みんなの議会

訓子府町議会 平成20年第1回定例会 2008年3月13日

国保税の特別徴収

2008年3月13日、訓子府町議会の一般質問で、工藤弘喜議員が「国保税の特別徴収」について質問し、町長 菊池一春、福祉保健課業務監 林秀貴が答弁しました。

質問者
工藤弘喜 議員
答弁者
町長 菊池一春、福祉保健課業務監 林秀貴

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 工藤弘喜

次の質問に入りたいと思います。国保料の特別徴収についてであります。これは後期高齢者医療制度と同じような中身、仕組みで出てくる制度であります。本年4月施行で、本年の10月分からの実施を予定しています国民健康保険税の特別徴収について、以下の点について伺いたい。まず、1つ目ですけれども、特別徴収制度の内容と本町における対象者は何人になるのか伺います。2つ目、制度の実施や実施時期など、国からの強制はあるのか。また、自治体としての裁量権というものがあるのかどうか、これについても伺いたいと思います。3つ目でありますけれども、この特別徴収と言うものを一律に強要するということは、対象者や対象世帯の生活状況を無視したものになる可能性も否定できないと考えているのですが、このような安易なやり方はふさわしくないのではないか。いわゆる福祉とか、こういうものに係わる部分でのこういう安易なやり方というのはふさわしくないのではないかと。被保険者の納付相談や必要な支援が求められたときの対応について伺いたいと思います。あわせて、この件について町民への周知についても町長の見解を伺いたいと思っております。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

国保税の特別徴収につきまして、3点のご質問をいただきました。まず、1点目の「特別徴収制度の内容と本町における対象者は何人なのか」という質問でございます。この制度につきましては、世帯内の国民健康保険被保険者全員が65歳以上75歳未満の世帯主で、年金額が年額18万円以上で、国民健康保険税と介護保険料の合計が支給される年金額の2分の1以下である方が対象となりますが、災害及びその他、特別な事情があり、特別徴収をすることが著しく困難と認められる場合には除かれることとしております。また、対象者につきましては、現在、システム改修中でございますので、正確な把握は困難な状況にありますけども、介護保険で今回の特別徴収対象者を抽出した場合の対象者数で申しますと、対象者数は843名、うち普通徴収の対象者は64名となっております。2点目の「制度の実施や実施時期など、国からの強制及び自治体の裁量権は与えられているのか」とのご質問でございますけれども、特別徴収を実施しなくてもよい条件としましては大きく2点あります。1点目は、「被保険者数が少ない」平成19年4月1日現在の国保全被保険者数が1,000人未満(最大で1,100人以下)の自治体であること。もう1点は「その他特別事情」というふうになってございます。「その他特別事情」につきましては3項目がありまして、1つ目は、国保税の収納率が高く、平成16年度から平成18年度の平均収納率が98%以上、しかし、平成20年度からの後期高齢者医療制度により、本町の場合は75歳以上の国保税を100%納入されている方が国保会計から抜けてしまいますので、98%以上の収納率を維持することは実態としては困難な状況にあるということでございます。2つ目は、口座振替及び納付組織の納付が85%以上であること。3つ目は、2ヵ年以内に国保システムの改修が予定されている場合とされておりまして、その4点が例外の規定となっております。基本的には国保税の特別徴収実施が前提となっていることから、各自治体の裁量権は現実的には認められていないということを言えると思います。また、実施時期につきましては、平成20年4月1日からとされていますので、システム改修などに時間を必要とすることから猶予を6ヵ月間認められており、10月までには実施しなければならないことというふうになってございます。3点目の「一律に強要することは、対象者や対象世帯の生活状態を無視したものになり、被保険者の納付相談や必要な支援を求められたときの対応について」のご質問でございますけれども、被保険者からの納付相談につきましては、適宜、今後もご相談を受けていきたいと考えておりますし、近隣の状況なども参考としながら対応していきたいと思っております。町民への周知につきましては、特別徴収を行わない場合の判断基準が示されておりますので、機会をみて広報等で周知したいと考えておりますのでご理解を賜りたいと思います。

再質問 5番 工藤弘喜

それでは何点かちょっと再質問ということなのですが、1つは後期高齢者のときにもそうでしたけれども、システム変更といういわゆる電算システムと言うのか、当然あるのかと思うのですが、これについての費用はこの65歳から74歳までの特別徴収に係る電算システムの費用というものが発生するのかどうか、これについてちょっとお伺いします。それと時間がないので、ちょっとまとめてよろしいですか。それともう1つは、最後の3番目とのかかわりになるのでありますけれども、先ほどから後期高齢者もそうなのですが、こういう制度というのは、仕組みというのが特に福祉、こういう問題については手っ取り早いところ、楽なところからと言うか、それが先に走った制度の改正と言うのか、改悪と言うのか、どうも感じざるを得ないのです。その中に本当は一番大事しなければいけない個々の生活実態だとか、個人の状況だとかというのがもうすでに向こうに行ってしまうとか、感知されないところに行ってしまうような仕組みがどんどんできてくると。今回の特別徴収の関係でも、例えば個人的に思います。やはり年金から天引きしてもらったほうが楽だという人もいるかもしれない。いわゆる年金も口座に振り返られて、口座振替と言うのですか、「そのほうがいいよ」と言う人もいるかもしれない。でも、その口座に1,000万円、2,000万円の残高のある人だったらいいのです。だけれども、口座に10万円、20万円もあるかどうかという人たちがいたとしたら、そこから天引きされるということになったときに、いわゆる預金口座を見てはじめて自分の生活をどうするかというお金が変わるわけです。そこら辺まで考えた制度の仕組みになっているかどうかというところにやっぱり思いを馳せないと、本当の意味での制度の改正ということにはやっぱり結びついていかないのではないかなというふうに思うのです。それをやはり最低限守らなければいけないのは、防波堤にならなければいけないのは自治体だという。これは当然、町長はそういう認識だと思いますから安心をしているのですけれども、やはりそれはどこか一線超えてしまうとドドッと雪崩を打つように行きかねないそういう状況になってはいないかということで、再度ちょっと町長のお考えを聞きたいと思います。今できなければ文書と言うか、それでよろしいです。時間の問題もあるし、それで僕はダメだとは絶対思いませんから、今の状況で不可能であれば別にそれはそれでいいです。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

システム改修については、当然起きてくることだと。それが100%何度も申し上げておりますけども、国保税相当を含めて、システム改修の自治体負担が非常に出てくる。それが100%というものも中にはありますけども、その点で言うと町の持ち出しも多いという現実的なことを考えていくと非常に費用的にはまだはっきりしていませんので、わかり次第お知らせをしたいと思います。2点目の制度が先にできてしまってからどさくさでうんぬんということ、適切な表現かどうかわかりませんけども、私どもも本当に困っているのは現実でございます。もう説明会を開くにも開けない。そして、例えば今回のあれでいきますと被扶養者も保険料を負担するという従来のあれからしてみても、それも半年間は免除ということで、その後、段階的に引き上げると。これも国政の議論の中で決まって、そして周知すると。ですから、非常にシステムが後追い後追いになっていても、私自身というよりも担当の福祉保健課、あるいは町民課にしても、非常に状況的には大変だということを業務を見ていて理解することができます。今後は広域連合の議員もおりますので、管内で言いますと大場市長がその立場でございますので、また機会をみて、それらの状況もお話しながら少しでも改善してもらうような意見を出してまいたと思いますので、理解をお願いしたいと思います。

再質問 5番 工藤弘喜

次の最後の質問に入りたいと思います。行政改革に取り組む基本的姿勢について、お伺いをいたします。これについては、午前のお二方の質問にも関連いたしますので、重複するところは、それはそれで省かれても結構かと思いますけれども質問いたします。本年度中に、財政健全化戦略プランを策定するとのことでありますが、次の点について町長の見解を伺います。まず、1つ目でありますけれども、財政健全化に向けては、これほどまでに町財政が厳しくなった原因を町民に明らかにすることが、まず第一に健全化に向けて必要だと考えていますが、町長の見解を伺います。2つ目であります。財政健全化プランでは、当然、行・財政改革の取り組みが含まれてくると考えますが、そこに取り組む町長の基本的な姿勢をお伺いいたします。3つ目であります。このプランの中に、町職員給与についても含まれていくのか、これについても伺いたいと思います。4つ目であります。財政健全化プラン策定で重要なことは、しっかりと期限を決めて、明確な目標を町民と共有することが求められると私は考えていますけれども、これについての所見を町長から伺いたいと思います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

行政改革に取り組む基本姿勢について、財政健全化戦略プランに関わって、4点のお尋ねをいただきましたのでお答えいたします。まず、1点目の「町財政が厳しくなった原因を町民に明らかにすることが第一に必要ではないか」というお尋ねがございました。私もそのことが大事なことだと思っておりますし、これまでもまちづくり懇談会やふるさと懇談会、あるいは町広報等を通じて、財政が厳しくなった原因や現在の状況などについて、町民の皆様にお示してきたところでございます。財政健全化戦略プランの中でも、当然のことながら現在の状況に至った要因を明らかにすることとしておりますので、この点についてはご理解をいただきたいと思います。2点目の「行財政改革に取り組む基本的な姿勢」についてであります。平成20年度予算でもそうでありましたけれども、歳入不足を多額の基金を繰入れし、編成している実態にありますので、まずは歳入歳出の構造的なギャップの改善、つまり歳入に見合った歳出構造の確立が大きな課題であり、歳入・歳出全般にわたって徹底した見直しを進めることとしています。その際、町民サービスの大幅な低下や町民生活に大きな影響を及ぼすことのないような形で、地域経済の活性化施策の展開や地域社会活力の向上にも配慮した財政構造の確立に努めていきたいと考えているところでございます。また、「行政サービスのあり方と受益者負担の見直し」や「町民と行政の役割分担」についても検討をし、限られた行財政の資源の中で、地方分権改革も視野に入れながら町内における公的サービス水準の確保に向けた仕組みづくりも盛り込むなど、本町に見合った財政健全化のための方策を構築してまいります。なお、財政健全化を具体化するにあたっては、ともすれば総論賛成、各論反対となりがちでありますけれども、情報提供と広聴にも配慮しながら、町民の皆様にご理解をいただけるよう努めてまいりたいと考えております。3点目の「プランには町職員給与も含まれていくのか」とのお尋ねでありますが、人件費も公債費と同様に義務的経費ではございますけれども、歳出全体の見直しの中で抑制すべき対象経費に含めることになるものと考えております。4点目の「プラン策定で重要なことは、期限を設定し、明確な目標を町民と共有することが求められるのでは」とのお尋ねですが、私も同様に認識しておりますので、現在考えておりますのは、計画期間は平成20年度から平成26年度までの7年間、このうち、平成20年度から平成22年度までの私の任期中、この期間を集中的に取り組む期間と位置付けて、一般財源の大きなウエイトを占める地方交付税も的確に見込むことは大変困難な状況にありますけれども、一般財源ベースでの歳出削減と歳入増収に目標額を掲げ、町民の皆様にもお示ししながら、健全化策に取り組んでまいりますのでご理解賜りたいと思います。

再質問 5番 工藤弘喜

この点については、先ほども言ったように、午前の質問者の方々とも極めてダブってくる部分もありますので、そして、また明日の一般質問する方とも重複するところもありますので、これ以上は質問するつもりではないのですが、ただ1つだけ町職員の給与の関係、この問題についてだけちょっとお伺いしたいのですが、職員給与の人件費のいわゆる人件費の削減と言いますか、カットと言いますか、そういう問題を考える場合、財源が確かに厳しいのです。その財源が不足するからカットするということが、やはり目的になってはいけないということは、午前のお話の中にもあったかと思います。本当にまさにそのとおりだと思います。いわゆる町職員の方々の給与と言うのは、職員の方々の生活の問題であり、そして、地域においては地域経済に与える影響、それから役場全体として考えたときには、やはり住民の命や暮らしを支える大きな支え手となる、働き手となる人材確保の面からいっても、非常に大切な役割という意味がある中身になることだと思っています。この給与という問題というのは、非常に大きな意味があるのではないかというふうに思っています。そういうことになっているのでありますけれども、確か全国的にみても、給与のカットに踏み込まざるを得ないというものもやはり現実にあるということをとらえて見たときに、やっぱりそこで一番大事になってくるのは、はっきりとしてやっぱり目標年限と言いますか、期限を切ると言うのか、そこら辺はやっぱり一番目標をどうするかという、明らかにすることがやっぱり一番大事になってくるのではないのかなという気がいたします。やはり全国各地の経験的に言われているのは、住民福祉の向上だとか地域振興、あるいは住民負担の軽減といったようなそのまちづくりの明確な目的を持つのか持たないのか、しかも、それが期間でなおさらそのことも含めて、職員の合意を得れているのか得れていないのかということが、やっぱり最大のポイントになってくるのかなというふうに思っています。そこら辺で仮に合意を得たとしても、やはりカットする部分については、本当に必要最低限にすべきだと言うのは私の考えなのでありますけれども、最後にこの件に関して、町長のお答えをいただいて終わりにしたいと。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

午前中の質問でもお答えし重複するかも知れませんけれども、目標年限は平成22年度までであります。そして、基金繰入の一般を基金の財調の基金繰入をしている2億円を目標にしてございます。しかし、これですべてが解決するかということで言えば、はなはだまだ疑問や不安はあります。例えば、施設の改修が突如として起きてきたり、そして、数多い産業・農業等の課題も多くあるということを認識しておりますけども、しかし、現状のままでは立ち行かないということも事実でございますから2億円を目標にして、歳入と歳出のバランスをとっていきたいというのが私の考え方でございます。そして、それは今日の佐藤議員の質問にも答えましたけれども、町民の皆様に様々な我慢やご理解をいただかなければならないときに、職員の給料を決して高いとは思っておりませんけれども、そのままにしておいて理解を得ることできないというのが私の考え方でございますので、これらも含めてこれから厳しい町政運営をせざるを得ないということでございますけども、そういう意味も含めて職員が理解をしてくれたものと認識しておりますので、どうぞ今後ともご理解を賜りたいと思います。

答弁 福祉保健課業務監 林秀貴(福祉保健課業務監は2009年3月まで)

先ほど、国保税の特別徴収のシステム改修の費用のお尋ねの点でございますけど、昨年の第2回定例会で補正予算をお認めいただきました国保保険者電算システム改修業務の中に、その部分が入っていることでご理解いただきたいと思います。

再質問 5番 工藤弘喜

ありがとうございました。これで私の一般質問を終わりたいと思います。

出典:訓子府町議会 平成20年第1回定例会 2008年3月13日 議事録 PDF(57ページ) 間違いを知らせる