みんなの議会

上富良野町議会 平成20年第2回定例会 2008年6月17日

(1)交通安全対策について/(2)地方自治体における地球温暖化対策制度の推進状況について

2008年6月17日、上富良野町議会の一般質問で、佐川典子議員が「交通安全対策について」「地方自治体における地球温暖化対策制度の推進状況について」について質問し、町長 尾岸孝雄が答弁しました。

質問者
佐川典子 議員
答弁者
町長 尾岸孝雄

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 12番 佐川典子

さきに通告のとおり、質― 23 ―問させていただきます。まず、1点目は、平成20年6月1日道路交通法が改正施行され、児童及び幼児が自転車を運転する場合、また、保護者がお子様を自転車に同乗させる際に、ヘルメットを着用するよう努力義務づけられました。このチャイルドメットの助成について伺います。2点目は、地方自治体における地球温暖化対策制度の推進状況について質問いたします。今日、地方自治体も地球温暖化対策が義務づけられ重要な課題です。2007年3月には、環境省が「地球温暖化防止対策地域推進計画ガイドライン」を改定し、温室効果ガス排出量、算定手法や対策のあり方について、市町村に明記するよう改めてあります。本町では、どのような対策に着手しているのか、お伺いいたします。あわせて、地球温暖化対策推進法第8条と2002年の同法第20条も含め推進状況を伺いたいと思います。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

12番佐川議員の2項目の御質問にお答えさせていただきます。まず、1項目めの交通安全対策についてでありますが、議員御指摘のとおり、道路交通法が改正されまして、児童・幼児の保護者は、自転車に乗車する児童・幼児にヘルメットをかぶせるよう努めなければならないと、保護者への安全対策の努力義務が規定されております。平成20年6月1日に施行されているところでございます。さて、議員の御質問にありますヘルメットの助成についてでありますが、ヘルメットの価格も3,000円前後と比較的安価であり、保護者の経済的負担についても大きくないことや、チャイルドシートの使用が義務化されたときの対応など、総合的に判断した結果、保護者の責任において対応することが望ましいと考えているところであります。したがいまして、町といたしましては、助成措置を講ずる考えはありませんが、今後は、保育所、幼稚園、学校等を通じまして、道路交通法改正によります児童・幼児へのヘルメットの着用による事故防止について、保護者への啓発活動を積極的に実施するとともに、必要に応じてヘルメット販売店や価格等の情報提供に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。次に、2項目めの地球温暖化対策制度の進捗状況についての御質問にお答えさせていただきます。今日の環境問題は、これまでのような公害、騒音、ごみといった身近な問題から、地球温暖化防止など地球規模の大きな問題に発展をいたしているところであります。平成9年には地球温暖化防止京都会議において、温室効果ガス削減にかかわる議定書が採択されました。世界的な取り組みの重要性が確認されたところであります。このような状況を踏まえまして、日本においても地球温暖化対策の推進に関する法律が平成11年4月から施行され、国、地方公共団体、事業者、国民が一体となって地球温暖化対策に取り組むこととなったところであります。この法律の施行に伴いまして、同法第8条では、国において京都議定書目標達成計画を定め、国、地方公共団体、事業者及び国民のそれぞれが講ずべき温室効果ガスの排出の抑制等に関する基本的な事項が定められたところであります。また、同法第20条では、国、都道府県及び市町村は、温室効果ガスの排出の抑制等のための総合的かつ計画的な施策を策定し、実施するよう努めるものと規定され、地方公共団体にあっては、地球温暖化対策地域推進計画の策定が義務づけられたところであります。本町におきましては、地球温暖化対策地域推進計画は、平成21年度を目途に策定する予定としておりますが、議員も御承知のとおり、地球温暖化対策の推進につきましては、行政の努力だけでは到底解決するとができ得ない大きな課題でありますことから、町内事業所や町民への理解と協力を得ながら、推進することが極めて重要であると私なりに考えているところであります。したがいまして、今後は、行政、各事業所、町民の責務や役割分担等について、十分に協議を進めながら、計画の策定に向けて努力してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。

質問 12番 佐川典子

上富良野町においては、町の関係機関、生活安全推進協議会、交通指導員会、交番、各学校、幼稚園、保育所はもとより、地域住民会の見守り隊や多くの女性団体、商工会関係やライオンズクラブなどの奉仕団体や職場に至るまで、交通安全推進と子供たちの安全通学のための交通指導の支援を承っておりますことは、他市町村の見本であり、交通事故撲滅のための皆様の御努力に対し深く感謝し、また敬意を申し上げるところでございます。小学生においては、少年団、部活動、スポーツ活動など、帰宅してから再度自転車で学校やセンターへ、また、お友達のところや習い事などへの交通安全を願うとき、さらに、職場から幼稚園、保育所に― 24 ―お迎えに行かれる保護者と子供さんの自転車同乗の安全性を考えるとき、チャイルドメットの重要性が望まれるところです。幼児・児童の自転車乗車時のけがの約6割が、頭のけがで、同乗させていた幼児のけがの4割が、致命傷になりかねない頭部のけがだということです。そこで、伺いたいと思います。今後、全町挙げて輪禍死ゼロ目標2000日を掲げている交通安全推進の町として、どう町民に表現していくのか、伺いたいと思います。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

12番佐川議員の御質問にお答えさせていただきます。まず、交通安全対策でありますが、議員の御質問にありましたように、我が町におきましては、それぞれの組織、団体の御協力をいただきながら、現在、死亡事故ゼロの継続1,236日か5日ぐらいの継続をさせていただいておりますが、これはひとえに地域の皆さん方の交通安全に対する理解と、それぞれの関係する団体・機関の皆さん方、個々の皆さん方の交通安全に対する深い御理解のたまものと感謝を申し上げるとともに、交通安全対策の推進をより一層進めていくように、地域の皆さん方の町民の皆さん方の交通安全に対する認識を深めていただくように努力をしてまいりたいと思っているところでありますので、御理解を賜りたいと思います。

質問 12番 佐川典子

過去において、チャイルドシートの件があったようですけれども、あのときも少しでも助成を考えてほしかったと思っております。社会情勢も刻々と変化し、現在は、ガソリンの高騰や地球温暖化、また、健康ブームにより、将来においても自転車の利用が見直されてきております。当然、子供も保護者も関心が高まってきております。全道一を誇る上富良野町独自の施策やチャイルドメットの助成は、出生率を2%にまで上げたいという町長の気持ちをストレートに住民に伝えられることができると思います。住民の安心安全のため、交通事故から子供を守るという意識を目に見える形で町民に示す策はあるのか、改めて伺いたいと思います。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

12番佐川議員の質問にお答えさせていただきます。チャイルドシートの問題等々も含めての御質問であります。当時、チャイルドシートが義務化したときに、町としてもいろいろと議論、いろいろと御意見等々も承りました。しかし、いろいろな状況のもとでチャイルドシートにつきましては、御案内のとおりあっせん、いろいろな対応、情報提供等々の対応を図らさせていただいて、行政としての支援は実施いたしておりません。今回のヘルメットにつきましては、努力目標が定められたということでありますし、今、議員の御質問にあります、例えばヘルメットの対応を図るとするならば、上富良野町には1,530名の子供さんがいらっしゃると。この方々への対応ということと、また、チャイルドシートにつきましても、御案内のとおり我が町におきましては、北海道におきましての特殊出生率は1.15ということでありますが、現在、我が町におきましては1.85ということで、全国の1.36よりもずっと率の高い出生率を確保しているところでありまして、それらのこと考えますと、ヘルメットに対応してチャイルドシートに対応しないということには、私としてはならないと。やはり義務化されているものが前提であると認識をいたしておりますし、両方とも対応するということは莫大な財政支出がなされるというようなことから、今日、その平等性を考えていきますと、先ほどお答えさせていただきましたようなお答えになるということで、御理解を賜りたいと思います。

質問 12番 佐川典子

自動車の運転や歩行者にも啓蒙の形の一つとして、旗やティッシュ配りなどさまざまなことをされていますけれども、交通安全の大切さを理解でき得ると考えておりますが、価格も先ほど比較的安価でありということをおっしゃっておりましたが、伸び盛りのお子様が2人、3人といらっしゃる家庭においては、物価の高騰で食費は約1割はもう上げられておりますし、給食費も上げられております。また、あらゆる出費がかさんで、その上、税金もまた値上がりしているところです。将来を担う子供を育てる保護者は本当に大変だと思っております。若い世代にエールを送る意味においても、骨組みを検討していく考えはないのでしょうか、どうか、また伺いたいと思います。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

お答えさせていただきます。さきにお答えさせていただきましたように、行政は限られた財源の中で、平等、均衡のとれる行政運営を進めていかなければならないということを基本としているわけでありまして、今、議員がおっしゃるように、現在の社会情勢におきます厳しい生活環境の中でこの財政支出をするということは、各家庭― 25 ―におきましても大変であるということについては十分認識をいたしているところでありますが、行政といたしましては、ヘルメットを優先するのかチャイルドシートが優先するのかというようなことを考えますと、やはりチャイルドシートのときに対応したように平等性を考えた中で、今回はそれぞれの対応を図っていただく、個々の対応を図っていただくためのいろいろな施策の展開をしながら、支援策については考えさせていただくということであります。ただ、出生率等々のことも考えながら、子育て支援対策につきましては、他の分野で私は他に劣らない支援策を講じていると認識をいたしております。ですから、すべて、あれもこれも全部100%対応するということは財政規模からしてなかなか難しいということでありますので、今、実際の母子保健の健康の問題、あるいは、妊産婦の問題、いろいろなそういった子育て支援対策の面につきましては今年度も拡大をしておりますし、今回の定例町議会にも就学以前の乳幼児の医療費の軽減策等々の対応も提案させていただいているというようなことで、重要な部分につきましては、その対応をさせていただいているということで御理解を賜りたいと思います。

質問 12番 佐川典子

先ほどから何度もお答えの中にありましたが、財政難ということは、本当に皆さんがもう理解していると思っております。でも、若い世代が行政に関心を持たないということは、自分たちのことを考えてくれていないというあきらめのムードも少しはあるような気もいたします。そういったことを考えて、もう一度、検討を進めていかれるような考えはお持ちでないのか、伺いたいと思います。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

お答えさせていただきます。子育てを進めている世代の人たちが、行政は何もしてくれないと思っているというふうな、行政離れの考え方を持っておられるというような御質問でありますが、まことに残念なことだなと思うわけであります。チャイルドシート、あるいは、ヘルメットということよりも、それ以前に行政として重要な子育てのため、子育てをしているお母さん、お父さんのために、町としては最大限の他の自治体と比較しても決して劣らない、上を行く支援策を講じていると思っているところであります。そういった中で、ひとつ限られた財政をそのような面で今使わせていただいているということで御理解をいただきたいと。ヘルメット並びにチャイルドシートそのものを行政が支援しないから、子育て時の方々の行政支援がゼロであるという認識は、ひとつ持たないでいただきたいなと思います。

質問 12番 佐川典子

先ほど、助成するのには多額なお金がかかるというようなことをおっしゃっていましたが、助成の方法にはいろいろなことが考えられると思います。全員に一度に渡すとかそういうのではなくても、幼児を先に対象として考えていくだとか希望者のみにしていくだとか、数年置きに少しずつふやしていくとか、また、金額的なものにおいても、1,000円単位だとかいろいろなことも考えていけると思いますので、少しでも検討を進めるようにお願いしたいと思います。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

支援策には、今、議員の御質問にありましたように、いろいろな手法があるということは私も理解しております。ただ、行政は、対応する場合においては、住民に対する平等性を考えていかなければいけないということを基本に行政執行をさせていただいておりますので、そういった平等性を考えるのと、もう一つは、限られた財源を使うためには、その目的に沿った、重要性、緊急性、必要度等々を考慮しながら判断しているということで、御理解をいただきたいと。先ほども申し上げましたように、ヘルメット、あるいはチャイルドシート、そういったものがどっちのほうを優先するのかということ、また、同時並行で対応するのかというようなことも含めながら考えなければならないと思いますが、現時点では、チャイルドシートで対応したように、ヘルメットについてもお答えしたとおりの考え方を持っているということで、御理解をいただきたいと思います。

質問 12番 佐川典子

次に、環境問題についての御質問をさせていただきます。昨年12月に行われた、第4回定例会の一般質問で申し上げましたように、環境基本法地球温暖化対策推進法第8条に示します基本理念や地域の自然、社会的条件に応じた環境保全や温暖化対策の施策を策定する環境保全対策推進班的な部署を設置するお考えはないのかと。また、第5次総合計画にも加え、課の窓口の事務分掌にも加えて進めていくべきではないのかという質問に町長から、組織体制はこのままだが、町民生活課生活環境班が早急に事務処理ができるように対応し、第5次計画の中に位置づ― 26 ―けるよう努めていくとのお答えをいただいておりました。改めて、第5次の基本構想にどのように位置づけて組み込んでいくのか、概略でもいいので教えていただきたいと思います。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

佐川議員の環境につきましての御質問にお答えさせていただきます。さきにもお答えさせていただきましたように、地球温暖化京都議定書等々の対応の中で、国が法律を定めました。この法律の中の8条は、国が何をすべきかということをとらえてありまして、自治体が何をすべきかということは4条で提起されているところでございます。この4条の中で提起されている部分、また、20条につきましては、基本的にはこれもまた国が何をすべきかということを提起しておりまして、自治体がやるべきことにつきましては、21条で各自治体はこうあるべきだという規制がなされております。その中で、さきにお答えさせていただきましたように、平成21年度をめどに住民と事業所の皆さん方、行政とが一丸となって対応でき得る我が町の計画をつくり上げていきたいと思っているところであります。また、総合計画の中には、この項目について細かくは書いておりませんが、総合計画における基本構想につきましては、まちづくりの基本構想、すなわち精神論を記載させていただいているところでございまして、環境保全ということで別項目で押さえていることではないということで、御理解をいただきたいと思います。ただ問題は、来年度に向けて、21年度に向けて、住民の皆さん方、事業主の皆さん方、事業家の皆さん方、そして行政と、一丸となった地球温暖化対策地域推進計画をつくり上げていきたいと。これが法律にのっとった形の中でつくり上げていこうということでありますので、御理解をいただくとともに、行政組織の中におきましては、さきの定例町議会で議員から御質問がありました部分について、環境生活班の中でこの分野を所管するように事務分掌についても整理をさせていただいているということでございますので、御理解を賜りたいと思います。

質問 12番 佐川典子

地球温暖化をいかに考え学習し、防止策を立てるのか、それは気象のみならず生態系への影響、水不足、農業への打撃、感染症の増加、災害の激化など、経済や社会活動に悪影響が複合的に生じる可能性も含め考える必要がありますので、とても期待しております。また、全道180市町村のうち、62市町村が5月31日付で策定しております地球温暖化に対することで、小さいころから子供の教育にも温暖化対策の勉強をしている学校があり、教育の面からも地域格差が生じないようにということで、今後どのように進めていくのか、もう一度お伺いします。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

お答えさせていただきます。基本的には、議員も御承知のとおり、北海道が環境宣言を行いまして、その中で行動メニューをつくり出しております。その行動メニューと環境宣言の八つの行動パターン、これらを重点としながら関連を持ちながら、町としても、それらの計画をもとにした地域環境の整備を促進を図るような温暖化対策の推進を図る、言うならば、CO2 の削減に対する対応を取り組めるような計画をつくり上げていきたいと思っておりますので、この計画策定に当たりましては、また議員からのお知恵、御指導等々もいただければと思っておりますので、御協力をお願いしたいと思います。

出典:上富良野町議会 平成20年第2回定例会 2008年6月17日 議事録 PDF(31ページ) 間違いを知らせる