みんなの議会

上富良野町議会 平成16年第1回定例会 2004年3月10日

(1)三位一体改革の実現性は/(2)合併しないで生き残れる道は/(3)広域連合を進めては/(4)給食業務について

2004年3月10日、上富良野町議会の一般質問で、小野忠議員が「三位一体改革の実現性は」「合併しないで生き残れる道は」「広域連合を進めては」「給食業務について」について質問し、町長 尾岸孝雄、教育長 高橋英勝が答弁しました。

質問者
小野忠 議員
答弁者
町長 尾岸孝雄、教育長 高橋英勝

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 小野忠

私は、さきに通告いたしました2項目について、町長、教育長にお伺いをいたします。まず、先に町村合併に対する町長の基本的な考え方について質問をいたします。カラスの鳴かない日はあっても、合併を論じられなかったりマスコミが取り上げない日はないほど、世の中は合併という大きな渦の中に巻き込まれ、翻弄されているように感じます。こうした中にあって、町長も意欲的に取り組んでおりますが、基本的にいかがお考えなのかについてお伺いをいたします。まず第1点は、三位一体の改革であります。補助金の廃止・縮減、地方交付税の見直し、税源の移譲をする三位一体の改革については、時折報道はあるものの、我々の期待するような方向には至っていないような感じがします。税源の移譲といっても、税源に何があるか。税を負担する企業はないし、人も減少しつつある中で、町長は三位一体の改革がどのような形で実現するとお考えか。どのような形かは無理にしても、三位一体の改革の実現性についていかがお考えか、お伺いいたしたいと思います。2点目は、我が町が合併をしないで生き残れる道はないのかという点であります。我が町の一体性、継続性を確保する点から合併しない方が望ましいかと思います。財政は合併してもしなくても苦しいのは五十歩百歩かと思います。我が町なりに個性ある自立ができるまちづくりを進められないのか、この点についていかがお考えか、お伺いをいたしたいと思います。まず3点目は、町村合併と男女の結婚を同一視することはできませんが、結婚の場合は、迷い、ためらいがあった場合は失敗する例が多いとは聞いております。合併は国の方針だからとか、特例措置を期待して全部が合併しますと、特例措置も特例でなくなる可能性もあります。貧しくとも歴史ある我が町を残すために、合併協議会には参加せずに、広域連合で事務処理することについてはいかがお考えか、お伺いをいたしたいと思います。以上3点について、町長の率直な所信をお伺いをいたします。次に、教育長にお伺いをいたします。まず、給食業務について。新学期を控えて、入所・入学する児童生徒の中で、アレルギー体質の子を持つ親が少なからずおられるようであります。給食とアレルギーとの関係で、どこまで食事制限することができるのか、極めて難しい問題だと思いますが、成長期に必要な栄養がとれないことは命にかかわることなので、本町ではどのように配慮されているかを承知いたしたく存じます。私は、施設・学校・保護者が子供の状態をしっかり把握することによって、すくすくと子供は心身ともに発達すると思っておりますが、教育長の御所見を賜りたいと思います。以上で終わります。― 59 ―

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

5番小野議員の3点の御質問にお答えさせていただきます。まず、1点目の三位一体改革につきましては、議員の認識と同様に、私も地方が求めている内容から離れているのではないかと強く感じているところであります。このたび一般財源化された国庫補助負担金を見ましても、その補助メニューを実施するか否かの裁量の余地はなく、あくまでも負担の移譲の感を強く持たざるを得ない内容となっているのであります。これに関しての国の対応策として、本年度以降3年間の暫定措置とされた所得贈与税については、人口1人当たり1, 674円を徴収する方法で財源措置され、残りを交付税措置とされたと言われておりますけれども、交付税総額が大きく削減されている状況からして、国庫補助負担金の削減相当額を他で措置されたとの実感は到底持て得ないものであります。なお、これからも引き続き実行されます三位一体改革の実現性については、今の段階で述べることはできませんが、少なくとも来年以降において削減対象となる補助メニューがどの分野に及んでいくのか、また、税源移譲される税目が最終的にはどれになるのか、そのことにより地方財政への影響がどうなるのかを十分に注視していかなければならないと考えておるところであります。次に、2点目の市町村合併に関する御質問でありますが、富良野圏域における市町村合併の状況については、昨年の1月に中富良野町が任意合併協議会から離脱したことにより、5市町村枠組みの合併協議の機会がなくなりました。その後、南富良野町と占冠村が法定合併協議会設立に向けて協議が進められていることは、既に御案内のとおりであります。このように、我が町を取り巻く近隣の市町村の状況からいたしますと、合併協議の機会がない現段階におきましては、必然的に自主自立の道に軸足を置いた中でまちづくりを進めていかなければならないと考えているところであります。次に、3点目の広域連合を進めてはとの御質問でありますが、さきの御質問にもお答えさせていただきましたように、財政状況がますます厳しい状況を迎える中で、単独での道に重点を置いたまちづくりを進めていく上においても、行財政の効率化は極めて重要な課題となります。そのためには、広域的に行政を推進することが最も有効な取り組みであると考えております。現在、富良野圏域では、広域連合準備室の設置については凍結状態でありますが、今後も広域行政の推進を圏域の市町村に働きかけ、その推進に努力してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。

答弁 教育長 高橋英勝(教育長は2004年9月まで)

5番小野議員の4番目の学校給食についての質問にお答えいたします。学校給食は、学校給食法に基づきまして、児童生徒の心身の健全な発達に資し、かつ食生活の改善に寄与することを目的として実施しており、本町では昭和38年から学校給食を開始し、昭和54年には学校給食センターを建設し、センター方式により、現在は小中学校合わせて約1, 200食を提供しております。多様化する食嗜好の中で栄養面に配慮し、バランスのとれた献立内容の工夫や衛生管理・安全対策にも細心の注意を払い、児童生徒に喜ばれる学校給食の提供に努めているところでございます。食事性アレルギーにつきましては、そばアレルギーが多いため、平成4年度からそばの使用を中止しております。また、長芋は材料としての使用が難しく、そのほか生卵やイクラ類の生ものは食中毒の原因として大きいため、以前から使用しておりません。近年、子供たちを取り巻く社会や生活環境の変化は、心身の健康にもさまざまな影響を及ぼしており、特に食生活では、飽食と言われる豊かさの中で、不規則な食生活や偏った食事内容による疾病も多くなり、栄養管理の問題点も指摘されているところでございます。また、食物アレルギーを持った児童生徒も年々増加の傾向にあります。本町では、平成4年度より食事性アレルギーの原因食品調査を学校を通じ実施して、毎月発行している給食だよりの献立表に使用材料を明記して、家庭及び学校に周知しているところでございます。平成15年は、14名の食事性アレルギー児童生徒がおりますが、学校、保護者と連携しながら、それぞれの児童生徒のアレルギー体質に配慮し、牛乳の代替としてお茶を提供し、パン給食の脱脂粉乳アレルギーにはパンをおにぎりに変えるなど、児童生徒の体質を考え給食を提供するように努めているところでございます。今後においても、食事性アレルギー児童生徒には、毎月発行しております給食だよりで給食の献立内容を周知し、該当する児童生徒に対しましては、これまでどおり学校、保護者と連携し、児童生徒の体質に合った給食を提供するよう配慮してまいりたいと考えておりますし、学校給食の衛生管理や安全対策にも細心の注意を払い、より安全でおいしい給食の提供に努めてまいりたいと考えておりますの― 60 ―で、御理解をいただきたいと思います。

質問 5番 小野忠

町長にもう一度お伺いいたしたいと思います。まず、合併問題の問題について、全面的、一点一点でなくて、一応合併問題についてはなかなか難しいなということを私も感じております。それで、合併はお嫁さんがいないからできないし、それからまた、広域連合をするにはまだちょっとお嫁さんがいないのかなと。このような状態が現在続いておるならば、自立でいかなければならないということを今回、今の答弁のところに出ておりますけれども、一応合併特例法は来年の3月でまず終わろうとしております。そこへもってきて、また、今、国は、この通常国会に対して新法を出そうというようなことも報道されております。こうなってくると、果たしてどういうことになるのかということは疑問視するものがたくさんあります。それで前回、町報の中で町の考え方を出していただいたもの、私資料を見てみますときに、ただ財政だけが平成20年になると80から60になってしまうのだと。それだけではやっぱり町民の皆さん方がわからない部分がたくさんあるのです。ただ、一度にただそれだけになるよというだけではだめではないかと思うのです。それで今後、やっぱりこのシミュレーションをきちっとつくって、そして、まずこの町報に公開すると。こういう細かいこともやっぱり紙面に書いて、やっぱり町長、今回の執行方針の中では痛みを伴うと出ているのですから、一応町民の皆さんにも痛みを伴ってもらうためには、やっぱりきちっとしたものをシミュレーションを出して、そして公開をしたら、町民の皆さん方も、ああ、そうかなという感じになってくるのでなかろうかと私は思うのであります。それで、町長、今後どうであろうと、やっぱりきちっとしたシミュレーションをつくって、それで町民に、広報誌に情報を公開していただくということができるのかできないのか。ここまでしか聞くことは 無 理 で な い か な と 。 幾 ら 聞 い て も そ こ ら 辺 はちょっと難しいのではないかと思いますので、そういう点ひとつもう一度御答弁をいただきたいと思います。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

5番小野議員の再質問にお答えさせていただきます。市町村合併につきましては、今、市町村合併特例法は、議員御発言のとおり、17年3月31日をもって終結するわけでありまして、きのうですか、合併促進新法が、特例法が閣議決定されて上程されたと。今国会で議決に向かって取り進められていくということでありますが。また新たに国は、町村合併の推進のために、今度は都道府県知事の権限を強化した中で対処していくわというような新法であります。また、今までのお話で私が何度も申し上げておりますように、現合併特例法による、その対応を受けるために市町村合併を促進するという考え方は私は持ち合わせていないと。将来の上富良野町のまちづくり、合併したらどうなるか、合併しないで自立でいったらどうなるかという姿をどうやってつくり上げて住民の皆さん方の理解を得るかと。議員御質問にありますように、今のところは我々は、合併をしたらということにつきましては、5市町村で合併研究会をつくって資料をつくったその限度を超える資料を提供することはでき得ない、協議をされておりませんのででき得ませんけれども、自立していったらどうなるかということにつきましては、今、我が町と美瑛町が自立のための研究会を発足して研究しておるところでありまして、これらについてもまとめ次第、議員の皆さん方にも御説明申し上げ、町民の皆さん方にも開示していきたいなというふうに思っておりますが、まずは自立した場合どうなるかという大きな課題は、一つには、財政的に厳しいから合併するということは、まことに残念なことではありますけれども、そういう方向性を選んでいきたくはないというふうに思いますが、何といっても、自立していくためにはかまどがどうなるかということが最も大切であります。ですから、財政状況がどうなるかということをまず住民の皆さん方にも知っていただかなければならないということで、町広報で北海道がつくり上げたシミュレーション、そして我が町が中期財政計画を立てたシミュレーションで説明をいたしておりますが、これも決してそうなるということではありません。今、先ほど三位一体改革でお答えさせていただいたように、これからの三位一体改革がどのようになっていくのかということも予測できない。国が地方財政をどのように導こうとしているのかということも予測できない。では、三位一体の中で財源移譲するという、税源移譲をすると言っているけれども、何の税源を移譲されるのか全くわからない。そういう中にあって、上富良野町がこれから先の財政計画を立てるということは全く不可能でありますが、中・長期の財政計画の中で先ほど議員がお話ししたように、平成20年度になれば、我が町の歳入構造は60億円ぐらいになるだろうという予測を立てました。昨年の2月であります。ところが、今― 61 ―年度、国が三位一体改革によります1兆円1兆円の対応をした結果、このままの状態でいけば、60億円歳入構造というのは平成18年、2年間早まるであろうというような中期財政計画を今年度の2月、1年後に立てざるを得ない状況にあります。しかし、これも、今、国は三位一体改革の中で減額する分、減らす部分だけは対応しておりますが、税源移譲の部分が、先ほども言いましたように、所得贈与税という部分でできた部分と、また加えて住民税の改正による増税の部分だけでありまして、基本的に税源が、所得税が移譲されてくるのか、消費税が移譲されてくるのか、過去にありましたたばこ消費税だとかいろいろな税がありますが、その何が移譲されてくるかによって町の収入状況は議員おっしゃるように変わってくるというようなことで、非常に見定めが難しいわけでありますが、そういう中にあって、これから財政状況の見通し、将来のまちづくりを目指す方向性等々につきましては、住民の皆さん方に御説明を申し上げて、自立の道を選ぶのか、合併の道を選ぶのか、そういうような判断材料というものを提起をしていくように、最大限の資料を作成していきたいなと。これから進めていきたいというように思っておりますので、御理解を賜りたいと思います。

出典:上富良野町議会 平成16年第1回定例会 2004年3月10日 議事録 PDF(68ページ) 間違いを知らせる