みんなの議会

本別町議会 平成26年第4回定例会 2014年12月11日

妊娠から出産、子育てまでの包括的支援(産後ケア)

2014年12月11日、本別町議会の一般質問で、藤田直美議員が「妊娠から出産、子育てまでの包括的支援(産後ケア)」について質問し、町長 髙橋正夫、子ども未来課長 井上松子、保健福祉課長 吉井勝彦が答弁しました。

質問者
藤田直美 議員
答弁者
町長 髙橋正夫、子ども未来課長 井上松子、保健福祉課長 吉井勝彦

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 藤田直美

議長のお許しがありましたので、通告しておりました妊娠から出産、子育てまでの包括的支援について質問させていただきます。近年、産後鬱による乳幼児虐待死が報道などで取り上げられていますが、核家族化、高齢出産の増加、実家も遠く、親には頼れず、まだまだ夫の協力も望めないなど、全国的にも家族の支援が受けられない妊産婦も多く、ケア不足による体調不良により、産後の仕事や子育てに大きく影響されていると思われます。産後ケアを含めた包括的支援が必要だと思いますが、本別町の考えを伺います。厚生労働省は、少子化対策として、子育て支援、働き方対策に加え、地域における切れ目ない妊娠・出産支援の強化を図り、今年度より産前・産後ケアに取り組む自治体に補助をしております。本別町においても、緊急ケア会議を開き対応した例を2例ほど聞いておりますし、出産、育児に不安を抱いている若い母親もおります。支援があれば妊娠、出産を考える上で大きな要因になると思います。まず1点目に、妊婦相談についてですが、健康状態や出産後の療養先の把握など保健指導を行っていると思いますが、現在取り組んでいる内容について伺います。2点目に、家族の支援が受けられない母親は、退院後すぐに通常の生活をしなければならず、大変な負担になると考えられます。一般的には21日間、日が開けるまで母胎を休める期間とされていますが、第2子、第3子になると大変難しくなると思います。厚生労働省によりますと、児童虐待で死亡した事例のうち4割がゼロ歳児で、うち7割が生後6カ月未満の乳児が占めております。特に産後1カ月間は精神的な不安に陥りやすく、育児不安や寝不足などによる育児ストレスで産後鬱が急増していると言われております。早い段階でのケアが必要と考えますが、母子の孤立化を防止するために、家事や育児に関する援助をする宿泊型や訪問型の産後ケアサービスの公的支援を進めるべきだと思いますが、見解を伺います。3点目に、平成27年4月から施行される子ども・子育て支援制度の平成26年9月改訂版なるほどBOOKにも掲載されている病児保育についてですが、仕事が忙しい、自分の体調も思わしくないなどで子供の病気の世話が難しく、病児保育をしてほしいという声も多くありました。現在、保育所では、熱や下痢、嘔吐などの症状があると預かってもらえないなど、仕事を持つ母親や就職を考えている母親、父子家庭の大きな負担になっております。感冒、水疱瘡など病気療養中や回復期にある小学生までの子供を一時的に預かる事業を実施する考えはないか。以上3点について伺います。

答弁 町長 髙橋正夫(町長は2021年6月まで)

〔登壇〕藤田直美議員の妊娠から出産、子育てまでの包括的支援(産後ケア)についての質問の答弁をさせていただきます。本町の方針としても、特に子ども・子育てにしっかりと応援をさせていただくということと、また、少子化対策もそうですけれども、やっぱり、御質問にありますように、出産するというのは大変なやっぱり偉業でありますから、そのことについて、今御質問にありますように、産後のケアというのは、もともとは核家族化ではないですから、家庭の中で、それぞれの経験も含めて、おじいちゃん、おばあちゃんから、母親からたくさん教えられて子育てもできましたけれども、今は核家族化の中で、なかなかそうはいかないと。そのような中で、質問にありましたように悲惨な事件というのはたくさん起きて、本当に前なら考えられないなというようなことが当たり前のような報道をされてしまっているような、そのような、当たり前ということはたくさんのことがあるという意味で、本当に残念でならない。本当にニュースを聞くたび見るたびに悲しい思いをしているのですが、何としても本町だけはそのような思いをさせたくないというのが私どもの願いでありますし、そういう意味で答弁をさせていただきたいと思いますが、取り組んでいる内容についてということでありますけれども、妊婦の皆さん方に相談にということでありますが、基本的には健康管理センターで母子手帳を交付いただいたときからかかわりをさせていただいて、保健師が家庭環境だとか健康状態を把握をさせていただいて、ほぼ全員に面接をさせていただいて、安心して快適な妊娠の経過を送れるように支援を行っているところでありまして、また、個別の面接のほかに健康面や食事に関する相談なんかも随時受け付けて対応しているということであります。今後も、育児のための支援を重点的に継続しながら、虐待や、また痛ましい事故のないように、母子の支援にも努めてまいりたいと考えております。2点目の、退院後、家族の支援が受けられない母親に、宿泊型、また訪問型の産後ケアの公的支援を進めるべきではないかという御質問でありますが、産後の宿泊型のケアにつきましては、産後のケア対策として、出産後の育児支援のための母親と赤ちゃんが一緒に過ごし、産後の産婦の休養と体力回復、育児相談などに対応した施設というふうに思っていますが、本町の場合につきましては、御質問のように産後の家族の支援や協力が得られないというケースは年に一、二件と少数でありますが、ここ数年見られるのが現状であります。現在の産後のケアの取り組みといたしましては、出産時に健康上特に管理が必要なケースにつきましては、医療機関から直接、本別町に親子支援システムという形で連絡が来ます。また、緊急なケースにつきましては随時連絡をいただいておりまして、個別に訪問や、入院中の本人や家族との面談、また支援機関との会議、調整などに対応しておりますし、それ以外の大多数の産婦さんにつきましては、産後2週間をめどに、新生児の訪問や乳児家庭全戸訪問などを通じて産後の母親を支えているということであります。また、過去におきましては、身内が遠方で夫も日中仕事のために育児不安が強い産婦さんにつきましては、子育て支援センター職員や「すきやき隊」の利用によりまして、産後の家事援助や育児全般にわたり相談などの支援をするケースというものもありました。今後も、妊産婦の現状を的確に把握しながら、保健師の新生児訪問の実施を中心に、子ども未来課、子育て支援センターなど関係部局が重層的にかかわりまして、連携をとりながら、出産後の不安や子育てに関する悩みなどをきめ細かく、支援の充実に努めてまいりたいというふうに考えております。特に、子育て支援センターは育児相談や一時保育、さらに育児用品の無料貸し出しなど子育て支援の拠点でもありますので、健康管理センターなど既存の施設の機能充実を図りますとともに、さらには「すきやき隊」の皆さんの御協力をいただいて、地域の子育て力も活用して、産後のケアや母子の育児不安などの解消に努め、誰もが安心して出産し子育てできる、本町ならではの体制の整備に努めていきたいと考えております。3点目の病児保育、病後児の保育については、現在、子ども・子育て会議で検討を進めさせていただいています。また、本別町子ども・子育て支援事業計画の策定の前提となりますデータを集めるために、昨年秋にニーズ調査を行いまして、多くの方から病児・病後児のための保育施設などを利用したいとの回答を得ておりまして、その必要については承知をしているところであります。平成24年8月に成立いたしました子ども・子育て支援新制度につきましては、保護者が子育てについての第一義的責任を有するという基本的な認識のもとに、幼児期の学校教育、保育、地域の子ども・子育て支援を総合的に推進しますとともに、また、この制度の目的を達成するために、子供の最善の利益が実現される社会を目指すとの考え方を基本に、子供の視点に立ち、子供の生存と発達が保障される良質かつ適切な内容及び水準のものとする必要があるというふうに考えております。さらに、子育ての喜びを実感していただきながら仕事を続けられる社会をつくるためには、子ども・子育て支援施策の充実のみならず、働き方の改革による仕事と生活の調和の双方を実現することが大事だというふうに思いますので、以上のことを踏まえながら、病気の回復期に至らない状態の児童を抱えられている病児の保育事業につきましては、まず体調不良時の子供の不安やストレスを解消することが必要でありまして、そのためにはふだんから生活をともにしている保護者がそばにいてあげること、ゆっくりと触れ合いの時間を確保してあげることが重要と考えておりまして、町といたしましても、各事業所に対して、子供の看護に要する休暇等について制度を充実していただくよう、これまで以上に働きかけたいというふうに考えております。一方、病気の回復期でありながら、御質問にありますように集団保育が困難な病後の児童保育事業につきましては、必ずしも保護者による看護が必要でない場合も多く、また、町としては、そのニーズを酌み取る必要があるものと考えておりますし、事業実施につきましては、看護師や保育士の確保、施設の整備、運営経費の確保など、クリアすべき事項は多々ありますが、子ども・子育て会議で意見をいただきながら今後の課題とさせていただきますし、また、子ども未来課でそれぞれ今後計画をしております子ども・子育てを中心として、これらも掲げながらしっかりと、大事なときに、必要なときに子育ての支援ができる体制をとっていきたいというふうに思います。以上申し上げて答弁とします。

再質問 2番 藤田直美

再質問させていただきます。妊娠期からの訪問や聞き取りがあるということでしたが、情報不足ではないかと感じております。「すきやきたい」という地域有志による相互援助制度がありますが、私もそれはすばらしい活動だと思っていますが、最近では余り利用者がいないと聞いております。困っている方がいらっしゃるのに余り利用者がいないというのは、やっぱり周知不足であると思われますし、その活躍が若い人たちに浸透していない状況であるのではないかと思っております。話を聞きますと、具体的な援助がわからない、どんな人がかかわってくれるのかわからない、確かな援助ではなく不安があると聞いております。そのために利用者が少なかったのではないでしょうか。特に産後1カ月間の療養の状態を把握というのは、とても大切なことだと思っております。それと、宿泊型産後ケアの多くは病院や助産院で助産師が行っているケースが多いようですが、本別町では助産院がないため、退院後、医療ケアがいらない場合にあっては、保健師の指導があれば子育て支援センターや健康管理センターでの見守りもできるのではないでしょうか。訪問型については、ヘルパー派遣など家事や育児の負担の軽減があると、とても助かるとは思いますが、里帰り出産をする予定ではあったが体調不良で帰省ができなくなった、また、未就学児童がいるため親に来てもらったが、1週間しかお産扱いをしてもらえなかったのでとても大変だったというお話を聞いておりますが、どれも緊急な場合が多く、そういう場合の対応などもお聞きしたいと思います。あと、女性が働く上で病児・病後児保育は大変重要な支援だと思いますが、他の自治体の利用条件、利用場所はさまざまで、例を挙げますと、芽室町では病後児保育を行っていて、病院、認可保育所に付設のスペースを設けているということです。深川市では、かかりつけ医師に病児保育で保育ができるか相談し、病児・病後児保育医師連絡書を発行してもらい、健診センターで行っているそうです。一般的には有料サポートになると思えますが、経済状況に合ったサポートが必要だと思いますが、町長の考えを伺います。それと、新しい施設や職員の増員は膨大なお金がかかるのは承知していますが、既存の空きスペースを使い、職員の対応が不可能であれば民間の事業所や「すきやきたい」などの地域有志と連携をとり、保育士、看護師を持つ方の協力を受けてはどうでしょうか。地域の人とのつながりを持つ足がかりになると思いますが、お考えを伺います。

答弁 町長 髙橋正夫(町長は2021年6月まで)

再質問いただきましたけれども、まず、相互援助制度の周知不足ではないかということでありますけれども、知らないから利用が少ないということだというふうに思っているということでありますが、また、助産院がないだとか、また、ヘルパーの活用だとか、里帰り出産ができない現状だとかとありましたけれども、現状どのようなことになっているか、先ほども申し上げましたけれども、妊娠をされて、手帳をいただいたときからずっとかかわっていますから、それらも含めて、現場のかかわり方含めて、また担当のほうから答弁させていただきますが、特に病児・病後児保育の関係につきましては、実施をしている町村というのは何カ所かあるのです。特に大きな自治体になると実施をしているのですが、本町としても、先ほども言いましたけれども、一番本当に大事なとき、頼りになるときに、やっぱりそういう支援をできればなというふうに思っているのですが、内部でもずっと、これは今協議しているのですが、これ、新しくつくるとすると、看護師もそうですし保育士もそうですし、きちんとした医療体制のあるところでないとなかなかできないという現状にありますから、空きスペースを使ってすぐ簡単にやるとかということでは決してないので、または症状によっても、それぞれの病状によっても、また保育の仕方も変わってくるなども含めてありますから、そこら辺は今、十分に検討して、できれば病院に併設するとか、そういうようなことも利便性は考えられますが、それは子ども未来課の中で、また、それぞれ子育て会議の中でも協議をさせていただいて、どういう体制でいくのか、また、親御さんたちのニーズもどこにあるのかということを含めて、しっかりこれは、やっぱり、これからもずっと続くことですから、ぜひ対応ということで今、内部で検討しておりますので、そのようなことも含めて、担当のほうからまた質問の内容について答弁させていただきますので、よろしくお願いします。

答弁 子ども未来課長 井上松子(子ども未来課長は2015年3月まで)

先ほど「すきやきたい」のことで、PR不足ではないかということだったと思いますが、その件につきましては、子育てガイドブックという「はっぴぃ」に掲載して、妊婦全員に配付しているところですが、今後も広報やホームページにてPRをさせて、充実させていきたいと思っております。それと、病後児保育のことなのですが、ことし、子ども・子育て会議の中で、来年度から事業計画を立てることになっておりますので、その中でも、今は「すきやき隊」に実際に見てもらったケースもありますが、先ほど町長も言いましたけれども、看護師、保健師、それと専用スペースとかいろいろな問題が出てきて、クリアしなければならない部分がありますが、皆様の要望も多いということで、将来的には病児、病後児、体調不良などの体制確保については検討していかなければならないと、この間、会議では合議をいただいたところであります。

答弁 保健福祉課長 吉井勝彦(保健福祉課長は2015年3月まで)

2点目の緊急的な対応を含めた支援体制ということで、妊婦さんへの支援、あるいは産後ケアにかかわっている本別町の一つの例として御紹介させていただきます。妊娠初期から健康管理センターで母子手帳の交付とともに小まめな訪問を行い、医療機関とも緊密な連携や関与を持ちながら出産への準備と支援をしていました。また、急な出産に備えて、本別消防署と連携し、エントリーネットへの登録、エントリーネットの利用の仕方についても消防署の協力を得ながら行っています。また、子育て支援センターにも注視をしてもらいながら、さまざまな方法でサポートしてきました。さらに、出産後は総合ケアセンターもチームに加わり、支援区分認定を行い、障害福祉サービスが利用できるように調整しております。地域での生活を想定し、ケアセンターでマネジメントも同時に開始し、日中は子育て支援センター、あるいは社会福祉協議会の小規模多機能型居宅介護事業所で育児の状態を見守りながら、子育てに必要な知識と経験をこういった場で支援をしております。今後は、自宅を中心としたサポートに切りかえるために、ヘルパーによる育児支援の開始と健康管理センターによるサポートの継続は引き続き実施していきたいというふうに思っています。また、6カ月後には保育所の入所の希望もありますので、そういった場合は子ども未来課とも連携し、さまざまな角度から何度も検討を重ねているところでもあります。このように、年間一、二件とはいえども、これまで必要に応じて庁内の関係部局で協議や調整を行い、さらに、状況によりましては庁内以外の関係機関とも連携し、出産後のケアや子育てに関する悩みや相談に対応し、きめ細かな支援に努めております。今後とも、こうした公的サービスを柔軟に活用しながら、重層的にかかわり、連携をしながら、誰もが安心して出産し、育児ができる体制の整備などの包括ケアシステムの構築に努めていきたいというふうに考えております。以上です。

再質問 2番 藤田直美

終わります。

出典:本別町議会 平成26年第4回定例会 2014年12月11日 議事録 PDF(117ページ) 間違いを知らせる