みんなの議会

訓子府町議会 平成27年第2回定例会 2015年6月22日

実はとても大事だと思っていることについて

2015年6月22日、訓子府町議会の一般質問で、山田日出夫議員が「実はとても大事だと思っていることについて」質問し、教育長 林秀貴が答弁しました。

質問者
山田日出夫 議員
答弁者
教育長 林秀貴

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 山田日出夫

4番、山田日出夫です。私は、義務教育、中でも初等教育の小学校教育において、教育執行方針の表現としては、述べられなかったことや、また、人々の関心をあまり集めていないかもしれないけど、実はとても大事だと思っていることについて質問を2点にわたってしたいと思います。執行方針でも触れられておりましたけども、教育だけみてもいろいろな公共施設の建設や建て替え等に大きな事業費がかかる。これは致し方ないことではありますけども、施設整備と同じく大事なことは、人を中心とした観点の事業といいますか、取り組みだと思います。そのようなことから、大きく二つご質問をしたいと思います。主に教育長にお答えをいただければありがたいなと思います。では、大きな1点目は、私が考える学校の3要素であります。一つには教職員、二つには施設・教材等、そして、主役の子どもたちであります。教育委員はじめ、教育長や職員の皆さんが3要素の向上に日々努力されていることにつきまして敬意を表したいと思います。まず、教職員ですけども、児童に与える影響はとても大きく、とても大切な存在です。道費負担職員であります教職員の人事は、各教育委員会の要望でもある教育長からの内申を参考に道教委のオホーツク教育局長が行う仕組みとなっております。毎年この内申で教育長が重視するポイントをお聞きしたいと思います。また、その実現に向けた対応について、概要で結構ですのでお願いいたします。次は、施設・教材等であります。中でも私が重視するのは子どもたちが毎日使い、直接学び取る教科書です。教科書は管内の全教育長が参加する協議会で4年ごとに共同で採択しています。昨年は今年度から使っている小学校教科書が採択され、今年度は来年度からの中学校教科書が採択されます。4年ごとに決めるのは固定化を避け、そのときの優れた教科書を選ぶ目的だと思います。なぜか当管内では過去にごく一部を除き変更がありましたけども、何十年も固定化したままのはずであります。私は子どもたちに優れた教科書を使わせたいという思いから、固定化を避けるよう改革を訴えてきました。昨年の小学校教科書選定の過程と本年度の中学校教科書選定の協議に臨む教育長の姿勢についてお伺いをいたします。次は、教育を受ける主役の子どもたちの関係です。学校教育の目標は大きく言って学力向上と心身の発達、二つだと思います。その中でも心身の発達面で子どもたちの成長が著しい、その代表例として、今回はたまたま訓子府小学校スクールバンドの例をあげさせてもらいますけども、この活動の教育面の成果とその理由について、所見、認識を伺いたいと思います。大きな一つの最後です。学校の応援団、いわゆるスクールサポーター事業についてですが、個人やボランティア団体などの知恵や普段着の力をお借りして授業や特別活動の現場支援や敷地内環境美化など幅広く応援いただいています。この場を借りてご協力いただいている皆さんに感謝を申し上げたいと思います。新しいメニューなども含め、事業の現状と課題についてお伺いします。さて、大きな二つ目は、主に小規模小学校の教育について伺いたいと思います。この問題は、教育以外の要素を重んじる考えもあるようですが、私は純粋に子どもたちの教育優先、ただ1点の立場から伺っていきたいと思います。町政執行方針にもありましたように、子どもたちの笑顔輝くまち、この大きな命題にもつながることかと思います。はじめに、町内にある二つの小学校の今後6年間の児童数の推計値をお伺いします。私は、居武士小学校の子どもたちや先生方の日頃の頑張りに素朴に感動し、応援しています。校舎や教育環境の整備を行うことは、もちろん当然だと思います。一方、頑張っている児童と今後入学する子どもたちに対して、教育基本法等に定める教育の機会均等や教育の平等性がこれからも本当の意味で保障されるのか実は危惧しております。推計値に対する所見とこの権利保障のための取り組みについてお伺いをいたします。同校は、長い間地域の心のよりどころでもあり、いろいろな思いや意見が輻輳ふくそうしていることと思います。居武士小学校の今後について、地域の意見をまとめることは、そう簡単なことではないと思いますが、その検討や話し合いが父兄や地域の間で行われているのか。また、行政と地域間で情報交換等がなされた経緯があるのかお伺いをします。最後に居武士小学校の教育の現状と環境から将来を見据えて、今、行政がすべきと考えていらっしゃる取り組みについてお伺いをします。不慣れなことから、効率的な質問ができませんので、総体的にご答弁は簡単にお願いしたいと思います。

答弁 教育長 林秀貴(教育長は2024年3月まで)

ただいま、義務教育、中でも小学校教育の振興について、大きく2点のご質問をいただきましたのでお答えをいたします。まず、1点目の「学校教育の3要素『教職員』『施設・教材等』『子どもたち』」についてのお尋ねでございます。一つ目の教職員人事についてですが、町立小中学校教職員は「県費負担教職員」であり、その人事管理権については、任命権は都道府県教委に属し、服務監督権は市町村教委となっており、人事異動に関しては、都道府県教委は市町村教委の内申をまって、任命権を行使すると定められています。これは、都道府県教委の人事行政に市町村教委の意見を反映させる意味を持っているものです。オホーツク管内では、「公立小中学校教職員人事異動に関する実施要項」が定められており、管内を5ブロックに分けて、教職員がなるべく均等に各ブロックで勤務する仕組みとしております。学校規模などにより基準勤務年数が定められており、毎年、各学校において異動対象者が抽出され、新規採用者も含め、各地教委がそれぞれの意向を持って、調整を図ることとなります。本町の教職員人事におけるポイントといたしましては、学級経営能力や協調性はもちろんですが、各学校における年齢のバランス、少年団・部活動の指導状況、特別支援クラスの運営経験、中学校では専科免許取得状況など、各要素を総体的に勘案し、管内の教育関係者を通じた対象教職員の人物評価を参考としながら、オホーツク教育局との人事協議を実施しております。二つ目の教科書採択に向けたお尋ねですが、まず、教科書制度について説明をいたします。教科書の採択については、4年毎に文科省の検定を経た教科書の中から、公立学校で使用するものについては、学校の設置者である教育委員会が、前年の8月31日までに決定することとされています。具体的な採択の仕組みとして、教科書の無償措置法により、共同採択方式が採用され、地区としては、教員の人事異動域などを考慮し、同一教科書を使用することが適当と考えられる地域で、本町はオホーツク管内一円の「第9地区」となっております。各地区とも、通常は採択地区協議会を設け、ここに教員など調査員を置くなどし、共同で専門的な調査研究を行っております。ご質問の昨年度の小学校教科書採択までの経過でありますが、第9地区では、教育長で構成される「教育委員会協議会」を4月から7月下旬まで3回開催し、地区で採択する教科書を決定しております。この間、6月下旬から7月中旬にかけて、教員やPTA代表などで構成される「調査委員会」を3回開催し、専門的見地から各教科の教科書について、調査研究した報告書を作成し、「教育委員会協議会」に提示します。この一連の手続きに加えて、昨年度、初めて各教育長が4ブロックに分かれ、教科を分担し、「教科書編集趣意書」や「採択参考資料」などを活用し、独自に調査研究を行っており、このブロック別の協議資料も参考にしながら決定しております。今年度採択の中学校における教科書についても、昨年同様、各教育長も分担して全ての教科書を一読し、併せて、専門家による調査委員会の意見を参考にしながら、本地区で、そして訓子府町にとってふさわしい教科書を採択していく考えでございます。三つ目の訓子府小学校スクールバンドについてですが、訓子府小学校における特色ある教育活動の一つで、特別クラブとして位置付けられております。教育面の成果としては、活動を通じて児童の自主性や自発性を高めること、個性・能力を伸長すること、集中力・協調性・粘り強さを育成できることなどがあり、メンバーはもちろん、他の児童においても入学式、運動会、学芸会など音楽に触れ合う機会が多くなり、情操教育の一役を担っており、また、地域行事への参加をとおして、地域との関わりを高める教育効果も併せ持っており、訓小スクールバンドについては、町としても今後の活躍に期待しているところでございます。四つ目のスクールサポーター事業の現状と課題についてのお尋ねでございます。社会がますます複雑多様化し、子どもを取り巻く環境も情報化や価値の多様化など大きく変化する中で、学校がこれまで以上にさまざまな課題を抱えていることから、地域の力を借りて学校を支援していくことが求められるようになりました。こうした状況の中で、国は、学校・家庭・地域が一体となった環境づくりのため、その取り組みの一つとして「学校支援地域本部事業」を創設し、本町においては親しみやすい事業名ということで「スクールサポーター事業」として開始いたしました。スクールサポーター事業は、学校を支援するため、学校が求める活動について地域の方々をボランティアとして派遣するもので、いわば地域につくられた学校の応援団として始められたものです。この事業の取り組みについては、本格的には平成21年度から実施され、国や道の要請もあり本町におきましても学校教育の一層の充実を図るために開始したところです。本町での具体的な取り組みにつきましては、学校長やPTAの代表などで構成する地域教育協議会の開催、学校とボランティア間の連絡調整を行う地域コーディネーターの配置、学校支援ボランティアであるスクールサポーター活動の実施であります。お尋ねのスクールサポーター事業の現状でありますが、主な活動といたしましては、学習、環境整備、行事等の支援があります。スクールサポーターの登録者数は、昨年度は個人56人、団体は、8団体117人、総数で173人となっております。実施件数とボランティアの延べ人数につきましては、昨年度は32件、延べ188人で、実施件数や延べ人数ともに年々増加の傾向にあります。最近の状況につきましては、小中学校はもちろんのこと幼稚園や保育園、児童センター、訓子府高等学校からもスクールサポーターの派遣要請があり幅広い活動を行っております。また、新たな要望として小学校への学習支援や読み聞かせ、中学校の柔道授業への支援、訓子府高等学校への茶道指導などに派遣して大きな成果を上げております。スクールサポーター事業は、事業開始から7年目を迎え、学校と地域に定着し成果を上げているところでありますが、活動内容が固定化の傾向にあることや、スクールサポーターの新規登録者の発掘が課題と考えております。このようなことから、生涯学習アドバイザーによる定期的な学校訪問や日常的な働きかけを行うなど、スクールサポーターのコーディネート業務に力を入れているところでございます。これからも、スクールサポーター事業の充実を図りながら、学校のさまざまな活動を支援してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。次に、2点目の「小規模である居武士小学校の将来を見据えて、行政が今すべきこと」についてお答えします。一つ目の今後6年間の各小学校における児童数の推計ですが、訓子府小学校は現在220名の在籍で、平成28年度は219名、29年度、222名、30年度、237名、31年度、232名、32年度、225名、33年度215名であり、居武士小学校については、現在18名の在籍で、28年度は17名、29年度、17名、30年度、18名、31年度、22名、32年度、22名、33年度、27名となっております。全国的な少子化傾向の中、訓子府小学校は現在普通クラスが7学級ですが、今後はほぼ9学級で推移しますし、居武士小学校についても、本年度初めて20名を切りましたが、このまま推移しますと、数年後には20名台に回復することが見込まれるなど、厳しい環境下ではございますが、昨年度までの出生者数から児童数を推計しますと、どうにか現状の児童数を維持していくものとの認識を持っているところです。二つ目の、今後の居武士小学校における教育の機会均等の保障についての認識とその取り組みについてですが、居武士小学校のような小規模校については、一般的に「クラブ活動の種類が限定される」、「集団活動・行事の教育効果が低下する」、「習熟度別指導などクラスの枠を超えた指導体制がとりにくい」など、「社会性やコミュニケーション能力が身につきにくい」など、少人数ゆえのデメリットが指摘されており、これらを少しでも改善していくことが教育の機会均等につながっていくと認識しています。本町では、これらを補う取り組みとして訓子府小学校との交流学習に力を入れており、町立学校教職員の研究組織であります「訓子府町教育研究協議会」の中でサークルをつくり、小学校間の交流学習をテーマとして、毎年、計画を立て実践し、反省し、次年度に生かす取り組みを続けています。これら取り組みにより、集団活動やコミュニケーション能力の習得に役立っており、大きな効果が見られております。また、居武士小学校の子どもたちは、少年団やサークル活動、社会教育事業にも積極的に参加しており、自ら仲間づくりに努力をしているところです。町としても臨時講師を配置して、習熟度にあわせたきめ細かな授業対応の実現に寄与するとともに、毎週、移動図書館を開設するなど、教育的な環境の向上に努めています。また、一方では、小規模校ゆえのメリットも多く、「個々の学習指導として放課後学習の場である寺子屋の実施」や「一人ひとりがリーダーを務める機会が多い」、「相互学習の実践として、教える側、教わる側を体験できること」など、子ども一人ひとりの個性や能力を生かす取り組みも重要であると考えております。三つ目の、居武士小学校のあり方に関する父母や地域の協議状況と行政と地域の情報交換の経過についてのお尋ねでございます。まず、地域の中での協議につきましては、昨年の6月に「居武士の教育・地域環境を考える意見交換会」が発足し、本年の6月17日現在で5回の会議が開催されており、保護者や地域の代表が、それぞれの立場で良いところや問題点を出し合うなど、率直な意見交換がなされていると伺っております。また、行政と地域の情報交換については、2年前から各小中学校PTA役員と教育委員との教育懇談会を行い、教育全般についての意見交換は行っておりますが、居武士小学校区を対象とした情報交換については、近年、実施した経過はございません。四つ目の居武士小学校や子どもたちの取り巻く環境を見据え、今、行政として、取り組むべきことについてでございますが、最重点で実施すべきことは、二つ目の質問で回答したとおり、現状の学習環境について、デメリット部分を解消していく努力と恵まれている部分、優位性を伸ばしていく取り組みが必要であると考えております。また、学校の統合については、従前から答弁しているところですが、行政の都合だけで行われるべきではなく、保護者や地域住民の主体的な意向を尊重すべきと考えており、現在、保護者が中心となり居武士小学校の将来について真剣に話し合いを進めている段階であり、行政といたしましては検討の推移を見守っていく考えであります。以上、お尋ねのありました2点についてお答えしましたので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

再質問 4番 山田日出夫

それでは、再質問をさせていただきます。教員の人事の関係は教育長からポイントについて私どもの思いと大体同じ答えがあったかと思います。教師の力はいろいろな面があると思います。授業の指導力はもちろんですけども、学級指導力、特別支援の指導、教員同士の協力、協調性、部活動やクラブ活動の指導力などが求められておりますので、教育長もその辺の観点から人事を行われているということで、今後においても鋭意ご努力をいただければありがたいなと思います。次の教科書の問題でございますけども、現在の教科書、最近の古いのは私は持っていますけども、ちょっと特定の会社の出版社になりますからお持ちしませんでしたけども、現在の教科書というのは、我々が子どもの頃と違いまして、カラフルで写真や図表をはじめ、学びのアドバイスや資料、練習問題等までが配置されて各出版社が競っております。つまりいい教科書を多くの中から選べるし、選択肢があるし、選んでいくのが共同採択の仕事だと思います。昨年度、教育長の検討のステップが設けられたということは、私の主張していた部分でもありますし、一歩前進したと思いますけども、しかし、ちょっとお答えにはなかったような気がしますけども、小学校教科書の選定は結果として変化があったのでしょうか、なかったのでしょうか、お伺いします。

答弁 教育長 林秀貴(教育長は2024年3月まで)

昨年度の小学校教科書採択前の教科書とどう変わったかというご質問ですけど、図工以外については今までの教科書と同じような、図工だけが違う出版社になりましたけど、それ以外については、従前と同じような出版社となっております。

再質問 4番 山田日出夫

そのように私も聞いておりましたけども、札幌市や旭川市など大きな町では教育委員会に力がありますから、独自で教科書を採択しているんですよね。そして両市はじめ、道央や道南などを中心に近年選定のたびに教科書選定の大きな変更の動きが予想していた以上に広まってきております。多分ご存じだと思いますけども、教科書の審査に多くの時間をあてたり、全国の教育先進地の採択状況などを重視したり、選定方法の見直しが進んでいると聞いております。お忙しい教育長、または先ほど言いました調査専門委員会といって、各教科ごとに先生の代表、父母の代表が集まって専門委員会を設けて、そこでも検討する。教育長も今年からブロックにわけて教科を担当しながら今まで以上に目をとおすことができたということだと思いますけども、改善は進んでおりますけども、お忙しい皆さんが年に数回集まり、正直言って十分時間がとれない今の方式が、あまり使いたい言葉じゃないんですけども形式化や、固定化は事実ですから固定化を生んでいるとは思いませんか。

答弁 教育長 林秀貴(教育長は2024年3月まで)

十分、教科書採択には山田議員もご存じだと思いますけど、まず、道から出る、先ほど申し上げました趣意書だとか、参考資料というのがまず6月の、まだ今年度についてはまだ出てないんですが6月末に出ることになって、それを見た中で調査委員会なり教科書の内容をみるということになりますので、先ほど答弁でお答えしましたように各地教委で決める期限が8月31日ということで、実質2か月間の中で教科書を採択するというようなかたちが今の方法ということでございます。それと先ほど申し上げたように、教育長で構成する教育委員協議会の中での採択の決定にあたっては、基本的には全会一致の中で教科書を採択するということになっていますので、その辺を含めた中で今までの経過があるということでございます。協議の中で、先ほど申し上げたように、今までの従前の慣習というか、慣例にとらわれないで、一方、協議会の中でも前回の小学校の採択から各教育長がやっぱり採択者の責任を問うとか、前回の教育委員協議会の申し送り事項もあって、各教育長でやはり教科書を見なければだめではないかということもありまして、従前ととらわれないかたちで今進めているところですので、また今年度の中学校の教科書についても、さまざまな意見が出てくるかと思いますけど、その辺のことを含めて、よりよい教科書採択に向けて頑張っていきたいと思っております。

再質問 4番 山田日出夫

教科書の選定と学力の因果関係を示す資料が手元にあるんですけども、資料をお見せするわけにはいかないんで、ざっくりご紹介をしたいと思うんですけども、ひょっとしたら教育長もご存じかもしれませんけども、教科書の採択状況とですね、都道府県別の全国学力学習状況調査、いわゆる全国学力テストと言っているものの成績を分析した資料であります。小学校のある教科の結果を見ますとですね、成績上位の都府県、秋田、福井、石川だったと思いますけども、これら3県も含めて、評価の高い同じ教科書が、この3県は100%採択されていますし、全国平均でみても61%と採択率が圧倒的に高い教科書があります。一方成績が下位で低迷する、これ残念なことでありますけど、今のところ下位で低迷している北海道でもこの教科書の採択が毎年、私の予想を超える早さで増えまして、少し前まで30%台だったのが、もう過半数に達しました。それに連動するかのように、この教科での北海道の子どもたちの、小学校ですよ、小学校の成績が少しというか、上昇してきております。しかし、そんな全国、道内の動向に対して、我が管内では先ほど言われたように、結果としてですけど、時間のない中でと、それもわかります、全国シェア15%の従前の教科書を共同採択していると思います。この資料で言えば全国的に定評のある教科書を使う都府県は学力も上位だと結論づけております。もちろん学力の向上につきましては、教科書だけで決まるものではありません。これはもう当然のことであります。ただ教科書と学力の向上に何らかのと言いますか、私はかなりのと思いますけど、因果関係を認めることができると思います。先ほど時間がないということ、まったくそのとおりなんです。私のときもそうでした。であるならば、このようないろいろな資料、もう数値で出ていますし、いろいろなものがある中で、そういう検討はされているのかな。時間ないことはわかりますけども、時間がないと言ったら、なかなかいいものも変えるチャンスもないことはわかります。そのような中で、こういうことは採択の観点にないのかな、あったらどういう扱いをされたのかなという疑問がいつも正直言ってあります。北見ブロックの教育長は林教育長も含めてだと思いますけども、この件に関しては非常に改革に熱心だと身近な教育関係の方から聞いております。その人もその一人だと思いますけども、教育長はこれからこのような観点、時間だけではない、もう少し数値等の資料も重視したことについての選択の作業について、どのようにお考えかお伺いをしたい。またこれは中学校の選定ともからむと思います。よろしくお願いします。

答弁 教育長 林秀貴(教育長は2024年3月まで)

まず、教科書のその教科によって、それぞれの教育の出版社の中にあるんですが、あくまでどの教科書も文科省の検定がまずとおっているというのが前提の中で、それと学習指導要領に示された内容が記載されているということでいえば、どの出版社の教科書をとっても内容の差違はあるにしても、そういうことがあると思っているところでございます。それと山田議員のほうから全国学力テストと教科書の出版社によって差違があるのではないかというお話もありましたけど、確かに私も新聞の記事で昨年の教育新聞の中で、そのようなある教科をとって、そのような都道府県別のポイントをとった部分がございました。それで、あの記事の中にも書いてあったように、そこと似た問題が全国学力テストの中で出題された傾向があったということでも記載されておりますので、文科省の中でそのようなことがない方向でも今後検討されるかと思っております。それで私もそういう専門的な部分、学者でもありませんので、教科書と学力の因果関係ということに関しましては申し上げることもできませんけど、あくまで確かに教科書だけではなく、先ほど山田議員もおっしゃっているように、一番は子どもに教える先生の授業力がやはりその辺のところが一番学力につながるんではないかと思っていますので、それと先ほどちょっと戻りますけど、それぞれの採択、もちろん道内の各地区の採択の状況なり、全国的な採択の状況もそれぞれ資料を見ながら教科書採択にあたっておりますので、その辺も含めた中で今後採択に向けて適正に行ってまいりたいと思っております。

再質問 4番 山田日出夫

教科書のことばかりやっているわけにいきませんけども、教科書に関係しては、もう1点話をしたいと思うんですけども、今、教科書も大事だけれども教師の指導力も大事だと。もっともだと思いますし、そういう観点で教職員の人事もやられているということですから整合あると思います。そのとおりだと思います。ただ、しつこいようですけど教科書が固定しているということは、最高に優れていて固定しているということであれば、そういうことだよということの答弁だと思うんですけども、私は必ずしもそうは思っていないからこういう質問になるんですけども、教科書が固定するとですね、教職員というより教師ですね、教師の指導というのも実はマンネリ化する恐れが実はあるんですよね。これはもう昔から、私が言っているんではなくて、教育学者たちが言っているわけであります。だから変えるというわけではありません。そういうことではないんだけれども、固まると、そういう心配もあるということだけは指摘をさせていただいておかなければならないなと思います。次に移ります。私は今、学力のことを言いましたけども、学力と比べても劣らないほどというか、ひょっとしたら勝るかもしれないぐらい大事なのは、子どもの心身の発達だと思うんですよね。ここに力点を置いた学習指導要領が直近の改革では、生きる力を育むということにつながっているんだと思います。その中でいろいろ例示あるんですけども、身近な例として、私の頭に浮かんだのが、訓子府小学校スクールバンドの事例でありまして、全国大会、全道大会出場という輝かしい成績結果はもちろん称えるべきものでありますけども、もちろん成績も立派でありますけども、一番の成果というのは、教育長も似た認識示されておりましたけども、努力する喜び、協力し継続することの大切さなどを子どもたちが直接実感できる教育の場ということではないかと思います。教育長も同じ認識を持たれておりますので、さすがだなと思って聞いておりましたけども、一方では、日々の活動の中で子どもたちをこのような感動体験に導いてくれる、導けるといいますか、教師の指導力も大したもんだなと思っております。本当に生きる力を育む教育現場であり、教育事例だと思います。これだけではありません。いろんな学校でいろんな活動されています。このような活動をますます教育課程や学校現場に広めていくためのご認識の一端で結構ですので、ご披露いただければと思います。

答弁 教育長 林秀貴(教育長は2024年3月まで)

山田議員おっしゃるように、子どもは学力に限らず心身の健やかな成長が一番大事な部分だと私も思っているところです。スクールバンドを例に出されてのご質問だと思いますけど、先ほどお答えしましたとおりだと思いますけど、今、学力以外にも思考力とか表現力の育成ということが生きる力につながるということも言われておりますので、この辺の部分で言えば、音楽の果たす役割は大きいんではないかという思いもありますし、スクールバンドという中でお互いが助け合いながら、さらに成長しながら今の活動の中では本当に連帯感を含めて活動が行われているところでございます。それで先ほどお答えいたしましたように、はっきり申し上げて、うちのスクールバンドはやはりレベルも高く、日々学校の中でそういう音楽を聞くことによって、ほかのスクールバンド以外の子どもたちにも情操教育が整うとか、それとか日頃の音楽の広場だとか、消防団のパレードの中においても町民の皆さんにご披露するということで申し上げましたら、これからもますます私自身も活躍に期待しているところでございます。

再質問 4番 山田日出夫

それでは、大きな二つ目に入りたいと思います。両小学校の児童数の想定はわかりました。居武士小学校でいえば20人以下が続くけども何年かすると20人を上回るんでうんぬんというお話がありましたけども、大体予想される数字でありまして、驚いたわけではないんですけども、20人前後、33年は27人ということでしたけども、聞いてもまた同じ答えが返ってくるのかもしれませんけども、先ほどの認識に付け加えることはありませんか。

答弁 教育長 林秀貴(教育長は2024年3月まで)

従前からお答えしているように、今、学校のほう、特に保護者を中心とした皆さんが居武士小学校のあり方について、今、議論を深めているところでございますので、行政としては、従前よりお答えしているように、行政の都合だけで統合だとかというお話をするべきではないと思っていますし、さらに、居武士地区における地域の思いも含めた中で、その辺のところを含めた中で従前からお話しているとおりでございますので、現時点では、これらの推移を見守りながら議論が深まった段階でその辺のところを行政として関与すべきというふうに考えているところでございます。

再質問 4番 山田日出夫

統合のことを聞いたつもりはないんですけども、ちょっとお話を進めて、小規模校のデメリット、メリットの例示がありました。おおむね、どの本を読んでも似たような表現が載っております。私は小規模校である居武士小学校で子どもたちが、そして教員が、今まさに頑張っている点は素直に率直に評価をしております。1回目の質問で言ったように、いろんな環境整備を進めるということにも賛成であります。しかし、小規模ゆえに示されたデメリットは大体教育の基本に関わることが多いように私は常々思っております。例を挙げますと複式授業を挙げざるを得ないんですけども、二つの黒板が90度に配置されて、学年ごとに児童は90度違う方向を向いています。先生の直接指導を受けている間は、ほかの学年は自習、先生に指示を受けた自習をしています。子どもたちは頑張っております。先生も頑張っている。そのことについて、現に小規模校の現実ですから、それについて、やっている努力についてとやかく言う気はさらさらありません。ただ、先生に直接指導を受けている児童は活発に先生と向き合っておりますけども、自習の子どもたちはなかなか、子どもさんのことですからね、なかなか自習と言われても、ついついできない面もある。やれる面もありますけども、制度上一時限とカウントされますよね。正直言って単式より私は授業の密度が下がる心配を持っております。小規模校としては致し方ない現実とはいいながら、頑張っている子どもたちを誇らしく思い拍手を送るお父さんお母さんもいます。これは当然なこと。参観させてもらった我々が感動したり、「頑張れよ」とついつい口を出してですね、応援したりする場面も見受けられることもあります。一方では単式で授業を受けさせてやりたいという悩む親心も正直あると思います。複式授業についての認識を伺います。

答弁 教育長 林秀貴(教育長は2024年3月まで)

複式指導では直接指導が一単元の中で半分になるのではないかというデメリットをいわれる部分も多いことは認識しておりますけど、今、居武士小学校でやっているのは、学年別指導と同単元指導ということで、教科に分けてそれぞれ今、山田議員がおっしゃったように分けてやる場合と学年が一緒になる方式をとっているところでございます。複式学級という今の環境の中で間接指導を工夫することによって主体的な学習態度が育つということもメリットの一つでございます。居武士小学校では、先ほどいいましたガイド学習というんですけど、そのような方法を用いて子どもたちが、先生が教えている以外の学年については、ミニ先生という子どものリーダーがリーダーとなりながら自主学習を進めている方式をとっているところでございますけど、ワークシートも活用しながら少人数での学習を進めているということで問題を解決する能力だとか、先生がいなくても自分たちで進めていく主体的な学習態度も育つということも大きな教育成果だと思っていますので、今の環境の中でそういうところでは先生の授業力も問われる部分もございますので、先生たちと学校全体として日々研鑽しながら、今、複式学級での授業を行っているところですので、その辺のところを小規模校のメリットを生かしながらやっていきたいと思っていますので、ご理解をいただきたいと思います。

再質問 4番 山田日出夫

メリットと言われましたけども、少ない中での工夫というか、いいところを見つけようとしたらメリットの方にカウントされているのかなという印象もありますけども、授業だけでなくても運動やスポーツがしにくいとか、生活面では家族的な絆の深さは図れるというような大事なことでもありますけども、やはり交友関係の固定化から学年が進んでも新しい出会いがない、少ない。大勢の中でさまざまな体験をする機会やいい意味での競い合い、いがみ合いが身につく機会がどうしても限定されるのかなと。生活面でも学習面だけでなくて、成長に心配が残るなということであります。先日、両校の運動会を参観させてもらいました。訓子府小学校では、各種目をとおして230人ぐらいの子どもたちの成長が1年生から6年生まで階段を上るがごとく私には見えました。一方、居武士小学校の運動会は18人がグランドで大きな声を出して躍動して協力し合って、笑いあり、ちょっと感動的な、私としては、じんとくる場面もありましたけども、教育長知っているかな、24の瞳という映画があったんだけれども、居武士の36の瞳と私はふと頭の中によぎるぐらい感動はしました。子どもたちの輝きは一生懸命だからだと思うんですよね。だからいいんではないのかということにもまたならないのが教育の深さではないかと私は思います。子どもたちの成長のための教育環境が町内だけみても大きく違う環境がありまして、感じるものはありました。人口5千人足らずの小さな町でわずか5kmほどの距離に大きく教育環境が違う二つの学校がある。保育園、幼稚園で一緒に育ち、小学校でわかれ、また中学校で机を並べる。子どもがとおる教育の道、ジグザグ道路なんですよね。改良舗装必要でないでしょうか。教育長は若いころ農道整備などの技術者だったと思うんですけども、このような若干利用に課題が残るような道路、一番最初に調査設計しませんか。そして早めに整備に努めないでしょうか。道路に例えてはちょっと軽々の面はありますけども、わかりやすく言うとジグザグの教育の道について認識を伺います。

答弁 教育長 林秀貴(教育長は2024年3月まで)

今、議員のほうから道路に例えた教育の部分をお話されたと思います。確かに道路もいろいろな種類がございまして、そこの関係に即した私は道路をつくるのが最善の一番のことだという認識を持っているところでございます。そのような中で今、居武士小学校、先ほど運動会を私も観覧させていただきましたけど、確かに訓子府小学校二百数十名の運動会と居武士小学校の18名の運動会の中では、その環境の中で違う運動会であったことは事実でございますけど、私自身も居武士の毎年いろんな行事に参加させていただいている中で、あの環境の中であの子どもたちのそれぞれが役割を持って、学年が違う中でそれぞれが協力している中での向き合う姿勢というものにいつも感動を受けておりますので、その辺のところを含めた中で、今ある環境の中の教育環境を整備していくということが私たちの役割だと思っておりますので、ご理解をいただきたいと思います。

再質問 4番 山田日出夫

居武士小学校のあり方については、さまざまな見方があると思います。私はどちらかというと将来にスタンスをおいて心配している側だけれども、行政としては、今の環境を整備しながら応援をしていこうということであります。どちらもそんな矛盾はないと思います。ないんですけど、どこに力点を置くかによって行政の仕事は大きく変わってくる。そういうことだと思います。居武士小学校のあり方について今まで父母の皆さんはじめ5回ですか、話し合いが持たれたと。その内容はまったく私は承知しておりませんけども、さまざまな意見が実は聞こえてきておりまして、一部紹介すると「子どもたちの将来を考えると統合してほしい」という父母の強い意見、「学校は地域のよりどころで、なくしてほしくない」というOBさんの素朴な意見、「平成28年の開校100年祝賀行事を無事に終えてから統合やむなし」という現実論、「統合はだめだと考えていたが孫の成長を考えると、今は早く訓小に通わせたい」という祖父母の、これも素朴だと思いますけども願いなどなど、ほかにもあるかもしれません。さまざまな意見がある中で行政が地域の考えを尊重するというのはもっともだと思います。でも尊重するということと、静観するということとは私は違うんではないかなと思います。行政は行政の勉強というか学習、研究をしながら折を見たり機会をとらえて地域の皆さんと話をしていったり説明をしたりですね、まず説明をしたり、意見をお伺いしたりということ、これまでしないということには私はならないと思いますけども、その点どうでしょうか。

答弁 教育長 林秀貴(教育長は2024年3月まで)

お話がまた繰り返しになるかもしれませんけど、先ほど山田議員おっしゃったようにデメリット、メリット確かにありますし、現在、保護者が真剣に話を進めている状況もございます。それで話し合いの状況の中としては、昨年アンケート調査や、先ほどお答えしましたように、これまで5回の話し合いを行ってきているという状況の中で、今その内容というんですかね、その話し合いの内容がまだ深まっていないというか、まだ議論の途中であるということは、私自身が今感じているところで、それらのことが深まった段階で、先ほど議員は静観しているというお話もありましたけど、静観しているということではなくて、その議論が深まった中で行政としての関わりを持っていきたいというのが私の考えでございますので、ご理解をいただきたいと思います。

再質問 4番 山田日出夫

私が言っているのは、今できることがあるんでないか、行政として、しておくことがあるんでないかということを言っているんであって、地域で議論されていることに口をはさむということを言っているわけではありません。そのような誤解のないようにお願いしたいと思います。なかなかお答えが慎重すぎて、なんでそんなに慎重なのかなと私は思いますけど。思いますけど、私は合併すれなんて一言もまだ言っていませんけども、何か若干の違和感を感じないわけではありません。さて、4月1日から教育委員会新制度改正がされて、先ほど河端議員からも質問があったかと思います。その中で、6月15日でしたか、1回目の総合教育会議が開かれたということで、3回開いて今年度は3回目に教育大綱を制定していきたいという答弁がありました。その中に小規模小学校のあり方についての、私がさっきから言っている行政としてできること、研究だったり、4年間の大綱をつくるとおっしゃっていたような気がしますから、開校100年も超えての計画でありますので、その辺を明記されますか。

答弁 教育長 林秀貴(教育長は2024年3月まで)

総合教育会議に関わっての今、小規模校のあり方についての大綱なりに記載するのかというお話ですけど、あくまで大綱の中では、教育施策の中の大まかなイメージを4年間の中でうたい込むということで今整理されておりますので、そこの中に小規模校のあり方という部分では現時点では盛り込むことは今のところとしては、今後協議の中で決まっていくこととなりますけど、現時点では、そのようなことは盛り込むことは今のところ想定しておりません。

再質問 4番 山田日出夫

教育大綱を大まかな教育施策ということでけども、どのような内容が大まかなのか私はちょっと今担当していないから全然わかりませんけども、少なくともですね、子どもの笑顔が輝くまちづくりと町政執行方針にもあったと思うし、生まれてから中学校まで一貫した教育を追及するんだ。訓子府町は追及するんだという教育行政執行方針のくだりもあったように思います。そういった中から大綱にぜひとも書き込んでいただきたいと思います。今、お答えはいりません。検討をしていただきたいと思いまして、これを強く訴えて、舌足らずだし、時間足らずだし、ちょっと残念な気持ちもありますけども、この問題については、これからも取り組んでいきたいと思いますので、教育委員会の中でもいろいろ頑張っていただければと思います。終わります。

答弁 教育長 林秀貴(教育長は2024年3月まで)

大綱を大まかだという部分ではなくて、基本的なことを大綱の中で盛り込むということですので、大まかというイメージではなくて、細かいところまでは盛り込まないということですので、その辺をご理解いただきたいのと、今おっしゃったことも含めながら教育委員並びに町長も含めて検討してまいりたいと思っております。

出典:訓子府町議会 平成27年第2回定例会 2015年6月22日 議事録 PDF(52ページ) 間違いを知らせる