みんなの議会

上士幌町議会 平成28年第6回定例会 2016年12月6日

今後における上士幌町農地基盤整備のあり方について

2016年12月6日、上士幌町議会の一般質問で、山本弘一議員が「今後における上士幌町農地基盤整備のあり方について」質問し、町長 竹中貢が答弁しました。

質問者
山本弘一 議員
答弁者
町長 竹中貢

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 8番 山本弘一

私からは、今後における上士幌町農地基盤整備のあり方についてを質問いたします。本年の天候は、春先は晴天も多く、干ばつぎみで推移しましたが、7月入ってからは曇天、雨の日が多くなり、8月の台風7号、11 号、9号、10 号等が直撃し、川の氾濫、橋の崩壊、道路の寸断等近年にない被害をもたらしました。さらに、農地、農作物の冠水被害も著しく、防除、管理作業にも大きな支障を来しました。その影響は収穫期まで及び、収量の減収にもつながりました。そこで、町としては、土地所有者、地域、農協等を含めて必要性を検討し、明渠排水、暗渠排水等を国・道の事業により整備すべきだと思うが、町長の考え方を伺います。

答弁 町長 竹中貢

今後における上士幌町の農地基盤整備のあり方について、山本弘一議員のご質問にお答えいたします。収穫期を目前にして襲った台風7号、11 号、9号、10 号による記録的な豪雨と暴風により、農地の冠水、農業施設の被災等、本町でも大きな被害を受けております。この状況に対応するために、町では、急を要する農地の冠水対策や農業用施設の復旧工事を、町費をもって迅速に対策を講じております。また、大規模な災害や被害額の大きい災害については、国の復旧事業を活用する予定で手続の準備を進めております。ご質問の農業生産を支える農地の整備は、持続的な農業の発展を図る上で最も重要な農業施策と理解し、農作物の収量や品質、農作業効率を向上させる区画整理や暗渠排水、農業水利施設、農道など、農業の生産を支えるための整備を精力的に行っております。現在、道営農地整備事業2地区として市街地周辺地域及び上音更、勢多地域を、道営農道整備事業1地区として北門、東居辺、清水谷を、道営草地整備事業1地区として町内全域及び足寄町芽登地域の一部を、畑の湛水被害に備え上士幌北地区国営かんがい排水事業としてサクシュオルベツ川流域、清水谷、萩ヶ岡から市街地までを実施中であります。さらに、平成29 年度着工を目指し、東部居辺地区道営農地整備事業として北門、萩ヶ岡、北居辺、東居辺で実施を予定しております。一方、昭和 51 年から平成5年に始まった国営総合農地開発事業北門地区として北門・萩ヶ岡・東居辺の一部を実施地域とした基幹排水路等の事業は、完成から長い年月が経過して、耐用年数が超過した施設が増加しております。これらの施設は、老朽化に伴う施設機能の低下が見られる中、将来にわたり機能を十分に維持・発揮させるために、北門・萩ヶ岡地域の更新整備事業を要望し、事業化に向けて現状分析を行っております。今後においては、地域課題の把握、事業地区のエリア設定を行っていく予定であります。なお、当該事業については、同地区の関係者で北門・萩ヶ岡地域国営土地改良整備事業促進期成会を設立していただくなど、地域の整備に対する熱意によって、調査から事業までの時間短縮、スピードアップ化するとの情報も届いておりますので、引き続き期成会との連携を密にしながら、更新整備の早期実現に向けて取り組んでまいります。今後の農業基盤整備事業におきましても、受益者の整備要望を踏まえ、地域の特性や課題に応じた生産基盤の整備を、関係地域や農協とともに十分協議、検討し、国営事業や道営事業の活用を図りながら積極的に推進していきたいと考えております。特に、ことしの災害の特徴は、近年の気象状況が大きく変化してきている中で、これまで基盤整備を必要としてこなかった地区での湛水被害等が発生し、生産や収穫に大きな影響を与えていることから、地域の実情に合った農業基盤整備に力点を置いて取り組んでまいりますので、ご理解をいただきたいと思います。

質問 8番 山本弘一

ただいま町長から、私の質問に対しての答弁がありましたけれども、この行政というのは、近年までは、この対応そのものというのは、通常どこでもそうなのですけれども、被害が出てからの対応が比較的多いと。この復旧対策として現状復帰というのですか、今まで、例えば深さが明渠排水でも50 センチ、1メートルあったものは1メートルという道の基準、もしくは国のそのときの基準に応じた対策がなされているわけですけれども、ことしあたりの台風等に対する水害は、平年の降水量の範囲をはるかに超えているという状況であります。この設置水量の限界をオーバーしているということがありますけれども、まず、テレビの話なのですけれども、北海道、東北は余り8月、9月、台風が来ないということで、日本の九州だとか四国、沖縄周辺から見ると、その設置基準がもともと川の、例えば堤防あたりも弱いというのですか、低目につくってあるという状況を言っておりました。当然、それに伴って、上士幌あたりのその明渠排水、河川のも同じでありますけれども、やはりそれを強化しなければならないという状況でありますので、この辺の基準の見直し、道・国の基準の見直しというのはなかなか簡単ではないと思うのですけれども、こういう実情を考えたときに、その辺の基準の見直しというのを道・国に要望したらいいと思うんですけれども、いかがでしょうか。

答弁 町長 竹中貢

おっしゃるとおりでありまして、災害復旧には、基本的には原状復旧というのが基本的な災害の復旧のあり方なのです。ことしのように、過去にないくらいの大雨が降ったということで、想定外というふうにも言われていますけれども、しかしこれは、これからの気象状況の変化を考えると、決してこれが100 年に1回ということだけではなくて、これからもあり得るというふうに想定をするという必要が出てくるわけなんですね。そうすると、今までの基準でいいのかということになってまいりますので、今、議員がおっしゃられたように、今の気象状況が、多分これが、ある意味では通常化、普通の状況になるということを想定して、いろいろな意味のかさ上げだとか、いわゆる基準の見直しだとか、それについては、もう既におっしゃるとおりでありまして、このことについても、町村会も含めて、関係するところで見直しについては強く要望をさせていただいているということであります。特に北海道の開拓の歴史というのは、まだ始まって100 年しかたっていないということであります。本州、九州、四国にしても頻繁に大型の台風が来て、場合によっては200 ミリでも300 ミリでも十分対応できるような、長い長い防災からの教訓を踏まえて対策が講じられているということと、わずか100 年、しかも北海道でいうと戦後くらいの整備ということを考えると、今回のように何百ミリというのは、これはもう耐え切れないような水であると。大体80 ミリから100 ミリ降ったら、結構、上士幌町でも被害が起きておりますので、今お話しされた基準の見直しについては、町だけではできる話ではありませんけれども、そういう動きについてはいろいろなところで要望は、今させていただいて、そういう動きの中にあるということをご理解いただきたいと思います。

質問 8番 山本弘一

ぜひ、先程のことについては強く要望したいと思います。そういう河川の堤防ですとか明渠のかさ上げ等、近隣町村の町長あたりとも力を合わす中でやっていくことがこの十勝を守るということになるのかなというふうに考えております。それとまた、今年度は、私も生まれて本当に、こんな災害、雨の災害があるのかというような天候の状況がありました。特にこの東居辺地区なんですけれども、幸福地区においては、たまたま町で道路を昨年度ですか舗装したところから水が発生したという、そこが原因なのかどうかというのは、なかなか因果関係というのは難しいわけでありますけれども、側溝の道路から出た水が畑の中を横断して明渠まで流れていったということがありました。私も呼ばれて現地に行ったわけですけれども、通常であれば、私も北門地区に住んでおってそういう水害ですか、そういうことは意外になれていて、1週間もたてば直るのではないかなというふうに考えておりましたけれども、1週間たっても直らなくて、1カ月たっても同じような水量がずっと、これどうしたことなのだと。言ってみれば、伏流水という形になったのかなと思います。早速、農林課長に、これは大変なことであるから、何とか町で対応できる範疇の中でできないのかという要望もした覚えがありまして、早速それを町長含めて検討したのだろうと思います。800 万近くをかけてU鋼管を入れて、その後、私も現地に見に行きましたけれども、はえてない畑が本当に畑おこしもできて、湿気てはいましたけれども一般の畑になっている。これはやはりやったことの価値というのはあるなと。通常であれば上士幌、上音更、北居辺、幸福というのは1等地でありますから、水はけがいい土壌であるというふうに、私認識しております。そういうところが、ことしみたいに本当に、糠平900 ミリですとか、上士幌で600 ミリだとかって想定外の雨が降ると、土壌に浸透する限界を超えた中で表面水が走り、山あたりも水が非常に滞水してしまってそれが吹き出てくると。ですから、明渠排水のあり方というのも、ああいう管を入れるのも有効方法かなと。開発建設部、土建あたりともそういう、─北門あたりでは必ず明渠掘っているんですよね。これについては、水の多いところは明渠掘るんですけれども、意外に浸透性のいいところはああいう方法も一つの方法かなと。それに暗渠つなげればかなり効果があるのではないかというふうにも、私捉えましたので、その辺も含めて、農林課含めて庁舎内で検討し、開発建設局を含めてどういう方法がいいのか検討したらいいと思うんですけれども、いかがでしょうか。

答弁 町長 竹中貢

これまでも水はけの悪いところ、そのことによる生産がなかなか思うようにいかないというふうなこと。本当に粘り強く、こつこつとその基盤整備をしてきたところ、それから、今お話しあったように、地域によっては余り自然災害もなく、いわゆる優良農地という評価を受けていたところ、こういうことであったわけでありますけれども、今回、この大雨によって、改めて、基盤整備をしているところと、それから、いいと思っていたところが、今お話しあったように水が抜けていかないというようなことが明らかになりました。そういった意味では、やはり基盤整備の必要性というのは非常に大切だということを改めて再認識したところでもありますし、これまでも農業基盤整備の事業の中で、ややもすると、国の予算もかなりの削減がされてきたということでありますが、今回こういった事態になって、改めて基盤整備の必要性というのが具体的に数字でもあらわれてきたというふうに思っております。そういった意味では、この政策について非常に大切であるということをいろいろな機会のときに、あるいは政府、あるいは代議士等々を含めて話しするときには、改めてさせていただいて、この持続的な基盤整備については常に必要であるということを訴えてきました。それが、国のほうの財政当局のほうにもつながっていってくれるのではないのかなと、そんなふうに今、期待をしているところでもございます。いずれにしても、また、これまでも上士幌町、基盤整備については、これは本当に重要な施策だ。地味でありますけれども、ここをやらなければ農業の持続的な成長はあり得ないということで、非常に財政的な困難なときも含めて、希望に対しては全て応じてきたというふうに思っておりますし、それらについては、これからも改めて大切だなと、そんなふうに考えていきたいと思います。今回、改めて、この整備したところが本当にどうだったのかということをもう一度検証する意味で、いわゆる道だとかいろいろなところで、資料がないのかどうか、事業の費用対効果ということも検証されますので、多分きっとこの事業の成果というのは今回のこの大雨による大きな被害を見ると、はっきり明らかになったのではないのかなというふうに思いますので、これらをまた、これからの基盤整備の訴えるための大きなデータとして使っていく必要があるだろうなと、そんなふうに思っております。

質問 8番 山本弘一

私、今、町長言われたとおり、そのとおりでありまして、私方の北門地域というのはもともと質がいい地域で、土壌、粘土が柔粘土で水はけの悪い地域だったわけです。国営事業によっての2回、3回の明渠排水と暗渠排水を入れることによって、意外に私も調査していたんですよ、ことし、地域を。そうしますと、相当被害が大きいだろうということを想定しておったと皆さん言うんですけれども、実際的に仮決算すると、平年よりちょっと悪いかなと。ですから、もともと湿気るところに暗渠入っておっても、やはりビートでもジャガイモ、若干は腐るところあるんですけれども、それよりちょっと悪いかなというぐらいで。私の家もそうでしたけれども、馬鈴薯が全面的に腐ってどうもならんなんていうことは一切ありませんでした。ただ、仕事には物すごく、雨が多かったから苦労したということであって、そう大きく農業被害が出たということはないと。ですから、このころ、北門地域は土が黒いから肥えているから、そうではないんですよ。国の事業ですか、道営だとか、自己負担もありますけれども、それだけ土地にお金をかけているということが幸いしたということをはっきり物語っていますし、組合長にも言いましたけれども、昨年度200 億を突破したと言ってのことしですから、やはりこの一等地の方々が大きくやはり畑と場所によって減収になったということは、ただその人方が言うには、どういうぐあいに明渠入れて、どこへ入れればいいのだというような話をするわけです。ですから、私方は、地域は公共事業ですから、個人に国の事業とか道営はできないわけです、町でも。だから、地域ですとか部落挙げて、町会挙げた中で、そのちょうど中間線ですね。境界ですとか、もしくは町の道路のそういう明渠と排水路を併設するような方法。なるべく畑を減らさないと。例えば、北居辺さんの下というのは士幌町なのですよね。ですから、そこでとまってしまうとまた何の意味もない。だから、町会超えた中で、河川と同じように、もしそういう希望が地域にあるとしたら、やはり地域含めた中で、農林課、農協、受益者含めた中で町のほうも、このことを5年、10 年の中長期計画、ことし申し込んでもそんなすぐできませんから。最低3年はかかるわけですね、道営でも。だから、中長期をつくった中で、本当に必要かどうかも含めた中で、そういう考え方を持って進めたらいいと思うのです。いかがでしょうか。

答弁 町長 竹中貢

そうなんですね。その地区の工事の必要性が理解されて工事着工するまでかなりの時間かかりますね。調査、計画、そして着工、道営事業。国の事業になるともっと時間かかってまいります。今回、この国のほうに要望している北門、萩ヶ岡、東居辺の一部の地域については、国営事業で50 年ころからということでありますから、もう40 年近くなるということで、やはり、いわゆる明渠にしても、それから暗渠にしても、やはり耐用年数というものがあって、常にその辺は見守り、気配りしていかないと時代には即応しないということになってまいります。特に北門地区については常に明渠の関係でも、少しの雨でもいつも被害が起きているということでもあります。あわせて、40 年前の農業のあり方と今と、もう大分変わってきておりますから、上士幌から清水谷のほうに抜けるサクシュオルベツ川の北地区の国営事業なんかについても、あれは昭和40 年くらいには全然問題なくて、その水の中にのみ込めたのでありますけれども、今全くのみ込める状況でないと。畑地が広がったり林地が狭くなったりというふうなことだとか、いろいろな状況の変化、雨の降り方の変化によっても、今に合わせたような、そういう事業、基盤整備がなされなければならないということでありますので、かなり大がかりに事業がされた居辺方面の地区についても、もういろいろな意味でも耐用年数は過ぎているのだろうなというふうに思います。そういう意味で要望させていただいておりますけれども、要望から調査をして計画を立て、着工までというのは数年、北営になると本当に数年かかると。完成までには十数年かかるということでありますから、やはり早目にそれらについての先々を予測して要望を上げていくということが必要であるというふうに思いますし、それから、それを後押しするのはやはり住民の、あるいはそこの受益者、農家の方々の思いがやはり必要だろうと。その思いが国を動かしたり北海道を動かしていくことにつながってくるので、今回も北地区、いわゆる居辺地区のその整備については、町としては要望を上げておりましたけれども、それを後押ししてくれたのが、やはり期成会なんかだろうと思うんですね。これも3年のところを2年間で調査をするということでありますから、その後でまた調査もまた3年間だとか工事着工まで数年間かかるわけですよ。ですから、これはお互いに地域の人方と連携をとって、粘り強くその思いを伝えていくということが必要だろうというふうに思います。そんなことがあっても、完成するのは数年先になりますので、早目にそういう対策というのを常に先手先手と打っていく必要があるだろうというふうに思います。このように災害が起きてからという、これも一つのきっかけになりますけれども、それを、いろいろなことを想定をしたという想定した上で、基盤整備というのはやっていかなければならないのだろうなと、そんなふうに思いますので、今お話しあったようなことは非常に大切なことであると、そんなふうに思っております。

質問 8番 山本弘一

今、町長から前向きな考え方も聞きました。私方も、やはりそういう基盤整備の北門地区は先輩としていろいろなことを、国の事業、道の事業を使ってやってまいりましたので、やはりこれからの町内のこの基盤整備のあり方、これ、農協、関係機関、受益者含めた中で、先日の農地の会議の中でも出ておりましたけれども、やはりぜひ必要だなと農協の専務も申し上げておりましたので、やはりそれを、我々含めて後押しして、緊急性が高い場合は町がどうしても単独でやらざるを得ないところ出てくるかもしれません。それも含めた中でやはり道営、国営含めた中で基盤整備と。それから、さらには、町を超えた河川の整備ということをきちんとやはり今後強く進めていっていただきたいと、これを言って私の質問を終わります。

答弁 町長 竹中貢

今回は大変大きな被害が出たということであります。一方では、その被害も、こつこつと整備してきたところと、残念ながら優良地であったわけでありますけれども大きな被害になったという。この基盤整備の必要性というものがはっきりと見えてきたということでありますので、これについては、今後とも基盤整備の必要性は訴えていきたいなというふうに思います。特に基盤整備について道営事業なんかについては、個人の負担あるいは町の負担、もちろん道の負担、国の支援というのありますけれども、これまでもこの道営事業が潤沢にできてきたのはパワーアップ事業で、できるだけその負担を少なくするという政策的な取り組みを北海道としてやってきたというのは大きいわけですね。近年、もうそれも見直しをしようかどうかとそんな議論もありましたけれども、やはりこのパワーアップ事業だとか、あるいは国においても、それをまねたわけではないだろうと思いますけれども、それに類したような形での事業がつくられるということでありますので、これからもその辺はしっかりと整備のほうは進めていく必要があるだろうというふうに思いますので、今後ともよろしくお願いしたいなと思います。

出典:上士幌町議会 平成28年第6回定例会 2016年12月6日 議事録 PDF(77ページ) 間違いを知らせる