞きしたので、大変回答の方も苦慮されたかと思いますけれども、今回正直国の2015年の骨太方針といいますか、「経済財政運営と改革の基本方針」に基づいて公的サービスの産業化、インセンティブ改革、公共サービスのイノベーションと、民間委託に対する部分をかなり政府としても強い改革の目玉として打ち出してきているというふうに捉える中で質問をさせてもらっています。多くの部分、公共サービスの部分を民間委託されているというご回答をいただき、また、でもそれ以上にもう少し地方行政においても事業コストの削減という言い方が正しいかどうかはわからないですけれども、そのようなかたちで公共サービスの無駄の排除と質的向上の改革を求める。公共サービスの質や水準を低下させることなく公的支出を抑制するために民間委託を上手に活用しなさいという指針が出てきているというふうに私は解釈しておりまして、それに対してご回答をいただきました。いろいろな専門業務、多岐にわたって当町としてはされていますけれども、この中におきまして私自身が考えますには民間委託することのメリットの中に当然公共サービス等の効率化や効果的実施等が含まれると思いますけれども、中には逆に公務員の意識啓発につながり、そして逆に民間の方に対する新しい市場の創造にもつながり得る、当町におきまして非常に雇用問題等を含めまして多くの問題、仕事の場がないことも含めまして多くの問題があると。小さなことかもしれませんけれども、そういう中で新しい職場としての活路を見出していくことにもつながるのではないかと思いまして今回の民間委託に対する質問とさせていただいております。それで今回の民間委託の中でさらに、さらにと言いますか、地方行政等におきましても公表されている中で78%以上の、そういうような単純な業務等に関しましては委託がなされているという報告がありますけれども、このようなことを含めて「骨太方針2015」ということで打ち出してくる中に対してご回答いただいたように十分取り組んでいるという話でしたけれども、さらなる推進、新しい部分でのこの業務に対する進めていく考えとかはございますでしょうか。

答弁 企画財政課長 伊田彰(企画財政課長は2019年6月まで)

ただいま再質問をいただきました。現在さまざまな業務で民間委託を進めている中で、国の方針も2015年の骨太方針でさまざまに、さらなる部分を進めなさいという中で、本町の取り組みの方向についての質問と思いますが、これは一般的にいうと前段答弁でも申し上げているとおり委託対象事業者の状況というかですね、事業者があるかどうかということもあります。官民のコスト分析の状況もあります。現在の臨時職員も含めた職員の配置等も勘案しながら進めるという回答をしてございますので、そのような方向で進めたいというふうに現状では思ってございます。

質問 9番 堤三樹磨

今の部分、非常にきちんとした回答になっておりましてですね、そのように指針の中でも危惧する部分として、要は公務員等の雇用の問題等も含めまして、そこら辺も勘案しながらということは非常に大事な問題だというふうに思って捉えております。ただ、ここにおきまして、やはり私自身が思うところ、確かに地方行政におきましても正規職員といいますか、公務員等含めまして、特に専門性において今後ともに十分に足りている状況ではないと思っております。ですけれどもまた一方におきまして、このことによるコストの削減を含めまして、さらなる民間に新しい市場といいますか、そういうものも今、課長の回答の中でも要は地元も含めてそういうものの業者等含めていないという問題もあるということもご回答いただきましたけれども、ある意味では、そういうことも含めて今後は進めていくといいますか、つくり上げていく必要性もあるかと思いまして、そこら辺を再度検討していただければなというふうに思っております。それで今それに対して民間委託という部分に対して育成も含めてなんですけれども、重ねて3番目に温泉保養センター委託料ということでの補正が組まれたということにおいて、このこと自体を私自身は採決も含めまして承認しておりますし、理解しているつもりでございます。ですけれども先ほどお調べいただいて報告いただいた民間委託業務の中で、その問題点としてですね今後も含めて改善していかなければならない部分の中にちょっと絡んでくるのではないか。ご回答いただきました中で、入札等含めて契約事務が4月1日から開始されているということで既に私が懸念していた他の業務に対する同様の影響が出ないのかという質問に対しては、入札等の契約事務は滞りなく行われ、現在順調に進められているとご回答いただきました。ですので、それはそうなのでしょうけれども、逆に育成という意味で、行政責任といいますと大げさかもしれませんけれども、ある意味、民間委託する部分において単純業務でコスト削減をすればいいだけなのか、安ければいいというかたちで選択することによって、というよりも継続契約だから300万円の補正を組む状況になったのかなというふうに考える部分も含めて、労働条件等の確保なり、行政としても委託していながら、ある意味では基本的には責任を負うべき部分があったのではないのかということで今回補正されたのかなというふうに捉えているものですから、そこら辺についてお聞きしたいのと、あとそれを推進していくために、ある意味では業者がないというお話でしたけれども、これは公平な競争等を含めまして、さらなる公共サービスの向上を図れるというふうに思っておりますので、その公正さを担保されるようなかたちを契約上、訓子府町としては民間委託契約に対して、入札に対して担保されるようなことを要件に盛り込んでいるのかと。また、あと今、特に難しい部分ですけれども、当町の業務の中にどこまであるかわかりませんけれども、特に多いのは個人情報といいますか、秘密保持という問題に対して公益上本当にこういう事業等に対しては必要不可欠な業務でありますので、その秘密保持に対するような問題点等に対する対処として配慮がされているのかどうかについて、ちょっとお聞かせいただきたいと思います。

答弁 企画財政課長 伊田彰(企画財政課長は2019年6月まで)

ただいま、民間委託の中で単純なコスト削減でいいのかというところの部分の質問をいただいた中で、当然行政としての責任がどうなんだというところをいただきました。その点につきましては、当然民間委託といいましても、使用に対する許可を与えるとかですね、不服申し立てとかですね、そういった部分は全て行政の責任の上で実施しているということでございます。そういった意味では、特に温泉保養センターでいきますと、券売機で使用料をいただいているということで、あと一般的な業務委託については、受け付け業務とかですね、お風呂の清掃業務とかですね、その施設の維持管理業務が中心ということでございますので、そういった意味では、議員が言われるところの行政が全部責任を放棄しているわけではないというところはご理解いただきたいというふうに思います。それと2点目に、業務の執行に際して公平・公正性が担保されているかというところでございます。これについては3年の継続契約でございますので、3年に1度、町内業者さんが少ない部分がございますので、指名競争入札というかたちをとらせていただいておりますので入札で決定をして、当然従業員の方の仕事の継続性の問題もございますから、3年間については、そこの業者さんに継続してやっていただくということと、当然競争性の問題がございますから3年に1度は、価格の比較と言うのもちょっとあれなんですけれども、入札を一応実施するという部分で進めてございます。それと3点目の個人情報の保護の関係でございます。これについては温泉の場合はほとんどないと思われますけれども、他業務において個人情報の部分ついては、そこに従事されている方については、退職後も含めて個人情報保護の責を負うというかですね、そういった部分を条文化して契約をしているというところでございますので、ご理解いただきたいと思います。

質問 9番 堤三樹磨

それで今の責任の部分に対しまして、改めてちょっと確認でお聞きしたいのですけれども、当然私もこの民間委託業務自体はいろんな多種多様性もあり、今、課長もおっしゃられたように専門性のある単純作業であったりだとか、そういう部分も含めての理解はしてなくはないんですけれども、いろんな部分でやはりこういう公共施設に対してどうしても住民等の視線とか苦情、いろんなものがある意味出てくると、それの中で本来であれば契約時点で単純な作業であろうとも、それに対する責務だとか、そういうものは受託者という方での責務と位置付けるということがなされるかと思いますけど、どうもいろんな判例等を見ている部分におきまして、どうしても最終的には受託されている方が責任を負えないような場合においては、地方公共団体等含めまして、行政の方に対する責任といいますか、そういうものも損害賠償請求、ちょっとごちゃごちゃ言っているのでわからないかと思いますけれど、例えば民間委託された事業等におきまして、第三者等に損害を与える、もしくは施設等の問題によっての瑕疵か しが生じた場合にというような場合も考え得るというふうに考える部分がありまして、特に業務内容的に温泉保養センターなどは清掃とかそういう部分だけの業務だというお話でしたけれども、施設全体の管理は違うということになれば、そういう問題でも加味される部分も出てくると考えられるので、そういうことに対する対応もさらに進めていっていただいた上で、民間委託を進めていっていただきたいという意味合いも含めて質問させてもらっておりました。それでそういう部分に対して先ほど3年の契約という中で随時更新されていると、更新じゃないですね、入札、再入札しながら、行いながらというようなご回答でしたけれども、それに向けてですね、先ほど単純な比較、官民のコスト比較までやっていないのかな、単純に比較、業者間の出てきた金額に対する比較というご回答だったように受け取ったものですから、本来、今回これを進めるにあたって政府の方もいろんなかたちの中でモニタリングですか、マーケティング調査、特に民間、委託先に対するセルフモニタリング等を進めることによって水準の向上等が図られるのではないかという指針も出されているように私は思っておりましたので、そこら辺に対する単純作業だからいいんだよというかたち、業種、業態によっては、それでいいんでしょうけれども、少なからずとも直接町民等に触れる部分に関するサービスに対しては、そういうセルフモニタリングであったり、自分でしないにしても地方公共団体自体の随時調査等、そういうものに対する頻度を上げることによって逆に利用者だけではなくて、そこに対する従業員等に対する業務を受けたものの対応等も確認できるのではないかなと思いまして、課長のご回答の部分よりもさらに含めて、そういうかたちのモニタリングといいますか、調査といいますか、もしくはそういうものの必要性がまだあるのではないかなというふうに思いますけれどいかがでしょうか。

答弁 企画財政課長 伊田彰(企画財政課長は2019年6月まで)

ただいま、委託業者さんの従業員の方の部分の意見というか、状況の部分の確認とか、そういう意味ではモニタリングというところでいくと、議員も言われる利用者の方のご意見等も含めた部分をもう少し進めていくべきではないかというようなご質問だと思いますけれども、基本的には、温泉ばかり言ってあれですけれども、温泉でいくと施設等の部分の苦情は町の方に入ってきています。例えばいろいろな入浴客の問題とかですね、施設の不備の問題等は入ってきておりまして、当然町の方で当初予算にも計上しておりますけれども、修繕料というかたちで計上してございますので、そういった意味では、いろいろな利用者の声を聞きながら修繕の計画も立てているというところでございます。ただ一般的な議員が言われているところの従業員の方の処遇というニュアンスかなと思うんですけれども、そういった部分については一定程度これ契約で進めていますので、入札時点でそこの受託される事業者の方がどのようなことを前提に入札をしているかというところの部分でございますので、そういった意味では例えば時間を短く何人も雇うとかですね、時間を長く残業代を出すとかですね、さまざまな雇用の形態というのは日本の社会ですので、現在は進められていると思いますので、そういった意味からいくと業務に対する監督というのは、例えば清掃とかそういった部分の監督というのは当然行政側の責任の中で実施しているというところですけれども、そこの部分というのは、留意しなければならないというところはあると思いますけれども、まだ現段階では直接ですね、ヒアリング等とかですね、そういった状況にはないというところでご理解いただきたいと思います。

質問 9番 堤三樹磨

私も事例的に一番目に見えた部分だったものですから温泉というかたちで申し訳ないんですけれども、再度今のお答え、私自身も本当にある意味で、それぞれ受託業者がそれなりの責任等を負い、その中で受託したと。ただ今回においては地元の中にそのもので受託する、つまり町の方、行政として管理を委託する側でお願いしたものが受託できないということから始まったと。それで再度、どういう比較、官民コストの比較をなさったのかどうかわかりませんけれども、それに基づいてその部分が不足であったという捉え方、ただ当町のこれからも含めて、このサービスに対する公共サービスの民間委託という部分に関しては今、課長がお答えいただいた、あくまでもそれは受注する側、つまり契約をされる側が理解の上で、それでできるということが主であり、行政としてはそれ以上それに干渉するのではなくて、コスト的に単純に安価と言ったら言葉が悪いですけれども、一定水準は公共サービスに対しては比準されているけれども、安価なものを、つまり比較した場合に安い方にという方向でいくという解釈でよろしいでしょうか。ちょっと業種がいろいろありますので、全て一様にはいかないと思いますけれども。

答弁 企画財政課長 伊田彰(企画財政課長は2019年6月まで)

民間委託の部分でございますけれども、労働環境が著しく劣悪というような状況を見た場合については、そういう意味では国からも留意するべきというところは労働環境の部分で出てございますので、そういった意味では、あるかなというふうに思っております。コスト論の部分でございますけれども、ここの部分については基本的にはですね、入札でございますので、安価というのは絶対条件で一番安いところが受託するというところが絶対条件ということでございますので、ご理解いただきたいと思います。

質問 9番 堤三樹磨

それでその部分を解釈するにあたりまして、やる業者がいないので、今回300万円の補正になりましたということに結びつけて理解するということにちょっと納得しないわけではないんですけど、私はそういうふうに見るのが正しいかなと思っているものですから、それに対して反対はしていないんですけど、考え方の部分でやはり、そうしますと最低の入札、最低金額といいますか、それに対する担保の取り方が今度、課題になるだけなのかなというふうに理解したということで、ここの部分に関しては、それ以上の質問は終わらせてもらいたいと思いますのでよろしくお願いいたします。それで続きまして最後の部分で「新しい公共空間」という表現をさせていただきました。ご回答の中に、私の方では「新しい公共空間」の形成としての位置付けとして、今回NPO法人シトレインさんの障がい者グループホーム建設という部分に対して、私自身としては大きく捉えた中で、公共サービスであったり、福祉サービスといいますか、社会福祉サービスといいますか、そういう部分の一翼をある意味で官というんですか、公共団体の方でできない部分を民間の方でしていただく部分におきまして、町としてはこれに対する支援をし、建設に莫大な費用がかかるということで補助するという経緯なのかなというふうに捉えておりましたけど、町の方からの回答では委託ではないと、どういうふうに捉えていいか正直わからなかったものですからお聞きしている次第でございます。これに関しまして、町が民間に委託契約することではありませんと明確に回答でおっしゃられておりましたけれども、確かに今回の第4期の訓子府町障害福祉計画ですか、27年度制定されましたその中において全ての障がい者によるあらゆる人権の確保ですとか、そのような部分をうたい、そして29年度の目標設定の中に福祉施設入所者の地域生活への移行と福祉施設からの一般就労への移行等を含めまして、昨日も町長がおっしゃっていました、どなたの質問だったかな、シトレインさんのグループホームに関しましては、民間に建てていただき、できる限りの補助を町はしていきたいというお答えの中で、表飾る言葉だけではないんですけれども、基本的にはどういう理由で町として支出というか、補助を行うのかというのが、私は先ほどからくどいですけれども、民間委託という言葉が適切ではないというのは思うんですけれども、そこに関する考え方が、民間の業者が何かつくりますよ、そしたら町は単純には補助するということは滅多にないですよね。そこの根底にあるものを再度理解させていただきたいなということの意味合いでちょっと質問させていただいたんですけれども。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

前段の質問も含めてちょっとお話をさせていただきたいと思うんですけれども、考え方はいろいろありますけれども、本来、町がやるべき、地方自治体がやるべきことが一つ、二つ目は本来やるべきことだといいながら簡易な業務や民間に委託することによって効率的な成果が得られる、あるいは単純なということも含めて考えていくと委託ということもある。しかしこれは委託というのは、委託者、発注者は私ですから、最終的には町は責任は免れないということになります。ただし、働く人と委託を受けた会社というのは、労使協定をきちんと結んでいますから、当然労働時間や厚生等については会社の責任において行わなければならないと。当然のことです。これは私どもが入札の執行、入札の際に予定価格を設定するためには基本的な項目をきちんと列挙して、そしてそれを希望する方は受けて価格を設定してくると。例えば人件費の問題でいくと一つの法人が例えば温泉なんかでいいますと、他の事業も行っている。例えばスクールバス、牛乳の配送、運転、農地なんてことをやっている。そうすると働く人の労働をそこだけではなくて効率的に使うということも、これは民間の手法としてはあって、だからそこにおいては私どものいっている条件を働く人たちの状況を確保できるという、そこで価格はそれぞれの会社がやはりやってくるというのはあり得ることですので、ただ実態として先般の中では私どもはそれは当然のことだと思っておりましたけれども、共済、厚生といった方がいいのでしょうか、そういったことが全体の中でやはり働く人たちの側からみても問題があるということで、改めて状況的に我々は不足している部分については補正というかたちで理解して、全社が入札参加を拒否された、拒否というか、これではとても受けられませんという。それはどういうことかということを改めて精査・調査していく中でそういうことがあったということでご理解をいただいて再度全社に入札の機会を提供し、そして入札結果が今回の状況になったと。それ以降については、何ら問題うんぬんはないということでしたので。しかしそういう点でいきますと労使関係のうんぬんというのは労働協約の問題ですから会社のことですから、我々がそこまで入り込んでうんぬんという問題はありますけれども、最終的な管理・運営の責任というのは、やはり町は免れないんじゃないかなというふうに思います。それから三つ目です。本来、民間がやるべきこと、あるいは民間、国は戦後一貫して公が抱えてきたさまざまな事業を民間がどんどん事業主体でやっていいのではないのかという方針を持っています。それは雇用の拡充やいろんな提供をしていくという点でいくと民間委託からさらには民間による経営ということの方針で国は考えているようですけれども、例えばうちの町でいうと保育所、認定こども園、これは近隣を見てもおわかりだと思いますけれども、直営というのはあまりない。それから土木、管理、これも民間に委託したり、あるいは民間が直接保育所や幼稚園としてやっているところもある。うちは民間がそれだけを受けるということは法人の状況的には厳しいものがありますから、それと私自身は町長としてこれは直接地方自治体の責任において保育所、あるいは認定こども園を運営するべきだという考え方のもとで、うちは民間にしていない。しかし状況によっては民間の認定こども園もありますから、そこはやはり執行者の町長の考え方とそれを議会がどういうふうに議決し運営を承認するかということだと思います。例えばスクールバスもかつては直営でしたが、今は民間にしています。これも一つの方法として大丈夫だろうということでやっています。それから工事なんかでも例えば、川が越水した、砂利がものすごい等、豪雪で雪がものすごいと、民間に委託していますと、民間はそこによって他の業務も抱えていますから、即それらに対応できるかどうかと。これはやはりうちの町は、直接土木の関係で働く人、技能員を雇用していますから、即地域の要望に対して即座に解決していくというスタンスをとっておりますので、ここのところは行政サービスというか、行政が成し得ることをどこまで委託してやるかどうかという考え方というのは、町の、もっと言うと町長の責任、考え方だというふうに捉えていいのではないかなと。今回シトレインさんがグループホームを建てると。これも考え方によっては、例えば特別養護老人ホームは、町で直営でやっている自治体もまだたくさんあります。例えば美幌町、置戸町、ついこの間やっと民間委託、民間の法人が受けるということになりましたけれども、ついこの間までは直営でやっていました。今この障がいがある方々のグループホームがどうして、静寿園なんかもそうなんでしょうけれども民間なのかというと、行政がやることによる負荷、国の政策、これらについても極力民間に委ねていくということの考え方を持っています。だから運営に対しても補助制度はない。それからうちが今、直接それを建てて、そして運営をしていくということについては、非常に人件費等も含めて限界がある。ノウハウもないということを考えていくと私は他の町の市町村の福祉法人や事業所にお願いをするということは現実的に難しいので、シトレインさんにぜひグループホームを建設し運営をしていただきたいとお願いもしてまいりましたし、そういう要望がたくさんございましたので、それを受けてくれたということはあります。しかし憲法上でいっている第25条でいっている健康で文化的な生活や人権の問題等を含めて、この福祉事業について、町は無縁でいいかどうかと。例えば特別養護老人ホーム建設のときも、今は法人ですけれども、かなりの部分の応援をしてきていましたし、これ数億円単位だったと思います。ですからその点でいくと今NPO法人を立ち上げてやろうとしている初期投資が2億円からのお金がかかっていく。人件費とかを入れたらとてもじゃないけどまだそんなものでは済まない。その部分でいう我々が国の補助事業でいっている補助の基準に基づいて、うちが成し得ることの補助を今回お願いをしたいと。しかしあくまでも独立採算性ですから、運営をシトレイン様の方で実施していくということになります。ただし経営的にはものすごく厳しいと思います。やれるかどうかということも含めて、意気込みで今シトレインさんは引き受けていただいていますけれども、今後の実績を見ながら、運営の中でもご相談にのっていかなければならないだろうという感じはしています。特別養護老人ホームも今は10床を増やしたことによって独立採算性を維持していますけれども、それにしても3千万円を超える修繕等が出てきた場合については、単独では基金1億円ぐらいは積み立てをしていると思うんですけれども、おそらくそんなものはあっという間になくなっていくだろうという状況の中では、町民の方が利用し入る、サービスを受益するという状況からいくと町は福祉に関しては関係ないということにはならないのではないのかということでご理解をいただきたい。ちょっと長い、私なりに丁寧に説明したつもりですけれども、ご理解をいただきたいと思います。

質問 9番 堤三樹磨

大変丁寧にご回答いただきまして、ある意味で私自身もすごく理解ができたというふうに捉えています。先ほど前段の方でいろいろな問題等含めながら、ただ真摯にいろいろなものを含めて、町行政の中においての今の現状を踏まえた意味で民間委託に対しては対処しているというご回答ならびにそれに対する考慮もされているということがわかりましたし、前段、課長の方の考えている、町の考えとして雇用に対する考え方等も含めて現状の中での認識の上に立って、今、訓子府は進めている状況だというふうに、そしてそれを細かく説明いただいたということで、私としては解釈しておりますので、今回のことはわかりました。そして最後のシトレインさんに関しての部分ですけれども、民間の委託という言葉、これ自体が私の今お聞きして町長からの回答の中で解釈したものに対しては、町が民間に委託することではありませんという回答、委託という言葉がおかしいという捉え方であり、あくまでも福祉サービスといいますか、そこら辺に対する社会福祉に対する問題は地方行政、本来であれば国からスタートしなければならないものかもしれませんけれども、こういうものに対しては障害者基本法を含めて、いろんなものを国は制定しなさいといろいろ言いながら、それに対する支援体制がないということも私はおかしいと思っております。町長としてもこういうかたちで委託とかそれは表面上は出ないにしても、本来であれば福祉サービスですか、そういうものを含めて町としてもある一定の、責任という言葉が正しいかどうかわかりませんけれど、それに対して町がやるものをシトレインさんがやるということに対して応援していくのだということで今回の補助金の理解を得るという解釈で私はよろしいかなというふうに思って今お聞きさせていただいておりました。そのことに対してちょっと逆に言いますと、こういう聞き方もいいのかどうかわからないですけど、昨日、川村議員の方からも社会福祉法人、特別養護老人ホームの方に対する質問等がございましたけれども、私は静寿園さんの方に関しては社会福祉法人の助成に関する条例というかたちで町の方は定めており、先ほど町長の言われたある意味で支援せざるを得ないものも明確に、支援という言葉がいいかどうかわかりませんけど、補助金とか貸し付けの支出に対しても町長が認めた場合にはということを行政でなさって条例化されているというふうに捉えておりましたし、そういう部分において今度はシトレインさんに対しても基本的にはそういうサービスに対して民間事業で行うんだということに対して応援していくという中で今後、私が前段の全員協議会ですか、前段の行政からの説明の中で今後、運営は厳しいのではないですか、そしてそれに対して設置された後の町としてのお考え、つまり継続、それから維持していくことに対するお考えはどうですかというふうにお聞きしました。と言いますのは、今回こういうふうなかたちで位置付けも明確にした上でシトレインさんに障がい者グループホームを建設していただき、それの運営を担っていただくという状況になったときに、ある意味で行政の部分としても条例を作ると、静寿園さんに対しては条例というかたちで対応していると思います。そういうようなかたちでNPO法人さんといえどもやはり同じような考え方を持ちながら進めていき、ある意味で継続性の担保ですとか、そういうものを図っていく必要性があるのではないかなと思いまして、そしてそのことも建設にあたっては町民にも理解しておいてもらうということも必要ではないかなと。もし今回全くNPO法人さんの方、独自でのお仕事、民間ですよということであれば、こういうような心配もしないんですけれども、そういうことに今回の補助について、これは後にも引いていく問題ではないかなと思いまして、そういう公共福祉サービスに対する町の考え方とそれから今後の維持に対しても必要ではないかなと思って今回質問させてもらいました。これは民間委託といって当たっているかどうかわかりません。伊田課長あたりなら得意なのかな、この※BOO方式、ビルドオウンオペレートというんですか、それにちょっと近いような形態に私は思うんですけれども、そのことによって逆に言えば行政も含めて民間委託業者のみならず行政としてもある程度の担保もしていくというかたちになる※BOO方式:民間事業者が公共施設等を建設し、維持・管理・運営し、事業終了時点で民間事業者が施設を撤去する事業方式のかなと思ったものですから質問させていただいております。そこら辺に対するお考えはいかがでしょうか。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

もう一つやはりご理解いただいておかなければならないというのがあります。それは法人でも例えば企業ですね、民間の企業の営利活動に対して町が直接補助をするだなんてことはまず考えられない。例えば公民館の使用料で、あそこで物の売買をするという純然たる町外の方が来てあそこで物を売る場合は、私が担当した時代は5倍の使用料をもらっています。すなわち営利企業とは違うのだという分離をしています。静寿園は社会福祉法人です。それからシトレインはNPO法人、それからここの下のきらきら本舗もNPO法人です。それから社会福祉協議会は社会福祉法人、そして我々が委託をしている在宅福祉等についても社会福祉協議会の社会福祉法人が運営母体になりながら運営していると。これらの共通しているのは何かといいますと、金儲けができないということです基本的には。儲けのためにうんぬんというのは、会社の経営とは違いますので、その点で言いますと国、北海道、町の補助も受けながら適切に、もちろん負担金、使用料といいましょうか、利用者からもお金をいただきますから、その中で何とか運営していくというのが基本的なスタンスではないかと思うんです。ただし、入所が集まらないとか、例えばうちの在宅のヘルパーだとかそういった事業は全然独立できません。厄介になるというよりも利用する利用者の数、それから配置しているヘルパー等々を考えていくと町の支援というのは100万円単位で毎年やっているという状況です。民間でもありますよ、だけど現実的にうちの町のそういったものというのは独立採算性というのは非常に厳しい、社会福祉法人というのは。ここのきらきら本舗は今、就労支援B型は今やっと独立して、部屋を貸したりとか、いろんなことはあります。使用料を払っていただいていますけれども、基本的にはまだそんな儲けているような状況ではない。それから社会福祉法人も訓子府福祉会の静寿園、これについても余剰金を持っているはずです。だけどこれは人件費の問題とかいろんなことがあったら億単位の金というのはあっという間になくなりますから、かなり委託をしながらやっているという話を聞いていますので、その点でいくと私は社会福祉法人とか今言ったNPO法人、いろいろありますけれども、福祉に関するNPO法人というのは経営的にはやはり相当厳しいものが予想されるのではないかなというふうに思います。その点でいくと町民に担保をしてもらいながら、今後運営についても補助をするということもご理解いただいたらいいのではないかと非常に前向きなご発言をいただきましたけれども、最初からそれはやらない方がいいというか、やはり1年なり2年なりやってみて実態を、多くは町民、例えば半分以上の方が町外の方でですね、そして運営費も含めて、全部これから町が赤字の部分を丸抱えということになるということには、非常にやはり厳しい意見も出てくると思いますので、その点はシトレインさんもある一定の覚悟をされていると思いますので、1年なり2年なり様子を見て状況を的確に把握しながら今後行政としての関わり方もさらに運営面でこれから出てくるのではないかなと思いますので、ご理解いただきたいと思います。

質問 9番 堤三樹磨

わかりました。そういう部分もあるかと思います。ただもう少しちょっと含めて質問させていただきますと正直今の回答で様子を見ながらということも含めて理解して、最終的にはこういうサービス、特にNPO法人という営利団体ではない採算性が非常に厳しい業務に対して、やはりこちらというか町民を含める福祉サービスなんかの部分からすると本当の意味での継続性の問題だとか、そういうものはやはり大いに気にするところですので、1年なり2年なり様子を見て鋭意努力される状況を含めて、その後で考えるということのご回答だったというふうに思いますのでよろしいでしょうか。そういうことであれば、そういうふうに進めていただくとまたそれも町民にも理解していただくということで私のこの部分の質問は終わりますけれども、ただまだちょっとシトレインさんに対してというよりもNPO法人ということで先ほど町長もおっしゃっていたように、正直採算性だとか、そういうものに対しては非常に厳しいと。当然収益、報酬に対してもNPO法人、規格の中で役員総数の3分の1の方しか報酬を実際生まれたものは受け取ることができないけれども、役員といいますか社員は10名以上確保しなさいとか、いろんな条件があると思います。そういう中で法人格ということで税といいますかね、税負担がやはり生じてくる。当然民間の所有物件ですので、そこら辺に対して何らか町として考えている部分とかはあるのかということでちょっとお聞きしたいなと思います。

答弁 町民課長 原口周司(町民課長は2018年3月まで)

ただいま、税負担の関係でのご質問がございましたが、一応町税という観点でお答えしますと、例えば一般的には、やはり運営するための建物施設等の問題が一番かと思いますけれども、固定資産税でいいますと当然、減免規定がございまして、公共の事業に供するものについては減免ができるという規定も設けてございますので、そういった対応になってございます。

質問 9番 堤三樹磨

はいわかりました。今のことも含めまして、今後大変な事業かと思います。民間委託に、先ほどもくどいですけど、民間委託に対しましては私自身としては全体通しましてコストの削減というだけではないんですけれども、本当に新しい職場の創設といいますか、ちょっとした手がかりにもなるのではないか、先ほど言われた、いろんな業者がそれぞれ受注して、例えば温泉保養センターの清掃管理、単発に出ます。それを単発、単発でやると、それと同じ業者が例えばスクールバスの管理運営をされる。単発、単発に出るとやはり業者としては、これは取れる、これは取れないとか、いろんな問題も出てくる。ある程度の採算性のあるものとして、取れる、取れるという言い方は悪いんですけれども、そういうことも含めると民間の方の育成にもつながるのではないかなと思いまして、そこら辺もちょっとご検証いただきたいなというふうに思いますし、それから先ほどシトレインさんに対してもそういう考え方を含めて支援の基本的な考え方と、支援といったら言葉おかしいのかな、補助を行う基本的な考え方をお伺いしましたし、私自身はそのことをお伺いできれば今回十分でしたので、これをもちまして質問の方は終わらせていただきます。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

ある意味では育成、それからモニタリングを含めてですね、可能な限りの範囲内でというのは、ある意味では当然のことと思いますけれども、業務の状況からして可能な限りの範囲内で努めていきたいというふうに考えています。それとやはりこれはシトレインさんのことでいいますと今後雇用の問題が出てきます。当然今あそこのはるるにいる方々が全て兼務するというわけにはいかないですから、福祉事業を通じて雇用の拡大とかということも出てくるでしょうと。それから、そうすると北見から通っている、おそらく24時間体制のグループホームですから、北見から通うことがいいのかどうかというと、今度は住宅の問題とかですね、いろいろなことが関連してこれから出てきますので、できるだけ前向きに町民に優しいまちづくりの一つとしてですね、行政としても見つめていきたいというふうに考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。

質問 9番 堤三樹磨

以上をもちまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

出典:訓子府町議会 平成28年第2回定例会 2016年6月16日 議事録 PDF(3ページ) 間違いを知らせる