みんなの議会

浜中町議会 令和7年第3回定例会 2025年9月3日

霧多布岬周辺に生息するラッコの間接的保護と共生

2025年9月3日、浜中町議会の一般質問で、谷村敦議員が「霧多布岬周辺に生息するラッコの間接的保護と共生」について質問し、商工観光課長 赤石俊行、町長 齊藤清隆が答弁しました。

質問者
谷村敦 議員
答弁者
商工観光課長 赤石俊行、町長 齊藤清隆

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 谷村敦

次の大きな質問に移らせていただきます。霧多布岬周辺に生息するラッコの間接的保護と共生をといったことでございます。霧多布岬周辺に生息しておりますラッコは浜中町を代表するシンボルの一つとなっており、町民だけにとどまらず、日本全国からのファンに親しまれております。しかし、今年4月には浜中町の海岸で発見されたラッコの死骸から高病原性鳥インフルエンザウイルスH5亜型が検出されました。さらに、5月には親子2頭が複数のシャチに襲われて姿を消してしまい、捕食されたと推測されております。ちょっと難しいのですが、臘虎膃肭獣猟獲取締法というものがあります。1912年につくられた法律ですけれども、それにより我々が直接保護できないのが現状です。しかし、人間由来による危険やストレスからの保護という観点でまだできることが幾つかあるのではないだろうかと考えております。もちろん、ラッコ生息区域周辺の漁業資源被害を安易に看過するわけにはいかないのも当然承知しておるところであります。環境の変化を注視しながら漁業者とラッコの共生ができることが望ましいと考えまして、これからの取組について伺ってまいります。一つ目です。現在、ラッコの生息地としての環境保護につながる取組は行っていますでしょうか。

答弁 商工観光課長 赤石俊行

お答えをいたします。現在、霧多布岬には約10頭のラッコが生息しておりまして、ここ近年、全国各地から訪れるラッコファンの目を楽しませているところでございます。議員のおっしゃるとおり、今年の春、高病原性鳥インフルエンザの感染のほか、シャチに補食されると思われる事例があったことは記憶に新しいものです。ご存じのとおり、臘虎膃肭獣猟獲取締法によってラッコを直接保護することはできませんので、自然の摂理や生態系に介入するということはかなわないものだと思っております。人間の行動が起因し、ラッコに対してストレスを与えたり、危険を及ぼしたりする行為につきましてはこれまでも自粛を求めてきました。ここ近年では、ドローンによるラッコの撮影があります。ラッコの真上に行って撮影しますと、神経質で警戒心の強いラッコにとっては恐怖や大きなストレスになってしまいます。そうして、この場所では安心して生活ができないと思えれば、ここから姿を消してしまいかねないということも考えられますので、ドローンを使用してのラッコの観察については制限しておりますし、岬にもその旨の看板を作成し、設置しているところでございます。

質問 8番 谷村敦

実際に、遊歩道の外に出て、危険を冒してラッコを観察、撮影している方、ドローンを飛ばしている方もいたということですか。

答弁 商工観光課長 赤石俊行

お答えをいたします。実際に我々が目撃したわけではないのですけれども、観光客の皆さんから、今、ドローンを飛ばしているよという情報が当課に寄せられることが幾つかあったものですから、そういったこともあり、看板の設置に至っているところでございます。

質問 8番 谷村敦

それですと、これからもより一層強いマナーの周知が必要と考えますし、ラッコに関し、勉強もしていかなければなりませんね。それを踏まえて、2問目の質問でございます。ラッコに対してストレスを与えないためにも習性に関する知見を持った方や専門家の意見を仰いだことはございますでしょうか。

答弁 商工観光課長 赤石俊行

お答えをいたします。ラッコについては、先ほど申し上げたとおり、法律の規制によって保護することなどが一切できない、人間が直接関与することはできませんので、特段、専門家からの正式な意見などを求めたことはございません。しかし、本町では、長い間、毎日のようにラッコを見守っていただいている湯沸地区のエトピリカ基金の片岡理事長とふだんからいろいろなお話をさせていただいており、先ほどのドローン禁止の看板の設置も片岡さんの助言をもらいながら一緒に進めてきたところでございます。今後とも引き続き相談させていただきたいと思っておりますし、何かあった際には別の専門家の方にも相談をできればなと思っております。

質問 8番 谷村敦

当町にも詳しい方がいらっしゃるということですね。そして、今お答えをいただいたように、これからは専門家の方にも相談するというお答えをいただきましたが、これからもラッコにストレスを与えないような向き合い方をこちら側でも考えていく必要があると思います。それでは、次の質問でございます。三つ目ですが、ラッコ基金のようなものの設立の考えはないのか、伺います。

答弁 商工観光課長 赤石俊行

お答えいたします。ラッコ基金の関係ですけれども、現時点においてはそういった基金の設立についての予定はございません。

質問 8番 谷村敦

ラッコ基金について、今の段階での考えはないということですが、浜中町では貴重な動植物がたくさん生息しております。それらを守るために幾つもの基金や募金の活動に取り組まれている方々もいらっしゃいます。そろそろラッコと漁業との共生に寄与するような取組を考えていくタイミングだと思いますが、お考えはどうでしょうか。

答弁 商工観光課長 赤石俊行

お答えいたします。現時点において、そういった考えはまだございませんけれども、今後はその成り行きなどを見つつ、これからの展開も見極めながら、そういったこともこれから検討していければと思っております。

答弁 町長 齊藤清隆

私からただいまの質問にお答えいたします。まず、ここ浜中町内には貴重な動植物がたくさん生息しているわけでありますけれども、とりわけ野生のラッコにつきましては、車から降りて、時によっては十数秒で野生のラッコの生息状況が見られまして、これは日本国中を回っても浜中町のみであると考えております。ラッコの保護も含めますけれども、まず、浜中町としては、自然とともに生きるまちというフレーズでこれまでも来ていますし、これからもその方向で進んでいきたいと思っております。先ほど基金の話もございましたけれども、9月1日から、ふるさと納税において、ラッコを見守る岬というタイトルで返礼品なしの寄附金額1口1000円での寄附を募っております。今、ふるさとチョイスでも閲覧できると思いますが、多くの皆様からご支援をいただければなと思っているところでございます。あわせて、浜中町は自然とともに生きるまちですので、これからも、野生動植物を含め、保護しつつ、豊かな自然を守りながらまちづくりを進めてまいりたいと思っておりますので、ご理解を願います。

質問 8番 谷村敦

今、町長からもお答えをいただきました。ふるさと納税の返礼品なしのタイプのラッコ関連のものがこれから始まるということです。これは次に質問しようかと思っていたところですけれども、実現したということで非常にうれしく思っております。当然、基金に対しても、また、ふるさと納税から考えても、ラッコを守る、ラッコと共生するということだけにとどまらず、浜中町は漁業者との関連が非常に大きいですから、漁業資源に対しても見方を深めていただき、ラッコだけではなく、浜中町らしくラッコや漁業と共生していくということもこれからの浜中町のスタイルとしてはとても魅力になると思いますが、町長のお考えはどうでしょうか。

答弁 町長 齊藤清隆

質問にお答えします。答弁が重複いたしますけれども、浜中町は自然とともに生きるまちです。ラッコについては厄介者と言われるようなことも多々あろうかと思いますけれども、本町にとっては本当に貴重な観光資源でもございます。今がシーズンですけれども、コープはまなかでヨンゼロソフトを食べ、湿原センター、もしくは、琵琶瀬展望台から霧多布湿原を見て、数ある岬を回りながら、最終的には霧多布岬に行って野生のラッコを見て、霧多布温泉ゆうゆに入って帰るといったような観光ルートもできているようですし、本当に貴重な観光資源だと思っております。まずは、漁業者とともに共存しながら、ラッコの支援を見守っていきたいなと思っておりますので、ご理解願いたいと思います。

質問 8番 谷村敦

最後です。ラッコを観光のアイコンとして捉えるだけではなく、我々、人間とともに共生を考える浜中町のスタイルというものをこれからは盛り込んでいただければうれしく思います。(8番谷村敦議員、自席へ着く)

出典:浜中町議会 令和7年第3回定例会 2025年9月3日 議事録 PDF(41ページ) 間違いを知らせる