小清水町議会 令和3年第5回定例会 2021年9月15日
(1)国営畑地帯総合土地改良パイロット事業の成果と今後について/(2)増えるエゾシカ減るハンター対策について/(3)児童生徒の生理の貧困について
2021年9月15日、小清水町議会の一般質問で、工藤孝一議員が「国営畑地帯総合土地改良パイロット事業の成果と今後について」「増えるエゾシカ減るハンター対策について」「児童生徒の生理の貧困について」について質問し、町長 久保弘志、教育長 加藤友幸が答弁しました。
- 質問者
- 工藤孝一 議員
- 答弁者
- 町長 久保弘志、教育長 加藤友幸
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員が最初の質問で述べた件名は 3 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。
質問 6番 工藤孝一
6番。さきに通告してございます3点について質問させていただきます。1点目であります。国営畑地帯総合土地改良パイロット事業の成果と今後についてであります。本町農業の生産性向上に多大な成果を上げた国営畑総事業ではありますが、今後について2点質問いたします。1つ目、農業水利施設の増設について、本年6月、7月は過去に経験したことがない干ばつ・高温となり、青果物には品質と収量の低下が見られます。取出し給水栓等のかんがい設備の増設について、水利権のない農業者を含めて意向調査を実施するべきと思いますが、所見を伺います。併せて2点目に、農地造成かつ区画整理に係る排水対策についてです。集中豪雨や融雪時期の降雨により、農地のり面、取付道路の決壊が各地区で発生しております。排水対策を地域協議で進めることが求められますが、所見をお伺いいたします。
答弁 町長 久保弘志
お答えいたします。1点目の給水栓等の増設についてでございますが、議員がおっしゃるとおり、水利権のない農業者は、多目的給水栓をはじめ水利施設の使用はできません。これは、供用開始前に生産者に必要か必要でないかを聞いた上で、必要な生産者は、応分の御負担を頂き国より水利権を得たものでありますので、途中から水利権を分けることは困難であると思われます。当初のダム設計では、1市4町の給水範囲内の耕作地を対象に貯水能力等を検討したとも聞いておりますが、最終的に末端までの管路や流水量は、受益地の面積で計算され設計されております。また、それら受益面積等を基に1市4町の負担金額も計算されていることから、そもそも途中参入は認められないものと解しております。ただし、設置されてからかなりの年数も経過しており、当時と営農者も代わっていたり、気象環境も変化していることから、国土交通省網走開発建設部を通じて、今後の水利権の取得や譲与の考え方について、見直しを検討されるよう要請はしております。このようなことから、現在水利権を新たに取得することは難しい状態で意向調査をすることは、あらぬ期待をかけかねないことにもなりますので、実施する考えはございませんが、水利施設の将来を見据え、1市4町において協議してまいりたいと考えております。2つ目の排水対策についてでございますが、被害の多くは低地で発生しておりますが、水の流末処理問題は低地側のみの問題ではなく、地域全体の問題であると考えております。表面水を吸収可能な沈砂池等を高地側の圃場に設置し、自己圃場内で雨水や融雪水を処理できれば、低地の被害は最小限にとどめることが可能であると考えられます。現在町で活用しております地図情報システムでは、立体座標や過去の被害地の実態を落とし込み、集中豪雨などによる流水被害が、時間の経過によりどのように変化していくのかをシミュレーションできるプログラム開発を検討しております。今後このシステムにより、町内全域において情報活用が可能となりました際には、被害を最小限に抑えられるような具体的な排水対策やその必要性について、可視化できるものを考えておりますので、それらデータを基に地域協議等で御説明できる機会を設けたいと考えております。以上でございます。
質問 6番 工藤孝一
農業水利施設の増設については、農業者、水利権のない農業者も含めての意向調査は実施するつもりはないという御答弁でありましたが、現在、水利権を持っている農地はたしか8千ヘクタール前後だと思うんですけれども、水利権のある面積で、その水利権を持っている方たちの中でも、1栓から3栓の給水栓を設置していますが、1栓の町道を挟んで反対側にもう1個給水栓を増やしたいとか、そういう今年の気象を鑑みてそういう希望をする方は小清水はもちろんのこと、近隣町村もそういうふうな思いを持っている農業者は結構いると思います。そういう意味で今後関係機関とも協議を進めて、水利権者である国に対して、どういう積上げをすることができるのか、進めるべきではないかと思います。2番目の情報システム、排水対策として新たな情報システムを構築して、そのデータをもって地域で協議を進めたいということでありますが、畑総事業では1千ヘクタールを超える事業を農地造成と区画併せてやったわけですが、それとは別に道営事業も含めて多くの農地が造成されている中で、国営事業では当初は整地畑に農地造成の畑に二、三年は、造成した土壌が落ち着くまでの二、三年の間のための沈砂池というのは設置した経過があるっていうふうに聞いています。永続的な沈砂池というのは、当初から設置するっていう図面上、構造には設計図にはなかったわけであります。そういった意味でぜひ合意形成をしていただきたいと思います。水利増設の問題も排水対策も地域の合意形成が極めて大事であると思いますので、そのことを改めて指摘して次の質問に移らさせていただきます。2点目でありますが、増えるエゾシカ減るハンター対策についてであります。さきに質問された鬼塚議員の項目と重複しますことをお許し頂きたいと思います。北海道では東部地域を中心にエゾシカが爆発的に増え、1990年代から年間数十億円の農林業被害や交通事故が発生し、社会問題となっています。これを受けて北海道は2012年3月エゾシカ捕獲管理計画を策定し、フィードバック管理手法による科学的管理を開始しました。しかし、有害駆除はいまだに目標水準には達していません。本町の農作物被害額は7,400万を超えています。生産者が自ら行う電牧柵・金網ネット柵資材への助成措置と、抜本的対策として狩猟や囲い込みわなによって個体数管理を行い、狩猟技術を蓄積し、初心者ハンターの育成を行うことを目的に、猟区管理協会を設立すべきと思いますが、所見を伺います。
答弁 町長 久保弘志
お答えします。鳥獣被害防止対策につきましては、先ほどの御質問でもお答えしたとおり、これまで実施している対策に加えまして、大規模捕獲の計画や生産者の負担軽減につながる対策を検討してございます。また、御質問にある初心者ハンターの育成につきましては、既に猟友会小清水支部に対して、射撃場使用料を助成し、射撃技術の向上を図るなど、交付金事業によってハンター育成を猟友会に担っていただいております。本町内で確認されているエゾシカは、冬期間は弟子屈町側で生息し、春の融雪期に河川や積雪により越えやすくなったシカ侵入防止柵を抜けて町内へと移動し、また積雪期の餌がなくなる12月上旬頃には弟子屈町側に移動する生活をしていると考えられております。議員が言われる、エゾシカを地域資源として位置づけ、地域内猟区で個体数管理、狩猟技術の蓄積、ハンターの育成などを行う猟区管理組合につきましては、エゾシカの移動実態が近隣の多くの圏域をまたぐ広範囲な生息域であり、入林制限を受ける国有林を多く含むことからも、地域内のみの猟区において実践することは困難であると考えられますので、設立は考えていないところでございます。以上でございます。
質問 6番 工藤孝一
6番。冒頭に鬼塚議員との質疑の中で5者協議で支援についても協議を重ねていくということで、この助成の問題が1点あると思うんですが、そして2点目には、今、町長がこの管理協会、猟区協会については行う考えはないっていう御答弁がありました。この2点について再質問させてもらいます。1点目の助成措置の問題では、生産者の行う電牧柵や金網柵のそのほかに3つ取り組んでいただくべきことがあるんじゃないかという提案したいと思うんですが、1点目には見回り作業の軽減、くくりわなは見回りがつきまといます。見回り作業軽減のためのICTくくりわなを使用した捕獲通報システムの導入に予算を回してほしいということであります。2つ目に猟銃を使わない、銃を使わない捕獲した後の鹿を仕留めることなんですが、猟銃を使わない電気止めさし機の利用ですが、電気止めさし機を適切に使用した場合は、20ないし30ワットで数秒の通電により絶命が可能となります。その場合、肉質への影響はほとんどなく、安全性から見ても暴れる時間がほとんどなく、見た目も苦しい様子が見られることがありません。狩猟従事者の精神面の負担軽減につながることになっています。そして、3つ目の措置の提案ですが、ハンター育成費の問題です。ハンター資格を取る法律で定められた法定費用に、村によっては10万円を限度として助成している村もあります。こういった生産者自ら行う電牧柵等のほかに、こういったくくりわなの2つの取組、あとハンター育成の資格取得、この点についても、ぜひ見解を伺いたいと思います。併せて、猟区管理協会ですが、猟区を管理している町村は、オホーツクでは西興部と、管内ではそこしかないですが。それと、空知方面の管理している占冠村、国有林に囲まれているのは占冠村であります。そこでは、野生鳥獣専門員を役場に配置しています。鳥獣の調査・研究、地域での合意形成に努めて、特に猟区管理の問題では、時間をかけて議論して、役場だけでなくて、腰を据えて被害状況等を町民に広く認識してもらう努力が大事です。林業従事者との信頼関係、これは、いろいろ入林する場合のトラブルになると思うんですが、こういった林業従事者との信頼関係を築くことにも努力しているというふうにおっしゃっていました。ハードルが、この小清水にとっては高いというより、喫緊の課題と捉えるべきではないでしょうかというふうに言っておられました。この問題は、非常に管理に手間がかかるが、長い目で見て取り組む方向で考えるべきではないだろうかと、再度、見解をお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
答弁 町長 久保弘志
お答えいたします。助成、支援の関係でありますけれども、最初の質問のときにもお答えいたしましたが、農家さんの受益者負担は伴うと思いますけれども、農協さんと町と残りについては、例えば折半するなり、そのような形で極力負担を減らしたいというふうに考えていますので、それについては、令和4年度からできれば予算措置をしていきたいというふうに考えてございますので、継続的に、そこは関係者と協議をしていきます。先ほどありましたICTのわなの関係であるとか電気止めさし機等々、ハンターの育成費等々ありますけれども、まずは猟友会さんのほうと、そこについてはいろいろと協議をしていきたいと思っております。で、その育成費等々も以前猟友会の代表の方ともお話しした経過ございますが、猟友会さん、猟友「会」となっていますけど、基本的には皆さん、自己防衛でそれぞれハンターやられているんですよね。自分の畑を守るためにと。俺らはそうなんだぞと。基本的にはそうなんですということです。ただし、やはり全体的な管理もお願いするという部分で、猟友会という形を担っていただいていますけれども、やはり猟友会さんの御意見は貴重なものでありますので、今、議員から頂いた3つの御提案がありますけれども、それらも──これ決してお金の問題ではないと思っています。お金がかかるからというふうに私は決して思っておりません。実際に大きなわなを買っても実際に管理できるのかどうなのかということです。できますかということなんです。だから、その辺を、できないものを購入しても仕方ないわけでありますので、そこはしっかり猟友会さんと意見交換をしながらやっていきたいというふうに考えてございます。あと、猟区管理協会の関係でありますけれども、1回目の答弁で申し上げたとおりでありますけれども、広く関係団体と協議をしながら進めるという部分では、その個々の境界にこだわらず、私としては、先ほど申し上げた5者の協議機関もありますので、そういうような形でしっかりやっていきたいと思っております。そういう、管内では西興部村さんがやられているというふうにお聞きしておりますので、そのような取組も西興部村さんと意見交換もしながら、本町のほうで取り入れるものがあれば取り入れていきたいというふうに思っておりますので、そこは時間をかけながらしっかりと取り組んでいきたいと思っております。以上でございます。
質問 6番 工藤孝一
それぞれ時間をかけながら令和4年から取り組むのは取り組むということであります。この猟区の問題は、引き続き、ぜひ検討課題としていただきたいということと、併せて、先ほど例に出した村は、職員の方がたまたまハンターの資格を持っているということもあります。できるならば、役場職員の方、あるいは関係機関である農協職員の方も含めて、ハンター資格を取りたいという方が猟友会に加盟されることを希望して、この問題は質問終わりたいと思います。次に、通告してございます3点目の児童生徒の生理の貧困についてです。コロナ禍で民間の労働者をはじめ非正規労働者などは、賃金が減少して暮らしが大変になってきている状況は、報道などでも明らかになっています。今年3月4日の「おはよう日本」で学生の5人に1人が生理用品の入手に苦労しているなど、日本で生理の貧困が広がっていることが報道されていました。トイレットペーパーがあるように生理用品もと、全国各地で小中学校の女子用トイレに生理用品を備えている学校が増えてきていますが、本町でも対応が求められるのではないか、見解を伺います。
答弁 教育長 加藤友幸(教育長は2025年6月まで)
お答えをいたします。生理用品を学校のトイレに常設してはどうかという御質問かと思いますが、町内の小中学校においては、以前から保健室に予備の生理用品を用意してございます。保健室での配布につきましては、本当に必要とする児童生徒が確実に受け取れることができるほか、養護教諭を通じて、その児童生徒の家庭環境や心身の状態を把握することができますことから、学校が児童生徒に必要に応じた支援を行っていく上で非常に大きなメリットがございます。ただ、議員がおっしゃるとおり、生理用品をトイレに備えている学校が全国的に増えてきていることは承知しておりますので、現行の体制を継続しながら、小中学校や関係機関と協議の上、配布方法や配布場所について、どのような形の対応が望ましいのか検討してまいりますので、御理解を頂きたいと思います。
質問 6番 工藤孝一
小中学校とも協議をして、検討してまいりたいという答弁ですが、実施されている町村では、用品の調達先を、防災備蓄品を回して使うとか、そういうところが多いというふうに伺っています。そして、新たに予備費を含めて予算措置をする、内閣府でのアンケート調査では、若干古いですけれども、6月の時点ではたしか255自治体が実施されていると思いますが、そういう防災備品の調達も含めてぜひ取り組んでいただきたい。再度御見解を伺います。
答弁 教育長 加藤友幸(教育長は2025年6月まで)
防災備蓄、提供先のお話かと思いますが、地方公共団体を置いているところについては防災備蓄ということですから、これに関しては、公共施設全体の話ということになろうかと思います。議員がおっしゃった「おはよう日本」はNHKの報道番組で、コロナ禍において親の仕送りが減ったり、アルバイトができなくなったり、毎月の生活費が減った大学生や専門学校生が生理用品の代替物を使用したり、使用を控えたりしているという実情から、生理の貧困として取り上げられたものと承知をしております。義務教育下における小中学校の児童生徒に、同じく、このことが起因するものとして捉えることはいかがなものかと思いますが、家庭環境によっては、生理の貧困と言える状況は考えられるのかなというふうに思います。先ほど、議員おっしゃった内閣府の調査、男女共同参画局が行っておりますが、本年7月2日現在では、取組をした、または検討しているという地方公共団体が581団体ございます。昨年5月時点の1回目の調査では255団体ですので、326団体増加をしております。北海道では、全国的な都道府県の割合としては4%、11団体ということでございます。生理用品提供の工夫としては、公共施設や学校のトイレに備えて自由に受け取れると、それから意思表示もカードを提示したり、指差しすることで、声に出さなくても受け取れることができるように配慮をしている。それから、先ほどもお話ししましたが、児童・生徒が抱える不安や悩みを養護教諭等に相談できる機会となるように、今、保健室で生理用品を提供していると。教育現場に限っての捉え方ですが、どこで配布するのかというのが一番の問題かと思います。誰もがためらわずに生理用品を手に入れられる体制が大切であると。それから、経済的な事情で入手できないと、そういった子供に優先的に届ける必要があると。それで、京都府の例を取りますと、京都府内の市町村全部、全て保健室の提供をしているようでございます。その理由として、経済的貧困というのは経済的な事由によるので、生理用品を入手できない児童生徒への対策だということで、トイレに置くと誰もが使用できることになるので、保健室に備えている。それから、繰り返しになりますが、経済的な問題という部分で捉えると、誰もが使うことができるので、それは生理の貧困には該当しないという考え方。それと、トイレットペーパー、今、日本の現状でトイレットペーパーと同じような考えで、生理用品を置くというのはいかがなものかと。もし置くとすれば、公費で置くわけですので、全市的な議論が必要だろうと。そういった事情で保健室に置いてあると。ただ、議員おっしゃるとおり、東京都等では、やはり、子供たちが羞恥心などで言えないという部分に配慮して、トイレに置いているという部分があります。で、そういった自治体も増えていることは確かでございます。で、小中学校の児童生徒というのは思春期にございますので、心も体も本当に大変なデリケートな時期にあります。繰り返しになりますけども、学校現場等々と協議しながら検討してまいりたいと思います。配置するということになれば、予算の措置も必要でございますので、町とも協議した中で検討したいと思いますので、御理解を頂きたいと思います。
質問 6番 工藤孝一
6番。今、教育長が経済的理由であれば違うんじゃないのかと、誰でもが使うということと経済的理由にということは整合性がないという意味だと思うんですが、最後におっしゃられた、子供たちが声に出さなくても済む、見えないところでも使用することができる、この生理の貧困の問題は、僕自身も前から聞いてはいましたけども、なかなかこの問題で質問していいのかどうか、私自身、生理の問題というのは女性特有だし、公の場で議論するべきことじゃないなと、当初、考えていましたけれども、しかし、男性中心の中でといいますか、そういう中で女性のそういった声なき声も反映することができるような、そういう教育環境であってほしいと思います。その点を指摘して私の一般質問は終了いたします。