みんなの議会

小清水町議会 平成25年第5回定例会 2013年9月10日

(1)原生花園のネナシカズラ対策と自然環境・自然景観の維持について/(2)小清水高等学校の募集停止について、今後の課題と対策について

2013年9月10日、小清水町議会の一般質問で、髙橋隆文議員が「原生花園のネナシカズラ対策と自然環境・自然景観の維持について」「小清水高等学校の募集停止について、今後の課題と対策について」について質問し、町長 林直樹、教育長 渡邊等、産業課長 権藤結が答弁しました。

質問者
髙橋隆文 議員
答弁者
町長 林直樹、教育長 渡邊等、産業課長 権藤結

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員が最初の質問で述べた件名は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。

質問 8番 髙橋隆文

8番。それでは、先に通告しております2点について質問をいたします。まず1点目、原生花園のネナシカズラ対策と自然環境・自然景観の維持についてでございます。網走国定公園小清水原生花園の恵まれた自然環境の普及とその活用効果を高め、かつ、天然の花々と雄大な自然景観を求め訪れる観光客に対し、休息と憩いの場と情報を提供するとともに、自然に対する理解を深めるために各施策を講じているところでございますが、近年、原生花園の中にネナシカズラが散見され、この発生が年々拡大をしている状況にあります。秋になると、網状に黄色く他の植物を覆うようになり、自然景観・自然環境上も危惧される状況でありまして、各関係機関と連携して除去等対策が必要かと思われますが、ネナシカズラ発生状況、ネナシカズラ対策について、町長の所見を伺いたいと思います。2点目、道教委が決定いたしました「公立高等学校配置計画」に関し、小清水高等学校の募集停止について、今後の課題と対策についてでございます。道教委が2014年から2016年度の「公立高等学校配置計画案」が6月4日に公表され、小清水高等学校が、中卒者の状況・学校規模・募集定員に対する欠員の状況・地元からの進学率等総合的に勘案し、2016年度に募集停止とした素案が示されました。9月3日には、計画どおり2016年度募集停止と決定されました。公表から3ヶ月間経過いたしまして、行政としてこの間、高校存続推進会議等連携して高校存続要請活動、取り組みを行ってきたと思いますが、その経過について、また、今後の課題・対策についてご所見を伺いたいと思います。

答弁 町長 林直樹(町長は2017年6月まで)

1 点 目 の ご 質 問 に お 答 え し ま す 。原生花園の植生回復につきましては、オホーツク総合振興局長を会長とし、関係機関や大学の研究者で組織する「網走国定公園小清水原生花園風景回復対策協議会」が主体となって、火入れの実施やヨモギ・ネナシカズラの雑草除去作業をそれぞれ年1回行い対策を講じているところでございます。本来、ネナシカズラは外来種ではなく、元々原生花園に自生する在来種に属するため、除去することはできないことになりますが、ご指摘のとおり景観上好ましくないことから、天覧が丘周辺に限って除去することを特別に容認していただいている状況でございます。発生状況につきましては、ネナシカズラの種子は地中に相当量が埋まっていると考えられており、その年によって増えたり減ったりしますが、気温が高い年は発芽が促進され、原生花園全域で増える傾向が強いと言われております。対策といたしましては、除草剤の使用が植物の生態系上認められないことから、今のところ人海戦術による除去しか方法はありませんが、発芽実験によると、8年間埋設した種子のうち約3割は生き残っている結果となっておりますので、完全に除去することは非常に難しいことになります。いずれにいたしましても、国定公園という性格上、手法が限られ対策が取りにくい状況にありますが、引き続き関係機関や有識者の方達と調整を図り、植生の回復に取り組んでいきたいと考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。以上です。

答弁 教育長 渡邊等(教育長は2017年3月まで)

続きまして、2点目の小清水高等学校の募集停止に係る今後の課題と対策等についてお答えをいたします。初めに、公立高等学校の配置計画に関しましては、高等学校進学希望者数に見合った定員を確保することを基本として、中学校卒業者数の状況を踏まえ、生徒の進路動向などに対応した学校・学科の配置や規模の適正化を図るために、公立高等学校の適正配置及び教職員定数の標準等に関する法律第4条の規定に基づき高校配置計画が策定されているものであります。高校配置の考え方の概要といたしましては、全日制課程にあっては、1学年4から8学級を望ましい学校規模とし再編整備を行うこと、学級定員に関しては、高校標準法に基づき40人とすること、また、小規模校の取扱いとして、第1学年2学級以下の高校は原則として、中卒者数の状況・学校規模・募集定員に対する欠員の状況・地元進学率を勘案し、順次、再編整備を行うこととされているものであります。次に、小清水高等学校の状況につきましては、平成20年度より間口減となり、第1学年が1学級の学校規模となり、生徒数の確保や地元進学率の向上等が課題となっていたところであり、特に、平成22年度以降の地元進学率は、50%を大きく下回る29.2%まで下がったことや、網走市内中学校からの進学者が減少していること、また、平成24年度第1回目の小清水中学校第3学年の進路希望調査において、小清水高等学校を希望する生徒数が7名であったことなど、非常に厳しい状況にあるものと認識していたものであります。高校配置計画は、翌年度以降3年先までの計画を策定しているものであり、平成24年度に策定の平成25年度から平成27年度までの計画においては、オホーツク東学区内の各高校においては、平成27年度までの配置が計画されておりましたが、平成28年度以降の見通しとして、学区内において1学級減の調整が必要とされていたことや欠員の状況を踏まえた定員調整が必要とされていたところであります。また、平成25年度に策定の平成26年度から平成28年度までの配置計画において、先ほどご説明いたしました地元進学率等が非常に厳しい状況にあるものの、平成26年度にいきなり募集停止とすることなく、小清水高校への進学の選択肢が少しでも伸びるように、また、町民に対する十分な周知期間を確保するよう、道教委に対し要請するなど、対応してきたところであります。教育委員会といたしましては、要請に対する道教委の回答を受けまして、非常に厳しい状況である旨、小清水高等学校存続会議に報告・協議を行うとともに、小・中学生の保護者にも説明し対応してきたものでありますので、これまでの存続活動に対するご理解をいただきたいと存じます。ご質問にあります、6月4日の平成26年度から平成28年度までの配置計画案の発表以後における対応といたしましては、存続会議の大澤議長・鬼塚教育委員長・私の3名で道教委を訪問し、計画案の背景の確認や存続期間中の在校生の教育機会の適正な確保などの要請を行うとともに、存続推進会議を開催し、非常に厳しい選択肢を受け入れなければならない状況であることを報告し理解をいただいたところであります。また、今後の課題等でありますが、閉校まで在籍する在校生の教育機会への配慮を行うよう道教委へ要請するとともに、募集停止以後における支援策につきましては、道教委が実施している補助制度の活用を行うとともに、町の支援策に関しましては、全道的な支援の状況などを参考としながら、今後検討して参りたいと存じますので、ご理解いただきたいと存じます。以上、小清水高等学校募集停止に関する対応等の答弁とさせていただきます。

質問 8番 髙橋隆文

1点目の原生花園のネナシカズラ対策の関係ですが、ネナシカズラについては、在来種というお話の中でなかなか対策も難しいというお話でしたが、私の聞いているところによると、在来種のネナシカズラはほとんど淘汰されてしまって、道内あまりないないんじゃないかと、あるのがほとんど珍しい状況であるというような話をする方もおりまして、現在発生しているネナシカズラについては、ほとんど穀物、また、草等にも混ざって外来種がほとんどであるというようなお話を聞いております。この点、外来種ではなくて在来種なのか、再度お聞きしたいと思います。2点目でありますが、高校の募集停止の関係ですが、これについては、先に新聞等々でご承知のとおりだと思いますが、この存続対策については、町のいろんな施策の中でも講じてきているところでありますが、高校存続対策事業の中で、事業の期間として平成24年から平成26年までということに期間として位置付けられております。この募集停止の発表後の事業実施期間について、どのように考えているかお聞きしたいと思います。先ほど教育長も言われましたが、今後の対策について、道教委で出しておりますいろんな補助制度を活用しながら進めていきたいというお話もございました。先ほど意見書にもありましたが、なかなか町内にとって難しい問題もいろいろございますので、特に道教委の方では、遠距離通学補助制度を一つとりましても、いろんな条件等が付いております。町の今までの高校存続対策事業の関係では、バス通学関係一つとっても道とはまた違う対応になってございますので、その通学制度を含めた今後の対策、また、通学に対する交通網の整備等いろいろ問題もあろうかと思いますので、その辺の考え方を再度お聞きしたいと思いますし、また、この件に関しましては、斜里郡3町の連携の中でいろいろ今後も進めたいと先般のお話もございましたので、斜里郡3町の連携のあり方等々、再度お聞きしたいと思いますし、これら今後いろんな対策等もまた講じていかなければならないんだろうと思いますが、この協議をする場にあたって、どのような場所を提示してこれからの対策・説明にあたっていくのか再度お聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。

答弁 産業課長 権藤結(産業課長は2014年3月まで)

1点目のネナシカズラが外来種か在来種かということですが、先ほど町長の方からもありました対策協議会に参画しております岐阜大学教授の確認によりますと、ネナシカズラはあくまでも原生花園にもともとあった在来種ということで確認をしております。道内ほとんどないということですが、まず、ネナシカズラの種子が直径2ミリくらいあり、この大きさだと風による拡散はないだろうと、それと、種子を覆う果実もないために鳥による拡散もないだろうと。したがって、原生花園でいくら増えても農地などに広がる可能性はほぼゼロというふうに言われています。先ほども言いましたように、地中に相当量埋まっているということで、なかなか絶滅することは難しいのですが、根気よく人海戦術でやっていくしか方法はないのかなというふうに考えていますので、よろしくお願いします。

答弁 教育長 渡邊等(教育長は2017年3月まで)

高等学校の関係に関しましてお答えしたいと思います。まず最初にですが、現在の支援している高等学校存続に係る町の支援についてですが、今年も7百数十万円当初予算で計上しています。これについては28年度募集停止になりますが、このままでいくと30年3月閉校予定となります。ですから29年度、来年26年度、27、28、29年度4年間については、これまで支援してきた内容を精査しながら、今、高校についてはキャリア教育を視点とした講師の派遣が大きな目玉になっています。また、制服と教科書の助成。網走の中学生が今後いない予定でありますので、バス通については今年度で終了することになっていますので、後は海外ニュージーランドの派遣事業だとか、基本的にはキャリア教育を中心とした高校の助成については、今後とも町議会に予算を計上しながら、次年度以降も高校が存続する間は支援対策として継続していきたいと教育委員会は考えております。また、次の道の支援策については、通学区域内、通学区域内ということは東オホーツクですから、網走・大空・斜里・清里に通う生徒については、道の一定の支援があります。これは、公共交通手段で行った場合については定期券の購入を原則として、バス、公共交通手段の通学支援を1万円を超えた実費負担の助成をしています。また、下宿代については、2万5千円を上限として1万円を超える分について助成しています。あくまでも東オホーツク内通学区域の支援で5年間の時限立法です。先ほど町議会の意見案の提案されましたが、5年の撤廃をしていただくような要請も、できれば私も先日、鬼塚委員長と行ったときには、道教委にもそういった現有の支援策をぜひ拡充していただきたいという要望もしております。ただ、現状の補助制度としては5年間、一定の通学区域内ということで制限があります。これらについては、所得制限を設けるというような改正案も、今、所得制限がなく全員があたる制度となっていますが、高校の授業料も政権が変わって所得制限が設けられる予定です。授業料が9百数十万の所得制限なのですが、これは収入です。現有の北海道のバス通の支援については、5人家族でおおむね650万程度の収入が上限となっていますので、そういった一定の所得制限がありますので、これらの動向が今後改正されるのかどうか、今後大きく見守っていきたいと考えております。道の支援制度をまず基本としながら、今後支援策のあり方を検討して参りたいと考えております。また、3町の連携ですが、小清水高等学校が間口停止となることによって生徒数の減少が予想されます。こういったことで生徒数が減っても近隣校である清里高校との新しい高校の連携教育をぜひお願いしたいということで道教委には要請しています。また、生徒数が減れば先生の数が減ってきます。これも一度に減らないように加配を充てるように道教委にも今要請を行っているところでございます。基本的に公共手段がないので、斜里・清里、浜小清水から列車で行く場合については斜里・清里対象となるのですが、バスがないのでそういった交通支援をどうあるべきか、町長にもお願いをして斜里・清里の首長さんにお願いしながら、そういった制度をお願いするような形で今、町長にもお願いしているところでございます。今後、28年募集停止に向けてそういう対応しなければダメなのですが、保護者にも町民にも間もなくこういった募集停止になる周知を行いながら、小中学生の保護者にも12月までにはPTAに逐次説明を行う予定であります。対策の支援については、今、存続会議があるのですが、存続会議を発展的解消するか、教育委員会が主導となって、まずは道教委の支援策を検討しながら町議会の皆様方にもご協議申し上げながら、そういった対策を検討できる検討機関を立ち上げていきたいと考えていますので、ご理解をいただきたいと思います。以上です。

質問 8番 髙橋隆文

原生花園のネナシカズラの関係ですが、今、産業課長説明いただきましたように、なかなか種子的に伝播するのは難しいというか、してないだろうというお話でしたが、当初、農地にも何年か前に発生いたしまして大変問題になりましたときには、そういうお話も事実ありました。最初はまとめて焼却をしてきちんとしなければ、なかなか退治できませんよというお話でしたが、気候の変動なのかわかりませんが、原生花園の環境を見ておりますと、先ほど申し上げましたように年々拡大傾向にあるということから、その生育過程というのも十分調査する必要があるだろうと思いますので、さらに関係機関へいろんな要請をして、対策に講じてもらいたいなというふうに思います。このネナシカズラについては、仮に種子的な伝播ができるということになると、小動物や鳥類等にとりまして農地関係への拡大も懸念されるわけでありまして、ネナシカズラについては農業上、農作物・園芸作物に寄生して多大な生育を阻害するということで、農業上重大雑草の害草として位置付けられている面もありますので、一つ再度各関係機関に要請をし調査していただけるようにお願いをしたいと思いますので、どういった関係に調査をお願いするのかお聞きしたいと思います。2点目の高校の関係ですが、これから存続会議になるのか教育委員会が主導的な役割を果たしていろんな対策に応じていくのかということでありますが、いろんな部分も含めて、先ほども交通網も含めて近隣町村と連携をとりながらというお話もございましたが、ぜひ今後の対策も含めて、斜里郡3町とどこでそういった対策等を町民の方、父兄の方々に説明するのか、どのような対策を講じていくのかということも教育委員会が主導となってこの推進会議をもってするのか別な組織をつくるのか、その対策を講じる器もきちんとつくっていただければと思いますので、再度お聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。

答弁 町長 林直樹(町長は2017年6月まで)

1点目の原生花園のネナシカズラの関係のご心配の点について、お答えしたいと思います。先ほど権藤課長から、岐阜大学の津田先生がここ10年以上、原生花園の植生回復に携わってきていられる方でございまして、その人の見解については、先ほど産業課長からお話ししたとおりでございます。一方、髙橋議員のご指摘は、そうではないよと、農業で非常に心配だというようなことのお話でしたので、これをどこに調査をお願いするかということも必要でしょうけれども、その前にもう一度、小清水原生花園で植生回復調査をされている岐阜大学の津田先生に、今のご質問等々について、こういう質問も議会ででましたよと、今後どのようにしたらいいのかということも含めてご協議させていただきたいなと。その結果、心配があるということでそういう調査も必要だというようなことのご指導いただければ、今後またそのことについては検討して参りたいというふうに思いますので、まずは津田教授と相談させていただくということでご理解いただきたいと思います。以上でございます。

答弁 教育長 渡邊等(教育長は2017年3月まで)

高等学校の募集停止になったことに伴う支援施策ですが、基本的には今、存続推進対策会議で存続に向けての推進策を検討している機関があるのですが、基本的には募集停止となれば存続会議という名称はふさわしくない、私の個人的な見解ですが、そう現時点では考えています。まずは、北海道教育委員会が新しい形で通学補助制度をいつ時点で改定するのか、この改定を見守りながら、まず教育委員会が主導となって道の支援策がどうあるべきか検討しながら、これまで網走方面に通っている卒業者がだいたい85%、40人の卒業生ですと85%がだいたい網走、東学区内に通学しています。今後どうなるかということはまだ予定はできませんが、当然85%の方ですと30数名の支援を検討して、全部道が補助でひろっていただければいいのですが、果たしてそうなるかどうかというのは、所得制限がでたときに、うちの保護者がどういった所得になるのか、所得というのは特に農業の場合、毎年変動しますので、そういった収入判定が実際どうなのかというのは、大きくこれから見守っていく必要があると思っています。ただ、先ほどお話ししたように、清里については、非公式には今20名を切ると募集停止になります。清里校はキャンパス校の維持という大きな目標があります。以前から小清水中学校卒業者、2、3名でいいので是非来ていただければ、お願いできないかなという清里高校としての希望があります。こういったことについては、町長にもお願いしているように、今、交通手段がないのですが、マイクロバスやタクシーで通学支援をしていただければ、清里高校独自の支援策も見えてくるのかなと思います。斜里に通学する場合どういった形になるのか、これから斜里町としてどう対応してくるのか、これは斜里町の大きな財政があるので何とも言えませんが、ぜひ町長にお願いしたいのは、清里・斜里についてはそういった支援をお願いしたいということで、町長にお願いしているところでございます。ですから、どういった検討組織を立ち上げるかについては、これから道の補助制度を見守りながら、基本的にはまず教育委員会で検討して、総務文教常任委員会の中でいろんなご提案なりご協議をさせていただくのが基本かなと思っています。また、そのうちに保護者のニーズもどういった要望が出てくるのか、あわせてそういった声を聴きながら、基本的には次年度、そういった大きな支援策のあり方の柱を立てていきたいと考えていますので、ご理解をいただきたいと思います。

出典:小清水町議会 平成25年第5回定例会 2013年9月10日 議事録 PDF(16ページ) 間違いを知らせる