みんなの議会

上富良野町議会 令和5年第1回定例会 2023年3月8日

泥流地帯映画化プロジェクトについて

2023年3月8日、上富良野町議会の一般質問で、荒生博一議員が「泥流地帯映画化プロジェクトについて」質問し、町長 斉藤繁が答弁しました。

質問者
荒生博一 議員
答弁者
町長 斉藤繁

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 荒生博一

私は、さきに通告しております「泥流地帯映画化プロジェクト」についてお伺いいたします。平成30年1月19日に「泥流地帯映画化を進める会」が設立され6年が経過し、この間、上富良野町での「泥流地帯映画化プロジェクト」においては、1社目のイメージフィールド社との契約、そして2社目のzipang社との契約、いずれも失敗に終わり、問題点がどこにあったのかなど十分な検証も行われないまま、それでもなお前に進もうとしている町側のプロジェクトの進め方そのものが、本来の映画化の進め方ではないのではと、自身、疑問を持ち、業界のプロの専門家に映画をつくるための進め方について、昨年11月以降、約4か月間にわたり何度も何度も聞かせていただいた結果、今、上富良野町が進めている「泥流地帯映画化プロジェクト」には四つの重大な問題点があることに気づきました。その重大な問題とは、1、プロジェクトの立ち上げ方について、2、「映画化」というワードとその言葉の意味と使い方について、3、泥流シーンのCG制作について、4、制作会社の選定についてであります。そこで、以下四つの重大な問題について、その概要説明を加え、それぞれ2点ずつ、計8問質問をし、町長の見解をお伺いいたします。まず初めに、問題点1、プロジェクトの立ち上げ方について。本来、映画をつくる際には、映画制作実行委員会という組織を編成して、その組織が全ての運営を行い、物事を取り決めていくのが当然なのですが、これまでの間、そのような組織は存在しておらず、組織が存在していないままの状態でどのように映画化が進むのか。映画化プロジェクトの立ち上げ方について、町はどのように映画化プロジェクトというものを立ち上げていくのか。今まで関わった制作会社からプロの指導を受けたことがあるのか。1社目と2社目からどのような進め方で映画化プロジェクトというものは立ち上げていくのかという説明は、町側の誰が受けて、いつどのように理解して了承しているのか。了承するに当たって、町の判断は、何を参考に制作会社から受けた映画化プロジェクトの立ち上げ方についての整合性を確認したのか。町の職員だけで、専門分野のプロの指導について、整合性の取れる判断ができるのか、制作会社とは別に専門的なアドバイザーを用意して、整合性の確認をしたのか、これら全ての点において、これまでの町側の説明は矛盾しており、全て曖昧のまま進められていることは明白であります。そこで、以下2点についてお伺いいたします。質問1点目、映画化プロジェクトを立ち上げることに段取りというものは存在していることを知っているか、知らないか。映画化プロジェクトを発表することにも段取りというものが存在していて、発表するに当たっての進め方を1社目のときも2社目のときもプロの指導を受けているのか、いないのか。制作会社から指導を受けたことがあるのであれば、町側として、いつ誰がどのように理解をしているのか。質問2点目、そもそも三浦綾子原作の小説「泥流地帯」についての映画化権は、誰がどこで所有しているのか。町が所有しているのならば、いつ誰がどのように購入をしたのか。町が所有していないのならば、いつ誰がどのように購入をするのか。次に、問題点2点目、映画化というワードと、その言葉の意味と使い方について。一般的に「映画化」という言葉を使うとき、それは映画になることが決定していて、製作を開始するときに初めて使われる言葉であります。映画業界内では、全ての段取りがそろい、映画制作実行委員会という組織が編成されて、世間に対して、この作品を映画にすることを発表できる時期が整ったという段階で、「映画化」という言葉を使って、マスコミ、メディアに対して発表する。世間の一般消費者は、その発表を知って、この作品が映画化されるということで、今、撮影、制作しているのだろうと、作品を見ることができる日について楽しみに待つという認識であります。今、上富良野町で使われている映画化プロジェクトの「映画化」とは、そのような言葉の意味で使われていなく、「映画化」という言葉は違った使われ方をしていて、当たり前の使われ方をしておりません。町民や全国の三浦綾子ファン及び全国の一般消費者に対して、間違った「映画化」を伝えていることは事実であります。そこで、以下2点についてお伺いいたします。質問3点目、映画業界内はもとより、町民や全国の三浦綾子ファン及び全国の一般消費者に対して、「映画化」という言葉から認識する言葉の意味について、町側は理解、承知、認識しているのか、いないのか。そもそもこの「映画化プロジェクト」という名称をいつ誰がどのように提案し、その提案に対し、町側はいつ誰がどのように精査し、判断をして、使用することを決定したのか。そして、この「映画化プロジェクト」という名称について、本来― 109 ―の使い方とはかけ離れた使い方をしているのにもかかわらず、その名称を使って町民や全国の三浦綾子ファン及び全国の一般消費者の認識について、誤解を招いている状況をつくり出している町側の事実について、どのように説明をするのか。質問4点目、現在、この映画化プロジェクトが2020年より連携協定を結んでいた2社目の制作会社との共同によるプロジェクトは進展が望めなくなった今、3社目がまだ決まっていない状況で、そのまま「映画化プロジェクト」という名称を使い続けていることの意味というものをどのように考えているのか。現実問題として、この「映画化」という言葉を使うに値しない状況にあるのに3社目がまだ決まっていない、この空白期間にもこの言葉を使い続けている間違った状況をただしていない町側の対応が、「映画化」という言葉を使う意味を理解していないことが証明されていますが、既に今現在、間違っている「映画化」という言葉について使い続ける判断は、町側の誰が精査し、判断して、使用することを継続したのか。そもそも映画化権を所有していないならば、所有していない町が「映画化」という言葉を使用してはいけないのにもかかわらず、「映画化プロジェクト」と使用している段階で問題なのは明白でありますが、所有しているならば、なおさら「映画化」という言葉の使用について理解をしていないと問題であることの認識はあるのか、ないのか。次に、問題点3点目、泥流シーンのCG制作について。令和3年度に990万円の予算をかけて町は「泥流シーンのCG」いわゆるコンピューター・グラフィックスの制作を行ったが、この泥流シーンのCGは映画本編で使う目的でつくられていたのかどうか非常に疑問である。仮に映画本編で使う目的でつくられているならば、そもそも脚本も完成していない段階で、脚本に基づいていないCGが制作されていたのか不思議ある。当然ながら脚本の前に、映画化ですら発表できる状況にない状態なのに、この泥流シーンのCGだけが先行してつくられたことが全くもって理解できません。泥流シーンのCGを単独で制作する必要はなく、映画本編で制作するCGデータを流用する方がいかに効果的で、いかに予算的にも効果的であるかは誰が考えても分かることであります。泥流シーンのCG制作について、2社目のzipang社から納品されているが、納品形式はレンダリングされたレンダリングデータのみだけではなく、総データサイズ2テラバイトという生のCGデータも含まれているとするならば、そのCGデータは何形式で、どのような形態で納品されているのか。通常は、生のCGデータというものは、制作されたPC環境が整っていないとデータを開くことも操作することもできないことは当然理解して納品を受けているはずだが、そのPC環境も含めて納品はなされているのか。そして、生のCGデータを開いて操作するために、生のCGデータの仕様書や全ての操作マニュアルに相当するデータについての書類は一緒に納品がなされているのか。当然マシン環境も含めて納品されているならば、その生のCGデータを開いて操作できる3DCGプロのオペレーターも同時に確保できている状況ではないと納品形態としては不完全な納品と言えるが、その操作できる3DCGプロのオペレーターはどこに存在しているのか。もしその3DCGプロのオペレーターが、2社目の制作会社であるzipang社とのつながりがあるとしたならば、zipang社との関係が切れていないということになるが、それは問題であるという認識はあるのか。990万円の納品物については、生のCGデータを開き、内容確認を行わない限り、真に価値のある納品物であるのか、そして金額に見合ったものであるかは全く疑問である。そこで、以下2点について伺う。質問5点目、そもそも映画本編の内容が決まっていない段階で、泥流シーンのCGデータを制作することそのものが、映画制作手順として間違っているということを町側として認識をしているのか、いないのか。今後、映画制作を進めて、映画本編の内容が決まった段階で、この泥流シーンのCGデータを使用するつもりで町側は納品を受けたのだろうか、実際に映画本編の内容が決まった段階で不要な納品物になることにならない理由を知りたい。ちなみに、この泥流シーンのCGデータをどうしても使用することによって、今後の映画制作において、この泥流シーンのCGデータを使わなくてはならない制限がかかっていることで、作品の可能性を狭めている状況になっている認識はあるのか、ないのか。この状況について、いつ誰がどのように理解して、判断して納品させたのか。別の目的でこれらの泥流シーンのCGデータを納品させていたならば、その使用目的において、適正な内容であったのか、その認識はあるのか、ないのか。その内容と金額について、いつ誰がどのように理解して、判断して納品させたのか。質問6点目、無駄な納品物に990万円の金額を使うならば、この990万円は映画本編の予算に充てるべきであることは、誰がどう見ても当然のように判断できることだが、町側はその判断ができていないという事実について認識を持っているのか、い― 110 ―ないのか。最後に、問題点4点目、制作会社の選定について。この件については、毎回「映画化プロジェクト」の問題として取り上げられるが、そもそもの問題点が解決されていないので、毎回取り上げられている、解決されていないという事実を踏まえて検証してみると、やはり大きな問題点がここには存在している。1社目のイメージフィールド社との契約、そして2社目のzipang社との契約も失敗に終わり、問題点が各制作会社の経営体制とプロジェクトの構築に難点があったことは、事実関係を見れば誰にでも分かることだが、この2社は、1社目はTBS系列と関係性が深い制作会社、2社目が毎日放送系列で、毎日放送はTBS系列の準キー局であることからして、どちらもTBS系列と関係の深い制作会社であることは理解をして選定をしていたのか。通常であれば、失敗した1社目に続いて、同じ系列の関係の深い制作会社を選定することはないのが当然であるが、理解をして選定をしていたならば言語道断で、あってはならないことは分かるはず。zipang社との責任問題は、契約解除程度では済まされない損失について認識はあるのか。なぜなら、このzipang社の問題は、文春デジタル及び北海道新聞に報じられた際、上富良野町としても映画化プロジェクトが文春砲を受けた状態で、町のイメージダウンとともに、その悪影響は計り知れない事実として残るからである。さらに、北海道新聞にも追及された状態で、町のイメージダウンを回復すべく、どのような方法が正しいのか。もちろん3社目の制作会社は、今までと同じTBS系列と関係の深い制作会社を選定することはないことが前提であることが当然であるが、その事実関係について、業界に精通している専門家のアドバイスを求める状況を用意するべきであって、明白な説明がない限り3社目の選定は決定してはならないという誰にでも分かる判断は、いつ誰がどのように判断して決定をするのか。これらの内容について、町側の提示は一つもないまま、透明性を持った「見える化」が全く行われていない状況下では、これまでどおりのやり方で3社目を町側だけで選定することは間違っており、絶対に認めてはならない。そこで、以下2点について伺う。質問7点目、制作会社との関係性について、文春デジタルに報じられた際、文春砲を受けたという認識と、その影響について、町はどのように受け止めたのか。同時に、北海道新聞に取り上げられたことについて、この「映画化プロジェクト」についてどのようにすべきか考えなかったのか。文春砲及び北海道新聞の追及を受けたというイメージダウンという負の悪影響について、通常なら危機管理能力が問われる状況にあるのだが、その責任はいつ誰がどのように取るのか。同時に、どのようなイメージダウンにつながっているか検証して対策を検討したのか。そして、どのような影響が出るのか調査をして迅速に対応したのか。そのマスコミ・メディア対応について、いつ誰がどのように判断して、決定をして対応したのか。最後の質問、8点目になります。これまでの判断ミスについて、どのように町民や全国の三浦綾子ファン及び全国の一般消費者に対して、映画「泥流地帯」を楽しみにしている多くの方々に町側は責任を取って、全てに透明性を持って「見える化」する方法を示すのか。今までのプロジェクトについて、そして現在進行形のプロジェクトについて、町側の内部での判断ミスがないように第 三 者 の 客 観 的 な チ ェ ッ ク 機 関 の 設 置 と 公 正 なチェック機能を持つことをする認識はあるのか、ないのか。あるのならば、どのようなプランを持っているのか、ないのならば、一切のプロジェクトが1社目、2社目同様、これからも間違えた選定をするのであろう3社目も再度同じ展開になることの認識はないのかどうか。以上になります。

答弁 町長 斉藤繁

8番荒生議員の「泥流地帯映画化プロジェクト」についての8点の御質問にお答えさせていただきます。まず、1点目の映画制作における段取りに関する御質問でございますが、民放上の任意組合である制作委員会の組成は、御指摘のとおり、昨今の映画制作の体系として主流であり、映画化の実働的な第一歩として極めて重要な過程であると承知しております。一方、「泥流地帯映画化プロジェクト」は、三浦文学の代表作でありながら映画化されてこなかった映像化困難作品「泥流地帯」について、実写映画としての制作を実質的にスタートさせる、つまり複数のメディア事業関係社が出資し合い、制作委員会を組織することが最大の難関であり、本町の「泥流地帯映画化プロジェクト」は、これまでの難関に挑み続けてまいりました。なお、段取りという点につきましては、1社目、2社目とも「泥流地帯」には直接起因しない理由により協定解消とはなりましたが、映画・映像制作に関してはプロフェッショナルであり、十分な知見を― 111 ―持って当たっていたこと。また、町としてもプロジェクト発足当初より独自に映画監督、プロデューサー、制作会社、配給会社、芸能事務所など、専門家から担当者が随時映画制作の状況、制作の仕組み、制作者の要望や特性、注意点など様々な制作アドバイスを受け、取り組んできたところであります。次に、2点目の小説「泥流地帯」の映像化に関する許諾についてでありますが、小説の著作権は、現在、作者の三浦綾子さんから公益社団法人三浦綾子記念文化財団に移管され、文化庁が認定する著作権管理団体である公益社団法人日本文藝家協会に委託しており、実際に映画を制作する制作委員会等が制作着手時に著作物の使用申し込みをし、期間や内容を定めた上で必要な使用料をお支払いし、権利を取得する段取りとなってございます。次に、3点目の「映画化」という言葉の使い方についてでありますが、映画制作者等が独自に企画を立ち上げ、映画化権を申請し、制作委員会等を組成する一般的な興行作品の場合、その概要は、通常秘匿され、制作発表時にようやくその企画を含めた映画化の事実を公表することが可能となりますが、「泥流地帯映画化プロジェクト」では、その企画・制作につなげること自体が大きな壁であり、目標であり、半世紀近く映像化されなかった映像化困難作品である「泥流地帯」の実写映画化を目指す取組として積極的に周知しており、かつプロジェクト発足以前より著作権を有する三浦綾子記念文学館の多大なる御理解、御協力の下で進めておりますので、この「映画化」並び「映画化プロジェクト」という言葉は当初より適切に使用しているものと考えてございます。次に、4点目、「映画化プロジェクト」の名称を今後引き続き使用していくのかという御質問ですが、3社目の選定を行っている現在においても、前述の理由から、この取組が映画化を目指すプロジェクトであることには変わりございませんので、「映画化プロジェクト」という言葉は今後も引き続き使用していくことになりますので、御理解賜りたいと存じます。次に、5点目の令和3年度に作成した泥流CG(コンピューター・グラフィック)についての御質問でありますが、御指摘のとおり、CGデータは、映画の本編に挿入することを前提としながらも、プロジェクトの一つの進捗として、また、当該CGを活用した啓発・学習動画とすることをもって、映画撮影着手前に制作するものとして予算をお認めいただいた上で実施し、さきの決算特別委員会にて、その内容も御審議いただいたところであり、その実施の適否については、決算特別委員会の審議を尊重することから、改めてこの場でお答えすることは差し控えさせていただきます。なお、制作したCGにつきましては、前協定事業者との協定解除に伴い、その著作権を町に移管し、CGの制作管理技術を有する現制作者と町の間で、その保管と使用に対する協力体制を用意してございます。なお、現在、問合せや現地視察などをいただいている複数の映画制作者等については、本件CGの存在や本編での使用について十分説明し、いずれもその使用については受諾いただいておりますので、新たな連携協定の中にも条件として記載することとなってございます。次に、6点目のCG制作費を映画本編の予算に充てるべきではないかとの御質問ですが、さきに述べたように映画本編に適切に使用されるものと判断しているところでございますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、7点目の制作会社との関係性について、週刊誌、新聞での報道に関する御質問についてですが、1社目と御指摘のテレビ局との関連について、1社目が当該テレビ局の著名な大ヒットドラマを手がけた実績は承知しておりましたが、他のテレビ局のドラマ制作も行っており、映画の代表作はさらに別系列のテレビ局が行うなど、特に限定的な制作の事実は見受けられず、それ以上の関係も全く承知しておりません。資本提携の実態や民事再生法の適用申請後の介入も承知する範囲では確認できてございませんので、特段配慮すべき関係性はないものと考えてございます。また、2社目についても、当該テレビ局をキー局とする在阪テレビ局の関連企業が株主であるといった事実はありますが、両社に資本関係もないとのことであり、特定の関係企業と連続して協定を締結したものではございませんので、御理解賜りたいと存じます。また、週刊誌報道に当たっては、町が制作費を持ち逃げされたかのような記載もあり、誤ったイメージを持たれた方もおられると聞いております。2社目と上富良野町の間には債務不履行などのトラブルは一切ない旨、取材記者には再三お話申し上げたところ、詳細は差し控えさせていただきますが、社内での争議を報じる上で複数の地方公共団体が被害を受けている旨の記事とすることが決定しており、残念ながら方向性の変更はできないとのことでありました。新聞に関しても、2社目の映画制作から撤退する旨の記事はございましたが、いずれも町が追及を受― 112 ―けたような内容ではなかったと認識しております。いずれの内容も「映画化プロジェクト」が暗礁に乗り上げたようなイメージを持たれてしまった場合であっても、着実に、必ず映画化を実現することでそのイメージはおのずと払拭されるものと考えてございます。なお、読者に誤った認識を抱かせるおそれのある議事内容につきましては、まず、議会の皆様、そして町民の皆様に御理解いただくことが急務であると考えてございます。次に、8点目の「映画化プロジェクト」事業の「見える化」にする方法及び今後のプロジェクトの在り方に関する御質問についてですが、引き続き協議の進捗についてはつぶさに御説明させていただき、情報がお出しできる段階となりましたら、協賛者、費用負担者として可能な限りの情報を共有させていただき、適切に御承知いただけるよう取り進めてまいります。現在のところ制作者がまだ決定したわけではありませんので、今後、情報を整理して映画化の段取りを「見える化」にすることについては、そのように取り組んでまいりたいと考えております。また、現在のプロジェクトに関しても、さきにお答えしたとおり、1社目、2社目とも映画・映像制作に関してはプロフェッショナルであり、十分な知見を持って当たっていたこと、また今後も複数の映画制作者や映像制作者、さらに現在着任しております地域活性化起業人が映画制作に関して極めて高い専門的知見を有しておりますことから、しっかりと検証しながら進めてまいりますので、御理解賜りたいと存じます。

質問 8番 荒生博一

私の質問では、制作実行委員会についての質問をさせていただいておりますが、御答弁では「実行」という言葉が入っていない「制作委員会」という言葉を使われております。「プロジェクトの発足当初より、独自にいろいろな専門家から担当者が随時様々な制作アドバイスを受け、取り組んできたところであります」と答弁をいただきましたが、では、制作実行委員会と制作委員会の違いについても当然ながら専門家から教わっていた上で、質問では「制作実行委員会」という言葉を使っているのにもかかわらず、答弁では「制作委員会」という言葉を使用していることについて、なぜそのように使われたのか御説明願います。

答弁 町長 斉藤繁

8番荒生議員の御質問にお答えいたします。特に「制作委員会」「制作実行委員会」を区別して使ったわけではなく、当然座組みといいますか、プロダクションが中心となってつくる制作委員会、制作実行委員会、それを区別して意識的に使ったわけではございません。

質問 8番 荒生博一

分かりました。続きまして、「泥流地帯映画化プロジェクト」は、三浦文学の代表作でありながら映画化がなされてこなかった映像化困難作品「泥流地帯」について、実写映画としての制作を実質的にスタートさせる、つまり複数のメディア事業関係者が出資し合い、制作委員会を組織することこそが最大の難関であり、本町の「泥流地帯映画化プロジェクト」は、これまでこの難関に挑み続けてまいりましたと、このように御答弁されていますが、なぜ一つ目に、実質的にスタートさせることこそが最大の難関でありということは、いまだにスタートラインに立っていないということでしょうか。二つ目に、これまでの間、専門家により様々な制作アドバイスを受けてきたのにもかかわらず、スタートラインに立つ立ち方も教わっていなかったのでしょうか、御答弁願います。

答弁 町長 斉藤繁

8番荒生議員の御質問にお答えいたします。実質的なスタートというのは、答弁でも述べさせていただきました。通常は、制作実行委員会が立ち上がってから実質的なスタートなのですが、上富良野町の場合は、「映画化プロジェクト」ということで、その前段階から制作委員会を立ち上げる段階が、述べさせてもらったとおり、最大の難関ということで、町としてスタートはそこから始まっていて、実質的な映画化ということで、実行委員会の立ち上げを実質的なスタートと述べさせていただいているところです。以上です。

質問 8番 荒生博一

以上の質問を町長より御答弁いただきましたが、やはり映画制作について御理解されていないということがよく理解できました。単なる映画制作をすることすらこのような状態で、さらに地域を活性化させるための映画制作など到底できるはずもなく、この映画化プロジェクトは確実に失敗すると現時点で再認識することができました。これまでは、私自身、所管の委員長として、「泥― 113 ―流地帯」の映画化の早期実現を強く望み、町が率先して進めている事業についても一定程度理解を示した上で、応援する立場を取ってまいりましたが、さきに申し述べた四つの重大な問題点を業界のプロの専門家によって気づかされ、知ることにより、自身がいかに無知であったかを知ると同時に、町側の認識不足によって判断を間違え、それに基づくあらゆる行動の結果が一連の「映画化プロジェクト」についての混乱を起こしているのは明確であり、町側の責任は非常に重大であることが判明いたしました。当然町側の責任として、町長が責任者であることは理解をいたしますが、担当職員が現場において素人の間違った判断を下したために、このような混乱を招いていることは確実なのであります。もはや町が中心となった今の「映画化ブロジェクト」そのものに問題があるので、このままの体制で進めても、どのようなやり方をしても絶対に失敗するであろうことが分かります。映画「泥流地帯」を本当に成功させるためには、今の「映画化プロジェクト」は完全に中止をして、これまでのように町が中心で関与しない、全く新しい組織体としての「映画プロジェクト」を発足させるべきであり、そして上富良野町が企業版ふるさと納税で得た寄附額4,600万円は、寄附者の意向を尊重し、斉藤町長が一切の責任において映画制作費用に充当し、さらには、自らが申し出た「さらなる寄附を募る」という言葉にうそ偽りがないのであれば、今後集まった寄附額においても全額を作品の舞台となった上富良野町の地域再生計画のプロジェクトとして、地域の活性化につながるよう、今後においても映画制作に支援するべきであると考えます。何度も申し上げたとおり、このままのやり方では、たとえ3社目、4社目が名乗りを上げ、進めても成功はなし得ません。1社目のイメージフィールド社は民事再生法適用を受け、協定が破棄。2社目のzipang社は、文春デジタルや北海道新聞でも報じられたとおり、本年3月末をもって、会社清算の予定のため、協定継続不可による解除。CG制作に990万円もの無駄な支出をし、いまだにこのような状況で3社目を選定しようとしています。現状では必ず失敗します。もう一度言います。必ず失敗します。以上です。

答弁 町長 斉藤繁

議長のお許しを得ましたので、答弁させていただきますが、議員がおっしゃったプロという意味はよく分かっております。議員もプロからお話を聞いての御意見だと思います。我々も当然プロと呼ばれる方、プロの方の指導を受けております。現在、役場におられる起業人の方もプロの方ですので、当然我々は指導を受けております。プロといっても、同じプロでも、プロの意見が全部一致しているかといったらそうではございません。プロと言われる方、弁護士、裁判官、放送の方も、同じプロ同士でも当然意見は違いますし、お医者さん、ほかのプロフェショナルの方も、必ずしも業界の方の意見が一致しているとは限りませんので、当然映画化に関しても、荒生議員の聞かれたプロフェショナルの方、我々が指導を仰いでいるプロフェショナルの方、見解の相違はあることは重々、そういうことは理解できますが、当然議員おっしゃるとおり、私、町長含めて、業界に関しては詳しいはずがございません。プロではございませんので、プロの指導を受けながらしっかりと3社目を選定し、慎重に選定してきたい。特に1社目、2社目、協定が破断といいますか破棄になりました。イメージフィールド、zipangとそれぞれ破断となった事象はありますが、この事象は、協定を結んだときから、事前にリサーチして分かったかといえば、当然両社の協定が解消された原因については、協定結んだ当初は、客観的に見て分からなかったと思います。確かに1社目、2社目が解消されたということは非常に残念ですし、町民、関係者の方をちょっとがっかりさせたという私の責任といいますか、そういうものは痛感しております。非常に心が痛んでおりますので、3社目、私が町長に就任してから会社を選定する、協定を結ぶというのは初めてです。1社目、2社目ともその前の段階で、私が町長になったときに決まっておりましたので、どういう選定段階とか私が言う立場にはないかもしれませんが、3社目は、ぜひ私の目でといいますか、私が中心となって、しっかりとしたところを慎重に選んで、そして映画化が失敗すると荒生議員には忠告されておりますが、それにもめげず、私は必ず映画化できるのだという強い意思でもって、この事業を成し遂げていきたい。私が町長になったときは、もう既にこの事業は始まっておりましたが、だからといってこの事業を、昨日も同僚議員の方の質問にお答えさせていただきました。やめたときの影響というのは計り知れません。映画化だけの問題ではありません。上富良野町の観光、生きるか死ぬかぐらいの影響、ふるさと納税に対する信頼は非常に失われますので、それを考えたとき、安易にやめるとか、そういうことは当然首長としては言えないと考えております。当然やってできないこともあります。やめるという選択肢は― 114 ―存在しています。ただ、やれるかやれないかは、最後までやってみて、それで本当にできなかったときは、そういう判断を下すかもしれませんが、それまでは精いっぱい全力で、もちろん職員も一生懸命やってくれていますので、映画化実現に向けて頑張っていきたいと考えております。

出典:上富良野町議会 令和5年第1回定例会 2023年3月8日 議事録 PDF(120ページ) 間違いを知らせる