浜中町議会 令和7年第2回定例会 2025年6月12日
不良空き家対策について
2025年6月12日、浜中町議会の一般質問で、田甫哲朗議員が「不良空き家対策について」質問し、防災対策室長 春日良太、副町長 石塚豊が答弁しました。
- 質問者
- 田甫哲朗 議員
- 答弁者
- 防災対策室長 春日良太、副町長 石塚豊
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 田甫哲朗
2点目は、不良空き家対策について伺いたいと思います。所有者による解体が難しい不良空き家の除却を町費で実施する行政代執行を求める意見もございました。近隣の住民、住宅に危害を及ぼすおそれがある場合は対策が必要であると私も思います。ただ、代執行については放っておけば役場で何とかするだろうとの悪しき風潮にもつながりかねず、解体費用も2倍強となると思われます。また、解体が必要な公有財産も町には多数あることからも、代執行についてはより慎重であるべきと私は考えております。俗に、災害対応では、自助、共助、公助、この順が肝要であるというふうに言われております。この不良空き家問題も、言わば、その地域にとっては多分に人災ということになるかと思います。所有者が本来であれば、持ち主である所有者あるいは債権者が自ら解体することが俗に言う自助に当たるかと思います。次に、町内会や自治会が主体となって解体すること、これが共助に当たるかと考えます。最後に、代執行が公助だと私は考えます。仮に、個人が実施するとした場合で解体費用250万円の物件があったとします。もちろん、個人の財産ですので、所有者あるいは債権者等の同意なりを得なければならないものではありますけれども、これを自治会事業として解体するとした場合、まず、不良空き家除却補助で100万円、残る150万円のうち、地域振興補助です。これは、原則、2分の1ということでありますので、ここではあえて75万円とさせていただきます。残る75万円を自治会が負担することで地域の課題が解決できると考えます。ただし、単位町内会、一町内会でそれを負担するのは大変大きいです。そこで、一町内会の問題とは考えず、例えば、霧多布地区にあるのであれば、霧多布地区の課題と考えて、当該地区の自治会、町内会が連携、協力することでそれぞれの負担の軽減が図られると考えます。また、家財道具等が残っているのであれば、家財道具の処分、あるいは、窓枠、アルミサッシなどの業者でなくても、まず、重機を入れる前に、そういう作業に大変な経費がかかっています。しかし、業者でなくてもできる部分を労力保守といいますか、ボランティア活動ですることで解体費用そのものの抑制や削減も図られると思います。さらに、産廃以外の廃棄物は町が無償で受け入れるということも課題になろうかと思います。加えて申せば、所有者の方が、以前、間違いなく住んでいた地区、地域であります。そこの隣近所、あるいは、その地区の人たちに負担をかけてしまうということを所有者の方が少しでも気に留めていただけるのであれば、何らかの意思表示が示される可能性もゼロではないかなと考えます。行政でやってしまうと、多分、そういう考えには至らないものと私は思います。また今年もやってきますけれども、例大祭で見せてくれるバイタリティーあるいは団結力があれば、町内会や自治会でも十分に可能なのではないのかなと考えます。共創のまちづくりがテーマでありましたが、共創のまちづくりの理念にのっとって、行政代執行を回避する方法を当該地区の自治会、町内会と協議、検討される考えは持たれるでしょうか、お答えください。
答弁 防災対策室長 春日良太
それでは、ご質問にお答えをさせていただきます。まず、町の特定空家対策として行政代執行を実行する考えについてですが、議員がおっしゃるように、放っておけば町が処理してくれるなどの住民感情が生まれる懸念があることや多額の解体費用がかかることなどから安易に実行すべきでないと考えておりますし、慎重に決定すべきと考えております。そのような中で、行政代執行を実行する可能性が高い場合としては、特定空家で、かつ、通行人や近隣住民及びその所有物に著しく危険があるため、対策が必要な場合についてです。特定空家の所有者が判明している場合については、所有者に対して管理指導をすることになるのですが、特定空家の所有者の多くが解体費用を負担できる経済状況でないことが多いので、そういった場合には行政代執行を実行するしか方法がないということも考えられます。また、所有者が相続放棄などでいない特定空家についても行政代執行を実行するしか方法がないということも考えられます。そうした中で、議員の質問にもありますように、共創のまちづくりの理念に基づき、町と地域が連携して空き家対策を行っていくため、今後、8月までには空家等対策検討会議及び空家等対策協議会で協議していくことが必要だと考えております。また、町内会や自治会に協力または負担を求めることについては、自治会から町に対して、例えば、建物を解体したいので、町でも対応や協力ができないかなどの要望があれば積極的に検討し、実行できるように対応したいと思っています。しかし、現状、町側から町内会や自治会に対し、解体したいと思うので、費用の一部や労力の負担を求めるという協議は現状では非常に困難であると考えております。やはり、町内会単位や自治会単位で考えると、個人で所有している土地、建物について、その費用の一部または労力を町内会や自治会に負担していただくのは相当難しいのではと考えております。ただ、例えば、所有者と該当する土地を欲しいと希望する個人や法人に対し、解体費用の個人負担分と同額で売買をするための仲介を担う、同じく、解体費用の個人負担分と同額で町がその土地を買って公共利用するなど、所有者と町と地域や企業が連携して代執行によらない対策を模索していくための検討をしていきたいとは考えております。
質問 6番 田甫哲朗
今、室長が答えられたことは理解できます。そして、多分、行政としての立場からの答弁だとそういうことになるのだろうとも理解いたします。ただ、このまちで掲げているのが共創のまちづくりで、住民と一緒になってのまちづくりを目指すという大きな目標がございます。それに向けて、住民からの要望なり等がなければ、行政としてそういった方向での住民の負担を求めるということはできないという答弁だったかなと理解いたします。でも、その解釈をどう読み取るかだと思うのです。要は、現状ある補助制度では、例えば、自治会や町内会でこういうことをやりたいので、協力といいますか、補助をもらえないかというようなことが行政としてのこれまでの対応だったと思うのですよ。でも、それに縛られていたのでは共創のまちづくりを進めることが難しいと考えます。建前は確かに分かります。電波が流れている中でこういうことを言うのもなんですが、仮に不良空き家に苦慮している地域や近隣の住民がいるのだとしたら、こういう方向も考えられるけれども、町内会や自治会で協議してもらえないかというような働きかけくらいはあってもいいのかなと思うのですよ。あくまで、自治会や町内会からの要望がなければ行政としては難しいと言っているだけでは代執行を回避する方向に結びつかないのではないのかなと思います。これは例えばの話で、町内会や自治会と協力してというのは考え得る最大限の有効ではないのかなと思える案を今提示しているのですよ。それ以外に有効な手だてがあって、なおかつ、早期にそういう課題が解決できるものがあるのであれば一番いいのでしょう。では、行政側から町内会や自治会に対してそういう働きかけはできないという考えは何かで決まっているのか、それとも、まちの方針としてなのか、法律上の問題なのか、どういうわけでそういう協議を持ちかけることはできないというお考えなのか、その根拠を示していただきたいと思います。
答弁 副町長 石塚豊
ただいまのご質問にお答えいたします。議員がおっしゃいます共創のまちづくりということで、行政と地域、住民が共に協力し合ってまちづくりを進めていくということは理解できます。その中で、ただいま室長が言ったのは、住民に負担を、特に金銭的な負担を、これは町内会もそうですけれども、そういう負担を町側から持ちかけるということは町としてはできないということです。例えば、解体が必要な物件は、俗に言う不良空き家と言われる状態が非常に悪いものでありますので、その解体に際しては、町側として、所有者を確認したり、権利関係を整理したり、土地の所有者を確認し、どのような方法がいいかを検討した上で行いたいと考えています。また、先ほど室長も申しましたけれども、今後は、空家等対策検討会議、あるいは、外部で組織します協議会で検討していくということですので、その点のご理解をお願いしたいと思います。
質問 6番 田甫哲朗
多分、これ以上協議しても水かけ論になってしまいますね。要は、行政として町民に金銭的負担をお願いすることはできない、今後もやらない、そういう行政の考え方だと理解するのですけれども、それでよろしいですか。要するに、協議すらできない、そういう考えだということでよろしいですか。そうであれば、今後、どのように行政代執行を回避できるのか、そのお考えも同時に示していただきたいと思います。
答弁 副町長 石塚豊
お答えいたします。現状においては、町内会なり、第三者に対しまして解体に係る金銭的な負担を求めることはできないと捉えております。ただ、空き家対策に関し、例えば、どのような方法で解体したらいいかということについては地域も絡んでくることでありますので、そういうものは地域にもご相談させていただきたいと思います。なお、空き家問題というのは、物件によって状況が異なるということもあり、その物件に応じた対応を行政としてはやっていきたいと、町としてできることをやっていきたいと考えておりますので、ご理解をお願いします。(6番田甫哲朗議員、自席へ着く)