みんなの議会

上富良野町議会 平成27年第4回定例会 2015年12月16日

(1)新規就農者に対する支援体制について/(2)農産物加工実習施設の整備拡充について/(3)鳥獣害の軽減と将来の対応について

2015年12月16日、上富良野町議会の一般質問で、髙松克年議員が「新規就農者に対する支援体制について」「農産物加工実習施設の整備拡充について」「鳥獣害の軽減と将来の対応について」について質問し、町長 向山富夫、産業振興課長 辻剛、建設水道課長 佐藤清が答弁しました。

質問者
髙松克年 議員
答弁者
町長 向山富夫、産業振興課長 辻剛、建設水道課長 佐藤清

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 3 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 10番 高松克年

さきに通告してあります3項目について質問いたします。第1、新規就農者に対する支援体制について。我が町において、過去においての新規就農支援の条件が厳しい状況にあるというふうに思っております。資金面や農業経営形態など、さまざまな指導が行われてはいますが、現在の新規就農の状況など、次の点について、町長に考えを伺います。1、5年間の認定新規就農者数と定着の割合はどのようになっているか。2、青年就農給付金事業、これは準備型と経営開始型とがありますけれども、その利用状況と受け入れ農家の状況はどのようになっているか。3として、新規就農女性の受け入れを積極的に行うべきではないか。4として、農業振興計画における新卒やUターン、Iターン、また、このごろでは、孫ターンというのがあるそうですけれども、それらを含めた就農支援の制度の整備が必要ではないか。1項目めです。2項目めとして、農産物加工実習施設の整備拡充について。現在の加工場は非常に老朽化してきています。6次産業化に向けた基礎的な実習の場として、今後の期待に応えるような施設整備の拡充が必要ではないかと考えます。また、農産物の持つ機能性を高めるための商品開発が行われるような施設が必要だと思いますけれども、町長の考えをお伺いしたいと思います。第3として、鳥獣害の軽減と将来の対応について。鹿や熊、アライグマ、カラス、ドバトなどによる農作物への被害の拡大が見られます。今後、恒久的な駆除や防護方法を考えなければ被害を減らすことができないと考えております。次の点について、町長に考えをお伺いします。過去3年間の上記の駆除の頭羽数はどのようになっているか。また、2として、猟友会の方々の努力や支援により、現在の駆除が成り立っている現況にあります。今後の駆除対策をどのように考えているのか、また、恒久的な対策をどのように考えているか、町長にお伺いしたいと思います。以上です。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

10番高松議員の御質問にお答えさせていただきます。まず、1項目めの新規就農者に対します支援体制に関する4点の御質問にお答えさせていただきます。1点目、2点目につきましては、後ほど担当課長のほうより、お答えさせていただきたいと思います。3点目の女性の新規就農者の積極的な受け入れにつきましては、4点目にもあります御質問と共通いたしますことから、あわせてお答えさせていただきますが、性別・年齢を問わず、就農支援制度等の整備を図りながら、確実に就農増につながるよう取り組みを進めてまいりたいというふうに考えております。現在、町におきましては、第7次農業振興計画の着実な実行を念頭に置きまして、実践計画の策定作業を進めており、その一環といたしまして、農業振興審議会において御審議を賜り、先般、戦略的施策の提言という形で答申をいただいたところであります。今後、第7次農業振興計画や、これらの提言をもとに具体的な施策・事業を盛り込んだ計画を策定してまいりたいと考えております。女性の積極的就農や、就農支援制度の整備につきましては、農業関係各機関との連携を図り、具体的な施策に結ぶよう検討を進めてまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、2項目めの農産物加工実習施設の整備拡充に関する御質問にお答えさせていただきます。当町の農産物加工実習施設は平成6年に開設し、既に20年が経過しておりますが、建物自体はさらに古く、老朽化が進んでおり、また、各機器類につきましても頻々に修繕・修理を行いながら使用している状況にありますので、施設としての機能が低下していることは認識しているところであります。町といたしましては、豊富な地場農畜産物を活用した新製品の開発、6次産業化を含めた新たな事業展開を促進する観点から、これらの施設は必要な施設・機能であると認識をしておりますので、農産物加工実習施設の根本的な整備につきましては、重要な産業施策の一つとして位置づけた中で、方向性を見出してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。また、農作物の機能性に着目した商品開発につきましては、大いに期待が持てる分野でありまして、大学や専門機関などと連携を図り、情報収集など、関心を持って対応してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、3項目めの鳥獣被害の軽減と将来の対応に関する2点の御質問にお答えさせていただきます。1点目の駆除数につきましては、後ほど担当課長― 45 ―より、お答えさせていただきます。2点目の今後の駆除対策につきましては、現在、議員御発言のとおり、地元猟友会の御理解ある御協力のもと行われている現状にあります。また、平成23年度には防護柵の設置について、農業者の皆様に御検討いただきましたが、事業化に至らなかった経過もあるところであります。現在、中山間事業を活用し、鹿被害対策用の電牧柵設置事業を行っておりますが、さらに駆除の担い手となる狩猟免許取得者の確保を図るため、免許取得に係る費用の助成や地元猟友会の運営に対する支援をさせていただいているところであります。今後におきましても、これらの事業を継続するとともに、安定した効果的な対策を講じることが必要と考えておりまして、関係機関とともに調査や研究に努めてまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。

答弁 産業振興課長 辻剛

まず、1項目めの1点目、5年間の新規就農者数と定着の状況に関する御質問にお答えをさせていただきます。平成24年度に2件、本年度1件の合計3件が、ここ5年間において新規に就農された件数となっております。また、全ての就農者が現在も営農を継続されております。次に、2点目の青年就農給付金事業の利用状況でありますが、事業が発足した平成24年度から本年度まで、この間、4年間におきまして、経営開始型の利用が3件ありましたが、準備型につきましては、現在まで利用がない状況となっております。また、受け入れ農家の状況につきましても、準備型に該当する事案がないことから、受け入れ農家も発生していない状況にあります。次に、3項目めの1点目、平成24年度から平成26年度の過去3年間の駆除数に関する御質問にお答えいたします。平成24年度におきましては、エゾシカが151頭、ヒグマが3頭、アライグマが23頭、カラスが160羽、ドバト・キジバト合わせまして175羽であります。平成25年度におきましては、エゾシカが63頭、ヒグマが3頭、アライグマが9頭、カラスが88羽、ドバト・キジバトが107羽であります。平成26年度におきましては、エゾシカが136頭、ヒグマが1頭、アライグマが29頭、カラスが80羽、ドバト・キジバトが25羽となっております。過去3年間の合計では、エゾシカで350頭、熊が7頭、アライグマが61頭、カラスが328羽、ドバト・キジバトが307羽となっております。以上です。

質問 10番 高松克年

最初にお伺いした5年間での認定の新規就農者数の定着ということでお伺いしましたけれども、3件という新規就農者数は、非常に地域としても少ないのではないか。自然減の農家戸数からいっても決して補える数ではありませんし、これは考え方にもよるのかもしれないけれども、農家戸数の減少による人口減少、それと町内での消費額の減少は地域経済にも大きな影響を及ぼす。これをそのままにしておくということはどうなのだろうと。これが地域経済にとってもマイナスのスパイラルに加速していくようなことになるのではないかと思うので、これを防ぐために、この新規就農に対する支援策を充実させるということをお伺いしているわけですけれども、町長に、このことについてどういうふうに考えているか、3件というのは、この地域において適正と思っているかどうかというのをお伺いしたいと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

10番高松議員の農業の新規就農者に関します御質問にお答えさせていただきます。就農者の件数について、多い少ないはともかくといたしまして、就農される方より離農される方の率が圧倒的に多いという実態は私も非常に危惧をしているところでございます。どのような形で新規就農者をふやすことにエネルギーを用いるのか、あるいは離農者を出さないことを優先させるのか、非常に悩ましいところでございますが、私、機会あるごとに申し上げておりますのは、北海道等にも強く最近申し上げているのですが、離農のきっかけが、例えば年金受給になったようなきっかけ、あるいは道内共通して減少があらわれてきているのは、国で、あるいはそれぞれ都道府県で事業が行われております基盤整備事業、こういったものが意外と離農のきっかけづくりになっている側面があります。そういう中から、私も北海道にも機会を捉えて申し上げておりますが、そういった農業基盤整備事業は、担い手に農地を集約しようとすることが裏に秘められておりますので、そういうところから、それをきっかけに離農をする農家の方々が離農しないで、経営の作型、経営類型を変えて、残れるような施策をあわせて行っていく必要があったのではないかということで申し上げておりますが、北海道のほうも、実は、今、振り返ってみると、まさしくそこ― 46 ―は抜けていたということで、普及センター等の力もかりて、大きな面積を大きな機械を使って営農するという形は担い手に託すにしても、農業を続けられるような形は、北海道としてもしっかり見ていきたいということで、最近、思いを聞いておりますので、上富良野町といたしましても、そういうような方向づけができるように、農業関係機関等と協力をしながら、何としても離農者数を減らすような、もちろん新規就農者をふやすことも大事ですが、あわせて取り組んでいきたいと考えているところでございます。以上でございます。

質問 10番 高松克年

作型の移行ということには非常に期待を持てるところだと思うのです。その部分への新規就農の役割というか、それを認めて、そこへ押し込んでいくというか、そのことも大切だと思うのです。確かに、一形態の中で、それらの方向へ向いていく余力が生まれるということが確約できれば、それはその方法もあるかもしれないけれども、今の状況でいうと、社会的な状況も含めて、難しい部分もあるのかと思うので、その辺については、ぜひ対策として進めていくという中に組み込んでほしいというふうにも思います。続いて、現状で、入り口に当たる準備型が利用されていないという原因としては、案件がなかったというよりは、受け入れ農家をマッチングできなかったというか、それらのことが大きい要因だったのではないかと思うのです。現在、国の準備している資金の中でも、青年就農資金などは、以前我々がお世話したときよりは5割ぐらいふえて3,700万円。昔、たしか聞いていたのでは2,400万円ぐらいが上限だったと思いますけれども、それぐらいのところまで広げられて、しかも、今言っている青年就農給付金事業なんかも非常に拡充されて、使い勝手のいいようなことになっているのですけれども、それらが十分に利用されていないというところにも一つ問題があるのではないかと思うのですけれども、それについてもお伺いしたいと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

10番高松議員の御質問にお答えさせていただきます。広い意味でいいますと、農業就業者をどのようにふやしていくかということかなと思いますが、青年就農制度の準備型について、私なりに理解しているところを申し上げますと、今、資金的なサポートも含めて、制度としては、私は整っている制度ではないかなというふうに理解をしております。ただ、現実に、これまで上富良野の中で新規就農者、今で言う準備型に区分されるような形で就農されている方、何件も存じ上げておりますけれども、それとあわせて、指導される農業者の方がセットになりますので、そういう中で、どちらかといえば、誤解をしないで聞いていただければと思いますが、どちらかといえば条件が不利で、立地条件等さまざまな、農業経営を営む面において、条件が十分でないがために離農されたところを、えてして、新たに農業を志す方々のための場所として、町としては提供してきた、あるいはお世話をしてきたような傾向がないかなというふうに私は理解しておりまして、何十年も営農を続けてきた方が、将来の経営を断念するような状況に至った後を、経験不足の新規の方々が、そこに新たに就農して、なりわいとして成功させるということは、仮に指導される方が熱心に取り組まれても、非常に越えがたいハードルがあったのではないかなということで、そういったことをもう1回原点に返って、本当に今持ち合わせている能力で、それに指導者がサポートすることによって、将来ひとり立ちしていけるかということまで掘り下げて私は組み立てる必要が、上富良野町にとってはあるのではないかというふうに考えているところでございます。

質問 10番 高松克年

今、町長の反省の話が出たのですけれども、それは、確かに出てくる状況、来られた方の方向性、そういうものがうまくいかない場合というのは多々あったかとは思います。しかし、受け入れ農家として、今、現状で後継者が決まっていない非常に優秀なベテランの農家が散見というか、見られるようになってきました。また、農業をしたいという人たちが、自分では実感としてはないのですけれども、この間たまたま、我々がお世話になった酪農学園の先生のところへ行ったら、「高松、いい時代が来たぞ」と言うのです。どういうことなのだろうと思ったのですけれども、若い人たちに農業に対しての志向があると。うちの学校へ来ている学生の中にもそういうのが見られるぞという話を聞いたのです。帰ってきて、地域でどうかと振り返ってみたら、それらに対して、そういう声はなかなか聞こえてきているというふうには自分でも実感していなかったのです。これはどういうことなのだろうと思って考えてみたのですけれども、その中で、うまく農業後継者が定まっていないベテランの農家と、技術力とか経営力は非常にあるわけですから、その人たちとそういう人たちがうまくマッチングすれば、例えば今の言― 47 ―われるような準備型とか経営移行型というのをうまく使って、その間に研修してもらって、そして将来的には、受け入れ農家と話し合いとか――ニュージーランドでは、それらの支援体制が社会的にうまくできているのです。それで、あれだけの酪農大国を保っているわけですけれども、国は決して大きくはないけれども、世界に冠たる酪農の輸出というか、産業として成り立っているわけです。そういうところでは、入ってくる人と親方と、農家の経営をシェアして、分けて、お互いに、最初入ったところは四、六だろうと思うのですけれども、五、五とか七、三とか、そしてそのところで働いて、実力が認められれば資金を提供する銀行がつく、若い人に。そういうようなことで移行していくのです。それが酪農を守っていることにもなっているわけです。そういうことが、今の状況の中でできないかと、システムとして。上富だったら上富の農業の中でということをちょっと思い描いたのですけれども、それとしても、実際にそんな話を何件かの農家にしてみたところ、「それ、高松さん、おもしろいね」と、「俺もいろいろ見ているけど、俺もそろそろ考えなきゃならないのだ。それだったら、そういう方法はどうだろう」ということがあって、そのようなことを考えると、そういうことでマッチングできれば、そういうような農業の継承というところまでつながっていくのではないかと思うので、そういうことを考えることができないかどうか、町長にお伺いしたいと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

10番高松議員の御質問にお答えさせていただきます。外国の先進事例等につきましては、それぞれお国の国柄がそこに映し出されているのかなということ。日本におきましては、やはり農村のみならず、事業の継承というものは、世襲というのがやはり根強く残っている実態にありまして、ヨーロッパあるいは今のお話のニュージーランド等については、日本から比べると、そういうこだわりは非常に少ないのかなということで、その差はあるかなというふうに思います。ただ、後段、議員からお話ありましたように、マッチングというのは非常にかなめでございまして、いきなりいい指導者に、あるいはいい受け皿が整った農家に迎え入れられるということは、大変ハードルが高いかなというふうに思います。それで、先ほど申し上げました振興審議会の答申の中からも、御意見をいただいておりますけれども、まず、一義的に農業団体が主となるのか、行政がある程度主導性を持つのかは別といたしまして、そういった方が安心して研修を受けたり、あるいは事前の学習を重ねたりできるような、まず、環境がなければ、そういった学習活動を通じた中で、先ほどお話ありましたように、経営交代を計画されているような方とうまくマッチングできるような、そういう前さばきが、まず必要ではないかなというふうに思っておりまして、その部分については、これからの農業振興計画の中で、事業化できるように、私も非常に高い関心を持っておりますので、これから検討させていただきたいと思います。

質問 10番 高松克年

実際に希望する、やってみたらいいかもねという農家もありますから、本当にそれこそ、今、町長が言われるように、マッチングが難しい部分もあるかもしれませんけれども、ぜひ一歩進んでみてもらいたいというふうに思います。次に、現在、承知のとおり、北海道上富良野、最大の話題になっていますテレビドラマ「はらぺ娘」のモデルになっている女性たちに続く彼女たちが重要なポイントを、今この時期、2カ月ばかりにわたって、今までだったら、富良野というのはしょっちゅう聞きますけれども、上がついた富良野というのは初めてかなというぐらいセンセーショナルな出来事だと思うのですけれども、そのモデルになっている彼女たちに続く人たち、ある意味では、一つの先導者、パイオニア、開拓者と言ってもいい人たちになるのかなと思っているのです。それで、この人たちに学ぼうとする女性たちが恐らく出てくるというふうに思います。実際に、もう何 十 年 も な り ま す け れ ど も 、 新 得 の レ デ ィ ー スファームスクールとか、あれらを出てきた人たちについて、新得とかいろいろなところで、それに見習ってということもありますから、これをこの町で、この町に興味を持ってくれる人たちを生み出すということは重要なことだと思うので、ぜひ素早い、今、冬ですけれども、春になったらすぐそういうことが動き出す可能性がありますから、受け入れに対しての十分な支援体制というか、我々町民としての心づもりというか、そういうものをつくっていく必要があるのではないかと思うのですけれども、町長にお伺いしたいと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

10番高松議員の女性の農業就農者に関します御質問にお答えさせていただきます。私といたしましては、男女問わず新たな就農者がふえることを大いに期待をしているところでござい― 48 ―まして、先ほどのお答えと重複いたしますけれども、やはり就農をしやすい環境づくり、それと、農業に魅力を感じていただけるようなアピール、これも大変重要なことでありまして、高松議員の御質問の中にありました新得の女性の農業後継者を育てる学校につきましても、担当課に、その中身について勉強してくるようにということで指示もしているところでございまして、きのう、佐川議員のほうからも、男女共同参画のお話ございましたけれども、やはり女性が輝いてくると、何となく男性もついていくようなムードが出てきますので、大いに女性の皆さん方が農業分野でも活躍してくれることの後押しはしてまいりたいというふうに考えております。

質問 10番 高松克年

振興計画の中にも、今回、戦略的施策の提言という形で、就農に対しての支援をしていこうという姿が見られるということなのですけれども、今回の地方創生総合戦略の中で、現在、パブリックコメントに、町民の皆さんに論議を付そうとしている、人口減少を食いとめ、仕事をつくり出そうとする計画において、本町の基幹産業であり、将来の担い手育成、農業後継者の確保が必要とあります。その中で、非常に自分としては残念だと思うのは、31年度における評価指標として3人というのが載っていました。その前には、我々のところへ配られた資料では、○○というのは書いてありましたけれども、人数は入っていなかったわけですけれども、この3人というのは、先ほど聞いたように、5年間で3人というのと同じようなことで、これに対して、努力をどういうふうにしていくか、本当に言っている戦略的施策の提言という中に取り上げられているような形でいけるのであれば、もう少し積極的な、非常に3人というのは消極的な数なのではないかというふうに自分でも思うのです。それは残念なことなのですけれども、これに対して、やはり社会的な情勢、TPPがこの後どうなるか、かなりまだ不透明な部分がありますから、諸外国でどのように批准されてくるか、また、我が国でもどういうふうに批准するかに係ってきているわけですけれども、そういうようなことがありますから、もう一段の積極性が必要なのではないかというふうに思います。就農支援制度についても、国の施策、先ほどからやりとりしているように、資金対応等も以前から見ればかなり状況は整ってきているというふうにも思いますから、それらと呼応して、充実した支援制度として、具体的なものをつくってほしいと、つくるべきだというふうに思うのですけれども、いま一度、町長の決意をお願いしたいと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

10番高松議員の農業就農者の御質問についてお答えさせていただきます。総合戦略の中で示させていただいております数値につきましては、それが妥当かどうかということは、それぞれ御意見はあることでしょうが、ただ、町といたしましては、これまでの就農者の実績、それと、私非常に危惧をしておりますのは、既に何かの機会で申し上げているかと思いますが、北海道が上富良野町の10年後の農業者の戸数を、過去40年、50年の上富良野の農業者の実態をベースとして、10年後の農家戸数を町に示されております。それによりますと、現在200戸を超えておりますけれども、10年後には140戸を切るというような数字が具体的に示されておりまして、そういったことも勘案すると、やはり総合戦略の中におきまして、3戸というような数字については、それを超えることは望ましいわけですが、KPIを進行管理していく中で、確実にそれは果たしていくというような押さえをしているところでございます。一方、今後のことでございますが、新たな就農者、あるいはIターン、Uターンも含めまして、そういった方々が安心して農業を営んでいただけるような環境整備のために、ソフト、ハード両面を通じて、これは産業政策としてしっかりと、さらに充実させていこうという思いは強く持っておりまして、そういったことから、今回、振興審議会に戦略を示していただいたということで、これは上富良野町の存亡にかかわることでございますので、力を注いでいきたいというふうに考えております。以上でございます。

質問 10番 高松克年

続いて、農産加工場の整備の拡充についてですけれども、ここにも町長からの答弁にもありましたとおり、建物、機具・機材が非常に老朽化していて、しかも、メンテナンスに非常に時間とかお金もかかっているというようなことをお伺いしました。それらについてですけれども、この整備に対して、将来的なことを一つお伺いしたいと思うのですけれども、今までのような、地域の住民の人たちの、ある意味では生活を豊かにする、食生活を豊かにするための加工場と、これから求められている6次化に向けた一つの施策というか、それらを行っていくとすれば、生活を豊かにする部分と、また、産業として、それを成り立たせていこうとする部分というのは、かなり施設とか機具とか機材とか、その中には、ひょっとしたら将来的なことまで展望する― 49 ―のであれば、人材の確保、衛生管理とか、そういう面からいうと、ある一つの基準をクリアしなければならない部分というのは出てくるかと思うのです。そこら辺について、どのような考えで、ここにも書いてあるとおり、非常に前向きな答弁をもらったというふうに思っているのですけれども、これらについて、どういうふうに将来展望を持って、町長はこのようなお答えをいただいたのかということをお聞きしたいと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

10番高松議員の農産物の加工実習施設についての御質問にお答えさせていただきます。冒頭の答弁でお答えさせていただいておりますように、現在の加工場の老朽化度は非常に進んでおります。それと、今、将来を考えた中で、どういう位置づけにというようなお尋ねかというふうに思いますが、私といたしましては、これまでの加工場として果たしてきた機能、これは、一定程度町民の皆さん方に御理解をいただきながら、その役割というのは果たしてきたのかなというふうに考えております。次に、この先をどういうふうにするかということに関しましては、やはり機能性をさらに高めたものを想定することが必要であろうと。そして、そこから、当時、20年前に想定していなかったような6次化だとか、あるいは高機能食品だとか、そういったことが視野に入ってきていますので、そういうことに十分対応できるような機能を持った加工施設に、やはりグレードを上げていく必要があるというふうに考えておりまして、それと加えて、現在の加工施設が機能しなくなってから、さあ困ったでつなげるのではなくて、その流れを、今の御利用いただいている皆さん方、あるいはこれから利用してみようかなという、高い機能性を求める部分に期待を持っておられる方にも応えられるような、切れ目がなく整備できるような方向づけをしていくことが大事だというふうに考えているところでございます。

質問 10番 高松克年

農産物というか、今、テレビなんかでも、非常に農産物の機能性ということが言われてきているわけですけれども、これは、我々、本当に日本の国も豊かになって、以前だと栄養とおいしさと、腹を満たすというところだったのが、今は、栄養とおいしさと健康の保持、積極的に言うなら病気の予防ということを食に求めてきているところから、機能性というのを言われるようになってきているわけですけれども、これらの中にも、本当に身近に我々が接している食品、今言われているのはキノコ類とか、大豆の中でも黒千石の云々とか、ベリー類、ハーブ類とか、そばなんかにも食品としての機能性があるということなんかも出てきているわけですけれども、それらの加工まで手がけるということになれば、今、町長が言われるように、かなり高度な技術まで必要とする。それらを全部我々のところで賄うということはできないとすれば、ここにも書いてあるとおり、大学とか専門機関、道の中でも、江別にありますけれども、そういうようなところを使ってでも、その辺へ向いていくのが重要なことなのかと思いますので、ぜひそういうことを、それらについて町の中でも考えて、施策として取り上げていってほしいというふうに思います。続いて、鳥獣害の対応についてですけれども、これは調べてみたら、非常に難しい問題をいろいろ抱えているということが、この町でも同じようなことが言えるのかと思います。駆除の羽数、頭数なんかも調べていただきましたけれども、我が町の地域による特異性とかいろいろな、駆除をやっていただいている猟友会との関係とか、いろいろなことがあるのだと思いますけれども、残念ながら道の持っている駆除の傾向と一緒にはなっていない状況にはありますけれども、これらの背景にあるもとしては、やはり上富良野でどれだけの頭・羽数というか、それらあたりが実際に生息というか、お互いに生きているというか、そういう関係がはっきり見えていないところに少し問題があるのかなと思いますので、ここにも書いてあるとおり、関係機関とともに調査・研究に努めてまいりますということがありますけれども、それらのところで推計を、今までの捕獲頭数の変遷などから割り出せないものかどうかというのを、ぜひ調査をお願いしたいというふうに思います。その辺についてはどうでしょうか。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

10番高松議員の有害鳥獣の駆除についての御質問にお答えさせていただきます。この上富良野周辺、富良野圏域と言ったほうがいいのかなと思いますが、この地域に害をもたらすような鳥獣についての生息、あるいは生態等についての研究というのは、北海道においては、ある程度形が示されているのかなというふうに思っております。これらにつきましては、一町村でそういったことをなし得るということは非常に困難でございますので、北海道あるいは振興局を通じまして、そういった情報は収集できるものと思いますので、必要に応― 50 ―じてそういったものを収集して、活用してまいりたいと考えております。

質問 10番 高松克年

北海道で今大きく変わったのが、エゾシカの、以前は保護、管理だったのですけれども、たしかことしからだと思うのですけれども、保護が外れて、管理計画という形になって、これはもう危機的な状況だということを道も認識して、保護よりは、数をどういうふうにしていくかというところへ軸足を変えたのかなというふうにも思うのですけれども、我が町で頑張ってくれて、ここまでに――全道的にも、統計的に言うと22年に63万頭いたものが、26年度の統計では48万頭にまで減っているということが出ていました。前年より6万頭。これは、よるところは、狩猟によって、また捕獲によって減っているということだと思うのですけれども、このことに思いをいたしても、非常に北海道でも狩猟をしてくれる猟師さんたちの高齢化が進んできていて、上富の町も同じなのではないかと思うのですけれども、実に、50歳以上の人たちの狩猟というのが77%にまで上がってきていて、これが将来、一つ危惧するようなところだと思います。上富でも同じような傾向があるのかなと思うのですけれども、それをどういうふうにやっていったらいいのか、すぐ近くでは、占冠では管理狩猟というか、そういう方向へ向いている。道内でもそういうところは何カ所かありますけれども、今また新しく狩猟の業者というか、そういうのを委託するようなところも出てきているようなことが新聞にも出ていましたけれども、そのような方向を向いていかないと、年率で15%から20%、その地域の頭・羽数を減らしていかないと、鹿の場合ですけれども、ふえていってしまう。それより少ないと増頭していることになりますというような統計も出ているようなので、ぜひその辺については、将来的なことも含めて十分な手当てをお願いしたいというふうに思います。それと、ヒグマについては、ここでは人身的な害が出ていないから、動物がやられたと、牛やなんかがやられたということもないのですけれども、他の地域ではそういうこともあります。管内で、24年度ですけれども、77頭捕獲しているとあるのですけれども、上富の町でも、このエリアの中で3頭とか1頭とかということですけれども、これはどうにか、どんどんふえているという状況にはないのかなと思うのですけれども、将来的なことを考えたら、狩猟技術の問題とか、老齢化していく人たち、熊をとったことがない人たちが狩猟に加わっていくようなこともありますので、その辺についてはどういうふうに考えるか、お伺いしたいと思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

10番高松議員の有害鳥獣の駆除に関します御質問にお答えさせていただきます。まず、鹿に対しましては、議員が御発言のように、北海道におきましても、従来、長く、保護というような立場をとってきておりましたけれども、ここ近年は、管理というようなことにシフトしてきているところでございます。とりわけ、道東地区におけます被害が非常に、仄聞いたしますと、全道で年間60億円とか、そういうような被害を想定しているところでありまして、この駆除は非常に全道的に、今、課題となっているところでございます。そういう中で、当町におきまして、現在、猟友会に委ねているところが非常にあります。私も猟友会の会合等にも出席させていただいておりますけれども、確実に高齢化してきている実態にございます。それと、狩猟免許取得者を養成しようということで、町も応援させていただいておりますが、農業者の方の中にも免許を取られる方が出てきておりますけれども、これは、自己防衛ということが主でございまして、なかなか他の地域、自分のテリトリー以外のところへ活躍いただくということには至っていない現状でございまして、どのように狩猟していただける方を確保していくかということは、私どもは具体的な策は持ち合わせておりませんけれども、猟友会への支援等を通じて、人員が確保できるように努めていきたいというふうに思っております。いろいろ鹿肉を活用しようというような動きもあります。しかし、私もそういった事例を何カ所か勉強させていただいたこともありますけれども、なかなか料理に適するような、そういう狩猟の時期というのが非常に狭い時期しかないということをお聞きしております。しかも、狩猟した直後の処理、これらも非常に課題だということで、これは成功するかどうかわかりませんけれども、養鹿も一つの方法だというような考えも示されておりますが、これは、私としては、上富良野についていえば、防護柵が整備されることが、どちらかというと安定した対応になるのではないかなというふうに今でも思っているところでございます。それから、最後にお尋ねのありましたヒグマにつきましては、上富良野でもわなで捕獲している実績が ご ざ い ま す が 、 そ こ の 部 分 に つ い て は 、 私 もちょっと詳しいことはわかりませんけれども、いずれにいたしましても、銃を持って捕獲するというの― 51 ―は、なかなかハードルがあるのかなと思いますので、また、安全な方法で対応するようなことを、これからも研究してまいりたいと考えております。

質問 10番 高松克年

あと、アライグマとカラスとドバト・キジバトなのですけれども、アライグマの資料を調べていたら、これはちょっとまずいなと思うのは、確かに上富でも捕獲頭数がふえてきているのです。アライグマの性質というか性格というか、生息するところが水辺に近いところということで、各沢にも入り込んできていて、かなり広範囲に広がっているというところで、資料によると、肝臓障害を起こす可能性のあるレプトスピラ、それにアライグマ回虫、これが人にも感染するおそれがあるというのが書かれていて、しかも、これが全くの外来種のために、道の資料の中にもあるのですけれども、こう書いてあるのです。「既に定着し、被害を及ぼしている特定外来生物については、被害の程度と必要性に応じ、生態系から完全排除、封じ込めなどの防除を計画的かつ順応的に実施するか、地域の生態系に生ずる障害を防止する観点から、地域の事情に精通している地方公共団体や民間団体が行う防除も必要である。これらのものにより、防除の公示内容に従って 、 防 除 が 積 極 的 に 進 め ら れ る こ と が 期 待 で きる」、これは完全に封じ込めて、排除すべき種としてアライグマが挙げられているのです。ですから、本当に、既に全道各地と言っていいぐらいのところまで広がっているように聞きます。しかも、ここでふえていく要素としては、非常に環境がいいというのもあるのです。川なんかもあり、何もありということで、食べるものもある。そういうことで、これに対しての防護策というか、駆除策というか、これは自分は知らなかったのですけれども、こういうような人と共通の感染するようなものがあるということになると、問題が起きてからでは遅いのではないかなという、そんなに心配する必要もないのかなと思ったりもしますけれども、そのことは全体に知らせるべく必要があるのかなというふうに思います。カラス、町の神社の林を切ったために、カラスがいっときねぐらを失って、どこへ行くか。今のところは害になるようなことは見受けられませんけれども、春になって、それがどこへどういうふうに移動していくか、非常に農業にとっても、農作物の被害というか、そういうものが出てこなければいいがなという懸念もありますので、その点についてもお願いしたいと思います。あと、キジバト・ドバトについてですけれども、これは、大豆を非常に高性能な機械でまくようになって、1点1点落としていくような形になって、それらをぽんぽんぽんととられると、そこからはあと生えてくる予定がないことになるのです。そんなこともあって、農家の人たちは駆除をお願いしたいのだというふうに思うのですけれども、それらと。あと、ドバトですけれども、これが牛舎の中へ入ってくる。牛舎と牛舎を渡り歩くのです。今のところは、感染的な肺炎とか、そういうものはかなり地域でも、以前のことがありますから、抑えられてはいるのですけれども、そういうところもちょっと危惧するところがあります。そういうことも含めて、ぜひこのことについても、畜産農家と提携してというか、知らせがあったときには、ぜひお願いしたいというふうにも思います。あと、これらについて、町長にもう一つお伺いしたいのは、先ほどちょっと養鹿という話がありましたけれども、沢の中に囲いをつくって、それに追い込んでというか、驚かしてはいけないのですけれども、それらをうまく誘導しながら柵の中へ追い込んでくるというような施設も、恒久的な駆除の方法としては必要なのかなと。普通のときには自由に出入りできるところなのですけれども、シーズになると囲って、そこへ追い込むというか、そういうようなこともやられているところも、白糠とか、向こうのほうではあるようにも聞いていますので、それらについての検討もお願いしたいと思うのですけれども、一言お伺いできればというふうに思います。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

10番高松議員の有害鳥獣等の被害防止についての御質問にお答えさせていただきます。個々の鳥獣被害につきましては、これは、これといった得策はなかなか見出せませんが、一上富良野町だけの取り組みで解決できるものでは多くはありませんので、北海道のほうが、全道的な視点から対策を講じるのが有効であろうと思いますので、それらと呼応して取り組んでまいりたいというふうに考えております。また、それぞれ地域の固有の課題等についても、北海道のほうに積極的に意見を述べて、有効な対策を求めるように、私のほうもそういった取り組みに意を用いてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。

答弁 建設水道課長 佐藤清(建設水道課長は2020年3月まで)

12番中瀬議員の町道の区分でございますけれども、まず、認定の基準というのがございまして、1級につきましては、役場、駅、病院、その他の公共施設からそれぞれの地区に縦貫する道路及び定期バス、スクールバス等の路線である道路でございます。これを重要幹線道路というふうに位置づけております。次に、2級でございますが、二つ以上の地区が連絡している道路。その道路の沿道に住居がおおむね30戸以上ある路線でございます。これを幹線道路として位置づけております。その他の道路につきましては、1・2級以外の道路の部分でございます。それと、幅員等の基準もございまして、1級につきましては、市街地、用地幅が14メーター以上、郊外におきましては10メーター以上。2級につきましては、市街地10メーター以上、郊外におきましては7メーター以上。車道幅員については、1・2級とも5メーター以上というふうになっております。以上でございます。

出典:上富良野町議会 平成27年第4回定例会 2015年12月16日 議事録 PDF(50ページ) 間違いを知らせる