上士幌町議会 令和4年第8回定例会 2022年12月6日
諸物価高騰等から町民の暮らしを守り、持続可能な地域経済振興について
2022年12月6日、上士幌町議会の一般質問で、早坂清光議員が「諸物価高騰等から町民の暮らしを守り、持続可能な地域経済振興について」質問し、町長 竹中貢が答弁しました。
- 質問者
- 早坂清光 議員
- 答弁者
- 町長 竹中貢
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 5番 早坂清光
私は今回、諸物価高騰等から町民の暮らしを守り、持続可能な地域経済振興についてということで質問させていただきます。この3年間、新型コロナウイルスの感染拡大の中で、ワクチン接種をはじめとする感染対策と、町民生活や経済活動を支援する取組が進められてきましたが、町民生活も地域経済活動も様々な制約を受けてきています。さらに、今年2月には、ロシアがウクライナに侵攻し、一方的で非人道的なロシアの対応に国際社会、世論の非難が高まっていますが、戦争は続いています。こうした状況下で、国際的に穀物(小麦)や原油、家畜の飼料、肥料価格などが高騰し、食料品や原油、原材料等を海外に大きく依存する日本では、円安という状況も重なり、毎月のように諸物価の値上げが続いています。これらの抜本的対策は国の役割・使命であり、開会中の臨時国会で補正予算等の対応が進められ、年明けの通常国会では、来年度予算等の対応がされることと思います。町としては、国からの対策財源等で対応することもあると思いますが、町民の暮らしを守り、持続可能な地域経済を振興する町独自の取組も重要と認識し、以下の項目について今後の対応を質問します。1つとして、町民の方々は、収入の伸びがない中で、様々な切り詰めや我慢を強いられていると思います。特に限られた年金や収入で生活する方には、福祉灯油の支給もありますが、今日的な経済状況に応じ、各施策分野ごとにきめ細やかな支援をすべきと思います。町の対応について伺います。2つとして、基幹産業である農業は、経営規模の拡大が進んでいますが、借入金の返済はもとより、燃料費や肥料、飼料、電気代、農機具や施設維持など経営コストが上昇しています。支援についての町の考え方を伺います。また、経営コストの低減などの地域循環・自立型農業についての検討もこれまで以上に必要と思いますが、どのように対処していくのか伺います。3として、林業、商工業・観光業等についても、農業同様に厳しい経営環境にあると思います。支援についての考え方を伺います。4として、町が入札する工事等の請負業務では、人件費や諸物価高騰等を積算単価に反映されると思いますが、清掃や施設管理等の委託業務などについてはどのように考えているか伺います。以上です。
答弁 町長 竹中貢
諸物価高騰等から町民の暮らしを守り、持続可能な地域経済振興について、早坂議員のご質問にお答えいたします。近年の情勢は、長引くコロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻などを要因とした原材料・資材不足や原油・物価高騰により、生活や経済面は世界的に深刻な状況となっており、我が国におきましては、さらに円安の影響もあり、食料・エネルギーなどの急激な物価高騰が生活に大きな不安や影響をもたらしております。1点目のご質問についてでありますが、国の新型コロナウイルス感染症対応臨時交付金や町独自の施策としての対応につきましては、江波戸議員のご質問の中でお答えさせていただいたとおり、施策分野ごとに広く対策を講じております。2点目の農業分野への支援につきましては、本年6月の肥料価格の大幅な値上げの影響を緩和するため、6月定例会において予算補正をさせていただき、「肥料高騰緊急対策事業」を創設いたしました。町内で生産されるメタン発酵消化液を最大限に活用することで化学肥料の購入量を減らすとともに、肥料3要素の町内自給率の向上を目指すものであります。事業成果の検証はこれからとなりますが、聞き取り調査では、畑作経営の消化液散布量が昨年の3.2倍の2万3,000トンとなり、畜産経営では、二番草に化学肥料を使わず、消化液のみで栽培を行う農業者が増え、その面積が目標の1,000ヘクタールを超える見込みとなっており、これらの結果を見ると、緊急対策事業が農業経営のコスト低減と循環型・自立型農業の一助になったものと認識しているところであります。このように本町においては、いち早く肥料高騰対策を講じたところでありますが、6月以降は生産資材の高騰が続き、農林水産省が公表した直近の農業物価統計調査(令和2年基準)では、農業生産資材総合で物価指数が19.6%上昇しており、肥料・飼料価格については過去最高値を更新している状況であります。11月25日開催の産業経済建設常任委員会でも報告させていただきましたが、本町の農業をめぐる情勢は非常に厳しいものとなっており、特に酪農業については、肥料・飼料に加え、電気料金の高騰も経営に影響を与えるものと認識しております。こうした中、脱炭素先行地域に認められた太陽光発電による再生可能エネルギーの地産地消に対する支援制度は、将来にわたるコスト削減と安定した電源確保、さらには地球温暖化防止とクリーンな環境に寄与するものであり、農業に限らず商工業においても、極めて有効な物価並びに経済対策として評価していただけるものと考えております。3点目のご質問でありますが、国内では、コロナ禍における住宅建築着工の遅れや受注減等の木材需要の落ち込みにより、製材工場も減産を余儀なくされた時期を経て、現在は、ウッドショック等による世界的な木材不足、価格上昇に伴い、輸入材への依存度が高い林業経営体は物価高騰の影響を受けていると言われております。そのような中、本町の林業、木材産業につきましては、道産材に関係した事業者が多く、ウッドショックによる国産材へのシフトが進んだことで、道産カラマツ原木や製材品の需要が旺盛で、価格も堅調なことから、物価高騰の影響はあるものの利益は確保できていると伺っておりますので、当面は木材の需給や市場の動き等を注視してまいります。また、森林につきましては、地球温暖化防止に向けて、二酸化炭素を吸収する大切な資源であることや、ゼロカーボンを推進する上で、住宅などへの木材の利用は大変有効であると認識しており、植栽・下刈り・間伐・伐採など森林の適正管理を含め、町内林業業者と連携を取りつつ、必要な対策を講じてまいります。商工業・観光業等につきましては、江波戸議員のご質問にお答えさせていただいたとおり、燃料費高騰に対応する給付金支給や宿泊割引に合わせた買物券の配布、プレミアム商品券の販売等に取り組んでいるところでありますが、今後におきましても、商工会や関係団体と連携しながら、価格高騰による事業者の影響を調査しつつ、支援の検討を行ってまいりたいと考えております。4点目のご質問でありますが、町発注工事等の請負業務につきましては、議員ご指摘のとおり、町が積算を行う際の労務費や資材費は、発注時点の物価等を一定程度反映させた単価を用いております。また、清掃や施設管理などの請負業務に関しましても、必要に応じて積算単価等を見直しながら予算化しております。なお、令和5年度予算編成に当たりましては、総額を抑える工夫はしながらも、急激な物価等の高騰があらゆる分野に大きな影響をもたらしていることから、積算する際には、それらを十分配慮するよう指示しているところであります。町民の暮らしを守り、地域経済を維持するため、各部門が連携し、引き続き必要な対策を講じてまいりたいと考えております。以上でございます。
質問 5番 早坂清光
私は今回、物価高騰から町民の暮らしと持続可能な地域経済振興ということで質問させていただきました。今私たちは、世界的規模でのコロナ感染の拡大、そして、地域限定的な戦争でも長期化すると、上士幌町でもこれまでどおりの生活や経済活動ができないことを身をもって体験しています。もし今後、台湾近郊で何らかの緊張状態、有事が起こると、台湾とフィリピンの間のバシー海峡を通過するシーレーンが確保できなくなり、日本のエネルギーの9割、食料の5割などの輸入物資が入ってこなくなるというふうに言われています。このような状況の中で、管内各市町村での住民生活や農業者、漁業者、商工業者等に対する国の新型コロナウイルス感染症対応の地方創生臨時交付金を活用した独自の支援の取組が連日、新聞等で伝えられています。本町でも、一般質問を通告しました後の2つの常任委員会で、国からの交付金を活用した諸物価高騰に対する町の独自の取組について協議を受けているところです。初めに、町民生活に関しての質問をいたします。当初予算では、福祉灯油等支給事業ということで、在宅で生活する低所得者、非課税世帯に採暖用灯油代として、1万円定額の商品券で助成することを決めました。こうした中、この後、補正予算の審議、12月のをするわけですけれども、国からの交付金事業を活用して、福祉灯油対象外の高齢者等世帯に対しても、物価高騰による支援ということで1万円を現金で支給するということが予定をされています。幅広く支援をしようということには異論はありません。ただ、私は当初予算審議の折に、福祉灯油の1万円というものについては、今後の物価動向によっては、1万円の定額ではなくて、上乗せ助成も検討すべきではないかというふうに申し上げておりました。一番生活に苦慮されている福祉灯油の助成世帯については、この間の状況を踏まえれば、もう少し手厚い支援をすべきではないかというふうに私は思っています。この後提案される予定の補正の、委員会で説明受けておりますけれども、上乗せ等の検討はされなかったのか伺います。
答弁 町長 竹中貢
福祉灯油の関係で、当初、灯油のリッター当たりの価格の上下にかかわらず、高い安いに限らず1万円を支給すると。しかし、高騰しているということで、8月だったかな、6月だったかな、補正予算で、さらに1万円を上乗せしているということでありますので、上乗せというのはそういったことでご理解を賜りたいと。ただ、いわゆる非課税世帯はそのように、ある意味では恒常的に、今までも、過去にも1万円支出しておりますけれども、今回このような緊急事態の中で1万円を上乗せすると。それに合わせて、いわゆる非課税世帯でない世帯の方々、65歳以上、少し収入があって非課税にならないといったところも、生活がなかなか厳しいというようなことの中で、今回、いわゆる1万円相当のいわゆる灯油の一部の足しに、それは灯油であっても何であっても構わないわけでありますけれども、そのように支援をさせていただいたというのを、新たな独自の対策。それから、子育て世代、これは特に成長盛りの子供たちは、とにかくおなかいっぱい食べたいということもあるだろうし、食料品の高騰というのは非常に大きいというようなことも含めて、それらに対しても支援をさせていただいたというようなことだということでありますから、そのようなことでご理解を賜りたいなと思います。
質問 5番 早坂清光
次の質問に移らせていただきます。行政側としては、日常生活面の支援として、低所得の高齢者等に配慮して支援をしようということをされていることについては異論ありませんけれども、物価高騰に苦しんでいるのは、所得は別として、ほとんどの町民だというふうに思います。他町村の取組も新聞等で見ております。正確な内容を把握することはできませんけれども、全世帯または事業所を対象にして、水道料の基本料金を二、三か月免除するというようなこと、午前中議論ありましたので、そのことを細かく言うつもりはございません。私の調べたところでは10市町村が、免除か減免か、あるいはそれ相当の商品券を配るというところが1か所あったかというふうに思います。うちの町として、町民の皆さんの中には、ほかの町でこういう支援をされていると、上士幌町ではどういう支援をしてくれるのかななんて、そういうふうに思っていらっしゃる方も多数いらっしゃるんだというふうに思うんですね。そういう中で、午前中も若干ありましたけれども、それで、そういう全世帯へ向けての支援というようなことをこの間、検討はされたのかどうかということと、検討されなかったということであるならば、うちの町としては、どんなふうに町民生活を支援するための支援策を講じていこうと考えていらっしゃるのかということを町民の皆さんに明らかにするという機会にもなるというふうに思いますんで、その辺について答弁をいただければと思います。
答弁 町長 竹中貢
目につくのが、新聞報道、テレビ報道が目につくというふうに思います。ただ、それは極めて一面的なところなんですね、いろんな政策の中で。たしかNHKが、いわゆる水道料の管内の状況を調べて、それを報道されたと。実はこれ、ついこの間、NHKの帯広放送局のほうから、NHKに対する意見交換会ということで案内を受けまして、町村会の立場でも参加をさせていただきました。そのときに、そういう今、「ぐるっと道東!」という番組が15分番組に増えて広がったよと。それらに対してどうですかだとか、あるいは日常的なNHKの報道に対してどうだとかと、そういったいろんな意見、要望というのをやり取りさせていただきました。新たにそういった記者が、全部の町の調査をしまして出しましたというようなお話がありました。私は町村会として、帯広の市長も参加をしておりました。実は、それはそれでいいですけれども、ワンポイントで、それでやっているか、やっていないかという見せ方というのは、果たしてそれでいいんだろうかと。するのであれば、できれば、それぞれの町のコロナ対策に対して、どんなことをやっているのか、それぞれの町の課題なり、いわゆる特性があるわけでありますから、そのような取り上げ方をしてくれると非常に助かるねと。ただ、今、水道料の話がありましたけれども、水道料については、そもそも上士幌町としては、ずっとこの何十年以来、十勝管内でも最も低いほうだと。それだけ月々、毎年恩恵を被っているという、こういうことなんです。そこにあえて、またやる必要があるかどうかという、そういう政策判断を私どもとしては取らせていただいている。それは内部で協議もしました。新聞に出ているし、ああ、次、ここの町でもやりました、ここでもやりました、どうしてもそこに目がいって、多分町民もそのことに対して関心を持つだろうなと、こう思いはありましたけれども、果たしてそれが有効なのかどうかということですね。あのことによって、2,000円なり3,000円なり安くなったかも分かりませんけれども、それよりも例えば、今の低所得と言いながらも、7割、8割くらいは該当するわけでありますから、どちらのほうがいわゆる支援策として大きいかということを理解してもらいたい。それから、先ほどもありましたけれども、農業対策に対して、1戸当たり何万円、あるいは10万円の支援をしましたと。これがどんどん出てきた。でも、うちの町としては、本当に困っているところの農業者に対して、総額としては多分ずっと上士幌のほうが多いと。このように、農家戸数から見て、1人、1軒当たりの農家に対する対応というのはかなり高いはずです。こういったことが、なかなか伝わっていかないというところがありますね。そういった意味では、こういった僕は議会なんかというのは、非常に大切な知ってもらう機会になってくるんだと思うし、先ほども質問していただいたし、今回も質問していただきました。酪農関係が特に困っているというところについては、肥料をたくさん使っているところ、あるいは飼料をたくさん使っているところ、そういったところについては、かなり一軒一軒、手厚い支援をしているはずであります。農家にとってみれば僅かですよ。これだけ大きな農業の生産をしているところから見れば、町ができる規模というのは限界がありますので。でもそれは、いろんなところと比較して見ていただければ、どれだけ、本当に困っているところにどのように額で対応しているかというのは知ってもらえるだろうと、そのように思っておりますので、そういったことも、委員会の中でもしっかりやり取りしていければいいのではないだろうかなと、こんなふうに考えているところでございます。
質問 5番 早坂清光
町民の中には、いろんな新聞報道を見て、そう思われている方もいらっしゃると思いますんで、町の考え方なりそういうことを、今も答弁いただきましたけれども、しっかりと伝えていただければ、そういう誤解なり、いろんなことはないと思いますんで、そういう対応をお願いしたいというふうに思います。次に、地域経済の関係で質問させていただきます。それぞれ各観光だとか商工だとか林業だとかという部分での状況について、あるいはその支援内容については答弁をいただきました。特に基幹産業であります農業関係については、特に大変な状況にあるというふうに認識しておりますので、再質問をしたいと思います。先日の産業経済建設委員会で農林課にお願いしていた、物価高騰を受けている農家の経営状況の概要を把握できる資料の提出をしてほしいということで申し上げていまして、その提出をいただいて説明を受けました。あくまでも、農業関係の統計の数値を用いて算出した営農累計別の収支見込みということでありましたけれども、大変参考になるものでしたし、資料作りもご苦労いただいたと思います。農林課の皆さん、ありがとうございました。それで、畑作経営では今年、昨年に比べて、作付品目の収量減や品質の低下による収入の減少が予測される中で、諸物価の高騰になっているわけですけれども、そういうことで経営費が増加して、農業所得が大きく減少するというような見込みになっています。そんな中で、町の支援として、町長も話されているように消化液トン300円の助成、それから畑作農家、作付面積1ヘクタール当たり3,300円ということで支援をするということで予定になっています。1ヘクタール当たり3,300円ということになりますと、平均して40ヘクタールということにすると、13万2,000円の支援というようなことになります。他町村のことを申し上げても、町長、先ほど来お話もありますけれども、それ以上の支援をしているところもありますけれども、今年度この後、畑作経営ということに関して、国の交付金等の関係もあるかもしれませんが、町独自として支援をしていこうというような部分があるのかどうかお聞きをします。
答弁 町長 竹中貢
今年度、どちらかというと肥料・飼料の影響は、酪農から見れば少ないということで、その中でも減額分についての積算した、それがその数字だということであります。ですから、酪農のほうに、かなり割合としては支援の額が多くなっていると。これも実態に沿った形で積算し、そのために支援をしたということでありますので、ご理解をいただきたいなと。多分、肥料だとかの高騰については、来年以降がむしろ影響を受ける可能性があると、そのようにも聞いておりますから、そういった状況になったときにどうするかということであります。ただ、今、当たり前に購入飼料・肥料であったこれまでの営農の在り方が、最近の新聞に出ていましたけれども、畑のほうは、ある程度メタボになっているんでないかと、このような、いわゆる専門家の分析のところもございました。だから、適正な施肥量の管理の問題、それから、どちらかというと消化液なんかについては、あまりこれまで評価をしていただけなかったということで、この対策のこともあったわけでありますけれども、いわゆる成長の3要素、これらをそれぞれ十分含んでいるということ、それから多いところもあるということであれば、そういった適正な肥料の配分等で、あるものについては購入を抑制する、そして、足りないものについては入れながら適正な管理、それは土壌分析も当然必要になってきますし、そういったことについては、ドローン等によって、それなりの今調査をしているところでもございますから、適正管理によって、最もその土地、畑に、作物にとって適切な土地をつくっていくということだと思いますけれども、いずれにしても、循環型農業のことも考えて、しかも有効な成分があるということであれば、やっぱり液肥の有効活用というのは、これは極めて大事なことになってくるんだろうなと、こんなふうに思います。昨日の新聞でも、南のほうの町では酪農のところで、液肥を固形化するのと、それから液肥と分離して使うと。上士幌でも、最後の残渣物については敷料として使っているということでありますので、全部使えるということであります。この辺の有効性をしっかり理解していただいて、減肥につながっていけば、いわゆるコストの削減につながると。とにかく、いわゆる収支は、どれだけ収入があって、どれだけ出ていくかによってプラマイが出てきますので、入りのほうが少ないとすれば、出のほうを少なくするというような工夫が必要になってくると思いますから、その辺の工夫がこれからまた必要になってきますし、その対策についても、しっかりと町としても、状況に応じて支援をしていきたいなと思います。
質問 5番 早坂清光
次に、酪農経営関係で質問させていただきます。酪農につきましては、ご承知のように穀物飼料の高騰、売却する牛の価格の急落、生乳減産ということで、三重苦にあるというふうなことが言われています。経営コストに見合う乳価となっていないこともあります。規模が大きいほど、搾れば搾るほど経営がマイナスなるという深刻な状況にあるというふうに思っています。生産抑制枠を上回った農家では、生乳の廃棄というようなことも始まっているということが報道されています。今回、町のほうでは、この後の補正予算で、4月から10月までの生乳出荷実績に応じて、トン300円の支援をするということの予定になっています。それで、この段階ですから、10月までの実績ということですけれども、11月から年明けて2月、3月まで同じような支援をしていくというようなことは、今のところ予算化されているわけではまだありませんけれども、そういうことについては、どのようなお考えをお持ちなのかということと、そのことと別に、酪農に関しても年度内に、これとは別のまた支援策も年明け以降、考えている予定があるのかどうかだけ、何をやるかまでは今日聞きませんけれども、そういうことをお聞きします。
答弁 町長 竹中貢
今この段階で、次どうするかということは言明できませんが、今回の酪農の支援策というのは、国の支援があって、そして、それは十分でないだろうということで、北海道も支援をするということ、それでも農家さんにとってみれば、とてもとても経営が成り立つ状況でないということから、それに上乗せする形で町が支援をするということであります。ほぼ、北海道が支援する額と同額を、町として酪農のほうにも支援するということであります。北海道と同じレベルというのは、それなりに町の力量から見れば、十分とは言い難いですけれども、取りあえず頑張らさせていただいているというようなふうに私どもとしては押さえております。規模のことを考えると、町村レベルの問題で解決する話でないんですね、これは。やっぱり最終的には政治の世界だと、そのように思っております。何回も報道で出てきているように、これまで増頭を奨励してきたというのが、消費が不足しているから供給量が多いということで下げると。これは、じゃ、今の国の政策はどうだったんだということですよね。借金をしながら、はしごを外されたと、そういうふうに感じている酪農家の方々もいるんだろうと、そんなふうに思いますし、そのとおりだと思います。それから、廃棄という話もありましたけれども、今の時代、食料を廃棄するという、これはもう先進国にあってはならないことだということです。それを、町が町がといっても、町のできることというのは本当に知れているというふうに思いますが、やっぱりこれは、農業政策、食料安全保障というのは今、今回のウクライナの話がありました、エネルギーの話もありましたけれども、この2つというのは、食料もエネルギーもそうですけれども、安全保障上は本当にしっかり100%確立しなきゃならんという、国益のためにも必要な話なわけでありますけれども、そういった視点から考えても、今のような状況というのは、本当に残念でならないといいますか、納得できることではないだろうなと。多分、複雑な絡みがそこにあるんだろうと思います。チーズを輸入しているという現実もありますし、片方では加工乳のほうがめちゃくちゃ安かったり、もう一農家、あるいは一自治体でできる話ではないということもたくさんありますから、その辺については声を上げていくべき、政治的な課題になってくるんだろうなと、このような感じもしておりますので、特に北海道、いわゆる生乳、牛乳の生産量が皆、抑制されていて、値上げはしても加工乳のほうが多いということですから、実質値上げ率がかなり低いという現実もございます。様々な政治的な要素がそこに絡んでいるんだろうと思います。私どもの計り知れないところもあるんだろうというふうに思いますけれども、いずれにしても、事実起きている牛乳を廃棄するということは、どんなことがあってもならないことだろうなと。こんな思いの中で、道、農協とも一緒に連携を取りながら、今の状況を打開していくかということをこれからも考えていきたいなと思います。
質問 5番 早坂清光
冒頭も申し上げておりますが、もともとのこれらの一連の対策・対応というのは、国が取り組まなきゃならないことだということの大前提で、町長のほうに質問させていただいています。そうした中で、今日的な世界の動きだとか流れを見ますと、食料も飼料も肥料も各国のいろんな思いがありまして、これまでと同じように、こうした農業資材も、海外から調達することが難しい時代になってくるんではないかというふうに考えられます。上士幌町においても、耕畜連携、バイオマス消化液の活用というようなことで、経営コストの低減に向け、取り組まれてきているわけですけれども、地域資源の再活用ということがより一層求められているというふうに思います。国においては、農林水産省が昨年5月、みどりの食料システム戦略を策定しています。環境に優しい1次産業へ変革として、2050年までに化学肥料の30%、農薬の50%の使用量低減、有機農業の面積拡大などを目標に掲げています。こうした中で、上士幌町、行政だけでどうこうできるものではありませんけれども、脱炭素、SDGsの取組を進めている町として、農家の皆さんや農協、あるいは農業改良普及センター、あるいは大学等の機関等々と連携して、今すぐにどうこうなるものではありませんけれども、中長期の視点でコストの低減に向けた取組を進めていくということが、より大切になっているんではないかというふうに思うんですけれども、その辺についてはどうお考えか伺います。
答弁 町長 竹中貢
今、国民のニーズとしては、有機栽培に対する関心が高まってきていると。多少高くても、そういった健康のこと、環境のことを含めて、関心が高まっているということですね。食料自給率といったときに、食料の生産量だけで語るべきではないな、そんなふうに思っているんですね。それは、やっぱり畑の健康、適切な肥料の管理ですね。そういった意味では、肥料の自給率の向上も、これも食料自給率の向上の一つとして捉えるべきだろうというふうに思います。そういった意味では、この町に資源が豊富に、まだまだ全てが活用されているというところまではいっていないだろうなというふうに思います。この辺もしっかり、畑に優しい有機肥料の一つとしても、どう活用していくかというのが、これが一貫した食料と、それから肥料も含めて自給率の向上という視点から、その辺の政策、このことによって、片方はコストの削減にもつながってくるんだろうと思います。それから、もう一つ、先ほども触れましたけれども、今回の脱炭素に関わる太陽光発電に対する支援ですね。これは、酪農家にとっては、かなり搾乳等で電気代がかかっているという現実、今々のところは入りが少ないと、これからもずっと多分、牛乳の価格の交渉だとか、そういったことは引き続きされていくんだろうと、そんなふうには思いますけれども、電気料の高騰というのも、これもまた経営を圧迫する一つの要因になっているだろうと。最近の大手の電力会社の状況を見ると、20%から30%だとか40%だとか、そういった値上げを申請するということになると、その分が今、月100万円かかっている農家さんであれば、月120万円、130万円という、こういう支出が出てくるということになります。それを脱炭素の関係であれば、太陽光発電と、それから蓄電池を併用することによって、電気代がほぼ、できれば基本料金に近いところで削減できるとすれば、何年間で投資が回収できるということなります。それが引き続き続いていくということになれば、これは経営にとっては、相当のコスト削減につながってくるだろうというふうに思います。ただ、補助金は支援はしても持ち出しが出てきますので、それは今、一過性というか、どのような形で、現金で払うとすれば結構なお金になる。あるいは融資なり、そういったことも受けるということもあるのかも分かりませんけれども、そういう資金調達の問題があると思いますけれども、それは将来にとって、持続可能な農業経営のために大きな支援になってくるだろうと、そのように今、考えております。ただ、特に酪農家なんですけれども、搾乳の時間が、太陽が出る前、そして夕方は沈んでからということになりますので、高額の蓄電池が必要になってくると。そこにはしっかりと支援をして、より有効な対策になるように、これがもしあるとすれば、多分ほかにない、最大の支援になっていくというふうに思っております。使い勝手のいいような形の、そのようなことで、全部が全部それで、大規模でやっているところは相当な電気を使っているに違いないと思いますけれども、それを全部補助金で満たすことはできませんけれども、かなりの部分は削減することができるのではないだろうかなと。これは、この町だからこそできる対策の一つだと。国のお金でありますけれども、いずれにしても、そういう支援策があるということをこれからもしっかり伝えていきたいものだなと思っています。
質問 5番 早坂清光
次の質問に移らさせていただきますが、農家の方々は、年が明けますと、新しい年の営農計画づくりということで、1月から始まるというふうに思います。国・道の支援もそれぞれありますけれども、肥料代等の諸物価の高騰が経営経費に100%反映されていく年になっていきます。これまでに経験したことのない厳しい状況というのが予測されるんではないかというふうに思うわけです。それで、この段階で、その時々、非常に動きがありますのであれですけれども、来年度予算に向けての部分では、やはり、特に酪農が大変な状況にあるというふうな状況もあります。そういう部分で、地域の基幹産業である農業を守るという立場で、ほかの商工業やいろんな産業についても守っていかんきゃならないわけですけれども、特にそういう支援が必要だというのが農業だとなっていると思いますので、そういうことで申し上げているんですけれども、町の蓄えである基金、財政調整基金等を取り崩しても、そういう支援をしていくべきではないかというふうに私は思っているんですけれども、その時々の状況で、国の支援もどうなっていくか分からない部分もありますけれども、そのぐらいの思いで取組を、対策をしていただきたいという思いがあるんですけれども、この段階、まだはっきり、町長としても言えない部分もあるかと思いますけれども、そういうことについてはどうお考えでしょうか。
答弁 町長 竹中貢
今大事なのは、持続可能な農業をどういうふうにして確立するかということだろうというふうに思っています。一過性の支援でそれが解決するということであれば、それはそうだろうと思いますけれども、多分そういうレベルの話でないだろうと。じゃ、翌年どうするのというようなことですよね。ですから、行政、町としてできるのは、今々必要なこともありますけれども、それ以上に、将来にわたって必要な支援策はどうあったらいいのかというところ、そういうところがやっぱり大事な視点になってくるものだと、そういったところに支援の方策を、これからもしっかり検討していきたいなというふうに考えております。
質問 5番 早坂清光
質問については終わりますけれども、最後にお願いを申し上げて質問を終わりたいと思います。諸物価の高騰につきましては、今も続いているわけですけれども、年明け以降も続くと言われています。来年春にかけましては、食品、新聞報道では4,425品目などが値上げが再加速するというようなことの報道もされています。竹中町長は十勝町村会の会長も務められていますし、道町村会の副会長でもあります。町長の答弁いただいている答弁書の中にもございますけれども、国や道への強い対策の要請活動を重ねてお願いし、また町としても、今後の町民の暮らしと持続可能な地域経済を振興していくための対応をお願いして、私の質問を終わりたいと思います。終わります。