みんなの議会

上士幌町議会 平成24年第6回定例会 2012年12月4日

3期12年にわたる竹中町政の総括と町長の改選期を迎えての考え方について

2012年12月4日、上士幌町議会の一般質問で、山本弘一議員が「3期12年にわたる竹中町政の総括と町長の改選期を迎えての考え方について」質問し、町長 竹中貢が答弁しました。

質問者
山本弘一 議員
答弁者
町長 竹中貢

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 3番 山本弘一

私は3期12 年にわたる竹中町政の総括と町長の改選期を迎えての考え方について質問いたします。竹中町長は、3期12 年にわたり町政を担ってまいりましたが、町民参加型の町政運営を行い、大きな投資もなく、守りがたく緊縮型の予算をもって行政運営をしてきたが、町長本人としては 12 年の中で十分執行できたかを伺いたいと思います。2点目として、明年(平成25 年)の町長の改選期に向けての進退を含めての考え方を伺いたいと思います。

答弁 町長 竹中貢

3期 12 年にわたる町政の総括と町長の改選期を迎えての考え方について、山本弘一議員の質問にお答えいたします。まず、町長本人として12 年間の中で十分執行できたかというご質問にお答えいたします。早いもので3期12 年も残すところあと少しになりました。この間、5,000 人町民の幸せを願い、常に緊張感を持って職務に専念してまいりました。町民とお約束した公約はもとより、その時々の課題解決に向けて誠心誠意人事を尽くしてきたという思いがありますので、私としては納得のいく 12 年間と振り返ることができると思っております。一口に12 年といってもその間には、いろいろな出来事や行政課題がありました。就任早々には、平成の合併という自治体の存廃にかかわる大きな課題に向き合うことになりました。市町村合併は、国の大号令のもとで強制合併の意味合いも強かったのでありますが、ふるさとの未来を町民の皆様と真摯に悩み、考え、尽くされた議論の結果は、厳しくとも自立の道を選択したのであります。合併問題と同時に、地方交付税の大幅削減が行われ、待ったなしの行財政改革が求められました。改革の痛みを分け合いながらも、一方では住民でできることは住民や地域にお願いし、住民や地域でできないことは行政が行う「自助、共助、協働、公助」という、お互いに補完し合ってまちづくりを進めることの必要性も理解され、以来、アダプトプログラムを初めボランティア活動、NPO等に多くの町民が参加する町として成熟してきております。こうした町民の協力と努力が実り、今、本町の財政は健全に推移しておりますが、これから大型公共施設整備が想定されておりますので、今後も財政の健全化に努める必要があります。基幹産業の農業については、JA上士幌町、農家個々の営農努力により年ごとに生産額を高めております。行政としては、寒冷地帯にあっても、足腰の強い農業、農村をつくるべく、基盤整備に力を注いでまいりました。経営の大型化や分業化など意欲的な取りについても積極的に支援し、農業王国十勝の中でも成長著しい農村地帯に発展してきております。おいしく、安全な農畜産物に付加価値を高めるためにブランド化や六次産業化についても積極的に取り組んでまいりました。ナイタイ高原牧場は酪農家の後継牛の育成に貢献してきていますが、一方では開設以来、慢性的な赤字体質が課題となっておりました。3期目の公約の柱にナイタイ高原牧場の再構築を掲げました。この間の経営の改善は着実に成果を上げ、黒字化に成功するに至っております。次年度からは指定管理者制度導入に向けて、最終の手続、協議を行っており、新しい道を歩むことになりますが、さまざまな可能性を秘めた牧場であります。町の産業、農業振興に寄与するよう見守っていく必要があると考えております。平成 15 年前後、豪風雨などで断水が頻発しました。牛が泣き叫んでいると農家から悲痛な声が今も脳裏を離れることはありません。生活、産業用水の安定的な確保は開拓以来の課題でもありましたが、最重要施策の一つとして、配水池の拡充、配管の更新、井戸の掘削、新規営農用水の整備など精力的に取り組んでまいりました。これらの整備により、今では断水等のリスクが大きく低下するなど災害に強い水道基盤の整備が進んでおります。林業は、低価格と需要の低迷から苦戦を強いられてきていますが、経営基盤強化のための設備投資や雇用促進等を中心に支援してまいりました。ことし公共施設における地域材の利用方針を定めたところであり、木材の地産地消や再生エネルギー資源としても利活用することになります。町並みの整備については、国道241 号から町なかにつながる南北の道道が14 日に供用開始となります。東西の道路も小学校までの歩道が整備され、町なかを通る幹線道路は、十数年の歳月を要しましたが、あと少しで完成することになります。商工振興では、消費者人口の増加を図る観点から、交流人口(観光)や定住化対策を講じてまいりました。従業員の定住化のための賃貸住宅建設費助成事業では、事業開始以来約100 戸(世帯)に達するまでになっております。お試し暮らしの実績でも道内の上位にランクされており、移住者も着実にふえてきております。2010 年の国勢調査によると、道内179 市町村の中でも人口減少率が少なく、定住化対策ほか、まちづくりの総合的な取り組みのあらわれと理解をしております。農林商工連携にも力を注いでまいりました。その一つに情報館のオープンを挙げることができます。情報館では地元特産品の販売や観光情報の受発信、移住定住の窓口等の事業をNPO法人のもとで行っており、官から民へ新しい公共の担い手としても期待しているところであります。観光については、長引く景気の低迷やレジャー産業の減退に加え、東日本大震災も加わり、苦戦を強いられております。そんな中でありますが、ナショナルパーク(国立公園)を背景に持つ糠平温泉街は、「ぬかびら源泉郷」と字名を変え、源泉かけ流し宣言、温泉と健康やいやしの取り組み、北海道遺産、産業遺産を観光資源に活用するなど地域の資源を生かした挑戦が続いております。厳しい観光を取り巻く環境の中で、札幌・道央圏と十勝を結ぶ道東道の開通は、人の流れや物流の広域化が見込まれることから、観光振興の立場からもチャンスととらえ、開通に合わせて上士幌町・ぬかびら源泉郷魅力発信事業などにも力を注いでいるところであります。また、現在ぬかびら源泉郷では、環境省のビジターセンターと町の上士幌町ひがし大雪博物資料館(仮称)を合築という形態で建築中であり、ぬかびら源泉郷観光の拠点として大いに期待しております。特に、この件については、国立公園内の整備事業として昭和の時代にさかのぼる懸案で、長い歳月の間には、事業執行がきわめて困難な時期など幾多の曲折があっただけに感慨もひとしおのものがあります。これを契機にぬかびら地域のインフラの整備や景観の保全、地域資源を生かした滞在、体験型観光の魅力づくり等、次の展開が必要となってまいります。教育では、中学校が改築され、近代的な校舎で子供たちは伸び伸びと勉学、部活動など中学校生活を過ごしていると思っております。学校の再編では、地域の皆様の理解を得て、上音更小学校と東居辺小学校が上士幌小学校と統合しました。統合に当たって児童・保護者等にも一抹の不安もあったと思いますが、元気に通学する姿や運動会などでの頑張りを見るときうれしくなります。その上士幌小学校は平成26 年に100 周年になります。記念すべき年に当たり、校舎や周辺など、教育環境の整備に着手しているところであります。高等教育では、1時期入学生の減少から学校再編(統廃合)の危機を迎えたときがありました。充実した上士幌高校の教育活動に対する評価や関係者の懸命の努力が実り、今は上士幌高校を志願する生徒数がふえており、町としては高校振興会を通して、全面支援を行っているところであります。福祉では、乳幼児からお年寄りまで安心して暮らすことができる町を目指し、鋭意力を注いでまいりました。妊婦健診への助成や中学生までの医療費の無料化、保育所を含む子育て支援、福祉循環バスなど他自治体に先駆けて対策を講じてまいりました。また、地域福祉の担い手として、社会福祉法人やNPO法人に対しても支援を行っており、医療、生活支援、住まい、介護、健康・予防を地域で包括的にケアするシステムの構築に向けて着々と態勢が整いつつあります。特に、社会福祉法人が計画している地域密着型介護老人福祉施設、小規模多機能型施設の整備は、地域包括ケアの核施設としての期待も大きく、現在支援のあり方について協議を重ねているところであります。以上、深く印象に残っていることについてと今後の課題等についても述べさせていただきました。3期 12 年の総括ということでは、至らない点も多々あったと思いますが、私としては悔いることのない 12 年間だったと感謝の気持ちでいっぱいであります。今後の進退についてでありますが、私は町民の皆様からまちづくりのかじ取りを負託され、今日までその職を誠実に遂行してまいりました。そういう中、今後町民の皆様や後援会の皆様の意見等を十分にお聞きした上で、しかるべきときに進退を明らかにしますので、どうぞご理解を賜りたいと思います。

質問 3番 山本弘一

ただいま町長の答弁をお聞きいたしました。3期12 年にわたる内容でありますので、私がこの中にとやかく言うべき問題ではないというふうに考えておりますが、ただ、しかるべきときに進退を明らかにしますということでありますが、現職の町長としては、やはり後援会、町民の皆様において早めにその意思表示をしたほうがいいのではないかと、それがやはり町長としての12 年の決断ということに当たるのではないかと、新人ではないわけですから、速やかにそのことをいずれか町民に知らしめてほしいというふうに考えております。もう一つは、上士幌もご多分に漏れず少子化、高齢化が進み、人口減が毎年のように進んでいくわけであります。やはり町長が出馬という考えを持っているんであれば、その考え方の中で、農業・中小企業の支援、経済活性をやるべきだと私は思っていますし、また、働くところがなければ、子供たちやお年寄りたちに負担をかけるということはありませんので、その経済の活性化が求められるものであります。これは竹中町長であろうとなかろうと新しい町政の中で進めていかなければならないと私は考えております。私から見た町長のことを申し上げたいと思いますけれども、気分を悪くなさらないで聞いていただきたい。やはり町長としてのものは、速やかにソフトで手堅くまとめてきたということは、私も議員になる前から、またなってからも認めております。しかしながら、 10 人に対して10 人にソフトにということであれば、10 分の1のことになるおそれがありますので、トップリーダーとして、それからそういう決断力、それをやはり万が一出馬となれば求めたい、なければそのことはなしにしていただきたいというふうに考えております。やはりもうちょっと町民と具体的に接し、それから中小企業、農業、子供たちとも直接に時間があったら接していただきたい、そのことが私から見た3期 12 年の私の総括であります。町長が1期出まして3年たちました。1期目は種をまくんだと、2期目は育てますと、3期目は収穫なんですと、それがまさしく今なんです。同じようなことをこれから考えていくというのでなくて、一歩進んだ町政を運営していくというのをこれからの町長に求めますし、また上士幌も中・長期にありますように、人口減もかなり進んでいくという状況であります。ですから、そういうことも踏まえた中で、どうぞ後援会、町民の皆様と相談なされて、速やかにその進退をはっきりしていただきたいと思います。そのことに答弁があればお願いいたしたいと思います。

答弁 町長 竹中貢

そういった、今時期になると皆さんそれぞれ関心を持たれると、それは当然のことだと思います。この職でありますけれども、自分の体でありますけれども、公僕といいますか、町民あっての町長だということでは、こういったときにはよくよく考え、皆さん方の意見を聞いた上でないと、軽々に判断するのもこれもまたいかがなものかとそう思っております。ただ、今お話しあったように、できるだけ早くそれなりの判断をすべきだということについては、おっしゃるとおりだとそんなふうに考えております。具体的にこれからの課題としての産業だとか、あるいは働く場所のことだとか、ご指摘ありました、これはいずれにしてもこれからの政策の中身になってくるだろうと、そんなふうに思いますけれども、この町の地域特性といいますか、産業形態でいきますと、何と言ってもやはり農業を軸にした産業がベースになるだろうと、あるいは林業ですね、こういった一次産業をベースにして、それらと第二次、第三次の連携等々、こういったことがこの地域の活性化の最も大きな可能性を秘めたものであるというふうに思っているところでございます。いろいろなそのほかにも経済という意味では、観光だとかいろいろありますけれども、それはもう当然鋭意努力していく課題であるというふうに思います。あと、何点か私の至らないところでのご指摘がありました。もっと町民と接する機会をだとか、あるいは中小企業だとか、そんなご指摘ありました。これはご指摘をしっかり受けとめて、この後いずれにしても、町民と接する、あるいはいろいろな人方の理解を得て物事を進めていくということになりますから、事業、あるいは政策を進める上でも、大事なリーダーとしての役割の一つだというふうに受けとめさせていただきたいとそう思います。

出典:上士幌町議会 平成24年第6回定例会 2012年12月4日 議事録 PDF(25ページ) 間違いを知らせる