浜中町議会 令和7年第2回定例会 2025年6月12日
津波災害を想定した復興計画の策定を
2025年6月12日、浜中町議会の一般質問で、川村義春議員が「津波災害を想定した復興計画の策定を」について質問し、防災対策室長 春日良太、町長 齊藤清隆が答弁しました。
- 質問者
- 川村義春 議員
- 答弁者
- 防災対策室長 春日良太、町長 齊藤清隆
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 川村義春
2点目の質問です。質問事項は津波災害を想定した復興計画の策定をということで質問します。日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震に備えるため、令和6年度に丸山散布人工高台の完成を見ています。本年度から琵琶瀬地域に津波避難タワーの建設が始まっており、令和9年度までに避難困難地域に4基の避難タワーが建設される予定であります。私は、防災関係についてずっと質問してきておりましたが、やっと避難タワーの建設までこぎ着けました。ただ、去年ですか、国の補助が停滞したという時期がありまして、その財源対策が一番心配なのです。そこで、国、道の補助を得て進めることができる確証を得ているかどうかについて確認しておきたいなと思っております。あわせて、この6月中に震度4の地震が2回ほど続いています。また、最近は、十勝沖でマグニチュード6クラスの地震が頻発しているのですよ。悠長に構えているうちに津波が来てしまうかもしれません。そんなことからも前倒しで建設ができないのか、避難困難地域の人方の命を守る意味ではそういうことが大事なのかと思っており、それについても聞いておきます。そして、提案でありますが、津波被災後を想定した復興計画を策定する考えはないのかということです。例えば、津波が防潮堤を越えて霧多布の市街地に流入して丼状態になるというふうなことも想定されます。8メートル以上の津波が来ればそうなります。そんなことで、家屋や店舗の流出、道路や橋梁の破損、水道、電気、下水道などのライフラインの早期復興に向けた手順、それから、医療体制の確立、漁船、業務資材などの流出に係る支援対策、さらには、完全に水没してしまった場合には新たな人工地盤をつくるということも奥尻を参考に考えておく必要があるのではないかなと思っているのです。津波の襲来が近づいていると思います。今すぐとは言いませんけれども、近い将来のことを考えて、今からでも想定して、構想でもいいと思うのですけれども、スケジュールや手順をつくっておく必要があるのではないかなと思っています。そんなことで、その考え方をお聞きしておきたいと思います。
答弁 防災対策室長 春日良太
それでは、ご質問に回答いたします。まず、1点目ですが、現在実施中の津波避難対策緊急事業計画は、計画どおり、国、道の補助を得て進めることができる確証を得ているかについてです。現在実施中の丸山散布避難高台及び4地区の避難タワー建設事業については、津波避難対策緊急事業計画にのっとり、令和5年度から9年度までの5か年事業として、内閣総理大臣の同意を受けて実施しており、計画は確証を得ております。ただし、財源となる国、道の補助については当該年度の補助金交付決定が来るまで確証を得ることにはなりませんけれども、国、道に対しては、毎年実施している補助金要望ヒアリングなどにおいて、浜中町の総事業費や年度ごとの事業費とそれに伴う補助金要望額は示しており、その要望額に基づき国や道は新年度の予算要求をしていくので、今後において要望どおりの補助金交付を期待するものです。続いて、5月から6月に入り、釧路・十勝・日高管内等で震度4の地震が発生しており、今後大きな地震が来るかもしれないと町民も我々も不安に思っているところです。そのような中、避難タワー建設を前倒しできないかとの質問でございますけれども、前倒しは非常に難しい状況です。現在の計画では、令和8年1月末に琵琶瀬地区のタワーが完成予定、その後、令和8年2月頃に仲の浜地区と新川西地区のタワー建設の契約締結を予定しています。そして、令和9年1月末に仲の浜地区と新川西地区のタワーが完成予定で、令和9年2月頃に暮帰別地区のタワー建設の契約締結を予定し、令和10年3月までに暮帰別地区タワー完成を予定しています。このスケジュールで前倒しするとなると、暮帰別地区避難タワーを仲の浜・新川西地区と同時に実施する方法しかありません。これを踏まえ、前倒しが難しい理由としては、財源、国の補助金の問題になりますけれども、令和6年度及び令和7年度の当初配分は要望額どおりの交付がなされませんでした。また、都市防災総合推進事業を活用する市町村の数も増えてきていることから、令和8年度以降においてもこの厳しい状況は変わらないと本町では想定しております。さらに、令和8年度の概算要望ヒアリングは既に終えており、この後に実施する令和8年度の本要望ヒアリングにおいて暮帰別地区避難タワー分を追加要求しても状況は大変厳しいと考えておりますので、前倒しはできないものとご理解願いたいと思います。
答弁 町長 齊藤清隆
続きまして、津波被災後を想定した復興計画の考えについてお答えします。近年、国では、被災後を想定した事前復興まちづくり計画の策定を推進してきておりますし、国交省では事前復興まちづくり計画の検討のためのガイドラインも作成されているところであります。こういった状況の中で、本町につきましても、事前復興まちづくり計画の策定は必要ではないかとの考えは持っております。ただ、復興計画をつくることにつきましては未来のまちづくりを考えることと同様の意味を持っていると考えておりますので、その計画策定には、役場の関係部署、町民、特に若い世代との意見交換や協議を重ねながら事前復興まちづくり計画を作成していかなければならないという考えでありますので、その策定には長い期間がかかると考えてございます。いずれにしましても、議員のおっしゃいますとおり、建物、ライフライン、そして、福祉・医療体制も含めまして、各種行政支援を多岐にわたって被災後に少しでも円滑に進めていくためには復興計画が重要であると考えておりますので、町全体としてどう対応していくかについて検討していきたいと考えております。総合計画と同様のレベルのものであり、十分に考慮しながら検討したいと考えておりますので、ご理解を願いたいと思います。
質問 5番 川村義春
町長から大変大事なものであるのでという認識を示していただきました。その上で、総合計画をつくるぐらいのスパンが必要だというようなお話でしたけれども、何年ぐらいかかるという話をしていたでしょうか。もう来てしまってからでは遅いのです。今、震度4の地震が続いていますよね。そして、うわさですけれども、東北の3.11の地震、津波を予言した人が7月頃に太平洋側で大きな地震が来るよ、津波が来るよと言っているという話がまことしやかにささやかれていて、皆さんも聞いていますよね。私もあらぬところから聞いてびっくりしているのです。仮にそんなことがあった場合、今、計画をつくってももう間に合わないですからあれですが、本当に緊急に、取りあえず一番先にしなければならないようなことをスケジュール的に組んでおくといいますか、構想といってもきっちり固まったものではなくて結構だと思うのですが、そんなものをより早くつくるという意気込み的なことがあればお聞かせいただきたいです。
答弁 町長 齊藤清隆
ご質問にお答えします。事前復興計画についてですが、全国に1788自治体ありまして、策定済み、もしくは、策定中であるといった自治体が60あります。その割合は3%といったところで、北海道内では、唯一、むかわ町のみが策定済みであると聞いております。むかわ町は、ご存じのとおり、海岸線が短いです。そのむかわ町でも計画の策定には2年を要したということです。担当から話を聞きますと、浜中町のような沿岸の長い自治体ではさらにかかるだろうというふうに言われております。ただ、千島海溝沿い巨大地震、大津波につきましては一刻の猶予もないという中での対策も含めてしていかなければならないと思っています。また、まずは基本の備えが一番大事であります。発災しないことを願っておりますが、発災後の復興でありますので、そういったことも含めて協議させていただきたいと思います。
質問 5番 川村義春
防災関係は、人の命が一番大事ですから、まずは逃げることに専念してもらって、その後に復興ということにつながっていくわけです。今、町長が言われたように、できるだけ早くというようなことで押さえておきたいと思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。