上士幌町議会 令和6年第5回定例会 2024年9月3日
公用車EV・PHEV 化の検証と今後の取り組みについて
2024年9月3日、上士幌町議会の一般質問で、田邊静香議員が「公用車EV・PHEV 化の検証と今後の取り組みについて」質問し、町長 竹中貢が答弁しました。
- 質問者
- 田邊静香 議員
- 答弁者
- 町長 竹中貢
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 5番 田邊静香
それでは、一般質問始めさせていただきます。件名は、公用車EV・PHEV化の検証と今後の取り組みについてを伺います。町が令和5年に策定した「上士幌町地球温暖化対策実行計画」では、脱炭素先行地域としての取組の一つに、「公用車・公用電動自動車の一体的整備事業」において、「公用車全車両のEV・PHEV更新をする」としており、役場庁舎の耐震化やカーボンニュートラルなまちづくりプロジェクト、そして、防災備蓄庫、公用車車庫の整備においても、様々な検討がなされてきていると捉えています。令和4年度決算書に記載されている公有財産によると、町は令和5年3月31日現在で、普通自動車26台、小型自動車15台、軽自動車10台、消防車両やその他特殊用途の車両を含めて、7項目90台を保有しているとなっています。EV・PHEVは、走行性のよさや走行時に温室効果ガスを発生しない点や、災害時の非常電源としての活用メリットがある一方で、高額な車両の導入、維持管理する上での経費増や、猛暑、厳冬期などにおける走行、災害時や大規模停電時には太陽光発電では十分な充電ができない可能性があり、全公用車がEV・PHEVとなった場合に、機動力を発揮し、公用車の機能を果たすことができるのか懸念があると考えます。そこで、以下についてお尋ねします。1つ目に、「公用車全車両」とは、前述の90車両のうち具体的に何を指しており、更新はどのようなタイミングで、何台の予定で行われるのか。また、これまでの導入実績と導入メーカーや車種、その選定理由や用途について併せて伺います。2つ目に、EV・PHEVの車両価格や消耗品であるバッテリーは高額です。導入に係る費用、充電や整備等に係る維持管理費、車両入替えに伴う経費増が考えられますが、財源をどのように考えているか。現状と今後の見通しについて伺います。3つ目に、EV・PHEV車両導入、使用における現状の課題と今後の展望について伺います。以上、質問いたします。
答弁 町長 竹中貢
公用車EV・PHEV化の検証と今後の取り組みについてであります。田邊議員のご質問にお答えいたします。本町では、このかけがえのない郷土を守り育て、将来の世代に引き継いでいくため、令和3年12月の定例会において、2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す「北海道上士幌町ゼロカーボンシティ宣言」を表明いたしました。また、令和4年4月には、環境省の「第1回脱炭素先行地域」に選定され、ゼロカーボン達成に向け、町民、事業者等との協働で、町全体が一体となって取組を進めていくことが重要と考えております。そのような中、令和5年に策定した「上士幌町地球温暖化対策実行計画」においては、温室効果ガス排出量の削減目標を、2030年度において2013年度比50%削減、2050年度において温室効果ガス排出量実質ゼロを目標としております。この世界共通課題である「地球温暖化対策」への取組は、小さい自治体ながらもモデル地域としての役割と使命の下、全国に先駆けて本町が果敢にチャレンジすることは大変意義があるものと考えております。1点目の「公用車全車両」についてであります。本町では、職員が共同利用する車両(集中管理車)や各課独自で使用する専用車両に加え、消防車両や除雪車両などの特殊車両を保有しております。脱炭素先行地域並びに地球温暖化対策実行計画では、集中管理車12台のEV化を想定しておりますが、必要に応じて専用車両も更新が必要と考えております。いずれにいたしましても、メーカー車種全般におけるEVの製品導入がなかなか進展しない現状においては、普通自動車から進めていくべきと考えております。更新のタイミングにつきましては、耐用年数や走行距離数だけで判断するのではなく、まだ使用できるものは使用し、現車両の老朽化や修理等の維持管理費を考慮しながら、更新すべきタイミングに合わせてEV化をすべきと考えております。これらの方針の下、導入実績といたしましては、集中管理車のPHEV普通車2台、保健福祉課の専用車両であるEV軽自動車2台とEV小型車1台、消防署の指揮車のPHEV普通車1台、合計6台で、いずれも国産メーカーであります。議員ご指摘のとおり、厳冬期の走行性への懸念があるのも事実であり、町外への移動など長距離の走行利用が想定される車両には、ガソリンとの併用ができるPHEVを導入、保健師などの訪問活動で専ら町内利用と限定される車両は、電気のみで走行するEVを導入してきております。また、災害時、特に大規模停電時におきましては、車両の充電が十分に行えないことも想定されますが、ゼロカーボンの目的達成のために、更新時におけるEV導入の方針を保ちつつ、用途に応じてガソリン車両等を一定程度確保しておくなど、その時々のEVの普及状況や社会インフラの進展状況を見据えた対応としていくことが現実的であると考えております。2点目の導入に係る財源についてであります。議員ご指摘のとおり、国内的に普及が加速しない理由の一つが車両価格の問題です。全額を町の一般財源の持ち出しでは高価な買物になってしまうため、国の補助金(クリーンエネルギー自動車導入補助金)やふるさと納税等の活用が必要と考えております。これまでの導入では、ふるさと納税によるものが1台、企業版ふるさと納税によるものが1社から3台、車両寄付として1台、過疎対策事業債で1台の6台全てにおいて、寄付金や地方債を主な財源としております。今後も、EVへの更新のみならず、あらゆる脱炭素プロジェクトについて理解と賛同を得るために、町の取組をしっかりPRし、国や企業等からの支援、投資を呼び込む努力が必要と考えております。3点目のEV・PHEV車両導入、使用における現状の課題と今後の展望についてであります。本町の場合、特段問題なく車両は使用できておりますが、EV充電装置が不十分な現状にあり、旧消防庁舎で保管しているPHEV2台は、充電プラグを切り替えて交互に充電しております。交互充電によりフル充電されていない場合、電気による走行が十分に継続されずにガソリンによる走行に切り替わり、CO2削減につながらないという課題があります。これらにつきましては、現在進めております新たな公用車両車庫の整備に合わせ、改善を図ってまいります。なお、使用電気は、再エネ利用の地産地消で、「かみしほろ電力」を使用しております。今後の展望といたしましては、前述の車両価格につきましては、全国的なEV化の伸展に合わせて販売価格が下がることになれば、本町も導入しやすくなるものと考えております。また、バッテリーの性能から航続距離に課題があり、特に冬季間の消耗が著しいため、技術革新により、バッテリー性能の向上が必要と認識しております。さらに、充電インフラの問題ですが、本町では、一般に利用可能な充電設備が、公共1か所、民間2か所の計3か所しか現在存在しません。周遊観光の観点からも不十分であり、特にぬかびら源泉郷から三国峠を抜けて旭川方面に向かう場合、約90キロも充電ができないため、厳冬期においては、万一の場合、生命の危険もあると言っても過言ではありません。そのようなことから、ひがし大雪自然館の駐車場に、民間企業による充電設備の整備について協議を進めているところであります。このように、国や道レベルのEV並びに充電インフラの普及も重要でありつつも、本町として取り組めることを最大限努力し、地球温暖化対策にしっかりと貢献してまいりたいと考えております。以上でございます。
質問 5番 田邊静香
今答弁いただきまして、EV導入については、更新のタイミングや車両選定や財源につきましても状況が分かりました。使えるものは使い切るという視点、すごく大切だと思いますし、無理なくいろんな情勢を見ながらバランスよく進めていくというところで、大変納得しました。公用全車両という文言があったものですから、町民の方からも大丈夫なのかという声だとか、寒い時期あるのに、役場の職員がもし帰って来られなくなっちゃったりだとか、災害のときに、何か危ないことになったりだとかということを心配する声がやはりありましたので、今回の質問にもつながっているんですけれども。そこで伺いたいんですが、公用全車両ということについては、集中管理車の12台ということが分かったんですけれども、思ったよりというか、12台ですので、先ほどの答弁にもありましたとおり、無理のない範囲なのかなというふうにも私も思ったのですが、そこで答弁の最初のほうにありましたところで質問したいんですけれども、温室効果ガスの排出量の削減目標を、2030年度においては2013年度比50%削減というところで、2050年度において温室効果ガス排出実質ゼロを目標というところなんですけれども、温暖化対策の資料を見ていましたら、公用車全車両EV・PHEV化の17.2トンのCO2を、EV化・PHEV化にすることで削減するというふうになっているんですけれども、こちらも環境省に提出している資料についても、同様にこの公用車両、集中管理車です、12台というところで達成目標として提出しているのか、その点について、いま一度確認したいと思います。
答弁 町長 竹中貢
環境省に出している脱炭素の先行地域の実行計画の中で、12台ということで提出しております。地球温暖化対策実行計画の中で全車両って書いておりますけれども、漠然と書かれている話で、具体的な実行目標としては、12台というのが国に出している正式な数字。この辺の誤解がちょっとあるかも分かりません。方針の中ではそういう表現になっていますけれども、具体的な実行の中では12台ということでありますので、ご理解いただきたいと思います。
質問 5番 田邊静香
そして、答弁の最後のほうに、皆さんの関心事項でもあるかなと思うんですが、ひがし大雪自然館の駐車場に、民間企業による充電設備の整備についてのことが触れられているんですけれども、現在協議を進めているというところで、先ほどの役場の職員が公用車でそこまで安全に移動するという観点と、町内の方だったり、EVが、2022年では1.39%ということだったんですけれども、今はもう少し上がっているのかなとは思うんですが、そういった方たちが移動に不便のないように、旭川までちゃんと無事に行けるという観点では、EVユーザーは待ち望んでいるかとは思うんですけれども、観光における考え方においても大切な観点かなと思うんですが、今協議というところですけれども、現段階で言える範囲で構いませんので、見通しなどがもし分かりましたら伺いたいと思います。
答弁 町長 竹中貢
EVの充電設備というのは、全国的にまだまだ不十分だということであります。上士幌町でも、3台、3か所しかないということであります。しかも、個人で所有しているところもあるということでありますから、非常にそれはドライバーにとって不安なことだということでありまして、今回、協議を受けているのは、そういうEVのスタンドを普及する。それは結果的には、EV車を普及するということにもつながっていくということだと思いますけれども、そういう全国的な視点の中で、地方においてもそういった環境を整えることが、結果的にEV化を加速させる大きな戦略的なそういうことになっていくんだろうと。多分そういったことも含めて、日本全体をEV化するために、このように地方におけるところにも、民間の企業の応援を持って整備をしていくと。上士幌町が、初めてのことの取組のようでございますけれども、これからまた、ほかにも広がっていくのではないだろうかなと、そんなふうに思います。脱炭素、いわゆる化石燃料を使わないモビリティの関係でいうと水素もありますけれども、これもスタンドの問題だとかいろんな課題を抱えていると。インフラがやっぱりしっかりしないと、EV化も頭打ちになってしまう。あるいは、遅々として進んでいかないということにもなりかねないということであります。そうであれば、また車体の価格も、量販にすることによって下がってくるということでありますけれども、そういうことにもつながるためにも、こういうインフラは社会的な資本として、ぜひやっぱり方々に必要になってくるんだろうなというふうに思って、民間の取組でありますけれども感謝をしたいと。そう遠くない、今年度中にも着手できるかどうかというような動きというふうに聞いております。それぞれの事情ありますから、私どもとしては、受ける側として、その場所の条件の整備だとかそのようなことで支援をさせていただきたいなと、そんなふうに思います。
質問 5番 田邊静香
今EVの産業が、もう少しインフラなども整備が進んでいけば、まだEVがさらに普及していけば、価格などにもというところで答弁がありました。そこで、私としては、1点懸念点といいますか考えているところがありまして、質問させていただきたいんですけれども、産業遺産情報センターのセンター長がいらっしゃいまして、加藤康子氏なんですけれども、この方いろんな本だとか講演されているんですけれども、ちょっと私のほうで見てみまして、EV化が日本経済に与える影響についてなんですけれども、ちょっと大きな話なので、私もうまく言えるか分からないんですけれども、国全体のことは町に関わってくる大切な、先ほど町長言われたインフラなどにも関わってくることですので、質問したいと思います。その影響なんですけれども、自動車関連で、全産業のうち自動車が占める割合が3割だとも言われる中で、製造業者だとか関連会社に聞き取りを行ったところ、50%マイナスの影響があると。これはEV化することによってということなんですけれども、日本はずっと内燃機関が主流でやってきて、世界にも誇るような技術があると。その内燃機関については、日本はトップクラスの技術がありまして、ほかの国だと、ちゃんときちっとそこは、製造、設計から作れるまでエンジンというのは、全部で日本入れて3つしかないんだというところをセンター長はおっしゃっていました、加藤氏ですね。その経済を守っていくという視点もあるかと思うんですけれども、そして、前に2024年の1月に、トヨタ自動車の豊田章男前社長ですが、400万台を全てEVにしたら原発を10基にしなくてはいけないと、新たにしなくてはいけないという、開発発表の中で発表しております。トヨタは、日本に誇る自動車メーカーではありますけれども、この製造業界含めた自動車関連企業に大きな影響が懸念されるということは、無視できない、とっても大切なところかなと思っています。その中で、EVになったらバッテリーが大変比重が重くて、車両自体も倍ぐらいになってしまったりだとかということはありますけれども、資源についても、海外の主に中国から輸入する形になってしまいます。議会の冒頭にありましたが、意見書ですね。農業、農政関わる意見書がありましたけれども、食料自給率、いまだ上がらない、輸入に頼っている状態で、車産業においても輸入に頼っていく方向に国がどうもシフトしているのかなと。先ほど答弁にもありましたが、全世界共通の目的というところで、脱炭素というところで、取り組んでいらっしゃるんですけれども、その経済に波及する部分について、日本と世界との経済において、町内にも自動車整備工場だとか販売だとか、あとは関連するスタンドさんも4つありますし、まだまだ先だとは思うんですけれども、とても私はこの辺が、日本と町民のために果たしてなるのかという視点で、経済的な意味です。そこで、町長の見解を伺いたいと思います。いかがでしょう。
答弁 町長 竹中貢
かなりグローバルな話だなと思っております。ただ、エネルギー、例えばバッテリーを使うために電気の供給源のエネルギー何なのかといったときに、化石燃料が相当使われるだろうという、そういう想定の話もあったんだろうと思いますが、ただ、食料自給率もそうですし、それからエネルギー自給率もそうなんですが、エネルギー自給率においても、ほとんど海外から化石燃料は輸入していると、90%以上輸入しているという状況ですよね。ここに出している経済的な損失というのは、計り知れない大きなものがあるだろうというふうに思います。原油のほとんどそうですよね。上士幌町にとってみますと、上士幌町で石油、それでスタンドを経営されているところは、そこは経済として回ってきますけれども、そこの支払元になるとよそのほうに。それから電気であればkarchがありますけれども、ぜひ地元の地産地消で電力会社使っていただきたいなと、そう思います。2%安くなって、地元の再エネの、農家さんの生産にしてはいわゆる家畜ふん尿で電気を起こしていると。これも今上士幌町でいうと、民生部門といわれる家庭と事業所、ほぼほぼ100%満たしているわけですね。でも、エネルギー全体としていえば、もうほとんど海外のほうから輸入して、海外のほうにお金を出している。ここでいうと北電にお金が行って、北電からまた原料は海外から輸入していると、ほとんど輸入に頼っているという。ここが止められたら、もう本当に国として成り立つかどうかということだと思います。そういった意味で、エネルギーの自給率は極めて大事なこと。しかもそれは再エネでなければならない、再エネしかないわけですから。日本では、化石燃料というのは、ほぼほぼ資源としては乏しいというふうに言われております。そのために、風力発電だとか太陽光発電、さらには地中熱の発電だとかそういう再エネ。繰り返し、繰り返し使えるものです。こういったものが、北海道なんか特に豊富にあるということですから、これが動いていけば、それだけの経済効果としては極めて大きなものがあるというふうに言うことができます。ただ、脱炭素、地球温暖化防止というのは、これはもう世界的な課題だと。これは自分たちの子供の、田邊さんの子供の時代にどういう状況になっているかという。2050年に今のような状況でいくと、CO2の排出が、二酸化炭素が1.5%から2%になって3%になるとなれば、もう地球そのものが崩壊していくだろうと。いわゆるツンドラ地帯だとかそういうところも氷が解け、今でも氷が解け始めているということであれば、そこに地下に眠っている様々な、例えばウイルスが湧き起こったり、あるいはガスが噴出したり、こういう自分たちの子供の世代になったときに、住むに値しないような環境をどう阻止するかというのが、今世界的な課題の一つだというふうに言われています。そういった意味では、再生可能エネルギーを地元でつくってそれを経済に回していくというのは、すごく大事なことだろうと思います。今の製造業の話、これは、日本は技術先進国でありますし、自動車産業に行われる雇用というのは極めて大きいと、これもそのとおりだと思います。つくったからといって、この人方が失業していいかという話ではないと思います。あるいは、経営をしているスタンドがなくなって、その経営者が仕事がなくなって途方に暮れていいかと、こういう話でもないだろうと。そこを、すぐにはもちろん、今あったようになくならないだろうということと、その時間の軸の中で、どう新たな事業に転換をしていくのかということも一緒に考えていかなければならないと。片方がよければ片方がなくてもいい、こんなことなんか一つも私どもとしては、町としては考える話ではないということですね。例えば、今、木質バイオの話がある。残念ながら需要は今足りているんです、需要は足りている。その部分が少なくなる、業者の仕事が。少なくなるから、ただ、町の経済、財源が出さなくていい、済むからよかったと、こういうことで喜んでいるという話ではないです。そこで失われる収入が、どういう形でそれを補塡ができるのか。これ、町で全部やるということはできませんけれども、しかし、そういったときに、例えば今回であれば木質バイオガスですね。木質チップで焚いていくといったときに、そこに仕事が生まれてくるだろうということですね、輸送に係る仕事だとか。そこになるかどうかという話は別ですよ。別ですけれども、そのようなことだとか業態の今々のやつが、100年も続く、あるいは200年も続く、こういう話でなければ、その間に、時間ある中でどうこの仕事の転換を図っていって、なりわいをちゃんと確保していくかというのは、一緒に考えていかなきゃならない課題だと、そんなふうに思っています。日本のHV車も相当技術が進んでいて、今世界のシェアの中では相当高いと。EVがある意味では非常に今シェアが停滞しているというようなこともあります。時代時代によって状況は変わっていきますけれども、そういったものを簡単に、日本の技術が失われてはならないし、雇用がそこへ少なくなったときに、需要の転換をしてどこかにどう回していくかと。これはもう国全体の問題としていかなければ、ただ、前のことだけにこだわっていると、日本全体が沈没してしまうというそういう心配もありますから、常に江戸時代から明治に変わって大きな変化があったように、時代時代に変化があるということも事実でありますから、それにどんなふうに柔軟に対応するかというのも、私どもの知恵の出しどころではないだろうかなということだとか、新たな経済の創出をどういうふうに生み出していくのかという、みんなで考えていく話だろうと。地元にある自動車事業者も非常に頑張っておられますし、引き続きぜひ頑張っていただきたいなというふうに思っておりますけれども、意識してそこの仕事をどうするかという話ではないと。だから、12台ということでありますので、取りあえず6台でありますから、2030年の目標というのはあと6台というのが、ここの環境省に上げている計画であります。ただ、これもどんなふうにして進んでいくかということですよね。答えになっているかどうか分かりませんけれども、答弁とさせていただきます。
質問 5番 田邊静香
グローバルな質問に大きな視点で答えていただきました。ありがとうございます。エネルギーの話が出ましたが、確かに、日本はずっと石油は輸入に頼ってきた中で、経済発展をしてきたというところがあるかと思うんですけれども、一方、町長のほうから原子力発電のことについては触れられていなかったんですけれども、現在、2030年の前半をめどに、泊のほうでも調整というようなところがあるかとは思います。やっぱり、先ほどお伝えしましたけれども、豊田社長、新車400万台を全てEVにした場合、一気に原発10基追加が必要になるというようなことがありましたけれども、結局は、国民だとか町民にとって、しっかりと生活を維持するものは一体何なのかという視点を、町長の見解を伺いたく、このような質問をさせてもらいました。今世界で取り組まれていると、町長、先ほどおっしゃっていただきましたが、脱炭素、地球温暖化対策ということなんですけれども、これについても、こちらは、キャノングローバル戦略研究所の主幹の杉山大志さんという方がいらっしゃるんですけれども、地球温暖化対策に対する懸念事項として伝えさせていただきたいと思うんですが、先ほど町長おっしゃったとおり、世界の共通の課題というところで、空気はつながっていますから、世界で一緒に取り組んでいかなきゃいけないというところで、世界でCOP28だとかそういうことが行われているわけですけれども、では、今、先ほどちょっと海外の中国というところで輸入のところ出てきましたが、今、二酸化炭素の排出量は中国32%、アメリカは13%、日本は3.2%を占めているというところで、各国は、中国は2030年をめどに脱炭素に取り組むと言っています。それは経済成長を最も優先させて、自国の利益を優先させているという観点ですけれども、日本は目標を46%削減するという、数年前に当時出されましたけれども、それはコロナ禍も重なって、人口減少だとか、そういった経済の停滞でマイナス成長しているところを言ったのではないのかという数字が見えるんですね。日本においては脱炭素先行しておりますが、やはり経済を優先する。私は国民だとか町民の方が、安心して暮らせるということが一番大事だと思っています。長期的な視点で、大きな視点で見るからこそ、何、今取り組んだからいいのかというところが見えるのもまた事実だとは思います。まだまだトヨタも水素エンジンを開発して、もう実証化しているというところもありますので、またインフラのどんだけ実用性があるのかだとかというところもありますが、これからどんどん世界の情勢も変わっていく中で、町長がどのように日本や町をどうしていくのかという視点を伺いたく、今の意見を質問させてもらいました。長期的な視点というところで、ご回答いただきました。ちょっと大きな問題で私もちょっと難しいですが、やはり何が一番町民にとっていいのかという視点が大事だと思います。先ほど答弁たくさんいただきましたが、経済だとか財源をどうするとかというのも、なるべく町の手出しがないようにというところで、慎重に検討されているのは本当に分かりますし、その中でやはりこれからもいろんな意見が出てくると思うんですね。使用している中で経費だとか電気代とか、重量税は安くなりますけれども、例えば重量で、タイヤが、バッテリー交換しなきゃいけない。EVは、メーカーによって違いますが、5万保証、バッテリーの保証、やっぱりEVはバッテリーが命ですから、メーカーの保証しているわけですけれども、5年の8万キロ保証だとか、10年の15万キロ保証だとか、8年の10何万キロとか、それぞれメーカーによって違いますけれども、そういった使用していく中で、まだ導入したばかりだとは思いますが、今後、乗っていく中で、いろいろな懸念点だとか問題点出てくるかと思いますので、その際には、町民の方の自動車関連に関わる方だとか、あとは職員の方たちの意見を十分に反映していただいて、慎重に取り組んでいくことが望ましいのかなと。EVを持つ、またどのぐらい経費がかかるかというのは分からないところあるかと思いますので、その点をお伝えして私の質問は以上にしたいと思いますが、町長のほうから答弁ありましたらよろしくお願いします。
答弁 町長 竹中貢
経済を無視して、脱炭素化だとかそれはいかがなものか、そんな話されました。町長も全く同じ認識でおります。今回、脱炭素にかじを切る、あるいは、これを町の重要な主要政策の課題にすると、テーマにすると。そうしたのは、経済と環境と社会が、これが相互に作用し合って好循環を生み出していくという、こういう考え方だということなんですね。脱炭素をやることによって経済が冷え込むのではなくて、経済がこれによって発展をするんだという大きな考え、これは国のほうから示されて、それに今、町としては共感をする。そういったことをすると、今行われているバイオガスプラントですね。家畜ふん尿で出てくる今までのふん尿、この処理に相当のお金がかかって、そして、かつ臭いの問題だとか、それでも地下汚染だとか、さらには河川汚染だとか、こういう社会や環境に与える影響も極めて大きい。こういう危惧、大きな不安の下で、農協と町と連携をしながらバイオガスプラントを造ってきたということなんですね。そこで起きている電気が、家庭で使う電気、プラス事業所で使う電気、100%満たすことができる。100%満たすことの電気量をこの町でつくるとすれば、それがまさにそのまんま町の経済につながっているという話だと思うんですね。さらに、資源循環センターのところでは雇用が生まれているということですから、今までよそに出ていたお金がこの町に残って、かつ雇用も増えているというようなこと。そしてまた、町民に対しても、その電気料が、今の段階で大手の電力会社から2%安いということですから、町民にも還元をされているということであります。そうしてみると、経済と環境と、いわゆる相反するような関係であれば、それは町としては望む話ではないだろうと。環境と経済と社会がお互いにつながって動いていく、そういう可能性のあるのが上士幌町の地域の資源だと。これはやっぱり使っていく必要があるだろうということです。地域全体の利益につながっていくというふうに思っています。今バッテリーの話をして、じゃ、バッテリーはどこから調達するのかと。こういった問題等で、今需要がそうなくて、仕事が少ないかも、販売数が少ないかも分かりませんけれども、そういったことが入ってきて、それが町内で回っていくというそういう仕組みがあれば、EVだから町内で仕事全くなくなるのかということは分かりません。少なくとも板金はなくならないだろうというふうに思いますよね。それから、エンジンの部分はどういうふうになっていく、バッテリーがどうなっていく、モーターがどうなっていくのかと、こういう駆動させるためのそういったものというのはなくならない。ただ、今の状態のそれはなくなるかも分かりませんけど。ただ、そう簡単に、じゃ、トラックが、それじゃ、EVがすぐ簡単になるかという話ですよね。そういうことでもない。でも、経済が回っていって、トラックがこの中でどんどん動いていくとすれば、そういった需要も決して減るわけでもないだろうというふうに思いますし、北海道全体としては、そういう地域にある資源を最大限活用することが、北海道の最大の魅力や資源として内外に発信できる、そんなふうにも思っておりますので、化石燃料をどう縮小するかというのは、ある意味では大事なことで、それは避けられないところがある。今、町が100%を目指そうとしているのは、化石燃料使っている分、これを再エネで100%分を補う。ただ、それは民生部門と言っているように家庭と事業所。運輸の関係だとか、そういったもっとかかっているところには、直接今、手立てを講じるという状況ではありません。そのようにしてやれることはやるのと、時代の大きな大きな流れの中では、脱炭素、EVがいいかはともかくとして、脱炭素、カーボンニュートラルの流れの中に世界は動いていくだろうと、これは止められない。数千年、化石燃料をどんどん地下から掘って二酸化炭素を出すというのは、これは産業革命以来のことでありますけれども、もうそれはいつのときか、やっぱりある程度、それなりに縮小しないと大変な状況になっていくんじゃないかな、そう思っています。