浜中町議会 令和6年第1回定例会 2024年3月7日
我がまちの医療体制について
2024年3月7日、浜中町議会の一般質問で、國井葵議員が「我がまちの医療体制について」質問し、副町長 石塚豊、町長 齊藤清隆が答弁しました。
- 質問者
- 國井葵 議員
- 答弁者
- 副町長 石塚豊、町長 齊藤清隆
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 國井葵
通告に従いまして、ご質問いたします。我がまちの医療体制についてご質問をいたします。現在、浜中診療所には2名の常勤医が在籍しており、過去の診療所体制と比較しても充実した医療提供を行いながら医師の負担軽減も図られていることと思います。このことは、全国的な医師不足、医療従事者不足が叫ばれる昨今、中でも我がまちのような地方における医療体制としてはとても喜ばしく、また、希有なことであると考えております。自身が暮らすまちで充実した医療が提供されているか、この点につきましては今後も住み続けられるのかどうかという重要な指標の一つだと考えています。これらの点から、以下について、順次、ご質問をいたします。まず、客観的な数値として、浜中診療所の平成30年度から現在までの受診者数、これに関しては小児も含んだ数値にてご提示をお願いいたします。また、この年数設定の意図としましては、前任医師、また、現在着任されている加藤医師、その後に着任してくださった高松医師、それぞれの在籍医師の変遷があったためですので、ご回答をお願いいたします。
答弁 副町長 石塚豊
ご質問に対しまして、私からご回答させていただきます。浜中診療所の平成30年度から現在までの小児を含む外来受診者数について延べ数で申し上げます。平成30年度は、延べ人数1万836人、このうち、0歳から15歳までの小児受診者数は323人です。この年は、夏風邪、町内全域におきましてインフルエンザが流行したということがございます。令和元年度は9952人で、うち、小児が190人、令和2年度は9186人で、うち、小児が108人で、この年にコロナウイルス感染症が発生しました。令和3年度は9380人で、うち、小児が125人、令和4年度は1万472人で、うち、小児が119人です。令和5年度は、1月末現在になりますけれども、9794人で、うち、小児が195人となっております。令和5年度に関しましては年度途中となります。ただ、前年度と比較いたしまして、全体の数、小児の受診者数のどちらも前年度を上回る状況になるというふうに判断してございます。
質問 3番 國井葵
今いただいた延べ人数についてですけれども、事前に実人数も調査させていただいております。もちろん、人口の減少があり、全体的に人口も減っているので、受診者数の実数も減少している傾向にはあるのですけれども、手元の内容ですと、令和6年2月現在での町民の総数が5320人で、それに対し、まだ年度末であり、数字が出ていませんので、令和4年度で比較させていただきますが、診療所に受診している患者数は1651人と伺っております。そのうち、0歳から15歳に関しては実人数で92人、16歳から18歳で29人、19歳から60歳が573人、61歳以上で957人という内訳になっております。これを割合で換算しますと、全町民のうち、3割ほどが診療所を利用しているということになります。さらに、やはり一番多いのは61歳以上で、45%ほどになるかと思います。高齢者層というか、一般的に現役世代より少し上の方々の受診が一番大きくなるというのは自然な数値であると理解しています。一般的に、若年層といいますか、若い世代の方々に関しては、私もそうですけれども、風邪やけがなど、一時的な処置のほうが診療所を利用する需要は多いのではないかなと思います。年を重ねるにつれて、慢性疾患や持病のコントロールのために病院を利用する機会が増えてくるため、この数値になっているのではないかと推察しているということです。また、若い世代に関しましては、自らの症状やニーズに合った病院について、今はデジタル端末が手元にありますので、そういったもので選択しているのではないかとこの結果から分析いたしました。そのうち、最も浜中診療所を利用しているのが少ない小児についてですけれども、割合としては0歳から15歳で15%ほどになるかと思います。この15%という数値ですけれども、これは、予防接種のみの受診、あるいは、コロナの検査のみという受診も含まれるのかなと思います。ですから、実態として、かかりつけ医としての利用はこれよりももう少し低くなるのではないかと推察しています。若い世代においても、また、子どもを持っている方から一定数聞かれる声として、診療所を受診していいのだろうかといったようなものがあって、浸透していないといいますか、もちろん全ての方ではありませんけれども、一定数いるように感じています。また、子どもを診てもらえるのだろうかというような親御さんもおりますし、町内では小児受診はできないと思っていましたという声も聞いておりまして、診療所を選択するとところまで行かず、厚岸の小児科に連れていっている、厚岸の小児科が第一選択という実態もあると思っています。そうしたことも含め、診療所を受診している割合が一番少ない小児についてご質問させていただきます。浜中診療所においては、内科、外科、小児科の標榜を掲げています。補足しますと、標榜というのは医療機関がそれぞれ掲げている診療科名のことになりますが、小児科という標榜の下、浜中診療所で受入れ可能な小児の年齢や症状についてご回答をお願いいたします。同時に、小児の受入れ態勢と現状の対応、夜間救急時の町内での小児の取扱い、また、北大医師派遣日の小児の受診についてもご提示をお願いいたします。
答弁 副町長 石塚豊
お答えいたします。診療所では、3歳未満の小児予防接種は実施しております。ただし、診療は実際には行っておりません。小児の体調不良の場合、日中は小児科専門病院を受診することで、夜間など、子どもの症状に変化があったときでも問合せや再度診察が可能であること、小児の診察には専門医による迅速な判断と処置が必要であること、診療所では薬剤師が不在で処方ができない、調剤薬局は小児用のシロップなどの薬を常備していないことなどが理由でございます。特に、3歳未満の小児の採血や点滴などは熟練された技術と経験が必要です。それゆえに、診療所に問合せがあった際には、症状をお聞きし、かかりつけ医か小児科の専門医がいる病院を紹介して受診をしていただくようにお願いしているところでございます。また、3歳以上の小児に関しましては、浜中診療所の所長いわく、主訴によって受診をお断りすることはないということです。令和3年度以降の実績を見ましても、風邪の症状や外科的処置、予防接種などは他の医療機関と変わらずに受診しているということでした。そして、北大医師派遣日の土曜日、日曜日の風邪症状についてですが、新型コロナウイルス発生以降は検査が必要になってくるということがありましたので、小児に限らず、大人でも診療所での検査はできません。また、薬局なども定休日になっているということも理由にあります。それから、問合せの際には他の病院を受診していただくようお伝えをしているという現状がございます。
質問 3番 國井葵
ご回答いただいた内容ですと、つまり、3歳以上に関しては通常診療の時間帯であれば診察をしていただけるということでした。一方で、受診できるということが町民に広く知られていないように感じます。まちにかかりつけ医がいるということは町民にとっては貴重な安心材料となります。現状として今できないという場合もあると思うのですけれども、まず、町民が安心できる医療体制があるということは、小さな子どもを抱える保護者にとっては、受診の折に子どもの発達を確認していただけたり、保護者の心配事を聞いていただけたり、また、医療従事者の方と面識を持てるということそのものが非常に重要で貴重な機会になるのです。特に、核家族においては、ご自身のお父様、お母様を頼れないといったこともありますので、一種のセーフティーネットと言っても過言ではないと私は思っています。私としては、まず、まちの診療所がもっと町民に浸透してほしいと思っています。それは、先ほどから述べていますように、医療機関が気持ちも距離も身近であるということが浜中に暮らし続けることができるという指標になる、このまちで生きていくための最も重要な指標の一つだと思うからです。診療所利用が増えることで診療所の収入の安定にもつながると考えています。子どもの18歳までの医療費扶助ということで、毎年、2000万円ほどの予算がありますが、これがほかの医療機関にということではなく、浜中の診療所にも循環するという流れができるのは財政的にも好ましいことではないかなと考えます。そういった側面からも、子どもに限らず、幅広い世代がまちの診療所を利用しやすい環境の整備という点についてのご質問に移らせていただきます。診療所の診察時間や入院、診療科目についての客観的な情報に加え、挙げたような項目をまちのホームページ並びに町の広報などで提示することは可能でしょうか。実際に、私がこのまちに来たときにまちのホームページを開いてみたのですけれども、どうしても情報が乏しいと感じました。派生しますが、様々な書類や行政制度、また、条例改正に当たってのというような文書、PDFファイルはお示しくださっているのですけれども、町民が真に必要とする情報なのか、少し便利ではないなと感じたのが率直なところでした。ここ1年の間にお2人の医師が在籍してくださったことを機に、私も、子どもの受診、自身の受診も含め、診療所でと検討し、ホームページを開いたのですけれども、診療所の開所時間などの基本的な情報をホームページからは見つけることができませんでした。営業時間、営業と言っていいのかは分からないですけれども、開所している時間や診療科が何かが明記してあったのは外部組織のホームページだったのです。しかし、そうではなく、行政が運営している診療所の情報は行政のホームページから発信すべきではないかと考えます。また、町の広報誌に関しましても、北大医師の派遣日、予防接種などの特記事項の記載は今まで見受けられたのですけれども、過去数年の広報誌を読み返してみても客観的なさきに述べたような情報が見つけられませんでした。まずは、基本的な診療時間、診療科、入院、外来の案内、夜間体制や予防接種などについての情報があれば幅広い世代の町民に診療所の概要が広く浸透するのではないかと思います。以上のことから、ホームページ、町広報にて診療情報の掲載が可能かという点についてご回答をお願いいたします。
答弁 副町長 石塚豊
お答えいたします。ただいま議員に指摘していただきましたけれども、町のホームページ内の診療所ページに関しましては、町といたしましても情報の発信不足という認識でございます。やはり、診療科目、受付時間、診療時間など、客観的な情報につきましては診療所のトップページに表示し、その他の伝達事項も診療所からのお知らせとして公開できるよう、ホームページの内容の見直しを早急に進めてたいと考えてございます。また、町の広報誌につきましても同様に検討をしていきたいと考えております。
再質問 3番 國井葵
先ほどの情報周知に関しての再質問から続けさせていただきたいと思います。まず、先ほども申し上げましたように、多数がデジタル端末を所有している現代において、ホームページの情報がきちんと整理され、掲示されているということ、診療所体制が整備されているということは安心感につながると思っております。町の広報に関してもそうですが、もちろん、町民全員がデジタル端末を扱えるとは思っておりません。そういったものにすることで不便を感じる方も中にはいらっしゃると思いますので、デジタル端末を活用しない方にとっては最も重要な周知媒体である広報誌での周知も絶対に必要になると思います。ただ、そういったことに取り組んでいただけるというご回答をいただき、大変安堵しております。一方で、現在のホームページについては、昨日の補正でもホームページについてご指摘をさせていただいたのですけれども、各担当課から項目を探さないと情報を受け取ることがなかなか難しいと感じております。自身が必要としている情報をどこの課が管轄しているのかを町民が模索するということで、これは利用者にとっては率直に使いにくいものではないかなと思いました。行政に条例、制度の周知義務があるというのは重々承知しているのですが、町民が欲しがっている、生活に直結する提示方法になっているのかという点では、やはり不十分と感じますので、ホームページのつくりに関しても、より町民目線で情報にたどり着ける項目立て、レイアウトに努めていただきたいと考えています。今回の質問に関する具体例で申し上げますと、生活支援で探すという項目を仮に選択した後、その後に提示されるものに医療や診療所といった明確なキーワードがありません。さきの質問では、2番議員、4番議員からも高齢者、障がいを持たれる方の医療施設への送迎などについてご質問がありましたので、高齢者福祉、障がい者福祉、母子保健、保健衛生に関する情報は診療所の情報とも関連が深くなるのではないかと思います。以上のことから再質問をいたしますけれども、ホームページの診療所の情報ページに、先ほどの客観的な情報と併せ、高齢者や子育て世代、障がい者を抱えるご家庭の方々に関連する補助制度や日頃行政で行っている支援サービス、先ほどの例でいえば、町営バスがここでリンクできます、支援制度にはこういったものがありますなど、実際に担当課に問合せが多い項目なども踏まえ、リンク掲載などをはじめとして、利便性の向上を検討していただけないでしょうか、ご回答をお願いいたします。
答弁 副町長 石塚豊
お答えいたします。ただいま議員から様々なご指摘をいただきました。町のホームページは現在の形式になりまして既に5年くらいがたっていまして、改良が必要かなと考えております。また、診療所の情報に行き着くまでに手間がかかる、難しいということもございますので、例えば、バナー表示をする、あるいは、生活支援の中の一つに組み込むなど、いろいろな対応の仕方があると思いますけれども、そうしたことも含めて検討していきたいと思っております。
再質問 3番 國井葵
次の質問に移りたいと思います。先ほどのホームページ運営なども含め、また、診療所体制の運営や政策実施に当たっては、医療従事者の皆様並びに行政職員の皆様の健全な労働環境や十分なメンタルケアが最も重要であると考えています。子育て世代のニーズや高齢者層の困り事に最大限対応していただきたいという思いとともに、行政の職員の皆さんの生活がきちんと保障されている、健康も十分におもんぱかられている体制なくして福祉事業というものは成り立たないと思っております。その点につきまして、現状、労働環境に関して取り組んでいることや課題に挙がっていること、検討事項がございましたらご提示ください。
答弁 副町長 石塚豊
ご質問にお答えいたします。まず、診療所の職員の労働環境についてです。医師以外の従事者につきましては不足していると考えております。まず、看護師ですが、現在、看護助手を含めまして、外来担当が2.5人、病棟担当が3.5人、夜勤担当が2人という状況です。外来受診者数が増えている現状に対し、医師2名、看護師2.5名では少なからず診療時間などに影響があると思っております。現在、育児休暇を取得している看護職員が2名おりますけれども、予定でいきますと来年度復職の予定です。そうなれば環境の改善が図られるものと考えておりますし、また、入院患者のケアの充実にもつながると考えてございます。次に、医療事務ですけれども、今年度、退職者が1名出たということで、現在、1名の募集を行っております。次に、調理員についてです。現在、退職者はおりませんけれども、退職者が出た場合、補充が難しいという現状があるようです。また、診療放射線技師は1名です。これは直近の課題ではございませんけれども、数年後には年齢的な問題から確保が必要になっておりまして、そうした課題があるということです。そういう状況の中、現在、人員不足を現職員でカバーしていますが、職員に与えられた年間の有給休暇については職員全員がおおむね取得できております。また、時間外勤務につきましても少なく、ほぼ定時には退勤できているということで、そういうことから過重労働には該当しないと私どもとしては判断してございます。また、職員のメンタルケアについてですが、部門の代表者が、都度、聞き取りをして、早急に対応するよう心がけております。ただ、中には部門の代表者には相談できないこともあると考えられますので、今後は、第三者的立場の者が対応するなど、さらなる職場の労働環境づくりについても検討していきたいと考えてございます。
再質問 3番 國井葵
世間では、どの分野においても、今、慢性的な人材不足が叫ばれています。浜中町民にとってよりよい医療サービスを提供していただきたい、まちの医療従事者の方が見守ってくださっているという安心感をまずは町民の皆さんに浸透させたいという思いがある一方で、先ほども申し上げましたように、それをかなえるためには、働いている行政職員、医療従事者の皆さんの心身の健康が最も優先されるべきとも考えます。次の質問にも関連するのですけれども、診療所の運営、あるいは、労働状況の管理など、いろいろなものを含めまして、各種取組がある中でも浜中町で提供できる医療には限界があるという実態があります。先ほどのご回答にありました3歳児未満に関しては、患者の利益という点からも、厚岸や釧路などの専門医を受診するということですし、浜中診療所のみで全てをカバーするということが現在できる状況ではないとも思います。また、実質的にそれをやろうとすれば医療関係者の皆様に大きな負荷がかかると思います。小児科に関しては、大人が小さくなったというものではなく、専門科であるという概念も忘れてはいけません。それに伴う特有のリスクを回避することからも、適切な受診と浜中で提供できる医療、また、その間口をきちんと広げていただけるということが重要だと思います。その上で次の質問ですけれども、我がまちは、厚岸町をはじめとして、釧路管内市町村に医療協力を頼らざるを得ない現状があります。しかしながら、近隣自治体への受診というのも、先ほどの一般質問でも幾つかございましたが、決して容易ではないと思います。こういった中で、行政はこの実態を把握しているのか、例えば、原課に来ているお問合せや町民からの声がありましたら、それについてご回答をお願いいたします。また、一つ一つの事例に関してではなく、こういった現状の課題についてできる行政施策はあるのか、先ほどのバスの件ではいろいろな制度を教えていただきましたが、ひとまず、この2点についてのご回答をお願いいたします。
答弁 町長 齊藤清隆
ただいまのご質問にお答えをしたいと思います。浜中診療所におきましては、医師が2名体制になって、診療所でできることは診療所内で完結できるよう、日々、取り組んでいるところでございますが、僻地特有の医療従事者の不足、そして、高額医療機器の整備に要する費用の問題など、様々な課題を抱えていることから、今後におきましても、近隣市町村との医療協力、そして、連携を密にしながら、患者がスムーズに受診可能となるように努めてまいりたいと考えているところであります。今は不可能な状況でありましても、将来に向けまして、できることから一つずつ進めてまいりたい、そんな思いでおります。
再質問 3番 國井葵
具体的な施策に関しては本日の経過からも確認しておりますし、町長からのお言葉もいただきました。ただ、重要なこととして私が考えるのは、これらのセーフティーネットが情報として、実を伴って必要な方の元に行き渡ることだと考えています。私の下に入ってきている声を幾つか挙げさせていただきますが、夜間の小児に関し、発熱・嘔吐症状が発生し、北大医師の派遣日だったため、小児の夜間受診が可能かを診療所に問い合わせた際、小児への処方ができないので、厚岸の専門科を、これは夜間だったということもあり、夜間救急の厚岸にというご回答だったのだと思います。この頃は小児の急な発熱に対しても防災無線でのアナウンスが一時期あったようで、その経緯があって浜中の診療所にお問合せをしたとのことでした。ただ、その後、厚岸に電話連絡をしたのですが、今日は北大の医師が浜中に派遣されているだろうと言われ、少しちゅうちょされてしまったということです。ただ、浜中診療所には連絡したのだけれども、厚岸を受診してほしいと伝えられたという旨を救急に伝え、結果として厚岸の受診に至ったということでした。また、他の日勤帯ですけれども、町外で、一度、小児科を受診し、その症状が改善したのですが、まだ不安があったし、処方手帳が手元にあるので、そのことも話して再処方をお願いしたいといった旨のご連絡をしたとき、処方薬は診てもらったところでもう一度渡してもらうようにという説明を受けたという方もいらっしゃいました。さらには、子育て世代以外の方で、それまでは配偶者の方やお身内の方に釧路までの病院送迎をお願いしていたのですが、施設入居や死別など、様々な事情によって独居となってしまって釧路での受診ができなくなったという方もいます。通院できなくなったという現状までには、恐らくいろいろな経過があったのではないかなと思うのですが、そこで行政サービスを効果的に受けることができなかったという結果でこういった現状につながってしまったのだと思います。介護タクシーやバスの移動も検討はされたそうですが、高額であったり、利便性がなかったり、駅や停留所から目的地までの道のりに不安を感じられたり、いろいろなハードルがあるという現状をお伺いしております。今挙げたような事例の一つ一つにご回答をいただきたいというわけではないのです。先ほどご回答をいただいた診療所における対応可能な内容や行政支援サービスにこの事例がうまく当てはまらなかったのかと少し残念に思うこともあるのですけれども、何か手だてがなかったのか、事例の背景は分かりかねるのですけれども、こうしたことで町民の皆さんが医療を受けられないと感じてしまうようになってしまっているのではないかなと思います。このまちに住み続けられると希望を町民が持てるような構造がつくり上げられているのかですが、現状では、残念ながらそれは望めないと判断してしまう方が多くなってきていると思わざるを得ません。人口減少のスピードについては先ほどの一般質問でもございましたし、私が移住した当時の2016年は6000人以上いた人口が現在は5300人にまで減ってきてしまっていて、医療体制という点のみではなく、まちの質的、物的な構造として暮らせないと思ってしまう方が一定数発生してしまっていると思っています。実際に私の身近でもそう言ってこのまちを去ってしまう方たちを多く目にしてきました。でも、その方たちは決して住みたくないと思っているわけではないと思います。どうしても住めないと判断してしまうのです。それは、若いから、娯楽がないからという理由だけでは決してないと思うのです。やむを得ず都市部にいる息子や娘の下にお世話になることにしたという高齢者の方もいるとお伺いしますし、施設がある都市部にという方も多くいらっしゃるかと思います。私としては浜中に定住してほしいという思いはありますが、どこに暮らしの中心を構えるか、どこを人生のついの住みかとするかは大前提として個人の自由です。ただ、今の浜中というまちがたくさんの方に選んでもらえるようなまちになっているかという点にとても危機感を感じております。移住者誘致政策も掲げておりますが、まずは今いる町民が暮らし続けられると感じることができないと、移住者の皆さんも浜中を選ぶことはなく、生まれ育ったまちをついの住みかにしたいと思っている方もふるさとを後にしてしまいます。若い世代も、高齢者世代も、みんなが浜中から離れていってしまうという現状が続いているということが危機感を持つ一番だと思っています。そこで質問です。今回の一般質問の通告での医療体制という点についてどのような解決方法を検討しているかはとても大きな質問になるかと思いますので、明確な政策という点ではなく、行政全体としてどのように捉えていただいているのか、先ほど町長からのお考えもございましたが、それについて改めてお伺いしたいと思います。といいますのも、発生したニーズごとの行政サービス、例えば、交通費の補助や費用の一部負担など、今までも子育て施策にたくさんの予算を割いていますし、いろいろな政策があると思うのです。それを打ち出してくださったこと自体を全く否定しているのではなく、今のような何かに関して補うという予算当てでは行政運営に限界が来てしまうのではないかという考えもありますし、その結果として町民に限界が来てしまう、この負のサイクルをどうにか抜本的に解決できないかと感じています。もちろん、時間が必要で、簡単にこれだという明確なものが打ち出せるとは思っておりませんが、まず、乳幼児も高齢者も、病気や障がいの有無にかかわらず、このまちで暮らし続けるために行政で考えていることがありましたらお示しください。
答弁 町長 齊藤清隆
ご質問にお答えをしたいと思います。まず、生涯安心して住み続けられるまちづくりと発信しておりますし、当然、最終的には、介護、医療が充実していなければ、議員が言われるとおり、ついの住みかにもなり得ないということであります。私にも町民からいろいろなご意見をいただきます。診療所に対してもそうですし、ほかのことに対してもそうです。ただ、先ほど議員から医療について様々な意見がございましたけれども、その時々のタイミングによって、例えば、北大の先生が来ているとき、もしくは、受付で電話を取ってしまったとき等があって、患者の思いに応えられない回答をしてしまったという事例は多々あるのです。でも、それに関しては、こちらが意見として吸い上げた段階で診療所のカンファレンスにも上げてもらい、改善の方向に向かうような取組を進めています。とはいえ、浜中診療所でできることは限られておりますし、釧路医療圏域での浜中診療所の役割、それから、厚岸郡の1次医療圏での町立厚岸病院とのすみ分けも含め、また、釧路市内の総合病院との病診連携も図りながら、町民の健康をこれからも守り、生涯にわたって安心して住み続けられるようなまちづくり、そして、地域医療体制について取り組んでいきたいという思いでおります。また、今、2人体制でいる医師もその思いは持っていますので、なるべく町民に寄り添った医療体制を念頭に置き、これから医療づくりをしてまいりたいと思っております。
再質問 3番 國井葵
ご回答をありがとうございます。最後に質問して終わりたいと思うのですけれども、こういったニーズに関して、一番の答えを知っているのは、やはり町民の皆様ではないのかなと思っています。今までも、行政から、ニーズがあれば、機会が設けられれば町民の意見を随時聞いていくということで、町政執行方針にも記載がありましたが、前町長のご退任の際、子育て世代との直接の話合いの機会について成し遂げられなかったというようなお話もしてくださいました。この点については、子育て世代に限りません。もちろん、随時受け付けてくださるということはありがたく思っておりますが、行政主導でこういった機会を設けていただくことに一定の意味があるのではないかなと思っております。その点に関して、町長のお考えをお聞きして、質問を終わりたいと思います。
答弁 町長 齊藤清隆
今の議員の質問にお答えをしたいと思います。子育て世代に限らず、そういった要望がありましたら、当然、今の段階でもオープンですし、私のところに来ていただいて、懇談の場を設けているところでありますけども、例えば、コミュニティーの場に私が行って皆さんのお話を聞くという機会を設けていただけるのであれば喜んで出向きます。これについては、逐次、調整しながら取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。