本別町議会 令和2年第4回定例会 2020年12月8日
フレイル対策で生活機能の維持向上
2020年12月8日、本別町議会の一般質問で、藤田直美議員が「フレイル対策で生活機能の維持向上」について質問し、町長 髙橋正夫、保健福祉課長 飯山明美が答弁しました。
- 質問者
- 藤田直美 議員
- 答弁者
- 町長 髙橋正夫、保健福祉課長 飯山明美
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 11番 藤田直美
2問目、フレイル対策で生活機能の維持向上を。フレイルは、健康と要介護の中間に当たり、早い時期の適切な介入、治療により生活機能を向上させ、健康な状態に戻すことができます。鬱など精神・心理面、閉じこもり、孤立などから社会の関わりが少なくなり、負の連鎖が広がることを止める取り組みです。高齢になると、筋力が落ちたり食が細くなったりするため、フレイルの早期発見で重症化を防ぐことができます。現在、新型コロナウイルス感染拡大で外出自粛が続き運動不足になりがちです。多くの高齢者も、ウイルス感染を警戒し外出を控えています。今後も感染対策の長期化が予想される中、体重や筋力が落ち、身体機能が低下している人もいると思われます。生活機能の維持、向上を目指し、以下3点について伺います。1点目に、コロナ対策における高齢者の健康維持対策について伺います。2点目に、本町におけるフレイル対策について伺います。3点目に、厚労省が始めた75歳以上の後期高齢者を対象としたフレイル健診の体制づくりと質問票の健康データの活用について伺います。
答弁 町長 髙橋正夫(町長は2021年6月まで)
〔登壇〕藤田議員2問目のフレイル対策で生活機能の維持向上の質問の答弁をさせていただきます。まず1点目であります。コロナ対策における高齢者の健康維持対策についてでありますが、今年度は外出自粛によります心身の不調などを予防するために、町広報紙5月1日号で高齢者向けフレイル予防のチラシを配布しましたほか、帯広シティーケーブルの番組ですね、OCTVのビバ!本別におけるフレイル予防の動画配信や感染予防と運動、口腔ケア、食事をテーマといたしましたチラシ、パンフレットの配布によりまして啓発活動を進めてきております。また、健康管理センターと地域包括支援センターでおおむね75歳以上の独り暮らしの高齢者270人に対しまして電話によります実態把握やサロン活動が中止になったことによる健康状態の悪化を防ぐために、保健師や栄養士、またケアマネジャーが個別に電話、または訪問などで相談を実施してまいりました。また、通所型の介護予防事業として実施しております、元気いきいき教室につきましては、感染症対策を十分に講じながら、これまで休止することなく実施してきておりまして、コロナ禍における運動機能低下防止などに努めているところでもあります。2点目の質問であります。本町におけるフレイル対策についてですが、介護予防として食事や運動についての指導や生きがいについての、げんきくんプロジェクトの実施のほか、今年度から高齢者の保健事業と介護予防などの一体的な実施事業として、本町の75歳以上の高齢者の健康状態を医療や健診、介護のデータを基にして分析を行ないまして、フレイルになりやすい対象者を抽出して、具体的な健康状態を確認して、食事や運動について高血圧や糖尿病などの悪化を予防するために、保健師、栄養士が対象者に個別訪問などを実施しているところであります。また、地域で行われておりますサロン活動など高齢者の通いの場にも出向きながら、フレイル予防の啓発を行なうなど、フレイル状態の質問を参加者に記載いただき、予防が可能な対象者の早期発見に取り組んでいるところであります。3点目についてですが、フレイル健診とは、従来実施している後期高齢者健診と質問票を併せて使用する健診をいいまして、本町で集団健診や個別の健診全てにおいてこの質問票を使用させていただいております。しかし、75歳以上の健診受診率は現在10%未満となっておりまして、生活習慣病で通院している割合が町内の75歳以上の対象は1,551人ということで、そのうち83.6%に当たる1,297人に上り、ほとんどの方が通院先で健康管理を受けている現状であります。医療機関と連携を図りながら、通院中の方の情報提供、共有をするとともに、サロン活動などで広く質問票を活用することでフレイル対策に努めてまいりたいと考えておりますので、今後とも御理解をいただきますようによろしくお願いしたいと思います。以上申し上げて、御質問の答弁とさせていただきます。
質問 11番 藤田直美
フレイル健診を受けているという方が10%未満という形でお聞きしました。また、フレイルという言葉もなかなか浸透していないのかなという認識でおります。また、周知、啓発を今後も進めていくことが重要だと思いますし、特に重要だと思われるということは、身体的なことではなくて、社会との接点が減ってしまって、人付き合いがおっくうになり、ふさぎ込みがちになるソーシャル、あるいはメンタルのフレイルということが今コロナ禍の中で取り上げられております。町内の高齢者の各種サークルでも、感染拡大の心配から参加者が減り、ひきこもりや鬱などを心配されている方々が多くおります。厚労省は、75歳を対象としたフレイル健診を推奨しておりますが、早ければ早いほどよいとされています。本町の健診の対象年齢の幅を広げ、検査方法も各種、今後も工夫していくことが必要だと考えますが、その点についても伺いたいと思います。また、医療面においては、健診など受けているという83.6%の方が医療の部分で指導も受けているということでしたが、フレイルにかかる段階である高齢期における減量の注意が注目されておりまして、BMIパラドックスといって74歳まで行なっているメタボ健診、これが高齢者にダイエットを勧めることになると。勧めるとアルブミンが低下し、足腰が弱ってしまうという状態になると聞きました。70歳以上になるとちょっと太めがいいという結果が出ているということでありますが、各種健診においては栄養指導も行なっているとは思いますが、生活習慣予防と介護予防、それがちょうど重なる65歳から75歳という間というものは栄養管理を切り替えていくという時期になっているというふうに聞いております。そういうことも含めて、フレイル予防というものを可能にさせていくと思いますが、本町でも取り組んでいるのか伺います。
答弁 町長 髙橋正夫(町長は2021年6月まで)
年齢に応じて、まさに生活というか食生活もだんだん変わってくるということがありまして、今までそれぞれ地域にて指導いただいた、特に、げんきくんプロジェクトを今やっていますが、その前に鎌田實先生が地域での講演でずっと言ってきたのは、やっぱり年齢層に合わせてだけれども、こういう地域では何と言っても減塩と運動、そして貯筋だと。貯筋とはお金じゃなくて元気な筋肉を蓄えておくということでありまして、スクワットだとか運動というのは非常に注目されていましたけれども、何よりも減塩だと。ただ、食生活で、今、太めの方がいいという話でありましたけれども、データはまさにそのとおりだというふうに思います。太めとは言っていませんでしたけれども、小太りの人ほど長生きするというデータが間違いなくあるということでありますから、そのとおりでありますから、体に著しく変化があってダイエットするのは仕方ないことかもしれませんが、ただ幾つになってもダイエット、ダイエットとやると、必要な栄養分だとか筋力がなくなって、まさにフレイルになりやすいということでありますから、そういうことも含めて、今うちの保健師含めてしっかり高齢者の方々含めて御指導をさせていただいたり、また地域の元気いきいきサロンだとか、地域の高齢者サロンなどでも取り組んでいるところでありますから、引き続き、先ほども答弁させていただきましたけれども、75歳以上は特に1,551人のうち83.6%の1,297人がほとんど病院にかかって通院先で健康管理をしているという状況でありますから、これらの状況もしっかりと受け止めながら、フレイルを増やさないように、1日でも元気で、やっぱり達者で長生きしていただけるという本町ならではの政策を取っていきたいなというふうに思っています。現状対応につきましては、担当のほうから少し答弁をさせていただきます。
答弁 保健福祉課長 飯山明美(保健福祉課長は2021年3月まで)
私のほうからも答弁をさせていただきます。今、大枠のところは町長のほうから答弁をしていただきましたけれども、藤田議員おっしゃるように、確かにフレイルというのは、この五、六年で出てきた新しい概念ということで、まだまだ地域の中には浸透していないのが現実ではないかというふうに思います。また、厚労省のほうからのフレイルに着目した健診というものとか、健診のための質問票というのも、今年度初めて使用してくださいということで出てきておりますので、今、本町におきましては、特定健診併せた後期高齢者の健診の中でも、この質問票を使わせていただいたりですとか、あと、保健師が地域に出向いて住民の方と面談というかお話をするときには必ずこの質問票を活用して、フレイルの早期発見に努めているところであります。フレイルとBMIの関係の部分でございますけれども、フレイルの質問票において着目をしているのが、この半年の中での体重減少が二、三キログラム以上ありますかというようなところに着目しておりまして、BMIが増えていくのは食べ過ぎとか運動不足とかありますけれども、逆に、高齢期になって体重が減っていくというところで虚弱、筋肉が落ちていくですとか、そういうところがハイリスクということで、そこはちょっと注目して私たちも見ているところでございます。ダイエットの勧めとバランスのいい食事というところでは、相反するものがあるかというふうにも思いますけれども、一応この健診の中身としまして、質問票でどういう生活状況にあるのかということと、あとは、血液データ、血液検査の中で、例えば総たんぱくはどうなのかというデータや治療状況等総合してみて、この方についてはちょっと個別に指導をしたほうがいいのかなとかというよう方を選び出して、栄養士、保健師が個々に関わっているという状況です。リスクの高い方は個別指導を基本としておりますし、地域全体でこの意識を高めていくというところでは、先ほど町長の答弁にもございましたように、げんきくんプロジェクトという名を打ちまして、地域の中でつながって、みんなで楽しくとか、そういう全体的な雰囲気づくりみたいなところで心身の虚弱を防ぐような、そういう活動をしているという現状にあります。以上です。
質問 11番 藤田直美
取り組みについて理解いたしました。栄養、運動、社会参加の三つのフレイル予防、プラス1として口腔ケアが重要視されていると思います。医療との連携は取れているというお話でしたが、歯科医師との連携も望むところであると思います。その点の連携がどのように取られているのか。また、後期高齢者のピークを迎える時期がすぐ目の前に迫っていることから、このフレイル予防で介護度割合というか度合いが予防において大きく影響してくると思いますが、その点についてどのような分析をされているか伺いたいと思います。
答弁 保健福祉課長 飯山明美(保健福祉課長は2021年3月まで)
再質問についてお答えをさせていただきます。藤田議員おっしゃるように、口腔機能を維持していくということもフレイルの中では非常に重要だというふうに認識しております。本別町におきましては、特定健診の後期高齢者健診の中の集団で実施している部分については、口腔の健診も町内の歯科医師の協力をいただいて実施させていただいております。また、介護予防事業として行なっております、元気いきいき教室におきましても、年間の中で2回歯医者に来ていただきまして、口腔機能のチェックをしていただいております。ですので、多分、特定健診の後期高齢者健診の中で歯科検診を取り入れている町村はまだ十勝でも少ないかなというふうに思っております。本別町につきましては、やはり歯医者の意識が非常に高いので、かなり前から協力をしていただいている状況にあります。すみません、介護割合ですか、後半の質問がちょっとわからなかったので、もう一度お願いいたします。
質問 11番 藤田直美
フレイル予防で、予防することによって今後介護度の割合といいますか、高くなってくるような割合というか度合いというか、大きく影響するというふうに考えますが、分析のようなものというのはされているのかどうかというのを伺いたいと思います。
答弁 保健福祉課長 飯山明美(保健福祉課長は2021年3月まで)
お答えをさせていただきます。大きな数の分析ではないのですけれども、元気いきいき教室という介護予防事業に通っておられる方々の介護認定を初めて受けたときの年齢と、あと、それ以外の方の高齢者の方で介護認定を初めて受けたときの年齢というのを、二、三年前に一度調べたことがございます。その結果では、やはり予防事業に通っていただいている方のほうが三、四歳ぐらい初回認定を受ける年齢が遅いというような状況にございまして、やはり後期高齢者に入っても、そういう通所ですとか、いろいろな運動、口腔ケアに取り組むことは介護予防につながっているというような認識の下でスタッフは関わっているところでございます。以上です。
質問 11番 藤田直美
終わります。