上士幌町議会 令和3年第6回定例会 2021年12月7日
障がい者グループホームに関する検討状況について
2021年12月7日、上士幌町議会の一般質問で、斉藤明宏議員が「障がい者グループホームに関する検討状況について」質問し、町長 竹中貢が答弁しました。
- 質問者
- 斉藤明宏 議員
- 答弁者
- 町長 竹中貢
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 9番 斉藤明宏
それでは、私、障がい者グループホームに関する検討状況について質問させていただきます。第6期障がい福祉計画によると、令和2年7月末現在居住系サービス利用者は37名おり、十勝管内28名、管外9名となっています。同計画には、今後の取組として、住み慣れた地域で暮らし続けられるようグループホーム等の住まいの場の整備に努めますとあります。また、現在策定中の第6期上士幌町総合計画基本計画障がい福祉施策の方針にも、グループホーム等の住まいの場の整備に努めますとあります。これまでの取組の経過を見ますと、平成29年度と平成30年度に、株式会社「生涯活躍のまち かみしほろ」に委託して、障がい者グループホーム及び障がい者就労事業検討について調査報告書が提出されています。この調査報告を受けて町は、NPO法人サポートセンター白樺と意見交換をした結果、現状では、サポートセンター白樺としては事業主体にはなれないとの回答を受けています。その回答を受けて現状は、社会福祉法人上士幌福寿協会と協議中となっています。総務文教厚生常任委員会の所管事務調査として、この課題について10月18日にサポートセンター白樺と、11月5日には上士幌福寿協会とそれぞれ意見交換を実施しました。障がい者グループホームの必要性は共通認識ですが、設置運営・入居者募集等については具体的な方法論が見えていません。そこで、今後行政としてどのようにこの課題を解決していこうとしているのか、以下の点について質問いたします。1、具体的設置計画の立案について。2、検討機関の設置について。3、運営主体となる団体の育成について。以上であります。
答弁 町長 竹中貢
障がい者グループホームに関する検討状況について、斉藤議員のご質問にお答えいたします。障がいのある方が、この町で安心して暮らし続けることができるようグループホームを整備することは重要な課題であると認識しており、現在策定中の第6期上士幌町総合計画や第Ⅱ期上士幌町総合戦略においても、グループホームの整備を施策方針及び事業目標としているところであります。1点目の具体的設置計画の立案についてでありますが、整備に当たっては、運営主体の確保が大きな課題となりますが、これまで町内の法人にその必要性をご理解いただき、制度に関する学習会の実施やニーズ調査の報告、参考事例等の情報提供を行ってまいりました。しかし、いまだ運営主体が決まらないことから、整備までの具体的な計画の立案には至っていない状況にありますので、今後、本格的に協議を進める中で、運営主体とともに策定していく必要があると認識しております。また、入居者募集等の方法論につきましては、これまで実施したニーズ調査等により一定程度の把握をしておりますが、実際に整備されるグループホームの具体像がなければ明確な入居意思の判断につながらないものと考えております。今後、グループホームのイメージが具体的になった際に、障がいのある方やご家族に説明会を実施するなどして、さらなるニーズの把握に努めてまいりたいと考えております。2点目の検討機関の設置についてでありますが、地域で暮らすことを支援するためには、住まいの整備だけではなく、仕事を含めた日常活動や相談・生活支援体制なども併せて考える必要があります。そのため、障がい福祉に関係する団体と町とが連携し、お互いの役割や目指す方向性を共有した上で、具体的な計画の立案の検討を進めることが重要であると認識しております。また、障がいのある方やそのご家族の意見や意向を反映した検討も必要なことから、これまでも気運を盛り上げ、多くの意見を取り入れるために、障がいのある方やそのご家族も対象とした見学会や学習会を行ってまいりました。今後も、運営主体となる法人のみならず、障がい福祉に関わる団体や関係者のさらなるネットワーク形成や連携の促進に努めてまいります。3点目の運営主体となる団体の育成についてでありますが、グループホームの整備・運営には、財政面だけではなく人材確保や運営に係るノウハウなど多くの課題があることから、今後議論を進めていく中で必要な支援を検討していく必要があると認識しております。いずれにしても、NPO法人や障がい者を持つご家族の意向を踏まえながら、グループホーム開設の可能性を調査した中ではハードルが高いとの判断が示されております。この判断を受けて、現在、運営主体の候補となり得る法人と協議を進めておりますが、コロナ禍で協議が遅れていることと、介護人材の確保など経営主体の事業においても課題を抱えている中では、早期の判断は難しいものと認識しております。そういった意味でも、全体の気運の醸成など、ある程度の時間軸が必要と考えております。
再質問 9番 斉藤明宏
それでは、今、町長から答弁書にあった内容に沿って何点か再質問をさせていただこうと思います。初めに、「生涯活躍のまち かみしほろ」から、平成29年度に包括プロジェクトの業務報告書ということであった中で、平成29年度には19施設を調査しております。その調査結果が内容として報告されています。それから30年度については、同じように包括プロジェクトの業務報告書ということで、利用者に対する直接のアンケートも実施されていますし、それから、施設調査についても17施設を、調査を実施されています。そういった意味では、「生涯活躍のまち かみしほろ」には、その調査を通じて十分に、このグループホームを設置するに当たってのノウハウが蓄積されていたものと思っています。現在、この「生涯活躍のまち かみしほろ」が、現状、グループホームの検討について関わりを持っていない現状にあります。このことについて、町長いかがお考えかお伺いしたいと思います。
答弁 町長 竹中貢
生涯活躍のまちの事業として、その中の一つとして地域包括ケアのシステムの、その一翼を担う部署なりそういった仕事が必要だと。あるいは、人材もそこに要るということでございました。職員の中にはそういった施設経験者等々もおられるというふうなことで、それが会社の1つの事業の組立ての一つということでありまして、ちょうどサポートセンターのほうから、かねてから、できることであればグループホームを、この町に必要だと。自分たちのところでは、B型就労だとか、あるいはデイケアの……デイケアといいますか、障がい者のための事業を運営をしているということで、この人たちがやがて安心して住める場所等々が必要だというようなことがかねてから課題として私ども受け止めておりました。そういった中で調査をしてみて、もしサポートセンターが事業が可能であれば、そういったことを手がけたいと、こういうような流れの中であって、そこにそういうノウハウを持っている生涯活躍のまちに調査を委託したということなのですね。委託して、それを踏まえて、それが可能かどうかというそれを3か年の事業でやったということであります。そういった意味で、生涯活躍のまちが事業を直接そこで行うというレベルの状況ではなくて、そういう求めに応じて、町としても委託をしながら調査研究を進めてきた。その結果が3年間の報告書として表れて、結果として、サポートセンターとしては難しいという判断がなされたということでございます。そういった意味で、生涯活躍のまちがこの事業を進めるというのも、そういう人材がいて、仕事として十分、コンサルの仕事も可能だということでお願いをしてきたということでございますので、それは1つの区切りとして終わっているのが今だということでございます。
再質問 9番 斉藤明宏
それでは次の質問をさせていただきます。現状の設置計画の進捗状況で、いまだに運営主体が決まらないことから具体的な計画立案に至っていない状況にあるとのことでございます。これについて、今後、行政の関わり方について、町長はどのようにお考えなのかお聞きしたいと思います。
答弁 町長 竹中貢
やはり当初のサポートセンターが第1候補、積極的にそこがそういう意思を示されていたということでありますから、そこが断念したというのは、これ大きなやはり状況の変化だというふうに考えております。町としては、例えば、いわゆるハードの、施設面の支援だとかそういったことは当然やらなければならないことだろうというふうに思っていますけれども、その運営については、それぞれの福祉法人、いわゆる、そういった類いに関わるところに運営をするのが望ましいというふうに考えておりますから、そういった法人が出てこないと、なかなか、町としてどうするかというのは、直接町が経営主体になるということはおおよそ難しいと。そういったそもそものノウハウもないということでもありますし、しかし現実の問題として、町内で過ごしたいというような人がいるとすれば、それらの課題について町としても何らかの形での支援は必要だということですから、その受皿があって、意欲的なところがあって来れば、それに対して積極的に支援、いろいろな形の支援、物理的な面もありますし、それから人的な面だとかノウハウだとか、いろいろなことを含めて、施設、法人のほうでできないことについては、町のほうとしてはそれなりに対応するというようなことだと思いますけれども、そこのところが見えないということですから、今非常に困惑をしているといいますか、非常に難しい状況にあるなというように考えているところでございます。
再質問 9番 斉藤明宏
今後も、運営主体となる法人のみならず、障がい福祉に関わる団体や関係者のさらなるネットワーク形成や連携の促進に努めるとありますが、具体的に、町長、今、その団体がなかなか見つけられないということですが、どのように具体的に今後進めようと思うのか。あるいは、担当課含めてそのような協議が現状どのように進んでいるのか、その辺についてお伺いしたいというふうに思います。
答弁 町長 竹中貢
調査の段階では様々な、先ほど施設に調査行って、何か所、十数か所だとかいろいろなところに行ってきたということだとか、それから関係者、障がいを持つ親御さんだとか家族、そして運営する側のこの意欲、姿勢、こういったことをかなり精力的にやってきたというふうに思っております。その結果が断念するということですから、それに関わった人方、同じように、きっとその結果については残念に思ったり、ある意味ではマインドも相当下がっているだろうなと。受皿がない……ところがないということになれば、現実的に、じゃあどうするのというような今状況にある。ですから、調査している段階は結構盛り上がっていろいろとやったのだろうというふうに思っています。しかし、それが断念だということになると、それは、思い切り、今度は逆のほうのマイナスのほうに、マインド、気持ちのほうも行って、もう一度そこのゼロベースに戻すところから始まっていかなければならん。そのレベルに、今置かれているというふうに考えております。その受皿となっているといいますか1つの候補として、法人等でありますけれども、法人としても、それは計画の中に入っているかも分かりませんけれども、どういう位置づけされているかというのはまだなかなか難しいところがあると。やりたいといいますか、自分たちの仕事としても関心はあるけれども、じゃあ果たしてそれが、自分たちの仕事として精力的にそれを、いろいろなハードルを超えてやっていこうというような状況に置かれているのか。あるいはどうなのかなと、そういったところからもあるということだというふうに私としては認識しておりますから、そこのところの、もう一回、これを進めていく、あるいは調査なりを進めていくという、そういうその気持ちのモチベーションを持っていく意味での、改めてこのネットワークだとかそこの辺の当たるところを再構築していかなければなかなか次の手は難しい状況にあるのかなと、そんなふうに感じてのこの言い回しだということにご理解いただきたいと思います。
再質問 9番 斉藤明宏
私も、今、町長お話になったような感じを受けています。というのは、お話を伺ったサポートセンター白樺だとか、それから福寿協会、それから、保健福祉課の担当者の皆さんも、やはり、それぞれ現状の業務が非常に多忙な中で、このグループホームの計画を推進するというのは非常に、先ほども言ったように、専門的なノウハウであったりいろいろな経験がなくてはできないということを、お話をしている中でひしひしと感じたところです。そこで、このグループホームの整備運営に当たって、人材確保や運営に係るノウハウが必要だということであれば、人材確保のために地域おこし協力隊員を支援員として3年間雇用して、専門的にその任に就いてもらって計画立案を、その3年間の中で成し遂げるということも一つの方策なのではないかなというふうに思っています。これは、行政に配置するのか、あるいは「生涯活躍のまち かみしほろ」に配置するのか、白樺に派遣するのか、あるいは福寿協会に派遣するのか、どちらにしても、どっかその核になる団体というかそういう人を中心に、その計画立案をまとめていかないと、なかなか進まないのではないかというふうに私は今感じています。その件について町長のお考えをお伺いしたいと思います。
答弁 町長 竹中貢
そのとおりだとそんなふうに思っています。今の仕事の中で、多分、コロナ禍でなかなか協議が進んでおりませんけれども、一応福寿協会が計画の中に入っているというようなことで、協議の対象としてその後やっているということですけれども、現実の問題はかなり厳しいのではないのかなというふうに思っております。というのも、そもそも中でも、このグループホームを運営するために人材、つくるまでの人材ということだけではなくて、できてから運営の段階での人材ということでは七、八人が必要だとこういう報告が出ているわけですよね。今々のその福寿協会のほうも、特養なり運営するに当たっても人材不足が一番大きな課題になっているということですから、やりたいな、やろうと思っても、今の自分たちの業務にすら支障が出ている中で、人材の確保が果たしてそもそもそこでできるのかと。これはそういった思いでありますね……ということ。じゃあそれは町がそれ人材を確保してくれればやりますよ。そうは言っても、町がそれじゃあそこをできるかというようなことがありますから、やはりそれぞれの立場で人材の確保をやれる見通しがある、経営の視点として、町が助成したりするにしても、経営という視点を失っていたのでは、これはなかなか、その後の安定したホームの運営は難しくなってくると、こういうふうに考える大きな課題がそこにそもそもあるということです。そのほかにも調査報告の最終年のところでは、入居者についても結構希望があってというようなお話もありますけれども、既存のところにお話を、その調査もしておりますけれども、じゃあ実際よそに行っている、ホームなりそういったところで入所し、あるいは就労している人方が、できたから上士幌に来るかと。これはなかなかそうはいかない。慣れたところから来るというのは行かない。それと、じゃあターゲットになるのは、今入っている、そのグループホームに入っている方々が次の候補者としてそれがある。もう一つは、中高校生がこれから卒業して、何らかの形で自立をしていくという道があるといったときに、もし上士幌だとすると、自分のところに置いておきたいと。親心としてはそういったことがかなりあるというようなことで、この、入れたいだとか、あればいいなということと、それから実際の入所者がどれだけ確保できるかと。こういう現実的な問題、これも大きな課題あるなというふうな、最後のこのまとめとしてなっています。しかし、必要だという認識はありますけれどもそういった大きな課題があるということですから、まずは、今候補となっている福寿協会、多分それ以外であればほかの、例えば民間のそういう法人が候補としてあるのかどうか、そこまでは探っておりませんけれども、その、今第1の候補としては、同じように、福祉の関係で言うと福寿協会がそうなるだろうと思いますけれども、そこが意欲的にやると、あるいは、一定の条件があればこれはやりたいというような、ここのところの姿勢がまず求められてくるだろうと。そういったときにそれを、いわゆる設立するまでの段階で人材が不足すると。ノウハウが必要だと。こういった流れの中で人材を配置するというのは、それは十分生きたものになっていくだろうと思いますけれども、そこのところが見えない中で人材を確保しても、結局その人材が、結局浮いてしまう可能性もあるなと、こういう危惧もあります。ですから、今、中断されておりますけれども、その中でもう一度しっかり協議をして、環境が整って人材も必要だというような条件がつくられていくという中で、今お話あったように、それはどこに派遣するかはともかくとして、何年間か、企画立案から、そして運営までのそういったことのノウハウを持った人材、なかなか難しいかも分かりませんけれども、それに対していろいろと手だてを講じるということは十分あることではないだろうかなとこんなふうに認識しています。
再質問 9番 斉藤明宏
町長から、現状は厳しいけれども、このグループホームの設置というのは町としても非常に重要な案件であり、ぜひとも今後進めたいという内容の言葉をいただいたのかなというふうに理解します。最後に、早期の判断は厳しいものと認識しているところですが、この施設開設を心待ちにしている利用者の皆さんも多数いらっしゃいますので、今後の見通しについて、再度、町長からお考えをお伺いして私の質問を終わりたいと思います。よろしくお願いします。
答弁 町長 竹中貢
改めて、今、コロナ禍で協議は中断していますけれども、候補として期待しています福寿協会のほう、法人のほうとできるだけ早く、早い段階から、とにかく話の糸口をつくっていきたいと、そんなふうに思っています。