浜中町議会 令和7年第2回定例会 2025年6月12日
共創のまちづくりの推進
2025年6月12日、浜中町議会の一般質問で、田甫哲朗議員が「共創のまちづくりの推進」について質問し、企画財政課長 渡部幸平、診療所事務長 中山正教、町長 齊藤清隆が答弁しました。
- 質問者
- 田甫哲朗 議員
- 答弁者
- 企画財政課長 渡部幸平、診療所事務長 中山正教、町長 齊藤清隆
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 田甫哲朗
私からは、大きく1点です。共創のまちづくりの推進をということで質問させていただきます。第6期浜中町まちづくり総合計画の期間も残すところ5年となりました。まちづくりのテーマの実現に向け、三つの戦略プロジェクトを設定し、関連施策に反映することで推進を図ってきたものと思っております。その中のテーマの一つである「笑顔輝く共創のふるさと はまなか」についての基本的な考え方や今後の取組についてお尋ねしたいと思います。この総合戦略の中にあるだれもが安心して暮らせるまちプロジェクトは三つあるうちの一つでありますけれども、このコンセプトはどのようなものでしょうか。
答弁 企画財政課長 渡部幸平
ただいまのご質問にお答えいたします。本町では、町の総合的かつ計画的な行政運営の指針としまして、また、町民にまちづくりの長期的な展望を示すものとして、これまで6期にわたりまちづくり総合計画を策定してまいりました。現計画であります第6期浜中町まちづくり総合計画につきましては、平成30年度から令和元年度までの2か年にかけて、多くの町民のご協力の下、本町の10年後の将来を見据え、地域特性を生かした産業振興を図り、郷土に対する愛着と誇りを醸成し、町民一人一人の笑顔が輝くまちを目指すことを基本構想として策定されたものでございます。現計画の計画期間は令和2年度から令和11年度までとしておりまして、本年度は6年目に当たりまして、議員のおっしゃるとおり、残り5年となってございます。第6期浜中町まちづくり総合計画は、まちづくりのテーマ、将来像について、「笑顔輝く共創のふるさとを 未来へ 自然とともに生きる 豊かな大地と海のまち はまなか」としておりまして、この将来像の実現に向け、三つの戦略プロジェクトが設定されております。一つ目はだれもが安心して暮らせるまちプロジェクト、二つ目は安心・安全な住みよいまちプロジェクト、三つ目は産業の魅力度アッププロジェクトでございます。三つのテーマのうち、だれもが安心して暮らせるまちプロジェクトについては、「笑顔輝く共創のふるさと はまなか」に取り組むプロジェクトとして設定されたものでして、議員がご質問のコンセプトは、誰もが安心して暮らし続けることができるふるさと浜中を町民と行政とで共につくり上げることで町民一人一人の笑顔が輝くまちを目指すということとされております。また、このコンセプトにつきましては、人口減少が進む現代において、安心して暮らせるまち、持続可能なまちづくりを進めるためには、住民や行政がそれぞれ将来像を共有し、役割を果たしながら課題を解決し、一緒につくり上げるということを理想としたものでございます。
質問 6番 田甫哲朗
今、後段におっしゃいました一緒にまちをつくり上げていくこと、その意識を共有することが最も大事なことだろうと思っております。町民と一緒のまちづくりとは、私が考えるに、様々な行政サービスがある中ではありますけれども、時には町民に負担や協力を求め、理解を得ながら具体的施策を展開していくものと考えております。まず、その考えで共通理解が得られるのかどうかも含めまして、この5年間を通じて、共創のまちづくりに合致したといいますか、それに基づいた施策としては、主なもので結構ですので、どのようなものがあったのかを説明していただければと思います。
答弁 企画財政課長 渡部幸平
お答えいたします。共創のまちづくりに合致した主な施策や事業というご質問です。議員に通告書に記載していただきました分別の徹底によるごみの減量化、また、水道料金の改定による事業の健全化などにつきましては、本町の将来に向け、住民と行政がそれぞれ役割を果たし、課題解決に当たった事例であると考えております。また、共創のまちづくりに合致したものですが、議員のおっしゃいますとおり、住民や行政が役割を果たしながら行うという事業は多々ございますが、私なりに特色が強いと感じます取組を三つほど挙げさせていただきます。まず、一つ目は、一斉清掃やクリーン作戦などのごみ拾い活動です。本町につきましては、自治会、町内会や町内企業、団体など、まちぐるみでの町内美化活動が定期的に行われておりまして、より多くの人たち、それから、組織全体で取り組んでおりまして、そういったことが本町のすばらしい守るべき自然環境や景観を再認識する機会にもなっていると感じております。二つ目は、防犯灯の維持管理やLED化等です。安心して暮らせる地域をつくるという観点において防犯灯の維持管理は非常に重要でありまして、まちでは、街灯維持に関しての改修費に地域振興事業補助、それから、電気料金に関しては街灯維持補助等を持っておりますけれども、各自治会、町内会においては、議員がおっしゃいますとおり、負担も生じる中、計画的に、また、積極的にLED照明への更新が図られておりまして、防犯面のみならず、省エネにも大変貢献できていると感じております。三つ目は、少し変わった事業になりますけれども、安心住まいる促進事業の助成です。安心住まいる促進事業助成金につきましては、住環境整備を町内の企業で実施することで受け取ることができますピリカ金券を町内の小売店などで使用することにより、住民、町、企業、小売店など、関係者で域内循環を生み出す事業でありまして、多様な関係者の関わりの中で地域経済に貢献する大変特色のある仕組みであると考えております。ほかにも、住民や行政が役割を果たしながら取り組む事業は大小ありますが、以上が私が共創のまちづくりに合致した施策と感じているものでございます。
質問 6番 田甫哲朗
町民にとって身近な事業ほど、こういった理念に基づいた事業になってくるのかなと思っております。これまでも、例えば、先ほど申した地域振興補助などは各自治体が積極的に活用されており、大変いい施策だなと思っております。以前からも続けられている事業もありますけれども、残り5年間となった中で、現在ある課題といいますか、共創のまちづくりとして推進すべきであろうと私が考える2点について、以下、お考えを伺いたいと思います。まず、1点目として、地域医療の継続と運営についてお伺いしたいと思います。私も浜中診療所に定期的に通っている者でありまして、私のように浜中診療所で受診されている方から見た現在の診療所というのは、申し訳ないのですけれども、以前とは比べものにならないほど大変良好な状況になっているなと私自らが感じております。もちろん、医師、看護師をはじめ、スタッフ一同の受診者への対応あるいはコミュニケーションはもとより、1次医療機関として確かな診察と診断がなされ、受診者としては大変安心感を覚えております。問診を受けまして、その結果、医師が必要であろうと思うレントゲンや心電図、内視鏡、血液検査など、様々な診療所でできる検査を実施していただき、その結果を見て、疑われる疾病があると予測された場合には迅速に釧路の2次医療機関へとつなげていただき、そこでの適切な治療、手術も含めまして行い、その結果、早期に症状の改善が図られたという事例も私は承知しております。1次医療を担う浜中診療所の継続、運営は持続可能なまちづくりにとっては必要不可欠なものであると考えます。その中で、今年度の浜中診療所特別会計の総額は約3億3000万円で、歳入では、診療収入が約1億円、一般会計繰入金が約2億1000万円であり、他方、歳出では、義務的経費が約2億5000万円と、大半を占めているのが現状であります。昨年の3番議員への答弁では、過去五、六年の受診者数は1万人前後で推移しており、町民の受診率は30%程度という答弁であったと記憶しております。現在進行形で進む人口減少、数年後には浜中町の総人口も5000人を切ってしまうということがもう見えている現状があります。相対的に受診者数が減少し、診療収入もそれに伴って減少するものと考えます。他方、義務的経費は今後も増加するでしょう。そうなりますと、診療所の運営は大変厳しくなっていくものになるだろうということは誰しもが予測できるのではないのかなと思います。もちろん、かかりつけ医を選ぶのは個人の自由でありますが、先ほど申しました私が感じている現在の浜中診療所の体制が安心して受診できる確かな1次医療機関であることや先ほど申した経営運営状況等を町民に知ってもらうことなど、町民の理解と協力を求め、受診率の向上に取り組む必要があるのではないのかなと考えますけれども、それについてのお考えを伺います。
答弁 診療所事務長 中山正教
お答えいたします。浜中町では、姉別、浜中、茶内、散布などの地区は、厚岸町や別海町、根室市に隣接しております。そのため、町民の中には、診療所ではなく、利便性などによって近隣の病院を受診される方もたくさんおられます。議員のご発言どおり、かかりつけ医を選ぶのは町民一人一人の自由な判断に委ねられるものであり、その選択は尊重されるべきものでございます。そのような状況の下で、浜中診療所は地域の1次医療機関として、町民が安心して受診できる体制づくりに日々努めております。加えて、その運営状況や財政状況について広く町民の皆様に周知し、ご理解を得ることは、地域医療の持続的な確保にとって極めて重要であると認識しているところであります。例えば、診療上の役割、医療体制に関する広報、定期的な受診の意義、予防医療の重要性に関する啓発、さらには、運営経費の公開などを通じて、町民の理解を得て、受診率の向上と地域医療の安定につなげることが必要だと考えております。一方で、受診率の向上に向けた取組には慎重な配慮も必要でございます。慢性疾患の継続的な管理を必要とする患者などの増加は、医療現場において患者への対応力が限界を超えてしまうと、医師や看護師の業務負担を高める要因ともなります。結果、患者の待合時間が増えて、診療満足度の低下といった課題が生じる可能性も否定はできません。以上のことを考慮しながら、今後、議員からのご指摘を踏まえつつ、町民の皆様に対し、効果的かつ丁寧な情報提供の在り方について検討してまいりたいと思います。そして、町民のご理解と協力を得ながら浜中診療所のさらなる充実と安定に努めてまいりたいと考えております。
質問 6番 田甫哲朗
私も妙案は現在持ち合わせておりません。今、診療所事務長が答弁されたとおり、今後、様々な方法を見つけ、そういう取組をしていくという内容でありました。後段におっしゃられたことで、仮にそうなったら私はうれしいなと思うのですけれども、現在の医師、看護師のキャパを超えるような状況になってしまうということも確かに危惧するべき案件ではあるとは思います。ただ、そうなった場合には、例えば、定期受診されている、あるいは、投薬をされている方も含め、予約制とするという方法も考えられるのかなと思います。繰り返しになりますが、浜中診療所が以前と違って大変安心できる、信頼できる医療機関であるということをまず多くの町民に知ってもらう努力が必要なのだろうと考えておりますので、その意味でも考えられる取組等を実施していただければと考えます。それから、小児医療に関してです。浜中町第3期子ども・子育て支援事業計画策定に向けたアンケート調査では、安心して子どもが医療機関にかかれる体制の整備を望む声が多く寄せられておりました。また、今回の計画策定に向けたパブリックコメントには、小児科医の派遣やオンライン診療の導入などの提案、あるいは、意見等もあったと記憶しております。今回のパブリックコメントでそれについてはどのような回答がありましたか。
答弁 診療所事務長 中山正教
お答え申し上げます。当初、高校生から発信されたオンライン診療については、上士幌町と民間医療サービス会社が行っている夜間、休日等のオンライン診療も触れられていましたが、提出されたパブリックコメントの意見概要は、愛知県名古屋市のクリニックの事例が取り上げられていたため、回答が浜中診療所に関する内容に限定されております。回答の内容を申し上げますと、小児オンライン診療につきましては、浜中診療所に小児専門医が在籍していないことから検討に至っておらず、小児科医の定期派遣についても、医師の確保が困難である状況から、検討に至っていない旨の回答をさせていただきました。小児科医の定期派遣ができなければ、小児オンライン診療もできないという趣旨の回答でございました。
質問 6番 田甫哲朗
今、答弁があったように、今回のパブリックコメントそのものが浜中診療所での実施を求める内容であったため、こういう答弁になったということでありました。ただ、検討に至っていないという表現についてです。私がこの回答を見たとき、検討に至っていないということは、今後、検討の余地があるというふうにも取れましたし、あるいは、種々の課題があることから、診療所での小児医療の導入は難しい、できない、検討に至っていないといいますか、検討できる状況にない、そのどちらにも取れる内容ではなかったのかなと思っております。ましてや、パブコメを寄せてくれた方、あるいは、アンケート調査に答えられたまさに当事者である子育て世代の方々が見たときにどう感じたのかなということは大変気にかかるところでありました。仮に、検討の余地があるというふうに受け取ったとしたならば、今後さらにそういうことを求めてくるご意見も当然出てくるしょうし、それが続く限り、小児医療に関しての安心感は持っていただけないのではないのかなと思います。種々の課題がある中で、まず、まちとして、今言った小児医療に関して検討に至っていないということについて、私が思ったような検討の余地があるのか、それとも、難しい案件なので、検討ができないということなのか、読み取る側としてはどう受け取っていいのかという点についてお答えをいただければと思います。
答弁 町長 齊藤清隆
ただいまのご質問にお答えします。全国的に小児専門医が減少し、訴訟の問題等もあったりして小児科医の成り手がなかなかいないということがあります。本来であれば、診療所にも小児科医がいて、3歳未満の子どもたちも診られれば本当に町民の安心を得られるなと思っておりまして、そうした医者を探している状況ですけれども、釧路市内の総合病院でも小児科の診療科を閉鎖するなどといった状況であります。どこの公的医療機関を抱えている自治体でも本当に医師の確保に向けて奔走している状況にあります。その中で、浜中診療所としては、隣まちである厚岸町と医療連携協定を結んでおりますし、夜間、休日も診ていただいているということもあります。ただ、厚岸町立病院ですら小児科医の確保も難しいということでありますので、すみ分けをしながら町民が安心していただけるような医療体制を組んでいきたいと思っておりますが、今の状況におきましては診療所での小児専門医の配置は難しいと考えております。
質問 6番 田甫哲朗
私としても、最初に述べた現診療所の運営状況等もありますし、何よりも、ただいま町長が答弁された医師の確保についてはかなりハードルが高いだろうと考えております。先ほど町長から厚岸町という町名が出ましたので、申し上げます。実は、小児医療も含め、医療体制について厚岸町の議員に伺った経緯がございました。そのときも確かに大変苦労した、今後もその状況は続くだろうと言っておられましたし、厚岸としてもかなり今後課題になってくるという認識を持たれておりました。そう考えますと、確かに求める声やニーズは大きいのですけれども、それを実現することはかなり困難だろうと私も理解するしかないのだと私は思います。ただ、安心して小児医療が受けられる体制の整備を望むのは当然でありまして、現在のように、3歳以上の児童は診ますけれども、未満児については、小児専門医がいる医療機関を受診してくださいと言っているだけではなかなか安心につながらないのだろうと思うのです。例えば、子育て世代のお父さん、お母さん方が望むベストな体制でなくても、今、行政ができ得る最大限の案をお示しして、理解をいただいて、協力を求めることが必要なのではないのかなと思います。小児専門科のある近隣自治体、具体的に申しますと、厚岸町ということになろうかと思いますが、そこと小児医療に関する連携協定を結び、浜中町の未満児が確実に受診できる体制を整備するなど、まちとして現在できる小児医療に対する方向性や方針をしっかりと示すことで今よりは幾らかでも安心感につながるのではないかなと考えております。先ほど診療所事務長からの答弁にあったオンライン診療については、パブリックコメントと、以前、高校生との意見交換会の中で出されたオンライン診療と若干ニュアンスが違っていたものもありましたけれども、医師の確保だけではなく、現在の状態でも何かできることがあるのであれば、導入すべきことにもなろうかと考えます。ただ、人口減少は日本全国どこの町村も抱えている大きな課題であります。現在の医療体制を一町村で維持していくことが困難な状況になるのもそう遠くないのかなと想像できます。小児医療に限らず、近隣自治体との広域医療化などを検討し、浜中町が1次医療機関をしっかりと継続できる方策や方向性を、もちろん、現医師との協議あるいは共通理解の下、考える時期にもう来ているのではないのかなと考えますが、そのお考えを伺いたいと思います。
答弁 町長 齊藤清隆
お答えいたします。少子高齢化、人口減少ということで、相対的に診療収入が下がっていくという現状は変わらず、反して義務的経費は上がっていくといった状況でございます。先ほども申しましたが、町民が本当に安心して医療機関にかかれるような体制づくりをということで、今、事務長を中心に、高松医師、加藤医師の下、一生懸命にやられていると感じておりますし、そういった評価もいただいているところでございます。先ほど厚岸病院の話も出しましたけれども、まず、広域連携と救急医療体制の確保ということで、休日、夜間の医療連携を図っております。加えて、小児の連携について、これから、年に1回、厚岸町とは協議の場が持たれますので、そういった場面でも協議を進めていきたいと思います。いずれにしましても、医師の確保はどこの自治体でも喫緊の課題です。ただ、我がまちにつきましては、常勤が2名いる体制と本当に恵まれており、さらには、北大病院からの医師派遣もいただいておりますので、そういった意味では、町民の皆様には安心してかかれる医療機関であると自負しておりますが、いかんせん、3歳未満の需要が多い中、それを診られないというジレンマはございます。そこで、先ほど言ったオンライン診療など、そういったことが可能かどうかも含め、院長もしくは釧路圏域の医療機関とともに、連携を図っていくべく協議を進めていきたいと思っております。また、町内の皆様が本当に安心してかかれる医療機関を目指し、医師も医療スタッフも懸命に働いております。そして、医師との今後の体制づくりについてです。今、19床の入院病棟を抱えておりますが、その維持、存続も含めた協議をしなければならない時期に来ているのかなといった思いもありますので、それも含めまして、医師と協議をさせていただきながら取組を進めてまいりたいと思います。このたび、加藤医師から所長が入れ替わりまして、高松所長に替わっております。先生によって考え方も変わりますので、それも踏まえ、協議を進めてまいりたいと思っておりますが、その旨、ご理解を願いたいと思います。
質問 6番 田甫哲朗
厚岸町は、このたび、首長が大変若くなりました。恐らく、当町長とそう変わらない年代で、考え方に近いものもあるのかなと思います。加えまして、新聞での談話の発表では、厚岸だけでは解決できない課題も多々ある、釧路管内とともに進めていきたいというような抱負も語られておりましたので、せっぱ詰まってからではなく、ぜひ今のうちからそういう方向性での協議をしていただければと思います。