上士幌町議会 令和3年第5回定例会 2021年9月7日
農場取り付け道路の拡張、新設等について
2021年9月7日、上士幌町議会の一般質問で、小椋茂明議員が「農場取り付け道路の拡張、新設等について」質問し、町長 竹中貢が答弁しました。
- 質問者
- 小椋茂明 議員
- 答弁者
- 町長 竹中貢
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 6番 小椋茂明
私のほうからは、農道取付道路の拡張、新設等についてを質問させてもらいます。本町の基盤産業である農業は、年々、農畜産物生産額が増えてきており、令和2年度においては248億円以上になりました。平成22年度の生産額は138億円でしたので、ここ10年で110億円も増加しており、この急成長ぶりには目をみはるものがあります。これだけ伸びた背景には、各農畜産事業者の努力はもちろんですが、作業車両の近代化、大型化による取組が大きな要因と考えられます。これに伴い、農場出入口の取付道路の老朽化や車両大型化による拡張の必要、取付道路の位置の不具合等の問題があります。この件については、上士幌町農協農産部で、6月、畑作組合員にアンケートを取っており、65基の拡張、整備、新設の要望がありました。これらの問題を改善することによって、農作業事故のリスク軽減、農作業時間の短縮、農産物輸送の効率化が期待されることから必要な案件と思い、町の考えを伺います。
答弁 町長 竹中貢
農場取付道路の拡張、新設等について小椋議員のご質問にお答えいたします。本町の農業生産額は年々右肩上がりに増加しており、令和2年度の上士幌町農協の取扱高は248億円と過去最高を更新したところであります。この結果は、農業関係者のたゆまぬ努力による経営規模の拡大、農作業のアウトソーシングや農業機械の大型化による効率化・省力化など、様々な要因が相乗効果を生み出したものであると感じております。また、農作業の効率化に向けましては、これまで本町で進めてきた担い手への農地集積、農業農村整備事業による農地の区画整理や排水改良により、優良農地の大区画化が進み、大型機械による農作業体系が確立されたことも寄与しているものと認識しております。一方、圃場への進入路に目を向けますと、車両の乗り入れ幅に余裕がない箇所や農地集積に伴い、取付道路が不足している箇所などが見受けられる状況となっております。道路から農地への取付道路を施工する場合、一般的には、農地所有者が道路管理者と協議し、工事の承認を受けた後に自己負担での工事を行うこととなります。町道の場合は町建設課、国道、道道の場合は、それぞれの道路管理者の承認を受けて工事を行う必要があります。町といたしましては、取付道路の新設や拡幅は、農作業の効率化はもとより、農作業の安全の観点からも重要であると考えられることから、今後は、畑作組合へのアンケートを実施した上士幌町農協とも十分に協議を行い、さらに、畜産農家の意向確認や取付道路の現状と必要性をしっかりと把握した上で、補助事業の創設などの支援策を検討してまいります。
質問 6番 小椋茂明
まず、冒頭ありました、右肩上がりに増加している農業生産額についてのお話をちょっとさせていただきたいと思います。この件につきましては、8月14日の日本経済新聞でも大きく取り上げております。この記事によりますと、2014年と2019年の農業産出額の比較ということで記事になっており、道内の市町村の中でも、2014年段階で産出額が100億円以上の町村のみに絞っての比較となっておるようですけれども、その道内の市町村の中でも、上士幌町が最も伸びたという記事で大きく取り上げてあります。2014年が136億円、2019年が207億円と5年間での増加率が52%、この52%という伸び率が全道でトップということで記事になりました。しかも、その52%の増加というのは、全国においても第4位というすばらしい成績であります。先ほど話した令和2年度、つまり2020年度の農業生産額は248億円ということで、双方お話ししたんですけれども、この記事にある農業産出額とは若干違うので、一致したものとは言えないんですけれども、さらにこのニーズが上がったんじゃないかというふうに推測されると、その伸びは計り知れないものがある、うちの農業はすばらしい状態であるということがうかがえると思います。一方で、2004年度には200件の農家があった中で、2021年度で見ると145件まで減少していると。その中でも、町全体の農地面積は約8,800ヘクタールと変わっていないという状況が、今の上士幌町農業の現状だということです。これは、町内の畑作農家1件当たりは43ヘクタール、酪農畜産関係は70ヘクタールを超える状況でやっているということで、まさに大型化が進んでいるという状況がうかがえる数字かと思われます。今回質問するに当たっては、もちろん私、専門でないので、農協の農産部のほうの方々に何回かお話を伺いに行ったんですけれども、そんな中でも、こういう記事もあるでしょうけれども、この躍進ぶりには他町村から視察が来ている状態なんですということでお話も伺いました。この辺の本町の農業の伸びに関してのお考えも改めて伺いたいと思います。
答弁 町長 竹中貢
直近の数年間の伸び率ということでお話がありましたけも、もう少し遡ると、平成16年、合併当時には105億円でありました。この町が持続して元気に活力のある町をつくっていくという中に、基幹産業である農業の振興は欠かせないという前提で、そのための施策を講じてきたというふうに思っております。特に行政ですべきことというのは、一番はインフラ、基盤整備について町がしっかりと責任を持つということだろうと思います。その上で、農業者がそれぞれの経営スタイル、経営方針に基づいて収益を上げていくという役割分担があるというふうに思っていますが、こういった意味では、歴代農協とも一致した考え方の下で、基盤整備に徹底して施策を講じてきたということであります。特に強く思っているのは、交付税が削減されたときに、農業基盤についても多くの自治体では縮小するというような時代もありましたけれども、本町では、そういったときにおいても、厳しい状況の中であっても、基盤整備については、農家さんあるいは農協との連携の下で、できるだけ要望に応えるような対策を講じてきたというのが、今はそれが実ってきたと、そんなふうに思っています。地域的に見ても、ずっと苦労してきた地域、それから、従来から非常に畑の出来がいいというようなところがありますけれども、そういった地域格差も基盤整備によって大きく収益を上げるようになってきたということと、もう一つは、何といっても酪農畜産の伸びですね、大型化と分業化であります。コントラクターの事業だとか、TMRセンター、これらについても、いち早く道内の各自治体に先駆けて取り組んできて、それで収益を上げているというようなことで、時代を先取りした、そういった農協あるいは組合員の経営方針、これも非常に今日の伸びに大きく影響しているということであります。常に挑戦する農業を続けてきて今日があるというふうに思っております。今日的には、そういった生産額を、さらに環境の視点からも循環型農業ということでは、いわゆるバイオガスエネルギーでの地産地消だとか、さらに、課題となっている農業の問題についても先進的な取組をしているということで、今お話があったように、収益だけではなくて、そういった次の時代を見据えた農業の在り方についての先進的な取組についても、多分、視察に来ていただいているんだろうと、そう思っております。こういったこれまでの皆様方の努力はさらに継続して進めていく必要があるだろうと、そんなふうに考えているところでございます。
質問 6番 小椋茂明
今のお話の中でもありましたとおり、牛の飼料向け作物の生産を請け負うコントラクター事業や、2012年には、作物から牛の餌をつくるTMRセンター事業を始めたということで、この辺の努力も重なっての数字かということがうかがえるかと思います。答弁の中で、農作業の安全の観点からも重要であるという答弁をいただきましたけれども、町政の現状という資料から見ますと、令和元年度の本町の農業事故の発生状況というのが載っておりまして、入院・退院合わせて元年度19名と記載があります。これは、平成30年度の16名、平成29年度の10名に対してだんだん増えている状況にあるというのがうかがえる資料かと思われます。本町には農作業事故ということは発生しておりませんけれども、農協に資料があるということで提出願った中を見ますと、全道的に見ると、令和2年度には16名の方が農作業事故で亡くなっているということと、令和3年度においても、8月10日現在で、既に6名もの方が農作業事故で亡くなっているということで、それらの状況が分かりました。もちろん本町にはそういうことはないんですけれども、そういうことに結びつくおそれをなるべく回避しなくてはならないということも思いますし、これらの対象とならないような事故等もところどころ発生しているということで、例えば取付道路の狭さによる関係があるのか、トラックの脱輪があるというお話を聞いております。補助事業の創設ということでお話しいただきましたけれども、こういう状況を考えますと、スピード感を持って取り組む必要があるかと思いますけれども、この辺に対しての考え方をお伺いしたいと思います。
答弁 町長 竹中貢
取付道路の性格ですね。本来、道路から農地に行くその間の道路ということになりますけれども、基本的には、個人の責任で行うというのが原則だというふうに思っています。取付けは農業に限らず、ある意味では個人の住宅でも取付道路というのは必要になってくるということもありますし、様々な工場やいろんな分野でそういった取付けが必要になって、公道とつながっていくということだろうというふうに思っています。こういった前提の下ということになってまいります。今、農業者全体の問題として農家の皆さん方から要望が出されているということであります。そういった意味では、農業生産とも、あるいは事故防止ともつながるというようなことを考えると、個人の責任においてと言いつつも、一定の環境整備のために支援の必要性は、町としてもしていくべきでないだろうかなと、こんなふうに考えております。たまたま農産関係のほうのアンケートということでありますけれども、これは、同じように畜産関係でも取付けはあるわけであります。ですので、そういった意味では、農業のその関係全体としてどうなっているのかというような聞き取りも必要になってくるということ、今出されてきたアンケートだけではなくて、もっと広範な視点でこの問題を捉えていく必要があるというふうに考えておりますので、そういった意味では、農協とも十分、このアンケートの背景、それから、ここだけの問題でいいのか、どのような支援の仕方があるのかということはしっかりと打合せをしていく必要があるんだろうなと、そんなふうに考えております。
質問 6番 小椋茂明
効率化や安全面から重要であるという認識は、補助事業を創設するということで一致したというふうに捉えているところなんですけれども、拡幅や新設、今言ったような事業を進めるに当たって、個人の負担によるものが基本だということをされていますけれども、補助事業を始めるに当たっては、農地所有者にとっては、補助事業の負担割合がどういうふうになってくるのかというのが非常に気になる点になってくるかと思います。事業が創設されましても、割合によっては二の足を踏むような農家さんが出てくるようであれば、本来目的とするような事業になり得ないという心配も若干しております。目指す効率化や安全確保を達成するためにも、負担軽減を図りながらこの事業が広く浸透されまして実施され、圃場そのものは、農家さんが世代が代わってもずっと使うという点でいくと、安全で長く使えて効率のいい圃場整備につなげていく必要があると思いますので、この補助割合の考え方につきましても考え方を伺いたいと思います。
答弁 町長 竹中貢
取付道路が必要だというのは65件というふうに出ておりますけれども、果たしてそれが緊急に整備しなきゃならない65件なのか。今の状況の中で対応できると、急ぐ必要はないというようなところだとか、いろんな農家さんによって必要度というのはあるんだろうなと、そんなふうに思っています。その辺の点検をする必要もあるだろうし、それから、一定の負担をするという前提だということになりますと、それもまた判断材料の一つになってくるんだと思います。これまでも受益者が農家の皆さん方という中では、農協と、そして町の支援と、それから受益者の負担、これは一定の割合でこれまでも行ってきて事業が進められてきているということでありますから、過去のそういった負担割合、こういったことが一つのベースになって補助率の決定につながっていくのかなというふうに思っています。ここで、町単独でこうしますと言うのはちょっと難しいかなと。これから改めてまた農協としての、本当にこれが必要なのかどうかというようなこともしっかり意見調整をする必要があるだろうと、そう思っています。
質問 6番 小椋茂明
この補助事業の創設によって農作業の安全が図られ、作業効率が上がり、一層の農業支援に反映されることを願いまして、私の質問を終わりたいと思います。