みんなの議会

上富良野町議会 令和2年第2回定例会 2020年6月24日

(1)町のインターネット通信環境整備の方針に関して/(2)オンライン教育に関して

2020年6月24日、上富良野町議会の一般質問で、小林啓太議員が「町のインターネット通信環境整備の方針に関して」「オンライン教育に関して」について質問し、町長 向山富夫、教育長 服部久和、総務課長 宮下正美が答弁しました。

質問者
小林啓太 議員
答弁者
町長 向山富夫、教育長 服部久和、総務課長 宮下正美

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 11番 小林啓太

私は、さきに通告していた2項目8点について、町長と教育長に対して質問いたします。まず初めに、町長に対し、町のインターネット通信環境整備の方針に関して5点、お伺いします。コロナ禍に起因する、これからの新しい生活様式に対応する上で、インターネット通信環境の整備は行政業務、また、住民福祉の観点からも、今後より一層様々な分野で重要性が増してくると考えられます。そこで、次に挙げる5点について、町としての方針を明らかにされたく思います。1点目は、行政手続のオンライン化に関して。2点目は、役場内での感染症が発生、もしくは疑われる等の状況が発生し、職員の出勤が困難になった場合のリモートワークに関して。3点目は、病院や介護施設におけるオンライン面会の実施に関して。4点目は、市街地と農村部の通信速度の格差是正に関して。5点目は、町長自身が積極的にオンライン化を進めていくべきと考える事業に関して。続いて、教育長に対し、オンライン教育に関する3点を御質問します。こちらも、コロナ禍を発端に様々な分野でオンライン化が進む中で、教育の分野においても、子どもたちの学ぶ権利を守るべく、柔軟かつ急速な変化が求められています。一方で、その変化の一部は、子どもたちの将来や教育の現場にとっても有益であると私は考えます。そこで教育長に対し、次の3点をお伺いします。1点目は、GIGAスクール構想の取組について、本年度の進捗状況と今後の計画に関して。2点目は、緊急事態宣言下の休校期間中に、東中小学校において行われたオンライン授業等について、町として取組に対する評価、今後の課題、他校への展開に関して。3点目は、この先再度新型コロナウイルスの感染拡大により、休校せざるを得なくなった際のオンライン教育に対する町教育委員会としての方針について。以上、2項目8点になります。よろしくお願いいたします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

11番小林議員の2項目の御質問にお答えさせていただきます。まず、1項目めの町のインターネット通信環境整備に関する5点の御質問にお答えさせていただきます。まず、1点目の行政手続のオンライン化に関する御質問でありますが、町では「上富良野町行政手続等における情報通信の技術の利用に関する条例」を制定し、対応できる手続からオンライン化を進めてきているところであります。また、行政手続のオンライン化に当たりましては、それに対応したシステム構築が必要となり、町単独でのシステム整備では多額の費用を要しますことから、北海道と道内市町村により構成される「北海道電子自治体共同運営協議会」による電子申請システムを活用しているところであります。また、住民票などの取得につきましても、コンビニ交付システムを整備し、御利用いただいているところであります。次に、2点目のリモートワークに関する御質問でありますが、今般の感染症予防対策におきましては、各事業所での感染症対策として、分散勤務やテレワーク勤務の推進などが国から要請されたことを踏まえ、町におきましても新たな勤務体制の整備の一環として、自宅での業務が行えるよう「在宅型テレワーク制度」等の取扱要綱を定めたところであります。また、職員の勤務場所について、同一敷地内の研修室や公民館大ホールなどを活用し、分散勤務の実証も行ったところであります。今後も、実証結果を踏まえ、リモートワークについて研究をしてまいります。次に、3点目の病院や介護施設におけるオンライン面会の実施に関する御質問でありますが、現在、町立病院及び特別養護老人ホームにつきましては、昨年12月以降、インフルエンザ及び新型コロナウイルス感染症の予防対策として、入院患者及び入所者の方との面会制限を行ってきているところであります。この間、各施設におきましては、ガラス越しでの面会、または御希望によりましてビデオによる入所者様の様子を御家族に見ていただくなどの対応を図ってきているところであります。御質問のオンライン面会の実施につきましては、御家族等から特に要望が寄せられている状況ではありませんが、面会制限はいましばらく継続するもの― 28 ―と想定されますことから、今後の推移や御家族及び入所者の皆様の意向を伺った中で対応に努めてまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、4点目の市街地と農村部の通信速度の格差是正に関する御質問でありますが、既に御承知のとおり、市街地エリアについては民設民営による光サービスが提供され、そのサービスエリアに含まれていない農村部においては、公設民営によるFWA(固定無線)方式によるインターネットサービスが利用できるよう、町として整備し、町内の情報通信環境の格差を少しでも縮小すべく取り組んできたところであります。しかし、日々高度化する情報通信サービスの利用や動画サイトの普及拡大により、必要な通信データ量も増大している状況にありますことから、利用環境については格差が生じているものと認識しております。これらの改善策につきましては、今後、研究・検討し、解消を目指し、取り組んでまいりたいと考えているところであります。最後に、5点目の積極的にオンライン化を進めていくべきと考える事業に関する御質問でありますが、国におきましても、2000年以降、積極的にオンライン化が進められてきており、行政機関内の手続の多くにつきましては、オンライン化が進められ て い る 状 況 に あ る こ と 、 さ ら に 、 マ イ ナ ンバーカードの普及等により、一層オンライン化が加速していくことなどが予想されますので、現在、具体的なオンライン計画は持ち合わせておりませんが、町民の皆様や行政において必要とするものについて、関心を持って研究してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。

答弁 教育長 服部久和(教育長は2022年3月まで)

11番小林議員の新型コロナウイルス感染予防に対するオンライン教育に係る3点についての御質問にお答えいたします。1点目のGIGAスクール構想における進捗状況と今後の計画についてでありますが、まず、本年度の事業につきましては、「公立学校情報通信ネットワーク環境施設整備事業」を実施することとしております。さらに、このたびの新型コロナウイルス感染症の影響により、国においては、令和2年度補正予算の中で総額約2,292億円の「GIGAスクール構想の加速による学びの保障」とした予算化が図られたことから、町といたしましても、今定例町議会に1人1台の端末整備と併せまして、上富良野小学校及び東中小学校内に設置するサーバーの整備費など関係する補正予算を御提案させていただいているところであります。次に、2点目の東中小学校において実施されましたオンライン授業についての御質問でありますが、新型コロナウイルス感染予防における臨時休校中の5月に、5・6年生を対象として3回実施されたところであります。各家庭での通信環境の違いやハードが統一されていないことから、操作方法の違いなどが課題として挙げられておりました。他の学校の展開につきましては、さきの元井議員の御質問にもお答えしましたとおり、ネット環境やパソコンの所有状況等の課題が少なくないところですが、オンライン授業実施に向けて、各学校と十分な協議・検討を進めてまいりたいと考えております。3点目のオンライン教育に関する教育委員会としての方針についての御質問でありますが、全ての子どもたちにとって、よりよい教育環境を実現するためにも、国の方針に沿って取組を進めていくことが重要と考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。

再質問 11番 小林啓太

まず、1項目め、インターネット通信環境整備に関して、町長に再質問いたします。1点目の行政手続のオンライン化に関してですが、町単体でのシステム整備については、多額の費用を要するということで、町独自のシステム開発が得策でないことは理解しました。そこで、御答弁にあった北海道電子自治体共同運営協議会による電子申請システムに関して、現時点で上富良野町の住民に係るサービスは9件の様式のダウンロードのみとなっています。参考までに、旭川市は242件、富良野市61件、八雲町90件、士幌町などは14件というような数字を確認しています。今後、利用の拡大の予定はあるかお伺いいたします。

答弁 総務課長 宮下正美(総務課長は2022年3月まで)

11番小林議員からありました、現在、町が運用しております電子申請システムの部分でございます。今言われた上富良野町の部分は、様式のダウンロードしかなかったということでしたか。それ以外に、ぴったりサービスというのがございまして、そちらのほうでは、オンラインということで、児童手当に関するシステムにつきまして、今8手続分、載せている状況になってございます。あと、それ以外の手続につきましては、随時準備できたものから拡大するということで、今後も拡大― 29 ―に向けて検討していきたいと思います。以上です。

再質問 11番 小林啓太

今後の拡大の予定があるということを確認させていただきました。また、マイナポータルなど、マイナンバーカードの普及を前提とした事業と、さきに上げた電子申請システムのサービス、こちらは一部連動しているようにも見受けられるのですが、今後はどのように共存していくものなのかをお伺いします。

答弁 総務課長 宮下正美(総務課長は2022年3月まで)

11番小林議員からありました、いわゆるオンライン手続の関係というところの質問かなというふうに思いますが、基本オンライン手続というのは、インターネット等を使って手続をするものでございます。その中で、手続には大きく分けて二通りの手続があります。一つは、いわゆる申請者の個人確認をしなくていいようなもの、いろいろなお申込みですとか、厳密な本人確認をしなくていいようなものは通常のメールとかでも送っていただいたり、ファクス等で送っていただくのと一緒で、単なるお申込みという部分が一つと、もう一つは、手続に対して厳格な本人確認を必要なもの、これは役場の窓口でもいろいろな申請書とか出していただくときに、その人がご本人かどうかというのを確認する二通りの手続が大きく分かれます。そのうち、ファクスのように本人確認の要らないものについては、単純に出していただくだけで結構なのですが、いわゆる本人確認が必要なもの、特に今回でいきますと定額給付金のオンライン申請のように申請者の本人確認が必要な場合には、実際には電子証明というのが必要なのですけれども、今、民間でもそういうのが出ておりますが、日本としましては、いわゆるマイナンバーカードもその本人確認書類としてオンライン上で使えるというふうになっていますので、マイナンバーに関しましては、今後いろいろな手続を進めていく上では、いわゆる本人確認要のもので連携していくという形になってございます。以上です。

再質問 11番 小林啓太

私は、行政手続のオンライン化が進み、住民の間でも利用が促進されれば住民の利便性が向上することも当然ですが、職員にとっても仕事の生産性が上がり、職員にしかできない業務により専念できるのではないかと考えます。そこで、町長にお伺いします。新しい生活様式に対応するため、また上富良野町の行政業務をさらに進化させていくためにも、リーダーシップを発揮して行政手続のオンライン化を進め、スマート自治体を目指していくお考えがあるかお伺いいたします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

11番小林議員からのオンライン化に対します認識についての御質問にお答えさせていただきますが、私といたしましては、こういった手続、あるいはそういったものが進んでいくことを期待しておりますし、また進んでいくであろうというふうに理解もしております。ただ、一方、もろ手を挙げて推進するということのみならず、多くの国民の中には根強く残っているのはやっぱり個人情報が漏れたりしないかと、あるいはシステムトラブルがないかとかというようなことがいまだに不安材料として潜在しているという実態がございますので、そういった技術的な信頼度を高めたり、インフラ整備をするということは、これは一自治体でなかなか手が届くところでもございませんので、そういったオンライン化にすることによって、私どもマンパワーも非常に効率的な仕事に向けられますので、そういったことも含めて、推進をしたいというのは基本的な立場でございます。

再質問 11番 小林啓太

ぜひ、スマート自治体を目指して推進していただければと思います。2点目の役場内でのリモートワークに関してですが、答弁にございました分散勤務の実証に関しては、どのような評価をされているのかお伺いいたします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

11番小林議員の御質問にお答えさせていただきます。今回初めて分散勤務というものを試行してみました。まず、現場の課題としては、分散勤務に対応できるようなハード整備がまず最低限度のものが必要だということからスタートいたしまして、それと、それぞれ今、各仕事の現場でパソコン等はもう必需品でございまして、そういったものを他に持ち運び、あるいは移動するというようなことは非常に厳格な制限の下で利用されておりまして、それらを持ち運び、また、そういうものがなければ実際仕事ができないという点もございまして、それらをどうやって克服して分散勤務をするかというようなこと、さらには、自宅勤務は別として、分散勤務の中で、今年はたまたま試行したときには、公共施設の利用制限を図っておりましたので、使われていないスペースを活用しましたけれども、もしそういうスペースがない中で分散勤務を行うとしたら場所の確― 30 ―保をどうするかとか、非常に課題が多く、今回見つけることができましたので、現実に即した方法をさらに研究検討してまいりたいと考えております。

再質問 11番 小林啓太

この点に関しては、もちろん、今後またさらにコロナウイルス感染拡大により出勤できないとなった際に、やはり行政の仕事がストップしてしまうことが町民としてもとても懸念されることでありますので、ぜひ、今のうちにからいろいろな備えをしていただければと考えます。3点目の病院や介護施設におけるオンライン面会の実施に関してですが、まず、ガラス越しでの面会やビデオによる入所者の様子を御家族に提供するなど、それぞれの施設が限られた条件の下、入所者やその御家族の方のために工夫をされていることに敬意を表したいと思います。今後、御家族や入所者の方から要望が寄せられれば、意向に従った中で対応を取られるという答弁だったかと思います。オンライン面会の実現は、平常時の面会を代替するものある同時に、遠方にいる親族とも顔を見て会話ができるツールであるものと考えます。例えば町外にいて、これまで年に1回しか来町できなかった入所者の御家族の方が、頻繁に入所者の方と画面越しにコミュニケーションが取れるというようなツールだと考えております。これに関しては、入所者の方にとっても精神衛生上、有益なものであると私は考えますが、面会制限が解けた後でも要望に応じて対応していく考えがあるかどうかをお伺いいたします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

小林議員の医療、介護施設等におきますオンライン面会についての御質問にお答えさせていただきますが、現在のところは、状況を入所者、あるいは入院者、御家族の皆さん方が理解をしていただいておりまして、今取り得る対応の中で御理解いただいておりますが、今後こういうことが長期化するということになりますと、やはりメンタルの面がございますので、対応していくことが必要かと思います。病院現場や介護現場の担当者に聞きますと、またそういうことに対応できるようなツールも今開発されてきているような、あるいは普及を目指しているような実態もあるというふうに聞いておりますので、多種多様でございまして、自分で意思表示ができる方もおりますし、また、なかなかそれが難しい方もいたりということで、画一的な仕組みをもって対応できるものではないなというふうに考えておりますので、ぜひ、そういう様子を見たい、また様子を伝えたいというようなことにどうやって応えていけばいいかということで、これはさらに改善が必要だという認識は持っておりますので、しっかりとそういった情報収集しながら、どういうことが私どもにできるかと、またどういうことが家族や何かに求められているかということをしっかり把握してまいりたいと考えております。

再質問 11番 小林啓太

ぜひ、この点は引き続き入院されている方や入所者の方の声に耳を傾けていただければと思います。4点目の市街地と農村部の通信速度の格差是正に関してですが、必要なデータ量の増大に伴い、市街地と農村部で格差が生じてしまっている現状を認識され、解消を目指して取り組んでいただけるという、とても頼もしい答弁に、農村部に住む一町民として実現を切に願うばかりでございます。個人的にも、コロナ禍以前は少し遅いかなと思う程度でしたが、リモート会議などが行われるにつれて、実質的な弊害を感じるようになりました。そこでまず、同じく農村部に住まれる町長に、もし何か御自身に関しても、ここ最近、通信速度等に関して弊害を感じたことがあったら教えていただきたいと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

小林議員の御質問にお答えさせていただきます。市街地と農村部の通信格差が存在することは、もう私も日常の日々の生活の中で、実は体験をしております。特に、冒頭お答えさせていただきましたように、動画等の情報のやり取りをするような場面については、非常に歯がゆい思いをしながら何とかやっているのが実態でございまして、当時、FWAを整備したときには、そういったことは今ほど普及していなくて、ああ、通信格差が一定程度解消できたのかなと思っていた矢先でございましたけれども、これほどの速度で通信量の増大が必要になってくるということを想定しておりませんでした。これは、なくしていくことをどうすればできるかということをさらに研究をして、とにかく、どこに住んでいても最善の情報収集、あるいはネット環境が整うことを目指してまいりたいと思います。

再質問 11番 小林啓太

町長と思いを共感できていた部分はとても嬉しく思っております。弊害を感じたのと同時に、充実したインターネット環境さえ整備されていれば、農村部の活性化の可能性も大いに感じるに至りました。― 31 ―さきに教育長に質問したオンライン授業などの教育関連分野、またスマート農業を目指す農業分野、オンライン診療などが進む医療分野、緊急時の災害分野など、そして移住定住を見据えた観光分野。私ごとではございますが、先日、知人を介し、都内で勤務する方が在宅勤務になったので1か月ぐらい上富良野に行きたい。だが、私が運営する民宿に長期での滞在は可能かという問い合わせがありました。しかし、当施設の平均的なインターネットの速度を伝えると、「高速で安定したネットへのアクセスが必要なので残念ながら諦める」といったような回答をいただきました。このように、整備がなされていない状況が続けば、多くの機会損失につながると同時に、整備さえされていれば、様々な分野での機会創出につながると考えますが、町長は早期での解消を目指して取り組むお考えがあるか、この点に関して最後にお伺いできればと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

小林議員の通信の環境整備に関します御質問にお答えさせていただきますが、いずれにいたしましても、目指す思いは共有できているのかなと思いますが、いずれにいたしましても、相当の投資を伴う事業でございまして、現在のFWAを活用しながら、なるべく現在あるものを利活用を図る一方で、皆さんが望まれている速度の格差是正につながるような仕組み、加えて、財政に過度な負担にならないような方法と全てがうまく組立てできるような方法がないかということをこれからも研究してまいりますし、国においても、今いろいろな提案が町のほうにも寄せられておりますので、それらも参考にしながら、なるべく早く方向づけをしてまいりたいと考えております。以上でございます。

再質問 11番 小林啓太

では、続いて、オンライン教育に関して、教育長に伺います。1点目と2点目に関しては、重複する部分も出てくると思いますので、併せて再質問させていただきます。オンライン教育に関しては、従来の学習を補完する役割のほかに、高度な技術を生かして効果的な学習を行うという側面や、これからますますデジタル化していくであろう未来を生きる力を学生たちが養うという側面があると考えます。このたびの東中小学校の取組は、まさに皆が暗中模索しているオンライン教育に対して、国内でも先進的な事例であると私は評価しています。もちろん、特任校であるという特殊な環境であることは加味したとしても、現実までに至ったプロセスはまさに立ちはだかる困難な課題に対して、今できることは何かを真摯に考え行動に移した先生方の努力と、そこに力を与える親御さんの協力のたまものだと思います。その試行錯誤の中から得た知見を共有し、同じ町内にある学校でも生かせれば、全国的にも特出した上富良野スタイルの教育を上富良野の未来を担う学生たちが享受できるのではないかと信じています。そこで、先生方へのヒアリングを通じ、やはり先ほどの教育長の答弁でも言われていた、各家庭での通信環境の違いが大きな課題であると感じました。その中でも、要保護世帯や準要保護世帯など、家庭にインターネット環境を整備するのが特に困難な家庭などに対する支援などは検討されているかお伺いいたします。

答弁 教育長 服部久和(教育長は2022年3月まで)

11番小林議員の御質問にお答えをしたいと思います。東中小学校の取組を褒めていただきまして大変ありがとうございます。基本的には、東中でやったことが町内の教員と共有できるというふうに考えておりますし、当然、先ほどから元井議員のほうにもお話ししましたけれども、研修だとかをしっかりと検討する中で、東中の例を有効に活用できるのではないかなとそんなふうに思っているところです。それで、質問されたのが、元井議員のほうにもお話ししていましたけれども、国の制度等がもう既に発表されていまして、要保護世帯、準要保護世帯については、モバイル通信の関係の貸付けだとか、あと通信料に対する補助だとか、そういうものが既に補助メニューとしてありますので、ただ、コロナの関係で学校が休んでいるという中でネット授業がされるという条件がありますので、それらの条件が整ったほうがいいのか整わないほうがいいのか分かりませんけれども、そういう場面になったときにはそういう対応を速やかに取っていきたいと。そのために準備を今進めたいということで、アンケート調査等も進めながら準備をしていきたいなというふうに考えています。

再質問 11番 小林啓太

では、今のお答えの内容は、要保護世帯や準要保護世帯に対する支援に関しては、コロナ禍とそれ以外では対応は異なるという認識で間違いないでしょうか。

答弁 教育長 服部久和(教育長は2022年3月まで)

11番小林議員の御質問にお答えをしたいと思います。現状のところは、コロナ禍の対応になります。そ― 32 ―の後の部分は、学校の中でインターネット授業がどういうふうにされるかということがありますので、それはまた次の時点での話になるということで御理解をいただきたいと思います。

再質問 11番 小林啓太

インターネット環境確保のため、家庭にパソコンがない学生に対しては、タブレットの貸出し等は各学校で可能か、伺いたいと思います。

答弁 教育長 服部久和(教育長は2022年3月まで)

11番小林議員の御質問にお答えしたいと思います。学校で持っているものを貸出しすることは可能ですし、そのようにしなければならないかと思います。ただ、今、各学校にある台数というのは本当に知れていまして、全然足りるものではないですし、今回、補正で1人1台の予算を組んでいますので、それがどれぐらい納入されるかという、それによって対応の仕方というのは変わってくるのかなというふうに考えております。

再質問 11番 小林啓太

続いて、インターネット環境がない学生に対しては、移動通信機器の貸出しや、もしオンライン授業が開催されることになれば、町の公共施設を利用するなどの方策も考えられますが、今のところどのような手段が検討可能とお考えか。すみません、先ほどの元井議員の質問と重複になってしまうかもしれませんがよろしくお願いします。

答弁 教育長 服部久和(教育長は2022年3月まで)

11番小林議員の御質問にお答えいたします。コロナの状況の中で学校がお休みになっているという中での対応ということで限らせていただきたいと思います。したがって、コロナのときなので、むやみに公共施設に来たら駄目なのですね。そういうことで、個々の対応をしていかなければならないというふうに考えています。そのためには、ハードがそろっていなければどうしようもないというのが一つですし、もう一つ、通信ネットワークがなければどうしょうもないと。ネットワークがないところはUSBメモリーだったり、そういうものを活用した対応だとかも考えられますけれども、これら、これから検討していかなければならない案件だというふうに思っておりますので、御理解いただきたいと思います。

再質問 11番 小林啓太

続きまして、オンライン教育やデジタル教材は、現在、学校に来たくても来れない学生、例えばひきこもりのような学生などの学習補助にもなり得ると考えますが、そういった学生たちへの支援の一環としてのオンライン教育を推進する考えがあるかどうかお伺いいたします。

答弁 教育長 服部久和(教育長は2022年3月まで)

11番小林議員の御質問にお答えしたいと思います。不登校の子どもの対応としての一つの方法としては考えられますけれども、それはこれからもっともっと、基本的には学校に来てもらうというのが基本だというふうに、そこを努力すると。ただ、不登校であれが、当然、学力という部分は落ちてきますので、それを補完する意味で、そういうものがツールとして有効に活用できる可能性というのは当然あるかなとは思います。ただ、これは教育全体に係ってくるので、それらの検討をこれから十分していかなければならないなというふうに考えているところです。

再質問 11番 小林啓太

私もオンライン教育に関して全てを補えるものではないと思いますし、当然、対面での授業のよさであったり、あくまでもそれを補完するもの、補助するものというのは現在の位置づけであることは重々理解しております。その上で、東中小学校の先生に対するヒアリングでは、オンライン授業や動画授業の作成に取り組む過程で、伝え方や教え方を客観視することができ、先生自身のスキルアップにもつながったというお話がとても印象的でした。一方、最初のうちは一つの動画を作成するのにもとても時間がかかるということで、オンライン授業に取り組むことで先生の長時間労働化も懸念されます。この点に関して、学校間で情報共有し合うことで先生たちのスキルアップと生産性の向上が同時に図れるのではないかというようにも考えられますが、そこで、現時点ではどのような体制で学校間の垣根を越えて情報を共有しオンライン教育実施に向けて協議を進めていく考えかをお伺いいたします。

答弁 教育長 服部久和(教育長は2022年3月まで)

11番小林議員の御質問にお答えをしたいと思います。今年の教育行政執行方針の中でも述べさせていただいているわけなのですけれども、ICT推進協議会というものを設置して,ICT教育を進めていくというふうに考えております。コロナの影響等で学校の対応だとか教育委員会の対応が遅れていて、ま― 33 ―だ第1回目を開催できていませんけれども、そういう組織を持って情報の共有だとかスキルアップを図ってまいりたいというふうに考えているところでございます。

再質問 11番 小林啓太

では、ICT推進協議会の活動を今後も楽しみにしております。最後に、3点目の休校せざるを得なくなった際のオンライン教育に関して質問いたします。学びを止めないためにも、オンライン授業やオンライン学習は緊急事態下にあっても有効な手段になり得ると、これまでの議論でも考えますが、決して平常時とはいえない、今から機械の使い方や授業の行い方などのトレーニングをしていくことが、いざというときの備えになるのではないかと考えますが、今のうちからそういったトレーニングをする予定があるのかどうか、最後にお伺いいただければと思います。

答弁 教育長 服部久和(教育長は2022年3月まで)

11番小林議員の御質問にお答えをしたいと思います。ある日突然、コロナの影響というのが出てくるのだと思います。そのXデーが分からない中でどういうふうに進めるかというと、やはり準備をしっかりと進めていくということが重要だなというふうに考えています。その手始めとして、5月にアンケート調査をしているのですけれども、さらにインターネット環境とハードの所持に対する部分等、もう少し詳しいアンケート調査をして、しっかりとその状況をまず把握しようということで今考えております。その状況を把握した中で、次の展開で現実にハードが足りないのかどうなのか、また先生方の知識だとか、そういう部分、技術的なものも含めて、しっかりと順を追って進めていけるようにしたいなというふうに考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。

出典:上富良野町議会 令和2年第2回定例会 2020年6月24日 議事録 PDF(35ページ) 間違いを知らせる