みんなの議会

広尾町議会 令和3年第4回定例会 2021年12月9日

(1)情報インフラの利活用について/(2)町内教育機関でのいじめに対する対応について

2021年12月9日、広尾町議会の一般質問で、松田健司議員が「情報インフラの利活用について」「町内教育機関でのいじめに対する対応について」について質問し、町長 村瀨、教育長 菅原が答弁しました。

質問者
松田健司 議員
答弁者
町長 村瀨、教育長 菅原

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

町のサイトの一般質問の一覧ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 1番 松田健司

私は、次の2点について質問をさせていただきます。まず、1点目は、情報インフラの利活用について町長に伺います。今年度中に町内のほぼ全域にインターネットの光回線が整備され、役場庁舎内では無線LANの利用も可能となりますが、そういった情報インフラが整った後のインターネット回線を利用したまちづくりのビジョン、また、第6次まちづくり推進総合計画に基づいた情報発信や業務の効率化についてどのように利活用していくのか、その考え方や課題があればお聞かせください。2点目は、町内教育機関でのいじめに対する対応を伺います。最近、報道等において、いじめにより小学生、中学生の児童が重大な事件を起こしたり、自死に追い込まれる事案が多発しています。一連の報道の中で重要な課題の一つとして取り上げられているのが、いじめに関する案件が発生した際の責任の所在の曖昧な点が指摘されています。そこで、教育長に質問をいたします。広尾町の教育機関でいじめによる重大な案件が発生した際に、最終的な責任の所在はどこになるのか、また、いじめが疑われる事案を確認した際にどのような流れで解決へと取り組んでいかれるのか、現状の認識をお聞かせください。また、あわせて、現在、広尾町でいじめと疑われる報告があるのか、そして、いじめを未然に防ぐ観点からの取組についての考えを伺います。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

松田議員の質問にお答えをいたします。インターネット回線を利用したまちづくりのビジョンについてであります。情報通信技術のまちづくりへの活用についてでありますが、現在、光ファイバ回線網の未整備地区における整備を進めておりまして、今年度中に町内全域における高速通信網の整備が完了する見込みであります。第6次まちづくり推進総合計画には、情報通信技術の活用による行政事務の効率化や住民サービスの向上、産業分野における先端技術の導入などICTを活用したまちづくりについて記載をしているところであります。これらの導入、推進に当たっては、外部の専門人材の活用や各産業分野の理解や協力が必要でありますが、各分野の課題につきまして、ICTを活用しながらどのように解決していくか、分野を横断して検討し、進めてまいりたいと考えております。以上、答弁とさせていただきます。

答弁 教育長 菅原(教育長は2023年12月まで)

松田議員の質問にお答えをさせていただきます。初めに、いじめがあった際の最終的な責任の所在でありますが、様々な事案がありますので、一概にどことは申し上げられませんけれども、最終的な判断は教育委員会がするものと考えております。次に、いじめが疑われる事案が発生した際の対応についてであります。まず、実態の把握につきましては、各学校において日頃から児童生徒の小さなサインも見逃すことのないよう日常的に観察をしております。いじめが確認された場合につきましては、迅速に学校、家庭、各関係機関と連携し、対応策を協議することとしております。いじめに関して重大な事案が発生した場合は、学校は教育委員会に直ちに報告し、教育委員会は速やかに町長に報告し、重大事態の対処と同種の事態の未然防止のため、調査を行うこととしております。次に、いじめを未然に防ぐ取組についてでありますけれども、教育委員会といたしましては、いじめ防止対策推進法に基づき、平成26年に広尾町いじめ防止基本方針を策定し、学校、家庭、地域、関係機関が共に連携し、共通認識の下、情報を共有し、町全体でいじめ根絶に向けた取組を行っております。各学校においては、年2回、いじめの実態調査を実施しております。この調査は、児童生徒が嫌な思いをしたことがあるかどうかについて調べるものであります。調査結果を基に各学校において個々の事案でいじめではないかどうかの確認を行っております。加えまして、Q-Uテストを実施しております。このテストは、児童生徒の心理状況、学校における課題などを把握し、いじめの発生の芽を早期に摘み取っていくためにも有効なテストであり、これにつきましても年2回実施をしているところでございます。現在の状況でございますけれども、調査の結果を受け、事実確認を行った結果、いじめと疑われる事案はございません。いじめについては、どの子どもにも、どの学校においても起こり得るものであることを認識し、教育委員会や各学校においては、弱い者をいじめることは人間として絶対許されないという強い思いを持ち、いじめの未然防止に向け、地域や関係機関と協力しながら引き続き取組を行ってまいりたいと考えております。以上、答弁とさせていただきます。

再質問 1番 松田健司

まず、1点目について再質問させていただきます。情報通信技術を利活用した業務の効率化についてお聞きします。現在、コピー用紙を両面で使うことや余白を減らすなどの取組を行っておられますが、役場内に整備される無線LANや情報端末等を利用しペーパーレス化を推進するような取組が業務の効率化やSDGsの理念にも寄与するかと思いますが、そのことについて町長のお考えをお伺いします。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

行政の効率化につきましては、行政改革の中でも位置づけているところでありまして、ペーパーレス化含めて、省エネも含めて、それぞれ職員に徹底をしているところであります。

再質問 1番 松田健司

具体的にペーパーレス化、現在、取り組まれているということですが、情報端末等を用いてできるだけコピー用紙を使わないような取組というのは、もう進んでいるということなのでしょうか。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

今まで文書で周知していたものは、それぞれのパソコンを通じながらペーパーレス化をしているところであります。

再質問 1番 松田健司

先ほど、ICTを活用し、分野を横断しての推進をとの答弁を頂きました。インターネットを利活用した情報発信、情報収集に着目しますと、企画課や観光協会、ふるさと納税の担当などそれぞれの分野では行われていますが、それらを統合した、戦略的に町としての情報発信を行う体制にはなっていないのではないでしょうか。しかしながら、担当各課では本来業務を抱え、情報発信や収集にまでなかなか手が回らない現実もあるかと思います。それらの課題解決に、例えば情報発信分野に特化した地域おこし協力隊等を任用し、発信力を強化するという方法もあるかと思いますが、そのことについてのお考えをお聞かせください。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

情報発信は非常に重要な分野だと考えております。松田議員の、どこか1か所は統合してその分野を設けたらどうかというご提案であります。しかし、それぞれの分野、分野で専門性もありますし、視点も違いますし、やはりそれぞれの担当のところが情報発信をしていくのがベストではないかというふうに考えております。誰かが1か所でそれぞれの情報を集めて発信するというところは、内容等について不十分なものになる可能性があるというふうに思っているところであります。しかし、各分野にわたっての情報発信、やはり重要でありますから、その辺については、私のほうもそういった取組を強くするよう求めていきたいと思っているところであります。

再質問 1番 松田健司

ただいまの答弁に少し重なるところもあるかと思いますが、それぞれの課や団体が今おっしゃったとおり従来どおりのやり方で進めるというふうに僕は取れたのですけれども、戦略的な情報発信の強化、充実には、今までどおりのやり方ではやはり限界があるのではないでしょうか。例えば、ほかの自治体では、専門の部署を創設し、移住者の促進やふるさと納税の分野で大きな成果を上げているところも出ております。先ほど情報分野に特化した地域おこし協力隊の活用をお聞きしましたが、そういった人材を中心に様々な知見を持った協力隊でチームを編成し、情報発信やICTの構築に取り組んでいく、そしてそのチームのマネジメントには町長や職員が当たっていくというような体制が必要になってくると思いますが、そのことについてのお考えをお聞かせください。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

今ご提案のあった、総合的に取り組むべきだというご提言であります。そのことも大事かなというふうに思っておりますし、どんな方法がいいか内部で検討していきたいというふうに思っております。ただ、情報発信の重要性、必要性というのは、本当にここに来て、こういう時代でありますから、必要かなというふうに思っているところであります。最近、私、最近広尾の情報が多いねと言われます。観光の情報、それからサンタランドの情報、それからふるさと納税の情報、本当に頻繁に目にするようになっております。そういったことがやはりそれぞれの施策に結びついているのだ、成果が出ているのだなというふうに思っているところでありますので、大事な分野だというふうに思っております。

再質問 1番 松田健司

少し視点を変えて、1点目、最後の質問にしたいと思います。先日の講演会でもありましたが、日高山脈襟裳国定公園が来年国立公園へと格上げされるということで、町としてもアウトドア観光の振興や貴重な自然環境の保全や利活用を進めていくという観点からも、そこでも外部人材の活用が必要になってくるかと思います。それらの課題を解決するためには、これからの時代に求められる分野としてさらなる考え方、または町内においても人材の発掘及び人材の育成ということにも同時に並行して進めていくことも肝心なことだと思うのですが、そのことについて最後お聞かせください。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

日高山脈の襟裳国定公園、これが国立化になるところ、本当にいい情報であります。ただ、国定公園が国立になればいいというものではなくて、やっぱりそれになったときには、どういうそれぞれ地元で対策をしていくかというところが重要かというふうに思っております。国立公園化、目的は保護と活用だというふうに言われているところであります。さきの講演会でも勉強したところであります。どうやって自然生物体系を保護していくか、さらには、やっぱり観光面でもどうやって活用していくかが、それぞれの所管でも重要だというふうに位置づけをされているところであります。さっきの一般質問でもありましたけれども、では、広尾町では国立公園化になったことをどうやってそれを武器として使っていくのかというところであります。本町で言えば、やっぱり名前が日高山脈襟裳、今度は十勝とつくようですけれども、やっぱり日高山脈襟裳とついておりますから、まずは襟裳岬に人々が行くのだというふうに思っております。その動線として広尾町があるわけでありますから、広尾町にそのときに立ち寄ってもらう何かが、そういった情報を発信していなければ寄ってくれませんので、そういった意味でも、そういった方々を広尾町に呼び止める、そういった情報発信も力を入れていきたいなというふうに思っております。

再質問 1番 松田健司

そうしたら、続きまして2点目の再質問に移っていきたいと思います。先ほど頂いた教育長の答弁で、2013年に公布されたいじめ防止推進対策法に沿った形で、しっかりと対応されていることが分かりました。その上で、これからの再質問は、あくまでいじめやいじめに関する重大事案を未然に防ぐ観点からの質問とさせていただきます。いじめに関する重大事案の一連の報道を分析しますと、いじめの兆候を学校側が把握していたのにもかかわらず、教育委員会に報告がなされていないというケースが多々見受けられます。児童に対するアンケートにより集められたその内容は、各学校で先にどのように取り扱われるのか、また、その集まったアンケートの情報をオープンな形で保護者等に開示しているのかお聞きします。

答弁 教育長 菅原(教育長は2023年12月まで)

過去に全国でいろんな事案が発生して、命を失うという事件も発生していることを記憶していますけれども、今、質問のあったいじめの調査ですとか、そういうことの分析は各学校で行っていますけれども、保護者までにはそれを明らかには現在はしていないという状況、教育委員会には報告がございます。今、私の考えですけれども、学校には絶対事案を隠すなと、教育委員会が知らなかったということにはなり得ないから、どんな小さなことでも学校で仮にそれが、トラブルがあって学校内で解決したとしても、事後報告でいいから教育委員会には伝えてくれと。そうしないと、教育委員会が全く知らなかったということにはなりませんので、そういうような形で、とにかく隠さないということを学校には伝えてございます。

再質問 1番 松田健司

いじめ防止推進対策法に基づく各学校に設置されたいじめ対策組織自体が、近年発生された一連の重大案件では機能していなかったという報道が多々あるのですが、そのいじめ対策組織の構成員、各学校に置かれる構成員がどのような人選になっていて、また、その組織を第三者的な立場でチェックするような体制、そのようなものがあるのかどうかお聞きしたいと思います。

答弁 教育長 菅原(教育長は2023年12月まで)

当然、学校長を含めまして担当教員ですとか教育委員会の職員、それから自治体によっては弁護士等も加えているところもございますけれども、広尾町は弁護士については、今、検討はしていますけれども、そこまでどうなのかなという現時点での考え方であります。ちょっと一例ですけれども、話させてほしいのですけれども、これは子どもと子ども間ではなくて、例えば教員の言動が子どもの心を傷つけてしまったという事案が発生をしました。そのときの対応といたしまして、担当を学校に送り込んで、いろいろ調査、実態を把握させていただいて、そのことについては私は報告を受けていました。その中で、どうも学校の対応が悪いと、これではいかんだろうと。若い先生でしたので、これから何校も現場を経験する先生ですから、ここでそういう対応をしたら次の学校でもやるだろうと。それは絶対やったら駄目なことなので、どういう解決策をするかということで、学校の考えはそういう考えですから、もう私としては教育局と相談をしながら、こういう解決方法でいいですかと相談しながら、それでやってくださいというようなことで、実際に私も学校に行って、子どもと教員が向き合って謝罪もさせながら、そういう対応を取ったという一例はございます。

再質問 1番 松田健司

教育委員会としてはしっかりとした対応を取っておられて、個別の事案にも踏み込んでやっておられる現状がよく分かったのですが、例えば先ほど質問しました各学校のいじめ対策組織に弁護士等を呼んでつくるというのは、広尾町では現実的ではないというふうに僕も認識していますが、そういったいじめ対策組織、各学校に置かれたその組織がやはりオープンな形で風通しをよくしなければ、そもそもの初期段階の対応が遅れることや、今、教育長がおっしゃったように報告が上がってこないだとかということにつながると思うのです。そういったためにも、その対策組織の中に例えばPTA、学校運営協議会等、第三者的な立場の方が中に入って情報を吟味したりするような体制も必要になってくると思うのですが、そのことについて再度お伺いしたいと思います。

答弁 教育長 菅原(教育長は2023年12月まで)

当然、事態が発生する中でそういう組織が必要となってきます。当然、PTAだとか学校運営協議会、教育委員会、教職員、教育関係の絡んでいる。それから、地域の住民の方々に入ってもらって、そういうのは全て私は情報を伝えながら、情報を共有しながらこれからもやっていきたいと、やっていくべきだというふうに考えています。

再質問 1番 松田健司

先ほど答弁の中で、年2回の児童に対するアンケートを実施しているとのことですが、2017年に文科省がまとめた報告書では、その年に把握された年間40万件に及ぶいじめのうち52%がアンケートにより発見されているという報告が上がっています。このことから、いじめを発見する主流がアンケートになっていることや、他市町村との比較からも半年に1回のペースのアンケートでは少々少なくないかなと感じておりますが、アンケートの回数を増やすとか、そのような取組についてのお考えをお聞かせください。

答弁 教育長 菅原(教育長は2023年12月まで)

今、現状として広尾町については、この調査でいじめ等は、小さなトラブルはありますけれども、特にいじめ事案が長引いているとか、重大化しているとか、そういうことはございませんので、そういう面ではしっかりと日常的に教職員にもそういう意識を持たせて、また、子どもたちがそういう事態になったときに気軽に相談できる、そういうようなことも今後、学校を通じてお話をさせていただければいいかなというふうに思っています。とにかく気軽に、保護者でも、親でも、先生でも、どこでも相談しやすいような体制はやっぱりつくっていくべきだというふうに思っております。

再質問 1番 松田健司

そのことに関してちょっと重ねる形になるかもしれないですが、これで最後の質問にさせていただきたいと思います。いじめに遭っている児童やその保護者の中には、様々な要因で学校内の教職員を信用できず、孤立し声を上げられないような状況も、これから発生するかと思います。また、平成30年度、文科省の報告では、児童100人当たりのいじめの認知割合は4%を超えており、幸いにも広尾町では認知件数はゼロということなのですが、その数字からも、もしかすると拾い切れていない声があるかもしれないという考えに立ち、そのような児童が少しでも声を上げやすい環境づくりの一つとして、例えば教育委員会や最高責任者である教育長へも直接相談できるような体制、また、児童に寄り添う形でのメッセージの発信も必要になってくると思いますが、そのことについてお伺いしたいと思います。

答弁 教育長 菅原(教育長は2023年12月まで)

担任に相談ができない、しづらい、相談してもそこで断ち切れてしまう、学校はそれを隠す、これが一番の原因だというふうに、泥沼化していく要因だというふうに思っています。教職員の方については、日頃から私は、教育長室はオープンにしています、遊びに来てください、相談事があれば来てください、それでなくてもお茶飲みに来てください、オープンにしていますからと。それは子どもたちでも、保護者にでも、これから機会があるごとにそういう話はして、とにかく誰か大人に相談しなさいと、早く相談しなさいというようなことも言ってみたいなというふうに思いますし、しっかりと教職員にも、そういういじめの教育、この認識を強く持って日頃対応してもらいたいなというふうに教育現場には伝えたいというふうに思っております。

出典:広尾町議会 令和3年第4回定例会 2021年12月9日 議事録 PDF(20ページ) 間違いを知らせる