上士幌町議会 令和6年第6回定例会 2024年12月3日
一方的な開発から自然、景観をまもるための取り組みについて
2024年12月3日、上士幌町議会の一般質問で、田邊静香議員が「一方的な開発から自然、景観をまもるための取り組みについて」質問し、町長 竹中貢が答弁しました。
- 質問者
- 田邊静香 議員
- 答弁者
- 町長 竹中貢
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 5番 田邊静香
それでは、私の一般質問を始めさせていただきたいと思います。件名として、一方的な開発から自然、景観をまもるための取り組みについてを伺います。メガソーラーによる釧路湿原の乱開発により、キタサンショウウオ等の希少生物の生息域や、美しい自然景観の破壊が大きな問題となっています。自然豊かな上士幌町内においても、将来への行き過ぎた再エネによる乱開発に対する懸念を地域住民が抱いていると感じています。第6期上士幌町総合計画において、基本目標に「人と自然が調和したまちづくり」が掲げられています。令和6年3月に策定された第2次上士幌町環境基本計画では、5つの基本目標を設定し、各種施策が示されているところです。本基本計画中のアンケート調査結果から、町民は「水のきれいさ、空気のきれいさ、自然景観の美しさ、緑の多さ」への満足度が高く、重点維持分野となっています。町民が誇りに思う景観やそれを育む多様な自然をまもり、国立公園を有する本町の観光資源をまもる観点に置いてからも、より一層、自然景観を保持するための取組を強化するべきと考えることから、次の3点について質問いたします。まず1つ目に、本町における「景観行政」に係る取組について、これまでの成果と課題についてを伺います。それについては、「景観行政団体」への移行や「景観条例」の必要性について検討がなされているかも含めて伺います。2つ目に、本町における外国資本による土地利用の状況について伺います。近年、日本国内、道内における外資の土地買収の加速や、山林・原野等の土地所有者の維持管理・継承における課題、それらに付随した自治体が意図しない民間企業による乱開発等、景観維持におけるあらゆる課題が散見されております。本町における現状、課題、今後の展望について見解を伺います。3つ目に、自然環境の保護について伺います。絶滅危惧種であるキタサンショウウオを、町が保護していく動きについて報道がされました。本町における自然環境との共生と次世代への継承の取組について、課題と将来ビジョンについて見解を伺います。以上、質問いたします。
答弁 町長 竹中貢
一方的な開発から自然、景観をまもるための取り組みについて、田邊議員のご質問にお答えします。近年、北海道内の再生可能エネルギー発電設備の設置・発電事業において、当該自治体及び地域住民と事業者の間で、環境保全などに関する課題が生じていることと承知しております。本町における再エネの推進に関しましては、従来のバイオガスプラント由来の電気の地産池消に加え、太陽光発電による町全体の再エネ化を目指しております。本事業におきましては、国の交付金要件により、電気の自家消費、あるいは域内供給が必須となっております。従いまして、「行き過ぎた再エネによる乱開発」につながるものではないと理解しております。他方で、民間による売電を目的とした太陽光発電に関しましては、各種法令・ガイドライン等にのっとることが基本となりますので、乱開発につながらないように、行政としても、しっかりアンテナを高くして注視していくことが重要であると考えております。1点目の本町における「景観行政」に係る取組の成果と課題についてであります。ご質問にあります「景観行政団体」とは、良好な景観の形成に関する景観計画を定めることができ、条例で必要な規制を設けることも可能な地方公共団体のことで、都道府県、政令市、中核市がこれに当たります。それ以外の市町村であっても、都道府県と協議して景観行政団体になることができ、令和6年3月現在、北海道内では、北海道と25市町村が景観行政団体となっております。景観行政団体を除く北海道内の市町村につきましては、「北海道景観計画」の計画区域となっており、届出対象の行為や景観形成の配慮事項等が定められております。本町といたしましては、北海道の景観条例を基に、良好な景観の保全に努めております。なお、国際的には、生物絶滅による生物多様性の消失を防止するため、2030年までに陸と海の30%以上を保護区とする取組がスタートしていることから、これらとの関連性など、検討すべきテーマと考えております。いずれにいたしましても、本町の豊かな自然環境は、町民の皆様のいのちや暮らしを支える基盤であり、この恵みを将来にわたり引き継ぐため、町内に生息する全ての生物(生物相)の調査などにも着手しており、関係機関とも連携を密にし、景観・環境保全に引き続き取り組んでまいります。2点目の本町における外国資本による土地利用の状況についてであります。町有地のうち、行政としての利用目的がない土地等の売却実績につきましては、過去5年で12件ありますが、外国籍の方や外国法人への売却はございません。なお、民間企業等における土地取引の実態につきましては、町では把握しておりません。また、森林の土地を新たに取得した場合は、個人、法人を問わず、また規模や取得方法に関わらず、該当市町村への届出が義務づけられております。これまでのところ、外国資本による森林の土地取得については、本町では該当がありません。北海道が行っている海外資本等による森林取得状況に関する調査によりますと、令和5年12月末における海外資本等による森林取得状況は、所有者数271名、森林面積3,528ヘクタールとなっており、5年前の森林面積と比較すると約3割増加しております。海外資本等による土地取得が、全て乱開発につながるものではありませんが、本町の豊かな森林資源を守っていくためにも、森林の土地取得の動向に注視してまいります。3点目の自然環境の保護についてであります。平成29年に町内で確認されたキタサンショウウオは、日本国内においては、釧路湿原と本町のみで確認されている大変貴重な種となっております。この種を本町から絶滅させない取組として、上士幌町の指定文化財(天然記念物)として指定いたしました。現在、研究機関との協力により、キタサンショウウオが生息する従来の生息区域外において、卵のうからふ化させた成体を飼育する取組を保全活動として進めております。今後は、この機関と連携して、上士幌町の固有の遺伝子を守る取組や生息地の分散などの研究を進めるほか、シンポジウム等の開催を通して、希少生物の保護や保全に関する機運の醸成を図ってまいりたいと考えております。また、本町における自然環境との共生と次世代への継承の取組につきましては、多様な自然環境を有する本町の生物相の把握が不可欠であることから、令和5年度及び令和6年度において、町内に生息する動植物のリストの作成を進めております。今後も地球温暖化や外来種の侵入、開発行為等により生態系への影響が懸念されることから、希少種等の保全や監視、外来種の防除等により、保護と活用のバランスを図りながら自然との共生に努めてまいります。
質問 5番 田邊静香
今、町長のほうからご答弁いただきました。まず、町が取り組むメガソーラー、2,000キロワットにつきましては、これまで議会のほうでも通されてきていただいたとおり、脱炭素先行地域計画に基づいて推進していっているものだと理解しておりますし、その上でもオオジシギですか、渡り鳥が草原に営巣するというようなところで、そういったことについても調査していっていただいているというところについては、環境についても、しっかり町の取組としては、環境にも配慮されている取組をされてきているものと理解しているところではあります。ただ、一方で、住民の声としては、説明会なども開いていただいてはおりますが、やはり景観についての危惧や、町としても散歩道ということで、そういった場所も確保していっていただくだとか、そういった配慮もしているところではありますが、やはり住民の声を聞きますと、もう決まっていることだからというところで、なかなか声に出さない部分だとか、これが景観、先ほど言ったような散歩道コースに、たくさんの方が散歩をしているところでありますので、山並みを見ながら、これまで牧歌的なところでお散歩をしていたというところで、景観について、やはり課題を感じているところではあるのですが、今工事が進んでいっているところではあるんですけれども、現段階について、そちらの景観についてどんなふうに進めていくのか。今の途中経過でよろしいので、伺えるところ、範囲で伺いたいと思います。
答弁 町長 竹中貢
著しく、今の2メガの太陽光が損なうものではないというふうに思っています。周辺を防風林というほどではありませんけれども、目隠しのような状況にもなっているということでもありますし、それから、これまで全く未使用で、利活用についていろいろと、むしろ町民のほうから積極的な意見だとか、あるいは行政のほうからも、そういう計画の段階まででありますけれども、構想の段階ですね。その段階でありますけれども、そんな提案をさせていただいたところであります。積極的にどう活用するかというのも、一つ大きなテーマであったということでありますから、今回そういった意味で、脱炭素という、国家というよりも国際的な、地球的な大きな気候変動に対する課題解決の手がかりの一つとして、町としては、今、手を挙げて実施しているというふうに認識をしているところであります。それから、景観の関係でいうと、道のほうの条例に基づいて、それに町としても準じたような対応をしていくというお話を答弁させていただきました。そういった意味でも、一応国のほうの基準としては、2,000平米以上のところについては届出が必要だということがありますから、そういったことについてもしっかりとした手続を踏んで、支障がないという前提の下で今進められているというふうに考えているところでございます。環境と地域住民のまちづくり、将来にすばらしい景観をどう引き継ぐかと、これもまた大きな使命である。これはもう、町全体の魅力の一つがそこにありますし、それから産業経済の原点もそういったところにありますから、自然と共生をしていくということが非常に大切だということであります。以上。
質問 5番 田邊静香
今、景観行政団体については今のところ考えていなく、北海道の景観条例に基づいて、北海道の景観計画の計画区域になっているというところで改めてご答弁があったとは思うんですが、またそれとは別に質問している部分について、景観条例は、確かに景観行政団体と移行する、そして、計画を独自で立てていくという意味において、非常にハードルの高い部分だと思いますし、今の町長の見解を伺いまして、町の認識は伺ったところでありますが、一方で、景観条例という部分につきましては、景観行政団体ではなくても、各自治体で条例を定めることができるものであると認識しているところですが、近くでいうと、十勝管内では中札内村の取組が注目されているのかなと思っているんですが、中札内村の取組としては、しっかりと町民や企業の方などにでも、実際に景観について行動を落とし込んでいけるような、具体的な行動についても示されているような条例になっていまして、そういったことを景観行政団体ということだけでなくて、景観条例ということの制定についても、やはり国有林を有する上士幌の豊かな自然環境を守る、みんなで守っていくんだという機運を高める上でも積極的に内外へアピールして、そういった醸成を図っていくような一つの事例になるのではないかなと思うんですが、改めて景観条例について、私の今のお話を受けてどのように思われるか質問いたします。
答弁 町長 竹中貢
景観条例を定めている町村、確かにございます。先ほど申し上げたように、北海道全体としては、そのくくりの中で大方はその基準の範疇の中で差し支えない、そういったふうに私どもとしては認識しております。でありますけれども、景観条例、町村等でつくっているところについては、そういった中でも特にこの部分について守らなければならないというような、そういう守るための極めて貴重な資源、大事な資源、こういったものに対して、どちらかというと、道だとかそういうものの下にピンポイントで定めているという事例が多いと、そのように認識はしているんです。景観条例でどんなことをやっているのかと、やっていないのかというと、そうではないんですね。景観の見えるまちづくりといいますか、それについては、議員が質問されているように、総合戦略の中でも、今の質問の中で「人と自然が調和したまちづくり」のところです。この中にいろんな分野で盛り込まれているんですね。例えば、公園だとかそういったところの景観をどうするのかだとか、あるいは、ごみの問題だとか、様々なところにこの景観という、景観によるまちづくり、景観を汚さないように、水の汚染の問題にしてもそうですし、いろんなところに行政の施策として盛り込んでいるということであります。そういった意味で、総合的なまちづくりの視点の中に、いろんなところに入っているということでありますから、条例がないからしていないということではなくて、むしろ、この町としては積極的に進めているところでもありますし、今の景観と直接関わりはありませんけれども、糠平地域全体としては、生物、動生物、これも一種一種、全て今、把握をしているというようなこと。これは、景観なり、あるいは環境が悪化したときには、それらに影響が出てくるということでありますから、ある意味では、そういう判断基準となるようなことも、データベースとして今しっかりと残しているというようなことでありますから、今改めてこの町の中で、何がどの部分が、特にみんなで守り育てていかなければならない。あるいは、開発によって侵される危険があるというような事例等があれば、そういったところでも、ひとつ条例化をするという大きな判断の対象になってくるのかなと、そう思ったりしております。これを否定するということではありませんけれども、北海道の中で大方はくくられていって、例えば鉄塔の高さも決められているということでありますし、そういうことですね。ですから、例えば町で条例をつくっている中には、壁の色を黒壁に統一するだとか、そういったまちづくりと一体となった景観環境をどうするかと、こういった事例で規制をかけたり、あるいは住民と一緒になって、そういうまちづくりをしていこうというケースが多いように感じております。そういうようなことが、この町の中でそういった条例に資するようなものがあるとすれば、やることによって、町の地域振興にもつながっていくというようなこともあり得るので、それらについてはこれからの課題にさせていただきたいなと、そんなふうに思います。
質問 5番 田邊静香
先ほど町長の答弁ありましたとおり、確かにいろんな計画を見ていきますと、いろんなところに景観だとか自然環境に対する取組をしているというのは、本当に至るところで感じるところであります。今回のサンショウウオの教育委員会の取組についても非常に大切な取組だと思って、引き続きやっていっていただきたいなと思いますし、上士幌町に来られた方は、やっぱりきれいな町だねというふうな形で言っていただけるので、すごく町がそんなように、町長が言われたとおり、計画に沿ってやられてきた成果なのかなというところで思っているところです。一方で、今町長からありましたとおり、北海道で条例を定めているとはいえ、その範囲内において、先ほど釧路湿原のことについて冒頭お伝えしましたが、やはり条例があったとしても、そのようなことは起きてしまうというのが現実だと思います。町のほうがたくさんやられている。町有地だとかに関しては、物すごく取り組まれているんですが、一方で、やはり外国資本に限らず、民間でのそういったものもあるんだというところは何か対策を取れるのか。取っていかないと、起きてからでは遅い部分もあるのかなと思っております。そういった上で、景観も含めてなんですが、先ほどの答弁にもありましたとおり、外国資本による土地の買取りにつきまして、林野庁を通して北海道が調査をしている数値がありましたが、林野庁のホームページには全国の自治体からのデータが上がっているんですが、それを見てみると、北海道が断トツで多いという状況になっています。それはもちろん、全てが乱開発へつながるものではないというところはそうなんですが、今後、所有者が外国人だったり、それは外国人かかわらず民間の方が所有しているときに、それがどういうふうな開発になっているのか読めない部分があったりだとかして、地域の町民の方からも上士幌は大丈夫なのかと、そういった規制をかけていかなくて大丈夫なのかと心配する声があります。そして、森林の買取りという部分でちょっと町長に伺いたいんですが、林地開発をする際に林地開発許可制度というものがありますが、これは具体的には、1ヘクタールを超える土地の伐採などに関しては、都道府県知事への届出が必要になっているということになっています。そして、令和5年4月からは、0.5ヘクタールを超える太陽光発電の開発においては、都道府県知事の許可が必要ということになっています。このことについて質問をしたいんですが、町でこういった状態があるのか。そして、町としては、この北海道の許可について窓口としてどのような対応をしているのか、伺いたいと思います。
答弁 町長 竹中貢
森林を開発して太陽光発電をしているという事例は、今、上士幌町にはないと、そのように思っております。今お話あったように、太陽光発電に関する森林の開発については、0.5ヘクタール以上については道の許可を得なきゃ駄目だということでありますし、それ以下であれば構わないということになりますけれども、基本的には、市町村に対して届出が必要だということでありますから、そういった実際、今まで事例は起きていないということであります。もう一つは、森林そのものに対する町としての考え方でありますけれども、今脱炭素を進めている中で、どちらかというと今注目を集めているのは、再エネ、エネルギーをつくると。太陽光もそうでありますけれども、エネルギーをつくって、地球温暖化防止に対して役に立つという意味では、太陽光発電も大事な地域エネルギーだと、そんなふうに思っております。しかし、そのために森林を開発をしてやるということについては、あってはならないと話だというふうに思います。一方の、つくるのではなくて、今度はCO2を吸収するというのが森林の持つ大きな役割、使命があります。今七十数%、国有林が、森林がこの町を占めておりますけれども、これが今カーボンニュートラル、いわゆる実際は、もう既にこの町では、森林だけでカーボンニュートラルになっているんですね。化石燃料を使うよりも、こちらのほうで吸収してくれるほうが大きいということであります。これも、これからも、さらに大事な資源として伸ばしていかんきゃならんということがありますから、むしろ森林を守り、荒れ地にならないようにどうするかということだとか、あるいは手入れをしっかりして成長をさせて、より光合成を活発にさせるような、そういう環境をつくっていくことが大事だというふうに考えておりますから、そういったところでの太陽光なりほかの開発についても、私どもとしては非常に好ましい話ではないと、そもそもそう思っておりますから、そういったことに対してもしあったとすれば、町として意見述べるときには意見を付していきたいというふうに思いますし、それ以上の許可制については、北海道のほうも、町のほうにもちゃんと意見を求めるようになっておりますから、意見を申し上げていきたいなと、そう思っています。
質問 5番 田邊静香
今町長のほうからも、森林における太陽光パネルの設置は好ましくないというふうなところは、私も本当にそうだなと思っております。現段階では、私のほうでも、森林、山地、山になっているようなそういった傾斜地においては、山には、森林には、設置は、町内においては見られないのかなとは思っているんですが、一方で、近隣町村を見ますと、やはり温泉地だとかそういったところの山が、割と国道から見えるようなところで、太陽光パネルの設置が相次いでいるような、そういった状況も見受けられます。やはり0.5ヘクタール以上だと道の許可が必要ですが、例えば0.5ヘクタール以下だったり、あとは道の許可に必要な太陽光パネルに限らず、1ヘクタールを超えない部分の開発については、町としては届出というような形で受理をしているかとは思うんですが、その過程で、例えば山林だとか森林、そういったところでそういう届出があった場合に、報告義務はないかもしれないんですが、そういった再エネをするんだというところの事前の情報交換だとかやり取りだとか、そういうことができる状態にあって、もし、あった場合には、町としてはそういう考えはないんだというふうに伝える協議をして、例えばそれが景観を損ねるだとか、環境にそぐわないだとかということが分かった場合に、何か申請者に対して協議をすることができるのか、そういう対応ができるのか、もしくは、そういう事例があったことがあったのかということを質問したいと思います。
答弁 町長 竹中貢
まず、森林を開発するというときに、一定のその段階での届出が必要になってくるというふうに思います。さらに、そこで太陽光をやるとなれば、同様に届出があるとすれば、意見を求められるとすれば、それは好ましくないと、こういう意見を付して事業者に返すということになってくるだろうと、そんなふうに思いますが、今のところはあまりそんなところであって、費用のほうがかかって、現実に小さな面積でやるというのは、もうほぼほぼ経済ベースに合わないだろうと、そんなふうに思います。今、上士幌で進めているのは、国の支援に基づいて、太陽光発電、太陽光パネルに対して3分の2という補助金があります。蓄電池は4分の3という補助金がありますから、しかもそれも自前で使うと、自己消費をするというのが大前提なんですね。自分のところで自分のところに回すということがありますから、やるとすれば、民間が営利を目的としてやると。そうなると、この小さなところで配線をしたり、しかも補助金はありませんから、多分、ほぼほぼ経済的なベースではやらないと思います。多分もうけるからやる話であって損してやる必要はない、そう思いますから、現実の問題としてほぼあり得ないと。大企業となれば別です。そういったときには、いろんなまた規制がそこに入ってきますのでしっかりチェックができるということです。そのように考えています。
質問 5番 田邊静香
すみません。今、太陽光発電の森林での開発について伺ったんですけれども、1点補足としてもう一度伺いたいんですが、確かに町長がおっしゃるとおり、その可能性は低いとは考えられるんですが、あとは町内で少し見受けられるものとしては、市街地の近くの山林において、やはり太陽光パネルが設置されているようなところもありますので、そんな大きい面積ではないですけれども、例えばそういう農村地帯に接続するような人目につくような部分であって、営利につながるようなところがあったとすれば、0.5ヘクタール以下で届出が必要ないにしても、やはり景観に影響が出てくる可能性は大いにあるなというところは考えております。もしくは、太陽光に限らず、その他の開発において、今はどんな開発をするのかというところについて、そういうところまで聞き取りはなくて、単純に山林の伐採など開発をする点について、伐採面積の確認というところになっているのか。それとも、こちらから、どんな目的で開発をするのかというところも確認していくべきではないのかなとは思っているんですが、太陽光に限らず、どんな開発をするのか分からないというような状況が生まれると、やはりそうなってくると法的拘束力のあるような、こちらの地域にはある程度ゾーニングをして、景観行政団体となり、罰則を与えてその景観を守っていくだとか、そういう話にもなってくるのかなとちょっとお話を聞いていて思ったんですが、それについては、太陽光パネルに限らず、そういった開発について確認していくということが大変大事かなと思うのですが、それについてはいかがでしょうか、伺います。
答弁 町長 竹中貢
一般的に森林、木があって、そこを切ったから森林でないかという見方、評価というか、一般的認識が。それはそれで、ああ、何かやっているなと。でも、森林は森林としてちゃんとした届けというか、あるいは、もう一つは原野というのがあるわけですね。森としてなっているのじゃなくて原野で、たまたまそれがいつの間にか木が生えてきて、何となく森林のように見えるけれども原野であると。そういう土地の地目なり、あるいは評価というかこういうのがありますから、どこかで何かやっていたから、直ちにそれは森林を伐採しているということではない。少なくとも森林のところをやっているとすれば、何らかの形での届出はこちらに来るということになりますから、多分、今お話されているところについては、畑の一角に何か雑木があって、それを切って、そこに太陽光パネル設置をしているということはあるのかも分かりません。例えば農家さんの付近のところで、庭先だとか。でも、それをもって森林を切っているというような、一緒の取扱いにはなっていないということであります。同じように、木を切っちゃ駄目だというこれを、上士幌町を全体に枠組みするとなれば、もう経済活動も成り立たなくなってくるような。だから、本当に大事なところが何なのか、そこのところは見失わないようにしなきゃならんということだけは、私どもとしてはしっかり押さえておりますけれども、その一定の許される範囲の中で土地の開発だとかというのは、これは自由な経済活動なり、自分の暮らしをよくするために必要だというふうに思っております。多分、今議員も自分の住宅造っていて、その辺のところで切らなきゃならないようなことがなければいいですけれども、多分、森林とは違う、いわゆる原野の延長上みたいなところもある。そういう区分もありますので、一律に木を切ったから駄目だという判断は難しいなというふうに思います。
質問 5番 田邊静香
おっしゃるとおりだと思うんですが、私の説明がちょっと拙い部分があって恐縮なんですが、そうですね、私も山林開発はしているところなんですが、やはりそれをどういう意図でやっていくのかというところだと思うんですよね。やっぱりそれが見えないと、町民の不安につながるんだろうなというふうに思っているところです。そういうところを含めて、あそこはどういう開発をしようとしているんだとか、そういう届出があった際にどういう、伐採をすることだけが確かに悪ということではなくて、山の機能として切って使って植えてという機能もありますから、経済活動としても非常に重要なのも重々承知の上、やはり町の住民の方とか、あそこ、国道六差路の部分、町の入口になるところの部分だとか、ああいうところで景観がきれいに保たれている。私のほうで伝えました上士幌町の環境基本計画の中においても、随所に景観などについて、景観や環境の保護については記載されているんですけれども、やはり国有林を、ぬかびら源泉郷を目指してあそこを通る方々が、なるべく町民としても美しい景観で、全部が全部というのはもちろん難しいとは思うんですけれども、開発をする、それが何の目的なのか、何をしようとしているのか。現在、多分、報告義務はないのか、ちょっとごめんなさい、分からないんですが、やはり把握する。伐採計画があったときに把握するというところは、非常に大事なところだと思っています。私も切ることに対してどうこうということではなくて、それがずっと建つものなのか、あるものなのかということで、そこの切っても植えてやっていくのか今後が見えないと、やっぱり先ほど伝えたとおり不安につながりやすいのかと。そういった意味でも、事前にそういったことに歯止めをかけて、開発が進んでからということじゃなくて、開発進む前から調査だとかそういったことも、可能性も大いに考えられるのかなと思うんですが、そういった伐採の届出が出た段階でそういった把握に努めることが可能なのかどうか、私は重要かなと思っているんですが、その辺伺いたいと思います。
答弁 町長 竹中貢
今、糠平から三股までのドライブコースとしてもすばらしく、ナショナルサイクルルートというそういうルートにも指定され、中でもとてもあそこがきれいな道だという、秀逸な道というそういう区分に指定されています。今おっしゃったとおり、国道を走ると、ちょっと中を除くと、木がなんか荒れたような状況になっているということであります。あれは切っているというよりも、多分、風倒木、台風か何かのときの倒れた木があって、その後始末ができていないんですね。そこは本当はやってほしい、国としてしっかりやってほしい、景観上やってほしい。ああいうのがある限りは、やっぱり適切に木の成長にはつながっていかないだろうというふうに思います。ところが、そのためには、かなりのお金がかかるということで、自然なままになっているというふうに思います。そのルートの中では、きっと、詳しいところは分かりませんけれども、道路から左右、沿道です、何十メートルかは、これは保護森林区域というふうに指定されているんでないだろうかなと、こんなふうに思っています。その中にも、今みたいなところが見えるとすれば、そういう風倒木がそのまま放置されていて、周りから見ても決していい景観ではないなと、こんなふうに思いますし、育ってくる新たな芽を摘んでいるということにもなりかねないなと、こんなふうに考えていることでもあります。それから、林野庁なんかでも今年の伐採の計画のあるところ、こういったことについては、計画的に山の手入れをしながらやっているという意味では、林班上の今年はこんなふうにやりますというようなことは、国のほうとしてはしっかり法律なり、あるいは伐採の基準なり、ちゃんと守られて順守しているというふうに思いますので、それを町のほうには説明に来ていただいて、こんなふうに今年の計画はやりますというようなお話をされております。町のほうからも、そういった意味での風倒木、もう一つは、林道の関係も荒れたままになっていますから、そんなところもしっかりしてほしいなと、こういう要望を出させていただいているところであります。いずれにしても、普通は林地の開発については、ほぼほぼ何らかの形で届出があるということでありますし、そうでないところについては、それなりに指導なり助言なんかをしていくということであります。多分、大型開発となれば、事前に情報なんかが入ってくるだろうと、そんなふうに思いますから、いろんな様々な規制が、道だとか国だとかいろんなところに規制の網がかかっておりますので、それらも私どもとしてはしっかり理解した上で町としての対応、それから、今の環境を大事にしながらまちづくりを進めている視点からも、敏感にそれらについても対応してまいりたいと、そう思っております。
質問 5番 田邊静香
はい。
質問 5番 田邊静香
今町長の答弁にありましたように、糠平の国有地においても様々な課題があるというところは、まだまだ勉強不足なところありますが、そのような声を聞くというのも、確かにあるかと思います。町長のほう、町のほうからも国のほうに要望を上げているというところで、引き続きお願いしたいというのと、何ができるのか、そういった部分についても、私も勉強していきたいところではあります。引き続いてというところで、先ほどからの話の流れにもありますとおり、林地開発の許可制度というところで、やはり先ほど町長がおっしゃられたように、北海道に申請があった場合も町のほうに連絡が来るということですし、あとは町のほうでも、道に届出は出さないにしても、町内でのそういった伐採を伴う開発においては、届出が義務づけられているというところで、お話がもしあれば、積極的にしていっていただきたいなというふうに考えております。そして、やっぱり民間の開発というところになると、キタサンショウウオだとか、ほかのその他の町内固有とは言わなくても、貴重な十勝の原風景だとか、そういったものがどんどん少なくなっていっている中で、昔はこういうのがあったよねとか、植物こういうの生えていたけれども見られなくなったよねとかということも、やはりデータとして調べているわけではないですが、見られなくなってきているというのも、肌感覚としては皆さん持っているところで、そういった意味で、町民だとか企業だとか、そういった町に関わる町の地域の土地を利用して、経済活動なりそういった文化活動なりをしていく上でも、もっとそういった現状を敏感に感じ取って、そして、また取り戻す、守っていくという部分においては、今後も景観条例なのか分からないですけれども、環境をもう少し時間もたってきている部分もありますし、外国資本のそういった参入も上士幌でないとは言えませんので、答弁にもあったとおり、アンテナを高くして、私たちも町のほうもやっていかなければいけないなと思います。そういった機運を高めていくという上においても、何かしらの内外に、中札内の取組は、先ほどは景観というところで取り上げさせてもらいましたが、そういった何か、みんなでやっていくというような方向性を示すというのに関しては、条例等も一つのツールなのかなと思っております。確かに町はいろんな計画で、最初にありましたとおり、いろんな取組をされてきているところではありますが、なかなか町民に見えにくい部分もあるのかなというのが現実だと思いますので、そういった問題を踏まえて、今後どうするのが一緒に考えていけて、そして、乱開発を上士幌では起こさせない。もちろん国という部分もあるんですが、国が制度化していかなきゃいけない部分もあるんですが、なかなかそこを動かすというところは難しい今の現状ありますので、そういった意味において町でできることは何なのか。取られてという言い方は悪いですけれども、そういったことになる前に未然にどうしたらいいのか、どういう風景を守って、みんなで共通認識としてやっていくのかということを、やはり今後もどういった形がいいのか分かりませんが、私のほうも考えてまいりたいと思います。私の質問は以上になりますが、もし、このことについて答弁がありましたらよろしくお願いします。
答弁 町長 竹中貢
今、キタサンショウウオの話も出ましたけれども、あれも、どうキタサンショウウオを守っていくかというのは、教育委員会も率先して、そのことに一番の思いをめぐらせて、その対策をどうやったらいいのかと考えて、たまたま釧路の事例もあって、実はあそこは、キタサンショウウオ生息地というのは5,000ヘクタールくらいあるんですね。ほぼそれが公になっている、ある程度この場所と。そこに大型の太陽光が500ヘクタールだとか、そういう規模での計画という話です。これはやっぱりとてつもない話ですよね、これは。そこで、今独自の釧路市としても条例なんかを考えているということでありますけれども、それらというのは、相当事前にキャッチはできている話だろうというふうに思いますし、それから、そこでの規制を、どこまで規制ができるかという非常に難しい側面もありながら、釧路市としてもしっかりその辺を守っていきたいということであります。場所も明らかになっている、うちの場合は上士幌のどこかという話。そこに、ここが大事だから、そこのエリアだとかも含めた環境条例の中で、地域性、地域の中の特に守らなければならないところだとか、こういったことを指定するということになってきますけれども、その指定することによって場所が特定されるということ、片方で出てきますよね、非常に難しい問題になります。いろいろ条例をつくるということには、必ずそこには規制の問題が出てきます。町民の暮らしや産業が逆に制約されると。これもまた、きっとあまり評価されないということもありますし、一方では、よそからの資本が入って、よそにまたお金が出ていく、全く地域の経済活動につながらないと、このようなことについては望ましい話ではない。でも、本当にどこが、守るべきものが何なのかと。今言ったように、町民のみんなでということになると、みんなが心をそこに寄せて、それをしっかりやっていこうやと。先ほど、住宅の壁の話がありましたけれども、黒壁の町だとかそういったところには、それはみんなで、そのことによって経済も、個々のつながりだとか、それらも含めてコミュニティーの形成にもつながっていくというようなことなんだろうと思います。そういったものが何なのかというところが、これは私どもとして今こういったものがあるんじゃないかと。景観もすばらしい、いろいろすばらしいものがあるけれども、本当にそれがいろんな規制をかけると、条例化するということは規制を持つということなんだけれども、それにふさわしいところなのか。町として、また、日頃からそれに対して愛着を持って、どんなふうにして守っていったり、育てていったりするかということだとか、全部そんなことを考えての条例化というのはあると思う。でも、そのためには、今の中での必要だ、必要だという話と、じゃ、何がどのように守らなければならないのかというところだとか、これはみんなが知恵を出し合ってみんながそうだねと。それはみんなで取り組むべき問題である、残すべき課題であるというようなことがあれば、それはすごく大事なことだなと、そんなふうに思います。それは条例も決して否定するということではなくて、それをつくるに値するようなそれが何なのかというところのあたりは、これからまたいろいろと、別に住民が手を加えなくても、内外に周知するだけでもいいというものはあるんだとは思いますけれども、残す方法っていろいろあるんだと思いますけれども、これからの課題として何か提案あれば、一緒に検討したいなと思います。