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上士幌町議会 令和4年第2回定例会 2022年3月16日

町職員における副業制度の導入について

2022年3月16日、上士幌町議会の一般質問で、小椋茂明議員が「町職員における副業制度の導入について」質問し、町長 竹中貢が答弁しました。

質問者
小椋茂明 議員
答弁者
町長 竹中貢

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 6番 小椋茂明

私のほうからは、町職員における副業制度の導入について質問させていただきます。地方公務員が、報酬を得て業務外活動を行う際には、地方公務員法(第38条)に関連する規定にのっとり、実施、許可がなされてきました。こうした状況の中、兵庫県神戸市は、2017年4月に全国で初めて、職員が報酬を得て行う業務外活動を応援するための副業・兼業の許可要件を定めました。同年9月には、これを参考に、奈良県生駒市でも制度の運用を始めました。翌2018年10月、宮崎県新富町は、さきの2自治体の制度を参考に、公共性の高い活動に加え、農作業など町内の産業に従事することも認める地域貢献型の活動を強く意識した制度の運用を始めました。北海道内でも、2019年11月に道南の鹿部町が、導入済みの自治体を参考にしながら、さらに町の活性化にもつながる活動として、水産加工業やホタテ・コンブ漁の手伝いも視野に入れた制度を導入しています。最近の例としては、昨年10月に青森県弘前市が、市内のリンゴ生産に限定する形で、独自に副業の要領を策定し、32人の市職員が24のリンゴ農家へ副業に出向いたとの記事の掲載がありました。当町の基盤産業でもある農業も、収穫期の人的不足やアルバイトの高齢化が年々大きな問題になってくると思います。基盤産業貢献や職員のスキルアップにつながると思いますので、町の考え方を伺います。

答弁 町長 竹中貢

町職員における副業制度の導入について、小椋議員のご質問にお答えいたします。地方公務員には、全体の奉仕者として公共の利益のために勤務し、かつ、職務の遂行に当たっては、全力を挙げてこれに専念しなければならない、いわゆる職務専念義務の規定がございます。職員の副業につきましては、地方公務員法第38条において、職員の営利企業への従事等を制限しつつ、任命権者の許可があれば、一定の条件の下で営利企業に従事できるとされております。許可が必要とされる場合とは、1、営利企業等の役員になること(報酬の有無は問わない)、2、自ら営利企業を行うこと、3、報酬を得て従事すること(業種は問わない)の3点であります。このように、一定の条件で副業の道は開かれておりますが、職員の職務への専念義務や公正な職務遂行、守秘義務、信用確保等が損なわれない対応が求められており、本町においては、職責の遂行に支障を及ぼさないこと、職務の公正な遂行に支障を及ぼさないこと、公務員としての信用を傷つけるものではないことの3つの基準を満たす場合には許可を行ってきており、現在でも、消防団員活動や地域おこし協力隊の起業に向けた業務などに許可をしてきております。また、国の働き方改革においても、地域社会のコーディネーターとしての役割を推進することを目的に、柔軟な働き方がしやすい環境整備として、副業や兼業を推進している状況にあります。議員ご指摘のとおり、職員が地域活動に参加し、活躍の機会を得ることは、職員自身の資質の形成に資するとともに、職員が持つ知識やスキルを様々な場で提供することが可能となると考えております。このことから、有償ボランティアや公益性が認められる場合、また、今日的には働き方改革の観点からの要請もあり、総合的にスキルアップや地域貢献という点を踏まえて対応してまいります。

質問 6番 小椋茂明

最初の質問で、全国で初めて要件を定めた神戸市や奈良県生駒市、これは人口12万ぐらいの市なんですけれども、この活動実績を見てみますと、どちらかというと少年団や部活動の有償のコーチとか、NPO法人の活動がほとんどで、私が求めているような実例はないような感じで、ちょっと意味合いが違う例かなと思って見ております。そこで、3番目にお話しした宮崎県新富町、ここは本町の産業の発展に寄与する活動というのを加える、狙いとしてはそっちのほうに少しシフトしたようなことで導入したというふうに捉えています。さらに、道内の例として出しました道南の鹿部町、これは人口3,700人ぐらいの町でありまして、日本ハムファイターズの伊藤大海投手の出身地ということで、一部有名なところでもあるんですけれども、産業の中でも、さらに具体的なものを加えて、先ほど話しました漁業関係、この辺を具体的に踏み込んで始めたということで、この鹿部町は、本町と同じく消防団の活動も既に許可されていまして、それにのっとって消防団に入った20代の職員が、さらに新しい制度を活用して、漁業のほうの副業も名乗り出たということで、すごく意欲のある職員がいるところでありまして、職員のコメントとしては、現場を知り、産業振興に役立てたいとコメントしているとありました。今回質問するに当たっては、提案したけれどもやる人がいないということでは提案も無駄になってしまうので、役場青年部さんの団体の方にちょっとこういう提案を考えているんだけれども、もし提案したとしたらどうだろうねということで聞いてほしいんだとお願いをして聞いてもらったんですけれども、後日確認してみますと、全員とは言いませんけれども、大方の職員はぜひこれを活用してみたいということも言っていたということも確認をしたところでありました。この辺の声を聞いた上でのお考えをお聞きしたいと思います。

答弁 町長 竹中貢

副業に対してのこれまでの常識というか、僕らもそれから周りも含めて、公務員が副業で所得を得るということについては、かなりこれは否定的な、どちらかというとそういう視点で捉えていたということがあるかと思います。一応、法律上はできるというふうになっていますけれども、それは極めてマイナス要素で捉えていたところがあるだろうと、そんなふうに思っております。ただ、今この時代、ここでは国というふうに書いていますけれども、民間のほうでもかなり副業を認めると。スキルアップして、それぞれまた新たな進路でいくという場合もありますし、会社にとっても場合によっては、それがスキルアップして戻ってくるというふうなことで、流れが随分、大きな流れが変わってきたと、そんなふうに思っております。そんな中で、本町としても、消防団だとか、あるいは地域おこし協力隊、一応役場の職員でありますけれども、自分がここで起業するためには、そういった準備期間も設けて、それなりに仕事することもオーケーだよと、こんなふうに認めさせていただいていますから、そういった中でも今お話あったように、ここでいうと農業に従事するだとか、そういったところは、私はとても今までは意識の中になかった分野だと、そんなふうに考えております。公共性という意味では、先ほど神戸市の事例がありましたけれども、有償ボランティアのような形でも制度として認めているということでありますから、もっと踏み込んだ形ということでありますけれども、これはうちの職員組合の青年部のほうの意見交換もされたということで、しかも僕らとしては勤務に支障がないだとか、幾つか条件ありますからね。そこのところはしっかり守ってもらわなきゃならない。仕事をしたはいいけれども、次の日、それで仕事を休んでしまわなきゃ駄目だとか、こういったところのいわゆる労働過多だとか、そこが主になっても困るなというふうな気がしますけれども、一定の条件の下でいろいろと働くということについては、これはむしろ、特に今、畑作なんかであれば、長期間ではなくて本当に短期間に人材が欲しいと。しかし、その人材を得るというのは非常に難しい状況になっているというようなことで、そういった農業実態を知ったり、あるいはそういったところに貢献できるという、そういう職員の意識もそこにあるとすれば、それは十分検討のできる余地があるだろうと。聞き取りをしながらですね。一定、もう申込用紙なんかもありますから、それを出していただく。それは雇用主といいますか、ぜひ手が欲しいというような人等の声も出てこなければなりませんから、そういうマッチングなんかもするような、そういう仕組みなんかもできればいいなというふうに思っていますし、それから雇用する、人手が欲しいというところの声も、今までは多分無理だという前提にいましたから、話としてもなかっただろうと思いますけれども、こういった機会を通してもっと緩和をする、そして志のある者がいるとすれば、それは許される範囲の中でどうぞ手伝ってもらうということは十分考えられることだなと、そんなふうな今、思いでおります。

質問 6番 小椋茂明

まさにおっしゃったとおりだなという現状だと思うんですけれども、最初の質問で最後に最近の例としてお話ししました青森県弘前市の話なんですけれども、リンゴ農園の話ですね。リンゴがあるんだったらほかにもあるのかなと思って、さらに調べてみると、みかんで有名な和歌山県有田市も同様の制度を導入して、しかも職員がユーチューブに上げていて、その動画も見られるというふうなところまで取り組んでいる例も確認したところです。弘前市の実際に副業に参加した職員の声として、例えば観光担当の職員が行った際には、今後の観光PRをする際にも、それまでの苦労やストーリー、そういうことを説明することができて、本業の活動にも幅が広がったという声も出ておりますし、またほかの課の職員の方も、地元の特産品がどのようにつくられ、どのように大変なのかが分かることによって、住民との会話に厚みが増したというコメントをしているところです。私も基幹産業の学ぶ機会としては大変いいことだなと思っておりますし、その声を聞いて、本当にそうなんだなということを改めて実感したところです。現在も消防団活動を認めているということですけれども、先ほど町長言ったように、そこまでしかないのかなというのが何となくぼんやりとした感覚でいて、もちろん農家のほうもそんなのできないだろうなということで、提案することもなかったということはありますけれども、その辺ができるようにする道筋としては、ほかの町村も取り組んでいるように、内部規定を新たにつくって、きちんと積極的に推進する形も必要かと思いますけれども、その辺の考え方についてお伺いします。

答弁 町長 竹中貢

今の状況の中でも十分対応できると、そんなふうに思っております。その規定、ほかの事例もそれは参考にさせてもらって、それがどんなふうに作用するのかと。それがないがためにハードルがあってできなかったというようなことなのか。たまたま、今までそういったことができないという前提で考えているということがあるとすれば、こういったやり取りの中で職員のほうにも周知をして、門戸はもっと広がってきていますよということ、それから注意しなければならないことはこういうことがありますよということですから、職員と、農家さんであれば農家さんのそこの若者同士が話をしたりしながら、じゃ、ちょっと手伝ってもらいたいよというようなことであれば、十分そんなようなことも道は開けてくるというようなメッセージを、まずは庁舎内の中で発信することができるだろうなと、そう思います。様式があればどうかというのは、多分そんなに今の様式も難しい様式にはなっていないはずだと思います。ただ、むしろそういった働くこと自体が無理だという前提にあっただろうと思いますから、そこのところの今までの常識をちょっと変えてもらうと。意識を変えてもらうと。あるいは、様々な可能性があるよというような認識を改めてもらえれば、それで十分いけるのではないのかなと、そんなふうにも思っていますけれども、その辺は様子を見ながら、何か規約だとか、約束事とかがあったほうがいいよということであれば、それはそれとして考えさせていただきたいなと、そんなふうに思います。

質問 6番 小椋茂明

私も過去に1日だけなんですけれども、ナガイモの収穫というのを体験しまして、かなり機械化は進んでいるという中でも、結構体力を使う作業だなということを実感しております。収穫のメンバー、アルバイトの方は、中には70代の方、何人かもいて、これを1週間から10日かけて行っているということでしたので、大変だろうなということを実感しております。当然、その方々がいつまでもできるということはもちろんないでしょうから、いつかはできなくなるということも想定されますし、また聞くところによると、派遣を問い合わせても、大体同じ時期に皆さんやるので、もうとても嘆願しても回してもらえない状況だというのは、うかがえると。これは、もちろん当町だけの問題ではなくて、管内とか全道的にも同じ時期にやるわけですから、かなり広い範囲で同じ状態のことが言えているのでないかなと思っております。そういったことが知らないとか、できないものだと思っているというのも、ほかの町村も同じような状況かと思うんですけれども、現に今、定例会、各地で行われていますけれども、浦幌町の今回の定例会で全く同じ質問が出たわけですね。その質問に対しては、町長の答弁としては、管内のほかの町村の動向を見ながら考えていきたいと。前向きであるけれども、ちょっとほかの町の状況も知りたいというお声だと思います。質問された議員の方にちょっと連絡を取りまして、どんな状況でしたかということで、手応えはいいけれども、やっぱりどこかがあればもっと進むかなという感じで答弁いただいたということで、ぜひ上士幌町さんでもやるのであれば、お願いしたいというようなお声をいただいたところです。当町からも管内初として堂々としっかりと声を上げて、他町村の導入のきっかけづくりに見本を示すということで、強くPRしたほうがいいのではないかなと思っているんですけれども、その辺のお考え方をお願いします。

答弁 町長 竹中貢

PRするかどうかというのは、考えるところはあると思いますけれども、いずれにしても町としては、そういった働き方は十分、これからの一つのスタイルとして当たり前になっていくというふうには、今押さえております。ただ、どうしても本籍地というのは役場の職員でありますから、ほかの同僚に迷惑をかけて、休暇を取って、ずっとこれ仕事するなんて、こういったことが基本的にはあってはならないことだというふうに思いますから、やっぱり制約はどうしても出てくるだろうと思うんですよね。それは周りの了解も含めてですね。当面は土日だとか、そういったところが中心になっていくのではないだろうかなというふうに思いますけれども、場合によっては、本当に今どうしてもといったときには、職場の中の理解を得たりしながら、そういう道を開けていくということは十分可能性があると、そんなふうに思います。別にこの話だけで別に制約されている話でないですから、基本的にはもう副業というのは、この町では推進されているというような認識でいてもらって結構だろうと、そんなふうに思います。

質問 6番 小椋茂明

この件が、若手町職員のスキルアップと地域貢献として、基盤産業のさらなる促進につながることを願いまして、私の質問を終わりたいと思います。

出典:上士幌町議会 令和4年第2回定例会 2022年3月16日 議事録 PDF(71ページ) 間違いを知らせる