みんなの議会

訓子府町議会 平成23年第1回定例会 2011年3月10日

あふれる笑顔・ふれあいのまちへの取り組み

2011年3月10日、訓子府町議会の一般質問で、上原豊茂議員が「あふれる笑顔・ふれあいのまちへの取り組み」について質問し、町長 菊池一春が答弁しました。

質問者
上原豊茂 議員
答弁者
町長 菊池一春

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 9番 上原豊茂

9番、上原です。通告書に従いまして、私の一般質問を進めてまいりたいと思います。1点でありまして「あふれる笑顔、ふれあいのまちへの取り組みについて」であります。自然災害をはじめ、国際的民主化運動の拡大による混乱。また、国内では、国政の不透明感・不安定さは、地方においては、将来展望を持てない状況に追い込んでいると思います。我々の生活を直撃する穀物などの世界的生産量や価格の不安定さをはじめ、原油価格の高騰を考えると明日の生活さえ不安を持つところです。さまざまな不安要素が浮上する中でも、町民が地域の中で笑顔でふれあい、安心して日々の暮らしができるように、町行政としては、努力をしなければならないと思います。このような観点から第5次総合計画を再確認し、訓子府町のあるべき姿を目指した行政運営の遂行が重要であると考え、町としての姿勢を伺いたいと思います。1点目は、安全で安心して暮らせる環境づくり。2点目は、町民の生活が持続可能な体制の構築。3点目は、住民のふれあい対策。4点目は、町の財政安定に向けての施策についてであります。以上、4点について伺います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

ただいま、上原議員から「あふれる笑顔・ふれあいのまちへの取り組み」について4点のお尋ねをいただきましたのでお答えをさせていただきます。最初に、総合計画について、若干ふれさせていただきたいと思います。第5次訓子府町総合計画は、将来像を「豊かなみどり あふれる笑顔 みんなでつくるふれあいのまち ~子どもの歓声がひびくまちづくり」とし、基本目標として1つ目で「健康で笑顔あふれるまちづくり」、2つ目で「こころ豊かで生きがいあふれるまちづくり」3つ目で「快適で安心あふれるまちづくり」、4つ目で「にぎやかで活力あふれるまちづくり」、5つ目で「みんなの力で魅力あふれるまちづくり」を設定し、平成19年3月に平成27年度までの10年間のまちづくりの指針とするべき町議会特別委員会の審議を得て議決されたものでございます。総合計画は、10年間の長期計画であり、受け継がれてきた訓子府町の歴史の中の通過点である4年間は将来像の目標に向け、町議会の皆様をはじめ、町民の皆様ならびに関係各方面のご支援、ご協力の中、職員を含め一丸となって進めてきたところでございます。私の町長就任1年目にスタートした計画でもありますので、私の9つの緊急提言した施策や継続的な施策なども含め、町の将来像であり、目標である「豊かなみどり あふれる笑顔 みんなでつくるふれあいのまち ~子どもの歓声がひびくまちづくり~」を全町民あげて目指していくものであることをご理解願います。ご質問の1点目の「安全で安心して暮らせる環境づくりについて」でありますが、住民が安心して暮らせる生活を支えることがまちづくりの基本であります。私の政策として「安心して暮らせる福祉の町をつくります」「環境を考えた住みよい町をつくります」「子どもたちが元気に育ち、明るく学ぶ町をつくります」にもふれておりますが、福祉、医療、保険や子育てなど住み慣れた地域で元気に暮らせる環境づくりや自然災害への対応、ライフラインの機能維持、さらには、道路・河川などの社会資本整備、交通事故や犯罪の防止など町民が安全で安心して暮らせる環境づくりが必要と考えています。2点目の「町民の生活が持続可能な体制の構築について」でありますが、住民の安心した暮らしを支えるため、将来に夢が持てる元気な産業を支えることがまちづくりの基本であります。TPP問題などで多くの課題を抱えている基幹産業である農業の振興施策、疲弊ひ へ いしている商業の振興施策、地場の中小企業の振興施策などが必要であり、私が就任以来、申し上げている「町民こそが主役」の理念である「住民参画」を促し、住民、地域、職員さらに町全体が協働という体制になるのが理想と考えているところであります。私の政策「農業も商業も将来に夢がもてる元気な町をつくります」「町民一人ひとりの知恵とパワーで訓子府の未来を決めます」にも掲げています。3点目の「住民のふれあい対策について」でありますが、人づくりがまちづくりの基本であります。いつでも、どこでも、だれもが学習できる公民館や図書館、スポーツセンターといった公共施設の活動や高齢者健康活動を通じて生きがいづくり、仲間づくりなどにつながっていくものと考えています。孤立しがちな高齢者、障がい者の方については、ボランティアセンターを中心とした交流や対話などによるふれあいの場が重要と考えています。私の政策でも「みんなで学び合い文化のまちをつくります」に掲げているところです。4点目の「町の財政安定に向けての施策」についてでありますが、ここ数年の財政状況を申し上げますと町の歳入予算の50%以上を占める地方交付税が回復傾向にあり、また、総額6億円にも上る度重なる国による景気浮揚施策を活用しての事業実施、そして今まで町民と共に一体となって取り組んできた財政健全化戦略プランの着実な実行などにより、一時言われていた基金の底がつくような危機的状況は脱したと認識しております。この間、ソフト事業に関する施策実施のために地域活性化基金を新設し、この中で、今後支出増加が見込まれる戸籍システムなど電算関連経費負担に対応するため、新たに「電子行政」の区分を設ける新年度予算を提案しており、また、今後、福祉・教育関係などで必要な施設整備に備え、社会資本整備基金に積み立てをするなど、基金の充実を図ってまいりました。財政の立て直しを優先した町政を進めてまいりました関係で、控えておりましたが、今後、基金を活用しながら必要な施設整備も実施していく必要があると認識しております。お尋ねの町の財政安定に向けては、国の財政状況を見ますと地方財政はなおも不安定であることから、今後も同様に行政改革を推進しながら「誰もが住み続けることができるまちづくり」に向け、農業・商工業など産業振興や福祉・教育施策の充実によって、人口減少に歯止めをかける努力を続けるとともに「町民こそが主役」であることを基本理念とし、多方面から住民ニーズを把握し、協働しながら最小の経費で最大の効果を上げる「町民参画」のまちづくりに引き続き努めてまいりますので、ご理解を賜りたいと思います。以上、ご質問のありました4点についてお答えさせていただきましたので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

質問 9番 上原豊茂

私の一般質問の内容を前段で、2議員が質問したことと交錯し、回答に重複するところがあるかと思います。その辺については、執行体制側でその旨をお伝えいただければと考えます。それでは1点目の「安全で安心して暮らせる環境づくり」についてであります。今、るるお答えをいただきました。町としてのいろいろな施策も含め、取り組んでいることは承知の上でございますが、まず、我々が住む上で、治安の維持が大切と考えておりますし、災害時の対策がどうなっているのかが基本的なものとして、行政が係わっていかなければならないことと考えているところであります。昨今、治安の関係でいいますと確かにいろいろな情報が伝わってくることがありますが、なかなか警察の派出所の仕事といいますか、そこに配置されている方の地域での存在感が見えてこないのが治安の部分では、懸念しているところでございます。人によっていろいろでしょうが、どちらかというと交通の取締に終始しているような感じさえするところでありまして、やはり訓子府に住んで、訓子府の治安を守る点からしますと住民との関係もしっかり構築していただきながら、その職務に専念していただけるように、ぜひ、これは行政側からの申し出が、必要ではないかと考えるところであります。もう1点、災害時の対策関係でありますが、先般の臨時議会補正と先ほど前段の議員の回答の中にも出ておりましたが、地域見守りシステム業務の予算化等々がございます。確かにそのような行政の取り組みとしては、評価するところではありますが、実際に災害が発生した時に個々の人命、また、いろいろな災害に対する財産消失をどのようにして抑えるのか、最小限にとどめるのが大切と考えるところであります。この点で言いますと先般、末広での火災がありました。たまたま、ぼやで済んだ状況であります。そこには、ここにいる川村議員がいち早く駆けつけていたこともありました。私もたまたま通りがかりに気になりましたので寄りましたが、ここで1つやはり行政として、我々も含めて考え直さなければならない現象を目にいたしました。それは、今回、ぼや火災が起きた同じ棟の住人が、その火災の消火活動が終わり、被災した人が救急車で搬送された後、はじめて、その状況に気が付いた。それもたまたま同じ地域住民の中の役員をしている人が、1戸1戸被害はないですかと尋ね歩いて、その人が知ったということであります。どうしてなのかと話を聞きましたら、実は、難聴とのことでありました。このことは、とんでもないことです。2、3件隣りのところで火災が起きている。救急車、消防車があれだけ集まってきている。その状況の中で、そのことさえ気が付かない。どうするのか。さまざまな問題があるのを私が以前の議会で、この予算化等々の時に個人情報保護法の問題とのからみを指摘したことがあります。確かに法律による規制はありますが、それで終わらないその人の命、財産は誰がどうやって守るのか。そこを考えるのが地方行政でないかと思う訳であります。ぜひ、これらについての対策を考えていく必要があるとの観点から、考え方を伺いたいと思います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

大きく2点のご質問がございました。まず、1点目は、駐在所の警察官が地域住民と共に歩むことを一層強化するべきではないのかということ。まったく同感です。これは北見警察署長も認めているところでございまして、本町は、洞爺湖サミットの後から、駐在所の警察官が1名に減らされている。これは再三にわたって北見警察署に2名に戻してほしいとお話を要請をしてまいったところですが、実態として、道の財政状況の中で、災害の多発地域、人口密集地域を重点的にせざるを得ないという回答の中で、そのように警察に対する信頼を寄せてくれる気持ちは非常に感謝しているが、実態として、その対応は難しいとのことでございましたので、いずれにいたしましても1名体制の中で、しかも今の駐在の所長は、この春で退職の方でございます。改めて、本署、北見警察署と派出所の連携、地域的な連携も含めて、一層の強化を図れるような体制を私どもからも警察に要請しながら、何とか住民の命を守っていくことをさらに前に進めることが必要ではないかと考えておりますので、この点は、ご理解をいただきたいと思います。2点目は、末広におけます火災が起きたことに対して、近隣に住んでいるある意味では難聴の方など、いろいろな障がいを持っている方がいられるが、それらの人たちが実際には、消防車が引き上げて、その後から知らされる状況をどう考えるか。まさにあってはならないことと私も思います。これは、議員もご存じのとおり個人情報を我々は、ある意味では守る義務があり、地方自治体は、絶対の意味も含めございます。再三にわたり、例えば、福祉灯油の非課税世帯の情報提供についても議論をさせていただきましたが、その法の壁は、非常に厳しいものがあります。しかし、私はそれでいいのかどうかは、議員のご指摘のとおりございますので、もし私が2期目やることになりましたら、一歩踏み込み、そして罰せられるのは誰かはわかりませんが、改めて、その許容範囲の中で、状況を見極め、今、例えば、ケースを配り、地域の高齢者やいろいろな障がいの方たちの実態を把握できるような仕組みを今年から民生児童委員たちの協力を得てはじめましたが、しかしこれも不十分と思いますので、まずは、実態の把握を適切に行いながら、地域と連携し、行政が各セクションを越えて、消防、あるいは福祉、総務も含め、一丸となり対応できるような仕組みが絶対必要と考えておりますので、ここはご理解をいただきたいと思います。

質問 9番 上原豊茂

ぜひ、その取り組みを進めていっていただきたいと思いますが、さらに付け加えて言わせてもらえれば、ある町内会の役員をやった方から、このような発言を聞かされました。町内会の役員をやっていても、まず、どこに誰が住んでいるのかがわからない。出入りの多い地域では、とにかくそのような問題がある。その人がどのような状況なのかもまったく知らされない。これは、地域活動にまさしく大きな壁を作ってしまうことになるという発言をされていました。そのことも含め、私はある意味では、行政が盾になり、この法の壁に立ち向かうような気持ちと腹づもりも必要ではないかと思っておりますので、ぜひ、その意味では、一歩踏み出す勇気を持っていただきたいと思います。また、先ほどの議員の方の質問に対しても町長は発言されておりましたが、役場に足を運ぶのには非常に敷居が高いとの話をされていました。これは、ここにいる議員は、足取り軽く入ってくるのがほとんどだと思いますが、はじめてこの庁舎に足を運ぶ、何かわからないことを聞きに来る、まさに足取り重く、不安でいっぱいと思う訳であります。その状況をいわゆる町長がいつも話している人にやさしい。その観点からしますとぜひその気持ちを取り除けるような庁舎の雰囲気、職員個々の意識の持ち方などの考慮が必要と考えるところでございます。また、以前の一般質問でも問わせていただきましたが、一定の書類等々に対する申請に対して、個人の証明書が必要であるという問題があります。このことについて、以前、前の定例でしたか、運転免許証の返納との差し替えの問題も他の議員からご指摘がありました。最近の新聞に、北見市も返納者に対する住基カードの無料提供する話も載っておりましたし、近隣において、そのような対応をしているところもあるのが実態であります。私の以前の質問に対して、考える、公平性、その他について難しい問題があるという回答をいただきました。このような回答を繰り返している間は、いつまで経っても前に進まない。できるものはやる。先ほどの町長の話ではありませんが、いろいろな制約はあるでしょうが、一歩踏み出すこと。これはまさに町民個々に対する役場の優しさ、行政の優しさではないでしょうか。その意味で、この問題についてもぜひ早急に対応するべきと考えています。さまざまな問題があると思いますが、あまり一点に集中していますと後半で時間切れになりますので、この辺についての回答をいただきたいと思います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

次の町長に伝えますと言えば済む話ですが、そのような答弁をしたくありませんので、お答えさせていただきたいと思います。1つは、法の壁を飛び越えて、ぜひやっていただきたいということは、私も同感でありますが、しかし、これだけはわかっていただきたいのですが、物事には、法の壁を飛び越えたことで、逆に、逆の方向が出た時の批判もまたしかりであります。我々はその意味では、住民の命を第一義的に守るといいながらも、その大勢の人に、より理解をしていただきながら、すなわち、個人の情報を行政が確保し、状況によっては、機関を乗り越えて活用しながらやっていくことのコンセンサス、合意形成を抜きにして、本当にそれがいいのかどうかの議論は、いまだにありますので、ここのところも考えながら、できるだけ機能的に、議員が言われるように、独り暮らしや社会的な救済を求めている人に対する支援を私たちは、最善の努力をしながら努めていかなければならないと考えておりますので、ご理解をいただきたい。もう1つの住基カードの問題であります。これは、内部的な議論もずいぶん重ねさせていただきました。住基カードを一定の年齢によって、全戸に配付する。例えば、75歳以上の人たちに配付することが、その方がまたさらに住基カードを忘れたことによって、どうするのかも含めた、根本的な解決になるのかも内部の中であり、これは私どもの町政の次の課題として、積極的な議論をさらに検討し、改めて提案をさせていただきたいと考えているところでございますので、ご理解をいただきたいと思います。

質問 9番 上原豊茂

さまざまな課題はあるかと思いますが、ぜひ、前へ一歩踏み出すような努力をお願いしたいと思います。それでは2点目の「生活が維持可能な体制の構築」の点であります。前段での議員とのやりとりの中でも、さまざまな問題が出てきておりました。それぞれいろいろな立場の人が住んでいる訳でありまして、交通弱者もいれば、低所得者で貧困の大変さを抱えている方もいる訳であります。いろいろな人たちがいる訳ですが、その人たちが訓子府で、町長が先ほど回答の中で言いましたように、この町で住み続けられる条件整備をしていくことが大切と思う訳であります。例えば、買い物をする。なかなか買い物へ行くのに自分で車を運転できない。タクシーを使うような経済的余裕はない。そのような人たちもいるはずであります。その人たちに対し、これは行政と商工会がタイアップして、ぜひ、配送の体制をきちんと構築していく取り組みが必要と思う訳であります。また、医療の関係については、医療機関を安定的に確保することはもちろんであります。同時に送迎の関係に対する補助を既に確保していることでありますが、ぜひ、この辺についても充実をさせていくことが必要ではないかと考えている訳であります。また、先ほど言いましたように、さまざまな問題を抱える人たちに対して相談する状況、なんでも相談室を立ち上げておりますが、私は立ち上げるだけでなくして、ぜひ、その人たちに電話1本で出向いていただきたい。その優しさをつくっていく。生み出していくことが必要と思いますが、その辺についてのお考えをお聞かせいただきたい。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

1つは、デマンドタクシーに関連して、先ほどの西山議員の質問にも、あるいはその前の工藤議員の質問にも答えさせていただきました。できるだけ足の確保には最善の努力をさせていただく。今までやった試行期間を超えて、一定の基本料金を払っていただければ、町内を自由に行き来ができ、時間を超えてできるような仕組みづくりやスクールバスの利用、さらにはバス等の減額助成等も含めたことでの新しい施策が、今こそ必要になってきているのではないかということを私自身の実感として、そこへつないでいかなければならないと考えているところでございます。そして、配送関係についても、これは商工行政との関わりもございます。福祉社会、高齢社会において、FAXを活用し、共同受注と共同発注、そして共同発送ということも商工会関係者の皆さんには機会をみて、私自身で発案をさせていただいているところでございます。4年間を通じてプレミアム商品券やあるいは今回から始める住環境システムにおいても指導機関である商工会が、町民の要望を受け、自ら商工業者の皆さんと共に力を合わせ、福祉社会を担うという考え方をぜひ持っていただきたいのが私の願いでもございますので、改めて、折に触れて、商工会長をはじめ、商工会役員には伝えてまいりたいと感じるところでございます。さらに、なんでも相談室あるいは町民相談室、夜間町長室等もこの4年間で相当な件数のご相談をいただいております。さらに、議員が言われるように、一歩出て相談に対応する姿勢が基本的に必要ではないかということは、まったくそのとおりと思います。ただ、職員は日常的な業務も決して、余裕をもってやっている訳ではないのが事実でございますので、100%出向くことができるかどうかは、現状では、まだまだ不十分なところがございます。これは職員の配置と業務を関連させながら、出来る限り職員に、職員自らがそのような意志で町民に出向く行政の姿勢を地域担当職員制度と合わせ、現実のものにし、一層自立していかなければならないと思っております。先ほどの質問にも関連して、これは一部誤解があるかもしれませんが、私は職員の自覚を待つのもさることながら、どのような職員をつくり上げていくかは、住民自身の力、住民自身で職員をどのように育てていくかということにもからんでいると考えておりますので、その点では、豊かなまちづくりは、住民と職員、あるいは行政の共同作業だと理解しておりますので、一層のご理解を賜りますようお願いを申し上げます。

質問 9番 上原豊茂

さまざまな課題を抱えながら、財政再建、さらには、サービスの充実への取り組みをしているのは、承知しているところでありますが、ぜひ、その意味では、新しく展開されるまちづくり推進会議等々における職員の力をつけていく体制づくり、育てる体制づくりもさらに充実させていただければと期待しているところであります。今、申し上げたような問題とともに前段申し上げましたように、例えば、国民年金だけで生活している方も実際に多数、うちの町にはいる訳であります。この人たちにとって、本当にわずかな収入でも、その生活を支えている大きな位置付けになると思っているところであります。これは、いろいろと工夫をしているところだと思いますが、外に出て、汗をかいて、力いっぱい仕事をできる人、それなりに自分の生きがいをみつけながら働き、そのわずかなる報酬を求めている人など、いろいろいる訳であります。私は、自分で切り込んで仕事を見つけ、活動できる人は、その本人の判断に委ねていいと思いますが、わずかな収入を必要とする方々に対し、行政として、どのように手を差し伸べるのか。あえて言わせていただければ、高齢者勤労センターの位置付けは、さまざまな理由があり、行政と関わりを持たない状況にまでなったということでありますが、私は、ある意味では、今申し上げましたような状況で、支えを必要とする人たちのために、この仕事の場、要するにさまざまな問題はあると思いますが、高齢者勤労センターの位置付けに、行政が関わるべきと思っているところであります。一律で、その活動に対しての労働評価をする。これは、その仕事を提供する側にとっては、大変な問題であります。私は、その労働に対して、当然なるであろう評価でいいと思う訳であります。多額な報酬を求めるのではなくして、明日のわずかな収入源を求めている人たちに行政として、何らかの支援をしていく姿勢を見せるべきだろうと思う訳であります。当然、この問題については、行政が一方的に進めるのではなく、民間との関わりやさまざまな議論をしながら、この第5次総合計画にもあるように明るく笑顔で、住みやすいと思えるような町にするためにも、ぜひ、このような取り組みに努力していただきたいと思いますが、それらについての考えをお聞かせいただきたい。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

今、勤労者センターを含め、そのようなお話をいただきました。実は、もう既に勤労者センターが誕生して20数年たつと思いますが、当初は、北海道と町が出し合い、そして一定の支援をしながら、多くは公共事業を中心として、今日こんにちまで続いているということですが、剰余金も含め、一定の蓄積が出てきたことと北海道の指導もあり、独立採算性の基本として、勤労者センターは動いているのが、まず1つでございます。それは、かつてスタートした時、確か私の記憶では、大嶋さんが助役で、数村さんがスタートで、所長だったと認識しているのですが、まずは、生きがいづくりというところからスタートした記憶をもっています。それが年数を重ねるごとに現在の経済状況から考えて、徐々に生活の糧かてとしたい方が、増えているのも事実であります。もう一方で考えていかなければならないのは、中小零細の本町の企業であります。勤労センターとバッテングすることが多々ございまして、その点で町内の小さないろいろな業者の方が生活する糧かてとして、そこのところもにらみ合いながら、正常なセンター運営をどうしていくのかが非常に難しいところでございますから、私自身もセンターの顧問をしておりますし、できるだけ所長などの関係者のご意見を聞きながら進めていきたい。しかし、公共事業の占める割合が高いことでのおのずと限界がありますので、この点で非常に難しい問題を抱えておりますが、これからも議員ご指摘のところも含め、支援をどのような形がふさわしいのか、一層検討してまいりたいと考えているところでございます。このように回答してはいけないので、引き継いでまいりたいと思います。

質問 9番 上原豊茂

結果がでるような引き継ぎができればと期待するところであります。この件についての具体的な提案は、後半の部分で行っていきたいと考えているところであります。3点目の「住民のふれあい対策について」であります。この辺については、前段に西山議員のサロンづくりの問題等々もありました。私は、あまりレベルの高いところではなく、入口のところでいろいろな問題提起をしながら、議論をしていきたいと考えるところであります。前段の西山議員でしたか、工藤議員への回答の中に、人のふれあいに対する希薄さが問題になっている。その対策も必要と町長が発言されていたと認識しているところでありますが、私はそのことも含め、世代間の交流をどのようにするのかというところに着目をしていきたいと思う訳であります。世代間の交流になりますとなかなか一般の住民が、それぞれの思いを持って、つくり上げていくのは難しいのではないかと思っているところであります。この件については、ぜひ、行政の仕掛けが必要であると考えております。この世代間で交流することによって、私は今まで積み上げてきた方々の知恵の伝承、また、時代変遷へんせんの認識。いわゆる時代変遷へんせんの認識は、高齢者、自分も含め、ある程度、年齢を経た人間が今新しい社会が、どのように変わってきているのかをしっかり受け止めることが、ある意味では、社会的な交流をさらに深められる人間関係をきちんと構築することが、ベースになっていくのではないかと思っているところであります。知恵の伝承という点では、もちろん高齢者の方が、生きがいを持ち、存在感を感じることがあるかと思いますし、若い人、年寄りも含め、世代間交流の中で、生活の悩みが自然に解決されていくようにも感じているところであります。この交流の中で、若者は刺激を受け、成長し、また、ある程度の年齢を経た者は、自分の次の目的を見つけ出すこともできると思う訳であります。その世代間の交流は、人と人との関わりを濃くすることで、地域愛がしっかり根付いてくると思う訳であります。その意味では、今、目指しているまちづくりの基本が、ここにあるとさえ感じるところでありますが、どのようにお考えかお聞かせをいただきたい。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

最近の動きでいいますと笹尾さんたちが行っている「おばあちゃんの知恵袋」など、子どもたちにいろいろな図書館まつりやいろいろな事業を通じて、子どもたちにいろいろな昔の料理や生活の仕組みを伝えていく。これは、歴史館でも行っていることですが、そのようなことが行政全般、あるいはまちづくり全般の中で、どのようにして実現していくかについては、ある意味では、新しい時代の課題ではないのかと私は思っております。例えば、都市における公団住宅等々ももちろんそうであります。かつて私たちの世代は、東京へ東京へと出ていきました。そして、豊かな生活を求めて、公団住宅が出来上がってまいりました。そして、願わくば田舎の中での災いのあるといいますか、非常にわずらわしい人間関係よりも離れて1人ひとりの人間が主体的に生きていく生活を模索してきたのが、日本社会ではないかと思います。改めて、今、都市においては、高齢者の孤立の問題や人と人との人間関係をどのようにしてつくっていくのかが、都市においても新しい問題として、提案されてきているのではないのかと思っています。私たちの生産組織もしかりであります。かつては婦人会が多くあったことはご存じのとおりであります。そして、青年組織ももっと大雑把な地域全体の世代を超えた関わり合いの中で、活動をしてきましたが、今は非常に行政の機関も縦割りやシステム化されてきております。農業組織も生産組織もそのような形になり、年齢構成、男女別の構成になってきたことによって、地域全体のコミュニティをどのようにするのかとの議論が改めて、私たちのこの町にも必要になってきているのではないかと思っています。その点では、行政の提案もさることながら、隣近所の関係、人間関係も含め、住民からの発案も含めて、私は今後の新しいまちづくり推進会議の中では、大事な提案として議論をし、そして現実のものにしていかなければならないと考えているところでございますので、ご理解を賜りたいと思います。

質問 9番 上原豊茂

今、町長が言われましたさまざまな夢を求めて、人が行き来をしたところから、今の状況が生まれたのは、そのとおりと思いますが、例えば、うちの町の状況を見ましても農村部におけるさまざまな組織、生産組織も含め、また、地域組織では、例えば、農協でいえば農協を中心とした外郭組織の構成等々も大きく変化をしてきている。今、女性の集まりの部分に目を向けるとかろうじて残っている農村の女性部、商工会の婦人部、しかし、かつて主流をなしていた役場職員の婦人部ですとか、農協職員の婦人部、これらは完全に消滅したのが実態であります。このことは何を意味するのか、人が集まる、組織化していく、そこからいろいろな議論が湧き出てくる。それがまさに、まちづくりの原点になるべきと思う訳であります。その点からしますと今、JAが合併し、農協が合併し大きくなる。それぞれの生産組織、外郭組織等々も各自治体の枠を超え、農協合併した1つのくくりの中で、集約しようとして、まさにその方向を歩んでいるところであります。実は、そのような動きの中で、何が起きているかは、組織からの離脱であります。どんどん人数が減っていく。減っていくから、より大きなくくりの中で、組織化しなければならない。まさに悪循環が起こっている訳であります。これらに対して、まさに今これから始まるまちづくり推進会議等で十分な議論が必要と思います。もちろんいろいろな障害もあったのでありましょう。今、消滅した組織の再生も含めた議論をしていく。そのことが必要と思いますし、さらに一歩踏み込んで、言わせてもらえれば、男女共同参画の問題等も表面化しておりますが、先ほど言いましたように、より負荷を嫌った組織解体の方向の中で、本当に女性がきちんと参画していく状況が生まれてくるのかが疑問さえ感じているところであります。これらについてもどこに問題があるのか、十分、先ほど町長が言われましたように住民の中で議論をしていく、発案していくことも大事でありましょうが、そのきっかけをどこかでつくっていかなければ、前には進まないと思うところであります。ぜひ、その意味で行政の果たす役割をしっかりと果たしていっていただきたいと考えるところですが、それについてのお考えがあればお聞かせいただきたい。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

総体として、3つほど答えさせていただきたいと思います。1つは、私も長いこと社会教育で、20年間社会教育主事として、地域教育に関わってまいりました。その時にいきいきと活動していた当時の婦人部は、農協婦人部、若妻会、商工会婦人部、役場婦人部等々の例えば、婦人部ひとつをとってもあまた多い婦人組織がありました。これはさまざまな状況の中で、解散し、ある意味では解体していったのが状況でございます。この組織が子どもたちの健全育成やさまざまな地域ボランティア的な活動を行っていた時は、非常にいい時代であり、重要な役割を果たしてきたことを認識しておりますが、それを旧来のような体制に戻ることについては、いかがなものというよりは、非常に難しいと思います。改めて、新しい組織づくりや新しい参画の仕方というものを考えていかなければならないのが私自身が今、考えているところでございます。さらに、農協が合併したことによって、地域的な農民同士の連携などが欠落してきているのではないかとのご指摘でございました。私自身の立場で、農協の是非について議論や考え方を述べる必要は何もございませんが、農協自体も単協で生きていくことの厳しさの現実の中で、組合員の総意として、合併を決断したことでございます。私は、機会があった時、いつも言っておりますのは、農協が戦後50年間、地域で果たしてきた社会的役割を放棄してはならないということを組合長と役員の方にも申しているところでございます。経済優先の経済団体ではありますが、地域で農協がさまざまな形で果たしてきた生活相談や支援。そして、地域連携の 要かなめとして、農業協同組合の社会的役割は、大きくなっても、いつもでもやはり追求する必要性を私は立場上、申し上げながら協力を要請しているところでございます。改めて、3点目になりますが、そのようなことを踏まえながら、地域が変わってきている。人々が少なくなってきている中で、生産人口が減少している状況の仕組みを含めて、住民発案の形として、まちづくり推進会議を私は想定しておりますので、改めて地域の皆さんに問題を提起しながら、共に行政がつくりあげていく時代が、今、まさにお任せ的な行政運営、民主主義ではなくて、まちづくりこそが、今、求められている時ではないかと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。

質問 9番 上原豊茂

ぜひ、多くの町民がまちづくりに参画できるような体制を強化していただきたいと思うところであります。次に、4点目の「町の財政安定に向けての施策について」であります。町財政の安定は住民の笑顔のもとになると私は考えております。なぜなら、住民サービスの充実、安定に直結していくと認識しているからであります。各業種における生産性や収益性の向上の取り組み支援、また、それに携わる人々の仕事への意欲高揚というところにつながり、よい循環が起きてくると思っているところであります。まずは、交付税の問題等々も考えれば、人口の確保、要するに減らさないことを第一義的に考えなければならないことと思う訳であります。外から見て、あの町に住みたいと思えるようなまちづくりをし、さらには、住める条件整備が整っていることも大事であると思います。人口確保のためには、事業所の縮小や撤退をいかにして、食い止める対策も必要と思う訳であります。例えば、1つあげれば、うちの町にある事業所の中で、それ相当の従業員といいますか、仕事をしている方がいるにもかかわらず、うちの町にその人たちが住める場所がない。これは事実であります。いかに人口を減らさないか、いかに住んでもらえる条件整備をすることと直結していると考えますが、それらについての対策をもっているのかどうか、お聞かせをいただきたい。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

人口の問題を中心にして、答弁をさせていただきたいと思います。ご存じのとおり平成22年国勢調査の結果は、私どもの町では、9.1%の減少率で、人口5,434人、管内のワースト5であり、547人が減ってきている。ちなみに平成17年の統計結果によると6,317人いた人口が5,981人となり、5.3%の減少率でした。その減少率が、極めて今回の5年間の中で、高くなってきている状況でございます。その原因を職員に徹底的に分析していただきました。短期間で、ぜひ分析してほしいということも含めてお願をし、ある一定の方向が出てまいりましたので、ここは、少し答弁をできるだけ早くやりますが、1つは、自然減です。生まれる方が5年間の間に182名、亡くなった方が327名であり、総体として、自然増減が145名であります。2.4%減。そして、社会的な増減と言われている転入された方が848名、転出された方が1,242名であり、6.5%減がこの減少率の状況でございます。転出している3分の1強になる394名が北見市への転出であります。例えば具体的に申し上げますと町内事業所の変化であります。北見農試の独法化によって、転出が84件、転入が51件であり、33件が減少している。それから、ホクレンくみあい飼料であります。従業員の30人以上が先月末で転出した状況であります。それから、JAきたみらいの合併であります。職員の14人が転出しております。さらに町内建設業者の縮小化等々によって、合併を余儀なくされていたことの社会的な要因を含め、これらが6.5%減の394名でありますので、ご理解していただきたい。そのことから考えると議員がご指摘のとおり新たなる政策が必要になると思っています。1つは、例えば、最近の私自身の動きで申しますとホクレンの研究所の45名ほどの半数近くは北見市から通っている。さらには、下村運送も同じような状況にある中で、何としても、今、ホクレンの住宅政策については、行政も何とか支援する方法を共同で考えたいと所長に申し入れし、所長もぜひそれらについてはお願いしたいということでございますし、それからさらには、人口の確保として、議員のご指摘のとおり住める条件、住みたいと思える条件は、財政再建が一定程度確立してきた状況の中で、面的な総合的な政策を打ち出す必要性が、これからの4年間は必ず出てくると思いますし、行わなければならない状況と理解しているところでございます。

質問 9番 上原豊茂

最後になると思いますが、先ほど残しておりました仕事の確保の関係とからみまして、ぜひ、うちの町における特産物をきちんと今後も維持していける状況づくりが必要と思います。その取り組みに対して、きちんと支援をしていく。どの業種で対応するかは難しい部分が多々あると思いますが、いろいろな高齢者が、先ほど申し上げましたように生活を守るために得たい収入、それを得られる条件をつくることも、この発想から生まれるのではないかと思いますし、確保できるのと考えているところであります。うちの町にある特産物を取り扱っていた事業所が、いろいろな理由をもって閉鎖せざるを得ない状況に追い込まれたと聞いております。ぜひ、その状況をクリアできるような行政としてのアドバイス、支援も必要でないかと考えております。その問題に対して、どの分野で取り組むかについて、考えがあればお聞かせいただいて、私の質問を終わりたいと思います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

農業の町 訓子府、そして130数億円の生産額を誇る本町の基幹産業である農業を守り、発展させることは、町長として、当然のやらなければならない責務と考えているところでございます。明日、山本議員から、さまざまな政策の質問が出ると思いますが、それについても詳しく述べていきたいと考えているところでございます。少なくとも改めて6次産業化をどうするかは、非常に私は迷うところであります。すなわち、農業を基幹産業とする我が町が農業を1つの素材として、多面的で多様な加工を含めた打ち出し方をどうできるのか。それは非常にさまざまな問題があり、流通も含めて、私が2期目、政策と打ち出すものとして、一番悩んでいるところが、その6次産業化の問題でありますが、議員のご指摘のとおり雇用の確保や高齢の方たちが生産に関わりながら、生きがいを感じることも当然のことでございますので、最善の努力をしていきたい。さらに、1件の特産品を発売しているうんぬんのお話もございましたが、今、具体的な話もいくぶん出てきているようでございますので、私どもは推移を見守りながら、できる限り相談にのりながら、支援してまいりたいと考えているところでございます。

質問 9番 上原豊茂

以上で、私の一般質問を閉じさせていただきます。

出典:訓子府町議会 平成23年第1回定例会 2011年3月10日 議事録 PDF(27ページ) 間違いを知らせる