みんなの議会

上富良野町議会 令和3年第1回定例会 2021年3月9日

新規就農政策について

2021年3月9日、上富良野町議会の一般質問で、小林啓太議員が「新規就農政策について」質問し、町長 斉藤繁、農業振興課長 大谷隆樹が答弁しました。

質問者
小林啓太 議員
答弁者
町長 斉藤繁、農業振興課長 大谷隆樹

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 11番 小林啓太

私は、さきに通告した新規就農政策に関して、1項目5点の質問を町長にいたします。上富良野の基幹産業である農業について、農家の― 85 ―なり手不足を解消する上で、また、上富良野への移住、定住を促進する上でも、新規就農希望者に対して、適正な情報提供、サポート体制が必要であると考えています。そこで、町長に対して、まちとして以下の点にどのような方針で取り組む考えであるか、お伺いします。まず1点目は、新規就農者の募集についてです。新規就農を促進していくことがどのようにまちの発展に寄与すると町長はお考えか。また、どのような点を強みとして上富良野農業をPRしていくべきと考えているか、お伺いいたします。2点目は、研修先についてです。研修の受け入れ先は、現状、どのように紹介しているのか。また、研修生を受け入れてくれる農家をどのように増やしていくお考えか、お伺いします。3点目は、研修後の土地の取得に関してです。研修後、営農するための土地を見つけることが新規就農者にとって大きな課題であり、不安になっていると考えますが、就農希望者に対してどのように希望に沿った土地とのマッチングを行っていく考えか、お伺いします。4点目は、上富良野町独自の就農から営農までのサポート体制に関してです。同一の研修先以外にも、様々な農家での農業体験などの交流が行われることが、より広い視野に立った営農を可能にすると私は考えますが、上富良野独自でそのような仕組みをつくることは可能かどうか。また、現在、まちで行っている新たな農業担い手育成等支援事業内で、研修を受け入れてくれる農家者に対して年間120万円の助成というのがありますが、研修のプログラムに応じて助成先を複数に分割して助成することなども可能かどうか、お伺いします。5点目は、地域おこし協力隊制度を使った農業支援員制度の運用に関してです。農業支援員制度を活用している自治体では、就農希望者にとっても受け入れる自治体にとってもメリットが高い制度であると聞き及んでいますが、上富良野町でも農業支援員制度を活用することは可能かどうか、お伺いします。以上、1項目、5点よろしくお願いします。

答弁 町長 斉藤繁

11番小林議員の、新規就農政策に関する5点の御質問にお答えしたいと思います。まず1点目の、新規就農者の募集についてでありますが、本町の基幹産業は農業であることから、新規就農対策や経営継承の推進は極めて重要であり、まちの持続的発展に大いに寄与するものと考えております。まちでは、新たに農業経営を志望する者に対しましては、新たな農業担い手育成等支援事業などの町独自の補助制度について、ホームページなどを通じて情報提供を行っているところであります。また、新規就農者のニーズに応じて、土地利用型や施設園芸など、様々な農業体系によりなりわいとして成り立つこともPRしてまいります。本町は、農業王国北海道の中にあっても、寒暖差が大きい内陸性気候から、豊富で質の高い農畜産物が生産されています。また、富良野、美瑛という国内有数の観光エリアでもあり、それぞれの持つ能力を有機的に連携していくことで、大きな発展が見込まれることも大きな強みとして発信してまいりたいと考えております。次に、2点目の、研修先についてですが、町内の指導農業士、農業士を中心に、新規就農者の耕作予定作物及び栽培技術を学びたい作物を栽培されている農家さんに受け入れの紹介を行っているところであり、指導農業士、農業士の推薦を推進し、研修受け入れ可能な農業者の増加を図ってまいります。次に、3点目の、研修後の土地の取得に関してですが、本町の農地については、各地域において、農用地利用改善組合が農業委員と協力して担い手農家へ集積を行っているところであり、新規就農希望者が耕作する農地については、地域の情報収集を行っている状況であります。新規就農希望者においては、研修受け入れ農家など、地域農業者との連携を図り、地域行事、地域で行う共同作業へ積極的に参加するなど、信頼関係を構築することが必要であります。また、農業委員を初め農業関係機関の方々から信頼を得ることにより、希望に沿った条件の土地の賃貸借または取得につながるものと思われます。次に、4点目の、上富良野町独自の就農から営農までのサポート体制に関しましては、現行の新たな農業担い手育成等支援事業による研修受け入れ先について、研修計画により、複数の農業者での研修を受けることも可能であり、農業経営改善支援センターにより指導、助言及び相談に対応させていただきます。最後に、5点目の、地域おこし協力隊制度を活用した農業支援員制度の運用につきましては、都市地域から過疎地域等の条件不利地域に移住して、地域ブランドや地場産品の開発、販売、PR等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの地域協力活動を行いながら、その地域への定住、定― 86 ―着を図る取り組みでありますが、他の市町村で実施状況について調査、研究を行い、メリット、デメリットを整理してまいりたいと考えていますので、御理解を賜りたいと存じます。

質問 11番 小林啓太

まず、1点目の新規就農者の募集に関してですが、町長の御答弁から、まちの持続的発展のためには極めて重要な課題であると確認させていただきました。上富良野の農業形態の中にも、大規模な工業型農業と、小規模で多様な農業が存在していると考えます。そこで、規模の大小を問わず、新規の農業者育成は重要であるという認識で間違いがないかどうか、確認させていただきます。

答弁 町長 斉藤繁

11番小林議員の御質問にお答えいたします。規模の大小を問わず、新規就農、後継者、担い手育成、これは重要なことと考えております。以上です。

質問 11番 小林啓太

御答弁の中でも言われていたように、本町は寒暖差が大きいことから、さまざまな質の高い農畜産物が生産されています。一方で、何でもつくれる、何でもおいしいからこそ、外から見たときに、上富良野といえばこの作物という特徴が少しぼやけてしまっているように感じられます。そこで、町長が今後まちとして力を入れて奨励したい作物やPRしたい作物などがあるかどうか、お伺いします。

答弁 町長 斉藤繁

11番小林議員の御質問にお答えいたします。上富良野の農産物につきましては、議員の御指摘といいますかおっしゃるとおり、何でもおいしい、何でもとれる。そんな中で、これというブランド化ということについては、今後の課題になるかなと思いますが、一つ、まちの取り組みといたしましては、ふるさと納税の返礼品を通して、ブランドまではいきません、富良野メロンということで、そこをブランドと呼んでいいのか、ちょっとまだあれなのですが、上富のブランドまではいかなくても、特産品としてかなり認知度が上がっているのかなと、このように感じております。あと、PRしたい作物、それらについては、すみません、全く私、農業を外から見ている者ですので、これは業務に農業に携わっている皆さんから、こういうものがある、こういうものはどうか、御提案をいただければ、検討していきたいなと、そのように思っております。皆さんの御意見をお聞きしていきたいと思っております。以上です。

質問 11番 小林啓太

町長はさきに行われた執行方針で、上富良野の定住を促す上でも、学生の卒業後の働く場所の確保の重要性に関しても言及されていたかと思います。一方で、なり手不足という、まさに担い手を欲しているのが農業ではないかと考えます。そこで、非農家家庭であったとしても、卒業後に上富良野で農業をしたいと思ってくれる学生がいれば、こんなにうれしいことはないと思います。そこで、仮の話にはなってしまいますが、もし仮に上富良野の学生が卒業後に上富良野で農業がしたいとまちに相談に来た場合、どういう対応になるのか、お聞きしたいと思います。

答弁 農業振興課長 大谷隆樹(農業振興課長は2023年3月まで)

11番小林議員の御質問にお答えいたしたいと思います。上富良野町内において、高校等を卒業された後、農家の子弟等でなく、就業したいというような方の相談が来られた場合については、まちにおいて設けておりますいろいろな施策について説明するとともに、新規就農するためには研修が必要でありますので、まずはそちらの研修を行う場所等についての相談を行い、研修受け入れ先農家において研修等を行った後に、いろいろな制度を活用して、新規就農に向けての助成をしていきたいというふうに考えております。以上でございます。

質問 11番 小林啓太

この点に関して、もしそういう高校を卒業した後とかで就農したいといった場合でも、一般的に新規就農したいと言われる方と基本的には同じような対応になると認識しました。ただ、この点に関して、もししっかりとした魅力のあるそういう仕組みが既に上富良野に存在すれば、町外から来る方以外にも、例えば上富良野高校などで進路を相談する際に、こういった募集がかけられるのではないかなと思いますが、そういう意味でも、新規に就農したい人を募集していく上で、しっかりとした上富良野独自の研修プログラムとい― 87 ―うのを作成していく必要性があると感じるのですが、その点に関して町長の意見をお伺いします。

答弁 町長 斉藤繁

11番小林議員の御質問にお答えしたいと思います。上富の独自の、今も就農される方のサポートはございますが、そのほかにも、議員言われるように、魅力ある独自の政策があれば、町内の方、非農家出身の方に限らず、町外からも人が確かに呼べるかなと、いいサポート体制を含めて、それらについては、現在は今やっているものなのですが、将来的に、今後、調査、研究、検討していきたいと考えております。以上です。

質問 11番 小林啓太

今の町長の御答弁からも、まずはいろいろな仕組みをつくる上でも、欠かせないのが、研修を受け入れてくれる農家さんの協力だと認識しております。町長の御答弁に、町内の指導農業士、農業士を中心に、新規就農者の耕作予定作物及び栽培技術を学びたい作物を栽培されている農家さんに受け入れの紹介を行っているとありましたが、まず1点、確認したいのが、指導農業士や農業士ではなくても、研修生を受け入れられるという認識ですが、間違いないかどうか、確認させていただきます。

答弁 農業振興課長 大谷隆樹(農業振興課長は2023年3月まで)

11番小林議員の御質問にお答えいたします。まず、上富良野町内におきます指導農業士さんについては2名、農業士さんについては9名の方がいらっしゃいますが、研修受け入れ条件としましては、国の補助事業等における支援をいただく場合については、それなりの交付要件を満たす必要があることから、受け入れ農家さんについてもその条件を満たす方が受け入れ農家となることができるというのがあります。ただ、うちの独自で行っています事業につきましては、その作物、希望する栽培作物等の経験豊富な農家さんに打診しまして、受け入れが可能かどうかについては相談していきたいということでありますので、それぞれの作物における経験を重要視しまして、受け入れの相談をしているところでございます。以上でございます。

質問 11番 小林啓太

では、指導農業士や農業士の資格があればいいが、それ以外の方でも経営者は受け入れられるという認識をいたしました。今後、どういうふうに研修受け入れ先をふやしていくかという私の質問に対して、指導農業士、農業士の推薦を推進し、研修受け入れ可能な農家の増加を図っていくというふうに御答弁いただきましたが、研修の受け入れはあくまで指導農業士等ではなくてもできるが、今後、どういうふうに研修先を増やしていくかというのに関しては、あくまで指導農業士、農業士の推薦を軸に考えているのか、確認させていただきます。

答弁 町長 斉藤繁

11番小林議員の御質問にお答えいたします。議員おっしゃるとおり、今後の受け入れ先の拡大につきましては、農業士、指導農業士を中心に、それ以外の方も可能ですので、含めて、それを中心に、議員おっしゃるとおり、受け入れ先を増やしていこうと考えております。以上です。

質問 11番 小林啓太

では、実際には指導農業士、農業士の推薦と並行して、そうでない方でも研修を受け入れてもらえるようにまちから要請するというような内容だったと今受け取りましたが、もう一度、その内容で間違いないか確認させてください。

答弁 農業振興課長 大谷隆樹(農業振興課長は2023年3月まで)

11番小林議員の御質問にお答えいたします。小林議員言われるように、指導農業士、農業士を中心に、受け入れ農家は要請していきたいと思いますが、それ以外の農家さんについても、受け入れることを可能になるように、御相談していきたいというふうに考えております。

質問 11番 小林啓太

では、それらを総称して研修受け入れ先農家と呼ばせていただきますが、現在の研修受け入れ可能な農家さんで、新規就農希望者の多様なニーズに対応し得るとお考えかどうか、お聞かせください。

答弁 農業振興課長 大谷隆樹(農業振興課長は2023年3月まで)

小林議員の御質問にお答えいたします。現在の農家さんの数で研修受け入れ希望がかなうかということでございますが、今のところ新規就農希望されている方については1名でございますので、十分可能だと思います。― 88 ―以上です。

質問 11番 小林啓太

希望した方を受け入れるのは可能かどうかではなく、希望される様々なニーズに対して対応し得るとお考えかどうかという質問だったのですが、上富良野に新規就農したいと来られて、例えばいろいろ既にこういう作物がつくりたいとか、こういうふうな規模で農業をしたいなど、そういうニーズに対応し得るような研修先が確保されているかどうかを確認させてください。

答弁 農業振興課長 大谷隆樹(農業振興課長は2023年3月まで)

11番小林議員の御質問にお答えします。大変失礼いたしました。新規就農希望者のそれぞれのニーズに沿った受け入れ農家は、そのニーズが何であるかによりますが、十分可能だと思っております。以上でございます。

質問 11番 小林啓太

現状でニーズに対応し得るのであれば、逆に言うと、これ以上増やす必要もないのではないかという印象を受けますので、あくまでこれからもっと多様なニーズが出てくると仮定して、かつ研修受け入れ先をどうやって増やしていくかということでありますが、町長の御答弁で強く言われた、指導農業士、農業士の方を増やしていくためには、本人たちにとって、指導農業士、農業士になることに対するメリットが感じられないと、なかなか推薦も受けてもらえないのではないかなと感じますが、現状、どのようなメリットがあるとお考えか、お伺いします。

答弁 農業振興課長 大谷隆樹(農業振興課長は2023年3月まで)

11番小林議員の御質問にお答えします。農業士、指導農業士になることによって、各農業士会、指導農業士会におきまして、いろいろな情報交換、あるいは研修等も行われているところでございます。今後の農業経営において、十分ないろいろな情報等の収集を行うにおいても、また、経営の栽培技術の向上に向けましても、その認定を受けることにメリットがあるのかなというふうに考えているところでございます。以上でございます。

質問 11番 小林啓太

では、この点に関して最後に、では具体的にどのように指導農業士、農業士の推薦を受けてもらえるようにしていこうと、農業士、指導農業士を増やすためにどのようなことをしていこうと具体的にお考えなのか、お聞かせください。

答弁 農業振興課長 大谷隆樹(農業振興課長は2023年3月まで)

11番小林議員の御質問にお答えします。指導農業士、農業士の認定に向けての相談でございますが、常日ごろから各農業者の方とはいろいろな相談でお会いする機会がございます。そのお会いする機会を通じまして、それぞれの農業士、指導農業士への認定に向けて御相談を今後推進していきたいというふうに考えております。以上でございます。

再質問 11番 小林啓太

では、3点目に、新規就農者の土地の取得に関して再質問いたします。現状、離農地に関しては、順序として、まずは農地法第3条の申請を使った直接交渉、次いで地域内募集、次に町内募集、最後に新規就農者に対する募集という順番であり、新規就農者に対する募集は最後になってからと認識していますが、その認識で間違いがないかどうか確認させていただきます。

答弁 農業振興課長 大谷隆樹(農業振興課長は2023年3月まで)

11番小林議員の御質問にお答えいたします。農地の取得方法につきましては、今、小林議員が言われたとおり、農業経営基盤強化法によるものと、農地法第3条による取得方法がございますが、必ずしも新規就農者が最後になるというものではなくて、まずは地域における改善組合さんにおいて、もし離農者等の土地が出た場合については、各地域において利用調整を行い、その後、各地域において利用調整ができない場合については、全町にこういう農地がありますというようなお知らせを行いまして、全町からその農地の賃貸なり取得の希望をお伺いすると。ただ、どうしても新規就農者の方が必ずしも一番最初にそういう希望する農地を取得するということについては、いろいろな条件をクリアしないと、なかなか今の段階では難しいのかなというふうに思います。以上です。

再質問 11番 小林啓太

今の御答弁で、新規就農者が必ず最後ではないが、先に来る場合は、各地域での利用調整のときに、やはり本人が候補に上がるような状況になってはいけないというふうな解釈で― 89 ―よろしいでしょうか。

答弁 農業振興課長 大谷隆樹(農業振興課長は2023年3月まで)

11番小林議員の御質問にお答えします。小林議員言われるように、必ずしも新規就農者の方が一番最後になるということではなくて、地域における利用調整の中において、新規就農者の方にも取得の、あるいは賃貸借を受ける可能性はあるというふうに思います。以上でございます。

再質問 11番 小林啓太

町長の先ほどの御答弁では、本町の農地については、各地域において農地利用改善組合が農業委員と協力して担い手農家へ集積を行っているところであり、新規就農希望者が耕作する農地については、地域の情報収集を行っている状況であるとありましたが、ここでいう新規就農者が耕作する農地についての情報収集とは、具体的にはどのような情報収集のことか、お伺いします。

答弁 農業振興課長 大谷隆樹(農業振興課長は2023年3月まで)

11番小林議員の御質問にお答えします。小林議員、今言われましたとおり、各地域においての農用地利用改善組合において、当町においては、農地の利用集積等行っている状況でございます。新規就農者が就農できる農地というのは、地域において利用集積の状況の結果、受け手がなかなか見つからないといったような状況の中において、新規就農者にこういった土地があるよというような情報を農業振興課において取得して、その情報をお伝えするということになるかというふうに思います。

再質問 11番 小林啓太

では、事前に新規就農希望者がいることを前提に、土地の情報収集も行っているということですが、まずは新規就農するタイミングより先に研修を2年間受けるということになっておりますが、作物によっては向き、不向きな土地もあると理解しています。なので、可能であれば、営農予定の作物に合った土地の取得や賃貸を前提に研修をスタートできるのが理想であると思いますが、そこで、前述の地域の情報収集したものを前提に研修先を決定することも可能であるかどうか、お伺いします。

答弁 農業振興課長 大谷隆樹(農業振興課長は2023年3月まで)

11番小林議員の御質問にお答えします。そういう情報収集した土地に向いた作物等を耕作するという受け入れ農家先で研修するということは可能だと思います。

再質問 11番 小林啓太

つまりそれは研修先を選ぶ、考える際に、既にそういう将来的に離農されるであろう土地の情報が研修生にも共有されるということでしょうか。

答弁 農業振興課長 大谷隆樹(農業振興課長は2023年3月まで)

11番小林議員の御質問にお答えします。将来、受け手がいない農地等が出てきた場合において、そういった情報を農業振興課のほうからお伝えして、その土地に合った耕作作物で、その耕作作物を栽培されている研修受け入れ農家さんを紹介していきたいというふうに考えております。

再質問 11番 小林啓太

では、土地の件に関して最後に、研修生に対して、特定の農業委員の方が個人的なアドバイザーのような相談役になることなどは有効に働くのではないかと考えますが、そのような制度をつくることは可能かどうか、お伺いします。

答弁 農業振興課長 大谷隆樹(農業振興課長は2023年3月まで)

小林議員の御質問にお答えいたします。新規就農者の方に対するアドバイスにつきましては、農業委員さんを初め各関係農業機関、普及センター、それからJAさんを含めた支援体制の中において、新規就農者の方に対してアドバイスを行っていきたいというふうに考えておりますし、また、その土地の地域において、その地域にいらっしゃいます農業委員さんのほうからアドバイスは、改善支援センターの中に担当農業委員さんが入られておりますので、その農業委員さんからアドバイスを受けることは可能だと思います。

再質問 11番 小林啓太

では、4点目の、上富良野町独自の就農から営農までのサポート体制に関して、町長に再質問します。私は自身の経験や様々な方へのヒアリングを通じて、選択肢の一つとして、特に初年度において、複数の農家で研修を受けられることが、就農予定者、研修受け入れ農家双方にとって多くのメリットがあると考えています。就農予定者については、様々な作物や農家による違いなどを学べ、その中で自分の希望に合った営農計画を立てることを可能にすると― 90 ―考えます。一方、研修生の受け入れに関して、一度ある程度のお試し期間を設けることで、双方にとって前向きなマッチングが可能になるのではないかと考えます。また、さきに話した土地の問題、信頼関係づくりを考えたときにも、さまざまなエリアで研修ができることによって、いろいろな地域とのコネクションや情報収集ができると考えています。ただ、御答弁いただいた内容からは、あくまでまち独自の支援事業は、制度としては対応し得るが、本人がみずから希望し、関係機関と計画を策定することを前提としているような印象を受けました。農業未経験者がみずからその方法を思いつき、独自に計画を立て、各農家と交渉に当たるということはあまり現実的ではありません。むしろまちにそのような仕組みがあれば、新規就農候補地として上富良野が選ばれやすくなるのではないかと考えますが、あくまで選択肢の一つとして、町長自身は複数の農家で研修を受け入れる仕組みづくりに関してお考えをお伺いします。

答弁 町長 斉藤繁

11番小林議員の御質問にお答えしたいと思います。複数の農家、農業者で、研修をみずから受けたい、そういうニーズがあれば、まちづくりの観点からも、そういうニーズが多ければ、今後、既存の制度なりを改善するのかなども含めて、そういうニーズには検討するよう調査、検討してまいりたいと考えております。以上です。

再質問 11番 小林啓太

先ほどの私の上富良野町独自の就農から営農までのサポート体制に関して、私は複数農家で研修を受けられることなどが大変メリットがあるのではないかというような御質問をした際に、町長のほうからは、もしそのようなニーズがあれば、今後研究していくというようなお答えをいただいたかと思います。私は、主に新規就農希望者が、まずはまちの窓口に来る段階では、そもそもどういうふうにしたら自分が一人前の農家になれるのかさえもあまり分かっていない状態で来られるものだと思っております。なので、町長のおっしゃるニーズに関しては、新規就農予定者から、こういう研修がしたいのだけれどもとか、こういう仕組みがあったらいいなということを向こうから言ってくれる御丁寧な新規就農予定者はあまりいないのではないかなと考えております。なので、ニーズというものをどの時点でとらえるかという考え方の問題になってくるかと思うのですが、昨年、私事ではありますが、秋に札幌で開催されていた北海道新規就農フェアというものに参加してまいりました。そこでは45の市町村がそれぞれブースを出し、おのおのの市町村の新規就農者へ対する取り組みなどを御説明されているブースでした。これは私の私見ですが、あくまでまちとしての、こういう助成制度があるなど、制度の説明にとどまっている市町村のブースには、やはりあまり活気がなく、魅力を感じられませんでした。それよりは、うちのまちだったらこういう研修プログラムがありますよ、あなただったらこういうふうな研修プログラムで農家になれますよというようなことを御説明いただいているブースのほうが安心して自治体を選べるのではないかなという印象を受けました。なので、町長がどういうものをニーズととらえるかではあると思うのですが、私は一つに、そのまちでしっかりと新規就農して、安定した自分の望む営農がしていけるように育ててもらえるような仕組みがあってほしいというニーズも確実に存在すると思いますが、そこに関してはどうしてもらえるのかどうか、確認したいと思います。

答弁 町長 斉藤繁

11番小林議員の御質問にお答えいたします。私、先ほどの答弁で、ニーズという言葉を使わせてもらいましたが、今の再質問で、小林議員の言っていることがよく分かったといいますか、ニーズを把握することは当然ですけれども、まちとしてのPR、こっちから発信するもの、ニーズですから向こうからこっちに訴えてくるもの、そういうものの両輪をそろえて、初めてうまくいくのかなという、そういう御意見かと思います。今の御意見を賜りまして、今後の研修制度にぜひ生かせるように研究していきたいと、このように認識しております。以上です。― 91 ―

再質問 11番 小林啓太

つまり町長のほうでも、まち独自の研修プログラムなどがあれば有効に新規就農者を獲得していくこと、もしくは町内で、これまでは農家をやってこなかったけれども、農家を始めたいと思うような方にも、そういった機会をさらに提供できるものであるというところで、考えがすりあわせられたのかと思います。そこで、最後に5点目の、地域おこし協力隊を使った農業支援制度に関してお伺いします。地域おこし協力隊とは、御答弁いただいたように、都市地域から、まさに地域おこしに協力すべく、最長3年の任期でまちの様々な課題に取り組んでもらえる国の制度です。先ほどお話しした新規就農フェアに参加した際に、士別市の御担当の方からこの制度について伺い、その存在を知りました。その御担当の方から聞いたこの制度を、新規就農希望者に適用するメリットとしては次のようなことが挙げられていました。まず、現在、一般的に新規就農者が受ける国の農業次世代人材投資事業の助成が2年であり、研修後に就農しなければ返還義務があるなどの条件が多い中、この制度は3年間の研修期間が設けられる上に、期間内に受け取れる費用も多く、任期終了後に改めて農業次世代人材投資事業で、そこからさらに2年間の研修も受けられることもでき、必要に応じて長期間の研修も可能になるということです。また、もし3年間の間に、新規就農とは違った形で農業に携わりたいと、例えば販売のほうであったりとか流通のほうなど、そのように違う形で農業に携わりたいと望んでも、助成金の返還義務のようなものがないので、望まない就農を避けられるなどのメリットもあるようです。また、土地の取得に関しても、御答弁で、町長も地域との信頼関係構築が大切と言われていましたが、地域おこし協力隊としてまちの農業のPR事業などに携わる中で、地域との交流も増えると御担当の方から聞きました。御担当の方は、今後はぜひ夫婦でこの制度を活用してくれる方を誘致したいとおっしゃっていました。そこで、あくまで選択肢の一つとしてではありますが、この制度を有効に活用すれば、まさに上富良野で新規就農したいと望む移住者に対して、まちとしてはどういう研修期間を送ってほしいかというスタンスも明らかにでき、先ほどお伝えした複数農家での研修など、一例ですが、取り入れれば、まさに上富良野ならではの研修プログラムを構築することも可能だと考えます。ここまでで、町長に制度導入の可能性に関してお伺いします。

答弁 町長 斉藤繁

11番小林議員の御質問にお答えいたします。地域おこし協力隊の制度を使った農業支援の制度についてですが、答弁で述べさせていただいたとおり、もちろん今、小林議員が言われたようなメリットもありますし、デメリットといいますか、これは私としては、タイミングと言ったほうがいいかもしれません。現在、上富良野町においては、耕作放棄地というのがない、うまく集積されたり、後継者に経営移譲されて、今のところは耕作放棄地はないのですよね。つまり農地が、先ほど言われたように、先ほどの研修制度の農地取得のところにもちょっと関係してくるのですが、農地を求めてもなかなかあきがないといいますか、一方で集積されていきますので、そういった状況の中で、地域おこし協力隊を拙速にといいますか、入れると、将来的な就農が確保できないうちにこの制度を使うと、ただのといいますか、援農だけで終わってしまう危険性といいますか、そういうものをちょっと危惧していまして、今の上富良野の農地の状態が10年、20年先も同じように耕作放棄地とか継承がスムーズにいくとは限りませんので、今後何年かすると、今集積されている農家の方もかなり耕作面積も、畑作でいえば50、60、70ヘクタール、田んぼでいえば20、30ヘクタール、かなり大型化、大型農業ももちろん数字的な根拠があるのかないのか、それをベースに言うつもりはないのですけれども、かなり集積されてきていますので、今後においては、そういう土地が新規就農の方にも流動的に回りやすくなっていくのかどうか、その辺を見越して、この制度は使っていったほうがいいのではないかと現時点では考えているところです。以上です。

再質問 11番 小林啓太

今の町長の御答弁に対して質問いたします。今、町長が、例えばこの農業支援員制度などを取り入れる上で、上富良野に耕作放棄地など、そもそも新規就農希望者の方が望んでも取得、賃貸借できるような土地がないのが心配であるという内容だったかと思われますが、もしそうであるならば、既存の農業次世代人材投資事業を使って新規研修を受けるほうが、2年間研修を受けた後に、すぐに土地を取得、賃貸借などをしなければ、その2年間の間に― 92 ―受けた助成を返還しなければならないなどの制約が非常に強くなります。なので、どっちの制度というわけではありませんが、むしろ既存の制度をこのまま使い続けることのほうが、町長がおっしゃったような懸念が現実になってしまうのではないかと考えますが、その点、町長のお考えをお伺いします。

答弁 町長 斉藤繁

11番小林議員の御質問にお答えいたします。全くそのとおりで、既存の制度のほうが返還義務が生じて、リスクが高いというのはそのとおりです。ですので、その代替策、リスクを管理するために、地域おこし協力隊を、多分、かわりに制度として利用するという趣旨では、多分この地域おこし協力隊はないと思いますので、直接これがリスクがあるからこれというふうに、単純にではなくて、やはり新規就農する人の土地の取得が全くないわけではないので、かなり先ほど来から言っているとおり、農業委員さんたちとか地域の人たちの信頼関係の醸成とか、そういうことがあれば全く可能性としてはゼロではないので、まちとしてはそういう状況に、ゼロではないですけれども、耕作放棄地とか、事業継承が今のところスムーズにいっていますので、これらの新たな制度については、もうちょっと時間といいますか、様子を見てからと考えているところです。以上です。

再質問 11番 小林啓太

実際に新規就農される方も、既存の国の事業で助成を受けることに対して、そういう不安だったり、もし何かあったときに返還しなければならないというリスクを多分に感じているというのは聞き及んでいます。町長がおっしゃったように、そもそもこの地域おこし協力隊を利用する本分は、そういうリスクを回避するといったものではないと私も考えますが、まず上富良野の今後の農業振興、さきにおっしゃっていた持続的発展を考えた際に、まず目を向けるべきは、新規就農が可能な潜在的な農業者の裾野を広げていくことがすごく有効ではないかと考えます。そうなった場合に、耕作放棄地が出た場合はその人にあっせんするなど、つまり既存の、2年たったから、このタイミングから土地を取得しなさい、賃貸しなさいだけではなく、その気になれば新規就農できるという方がまちに多くいらっしゃる状態というのは、非常にまちにとっても健全な状態ではないかと考えます。なので、そのためにも、この地域おこし協力隊の制度は、3年たった際にすぐに就農しなくてもよく、仮にこの3年間の間で学び得たことで、新規就農とは違った形で農業に携わるという選択肢もでき、またそこから2年間、さらに研修を受けることもできという、さまざまな時間的な制約からも開放され、かつ、新規で就農を希望する方にもいろいろなプログラムを提供できるというメリットがあると考えております。この上富良野において、そういう新規耕作地がすぐに出てくる状態ではないという現状を鑑みて、こういう潜在的に新規の就農できる方をふやしていくことが大事ではないかということに関しては、町長に同意してもらえるかどうか、考えをお伺いします。

答弁 町長 斉藤繁

11番小林議員の御質問にお答えいたします。全くそのとおりといいますか、潜在的に農業を担ってくれる人がまちに多くいることは全く異論のないところです。ただ、そこに地域おこし協力隊とかが絡んでくると、地域おこし協力隊の方は3年、その後2年とか、時間的なリミットがありますので、当然、その人たちが入れかわって、潜在者が入れかわっていくのかなと思いますし、初期に来られた方が3年なり5年たった後、チャンスに恵まれずに上富を去っていく方も、そうなるといるのかなと。そこら辺の問題もちょっと意識してやりまして、今後においては調査、研究をとは思っていますが、基本的には、先ほど小林議員の御指摘のとおり、後継者なども含めて、新規に就農、後継者、そういう方の潜在的な数がいるということが、今後の農業の発展に非常に寄与するものと私も考えております。以上です。

再質問 11番 小林啓太

それでは、ちょっと確認というか、まとめになってくるのですが、この質疑応答で町長と考えがすり合わせられた部分としては、仮に地域おこし協力隊ではなかったとしても、やはりまちに潜在的に新規就農できる方というのを育てていくことが非常に重要であり、また、そういう人を育てていく上で、上富良野独自の魅力ある研修プログラム等があるのが今後望ましい姿であるということが、今回、この質疑応答で確認できたことだと思うのですが、まずその点に関して確認いたします。

答弁 町長 斉藤繁

11番小林議員の御質問にお答えいたします。― 93 ―私も、この質疑応答の中で、非常に共感する部分もかなり数多く、理解できる部分もあったのではないかと思います。特にまちの独自の研修制度などについては、調査、研究して、つくる、整えるだけではなくて、ニーズとペアでPRなども積極的にしていって、潜在的な後継者、それらの数を確保していくという点は認識を一致したところだと考えております。以上です。

再質問 11番 小林啓太

それでは、最後に御質問させていただきます。私も非常に有意義な質疑応答ができたのではないかと今考えておりますが、今回、最後にお話ししていた、上富良野独自の魅力的な研修プログラムづくりなどは、地域おこし協力隊からの応用などでもできる可能性もあるのではないかとも考えております。最初の御答弁で町長は、地域おこし協力隊、農業支援員制度に関して、ほかの市町村での実施状況について調査、研究を行い、メリット、デメリットを整理していきたいと言われていました。具体的にいつまでに調査、研究を行い、メリット、デメリットを整理し、制度導入の可否を判断するのか、最後にお伺いして、質問を終了したいと思います。

答弁 町長 斉藤繁

11番小林議員の御質問にお答えいたします。調査、研究、他市町村の制度を聞き取りなどして、調査、研究することは、今すぐにでもこれはできることだと思っております。ただ、いつまでに制度として可否を判断するかというのは、なかなか難しいものがありまして、今すぐちょっと私、いつまでというのは持ち合わせておりません。その辺、ちょっと御了承願いたいと思います。以上です。

出典:上富良野町議会 令和3年第1回定例会 2021年3月9日 議事録 PDF(97ページ) 間違いを知らせる